2015年07月09日

奮闘記・第972回 研修会のツボ/東京都

●2015年● 東京都中央区

セントラルスポーツインストラクター研修

“高齢者とかかわるためのいきいき社交術”



皆様、お疲れ様です。お元気ですか? 佐藤は、連日、愛知、東京、そして、ただいま宮城県で訪問介護の研修中です。天気がやっと持ち直しつつあります。この様子はおそらくいずれブログにて・・・。

●宮城県大崎市の古川神社から参拝した●.JPG

●宮城県大崎市の古川神社から参拝した●


さて、今回のブログは先だって都内で行った興味深い研修についての「研修会のツボ」を報告します。今年から地域支援事業がスタート!といっても、4月からスタートしたところ、「29年までにスタートすれば良いのでしょう」とのんびり構えているところなど、各事業所それぞれである。

各地域で、この地域支援事業が始まれば、訪問介護と通所介護の予防給付の在り方も、各地域の実情に合わせて見直され、各市町村が住民主体の取り組みを含め、多様な主体(サービス提供形態)による柔軟な取組により、効果的かつ効率的なサービス(というか安上がりというか)の提供ができるようになる、という目論見なのだ(笑)。

つまり、地域支援事業とは、全国一律のサービスの種類・内容・運営基準・単価等によるのではなく、各市町村の判断でボランティア、NPO、民間企業、社会福祉法人、協同組合等の地域資源を効果的に活用したいのである。

まぁその前提が、優秀な介護職や秀逸なサービスを提供する施設には高い報酬が出せれば資本主義の原則的にはしっくりくるのだが、介護なんぞは、家族がやるもの。本来タダなんだと思っているお金持ちの政治家や二世議員などがいる間は難しいであろう。

そもそも福祉の上層部が「安くて」「良いサービスを」と本気で思っているフシがあるから怖い。なら、ご自分が安い報酬でまずは良いサービスやってみてくだされと思うのだが。まぁほとんどできませんね。

さて、そのような激しい時代の流れの中で「0歳時から一生涯の健康づくりに貢献する」という企業理念に掲げているセントラルスポーツさんが、介護予防サポート事業を開始した。

これに先立って、セントラルスポーツ研究所では、高齢化の進展に合わせ、科学的根拠に基づいた介護予防プログラムとして「運動器の機能向上教室」や「総合型教室」などのプログラムを開発して、多くの自治体から事業を受託している。

同時に、これらの教室では介護予防サポートのインストラクターを務める職員を育成している。佐藤は、いくら経営理念が良くても、現場がねぇ・・・はたしてねぇ・・・どうだろうねぇ、と考えていた。

専門の介護職だって、デイサービスで運転ミスで大事故を起こしたり、甘い本人確認で他人の薬を誤飲させて、結果死なせたり・・・などなど。これらの事故は、昨日今日入った新人だけがやっているわけではない。どれも事故だからしょうがないで済むレベルではないものばかりなのだ。

だから、まずその研修の前に、事業所で実際に行われている介護予防教室を見学させて頂いた。参加者は、要支援者を含む介護予防のグループである。

参加者が三々五々事業所へやってきた。各自が、所定の位置へ荷物を預け、看護師に健康チェックを受けて、その日の様子などを聞かれていた。

参加者は、その後、それぞれが自由な時間を過ごしている。テーブルには、端末機が置かれ、その前に座った人々は、麻雀や、トランプのゲームをしたり、英文を読んでいたりする。ただ、この間、利用者間でのおしゃべりはほとんどなかった。はたして各自で頭の体操をするという時間なのだろうか?

体操の時間になると、各インストラクターが、参加者を中央の椅子へお誘いして、いよいよ運動のスタートである。これは、いわゆる準備運動のようで、約30分程度ストレッチが中心の運動が行われていた。

参加者も、前に立つインストラクターの動きをまねるように体を動かしていた。中には、リズムについていけない方もいたが、インストラクターは「ご自分のペースでしてください」と諦めないように励ましていた。

随所に注文がないでもないが、ここには介護職も看護職もいるし、インストラクターといえども、そこらの〇ボ介護職よりも真摯な姿が見えた。これならば、研修でのかかわりも面白くなりそうだなぁ(笑)と感じた。


●会場近くのスタバで準備●.jpg

●会場近くのスタバで準備●


■研修で行ったこと
「高齢者とかかわるためのいきいき社交術」
〇インストラクターの仕事とは何か
〇ソーシャルアクションの磨き方


(1)自己紹介(1分間スピーチ半年間で楽しかった思い出を語り合う)
(2)ブレインストーミング(Brainstorming)
 ・現状把握〜今後の方向性を考える〜No.1。
 ・インストラクターをしていて、喜ばしいこと・困りごとを付箋に書き摸造紙に貼る。
(3)インストラクターの仕事とは何か
(4)講義:ICFと介護予防
(5)KJ法
 ・現状把握〜今後の方向性を考える〜No.2。
 ・出た情報をまとめて考える。
 ・喜ばしいことを継続するための対策・困りごとを改善するための対策。


●佐藤の自己紹介から●.jpg

●佐藤の自己紹介から●


もともとのオーダーは「高齢者に対応すべく、スポーツインストラクターの心構え」のようなことであった。

1.自己紹介(1分間スピーチ半年間で楽しかった思い出を語り合う)
そこで、まずは、自己紹介から・・・。佐藤が取り入れたのは、1分間スピーチ、この半年間で楽しかった思い出を伝えるということ。

これらは、利用者さんとのかかわりでも、他職種の方々とのかかわりでも活きる技術である。この能力は大学生の就活でも運命を左右しているのだ。

「楽しかった思い出を語る」といっても、ただ、「〇〇したことが楽しかった」「△〇をしたことが楽しかった」と楽しかったことをただ、羅列するのでは、幼児や子供がするのと同じ。

皆さんは、大人ですから、ひとつの出来事を伝える中で、「なぜ、それが思い出に残っているのか」を話して(相手の心をつかんで)欲しいと伝えた。

だいたい、1分間で相手の気持ちをつかめなければ、それはそれは、以後の付き合いで大きなハンデを負うことになる。第一印象を覆すのことは、なかなか難しいからだ。

さて、こうして始まった1分間スピーチ。

佐藤は、皆さんの発表スタイルをその都度解説していく。コミュニケーションには、「言語的コミュニケーション」と「非言語的コミュニケーション」があること。言語的コミュニケーションは、一方的に伝えているようにも見える。手ぶりや身ぶりを付けて、語る姿は、他者を引きつける。当然、他者からも笑みがこぼれてくる。

また、聞く人もうなずいたり、身ぶりをまねすることで、話し手が、「この人は聞いてくれている」という実感を持つことできることを解説する。

しかし、そうはいっても、初回だから緊張するのは無理なきこと。でも、これは訓練ですから。そこで、2番目の方には、その点を意識して話すように、聞くメンバーも、最低でも「関心のあるふり」(笑)をして聞くように伝えた。


●付箋に書き出してみよう●.jpg

●付箋に書き出してみよう●


●各グループを励ます●.jpg

●各グループを励ます●


そして、グループ6名が自己紹介を終わるころには、お互いの緊張もほどけ、笑顔になっていました。

そうそう、その対人援助は、笑顔こそ最大の武器なのです。例え好みではないタイプ(?)の人でも、自分に笑顔を向ける人を、ふつうならばなかなか邪険にはできないものなのだ(笑)。そこにチャンスはありますから!


●「どれどれ、他のはどうかしら」●.jpg

●「どれどれ、他のはどうかしら」●


●インストラクターの仕事とは何?●.jpg

●インストラクターの仕事とは何?●


2.ブレインストーミング
・現状把握〜今後の方向性を考える〜No.1
インストラクターをしていて、喜ばしいこと・困りごとを付箋に書き摸造紙に貼る。

「さて、皆さんはインストラクターというお仕事をされているのですが、お仕事をしていて、「楽しかったこと」や「嬉しいこと」とはどのようなことでしょう。

また、「困ったな」「嫌だな」と思うことや、場面があれば、付箋に書き出しましょう。なお、1枚の付箋には1つの事柄を記入して、テーブルの上の摸造紙が付箋で埋まるくらい各自の思いをたくさん書き出して下さい」とこれからするルールを説明した。

実は、これ、佐藤が「皆さんを知るため」にしていたこと(笑)。なぜならば、研修は、参加者の困っていることが見えなければ、より良い方向に導けられないからだ。おっと、これこそが「インストラクターの基本」であったか(笑)。

3.インストラクターの仕事とは何か
自分達の嬉しいことや、困りごとを出し終えた後、次はインストラクターの仕事について考えて頂いた。

まずは自分で考える。

次にグループで語り合い、まとめた内容を、ホワイト・ボードへ箇条書きに書いて頂いた。

・運動の楽しさや達成感を伝える。
・仲間づくり。
・生きる意欲をかり立たてる。
・生活をスムーズに送っていけるようにその方向性を作る。アドバイスをする。
・継続して頂けるように働きかける。

4.講義:ICFと介護予防
皆さんが自分の仕事について十分に向かいあった後、マズロー(Maslow)の欲求の段階アルダファ(Alderfer)の成長欲求について、「生活機能・障害・健康の国際分類(ICF)」を交えながら講義を行った。

私たちが健康的な生活を維持していくためには、「心身機能」「活動」「参加」「環境」という4つの要素が安定している必要があること。

皆さんがしている運動は、体力を補うだけではない。つまり、「活動」(日常生活動作)はトイレに行くこと、入浴すること、着替えることなど。私たちはそれらを困ることなくこなしている。

しかし、年を重ねることで、病気になったりケガをしたことをきっかけに、自分のことが思うようにできなくなることがある。

その方々が、皆さんとのかかわりの中から、少しでも日常生活が楽にできるようになること、つまりは、基本的欲求がこなせられるようになることである。

また、こちらに来るということは、他者との交流ができることでもある。他者と交流するためには、当然おしゃれに気を使ったり、お互いに相手に気遣いをしたりする。これが社会性の提供(関係欲求を満たす)のである。

他者とかかわる中から「私より弱い人もいるんだ」という一種の優越感(?)が生まれ、まだまだ、頑張れろうという気持にもなる。その結果、自分を優先するより、待つことができるようになる(これって、社会生活を送る上で、とても大事なことなのだ)。

こうして、在宅生活にこもりがちだった人々が、元気になり、日常生活にもゆとりが出てきて、皆さんとのかかわりの中から、「ありがとう」「良く頑張りましたね」など、相手から「承認する」言葉を頂くことで、それらの言葉がこころに蓄えられ、やがては、いつも世話をしてくれている家族(こどもや、配偶者)にも、感謝の気持ちを伝えたり、労をねぎらえるようになることもあるのだ。その結果、その方を支える家族(こどもや、配偶者)にも笑顔が出てくることが多くなる。まぁ、そうそう万事はうまく行かないが、やらなければ何も変わっていくことはい。

5.KJ法
・現状把握〜今後の方向性を考える〜No.2。
・出た情報をまとめ、考える。
・喜ばしいことを継続するための対策・困りごとを改善するための対策。

皆さんは、佐藤からの話を聞いて、自分達がすること、したいことが見えてきた様子。先ほどのブレインストーミングで抽出した困り事や喜ばしいことを、改善するためにすること。維持するためにすることをまとめていった。


●各グループで表現した成果物●.jpg

●各グループで表現した成果物●


●参加者の書いた内容を見つめる幹部の方々●.jpg

●参加者の書いた内容を見つめる幹部の方々●


●なるほど、その通り!●.jpg

●なるほど、その通り!●


さてさて、「スポーツを通しての成果」とは、その運動をする前と、やった後で、体力測定をすることで、「どの位向上した(低下した)のか」、いわゆる数値の動きでみる。これは当然のことである。

ただし、高齢者の場合は、その成果を数値を測られて「頑張りましたね」と言われてもねぇ・・・。

「介護予防サポート」の成果は、通われてくる前の生活状況と、通われてきてからの生活状況の変化を測ることにある。つまり、先に説明してあるように「何ができるようになったか」である。それを知るためには、測定する道具が必要となる。これを測定するのが「インストラクター」の役割、つまり、意図的なおしゃべりである。

今回の演習でたくさん取り入れた、「楽しかった思い出」をたずねたり、「困りごと」をたずねたり、「解決策」を一緒に考えたり。ただし、重要なのは「こうしなさい」という押しつけをしないこと。なにしろ「答えはその人自身が持っている」のだ。まさに《星の王子さま》からのメッセージ「大事なものは目に見えない」に尽きるだろう。

でも、「大事ではないもの」も見えなくなったら、早めに眼科に行った方が良いと思う(笑)。

いよいよ、7月に入りました。今年もあと半年です(笑)。皆さんが健やかであること、それが一番大事。どうぞ、ご自愛くださいませ。


(新国立競技場工費に2,520億円ですと?これだけの無駄遣いをやるのに、社会保障費云々をいわれてもなぁ。国際的信用?ははは、小泉さん以後、そんなものない。ただ、がっかりなだけだよ!To Be Continued!!)

posted by さとうはあまい at 11:56| 島根 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月02日

奮闘記・第971回 見聞録/静岡県

●2015年● 静岡県下田市&伊豆の国市


黒船来航! 「開国」か、それとも「攘夷」か?
〜 結局、伊豆下田はむかしのままであった(笑) 〜


はや7月も2日目(笑)。皆さまいかがお過ごしでしょうか。

そう書きながらも、この間も都内での研修が続いている日々なのです。対象者は、介護支援専門員だったり、デイサービスの職員であったり、はたまたスポーツのインストラクターの方々や、ホームヘルパー協会のベテランさんたちだったりと様々です。いろいろな分野の方々と話すのもなかなか楽しいですね。

この人々とのかかわりは、忘れない限り、後日「研修会のツボ」に順次掲載していくつもりですが、皆様、「適度な期待」でお待ちください(笑)。

さて、今回は、静岡県での見聞録のお話。

静岡県といっても、伊豆半島から浜名湖までと結構広いし、山もふんだんにあるのだ。バックには日本の世界文化遺産に登録された富士山(ゴミを何とかしないと取り消されるらしいが、そのほうがいいかもなぁ)がでーんと控えており、そのわきには虎視眈々と噴火を狙っている箱根山もあるのだ(洒落にならない)。

出発前に、走行ルートをGoogleで見聞ルートを絞り込んでいく。ええと、この神社とこの神社・・・。ん! 隣りで、『楽しく学ぶ 小学生の地図帳』を眺めている、「ひゃ〜参謀」がいう。

「いんや、今回は黒船ルートだ!」と決定。まるで松陰先生のようである。

「えっ、どこですと?」
「将軍、伊豆下田でっせ!」

ということで、研究所の車やぼちゃん伊豆急下田駅をインプット。すると、梅雨の合間。雲が低く垂れこめる中をゆるゆると東名高速をひた走り、沼津インター下車。その後は、修善寺の天城北道路を通り、遙か天城を超えて、下田市へ入る。

追い越し禁止区域が続く道路。先導するのは、救急ではない(笑)救急車。その後に続き、やがて道の駅天城越え(なんだかねぇ・・・)に立ち寄った。

この付近には、名水がわき出ており、わさび田がある。もちろん、名物は“わさび”である。佐藤は、わさびソフトクリームを頂いた。

注文すると、目の前で生わさびをすり下ろしそれをスプーンですくい、ソフトクリーム上部にスプーンごと張り付けて渡してくれる。

「クリームと混ぜながら召し上がってください」とのこと。ううん、この味は好き。でも好きかも、わさびの辛みがイマイチとんでしまって活きていない。やはり、わさびは、醤油にといて頂きたいなぁ。

先を急ぐ。

やがて、車窓に下田の海が視界に飛び込んできた。そして、ややや黒船が動いているではないか! それは、黒船をモチーフにした「サスケハナ号」であった。

なんでも、この黒船をモチーフにした「サスケハナ号」に乗って下田港を遊覧できるらしい。また、別コースで下関まで行くと砲撃に遭うルートがあるらしい(ウソ)。

この船は、推進器としての水車型の装置である外輪がついており、それをぐるぐると動かして移動するのである。しかも水兵さんは外国人がやっているとか(ホント、らしい)。

晴れていれば乗船したいところであるが、今回は雨天で土地鑑もないのでパス。その代わり、無難に伊豆急下田駅で展示してあったサスケハナ号の模型と記念写真を撮ることとした。


●伊豆急下田駅にあるサスケハナ号模型●.jpg

●伊豆急下田駅にあるサスケハナ号模型●



【下田開国博物館】
下田は、黒船が来るまでは、風待ち港としても栄えていた港である。栄えてもいない港に黒船などが来るわけもないが(笑)。今もなかなか賑わっているように見える。

嘉永7年3月(西暦1854年4月)、アメリカマシュー・ペリー提督率いる黒船艦隊が来航し、日米和親条約が結ばれ、日本最初の開港場となった。

その後、ペリーが去るとロシアの使節 Евфимий Васильевичじゃわからんから、エフィミー・ヴァーシリエヴィチ・プチャーチンが訪れ、北方の国境画定を含む日露和親条約を結ぶことになる。ここらへんから外圧に弱くなるな。

翌年には、さっそく来たアメリカ総領事タウンゼント・ハリスにより、アメリカ領事館の開設され、イギリス、フランス、オランダ等の船も下田港に姿をみせるようになるのだ。

館内には、日本開国に係る約2000点の資料・遺品の中から、約1000点を入れ替え展示している。佐藤は、司馬遼太郎先生が書いた様々な作品から、幕末の出来事に関心を持つようになった。だから、歴女とまではとてもとてもいかないのだが、このような資料をみるとわくわくしてしまうのだ。

この下田開国博物館は、これら常設展示企画展示室とに分かれており、企画展示室では「吉田松陰展」が開催されていた。

吉田松陰先生は、ペリー来航直後、同志である宮部鼎蔵に書簡を送る。こうして、松陰先生は、多くの人々を「時代の流れに巻き込んでいく」のだ。ふふふ。

「聞くところによれば、彼らは、来年、国書の回答を受け取りにくるということです。その時にこそ、我が日本刀の切れ味をみせたいものであります」と書いている。松陰先生、ほとんど喧嘩腰である。学者というより武士そのもの。

その後、嘉永7年(1854年)にペリーが日米和親条約締結のために再航することを知った松陰先生は、密航を考える。はい? あまりに飛躍し過ぎているが、そこはそれ、松陰先生ですから(笑)。

はじめは、1人で決行する予定であったが、松陰先生を師と仰ぐ金子重之輔(長州藩士)に、問い詰められ計画を打ち明けてしまった。先生、ちょっと口が・・・、ははは。

そして、宮部鼎蔵ら友人達に別れを告げた松陰先生と重之助は、3月5日夜、江戸を出た。松陰先生達は、夜のうちに8里(約31キロ!)を歩き、夜明けに保土ヶ谷までたどり着いた。

ペリーが下田沖に現れたのは、3月21日。2人は、自分達の思いを手紙に託し、3月27日に、アメリカ士官に手渡した。手紙には、渡米したい旨が書かれており、米艦隊からのボートで迎えに来てほしい伝えていた。

松陰先生の渡した手紙は、艦隊のウィリアムス通訳により逐語的に翻訳されたという。・・・・・松陰先生をもってしても英語はまだできなかったのだ(泣)。

まぁまだオランダ語が全盛だし、それも禁止されつつあったわけだからしかたがないのだが、多少は相手を研究しておかんとな。

おとろしいのは、松陰先生は、迎えに来なければ、軍艦まで小船で乗り付けるつもりでいた(無茶)。

そこで、海岸につないであった漁民の小舟を盗んで(先生、犯罪ですよ)、旗艦ポーハタン号に漕ぎ寄せ、途中小舟での移動に難儀した2人は裸同然で乗船した。

「楽しかった幼いころの思い出」を話し始めて、15分くらいたった研修参加者のごとく(?)、2人は身振り手振りを交え、必死にペリーへの面会を求めたという。結局、思い果たせなかったが。

なぜならば、ペリーは条約が結ばれた直後であり、幕府への遠慮(そう、そんなにこの方、強気ではないのだ)からか、2人の乗船を拒否した。そりゃ迷惑ですからねぇ。そして、ペリーは2人を小船にて海岸まで送り届けた(「吉田松陰上陸所跡碑」という松陰たちが送り返されて再上陸した場所がある)。

その後、なんと松陰先生は、自分達がしたことで国に迷惑がかかるのではないかと思い、下田奉行所に自首したのであった。先生、そのほうがはるかに迷惑ですって! ふう、これではまわりの人々はたまったもんではないな。

その後、松陰先生は無茶苦茶冷遇され、疥癬にもなり、長州の萩へ戻され、「松下村塾」を受け継ぎ、高杉晋作、久坂玄瑞など、多くの倒幕の志士たちを輩出することになる。

再度、年表をマジマジと眺め、松陰先生は嘉永7年(1854年)3月のたった1か月の間に、密航を企て、実行してしまったということがわかった。

改めて、松陰先生がまだ若く思慮深さにかけ、思いつきで行動した結果、若くして早々に亡くなってしまうことにつながったことが理解できた。でも殺すほどのことでもないし、井伊直弼も虫の居所がわるかったのだろう。通常なら死罪にはしなかったとされる。でもそれなら歴史は動かなかったかもしれないが。

ややや、じっくりと見入ってしまった。まだまだ、行きたいところは海、いや山とある(笑)。ちなみに、お土産コーナーを眺めていたら、売店の方が、歴史に興味があるのでしたら、こちらがお勧めですと、幕末関連の歴史データが詳細に分類・掲載された年表を勧めてくれたので、それを購入した。このようなおもてなしがありがたいね!


●下田開国博物館●.jpg

●下田開国博物館●


●「出世大名家康君」も大喜び?●.jpg

●「出世大名家康君」も大喜び?●


■下田開国博物館データ
〒415-0024
静岡県下田市4−8−13

次は、了仙寺の宝物館に併設している「黒船美術館」を目指したが、了仙寺の駐車場を見つけることができなかったが、近くにコインパーキングを見つけ、そちらに車を置いてでかけた。



【了仙寺宝物館/黒船美術館】
了仙寺とは、幕末にペリーと日本全権(大学頭の林復斎)との間で日米下田条約が締結された場所となった日蓮宗のお寺であり、国の指定史跡である。

館内は、入口からは想定できないくらい広い。伊豆の建物はなぜか中にはいると、予想以上に広い建物がたくさんあった。

館内は、様々な顔立ちのペリーの絵図から、開国に関する映像資料や原本、唐人お吉の資料まで、見どころ満載って感じであった。

なんと、辻村寿三郎(辻村ジュサブロー)先生が作成した、ハリスと唐人お吉のお人形もありました。「ここにもいましたか!」って感じ。

その後、黒船の歴史を堪能した佐藤は、ペリーロードを歩いて、下田公園下にある、ペリーの胸像まで散策した。そして、ペリーの胸像が置かれている所から、下田港をのぞみ、遙か昔、ここから2人の優秀で無謀な若人が小舟を繰り出し、黒船に乗船した場面を思いを馳せた。誰も止められんかったのだろうなぁ・・・。篠崎先生と赤羽さん・・・、いやこちらのこと。


●黒船美術館●.jpg

●黒船美術館●


●日米下田条約を交した了仙寺●.jpg

●日米下田条約を交した了仙寺●


●ペリー提督胸像と対面(ペリー艦隊来航記念碑)●.jpg

●ペリー提督胸像と対面(ペリー艦隊来航記念碑)●


●松陰先生が潜んでいた(?)港内界隈●.jpg

●松陰先生が潜んでいた(?)港内界隈●


■了仙寺宝物館/黒船美術博物館データ
〒415-0023
静岡県下田市七軒町3−12−12
TEL:0558-22-2805
FAX:0558-23-6355

※データ類はすべて見学当時のものです。

さて、次を目指そう。次は、ユネスコによる、日本の世界遺産・暫定リスト(明治日本の産業革命遺産)にノミネートされている韮山反射炉である。佐藤は再び天城を超えて、途中、遅い昼飯をとりながら韮山へ向かった。


●再び天城越え(ループを登る)●.jpg

●再び天城越え(ループを登る)●


●伊豆の某所で遅い昼飯●.jpg

●伊豆の某所で遅い昼飯●



【国指定史跡 韮山反射炉】
韮山城跡のそばに、その反射炉はあった。佐藤は駐車場の係の方に誘導されるままに車を置く。駐車場は平日にもかかわらず、かなり混んでおり、大型バスも停まっていた。

反射炉は、むき出しのままなのであり、その大きさは囲いの外からでも十分に堪能できる(せこい)。とは言え、もっと近くでみたいではないか! 入場料を収め施設内へ入った。そこでは、団体客に案内人の方々が、解説を行っていた。佐藤は、その人々の隙間をぬって、反射炉の近くへ寄った。


●韮山反射炉ですたい●.jpg

●韮山反射炉ですたい●


ここからは韮山反射炉パンフレットによりかかる。

天保11年(1840年)のアヘン戦争を契機に、日本では列強諸国に対抗するための軍事力の強化が大きな課題となる。それを受けて、薩摩や佐賀などの開明的な藩主のいた藩では西洋の先進的な技術の導入が積極的に行われるようになる。

幕府においても、江川英龍(えがわ・えいたつ)をはじめとする蘭学に通じた官僚たちによって、近代的な軍事技術や制度の導入が図られた。

江川は、西洋砲術の導入、鉄製大砲の生産、西洋式築城術を用いた台場の設置、海軍の創設、西洋式の訓練を施した農兵制度の導入など、一連の海防政策を幕府に進言してきた。このうち、鉄製砲を鋳造するために必要とされたのが反射炉であった。

幕府も嘉永6年(1853年)ペリー艦隊の来航を受けて、海防体制の抜本的な強化に乗り出した。そこで、以前から様々な進言をしてきた江川を責任者として反射炉と品川台場の築造を決定したのであった。

余談だが、この江川さんは、日本地図作りの伊能忠敬シーボルト事件の江戸で捕まった、幕府天文方高橋景保、蛮社の獄で捕まった蘭学者の渡辺崋山高野長英など、幅広い付き合いがあった。

時の老中水野忠邦にかわいがられていたのは良かったが、あの、陰謀で有名な目付・鳥居耀蔵(とりい・ようぞう)と江戸湾測量を巡って対立し、ひどいめに遭う。好奇心旺盛なのだが、松陰先生ほどではないにしろ、ガードがあまく、巻き添えを食う人も多い。まぁ助けられる人がそれ以上に多いのが救いである。ちなみに、その鳥居耀蔵の弟が、先の日米下田条約の交渉を行った「林復斎」である。

さて、当初、反射炉は、伊豆下田港に近い本郷村(下田市)に造られる予定で、基礎工事なども行われていた。安政元年(1854年)3月に、工事中の反射炉敷地内に、下田に入港していたペリー艦隊の水兵が侵入するという事件が起きたため、急遽韮山の地に建設地を変更することになった。

この韮山での反射炉築造は、天候や災害もあって、順調には進まず、江川はその完成を見ることなく安政2年(1855年)に世を去る。跡を継いだ息子の英敏が築造をすすめ、安政4年(1857)連双2基4炉からなる韮山反射炉が完成した。


●この方が「江川太郎左衛門英龍」殿●.jpg

●この方が「江川太郎左衛門英龍」殿●


●中で砲身が作られていた●.jpg

●中で砲身が作られていた●


●鋳型でドーンと作られた大砲(レプリカ)●.jpg

●鋳型でドーンと作られた大砲(レプリカ)●


反射炉は、17世紀から18世紀にかけてヨーロッパで発達した金属を溶かして、大砲などを鋳造するための溶解炉である。内部の天井がドーム状になった炉体部と煉瓦積みの高い煙突で構成されている(現在は横に併設されていた工場(工房)部分は撤去されている)。

石炭などを燃料として発生させた炎と熱を炉内の天井で反射し、集中させることにより、鉄を溶かすことが可能な千百度の高温を実現する。このような炎と熱を反射する仕組みから「反射炉」と呼ばれている。

反射炉は、本体のみで完結ではない。反射炉の周辺には、かって先に述べた「工場」などの他、炭置き小屋や鍛冶屋小屋、型乾燥小屋、敷地に隣接する韮山古川から引いた水を動力として、砲身をくり抜く錐台小屋、細工小屋などの様々な建物が存在し、それぞれが大砲生産の工程を担っていた。

韮山反射炉はそうした建物群や河川を含めた製砲工場であったのだ。現在の反射炉は、地震等から反射炉を守るために、昭和32年に鉄のフレームを付けた大修理が行われたあとの姿である。

なんでも建設当時は、煉瓦の上から漆喰が塗られ、「白亜の塔」だったらしい。反射炉で溶かされた鉄は、出場口から外の鋳型へ流し込まれ、その後、鋳型からはずされ、錐台に運ばれ、水車を利用して、約1か月かけて砲身がくり抜かれ、こうして大砲が作られていったというのだから、かなりの人々が生活し、賑わいがあったことは間違いない。

こうして、実際に稼働した反射炉で現存しているものは希有な例、というかここしかない

同じく、国の史跡に指定されている山口県萩市にあるものは反射炉跡であり、煙突部の遺構が現存しているが、砲身の内部をくりぬく平錐台(ひらぎりだい)を使用するための動力となる水車に必要な用水路等の形跡は確認できていない他、本操業の記録も無く、この反射炉は試験炉であるとされているゆえんである。やはり、「記録」はないとねぇ(笑)。

とは言え、どちらも日本の製鉄技術の発展段階を示す貴重な遺産にかわりはなく、国の史跡に指定されている他、経済産業省からは、近代化産業遺産として認定されている。


●これが反射炉の全貌である●.jpg

●これが反射炉の全貌である●


さすれば、今度は品川の台場が見たいというもの。お台場には遊びには行くが、そのような視点で眺めたことはなかった(笑)。まぁ、昼間じゃないとあそこらへんは問題があるからねぇ。そうそう、江川太郎左衛門さんは、1842年4月12日、「兵糧パン」(兵隊の携行食)として初めて、日本でパンを焼いた人物であるという。当時はなかなかの評判であったという、そのパン(あんぱん)を食べてみたが・・・、ふう、やはり発展途上、木村屋のあんパンはさすがである(笑)。

●江川さんはパン焼きの元祖であった●.jpg

●江川さんはパン焼きの元祖であった●


さてさて、これにて、下田の旅は終了。久しぶりに幕末の出来事に触れ、文化に触れ大満足の1日であった。佐藤は今回も松陰先生の影を追い続けましたとさ(笑)。

皆様、蒸し暑い中にもひんやりとします。風邪などにご注意くだされ!


(ジェネリック医薬品は利点もあるが欠点もある。良く考えて使わんといかん。「ジェネリック出版物」(パクリ)は問題だ!To Be Continued!!)

posted by さとうはあまい at 15:28| 島根 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月30日

奮闘記・第970回 研修会のツボ/静岡県

●2015年● 静岡県静岡市

静岡県社会福祉協議会

平成27年度 研修
介護記録の書き方講座
〜介護記録の・書き方活かし方〜


皆様、朝方は寒いですがいかがお過ごしでしょう。リニューアルしたブログもやっと970回台に載りました。その前のも通算すれば1000回は越しているのだが、まだまだ頑張らんとな。

それと東京・池袋にある、大きな書店のリブロ池袋本店さんが7月20日で閉店となるそうです。

いやいや残念。しかも売上と言うよりも、その他のしがらみで終了となるらしい。なおさら残念。佐藤もよくよく利用し続けてきたし、自著も置いて頂いた。

通りをへだてたジュンク堂池袋店さんとともに、大事な大事な情報取集拠点でもあった。感謝の意を捧げたい。また、近場で復活することを期待しています。

さて、それはそうと、今回は先だっての静岡県での研修会をご紹介したい。

この静岡県社会福祉協議会さんが主催する研修では、受講者層を、新任・中堅・指導者クラスと幅広く対象とし、専門技術を身につけることを目的として開催された。

依頼を頂いた担当者が、4月になって移動となり、新たな担当者に替わった。研修の開催時期が近づいたころ、新たな担当者に資料を添付する。すると、その方は、佐藤の資料を精査してくれて、誤字脱字を見つけてくれた。

そもそも研修担当者で原稿にきちんと目を通してくれることも少なかったりする。まぁ仕方がないことであるが、文章とは、数人の目をもってこそ、よりその精度が増すものである。

介護記録も基本は同じ。まずは書いた本人が読み返し、文章が読んですらすらと読めるかどうかを確認し、誤字脱字の有無を確認する。

次に、他者(上司等)に読んで頂き、伝わる記録になっているかを見て頂く必要がある。

逆に、介護職員の上司(リーダー等)には、職員の記録を見て「ダメ出し」を行い、良い記録例を提示する位の指導能力が求められる。

佐藤は研修に先立って、普段はあまりやらないのだが(膨大な数になるし、なった)、事前に事務局から頂いていた「参加者からの質問」に回答を渡しておいた。

質問の回答を一言で言うならば、各事業所で「介護記録マニュアルを作っておきましょう」ということに尽きる。

佐藤が「伝わる記録」とは(例えば)こうですよ、と説いたところで、事業所に帰れば、いまだに「それはくどい」という上司がいたりする。

なら、自分たちで考えればいいと思うのだが、なのにわざわざ他者に聞きにくるのかがわからない(笑)。

だから、あえて答えれば、職員が「どのように書いたら良いか」ぐらいは示しておく必要があると思う。もちろん、それが監査や何かに役立つかどうかはわからない(たぶん立たないだろう)がステップにはなるはずだ。

「介護記録のマニュアル」自体もなく、すべて職員任せにしている組織では何があってもおかしくはない。


●朝からバーガーキングなわけだ●.JPG

●朝からバーガーキングなわけだ●


■研修で行ったこと
(1)記録の目的と必要性について。
(2)記録のポイント。
(3)記録例から考える。
(4)介護記録に挑戦。

(1)記録の目的と必要性について
「記録は、介護保険制度において義務付けられている」
事業所の形態は様々であっても、介護記録の存在はきちんと義務付けられている。

「介護計画に沿って提供したサービス内容(伝票)となるもの」
介護職が自立を支援するために行った具体的な介護技術などである。

「記録は、多職種連携のための共有データとなる」
1人の利用者には、様々な職種がかかわっている。特に施設等では、医療職との連携が求められる。そこで大半は、血圧・体温・食事量・排せつ量・体重など、数値中心の記録になる。これら数値の記録は、蓄積されることで、医師等が、その人の健康状態を把握するためのデータとして活用される。

「モニタリングや再アセスメントの材料になる」
利用者の処遇は、すべて介護計画に沿って行われている。そこには、「短期目標」が定められている。医療従事者の目標は、病状の改善や維持が求められるため、健康状態についてなら、前回と今回の数値をみれば、目標の達成度や変化がおおむね把握できる。

一方、介護職の記録は当然「介護」の記録である。「介護」とは、その人の、「できない所を補う」こと。あるいは、「できることを維持できるように支援する」こと。であるからして、医療従事者のような「簡潔な記録」というわけにいかなくなる。

なぜならば、そこには職員と利用者との語り合い、かかわり合いが存在しているからだ。

先月は、ここまでできていた。今月は、こんなこともできるようになった。あるいは、できることに変化はないが、本人に笑顔が見られるようになった。などなど。これらの記録は、利用者の生きている証でもある。

利用者の健康状態だけではなく、日常生活動作能力・社会性(意欲・楽しみ・他者への気遣い)・家族や地域とのかかわりに対する状況が分かるように書く。

職員の語りかけた内容や、利用者の返答などを「   」(かぎかっこ)で記録することにより、その人らしさが書面からあふれてくる。

記録は、他の職員が読んでも、家族が読んでも、短期期間の目標の達成度合いが把握できる描写(表現)ことが必要がある。


●自己紹介からスタート!●.JPG

●自己紹介からスタート!●


●「大事なものは目に見えない」ならたずねてみよう●.JPG

●「大事なものは目に見えない」ならたずねてみよう●


(2)記録のポイント
ここは、生活機能分類(ICFの構成要素間の相互作用)の図を用いて解説。

(3)記録例から考える
参加者同士が持ち寄った記録用紙を見せ合いながら、どのような帳票類を使用しているのか、どのような内容が記載されているのかについて検討した。

持参された記録は、手書きのものもあれば、パソコンで入力・プリントされたものや、記録用紙に1週間の様子が記録できるように工夫されているものなど、様々であった。

とりわけ、佐藤が感動したのは、「とある通所介護事業所」の連絡帳であった。B5判用紙に、本日のサービス内容が記録され、さらに、名刺大のスペースに利用者の様子や、パソコンを使用して介護記録が記述されていた。

これがどの連絡帳を見ても、空きスペースがみつからないほど、ぎっしりと書かれている。
しかも内容は、ポジティブな内容なのだ。

このような文章は一朝一夕で書けるものではない。どのようにして書けるようになったのかをたずねてみた。

「上司が「ダメ出し」をするので、書いては読み、書き直すうちに、こういう文章になった」と話してくれた。

こうした情報交換は、時間にして30分程度であったが、お互いが抱えている課題を語り合う場として活用できたと思われた。


●昼食を頂く、これがまた絶妙にうまい!●.JPG

●昼食を頂く、これがまた絶妙にうまい!●


●2人で語り合い、記録してみる●.JPG

●2人で語り合い、記録してみる●


●お互いの帳票を見せ合い、情報交換する●.JPG

●お互いの帳票を見せ合い、情報交換する●


●ふむふむ、良く書けているよ●.JPG

●ふむふむ、良く書けているよ●


●これが成果物!●.JPG

●これが成果物!●


(4)介護記録に挑戦
ここからは、先に広島で行った研修内容と同様、佐藤が作成した事例をもとに、各グループで、「よりよい記憶」に書き替えるという演習を行った。

@4つの事例中から、各グループが取組む事例を選抜する。
A個人ワーク行う。
(1)記録の悪いところを書き出す。どこが悪く、何が伝わらないのか。箇条書きに書き出す。
(2)自分だったらこのように書きたい。を考える。
Bグループで共有する。

各グループでシナリオを考えて、新たな記録を書くことにチャレンジして頂いた。

作業時間は60分。

この間、佐藤は会場内をまわり、皆さんを励まして歩いた。すると、11グループすべてが摸造紙に記入でき、すべてのグループが発表できた。

いや〜、これには佐藤もびっくりした。実は人前で発表するのって結構大変。グループによっては時間がかかりすぎるということもたまにある。しかし、今回のメンバーは時間配分も言うことなしであった。

これにて研修は終了。参加者には、やり遂げたという達成感が広がっていた。


●発表を見守る●.JPG

●発表を見守る●


●事務局も手伝います!●.JPG

●事務局も手伝います!●


●すべてのグループが発表した●.JPG

●すべてのグループが発表した●


後日、担当者から皆さんのアンケートが集計されてきた。すると、そこにきちんとした文章が書かれており、これだけの文章が書けるのならば、大丈夫だろう(笑)と思われた。

こんなことをいうと謙遜の声も聞こえてきそうであるが、ダメ出しは必要だが、ダメ出しとは否定ばかりのものではないし、自分のしていることでも、できていることはその価値を認め、自分にOKを出すことも必要なのだ。

皆様、どうぞ噴火に気をつけつつ、ご自愛くだされ。ああ、箱根が心配である。ではまた。


(東海道新幹線・のぞみ225号の車両内で発生した火災は、男がポリタンクから油のようなものを周囲にまき、自分もかぶり、ライターで火を付けたという。男の属性はともかく、これ自体はまさにテロ。嫌な時代だな!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 17:15| 島根 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月26日

奮闘記・第969回 見聞録/広島県

●2015年● 広島県福山市&広島市


茅の輪くぐりで「魔」を払い、夏を乗り切れの巻



皆さま、お疲れ様です。

いや〜気づけば、6月も後半突入ですな。
研修機関もにわかに活気づいてきており、佐藤も右往左往の毎日ですわい。有り難い、有り難い(念仏?)。

そうそう、ついにというか、やっとというか、待ちに待った(?)『七訂 介護支援専門員基本テキスト』(長寿社会開発センター)が発売された(岡本さん、皆さまお疲れ様でした)。

今年は、介護支援専門員実務研修受講試験が一部改正されてから、初めての試験であり、介護保険制度始まって以来の大きな変革と言えるかも知れない。

改正された内容は「介護支援専門員実務研修受講試験の受験要件の見直し」「試験内容の解答免除の廃止」である。

国は、これによって、介護支援専門員の質の向上と専門性の向上を目指すわけだが、現在介護支援専門員で活躍している皆さんにも、知っておくべき知識が満載ということでもある。

佐藤も、改めてしっかり読まんといけん。なんでも、保健・医療の分野は、執筆者を大幅に入れ替え、新たに作り替えたようだ。

プロローグはここまで。

さて、本日のブログは広島の見聞録である。

先月に続き、今月も広島に出没。前回は宮島であったが、2か月連続ということと、カキがないということで、今回は福山と広島市内の見聞とした。いや〜広島もでかいですな、ホント。

中国地方に梅雨入りが発表されたころ、佐藤はピューンと広島空港を目指した。この日は、お日様の機嫌がよろしく、よく晴れた、シャンソンでダミアの「暗い日曜日」と対極的な「明るい日曜日」であった(でもあれ、良い曲だと思いますがねぇ・・・)。

心配は「MERSコロナウイルス」の感染である。いうほど気にしてはいないが、韓国での亡くなったかたの年齢が下がって来たので注意するにしくはない。

なんせ、広島空港は、例のアシアナ機が乗り入れている空港なのだ。

※アシアナ航空は、6月30日から7月30日まで、成田・羽田・中部・広島・富山・松山発着の計108便を欠航するらしい。

感染予防はせんとな。まぁ、マスクと手洗い程度の予防もどきではあるが(真の感染予防はエボラ熱でおなじみの「宇宙服のような防護服」を着ないと、外科用マスクぐらいでは意味ないらしいけどな)。ともあれ、上空ではマスクを着用していた。

今回の移動も、トヨタのヴィッツである。ブィーンと福山を目指した。


【備後国一の宮・素盞嗚神社】
山陽自動車道を走り、府中市で国道486号線を行くルートだ。約1時間10分程度で着く。駐車場に車をおいて、境内に入る。久しぶりである。

すると、「カキーン」という音がした。境内プラス公園(?)内には旗が立ち、近所の方々が、ゲートボールでお楽しみ中であった。

球をうつ、カーン、カキーンという音と、お互いを励ます声がボソボソと響いていた。

佐藤は、ゲームの邪魔にならないように「ふぉあ〜!(fore)」と注意しながら、参拝した。

ご祭神はもちろん、素盃嗚尊(スサノヲノミコト)。配神は、稲田姫命(イナダヒメノミコト)と、八王子(やはしらのみこ、素盞嗚尊の御子神たち)である。延喜式の式内社(小社)で、備後国一の宮、旧社格は県社である。

また、『備後国風土記』(逸文)「蘇民将来伝説」が載っている。私見では、島根県大田市の山陰道の峠(五十猛トンネル、五十猛神社もある)の「神別れ坂」で、御子の五十猛命(イソタケルノミコト)たちと別れた素盞嗚尊がこちら(現・福山市)に入ってくると考えている。

さて、この神社は、天武天皇の治世であった7世紀ごろに創建したとされ、その後、遣唐使であった吉備真備が唐から帰国した後の天平6年(734年)に備後から素盞嗚尊を播磨の広峯神社に勧請したとされている。例のごとく、神仏習合によって仏教の護法神・牛頭天王とされたが、神仏分離で、再び神社となり、祭神も「素盞嗚尊」に改め、現在の社名となった。

本殿は、入母屋造檜皮葺。備後・福山藩の初代藩主・水野勝成公の再建。屋根は視線方向の棟の中央で一段高く別棟があり、なんともユニークな形をしている。

千木は正面・左・右・奥の4つ、鰹木は正面と奥の千木の根元に1つずつ、直交する棟に5つあるという。忍・・・いや、神社検定に登場しても良いと思うくらい、特徴的な屋根である(笑)。

拝殿を参拝後、本殿の南側に長屋式で建つ、蘇民神社と疱瘡神社も参拝。その後、社務所にて、おみくじを引いた。結果は・・・ともかく、お守りの交換した。前回は旅守であったが、おみくじ内容(?)から今回は厄除け守の購入とあいなった。さて、次を目指そう。


●素盞嗚神社本殿である●.jpg

●素盞嗚神社本殿である●


【備後国一の宮・吉備津神社】
佐藤は、道路脇の池のほとりに、「吉備津神社駐車場」と書かれた空地へ車を入れ、参道を歩いていくと、手水舎の右の高台に。桃太郎の石像があらわれた。桃太郎は、猿・犬・雉を従えて遙か彼方を眺めている。

こちらも備後国一の宮であり、旧社格は国幣小社。面白いのは、延喜式の式内社であった素盞嗚神社が明治期まで寺社となっていたため、式内社ではない吉備津神社が、明治期の社格では「逆転」していることである(向こうは県社)。

某モバイルのCMを思い出すな、お婆さんが桃を取り損ねたほう(笑)。

余談だが、このCMはライバルのケータイ会社が桃太郎、浦島太郎、金太郎を出してシリーズ展開しているのに対し、こちらではお婆さんが電話がかかってきて流れてくる桃を捕り損ね、その桃が下流で鬼たちに一刀両断にされ、明らかに桃太郎がやられたことを連想させる内容で、ライバルへの当てつけだといわれている。

でも、本来、桃太郎は「鬼」なのだ(桃は鬼ヶ島から流れてくる)。それを人間が拾い、育てたからこそ、桃太郎という(鬼の能力を持つ)「人間」になっただけである。だから、鬼が拾えば、本来の「鬼」になるだけ。”ああいう”終わり方にはならないわけだ。それにしてもああいう「浅い発想」というか、「温かみのない感覚」は、あの会社のケータイともども、どうも好きになれないな・・・。
 
さて、神社のホームページによると、創建は平城天皇の御代、大同元年(806年)年3月、備中国の中山・吉備津神社より分祀されたと伝えられている。

ここにも神在月伝説があり、出雲のごとく、かつては同じ時期に「神在り祭」が行われていた国であり、吉備国の神々様もどうやら、出雲には行かないらしい。

それはさておき、参道をまっすぐ進むと階段があり、神門をくぐると、神楽殿がある。その後方に、拝殿があり、さらに階段を登ると、本殿へたどり着く。そのまわりには、摂社・末社がたくさんあって、賑やかである。なかなかの境内の広さで、怨霊鎮魂とは程遠い、正当派の神社である。

本殿は、江戸初期の、慶安元年(1648年)、初代福山藩主・水野勝成公により造営され、入母屋造平入檜皮葺で、桁行(横)7間 (18.5m)、梁間(縦)4間(9.7m)あり、全国でもまれにみる大規模な社殿なのだ。

こちらでも静かに手をあわす。さて、おみくじは・・・。ん? ささ、先を急ぎましょうか。今度は再び山陽自動車道を戻り、安芸郡府中町に入らねば。


●備後の吉備津神社である●.jpg

●備後の吉備津神社である●


【多家(たけ)神社】
ここも久しぶりだが、ここも由緒ある神社なのだ。式内社(名神大社)後継社であり、安芸国総社後継社。旧社格は県社であるが、2社で争いがあり、統合・決定に至るまでいろいろあり、後継社という形態になった(1873年)。

祭神は、神武天皇と、安芸津彦命(アキツヒコノミコト:安芸国の開祖神)であり、相殿には、神功皇后応神天皇大己貴命がいらっしゃる。別名、神武東遷にまつわる埃宮(えのみや)とされる。

佐藤は、ナビ様に導かれるままに、山陽自動車道から広島高速1号線に移動。ほどなく、多家神社についた。初めて来たときには、車を置く場所を探すのに、迷いに迷ったのだが、今は、もう大丈夫。

ナビ様が、他の方向を指し示すのを無視し、神社の鳥居の前にある路地に入り、車のまま鳥居をくぐり、左右に空間があるので車を置く。これがなかなか難しい。

ちなみに、ナビ様が教えてくれる「こんな所、通れるのか?」という細い道を通れば、階段上の駐車スペースにも行けるのだが・・・。

ここの階段、かなり傾斜がきつい。

階段下で、深呼吸をして、勢いをつけて登り始めた。だが、なかなか、上には着かないんだなぁ〜。フトモモが、ぴくぴく悲鳴をあげはじめるころ、ようやく階段上に到着した。

ここは、神武天皇が日本を平定する際に、この地で7年を過ごしたという(気が長いねぇ)。そこで、この神武天皇が過ごした皇居を『日本書記』では埃宮(えのみや)、『古事記』では多祁理宮(たけりのみや)と記述されている。

階段上の参道を歩いていくと、なんと拝殿横に社務所が造営されており、神職の姿があった。これはいいことが起こりそうな予感が!

佐藤は、再び参拝で来たことのお礼と、今後の無事を祈った。そして、おみくじを引いた。すると、なんてこったィ。結果は“中吉”。

「信心をおこたると、親類縁者に災いが云々」実は、今回はこのみくじの連ちゃんでしていささかがっくり。

すると、大吉を引いた「ひゃ〜参謀」が、私に「勝ち守」を購入してくれた。ううん、大吉にあやかりたいぜ!!

佐藤は、やや気分を持ち直し、神職の笑顔に見送られながら車に戻った。


●多家神社に到達●.jpg

●多家神社に到達●


【速谷(はやたに)神社】
速谷神社は、広島県廿日市市にある。式内社(名神大社)であり、安芸国二の宮。旧社格は国幣中社。現在、神社本庁の別表神社。厳島神社、多家神社とともに「安芸国の三大神社」である。さらに交通安全祈願で全国的に知られ、「マツダ車の守護神とも言われる(笑)。

ここも由緒ある神社である。祭神は、飽速玉男命(アキハヤタマオノミコト)。天孫降臨に附随した32柱の神のうち、天湯津彦命五世の孫。物部系と思われ、阿岐国造家に繋がるとされている。

すでに、この神社も、馴染みとなり、駐車場まで順調に移動できた。社務所が閉まらないうちにと、そそくさと車を降りて、境内に入る。前回は突然、雷雨となり、走って車に帰った(笑)。

今回は、そこには「茅の輪」が設置されていた。さすがは速谷神社である。6月は、夏越の大祓が行われる月だものな。

そもそも、大祓とは、6月と12月の晦日に祓い清める、我が国古来の神事であり、私たちが日常生活のなかで、知らず知らずに犯してしまった罪、触れてしまった穢れを祓う行事なのだ。もちろん、神職からの受け売りである(笑)。

夏越の大祓は、この半年間の罪穢を祓って、心を新たに残る半年間の無病息災や家内安全、
疫病退散をお祈りする。佐藤は、早速、作法にのっとり、右へ左と茅の輪をくぐり、拝殿を参拝した。

そして、おみくじを引いた・・・末吉。ううん、祓いが足りんかい! 本日はひとつも大吉が無いぞ。まぁ、そんな日もある。ハハハ。

佐藤は、お守りを交換し、新たな気持ちでおみくじを引き直す。すると“大吉”。神様は、ちゃんと見ているようで、お守りを購入後は、頭をなでながら、大吉を授けてくれたようである。

「ひゃ〜参謀」いわく、大吉のおみくじは、ある意味、お守りの領収書(頂きました)と同じである、と(笑)。終わりよければなんとやら。


●速谷神社には「茅の輪」があった●.jpg

●速谷神社には「茅の輪」があった●


このあと、夕食後、広島駅界隈を散策。とうかさん大祭(ゆかた祭り)が行われており、八丁堀を中心に、路地という路地に縁日が立ち並び、老若男女で賑わっていた。

出張先で、このような祭りに出会うとついつい嬉しくなっちゃって、この日もあちこち歩き回ってしまうね。皆様もお近くの神社で「茅の輪くぐり」で魔を払い、お祭りでおたのしみください。ではでは、ご自愛ください。


●JR広島駅前の風景●.jpg

●JR広島駅前の風景●


●胡子神社、ご祭神は毛利元就公の先祖も●.jpg

●胡子神社、ご祭神は毛利元就公の先祖も●


(作家の百田尚樹氏らが、沖縄の報道機関に圧力をかけるような発言をしたようで、それ自体は感心しないが、それはそれで、リ・アセスメント支援シートはもう少しなんとかならんかんぁ!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 14:56| 島根 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月23日

奮闘記・第968回 研修会のツボ/広島県

●2015年● 広島県広島市

広島県シルバーサービス振興会

平成27年度
「介護キャリアパス支援研修」
サービス提供責任者実践力養成講座


皆さま、お久しぶりです。お元気ですか。いやぁ変な天気ですねぇ、くれぐれも、雷や竜巻に注意して歩きましょうねぇ〜(できるかしら?)。

さて、今回のブログは、先だって行った、広島県シルバーサービス振興会さんでの研修会のツボ、第2弾です!

今回のテーマは、ずばり、「介護記録の書き方・活かし方」〜基本から応用まで〜。そう、介護記録の書き方である。

佐藤のもう1つのブログ、「寺子屋の休み時間」でも、検索ワードとしても大変人気のある題材である。まぁ新人はともかくベテランでこのテーマに興味があるのは、ソノ、なんなんですが(笑)。


●三井ガーデンホテル25階での朝食!●.jpg

●三井ガーデンホテル25階での朝食!●


●広島市の住吉神社を初参拝●.jpg

●広島市の住吉神社を初参拝●


参加者は約60名。今回の研修資料は、中央法規出版月刊誌「おはよう21」(2014年8月号)にて掲載した内容をベースにして、より濃い内容を加えて行ったものとした。

参加者は、訪問介護・通所介護・グループホーム・サービス付き高齢者住宅・特別養護老人ホーム・特定施設など、様々であり、介護福祉士・看護師・介護支援専門員、と職種もバラバラなのだが、やはり介護職が多かった。


●研修スタート!手にしているものは何?●.jpg

●研修スタート!手にしているものは何?●


●他者とかかわったことを記録に残す●.jpg

●他者とかかわったことを記録に残す●


まず、記録に書き方について、佐藤の「まえがき」から述べたい。

「介護記録の書き方がわからない」という場合、その問題を大雑把に分類すると


@情報取集がなされておらず(あるいは足りない、うまくない等)、書くだけの「ネタ」がない場合。
A書くべき項目がはっきりしていない場合。
B「国語力がない」など、文章能力そのものに問題がある場合。


などがあるだろう。

@は、研修でなんとかできる範囲であり、わが研修の本道でもある。

Aは、各事業所で、記録の書く基準となるベースの「マニュアル」を作成し、各レベルに応じて随時更新していくのが結局は、研修よりも成果は早く出ると思う。

佐藤が第三者評価でうかがう事業所には、まぁ当たり前ではあるのだが、@Aがちゃんと行われている所が多い。これでできる記録がいわゆる「見せるための記録」である。

Bの場合は、まぁいかんともし難い(笑)。

なんせウン十年も学校に通うなり、自分なりに頑張って来た結果、そのような状態の方々なわけである。

それを都合5〜7時間とか、ましてや2時間程度の研修を受けてどうなるものではない。なると思う主催者がいたらそれがそもそも問題である。

そういう方は、とりあえず諦めずに各個人で、好きな本を音読して少しずつ、文章に慣れていくか、そういう文章を書く仕事にはつかないほうが苦労しないと思うのだが。

とりあえず、介護記録の問題は、Aをクリアしておくことが重要である。

各サービス事業所側が「介護職にどのような記録を残して欲しいか」という方針があるはずであり、であればその事業所なりの「介護記録の書き方マニュアル」なるものができる(できている)はずだ。

そういうマニュアルがあれば、職員もとりあえずは「組織人として、何を残せばいいのか」が分かるわけで、
不安ない(かまではわからんが)、記録が残せるだろう。内容や書き方の良し悪しはそれからの問題である。

これに付随して、業務記録を書くには、通常「記録の時間」も設けなければならない。だから職員が「記録を書く時間がない」という言い訳は本来ないはずのものなのだ(苦笑)。

まぁ、介護記録を書く環境が整備されていない事業所の多くが「記録は簡潔に書きなさい」と指導するだけのところも多い。

記載内容の対象や書き方に具体性がなかったりするこれは、そもそも簡潔すぎて、自己満足以外に「何の役にも立たない」記録なのだ。

でも、どうせ役に立たない記録なら、組織に言われたモノをただ書けばいいのだから楽なはずだし、簡単だ。

ところがそういう組織のメンバーもなぜか記録に悩み、研修に参加し、「こういうふうには書けない!」とのたまうのだ(笑)。

歴史を振り返れば、「介護」の教育を医療従事者が担った時代が確かにある。なぜならば「介護」は「看護」の技術や知識に負うところが多いからだ。

であるから初期の介護職を指導したのは、医療従事者が担い、その時代は「介護」は「看護」の補助のように捉えられ、「介護記録」は医療従事者が把握しやすい記述法や態度が要求されるものであった。

しかし、介護そのものは、今も昔も、医療従事者の指示のもとに行われるものでないし、介護とは「本人のできない所を補い助ける行為」なのだ。

だから、そこには当然、本人の「できること」「できないこと」が分かっていなければならない。でも、支援のたびに、いちいち本人に「何ができて、何ができなくて、どうして欲しいのか」をたずねていたのでは支援にならないし、本人の意見は変わりやすい(笑)。

そのために、個別の介護計画が必要になる。それにより介護職員は介護計画に沿った援助を提供し、それに伴う利用者とのかかわりを記録として残すことになる。そうなると、「介護記録」は、医療職が残すデータとしての「数値の記録」のように簡潔にはならない。

「介護記録」には、介護職が行う介護行為についての「説明方法」や、それを受けての本人の「意向」、同時に提供された、具体的な介護技術が記載されている必要がある。これが「非日常的な世界」の医療の記録と、「日常的な世界」を記録する介護の記録との考え方の違いに他ならない。詳しくはまた別の機会に。

「まえがき」は終了。さて、研修について述べて行こう。

■研修で行ったこと
(1)記録の目的と必要性について。
(2)記録のポイント。
(3)記録例から考える。
(4)介護記録に挑戦。


(1)記録の目的と必要性について
「記録は、介護保険制度において義務付けられている」
介護保険は、その給付を管理される。まず介護支援専門員が立案した、マスタープランをベースにし、各サービス事業所が立案した「個別援助計画」に沿って、サービスが行われる。そして、それらが必要で、適切なサービスが提供されたかどうかを検証する材料となる。まぁ検証する側の技量にも問題があるのだが・・・。

「記録は、多職種連携のための共有データとなる」
職員は、何らかの方法によって、さまざまな情報や問題を入手する。利用者データとしての数値での記録や、突発的な事柄などへの対応記録などの「伝達の記録」は、医療や介護の共通言語を効果的に使い、速やかで、正確に伝達する必要があるのだ。

そこで連携のための記録は、お互いが使用する「専門用語」を使用する場合もあるだろう。ここでは、栄養士・看護師・理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)等が、使用する「専門用語」を選定し、理解する。そして、互いの「共通言語」にしておく必要がある。

「モニタリングや再アセスメントの材料になる」
介護職の記録は、利用者の健康状態や日常生活動作・社会性(意欲・楽しみ・他者への気遣い)・家族や地域とのかかわりに対するアセスメントモニタリングの役割を果たす。

また、介護記録は、その人の「人生そのもの」の記録であり、「その人らしく」(あいまいであまり好きな言い方ではないが)、継続的に生きていただくための記録であり、その貴重な介護記録(データ)を、いかに何を残すかがポイントとなる。

(2)記録のポイント
ここでは、生活機能分類(ICFの構成要素間の相互作用)の図を用いて解説。心身機能の記録・活動の記録・参加の記録・環境の記録。

これらを網羅した記録を書くように意識する必要性を伝え、また、施設などでは、これら記録を業務内容にあわせて振り分けて、トータル的に残せる工夫も必要であると解説した。

(3)記録例から考える
ここでは、参加者同士が持ち寄った記録用紙を見せ合いながら、どのような帳票を使用しているのか、どのような内容が記載されているのか、を検討した。

持参された記録は、手書きのものから、パソコン入力されているもの。記録用紙が1週間の様子が記録できるように工夫されているものなど、様々であった。

そして、他者の記録内容を見ながら、

「このように書いてあると様子が分かるよね」

「うちのは、観察記録みたいになっていて、利用者らしさがないなぁ」


など。時間的には30分程度の時間であったが、お互いが抱えている課題を語り合う時間となったと思う。

(4)介護記録に挑戦
午後からは、佐藤が作成した事例をもとに、各グループで、よりよい記憶に書きかえるという演習をした。まずは演習の仕方について説明し、ワークシートをもとに、解説しながら、悪い記録例を読みあげた。

そして4つの事例中から、ひとつを各グループに選択していただき、演習がスタートした。
はじめに個人ワーク。


1)記録の悪いところを書き出す。どこが悪く何が伝わらないのか、箇条書きに書き出す。
2)「自分だったらこのように書きたい」を考える。


その後グループで共有し、悪い記録例は、シナリオが無いので、ここからは、その記録を題材にして、各グループでシナリオを考えて、新たな記録を書くことにチャレンジである。

約、1時間後、演習は終了。


●考えたことを発表する●.jpg

●考えたことを発表する●


●発表はドキドキする●.jpg

●発表はドキドキする●


いやはや、どのグループも最後の最後まで摸造紙に書きあげることにチャレンジしていったが、これにて終了。最後に、摸造紙に記載できたグループに発表をしていただいた。

今回の参加者は、技術を持っている介護福祉士が多く参加し、かつ経験豊かな方が多かったこともあり、レベルが高かった。また、グループワークの演習中に、

「わからない」「どうすればいいの?」というような否定的な言葉や「疑問の丸投げ」が聞かれなかったところが素晴らしい。

まだ、介護経験の浅い、未熟な新人に同じタイプの研修を行うと、たいてい、諦めムードやそれに類する言葉が漂いがちになる。もちろん、今回のメンバーの中にも、思考やレベルが付いていけない方もいたかもしれないが、グループメンバーが「除け者」を作らず、互いの意見を伝えるなど、補い合っていたのだ。これが大人の世界である。


●発表者をメンバーが励ます●.jpg

●発表者をメンバーが励ます●


●閉会のあいさつをする土井さん●.jpg

●閉会のあいさつをする土井さん●


さて、今回の研修で学んだこと、気付いたことを、即実行して欲しいのはヤマヤマですが、それはそれ。講義の中でも説明したごとく、各事業所には事業所で求める「記録の書き方」があるのだ。

自分の書きたいこと、伝えたいことを書いていくことで、他者の記録も変化を持つ可能性がある。諦めないで良い記録を残してくださいませ!

暑いんだか、寒いんだかわからないが、皆さまご自愛ください!


●飛ぶのか、飛ばないのかわからん広島空港でくつろいでいる佐藤(笑)●.jpg

●飛ぶのか、飛ばないのかわからん広島空港でくつろいでいる佐藤(笑)●


(最新作「マッドマックス 怒りのデス・ロード」がとうとう公開。前作ラストの「Well・・・、Ain`t we a pair rageddyman. HA HA HA HA HA, Goodbye soldieir!」あれから30年かい!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 16:52| 島根 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月29日

奮闘記・第966回 見聞録/茨城県

●2015年● 茨城県鹿嶋市&神栖市


もしもし、「要石」が”ズレて”ませんか?

〜鹿島神宮と鯰と最近の地震の怪しい関係〜


本日は鹿島神宮プラスα-1(?)の見聞録のお話です。

さて、鹿島神宮と言えば、地震と縁のある神社。気づけば今年はまだ、鹿島神宮を参拝していないかった。大阪の住吉大社には二度も参拝しているのに、である。

というわけで、大きい地震が来る前にと、「ひゃ〜参謀」をやぼちゃんに乗せて、一路鹿島を目指した。

・・・なんやかやで、鹿島神宮の駐車場に着いた。すると大型バスが止まっていた。どうやら、団体さんがいるらしい。最近、人気上昇中(?)のようだ。


【常陸国一の宮・鹿島神宮】
まぁ常連も常連の神社なので、詳しいことは省く。車から降りると、早速、沢山の人が、大鳥居の前に集まり、鹿島神宮のボランティアの案内人から話を聞いていた。


●鹿島神宮の新大鳥居●.jpg

●鹿島神宮の新大鳥居●


●楼門へと続く参道●.jpg

●楼門へと続く参道●


そうそう、ここにあった石の鳥居は先の大地震で倒れて現在は木製になったのだ。大地震の時に鹿島大神香取大神はかなりのエネルギーを消費したらしい(ウルトラマンのようだ)。だから、しばらく充電中だったとか。それはそれは大変でしたねぇ。佐藤はその時、島根県におりました。

大鳥居を一礼して中に入る。楼門外の坂戸社沼尾社の遥拝所を拝し、手水舎、楼門をくぐり、鹿島神宮では慣例・高房神社に先に参拝し、拝殿にて、本年の無事を願った。昨年から新しいご祈祷殿ができたので、この拝殿でのご祈祷はなくなったぼだ。

まぁ、寂しい気もするが、東北地方太平洋沖地震とその余震で、石造の二の鳥居と御手洗池の鳥居が倒壊、境内の石灯籠64基も崩れ。本殿の千木など、被害総額が1億700万円だとか。まぁ古代の埋め立て地ですからね、揺れますわい。

本殿と拝殿もそろそろ保存モードにならんといかだろうし、大祭時にご祈祷の人数がこなせないのが理由であるそうな。さて、おみくじは…。まぁ、いい(笑)。ささ、奥宮を目指そう。


●鹿島神宮拝殿●.jpg

●鹿島神宮拝殿●


●きらびやかな本殿●.jpg

●きらびやかな本殿●


●参拝客でにぎわう鹿島の森●.jpg

●参拝客でにぎわう鹿島の森●


奥参道を通って奥宮へ向かう。奥参道には、杉の大木が生い茂り、涼やかな空間を作っている。夏の日でも朝のような清々しさがある。その杉の根元近くにあるウロには、よく日本ミツバチが巣を作っているのだ。

「はちがいるので近づかないように」と今年もあちこちに貼り紙がされていた。

佐藤が、奥宮に向かって歩いていくと、団体さんが、こちらに歩いてくる。聞こえてくるのは、明らかに日本語ではない。

おそらく中国語だと思うが何しろ声が大きい。こちらは、静かに散策したいところだが、それは叶わない。その集団が通り過ぎると、ようやく静寂が訪れた。まぁ外国人でも見たいと思う良い神社だから仕方がない。油などを撒きさえしなければ。

森の中で、鶯の声が響き渡る。

「とうきょうとっきょきょきゃきょく」

なぬ、通常、鶯は「ほーほけきょ」と鳴く。

しかし、境内に響く鶯の声は、

「とうきょうとっきょきょきゃきょく」としか聞こえない(笑)。

「耳が悪いんじゃないですか?」とは、「ひゃ〜参謀」。

まぁ、今は練習中、将来、DeNAの梶谷選手や筒香選手(最近頼りない)みたいに羽ばたいてくれるだろう。ということで、張り切ってくだされ!

杉の間から日の光が差し込み、奥宮を浮き上がらせている。拝殿にて、静かに忍び手を打ち、手を合わす。奥宮はうるさく叩いてはいけない。

なにしろ、むかし鹿島神宮は、「元旦から6日までは祭神は眠っている」(寝すぎだろ)おり、祭事を控えていたという。祭神の目覚める1月7日 (たっぷり冬休みだな)に物忌によって不開御殿(本殿)を開ける「御戸開き神事」をやっていたくらいの寝起きの悪い神様らしい。

さて、おみくじを引きましょう。と思ったが、ない。なんと、奥宮専用おみくじ箱が撤去されていた。

気を取り直して、さらに奥にある要石を目指した。

「ゆるげども、よもや抜けじの要石 鹿島の神のあらん限りは」


と、古歌にも謳われているように、要石に、鹿島の大神が降臨して、守護しているから、日本の国土はぐらぐらしないという意味である。最近は、安倍総理が余計なことでかなりぐらぐらさせている気がしないでもないが。


●要石に動かぬように願をかける●.jpg

●要石に動かぬように願をかける●


●トカゲ君の日光浴を発見!●.jpg

●トカゲ君の日光浴を発見!●


さて、佐藤の参拝時に「大丈夫だぁ!」と志村けんさんみたいな《返信》があったのだが・・・。

先だって、関東であった地震(埼玉県が震源地)でもかなり揺れた。その時は東京にいて、車を車庫に入れ、研究所の玄関に入る時であった。

なんと、「ひゃ〜参謀」が、ドアのノブを引いた瞬間、どかん!ときたため、そのまま後方へ倒れそうになり、ぐらぐら揺れて倒れそうになった。

しかも同時にふたりのケータイ(佐藤はスマホ、ははは)がピーピー鳴ってうるさかった。鹿島の神様、寝てないでしっかりおさえていてくだされ(はいはい)。

ちなみに、研究所は先の地震の時は、本棚から書籍が崩れ落ち、被害甚大であった。それを機に、「ひゃ〜参謀」が、揺れ防止の手立てをしてくれたので、今回は本が落ちずに済んだ。いずれにせよ、備えは必要であろうな。

さて、お昼は、境内の御手洗池のそばにある「一休」と決めている。ここでは、天ぷらせいろを注文。おそばを待っている間に、店の前で焼いているアユの塩焼き(400円也)が気になり注文した。ははは。


●がしがしとアユの丸焼きをほおばる●.jpg

●がしがしとアユの丸焼きをほおばる●


●「一休」の天ぷらせいろ●.jpg

●「一休」の天ぷらせいろ●


佐藤は、こう見えても(?)、魚の丸焼が好物である。そして、天ぷらせいろが、運ばれてくるのと同時にアユも運ばれてきた。

こうなったら、そばは後。両手で串をもち、あゆの頭の後ろをかぶりつく。塩加減も、丁度良い。結局は、頭からしっぽまで残すことなく完食であった。もちろん、おそばも天ぷらも美味しくて言うことなし。ごちそうさまでした。

さて、帰りは社務所によって、お守りを交換し、社務所前のおみくじ箱から、奥宮の分のおみくじを引きましたがこちらは「大吉」。


●境内の池にはアヤメが咲いていた●.jpg

●境内の池にはアヤメが咲いていた●


【丸三老舗神宮駅前店】
JR鹿島神宮駅から、鹿島神宮へ曲がる角に、和菓子の老舗がある。それが、この丸三老舗神宮駅前店なのだ。


●丸三老舗は老舗和菓子屋さんです●.jpg

●丸三老舗は老舗和菓子屋さんです●


ここは創業文政5年、鹿島菓匠190年の歴史をもつ和菓子屋さんだ。このお店では、茨城県内で農産物の生産者が自信を持って栽培している物や野菜などを素材に使っている。そんな茨城県産の素材にこだわったものの逸品が、この『極大福』シリーズなのだ。

ここで販売している「極トマト大福」がうまい。すごすぎる。

はじめは、

「大福にトマトとはなんじゃ〜。合うわけないだろ」

「イチゴ大福の失敗から学んでない」

と眉根にしわを寄せながら購入した(それでも買うのがすごい)。ところが、これがうまいのなんのって。トマトが甘い。ううん、これは完全にフルーツであり、デザートである。どこぞの、酸っぱいイチゴが入ったイチゴ大福なんぞ、足元にも及ばない。

今回も、店の前に「トマト大福」と書かれたのぼりが目に付いた。これはまさに「風林火山」の合図であった。

のごとくお店に駆け込み、幹事長(?)のごとく購入し、のように熱く、駐車場でほおばったというわけである。その後はのごとく、しばらく腹がいっぱいで動けなんだ(笑)。

実は、お店にはカフェもあるのだが、まぁ先を急いでいる身ですから悪しからず。皆様もお近くに行かれたら寄ってみてくだされ。他にも魅力的な和菓子のほかに、洋菓子も販売されていますよ。


●これが「トマト大福」であーる●.jpg

●これが「トマト大福」であーる●


●お店データ
《神宮駅前店》
 茨城県鹿嶋市宮下2-9-6
  TEL:0299-83-0303
 FAX:0299-83-0303
  営業時間 9:00〜19:00(年中無休)


【息栖神社】
茨城県南部と千葉県にまたがる地域に「東国三社」と呼ばれる3つの神社が、鹿島神宮香取神宮息栖(いきす)神社である。

佐藤は、先月すでに香取神宮へは参拝は済ませている。そこで、今回は、鹿島神宮の後にこちらの神社を参拝した。

この3つの神社が「東国三社」と併せて呼ばれるのは、それぞれに祭られるタケミカヅチノカミフツヌシノカミが、アマテラスオオミカミに天界から派遣されて、オオクニノヌシノミコトに、地上を譲るように迫った「国譲り」神話に由来している。クナドノカミは、オオクニノヌシノミコトに後事を託された神様である。

鹿島神宮と香取神宮のご祭神は、武神であるが、息栖神社のご祭神は、久那戸神(クナドノカミ、岐神)であり、知恵・文化の神様である(ご祭神は、祓戸神の気吹戸主神という説もある)。。

今回は、細かいことは略す。岐神は、おそらく大国主命の次世代の出雲国の大王であっただろう。茨城県(常陸国)の沿岸は、島根県(出雲国)からの移住者が多いようで、酒列磯前神社や大洗磯前神社など、出雲系の神社が多い。

佐藤は、鳥居前にある駐車場に車を入れて、中に入る。するとと、落ち葉焚きがされたようで、煙の香りが漂っていた。

以前来たときには、拝殿前には桜が満開であったが、今回は新緑に萌えていた。佐藤は、こちらでも今年一年の無事をお願いした。おみくじは・・・ううん。皆さま、ご自愛ください!


●息栖神社を参拝●.jpg

●息栖神社を参拝●


(不正請求や患者の命を蔑ろにする医師は論外だが「医師は24時間365日働いて当然」というのも論外。こんなブラックな社会の出現は、政党が変わっても与党は相変わらずブラックであるのが原因かな。だが、問題は野党もブラック気味なんだな!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 16:43| 島根 | Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月20日

奮闘記・第965回 見聞録/広島県

●2015年● 広島県廿日市市

《花燃ゆ》頑張ってくだされ

〜広島県は関係ないですけど!〜


皆様、お疲れ様です。本日は先だっての広島での見聞録です。「花燃ゆ」はそのうち群馬県が関わってくるから応援してるんだけどなぁ・・・。

さて、本日の見聞録は、安芸国一の宮厳島神社のある、宮島での見聞録で〜す。

佐藤は、羽田空港から、広島空港へ向かった。

広島空港と言えば、あれです、あれ。アシアナ航空162便着陸失敗事故ですよねぇ。まさか進入灯にぶつかるヤツがいるとは・・・、まぁ事故だからなぁ。

4月14日に着陸に失敗し、しばらく使用ができなかった。すでにチケットを購入していた佐藤は、再開することをひたすら願っていた。

さすれば、その願いも叶い、この日は晴天。飛行機は無事に広島空港へ着いた。さすがJAL!!! 着いてみれば、なんと、滑走路わきの隅に、ブルーシートなどの覆いも掛けずにあの事故機が置かれている。

置かれていること自体は知っていたが、まさか、機材を目の当たりに見ると、機内限定でウルトラマンフィギュア(JALオリジナルカラー Ver)が10,000円(税込)するのと同じくらい驚いた(笑)。

それはともかく、今回も無事着陸。例によって、トヨタレンタカーから車を借りた。本日の車は、黒のビッツ、よろしく頼むよ!

目的地は宮島だ。

山陽道をしばし走り、廿日市市で降りる。だが、ナビ様に「宮島」「厳島神社」と入れると、面白いように日本中の宮島厳島神社が引っかかる。

埒が明かないので、「みやじマリン(宮島水族館の別名)」で決着をつけ、無事に宮島口の駐車場へ入れることができた。

この日連休明けの日曜日であったが、乗船乗り場の近くの駐車場すでに満杯であるが、やや離れたところに入れた。

船の発着の宮島桟橋が工事中。いつもかどうかはわからんが、みなさん、駐車場からほど近いJRの宮島連絡船に集中していた。佐藤は空いている広電グループの宮島松大汽船にて宮島に上陸した。


●広電の汽船にて宮島を目指す●.jpg

●広電の汽船にて宮島を目指す●


●海に影を映す大鳥居●.jpg

●海に影を映す大鳥居●


すると、なんてこったい。この日は、メディカルウォーキングとやらが行われており、広場は、それに参加する人々で混雑していた。この天文24年10月1日の厳島の戦い(陶晴賢vs毛利元就)を思い出すな〜(嘘)。

さて、佐藤は、その人々を遠巻きにして先を急いだ。本日もなんとなく同行している研究所・ひゃ〜参謀いわく、

「親方、こりゃどうも、早めに飯をすませた方が無難じゃありませんかい。へっへっへ」(岡っ引きか?)の提案を佐藤も了承した。


【お食事処・千代乃庵】
本日はいつもと逆まわりで宮島をまわることになった。この島は予想以上に時間を食うのだ。今回も逃げ込むのはお食事処千代乃庵である。

このブログでも既に何回も登場している場所だが、他にも行くには行ったが、想像を絶する目にあったので、ここらへんでは、宮島口のイタリアンかこちらが多くなる。

メニューを見ながら、食事を選択するが、カキはシーズンのみのご案内とのこと。そうですか、カキのシーズンは夏季ですかい(笑)。ということで、結局、あなご丼の「小」ということで落ち着く。あなごももちろん宮島の名物である。


●千代乃庵にて「ノンアルコール」ビールじゃ●.jpg

●千代乃庵にて「ノンアルコール」ビールじゃ●


こちらのあなご丼には「小」があり女性に人気がある。あなご丼には、ハマグリのお吸い物と季節の香のものが付いてくる。あつあつのご飯に、ふっくらとしたあなごが鎮座し、その上からあなごの出汁がきいた甘辛のたれがかかっている。

これが、口の中でふっわふっわのあっつあっつの甘じょっぱさが一気に広がるからたまらないのだ。もう、この上ないしあわせ! ちなみに、ひゃ〜参謀はあなご丼「小」に、うどんをつけてはふはふと食べていた(笑)。

【宮島弥山大本山・大聖院】
佐藤は、大満足のお腹をかかえて、大聖院を目指した。ここ、大聖院は真言宗御室派の大本山であり、関西屈指の名刹である。

千代乃庵からほど近く、坂を登ると、大聖院の仁王門につく。その仁王門から中には、まっすぐと天に伸びる階段がある。ここにいらっしゃる佐藤の守り本尊のお不動様と愚痴聞き地蔵さん(&わらべ)にあいさつしなければ!


●大聖院の階段・・・ふう●.jpg

●大聖院の階段・・・ふう●


階段を登ると、御成門がある。こちらでは、ネパール地震の義捐金の箱が設けてあった。佐藤も些少だが協力した。

門から中に入ると、例によって、愛くるしい表情をしたお地蔵さんたちが「ん? やつらが来た!」とばかりにそこかしこにいてこちらを見ている。

佐藤が「また来ることができましたよ」と語りかけると、「それは良かったね」とほほ笑んでくれた! あちこちのお地蔵さんに手をふりつつ、そのまままっすぐに進み、勅願堂入り手を合わせた。ぐち聞きわらべさんを撫でてあいさつすると、「さわるなよ!」と言ったとか言わないとか(笑)。

その後、おみくじを引き、本日の神仏のご機嫌をうかがった。結果は・・・大吉ではない(笑)。

社務所にて、社務所によって金運財布(黄金色)を購入。帰りにも愚痴聞きわらべさんにたっぷりと愚痴を聞いていただいた(今度は傾聴)。

いよいよ。厳島神社へ参ろうではないか!

佐藤は、大聖院の階段を降り、途中、少彦名神がいる粟島神社を参拝。粟島神社の拝殿は、参拝客が引き戸をあけて参拝し、引き戸を閉める仕組みである。なかなか自動にはならないようだ(笑)。ここでは、福祉の神様として信仰されている。

まぁ、宮島には、鹿があちこちを自由に歩いているので、戸をあけていると鹿が勝手に中に入ってしまうかららしい。野生だからね。


●五重の塔が鮮やか●.jpg

●五重の塔が鮮やか●


【安芸国一の宮・厳島神社】
いや〜、まだ5月というのに暑い。メディカルウォーキングをされている方々も、汗を拭き拭き移動している。

また、観光で訪れた人々は、木陰でかき氷を食べていた。さてさて、着いた着いた着いた着いた着いた〜。

入り口で参拝券300円を購入し、社殿に入る。みれば、拝殿前にある平舞台で、白無垢姿の花嫁さんたちが記念写真を撮っている。


●世界文化遺産に突入●.jpg

●世界文化遺産に突入●


今日は大安だったかなと思いきや、なんと、仏滅より悪い赤口(しゃっこう)であった(苦笑)。しかも、二組のカップルがいるではないか・・・。広島の方々はおおらかなのでしょな、皆様どうぞ、お幸せに!

佐藤も、観光客の列に並びながら、順路に沿ってお参りをする。来た時は、海水につかっていた社も、この時間は引き潮で水がなかった。

こちらの神様は宗像三神とされる。

市杵島姫命 (いちきしまひめのみこと)
田心姫命  (たごりひめのみこと)
湍津姫命  (たぎつひめのみこと)

である。もちろん、女神様たちであるが、この神社を崇敬し、社殿を整えた平清盛は、元々、伊勢平氏の棟梁・平忠盛の長男であり、伊勢(現・三重県)生まれといわれることから、おそらく「天照大御神」が隠れ神様として祀られているであろうことは以前に書いた。

ここの錦守りには「厳島大御神」と書かれたものがある。ちなみに、大御神という呼び名は、『古事記』などでも、天照大御神迦毛(かも)大御神しかいない。


●自分で祓ってから参拝●.jpg

●自分で祓ってから参拝●


●境内でお食事中?●.jpg

●境内でお食事中?●


加えて、境内に客(まろうど)神社がある(祭神は、天忍穂耳命天穂日命活津彦根命天津彦根命熊野櫲樟日命)。通常、客神社は「地主神(元々そこにいた神様)」であり、神武天皇がここに神々を祀ったときはこの神々様だった可能性もあり、なかなか興味深い。

佐藤は、廻廊をまわり、拝殿にて神々様にごあいさつ。そして、おみくじを引いた。こちらのおみくじは、お金を所定の場所へ入れた後、番号が書かれた引き出しのあるおみくじ箱の前におかれている筒を振って、棒を取り出し、その番号を確認後、自らその番号のおみくじを引き出しの中から取り出すのだ。

ちなみに、厳島神社は“凶”が多く出る。おそらく日本で一、二の多さであろう(もうひとつの「雄」は、浅草寺)。最初のころは凶ばかりだったが、なんだか嬉しくてねぇ〜(笑)。このごろは、凶はでないが、大吉もでない。うん、である。

佐藤は、しばし神様のお言葉を読み、記念写真が続くカップルの邪魔にならないようにこちらはこちらで、記念写真を撮って、他の神々の社に参拝後、厳島神社を後にした。


●平舞台からみた本殿●.jpg

●平舞台からみた本殿●


【真言宗・大願寺】
厳島神社を出て、右側に行くと、門がある。この門は大願寺の門だと思うのだが、門のみで塀などはない。だから、人々は、門をくぐらなくても、境内に入ったり出たりすることもできる。JR郡山駅前広場にある「ドア」と同じで、そこはそれ、佐藤は門があれば通らないと気がすまない(笑)。

だって、自由に行き来できるといっても、「他者の家」に入るのだから、やはり門をくぐるのがすじではないか!

佐藤は、一礼をして門をくぐって境内に入った。そして、龍神様の祠がある場所を参拝。ここがまたいい!


●龍神様にごあいさつ●.jpg

●龍神様にごあいさつ●


その後、本堂を参拝。本堂には、国の重要文化財である仏像が四体あるそうな。その中の薬師如来坐像は、弘法大師の作と伝えられている。

また、本堂の正面手前には、おびんずる様がいて、なで仏として親しまれているらしく、
佐藤が参拝中も、男性が一所懸命おびんずる様をなでていました。

ここに祀られている厳島弁財天こそ、江の島竹生島とともに日本三大弁財天とされている弁財天なのだ。かつて長州藩の桂小五郎もここで、幕府側の勝海舟と談判している。


●大願寺本堂●.jpg

●大願寺本堂●


へへんだ。ここにもおみくじ箱がちゃんとあるのだ。そこで、えいやっと引いてみた。
おお、“大吉”であった。もちろん、即お守りをゲットしたのは言うまでもない(笑)。

さてさて、終わりよければなんとやら。

佐藤は、ふたたび、厳島神社の後方をひとまわりして、港へ戻ったのであった。港では、例のメディカルウォーキングの参加者が集まり、涼をとっていた。おうおう、若い衆は元気でいいわい(笑)。

このメディカルウォーキングは、広島テレビと、ドラッグストアWantsが主催し、今年で12回目となるという。ウォーキングコースは、宮島を周遊するように、5km、10km、18kmのコースがあり、参加者は自分の体力にあわせたコースを選択して歩くらしい。

当日の様子は5月24日(日)9:30〜10:00「歩いて健康!宮島メディカルウォーキング」として、広島テレビで放映されるという。もしかしたら、佐藤が横切るかも。

佐藤は、また、来月広島に伺います。広島の皆様、広島空港上空が晴れるよう祈念をお願いします(笑)。くれぐれもご自愛ください。


●なんと、石灯籠の上のからすは彫物であった●.jpg

●なんと、石灯籠の上のからすは彫物であった●


●ミカンソフト、450円也●.jpg

●ミカンソフト、450円也●


(兵庫県の淡路島で弥生時代前期の最古の種類とみられるものを含む銅鐸が7点が見つかりました。いやいや、凄いことになって来ましたねぇ、淡路島!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 13:53| 島根 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月14日

奮闘記・第964回 研修会のツボ/広島県

●2015年● 広島県広島市

広島県シルバーサービス振興会

平成27年度「介護キャリアパス支援研修」
サービス提供責任者実践力養成講座
基本実務の取得を目指して
〜効果的なモニタリングと他者連携〜


皆さま、お元気でしょうか? こちらは、広島空港に「まだ」置いてある、某なんちゃら航空機による使用制限と台風6号の渦を切り抜けて、広島で研修を行ってきました。いや〜、さすが厳島神社という感じである。

まぁそれはそれ。

今回は、広島県シルバーサービス振興会さんでの研修。こちらでは、平成22年度から事業所のキャリアパス制度を支援する目的の研修会を企画開催しているのだ。

昨年は、このキャリアパス支援研修を40回開催したところ、年間約2,000名の方が受講したという。

そこで今年度は、年間100回(!)の研修企画を予定しているのである(現在は上半期のスケジュールを公開し参加者を募っている)。もちろん、研修は有料であるが振興会さんの会員ならば、さらに会員価格で参加できる。

サービス提供事業所にとって、職員の質を向上のためのツールとして有効であるし、自己研鑽をしたいと考える職員にとっても、お手頃な参加料であれば有り難いと思う。

なんせ、ここのところ、介護業界は先に光が見えてこない。こんな中で踏ん張るのであれば、少なくとも技術や知識を身に付けておかなければ、すぐに篩(ふるい)にかけられてしまう。もちろん、これは他人事ではない。

佐藤は、こちらで、上半期2回の講座を担当させて頂く。今回はその1回目である。参加者は、訪問介護事業所のサービス提供責任者である。まずは白神社に朝のご挨拶。


●白神社にて本日の研修の無事を祈願●.jpg

●白神社にて本日の研修の無事を祈願●


■研修で行ったこと
(1)訪問介護事業所に求められていること。
(2)サービス提供責任者の業務と責務。
(3)ICFの視点からみる訪問介護。
(4)持ち寄った事例で情報交換。
(5)チャレンジ評価表。

はじめに佐藤の自己紹介を兼ねて、今回の介護報酬改定についてを簡単に説明。その後、財務省が4月27日、財務相の諮問機関である財政制度等審議会の財政制度分科会に、社会保障関係費の伸びの抑制策を提示したことにふれ、そう遠くない将来に、軽度者に提供している。「生活援助」が、自費(一部助成)となる構想があがっていることを説明した。


●研修スタート!●.jpg

●研修スタート!●


●まずはパワポを使用して講義●.jpg

●まずはパワポを使用して講義●


さて、財政制度分科会の詳細は研究所のホームページ内エッセイ及び下記のアドレスに譲る。

 https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub- 
 of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia270427/01.pdf


その後、パワーポイントを示しながら、介護保険制度の基本理念や介護支援専門員の役割などを解説。さらに、昨年の社会保障審議会で提示された図を示して、居宅サービスに求められる機能として、生活機能の維持向上が具体的に提示されたことを説明した。

ここで、ICFの相関図で用いられている「心身機能」「活動」「参加」「環境」について、資料を用いて解説した。


●グループメンバーと情報交換●.jpg

●グループメンバーと情報交換●


その後、休憩をはさんで、参加者の協力のもと、教室内をスクール形式から、6名のグループ形式に変更した。

佐藤の研修は、「劇場型」(演者と観客が分かれる)のままでは終わらない、これからは、皆さん1人ひとりが主人公であり、「ライブ型」(全員参加)の研修となる。

はじめは得意の1分間スピーチを用いた、自己紹介からスタートである。一般企業でも、10分くらいでやっているものであるが、実際、介護現場の場合でも、利用者さんと、話し始めて、2〜3分で相手の気持ちをつかまなければ、のちのち挽回することはなかなか困難を極めるのだ。

具体的な問題や行為がなくても、「なんとなく、いい」「とにかく、いやだ」等と評価が分かれるのは、このfirst contact(第一次遭遇)での印象によるところが大きい。高齢者さんを相手に「ゆくゆくは仲良くなれるだろう」は、難しいと思わねばならない。

自己紹介の内容は、自分の所属や氏名、それに合わせて、連休中、もしくは今年に入って楽しかったこと、これが良かったと思いついたことなどをつけて話して頂いた。


●昼食は広島風お好み焼きを頂く●JPG.jpg

●昼食は広島風お好み焼きを頂く●


1分間という時間は、短いようで長いし、あるいは長いようでも短いのだ。メンバーによっては時間を持て余す人、事業所紹介の話しに集中し、自分の楽しかったことすら話せないメンバーもいて、時間の遣いようは様々であった(笑)。いいですか、自分のことですよ。

その後、持参して頂いた、様式(個別事例)を手元資料として用いながら、各自がしているサービス提供責任者の仕事について情報を交換して頂いた。

先ほどの1分間スピーチでお互いの心が開けたのだろう。グループ討議も賑やかにできたようだ。話が盛り上がったところで昼食休憩となった。

午後からは、佐藤が作成してきた「宮咲さん事例」をもとに、居宅サービス計画が作成される工程について解説した。

●サービス事業所に求められる役割●.jpg

●サービス事業所に求められる役割●


事例作成に当たっては、厚労省が、昨年の6月に介護保険情報(Vol.379)で出している「課題整理総括表及び評価表の手引き」で案際されている「課題整理評価表」と評価表を用いた。これは介護支援専門員向けの帳票であって、つまりサービス提供責任者が作成するものではない。

だからと言って、サービス提供事業所が知らなくても良いというものでもないのだ。なぜならば、課題整理総括表は、サービス担当者会議のときに用いられる帳票であるし、評価表は、介護支援専門員が、短期目標の期間に応じて、サービス事業所より、目標の達成の度合いをうかがいながら作成していくものだからである。

そして、今回は、ICF対応の訪問介護計画書及び、ケア手順を作成し、訪問介護計画の作成法についても解説しながら話を進めた。特にケア手順の紹介では、会場から、ため息が漏れた。

そこで、「えっ、どうしたの。何か変だったかな?」とたずねてみると、参加者から「自分達もケア手順を書いているが、このような詳細なものではない。ここまで記入できると良くわかります」とのこと。

そうですか、そうですか。実は佐藤のケア手順はくどい(と言われている)。変な話なのだが、他の先生からは「こんな詳細な手順では、ヘルパーがかえって動きにくくなる」という方もいたくらいだ。

では、その先生方のいう(作る)、手順でできるのか。そのようなアバウトな私事では三人三様のケアが行われてしまう可能性がある。技術が標準化され、話し合いで詰めていけば、減らすことも可能であろうが、現在の力量では、結局間違いが増え、さらなる困難に遭遇してしまことだろう。

実際、業務が「神頼み」(それもばかにならないが)だけではなく、まともにできているサービスを提供しているヘルパーさんは、これ以上に緻密な手順で援助をしていることは間違いない。

なぜならば、ヘルパーさん、1人ひとりが自然と行っている「目配り」「気配り」「思いやり」「心配り」「腹配り」のは手間は測定できないし、何もやっていないヘルパーさんとの力量は、悲しいが「失敗数」でしか見分けられない。

これが、やはり多いのよ。漫然とやっている人の失敗する回数は。これこそ、余計な時間と迷惑がかかるのだが、一向に理解されない。もしかしたら、・・・かもしれないな(自粛)。


●ICFについて解説する●.jpg

●ICFについて解説する●


結局、技術をつけて、効率を良くし、仕事の空き時間を作るしか、「ゆとり」等は作りようがないのだ。詳しいケア手順の記載例は佐藤のもう1つのブログ、「寺子屋の休み時間」に譲ろう(笑)。

その後、宮咲さんのケアを行い、短期目標の期間終了後にモニタリングを行って、評価表を書いた、ということで、評価表を用いて記入方法を説明した。

もちろん、実際には、評価表は、サービス提供責任者が作成するものではなく、介護支援専門員が、各事業所に問い合わせて情報を得ながら作成するものなのだが。周りの「その職業の方々」の対応状況をみていると、あまり期待しない方がいいかもしれない。

国(厚生労働省)は、正論として、どんどん、いろいろなものを投入しては来るのだが、厚労省OBを含め、各市区町村とも全然コンセンサスをとれていない。まさに好き勝手にやられている現況は、いかにもなめられているような気もするが、どうなのだろうか。

だからこそ、自衛のためには、研究が必要になる。この場合、これらの書式をサービス提供責任者が、記入方法を知らないのでは、介護支援専門員の問い合わせに答えることもできないだろう。

ここでは、再度、持参された事例のケースにサービス提供を行った結果、どのような評価ができるか評価項目を選択して頂いた。次に、その評価(改善・維持・悪化)を選択した根拠をコメント欄に記入していく。時間は30分。

とは言え、やはり難しいようだ。

参加者の中には、なかなか記入できない方もいたので、ずるずると時間を伸ばす。これが、参加者のペースにあわせた佐藤流の研修でもある(笑)。

参加者が、夢中になって集中しているときに、「はい、ここまで」とはねぇ、なかなかできませんて。逆に、作業がすみ、雑談が多くなれば、時間が来なくてもその作業を終了するのである。

もちろん、作業中は、佐藤が各グループをまわり、記入している内容を眺めて、うまく書けていれば、その事を伝えるし、思うように書くことができない方がいれば、「どういうことを書きたいのか」を伺い、「それはこういうことではないかしら」とアドバイスをする。すると、その方は、「なるほど、そう書けばいいのか」と目を輝かせてくれる(場合もある)。

これらのやり取りをすることが、佐藤の役割でもあるのだ。これが、参加(ライブ)型研修の醍醐味だ。ライブとは参加者も参加してこそ、である。

座学は座学で重要ではあるが、それだけでは、自動車運転免許で、教官同乗による教習指導がなく、いきなり路上検定にいくようなもの。非合法的な練習でもせん限りうまくなるわけはない。こんどケアマネはまさに怪しい?同行訪問が始まりますが・・・、さて。

話を戻す。参加者は打ち解ければ、日頃胸に秘めている、他者に聴くことができない悩みなども話し出すのだ。そんな時には、そばに寄り添い、悩みに耳を傾けてみる。

だいたいの悩みは、介護支援専門員へ対する苦情や管理者へ対する不満等であった(笑)。いやはや、今回の研修はメンタルヘルスだったか? まぁこれも佐藤の役割なのだよなぁ。

一方、記入する「文章そのもの」(つまり、答え)を教えてもらえると考えている人もいる。これには、困ってしまう。なにしろ、私は、その方が持参した書類に登場する利用者を知らないのだ。

最後は、指定基準をとり上げ、訪問介護第二十二条「指定訪問介護の基本取扱方針)、第二十四条(訪問介護計画の作成)第二十八条(管理者及びサービス提供責任者の責務)などを解説。

そして、老計第10号「訪問介護のサービス行為ごとの区分」を用いて、身体介護と生活援助の違いについて解説した。

驚いたことに、今回参加された方の大部分の方が、この老計第10号についての認識が無かった。それでは、軽度者に生活援助が多いことも納得できる。

この老計第10号については、研修中にも様々な事例を示して解説してきたので、参加者は自分達がしてきた「生活援助」の支援の多くは、実はこれ、「身体介護1―6 自立支援のための見守り的援助」であったことに気づかれたようである。

ここで注意が必要なのは、今回この研修で、佐藤に「それは《身体介護》ではないか?」と言われたから、いきなり、介護支援専門員に対して「サービスを《身体介護》に変更して欲しい」と訴えるものではない。

皆さん自身(サービス提供責任者)、あるいヘルパーが、利用者の自立支援のために、具体的に何をどのようにして支援しているのか。この部分を明確(文章化)する必要がある。

そのためには、担当しているヘルパーと話し合いながら、詳細なケア手順を作成し、利用者にも、他職種からも同意を得られる、「身体介護」に変更できるだけの「根拠」を示す必要がある。

今回の研修でも多く取り入れた「自分で考えて自分で書き、他者にわかるように伝える」こと。このような技術を向上させていくことが重要であろう。

参加者の中には、介護支援専門員の資格をもち、サービス提供責任者をしている方。逆にサービス提供責任者になりたての方や、これからなる可能性のある方など、その知識力、能力、技術に差があると思われる。

だが、利用者には、「その能力差」を見抜くことはできない。お互い、常に自己研鑽をし、自分自身を磨き続ける努力は必要ですよね。

さてさて、台風一過以後も、気温は急上昇中! 皆さま、ご自愛ください。


●参加者の質問に応じる佐藤●.jpg

●参加者の質問に応じる佐藤●


●夕食は広島空港で「賀茂の鶴」を頂く●.jpg

●夕食は広島空港で「賀茂の鶴」を頂く●


(長岡藩・河井継之助の名言に「天下になくては成らぬ人になるか、有ってはならぬ人となれ(云々)」がある。これが介護・福祉業界にも当てはまるんだな。「介護・福祉業界になくては成らぬ人になるか、有ってはならぬ人となれ」と。さしずめ、リ・なんちゃらシートを作った人々は後者だろうなぁ。よかったですね、名前が残って!To Be Continued!!)

posted by さとうはあまい at 15:28| 島根 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月05日

奮闘記・第963回 研修会のツボ/群馬県

●2015年● 群馬県太田市

通所介護の役割と介護記録の書き方・活かし方


ゴールデンウィークもそろそろ終盤、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

今日はこどもの日ですね。古来から端午の節句がベースではありますが、決して「こどもを甘やかす日」ではありませんぞ、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する日」なのです。ええ。

介護や医療に従事されている方々は、カレンダー通りに休みを取ることは難しいかも知れませんね。短期入所生活介護などは、まさに今がフルスロットル(?)状態なのではないでしょうか? お疲れ様です。

さて、今回は、その大型連休を目前としたとある日に、関わった事業所内研修を報告したい。

今回の研修は、企画が日本化薬メディカル株式会社山下氏、主催は、株式会社 孫の手・ぐんまの代表取締役社長・浦野氏である。

「孫の手・ぐんま」は、群馬県の東部に位置する太田市に拠点を置き、訪問看護を始め、リハビリ型通所介護、居宅介護支援事業所、県内には、サービス付き高齢者住宅、短期入所生活介護や、なんと、働く職員向けに事業所保育所(外部の方でも2名までは可)までを開設しているという働く女性にとって味方のような会社である。

それもそのはず、「孫の手・ぐんま」の浦野社長は女性であり、理学療法士の資格を持っているのだ。

その浦野社長は、介護保険のスタートを機に、平成13年2月、新田郡笠懸町に「訪問看護ステーション孫の手」として設立。その後、15年12月には新田郡薮塚本町に「デイホーム孫の手」を開設した。

「孫の手」というネーミングに、“かゆい所にも手の届くような思いやりをもって(サービスを)行う”という意味を表しているという。

そして、研修時間は、19:00〜21:00であった。

佐藤は30分前に会場の「デイホーム孫の手 おおた」に入った。デイホームというだけあって、リハビリには理学療法士はもちろん、作業療法士や言語聴覚士の有資格者がリハビリを担当している。

佐藤は、この事業所については事前にホームページで情報を得ていたが、率直な疑問を投げかけてみた。なぜ、通所リハビリにしなかったのか、と。なんせこれだけの陣容である。

すると、社長さんはあっさりと、医療法人ではないので、ドクターの常駐が難しいから、とのこと。まぁ、理由をうかがえばそう、そうなんだよなぁ。

「リハビリ型デイホーム」というだけあって、サービス内容は、リハビリが中心。まぁ、詳しくはこの事業所のホームページを参照ください。事業所の1日をマンガを通して紹介するなど、力が入っておりますよ。

佐藤は事前の打ち合わせの後、研修会場へ向かった。この施設は、定員が90名である。社長さんの後に続きながら、施設内を眺めながら進んだ。

毎日90名の利用者さんが、出入りしている施設というのだから、それはそれは、体育館ばりの広い空間が広がっているだろうと思いきや、館内は、いくつかの細かなスペースに分かれ、各部屋が訓練室としての機能を携えているであった。

そして、ひとつひとつの空間から、小グループでの訓練が提供されている様子をうかがえる。案内された研修会場には、すでに通所介護で働く各専門職の方々が集まっていた。

■研修で行ったこと
(1)通所介護の役割。
(2)事例を通して利用者の捉え方を考える。
   ● 居宅サービス計画の読み方。
   ● 新たに示された通所介護計画書の帳票紹介と書き方。
(3)逐語文を参照して介護記録を書く。

はじめに佐藤の自己紹介から。

いつから、介護に従事したのか、どのような経緯を経て講師をしているのか、簡単に説明。その後本題に入った。


●こちらの事業所が提供しているサービスは?●.jpg

●こちらの事業所が提供しているサービスは?●


●積極的な意見が出た●.jpg

●積極的な意見が出た●


●熱心に資料を眺める●.jpg

●熱心に資料を眺める●


(1)通所介護の役割
まずは、皆さんに「孫の手・ぐんま」が提供しているサービスについてたずねてみた。
すると、

〇安心安全な入浴。
〇楽しいコミュニケーションの提供。
〇介護負担の軽減
〇各専門職による技術の提供。
〇美味しい食事の提供。
〇外へ出るきっかけ。

などなどが出された。佐藤が、開口一番このような問いかけを行うのは、実は参加者の能力をアセスメントしているのである。

能力とは、技術はもちろんだが、参加者の人間性についても知りたい。人は第一印象で判断する(とも限らんのだが)ことが多いと考えられるので、対面した時の第一印象が大事なのだ。

佐藤が抱いたイメージは、皆さん素直で、明るくて、親切。仕事に対して真っ直ぐな心を持っているように見える。外観からの印象はとても大切なのだ。

おそらく、ここの事業所の職員同士は、お互いに仲がよく、「自分をさらけ出しても大丈夫」というある種の信頼関係が構築できているのかも知れない。通常、自分の欠点を同じ会社の人間に知られたくないであろう。
だから、スキルアップが難しくなる。

介護記録には、皆さんが先ほど話してくれた、サービスを提供したという内容を書く必要があることを解説した。

例えば、外出支援で、

〇〇公園へ行き、利用者さんが「私、花水木のピンクの花が大好き」と言ったとする。そこで、連絡帳に「花水木の花が大好き」と言われ、しばらく花を見上げていました。と書いたとする。

すると、次の日娘さんからの連絡帳に、

「母が、花水木の花の名前を覚えていた事に驚きました」
「わが家の花水木の木は、実はおじいさんが母の誕生日に植えた木なんですよ。母は、花水木のピンク色を見るといつも「この花」が好き、というのです。花水木という名前を言えたことがうれしかった」と来るかもしれない。

どうでしょう。皆さんが、利用者さんと関わって、「利用者が語った言葉」を書いたことにより、娘さんの記憶とリンクして、連絡帳を通じて利用者さんの歴史ともリンクし、ひとつの「物語」となっていく可能性が広がるのです。何もしないのでは、ただの「相手頼み」である。

在宅を支えるサービスとは、このように利用者の「生きている証」となるものであり、通所介護サービスとは、利用者の歴史(物語)をつなぐ役割があるのだ。

であれば、利用者の発した言葉、職員の伝えた言葉など、おのおの記録する必要性がわかるであろう。このような話をすると、皆さんは、佐藤の方に焦点を当て、その目はきらきらと輝いていました。ううん、感性が深い人々だなぁ〜。どっかの・・・とは、・・・やめておく。


●他者の意見をメモする●.jpg

●他者の意見をメモする●


●ICFについて解説●.jpg

●ICFについて解説●


(2)事例を通して利用者の捉え方を考える
  ● 居宅サービス計画の読み方。
  ● 新たに示された通所介護計画書の帳票紹介と書き方。

次はちょっと難しいかもしれないが避けては通れない。しばしご辛抱下され。事業所が介護保険制度のサービスを提供するためには、いわゆる「指定基準」の遵守が必要である。

通所介護の指定基準に含まれている「人員基準」には、相談員・看護師(今回の改正で一部基準が緩和された)・介護士・機能訓練指導員を置くことになっている。

人員基準において、配置が求められている担当者は、それぞれが、その仕事を行っているとう記録が求められる。

すなわち、相談員には「経過記録」、看護師には「看護記録」、機能訓練指導員には「訓練記録」、介護士には「介護記録」が必要となるのだ。

ここからは、佐藤が作成した「玉前さん事例」を紹介しながら、これから作成する介護記録に必要な情報を提供した。

もちろん、今回は「通所介護計画」を作成する研修ではないが、通所介護は、介護支援専門員が作成する居宅サービス計画に基づいて作成された「通所介護計画」に沿って提供される。

そこで、居宅サービス計画を紹介。続いて、厚生労働省老健局振興課長が、各都道府県に通知した、
「通所介護及び短期入所生活介護における個別機能訓練加算に関する事務処理手順例及び様式例の提示について」(老振発第0327第2号 平成27年3月27日)から、新たに提示された様式を用いて作成した、

様式1:興味・関心チェックシート
様式2:居宅訪問チェックシート
様式3:個別機能訓練計画書
様式4:通所介護計画書


を用いて、事例の玉前さんに提供しているサービス内容を紹介した。

そして、これらのサービスは、「国際生活機能分類(ICF)」の視点に基づく、サービス提供であることを解説した。ふう、短い時間内で説明するにはボリュームがあり過ぎたかな。ここで小休憩。


●グループメンバーで話し合う●.jpg

●グループメンバーで話し合う●


(3)逐語文を参照して介護記録を書く
残りの1時間は、実際の場面設定から記録を書く練習である。

佐藤は、通所介護の一場面を切り取り、利用者と介護士が関わっている様子を、逐語文(会話をため込み、物語にしたもの)を示して、自分がその職員と想定して、記録を書いていただいた。

佐藤は、ICFの視点を用いて、「心身機能」「活動」「参加」「環境」のそれぞれの例題を作成したが、今回は「環境」「参加」を紹介し、各自に記録を書いていただき、グループでどんな記録を書いたかを共有し、最後に佐藤から解答例を示した。

皆さんは、佐藤が事例の会話集を読み進めると、熱心に聞き入り、時々マーカーをひいたりし、記録を書く時には、再度読み直すなどされていた。

物語とはいえ、実際の支援の様子を再現しているのであるから、おのずと文章も長くなる(笑)。しかし、業務内で記録を書く時間は限られている。要点(ポイント)を絞る必要があるのだ。

そこで、記録を書く時間は、それぞれ5分と限定し書いていただいた。

その間、佐藤は会場内をまわり、皆さんが書いている文章を見て回った。すると、話し言葉を入れることで、情景が良くわかる。あるいは、いつもマイナス面を書いていた気がするが、良い面を残そうと思ったなどなどの感想をうかがえた。

最後に、佐藤から解答例が示されると、それぞれが、記録のポイントを得たようで、あちこちでうなずく姿が見られた。


●グループに溶け込む佐藤●.jpg

●グループに溶け込む佐藤●


最後に、浦野社長が、参加者に、感想を促しました。ここらへんがすべてのことをおざなりにしない姿勢であろう。あとからの報告ならば、(書けない人もいるが)ある程度の文章が書けてしまうが、その場の感想はそうはいかない。

すると、指名された方が、躊躇することなく自分の感想を伝えてくれた。これは日頃から訓練されているのだろう。

実は、この「指名して感想を促す」という行動でも、管理者がこのような行動をとったとしても、参加者がきちんと応じることは少ない。

「ええ〜? なんで? 私?」
「良かったです(何が良かったか不明)」

などという場面もしばしばである。

佐藤は、浦野社長が、従業者を優しくしている半面、きちんと躾けていらっしゃるんだろうなと思った。どちらかだけでも、なかなかああはいかない。躾けとは、身を美しく振舞わせることを指しているのだ。

さてさて、これにて本日の研修は終了である。これからもた〜くさんの利用者の語りを紡いで、素敵な物語を蓄積してあげてください。今日はまた違った群馬の介護職の一面をみることができた。ご自愛ください!


●夕食は、かつはな亭(太田矢島)のかつ鍋定食●.jpg

●夕食は、かつはな亭(太田矢島)のかつ鍋定食●


(仁に過ぎれば弱くなる。義に過ぎれば固くなる。礼に過ぎればへつらいとなる。知に過ぎれば嘘をつく。信に過ぎれば損をする。さすが伊達政宗公、すべてお見通じゃ!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 15:10| 島根 | Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月29日

奮闘記・第960回 研修会のツボ/島根県

●2015年● 島根県松江市&浜田市


島根県社会福祉協議会 島根県福祉人材センター

平成26年度
介護支援専門員実務研修・更新(実務未経験)兼 再研修
【後期】


皆さま、お久しぶりです。東京もだいぶ寒さも和らぎましたが、佐藤はただいま、宮城県の某所におります(笑)。

さて、島根県では、平成26年度介護支援専門員実務研修及び更新再研修の全課程が終了しました。東京都など、受講生が多いところでは、まだまだ研修の真っ最中かも知れませんね。

今回のブログは、その島根県福祉人材センターさんの介護支援専門員実務研修の後期研修の報告です。

介護支援専門員実務研修及び更新再研修は、前期後期とに分けて行われており、受講生は、前期研修で、介護支援専門員の役割や居宅サービス計画の作成方法を学ぶ。

その後、受講生は、自らの仕事をしつつ、限られた時間内で居宅サービス計画を作成するという実習を行い、期限内に提出する書類を作成し、そのコピーを事務局へ提出する。

事務局は、受講生が提出した書類を会場別、受講種類別に分類して、佐藤のところへ送付してくれるのだ。佐藤は恒例の赤ペンチェックを行い当日持参した。

ちなみに後期研修は、受講人数を調整する関係上、「松江会場(実務)」「浜田会場(全員)」「松江会場(更新再研修)」と、3回に分けて行われた。

※以下、研修風景の写真は枚数が非常に多いので、at randomに入れてあります(笑)。


●松江実務者事例検討模擬風景●.jpg

●松江実務者事例検討模擬風景●


●緊張感が漂う会場●.jpg

●緊張感が漂う会場●


●松江(実務)会場のファシリテーターの皆さん●.jpg

●松江(実務)会場のファシリテーターの皆さん●


■各研修前に行ったこと(下準備も含める)
(1)提出事例の全件チェック
佐藤は、皆様が熱心に取り組んで作成した「成果物」(宿題)の全てに目を通し、赤ペンを入れたり、実習記録の内容が良いものには「good」の印をつけ、その後の報告書の内容の良いものには「お花マーク」をつけた。

(2)事例検討デモ用の事例を選抜
後期研修は、提出した実習事例をもとに事例検討を行う。佐藤は、各会場の出席者より、1名ずつ、事例発表協力者を選抜。もちろん、選抜理由は、レポートがしっかりしていているものであり(そうでないと大変なことになる)、皆で共有したい事例を選抜した。

(3)選抜事例を用いて、「課題整理総括表」を作成
新たな居宅サービス計画書(案)を作成した。

■研修で行ったこと
(1)事例検討
(2)チャレンジ課題整理総括表
 各グループから再検討する事例を選抜し、課題整理総括表を作成してみた。
(3)相談面接技術
(4)地域包括支援センターの概要
(5)チームアプローチの理解とサービス担当者会議
(6)介護予防・支援サービス計画の作成

今回も、前期研修同様、主任介護支援専門員や各地域で活躍する現役の介護支援専門員及びそれらをとりまとめている管理者の方々にファシリテーターをお願いした。

(1)事例検討
ここでは、佐藤が選抜した事例提出者の方の協力を得ながら、「事例検討」の手法について説明。

@発表、A質問をため込む、B質問に答える、C気づきやアドバイスを伝え合う。

最後に、その事例をもとに佐藤が作成した「課題整理総括表及び居宅サービス計画書」を配布して事例についての講評を行った。

その後、1人40分の時間をかけて、各グループ内で事例発表し、佐藤は、その都度発表した人々に赤ペンを付けた提出物を返却していった。

ファシリテーターの方々は、「担当するグループ」をそれぞれ振り分け、グループ内に入り、うまくグループワークが進行するようにお願いした。

毎度のことではあるのだが、グループ内のメンバーで発表していくと、質問をため込むということが難しく、ついつい座談会に陥ってしまいがちである。

各演習の最後に佐藤からの赤ペンチェックの内容を皆で確認する。

今まで検討をしてきただけに、本人にも、メンバーにも佐藤の赤ペンの内容がストンと落ちたようだ。中には、

 「うわっ、花マルだよ!」

 「ややや、すごいね」

などと誉めたたえるメンバーもいた。

いくつになっても花マルは嬉しかったようで、家に帰り、子供に見せたら子供が「お父さんすごいね」と誉めてくれたと話してくれた方もいた(後々、ト〇ウマになったんじゃないかと心配するようなグループもあったが・・・)。

こうして、1日目の事例検討は穏やかに過ぎていった。


●昼食は「びぶるU」でいただく●.jpg

●昼食は「びぶるU」でいただく●


●メンバーを見守る花本さん●.jpg

●メンバーを見守る花本さん●


●アドバイスを伝える内籐さん●.jpg

●アドバイスを伝える内籐さん●


●予防プラン作成を見守る苅田さん●.jpg

●予防プラン作成を見守る苅田さん●


2日目は、残りのメンバーの事例検討を行う。各自、それぞれが、介護支援専門員の仕事の奥深さを実感できたと思う。

(2)チャレンジ課題整理総括表
10:30からは、各グループから再検討する事例を選抜し、課題整理総括表を作成してみた。課題整理総括表の記入方法は、昨年6月に厚生労働省が背信いや配信した「課題整理総括表・評価表」の作成の手引きをもとに作成した。

皆さんは、先ほどまで事例検討をしてその事例を深めている。だから、課題整理総括表の現在の状態は比較的記入しやすいはずだ。

まずは、自分で考えてみる。次にグループで話し合う。皆さんが1番困ったのは、「自立を妨げる要因」であった。

手引きでは「状況の事実」「現在の状況」の中で、「自立あるいは支障なし」以外が選択されている項目について、「自立した日常生活の阻害要因」を分析した上で、より根本的で重要な要因を6項目程度に絞り込み記載することになっている。

要因として、疾患がとらえられる場合も多いと考えられるが、疾患それ自体だけではなく、その疾患に応じた療養や健康管理等も含めて整理し、記録することが求められている。

さらに、心身の状態だけではなく、生活の環境(物的環境・人的環境)をも考慮して、客観的事実を記入する。

先ほどまで事例検討をしていた事例とはいえ、やはり情報量は当然ながら少ない。それでも皆さんは現在ある情報から一所懸命要因を考えて何とか導き出していた。

そして、「状況の事実」の「改善/維持の可能性」では、利用するサービスなども見据えて、該当欄にマル印を入れることができた。

さて、難解なのは、次の「備考欄」「見通し欄」であろう。

備考欄は、現状の事実や、改善/維持の可能性を含めて補記する内容(他者に理解していただきたいこと)を簡潔に書く。

もちろん備考欄には、空白が広がっているだけだ。自分で文章を作る必要がある。

皆さんは、今回の実習を通して、介護支援専門員には、いかに文章能力が必要だということを十分に理解されているので、「う〜ん、難しい」「また文章を作るのかい」とつぶやきつつも、一所懸命考えて記入していた。自分の能力をあきらめずに挑戦するところが素晴らしい。まぁ仕事ですからね。

次は「見通し欄」である。こちらも、ただ空欄が広がっている。

手引きでは、利用者の「自立した日常生活を妨げている要因」の解決に向けて、多職種からのアドバイスを受けつつ、ケアプランの短期目標の期間を見据えて、「どのような援助を実現することにより」「どのように変化することが見込まれるか」を記入する(後略)とある。

ただ、この手引き不親切であり、読み手にわかりやすいように書かれていない、というか未完成な叩き台にしかなっていない。集められていた識者とはなんだったのか。まぁそういう識者ではなかったのだろうな。

このままでは、佐藤自身も受講生にわかりやすく説明することができない。そこで佐藤は、「何について見通せば良いのか」を簡単に説明してみた。

ケアプランが、その人らしい生活を維持向上するために作成されるのであれば、人間の生活の全体像を見据えて見通しを立てることが重要である。

全体像をとらえるということは、すなわちICFの相関図の言語を意識することである。見通し欄には、【心身機能】【活動】【参加】【環境】という項目を書き出して、それぞれの項目についての見通しを記入するように伝えた。

結果、数組であったが、まとめることができたので、発表していただいた。うん、でも、当たり前であるが、これを使いこなすにはまだまだ訓練が必要であろう。

まぁ、自分で作成せずに、他者がやったものをみて、言うだけなら簡単にみえるかもしれないが、仕事をしながら、新技術を習得するのはなかなか簡単ではないのだ。


●予防プランを作成する高橋さん●.jpg

●予防プランを作成する高橋さん●


●張り切って発表できました●.jpg

●張り切って発表できました●


(3)相談面接技術
相談面接の技法については、テキスト内に様々な文章で紹介されている。そこで、ここでは「交流分析」の手法を用いて、「自己理解」を深めていただいた。

エゴグラム表を作成して、「自分は、どのような人間で何に価値を置いているのか。」をみていただき、ストローク表を作成して、「他者との関わる傾向性」をみていただいた。

皆さんは、佐藤の解説を聞きながら、多少なりとも自分という人間が、どのようにつくられてきたかを知ることにより、利用者の生活歴を把握することの重要性を改めて理解することができたのではないだろうか。

今後も自己理解を深め、パターナリズムや、自己否定に陥ることなく、どうぞ素敵な援助を展開して欲しいと思う。

(4)地域包括支援センターの概要
こちらは、テキストを参照しながら簡単に説明した。テキストのほかに、社会保障審議会の資料などを用いて、地域包括ケアシステムについても補足説明をした。受講生にとって、旬な情報だったようで、皆さん熱心に耳を傾けてくれた。


●浜田会場がスタート●.jpg

●浜田会場がスタート●


●事例を返しアドバイスをする佐藤●.jpg

●事例を返しアドバイスをする佐藤●


●浜田会場のファシリテーターの皆さん●.jpg

●浜田会場のファシリテーターの皆さん●


(5)チームアプローチの理解及びサービス担当者会議
ここでは、再度介護支援専門員の役割を伝えた。介護支援専門員の役割は、サービス提供者等と利用者等との間を取り持ち、様々な出来事について「連絡調整」等を行うことが主な仕事である。

だから、各専門職が気持ちよくその専門性を発揮できるように支援していくことが重要である。自分がなんでもやるわけではないのだ。

そのための基本は、介護支援のサイクル「PDCA」がうまく回転するように、計画立てて行動することが重要だ。もちろんPDCAとは、

P=アセスメント及び計画の作成
D=サービス担当者会議(連絡調整)
C=モニタリング
A=再アセスメント

である。そして、再び、Pに戻り計画を作成した上で、再びサービス担当者会議となるのだ。このような、経過をたどることから、効果的なチームアプローチに結びつけるためにも、いかに計画立案が重要であるかを説明した。

皆さんも、事例検討や、課題整理総括表の作成などを通して、「計画ができていなければ議論にすらならないこと」を体験した後なので、支援の展開が十分に理解できたと思う。

ただ、会場からは「サービス担当者会議で計画をもらうのかと思っていた〜」等の声も聞こえたのも事実。佐藤も、まだ、そのようなことをしているところもあることは承知している。

でもねぇ、そのようなやり方が「王道」ではないということを理解できたのであれば、これからは、王道を歩いて欲しいな。とは言え、「緊急性が高い」場合には、この限りではないのだが。


●事例検討を見守る三浦さん●.jpg

●事例検討を見守る三浦さん●


●積極的なアドバイスをする田中さん●.jpg

●積極的なアドバイスをする田中さん●


●考え方を論理的に伝える牛尾さん●.jpg

●考え方を論理的に伝える牛尾さん●


(6)介護予防・支援サービス計画の作成
こちらは、先の事例の中から、比較的軽度の方を選抜して、その方の情報から介護予防・支援サービス計画を作成した。

はじめに、佐藤が事例提供者に質問しながら、計画作成に必要な情報を収集した。皆さんは、提供者の話を熱心にメモをとり、その後得た情報から、介護予防・支援サービス計画を作成した。

作成方法は、テキストに沿って、解説しながら行った。ここでも、1人ひとりが、書き方について考えることができるようにと、一定時間の作業時間をとって、各自で書き方を体験していただいた。

その後、グループでひとつの計画をまとめていただいた。皆でつくり上げる箇所は、総合的な課題から最後までである。

実は、このグループミーティングこそが、「模擬サービス担当者会議」となるもので、司会者が、各自の意見をとりまとめ、書記が文章をまとめていく。まさしくチームアプローチなのだ。

もちろん、各グループには、違う職種の専門家がいるので、各自が、専門家の意見を聞き、新たな知識を得る機会にもなったはず。

最後にグループ内で完成した作品を、摸造紙に転記して、発表の時間を設けた。

発表は、挙手にて選びました。前に出て発表することは結構勇気がいることなので、なかなか手があがらない会場もあった。

逆に、中にはまぁ語り出したら止まらないというグループもあったなぁ(笑)。そういう会場では、全てのグループの発表時間をとることができないから残念であった。

その後、各会場で手伝ってくれたファシリテーターに、同じ事例から作成した「介護予防・支援サービス計画」を配布していただいたので、皆さん興味深々にみていた。

最後、各ファシリテーターより、講評と励ましの言葉をいただき、修了である。

その後、受講された方々は、県の方から「介護支援専門員」の登録方法について説明を受けた。皆さんはすでに、登録の手続きは終わって、そろそろ介護支援専門員証が届くころかもしれない。

新人ケアマネさん、ここからが大変なんですよ!(笑)


●介護予防・支援サービス計画を説明する田中さん●.jpg

●介護予防・支援サービス計画を説明する田中さん●


●研修会の講評する大野さん●.jpg

●研修会の講評する大野さん●


さてさて、季節は春(のような気がする)。桜が咲き、田んぼには水が張られ、生命が息づく季節である。どうぞ、新たな出会いを大事にして、“和顔愛語”を発揮してください。

末尾に、私事ながら、下田さん、布村さん、お力添えいただいた皆々さま、お疲れ様でした。そして有り難うございました。おかげで緊張感のあるなかでも、やりがいのある時間を過ごせました。また、お会いしましょうね。

晴れる日も、雨が降る日も素晴らしい、ラフカディオ・ハーン先生の愛したその街で。

皆さま、ご自愛ください。ではまた!


●松江は売布神社で締める●.jpg

●松江は売布神社で締める●


(プロ野球が開幕した。さっそくDeNAの新キャプテンの筒香選手開幕から2連発。ひゃ〜、とりあえず、3、4月であと18本頼みますわ!To Be Continued!!)

posted by さとうはあまい at 14:54| 島根 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月03日

奮闘記・第958回 研修会のツボ/東京都

●2015年● 東京都日野市

日野市社会福祉協議会

介護人材育成研修「記録の書き方」
サービス提供責任者研修


皆さま、3月を迎えましたがいかがお過ごしでしょう。佐藤はただ今島根県浜田市でケアマネさんたちと熱く関わっております。とは言え、今回は東京都日野市での研修会のお話。

さて、日野市と言えば、新選組の土方歳三井上源三郎沖田総司などの故郷であり、高幡不動尊(金剛寺)で有名である。ところが、だ。この日、新撰組関連の場所はどこもお休みであったのは残念。

その代り、関東三不動高幡不動尊は無事お参りできた。しかも大吉である。ひしひしとご縁を感じる佐藤であった(笑)。


●高幡不動尊では大吉!●.jpg

●高幡不動尊では大吉!●


●日野と言えば、この人―土方歳三さん!●.jpg

●日野と言えば、この人―土方歳三さん!●


【サービス提供責任者の業務と責務】
 〜介護過程の展開(PDCA)を経過記録へ残そう〜

(1)サービス提供責任者の業務と責務を把握しましょう。
(2)介護過程に必要な帳票類と経過記録の書き方、残し方。

日野市社会福祉協議会在宅サービス係花岡さんから研修依頼があった。花岡さんは、佐藤のブログを読んでくれており、そこから記録研修を企画したとのこと。

当初は訪問介護員向けの研修内容にしょうと考えていたが、現場からの要望などがあり、対象者をサービス提供責任者として、サービス提供責任者の業務を記録に残す方法を伝えるということになった。

研修日程は平日の午後。日野市で活躍中のサービス提供責任者が約20名がかけつけてくれた。


●日野市研修風景(1)●.jpg

●日野市研修風景(1)●


■研修で行ったこと
(1)介護過程の展開(サービス提供責任者業務マニュアル)
  居宅介護支援事業所等との関わり図について。
(2)指定居宅サービス等の事業の人員設備及び運営に関する基準
  サービス提供責任者の業務と責務について。
(3)経過記録に残す内容
(4)情報交換
(5)老計第10号と介護記録の関係性
  ICFの視点から評価を残そう。

皆さんには研修に先立ち、グループ内で自己紹介をして頂いた。佐藤はメンバーの話を伺いながら情報収集した。皆さんは自己紹介を通して、お互いを知ることができた様子。

佐藤も参加者の多くが、サービス提供責任者の仕事に不安を持っていることがわかった。佐藤の役割は不安を払拭することにある。ええ、張り切りますよ。


●日野市研修風景(2)●.jpg

●日野市研修風景(2)●


はじめに、皆さんに自分がしている仕事を、PDCA(介護過程)を意識して書き出して頂いた。

@ 相談受付。
A サービスの申し込みにおける調整。
B サービスの選択に資する援助。
C 訪問介護計画書の作成。
D サービス担当者会議へ参加。
F 訪問介護員へ情報提供(指示書)。
G 初回訪問(同行訪問)。
H 定期的なモニタリング。
I 再アセスメント・再計画。

などなど。と、まぁこのようなことを書いて頂けると良かったのだが・・・。

佐藤がながめてみた限り、なかなか自分のしている手順をうまく表現できないように見受けられた。ううん、ここにサービス提供責任者としての不安があるのかもしれない。

そこで、資料(指定基準)と、事例「サービス提供責任者ノート(経過記録)」をもとにサービス提供責任者の経過記録に、どのタイミングで何を記録する必要があるのかを解説した。

佐藤が、指定基準に書かれている内容と、現実に行われている介護支援専門員とのやり取りを例にあげて説明していくと、時には首を傾げたり、大きくうなずいたりと様々であった。

どうやら、サービス提供責任者が、指定基準を遵守するためには、介護支援専門員の協力が必要だということが理解できたようだ。

もっとも、今までは介護支援専門員のやり方に合わせていくだけで精いっぱいだったのかもしれないが・・・。

サービス提供者側にも、指定基準の遵守に努める義務がある。気づけば、研修時間も残り30分。ここらで、グループミーティングを行い、情報交換を行い、皆さんは、持参した帳票類を見せ合いながら、自分達のしている業務を伝え合うことができた。

●日野市研修風景(3)●.jpg

●日野市研修風景(3)●


【老計第10号と介護記録の関係性・ICFの視点から記録を残そう】
最後は、老計第10号を使用して、介護記録には何を残しているのかを解説した。

訪問介護の介護記録には2タイプがあり、ひとつは「伝票代わりの介護記録」、もうひとつは「状況把握(観察)の介護記録」である。

1)「伝票代わりの介護記録」
介護支援専門員から提供された「サービス内容」を確実に行った証として残す記録である。訪問介護のサービスは、介護給付の中のサービスですから、この伝票代わりの記録が、毎月の請求書として存在する。

これは、老計第10号「訪問介護におけるサービス行為ごとの区分等」で定められている「身体介護の支援内容」や「生活援助の支援内容」を過不足なく行ったことを示す記録である。このタイプは、多くの記録用紙がチェック方式となっていることもあって、比較的ヘルパーは記録を残しやすいと思われる。

2)「状況把握(観察)の記録」
これは、いわゆるヘルパーのモニタリング及びアセスメントの記録である。ヘルパーが毎回の支援の中で利用者と関わることで、利用者に現れた状態の変化を残していく。

この記録する箇所は、伝票記録の下方にある「備考」等と書かれている箇所である。そこにはただ、空白のスペースがあるだけで、何の指示もないために、ヘルパーの中には、何を書いたら良いのか迷う方も多いようだ。

その結果、「お元気でした」「お変わりありません」「熱は下がったようです」など、その方の体調に配慮した記録を残していると思われる。もちろん、利用者の体調に配慮した記録も必要ですはあるのだが・・・。

<利用者の支援は、介護計画で定められている>
利用者の支援は、介護支援専門員が作成した「居宅サービス計画」に沿って、サービス提供責任者が利用者等と面接し、「利用者等の有する能力」を把握した上で、ヘルパーが行う「具体的なサービス内容」を導いた、個別サービス計画(訪問介護計画)を作成している。

さらに、サービス提供責任者は、実際の援助を行うヘルパーが、ケアで困ることがないように、あるいは過度な支援を行わないようにするため、詳細な「ケア手順」を作成している(と信じたい)。

この、サービス提供責任者が把握した「利用者等の有する能力」こそが、事前のアセスメントなのである。

そこで、サービス提供責任者は、支援するヘルパーに対して、過不足なく支援が実践できるように「オリエンテーション」(利用者情報と支援方法を指示)を行い、「利用者等の有する能力」を伝えているのだ。

その結果、ヘルパーは、常に「利用者等の有する能力」に応じた支援を行いつつも、その時々の利用者状況を観察しながら、支援を展開しているのである。

ヘルパーには、この「利用者等の有する能力」について、「モニタリング及びアセスメント」を行う能力が求められる。

ただし、モニタリングやアセスメントといっても、いったい何をモニターし、アセスメントするのかがわかっていないのかもしれない。

そこで有効な「ものの見方」や「考え方」として、「ICFの視点」が有効なのだ。

ICFの視点とは、「心身(健康状態)・活動(日常生活動作)・参加(役割・社会性)・環境(家族・住居)」という4つの視点でとらえることである。


●日野市研修風景(4)●.jpg

●日野市研修風景(4)●


【モニタリング(状況の変化を把握する)】
健康状態については、病気や身体状況に変化はないか。日常生活動作については、「できること」や「できないこと」に差異(改善・維持・悪化)が現れていないか。役割や社会性については、「自立支援の見守り的援助」など、利用者の役割として「すること」や社会性、「他者への気遣い」「コミュニケーション」などに差異(改善・維持・悪化)はないか。環境について、「主介護者」に変化はないか。「住環境」に変化はないか。

アセスメントでは、モニタリングの結果を受け、利用者の現状を具体的に把握する。健康状態については、新たな病気にかかっていないか、身体状況で痛みの発生や新たな困りごとは発生していないか。

日常生活動作については、「どんなこと」ができるようになったのか。あるいは「何が、どのように」できなくなったのか。または「どこが変わりない状態」なのか、などなど。

役割や社会性については、「新たに発生した困りごと」は何か。「新たにしたくなったこと」は何か。「なぜ、そのような気持ちになったのか」などなど。環境については、「主介護者や家族の新たな困りごと」、「環境の変化による困りごと」などなど。

佐藤は、これらの考え方について、資料やホワイトボードを用いて解説したが、なかなか、即時の理解は難しかったかもしれない。

これらの介護記録の具体例は、もうひとつの佐藤のブログ「寺子屋の休み時間」にも掲載しておりますので、よろしければご参照ください。

まだまだ、寒いですね。くれぐれもご自愛ください!


(故・黒澤明監督は「ものを創る人間にとって完全が目標です。完全に満足のいく作品なんてないから、次の作品こそは完全無欠な作品をと願うわけです。だから、僕にとって一番の作品はネクスト・ワンです」と言った。はたしてケアマネのケアプランもそう願いたいものだけどな!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 13:43| 島根 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月25日

奮闘記・第957回 研修会のツボ/東京都

●2015年● 東京都足立区

特別養護老人ホーム ハピネスあだち 虐待防止委員会:主催

接遇向上研修
自分が利用したくなる事業所づくりにチャレンジ 
〜維持する事柄と改善する事柄を求めて〜


皆さまお久しぶりです!

佐藤はただ今、島根県でケアマネさんの研修中です。その話は別の機会に。

さて、今回は長いお付き合いである、ハピネスあだちさんの研修会(初登場!)のお話。

ハピネスあだち  とは、2006年に東京都内において150床・15ユニットという大型特養として開設された施設である。

前施設長時代の当初、ユニット型特養という業務形態になかなか職員が慣れないこともあり、施設長自身、昼夜を問わずに駆け回っていたという。

その時も、施設長自身が強いリーダーシップを発揮して職員を励まし、職員どうしでお互いに励まし合いながら、おのおのがユニットリーダーを担うまでに成長した。

現在では、介護支援専門員資格保持者を各フロアのフロアリーダーとして配置し、各フロアにある、5ユニットにそれぞれユニットリーダーを置き、さらに各ユニットに働く職員を利用者の個室担当者として定め、利用者に対してきめ細やかな個別処遇が提供できるように日々取り組んでいる。

学習療法口腔リハビリテーション看取り援助にも力を入れ、その取り組みを様々な機会に発表したり、看取り援助では、前施設長や看護師が中心となって書籍化もされている。

一方、施設には、在宅部門があり、ショートステイや通所介護・訪問介護・居宅介護支援の事業所があり、加えて地域包括支援センターも併設されており、施設全体が地域に開かれた施設となっている。

佐藤は、ここに縁あってか、毎年関わっている施設のひとつなのだ。今回は、橋本から施設長の依頼で、「接遇向上研修」をしたいとのことであった。研修内容については特養のマネージャーを務める内山さんと相談しながら決めた。

はじめは、参加対象者は特養職員の予定であった。ところが、話が進む中、在宅職員からも参加したいという声も出たため、参加者を「特養限定」ではなく、全職種を対象にお願いする運びとなったようだ。

まぁ、他の研修でも、担当者と研修企画をしていると、このような軽微な変更は多くある。佐藤も研修のプロですから、「大丈夫ですよ」と答えたのでありました(笑)。

嵐のように時間が過ぎ(笑)、そして、迎えた研修当日。研修時間は18:15〜19:45。会場には、参加予定数を遙かに超えた61名の方が集まった


●とりあえずは、ロイヤルホスト(笑)●.jpg

●とりあえずは、ロイヤルホスト(笑)●


■研修で行ったこと
今回の研修手法は「KJ法」である。

(1)ポストイット1枚に、「できていること」(楽しいことや、うれしいこと、満足していること)、「できていないこと」(苦しいこと、不満、嫌なこと)を記入する。

(2)記入したポストイットを摸造紙に張り付け(自分で抱え込まずに他者に見えるように張り出す)、他者の書いた紙を参考にさらに自分の考えを追加する。

(3)ある程度摸造紙がポストイットで埋まったら、出た紙を眺めながら、共通する内容をまとめて「島」を作る。

(4)その島にその島の特徴がわかるように具体的な名前を付ける。

(5)島の名前が負の要因(北風)が強ければ、「改善策・解決策」を考えて表記する。

(6)島の名前が正の要因(太陽)が強ければ「維持策・向上策」を考えて表記する。

皆さん、KJ法という研修手法は初めて、という方が多かったようだ。ポストイットに何を書いたら良いのかわからないのだ。

佐藤は、各グループをまわり、個別にアドバイスをした。そうすることで、皆さんは何を書けばよいのかという理解が進み、徐々に摸造紙が、色とりどりのポストイットで覆われていった。

佐藤は、各グループをまわり、出された文字を観察していく。すると、ポストイットには、

「外出ができない」
「業務に追われ疲れる」
「技術に自信がない」
「呼ばれてもすぐに応じられない」


などの文字が満載。どうも皆さん、自分の働いている環境に対して厳しい視点を持っている様子である。


●橋本施設長の挨拶から●.jpg

●橋本施設長の挨拶から●


●本日の研修前にすでに熱く語る佐藤(笑)●.jpg

●本日の研修前にすでに熱く語る佐藤(笑)●


摸造紙がポストイットで埋まったところで、次に同じ内容をまとめてひとつの島を作り、その島に、「島の特徴がわかるような名前を付けましょう」と案内した。

すると、今まで座っていた皆さんも、椅子から立ち上がり、ポストイットを眺めながら、

「これはこういうことだよね」
「これは、どこかに入らないかな」


などなど。作業に積極的に参加して、島づくりに参加した。これには強い団結力を感じてしまった(笑)。問題解決には、時にはこのような、高いところから物事を眺めること、つまり鳥瞰(ちょうかん:鳥のように高所から眺める)する姿勢も有効なのだ。

さて、最後は、その島に貼られたポストイットに書かれた内容が、「できていること」であれば、維持するための決意表明を、「できていないこと」であれば、具体的な改善策を考えて島のそばに掲げてもらった。


●若きリーダー内山さんとうとう、書籍デビュー!(日総研・共著)●.jpg

●若きリーダー内山さんとうとう、書籍デビュー!(日総研・共著)●


最後に、在宅部門・施設部門から、それぞれ作成物を発表して頂いた。その中で共通して出されていたことは「笑顔で対応する」こと。そのために、利用者と職員どうしとも、コミュニケーションを図ることを維持することが上がっていた。

佐藤から、新井 満さんの著、『良寛さんの愛語』(考古堂・刊)のフレーズを紹介。そして、愛心を維持するためには、愛心(袋)を大きくすること。そのためには利用者などが、皆さんに対して発する感謝の言葉、「ありがとう」を素直な気持ちで受け取り、受け取ったことを態度行動で示す。そうすることで、皆さんの愛の心が満ちて行き、“乱語”を使用する機会が少なくなるだろう。


●ハピネスあだち研修風景(1)●.jpg

●ハピネスあだち研修風景(1)●


●ハピネスあだち研修風景(2)●.jpg

●ハピネスあだち研修風景(2)●


●ハピネスあだち研修風景(3)●JPG.jpg

●ハピネスあだち研修風景(3)●


その結果、職員も利用者も富みに“和顔愛語” に違いない。

さてさて、その“愛語”の裏には“乱語”あり。物事は“表裏一体”“長所短所”が合わさってできているのだ。


●ハピネスあだち研修風景(4)●.jpg

●ハピネスあだち研修風景(4)●


●ハピネスあだち研修成果物●.jpg

●ハピネスあだち研修成果物●


皆さんがポストイットに書いた「外出ができない」の裏には「意向を表明できる人には、希望に沿って外出できる」というのもある。

また、「業務に追われ、疲れる」の裏には「がんばって、業務を遂行している」のもある。

「技術に自信がない」
の裏には「介護技術に自信をつけたい」ということもある。「呼ばれてもすぐに応じられない」の裏には「すぐに対応できなくても、後に対応している」こともあるのだ。

愛心を膨らませ、ネガティブな視点をポジティブな視点に変換できるのならば、生き方もさぞや楽になるだろうと思うのだが。ううん、でもそこはそれ。できないからこそ、人間なのかもしれない。

「永久の未完成、これ完成である」

これは、出来上がった作品にも、繰り返し繰り返し、改良を試みた、天才詩人の宮沢賢治のセリフである。天才でもやはり努力に終わりはないのだ。まして凡人をや、である。

さて、皆さま、指の腱を切らんよう気をつけてくだされ。けっこう不便ですぞ。ではでは!


(映画・ダイ・ハードでの「俺の知識は冷凍ピザができたあたりで凍結してる」ってセリフ、医療従事者の対人援助技術にも当てはまることだな。さしずめ、介護保険制度が出たあたりで凍結しているに違いないな!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 14:00| 島根 | Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月10日

奮闘記・第956回 見聞録/島根県

●2015年● 島根県出雲市&大田市


今年も神々様の国で初詣

~ここはいつでも「神在月」なのさ!~


寒いですねぇ、介護支援専門員実務研修を受講されている皆々様! お元気ですか? 実習は順調に進んでいますか?

佐藤は、事業所内の決算に向けて張り切って帳簿整理を行っておりますよ、ええ(笑)。とはいえ、実は、佐藤は昨年末に右手中指第一関節の筋を切り、急遽、中指の第一関節を伸展固定させるために、針金を挿入する手術を受けました。あちこちで見せて廻りましたから(笑)、ご存じの方も多いと思いますが。

これは、関節を固定し、筋の再生をはかるためのものでした(なぜか過去形)。固定予定期間は、約2か月。実はこの間の研修中では、右手中指は針金固定が成されていたのである。

その針金が、先日手袋を取るさいにですな、なんと一緒に“すぽん”と抜けてしまったのだ。その夜も大騒ぎし、翌朝即受診したのだが、抜けた針金はもうどうすることもできなかった。

仕方がないので、とりあえず、針金を抜く予定であった期日まで、残り2週間をシーネ固定で過ごすことになてしまった。まぁ先生にしてみても、「せっかくうまくいっていたのに〜、残念!」というあたりであろう。

前日にひゃ~参謀と、

佐藤:「いや~、あと2週間でこの針金が取れるのよねぇ~」

ひゃ~:「いやいや、なんだか、その前に“スポン!”って抜けちゃうような気がしますけど。どーか、気をつけてください」

佐藤:「・・・・・」

という会話を交していた。もしかしたら、某医師もこの事態は「想定通り」であったかもしれない(笑)。

それにしても、このシーネ固定がめちゃくちゃ不便ったらありゃしない。針金固定の時は、指先にバンドエイドがついているだけだから、目立たなかったが、今度は指にシーネが巻かれているために、目立つのだ。

針金固定を見た人々は、「痛々しい」と言うのだが、実はこれ、ちいとも痛くなかった(ここでも過去形)。逆にシーネ固定の方が、シーネが指から飛び出している分だけ、あちこちにぶつかると骨にヒビいて痛いったらありゃしない。そんなわけで、パソコンもキーボードのO(オー)がうちにくいわけですよ(笑)。

さて、というわけで、今回はその針金を入れた指とともに、島根の神々様に新年のご挨拶をした時のお話。

佐藤はいつものごとく、早朝の羽田空港を旅立ち、島根県を目指した。関東の上空は、雲ひとつなくすみわたり上空からのながめは最高。富士山も「行ってらっしゃい」と素晴らしい景色を携えて見送ってくれた。


●島根を目指して、JALで移動中(笑)●.jpg

●島根を目指して、JALで移動中(笑)●


●雪衣をまとう富士山●.jpg

●雪衣をまとう富士山●


ところが、である。山梨、長野を超えたあたりから、下方は、雲に隠れて何も見えなくなった。機長からは、下降に際して揺れが予想されると毎度のごとく案内があった。

やがて、シートベルト着用のサインが出る。アテンダントも、後15分後、あーたらこうたら、などと伝えている。通常であれば、伯耆大山をながめ、下方に島根半島と大根島を眺めとなる。

ところが、窓から見える景色は上空の青い空と下方の白い雲のみと言う状態。

「えっ、もう、大山(上空)を通過したの?」

「どこかに隠れて休んでじゃないの?」

「そんなことあるかい!」


しかし、あの山が見えないなんて。もしや、どこか違う空港へでも連れて行かれるのではないか!と胸がドキドキする。

やがて、飛行機は雲の中に突入し、激突・・・はしなかった。さすがJAL。ガタガタガタガタ揺れる揺れる神様お守りくださいまし!おみくじの引き直しは3回までにします!

効果があったのか、たまたまか。やがて、飛行機は雲から抜けた。そこは黒雲が低く垂れこみ、飛行機の窓には、雨粒が横に流れていくではないか。さらに宍道湖には白波がたち風も強そうだ。

うわ〜雨だよ、雨雨雨!最悪!!

●△□〇××の神様どうなってますのや!!とつぶやいて(怒鳴って?)いると機長が緩やかに機を着陸させた。まさに機長は「永遠の0」、現代の宮部久蔵に違いない(大げさ?)。

その後は、いつも通りトヨタレンタカーで車を借り、出雲国一の宮出雲大社にサクサクと向った。すると、どうだろう? 上空の白雲が一気に退散し、はるか上空で見ていた太陽が「ふう、追いついたぁぁぁ」と熱い光線を降り注いできではないか!

さすが出雲で、晴れと言えば、天照大御神ってことですよ(笑)。

気を良くした佐藤は、神門通りにある駐車場に車を止め、出雲大社を目指して歩いてみた。寒い時期なので、お客は少ないという話であったが、それでもさすが、ここは出雲大社、賑やかである。

皆さん、鳥居の前で記念写真を撮っている。佐藤も合間を縫って写真に収まった。ここは普段は激混みなのであまり写真を撮ったことがなかった。


●雨雲退散!本日も晴天なり●.JPG.jpg

●雨雲退散!本日も晴天なり●


参道には、パンフレットを片手に、歩いている若人もいる。そして、祓社では、パンフレットを片手に何かを確認し合っている。

「ちょいとごめんなさいよ」と、その横を通り過ぎ祓社の神様にごあいさつ。

パンフレットを片手に来ていた娘さん達も、佐藤につられて参拝「拍手は4回するんだね」とささやきが聞こえる。そう、4回だよ!(笑)

佐藤は先を急ぐのだ。

出雲大社にまっすぐに続く参道の両脇には、松の木がある。以前は、この松の木の間を歩けたのだが、現在は、松の根を保護するために、途中から両サイドに分かれて歩くようになっているのだ。

同じ神社を歩いていても、良くも悪くも刻々と変化していく。一連の大遷宮の喧騒が始まる前のしっとりした出雲大社も、大遷宮後の光り輝く出雲大社も知っている。なんだか複雑である。

佐藤は左側の道を選択し手水舎へ進む。手水舎の近くには、因幡の白ウサギにちなみ、袋を担いだ大国様像と大国様を仰ぎ見るうさぎ像が置かれている。

佐藤はおふた方に「また来れましたよ」とごあいさつ。その後、手水にて体を清め。銅の鳥居をくぐったのでした。


●大国様とうーちゃんの対話(良い銅像例)●.jpg

●大国様とうーちゃんの対話(良い銅像例)●


その後、本殿にて新年のご挨拶と、今年の無事を祈念!

八足門横で、佐藤が手にしている大国様は、神在里本舗(ご縁横丁内)さんで販売している「古事記ひどいシリーズ」の大国様である(須佐神社前の須佐屋さんで入手)。

この大国様は「めげない」といっております(笑)。


●出雲大社拝殿前の風景●.jpg

●出雲大社拝殿前の風景●


●「ひどいシリーズ」の大国様も参拝!●.jpg

●「ひどいシリーズ」の大国様も参拝!●


●本殿後方の・・・、うーちゃん家族が奉納されている(いいんだか、悪いんだか)●.jpg

●本殿後方の・・・、うーちゃん家族が奉納されている(いいんだか、悪いんだか)●


佐藤は、出雲大社境内をひとまわりし、最近増えたうさぎ像たちを横目に見つつ、新年のご神気を十分に蓄えた。そして、命主社にもごあいさつにうかがった。

命主社は出雲大社の境外摂社のひとつであり、欠かせない存在である。北島国造館の前にある路地を通り抜け、しばし行くと、右手奥に社がみえる小道がある。

そこに入っていくと、椋の木の梢の下に社がある。今回は、その路地の日だまりには、水仙が咲いていた。

御祭神は、神産巣日大神(かみむすひのおおかみ、神魂命とも)。そう、佐太神社の祖父神様である。

大国主大神八十神(やそがみ)たちから迫害を受けられて生死の境にあるとき、幾度もお救いになるなど、大神の国作りの大事業をことごとくお護りになっています。

佐藤は、こちらでも、今年1年無事過ごせるように祈念し、車に戻った(まぁ、この間ざっと1時間はかかるけど)。


●もちろん、命主社へもごあいさつ●.jpg

●もちろん、命主社へもごあいさつ●


次は須佐神社を目指します。その前に、腹ごしらえということで、今回は出雲市のそば縁にて割子そばを頂き、元気を回復させた。

食後は、ナビ様に導かれるまま、車を走らせた。立久恵峡の一通では、後方から来たバンにあおられながらも何とか無事に通り抜け、須佐神社の駐車場に車を入れる。

佐藤は、だいたいこのコースで、参拝している。思い起こせば、昨年は、大雪のあとで、この須佐神社には、雪が積もっており屋根からの落雪を心配しながらの参拝でした。またこれが拝殿前参拝後、すぐ落ちてきた(笑)。

今年は雪も少なく、気候も(関東のほうが寒かった)穏やかである。大変だからねぇ、雪があると。早速、拝殿にて参拝し、恒例のおみくじを引いた。うん?・・・ということで(笑)。

その後、神社後方にある稲荷社に参拝。さらに奥にある川のそばの神馬の墓を参拝。なんでも運気が良くなると言われたからねえ。そして、最後におみくじを引き直すと、!ほら来た、大吉(笑)。


●「そば縁」にて必殺の割子そばを頂いた●.jpg

●「そば縁」にて必殺の割子そばを頂いた●


●野を越え、山を越え、須佐神社へごあいさつ●.jpg

●野を越え、山を越え、須佐神社へごあいさつ●


では、次を目指そう。

ナビ様に「も・の・の・べ・じ・ん・じ・ゃ」とインプット。おっと、いくらなんでも愛知県の物部神社には行けない(笑)。入れ直して、ナビ様は三瓶山を経て、物部神社へいくルートを導き出した。

だが、実はこのコース、雪がある時には、スタッドレスじゃないと少々危険なのだ。ノーマルタイヤならば、国道9号線まで降り、国道で行くことお勧めするな。

もちろん、佐藤は「スタッドレスタイヤ」のフル装備であるからにして、迷うことなくナビ様に従った。

うん? ところがじゃ、道中全然雪がない。もちろん、畑や路地には雪はあるにはあるが、道路は全て乾ききっている。

まぁ、それでも三瓶山付近にでも行けば、美しい雪景色が楽しめると思っていたのだが、なんと、三瓶山の西ヶ原にも積雪がほとんどなかったのだ。


●三瓶山西ヶ原にも雪がない●.JPG.jpg

●三瓶山西ヶ原にも雪がない●


これには、帯同していたサヒメの通称テンピーちゃん(スカンピーとも)もびっくり!思わず、車を停めて、記念写真を撮った。

さて、その後はするするするすると山を下り、石見国一の宮物部神社についた。時刻はすでに14:00を過ぎている。

まずは、手水舎で手を清め、拝殿にて参拝。その後おみくじタイムを経て、社務所にてお守類を交換した。

物部神社は、石見国一の宮である。石上神宮、彌彦神社と共に、宮中でも行われる鎮魂祭を行う神社でもある(宮中は11月22日だが、こちらは11月24日)。

御祭神・宇摩志麻遅命(ウマシマジノミコト)が、鶴に乗って勝運を運んできたことから、勝守にご利益がありそうだ。

参拝後、社務所にて、お守りを選ぶことも楽しみのひとつだ。結構新製品(?)も出てたりする。そうそう、十種神宝(とくさのかんだから)守というのが出ていた。そのうち手に入れたいところだ。


●さーて物部神社にも参拝●.jpg

●さーて物部神社にも参拝●


今は、WEBサイトでも購入できるが、やはり、出向いて購入しないと、ご神気がどうも発動されない。そう、自ら購入すると、神様が一緒についてきてくれて、「ああ、ここに住んでいるのか。わかった、わかった」って感じで、それから家にも、着てくださるようになるのだ。ははは。

佐藤はその後、国道9号線をゆるゆる走り、常宿である浜田の某ホテルに向かったのである。ではまた。ご自愛くだされ!


(フランスの文豪・バルザックがいう、「法律とは、蜘蛛の巣である。大きな虫は突き抜けて、小さな虫だけが引っかかるのだ」と。まさに自民党が成立させる法律はこんなんばかりだ!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 14:03| 島根 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月06日

奮闘記・第955回 研修会のツボ/島根県

●2015年● 島根県浜田市&松江市


島根県社会福祉協議会 島根県福祉人材センター

平成26年度
介護支援専門員実務研修・更新(実務未経験)兼 再研修


皆さま、寒い中、いかがお過ごしでしょう。

恐らくは、「埒が明かない会議」等にでも出席したりして、お過ごしのことと思います(笑)。東京も寒いだけではなく、昨日ひさしぶりに雪が降りました。とはいえ、温度自体はそれほど寒くはなく、もうすっかり溶けてしまいましたが。

さて、今回は島根県での研修のお話。


今年も、島根県主催、島根県社会福祉協議会 島根県福祉人材センターさんが行っている、介護支援専門員実務研修及び更新・再研修がスタートした。浜田市(いわみーる)及び松江市(くにびきメッセ)の会場には、実務研修受講試験に合格された方及び更新再研修の方々が大挙集合し、会場は、参加者の熱気であふれていた。

とにもかくにも、今年は介護保険制度改正の年である。

佐藤は、社会保障審議会で審議されてきた内容なども資料として付けて研修をスタート。もちろん、研修は国が定めたカリキュラムに沿って展開する。佐藤はその合間を縫いながら、新たな情報を盛り込んでいく。

テキストは、公益財団法人 東京都福祉保健財団発行『介護支援専門員養成研修教本 基礎編 四訂版』を使用している。テキストも四訂版となり、地域包括ケアシステム総合支援事業の内容が網羅されている。

新たに実務に就く人々にはすぐに役立つ内容となっている。いくらテキストが進化しても講師が融通が利かなくてはしかたがないので、こちらもバージョンアップしていかなければならないのだ。実務研修の内容自体は、そのテキストに譲ることにする。


●研修がスタートした●.jpg

●研修がスタートした●


●研修体系が変化することを説明●.jpg

●研修体系が変化することを説明●


■佐藤が重点を置いたところ!
@介護支援専門員の研修制度の見直しについて。
A課題整理総括表・評価表について。
Bアセスメントと課題抽出方法について。

.介護支援専門員の研修制度のみなしについて
はじめに、なぜ、研修制度が見直されることになったのか、その理由について資料をもとに解説。

1)地域包括ケアシステムの中で、医療職をはじめとする多職種と連携・協働しながら、利用者の尊厳を旨とした自立支援に資するケアマネジメントを実践できる専門職を養成するために、介護支援専門員に係る研修制度を見直す。

2)そのために、入口研修である介護支援専門員実務研修を充実するため、任意となっている介護支援専門員実務従事者基礎研修を介護支援専門員実務研修に統合する。

3)主任介護支援専門員に更新制を導入し、更新時の研修として更新研修を創設予定。

4)専門職として習得すべき知識、技術を確認するため、各研修終了時に終了評価を実施。

平成28年度の実務研修受講試験に合格された人々は、新たな研修カリキュラムで学ぶことになる。そこで今回研修に参加された人々も将来を見越して、自己研鑽が必要であることを伝えたのであった。


●研修開始を伝える下田さんであった●.jpg

●研修開始を伝える下田さんであった●


●研修を手伝ってくれる、ファシリテーターの皆さん●.jpg

●研修を手伝ってくれる、ファシリテーターの皆さん●


●質問方法にアドバイスを伝える●.jpg

●質問方法にアドバイスを伝える●


2.題整理総括表・評価表について
介護支援専門員について検討すべき課題として、


「利用者像や課題に応じた適切なアセスメント(課題把握)が必ずしも十分でない」
「サービス担当者会議のける多職種協働が十分に機能していない」
「ケアマネジメントにおけるモニタリング、評価が必ずしも十分でない」


と言ったことが指摘されている。

まぁ、アセスメントが十分ではないどころが、マルバツ(○×)式の用紙で済ませた「らしきもの」でもOKだから、多くがまじめにやるわけはない。


「記録って必要ですかね?」


なんていう能天気な人もいるくらいだ。多職種協働は、介護職だけではなく、医師や看護師の協調性が欠如している人々、そのプライドの高さにも問題がある。その壁が低いところは、おおむね体制として機能しているはず。みんな頼りにしたいのだから。

ケアマネジメント自体は、ソーシャルワーカーのケアマネジメントと、介護保険下のケアマネジャーのケアマネジメントとそろそろ分離して考えていかないとダメであろう。

なにしろ、介護業界で頑張っている資格保持者もいるけれど、楽だから児童系や刑務所の更生官や民間企業に逃げ出す人もいる。多業種で使える資格であるなら、ソーシャルワーカー自体にあまり期待をかけてもいけないのではないかと思う。

【課題整理総括表について】
この指摘の背景には、介護支援専門員がどのように考えて課題を抽出したのか、経緯が文字化されていないために他の職種からは分かりにくいこと。課題把握等のプロセスには経験に基づく学習を要する一方、業務経験の短い介護支援専門員も多いこと、といった要因が考えられる。

可視化を進めるのも1つの方法には違いないが、それ自体が目標ではないので適度な方法(ツール)を使うのであれば有用である。

ただし、担当者会議前に、ある程度は自分(ケアマネジャー)でまとめてくる能力が必要である。

そのためには、ケアマネジャー自身がケア自体の知識(ケア手順・かかる時間等)も概論ぐらいは知っておかないとダメ。そうでなければ、「粗々の設計図」ですら、描きようもないからだ。

会議で「持ちネタ(未整理のもの)」をぶちまけるだけなら、時間の無駄である。ケアをやれなくても、やったことがなくても構わない。必要なこと、知らないことは、各専門職にその場(会議)で聴けばよいのだ。

とは言え、今後地域包括ケアシステムの構築に向けて生活支援サービスを提供する事業者等(いわゆるインフォーマル支援の担い手)との連携の必要性も大きくなるのは必然である。

介護支援専門員には、専門職としての専門性を確立するとともに、これまで以上に様々な関係者に対し、要介護者等の課題を抽出した経緯を分かりやすく説明することが期待される。

これらの経緯を経て「課題整理総括表」が作成された。手間は増えるがやることが決まればやるしかないのだ。

今後は、この帳票を使用した研修が展開されることを案内した(まぁ、佐藤もこの帳票は後期研修で使用したいと考えている)

【評価表について】
利用者のニーズに対応するためにケアプランにあげた短期目標に着目し、設定した期限の終了時期に、サービスを提供する関係者の間で、目標の達成度合いとその背景(想定よりもうまくいった要因、達成できなかった要因、新たに把握された生活上の課題等)を分析・共有することで、次のケアプランに向けた再アセスメントがより有効なものとなることを企図している。

今回の研修に参加されている方々は、現在何らかの形でケアマネジメントに関わりのある方々であろう。

佐藤は、今後は、サービス事業所が作成している訪問介護計画や通所介護計画などの「個別サービス計画」については、介護支援専門員から提出を求められるようになること。短期目標の終了時期には、評価表に沿った評価が成されていくことを説明した。


●受講生に寄り添い、励ます田中さん●.jpg

●受講生に寄り添い、励ます田中さん●


●質問に応じる牛尾さん●.jpg

●質問に応じる牛尾さん●


3.アセスメントと課題抽出方法について
研修はテキストに沿って展開され、会場では、グループ演習が盛り上がった。

☆アセスメント(課題分析)の過程で介護支援専門員がすること
1)現状把握。
2)(フェルトニーズ)を抽出する。
 利用者等の困りごとを明らかにし、ネガテイブな表現をポジテイブな表現におきかえる。
3)(ノーマティブ(規範的)ニーズ)を提案する。
 その方の自立生活を再構築するために、どうすれば、利用者等の困りごとを解決することができるのか。そうすること、あるいは何が必要なのかを考え提案する。
4)フェルトニーズとノーマティブニーズをすり合わせ一致点を見出す。
5)抽出された複数の課題をICFの視点でまとめる。

(1)現状把握
介護支援専門員が、利用者や家族役の方に質問し居宅介護支援に必要な情報を得ていく。この演習は、佐藤がタイムキーパーとなり、介護支援専門員役が、質問技法を駆使しながら、10分間かけて必要な情報を得ていく模擬的訓練である。

利用者役は、聞かれた質問に対して、利用者情報が記載された用紙を参考に答えていく。もちろん、この利用者役は、にわか仕込み(当たり前だ)であるため、時に情報が錯綜する場面もあるのだ。

まぁ、実際の支援でも、利用者等の心は常に揺れているから、情報が錯綜する場面もあるのは事実。ただ、そんな時にも介護支援専門員は冷静(客観的)に状況を判断する能力が求められるのだが・・・。

参加者にとっては、他の方に観察されながらの面接は、それは、それは緊張する時間であろう。実は、この演習は、他の方の質問技法を観察する中から、互いの能力を高めてもいるのだ。ただ、そのような研修効果を期待していても、終了時のアンケートを見ると、

「グループワークが大変だった」
「利用者役のメンバーに協調性がなく大変だった」


と記載されることもある。相談援助職として自分はどのように、そこからは、問題打開にいかに力を尽くしたかという努力は読み取れない。どこの県でも、相談援助職の研修グループとは思えない、文句ばかりいう集団はいる。まぁ、それと比べれば・・・(笑)。

お互いの信頼関係も構築していな場でのグループワークだからね。さぞや大変だったであろうとは思う。

ただし、そのような感想を持たれた方であっても、実際は、実習でグループワークでの自分なりの体験を活かし、素敵な相談援助を展開していると考えたい。甘いのかなぁ(笑)。

さてさて、そのような経過を経て、皆さんの情報収集シート(アセスメントチェックポイントシート)は得た情報で埋まっていった。


●表現方法を熱く指導する三浦さん●.jpg

●表現方法を熱く指導する三浦さん●


(2)(フェルトニーズ)を抽出する
利用者等の困りごとを明らかにし、ネガテイブな表現をポジテイブな表現におきかえること。利用者役は、すでに、今までの面接場面でも、沢山のネガティブな言葉を発信している。

例えば、

@「足が痛くて、トイレに行くのも時間がかかって困る」
A「浴槽に入れないから、今はシャワーで済ませている」
B「妻が亡くなってからというものご飯を作る気に慣れず、ついついスーパーで惣菜を買ってきて食べてしまう」
C「商店街の人々も心配してきてくれるけど足の痛みが強くて集まりには行く気になれない」
D「娘が心配して、来てくれるようになったが、娘も嫁ぎ先で介護をしているから大変だ」

などなど。

ここでは、介護支援専門員には、これら利用者等が発信するこれらネガティブな言葉を十分に汲み上げ、共感した後で、これらネガティブな感情(言動)を利用者が「したい」こと、「している」「できている」こととしたポジティブな言葉に置き換えて伝え、相手の気持ちを確かめてみるのだ。

例えば、

@「足が痛くても時間をかけてトイレに行かれているということですか」
A「浴槽に入れなくても、自分でシャワーを使い入浴されているということですか」
B「奥さまが亡くなってからというもの、食事をつくる気になれないので、惣菜を買いに出かけて済ませているということですか」
C「足の痛みが軽減されれば、商店会の集まりにも出かけてみたいということですか」
D「娘さんは、嫁ぎ先でも介護をしてくれているが、心配して来てくれるようになって有りがたいということですか」

その結果、

@「ああ、そうだよ。まだまだトイレだけは自分で行きたいものなぁ」
A「ああ、昔から風呂は好きだったからシャワーは毎日は浴びている。でも、たまには風呂につかりたいよ」
B「そうそう。本当はさ、昔から調理が好きでね、良くやっていたよ。ただ、病院で治療食が必要だということが分かったから、自分でも作ってみたいと思っているよ」
C「もちろんさ、ただし、入院して体力も落ちちゃったから、長い時間皆の中にいるのは自信がないんだ」
D「娘も大変だと思うから、今まで頼りにしてこなかったけど、今回の入院で心配をかけっゃったな。まぁ、たまに来てくれれば助かるよ、自分は掃除が苦手だからねぇ」
などなど。


●メンバーを励ます大野さん●.jpg

●メンバーを励ます大野さん●


(3)(ノーマティブ(規範的)ニーズ)を提案する
その方の自立生活を再構築するために、どうすれば、利用者等の困りごとを解決することができるのか。そうすること、あるいは何が必要なのかを考え提案する。

@現状を維持する必要がある。
A浴室環境を整える必要がある。
B浴槽に入るためには入浴訓練が必要
C血糖値コントロールが必要。
D治療食の作り方を学ぶ必要がある。
E足の痛みを軽減する必要がある。
F商店会活動を再開する必要がある。
G娘を頼りにしながら現状生活を維持する必要がある。

この段階では介護支援専門員として、このようなノーマティブ(規範的)ニーズを提案する必要があるのだが、すると、皆さん「答え(サービス種別)を引き出してしまう」のだ(笑)。

それでは「サービスありき」の課題分析となってしまいがちである。もっとも、このノーマティブの提案こそ、その延長線上にある、「サービス種別の具体的なサービス内容」を知らないと提案できない部分でもある。

参加者にとっては、自分が働く、あるいは関係している事業所のサービスについては理解ができていても、他の社会資源のサービス内容は知らないことが多い。だからこそ、今後は効果的なノーマティブニーズを提案できるように、自己研鑽に励んでもらいたいのだ。


●書籍販売に集う皆さん●.jpg

●書籍販売に集う皆さん●


(4)フェルトニーズとノーマティブニーズをすり合わせ一致点を見出す
ここからは、(2)(3)出てきた内容を、利用者等と、相談しながら意見の一致点を見出す作業になる。開かれた質問や、開かれた探求質問にて、話題を深め、閉ざされた質問で焦点を絞っていく。

@今後も、自分でしていることやできることを続けたい。自分の身のまわりのことは自分でしたい。
A浴室内に手すりをつけることで、入浴ができるようになるなら付けてもいい。
B入院して、足腰が弱り、ふらつくこともある。少し訓練を受けて力をつけるのも必要かも。職員と1対1で風呂の入り方を教えてもらえるなら教えてもらいたい。
C妻が亡くなってから、病気について無頓着で過ごしてきたせいか、入院することになった。もう、入院はしたくないからこれからは病気のことを気にかけたいと思う。
D病院で出された食事を食べたら、体の調子も良くなった。自分でも作れるならば治療食を作ってみたい。
E巻づめは定期的に皮膚科で切ってもらう必要があると言われた。この足の痛みが少しでも楽になるといいと思う。
F商店会の人々には世話になりっぱなし。早く元気になって、会合に出られるようになりたい気持ちはあるよ。
G妻が亡くなってからは、1人でやってきたが、入院後は娘が来てくれるようになって心強い。今後も頼りにしたい。


●実習オリエンテーションを行う三浦さん●.jpg

●実習オリエンテーションを行う三浦さん●


(5)抽出された複数の課題をICFの視点でまとめる
フェルトニーズとノーマティブニーズをすり合わせ一致点を見出せたら、まとまってきた内容をICFの視点でまとめて課題とする。

【心身機能】(CE)
痛みを軽減し、現状を維持し再入院をせずにここで生活を送りたい。

【活  動】(@AB)
自分できることは継続したい。また、浴槽に入れるようになりたい。

【参  加】(DF)
治療食の作り方を覚えたい。また商店会活動にも参加したい。

【環  境】(G)
娘を頼りに住み慣れた家で生活を続けたい。

こうして、課題はまとまっていく。この後は、長期目標や短期目標を考えていくが、これらの目標となる言葉は、すでに情報収集シートに溢れているはずだ。

最後に、いくつかのグループ内で作成した「居宅サービス計画」を発表。最後に佐藤から、解答例を示し、前期研修は終了したのでした。

さてさて、皆さんは、長い時間をかけて、それぞれのグループ内で情報収集を行い、それぞれの利用者役と関わり、利用者のフェルトニーズを抽出して、その上にノーマティブニーズを提案。最後に一致点を見出すという作業が、実は非常に労力のいることということを理解できたと思う。

前期研修も終わり、この期間、研修に参加された方々が張り切って実習をされていることと思います。どうぞ、実習協力者を尊重しつつ、その方の力を頼りにし、諦めることなく最後まで仕上げてくださいませ。

研修にご協力頂いた、ファシリテーターの花本さん、高橋さん、野際さん、苅田さん、内藤さん、三浦さん、田中さん、牛尾さん、大野さん、お疲れさまでした! そしていつもながら、下田さん、福祉人材センターの皆さん有り難うございました。後期も皆さまよろしくお願いします。

佐藤は、受講生の皆さまの「成果物」が届くことを楽しみにお待ちしています。そして、後期には添削して持参します。皆様引き続き張り切ってくださいませ。

くれぐれもご自愛ください。ではまたお会いしましょう!


●会期中のとある日、金城にあるスマイルで夕食、絶品!●.jpg

●会期中のとある日、金城にあるスマイルで夕食、絶品!●


(「原稿用紙1枚で語るなり、要約できないようなら、その物語には余分なものがあるか、何かが欠けているんだよ」とはノーベル賞作家のガルシア・マルケス氏。ケアプランも極意は似たようなもんだよな!To Be Continued!!)

posted by さとうはあまい at 16:25| 島根 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月27日

奮闘記・第954回 研修会のツボ/宮崎県

●2014年● 宮崎県宮崎市

社会福祉法人宮崎県社会福祉協議会
宮崎県老人福祉サービス協議会
平成26年度
在宅サービススキルアップ研修会


寒い日が続きますね。皆さまお元気ですか。

今回は冬でも比較的暖かかった宮崎県での研修のお話。

さすがは南国・宮崎県。最高気温は冬でも18℃位いくので、昼間は暖かい。しかし、朝夕は結構寒い(なんと−2℃位)ので出張で着て行く服が難しい。

さて、宮崎県社会福祉協議会さんでは、宮崎県老人福祉サービス協議会さんとともに、毎年、「在宅サービススキルアップ研修会」を下記の目的で開催している。

《目 的》
「訪問介護事業所・居宅介護支援事業所・通所介護事業所において、今後より質の高いサービスを提供していくために、サービス計画書の作成について、講義・演習を通して理解を深め、職員の資質向上を図ることを目的に開催します。」
 
ということで、佐藤も、ここ数年担当させていただいている。研修は、今回「訪問介護 編」「居宅介護支援 編」「通所介護 編」の順番で研修を行った。

今年のキーワードは「課題整理総括表と評価表」および「ICFの視点」だ。ICFは再び国が力を入れてきたので、盛り返して来た。

昨年福祉機器展の前に、柴田範子先生(NPO法人「楽」の理事長元・東洋大学ライフデザイン学科准教授)と、介舟ファミリーの対談で熱くICFを語ったときと比べて、1年でかなり情勢が変わってきた。

なにしろ、刊行している介護福祉士の養成テキストの ほぼ全社の編集委員を務めているのだ(笑)。その、柴田先生が、

「介護福祉士(ケアマネもだが)はICFの視点で当たり前でしょ!」

と熱く語るのだ。まぁ、柴田先生とは関係なく、佐藤もずっとICF派(?)ではありますが、なんか「援軍」がきたような気がしないではなかった。ハハハ。

それに、今頃なんだが、介舟さんに、やっと柴田先生とのその熱い「ICF対談」のDVDを送ってもらいました。

とりあえず、島根県のケアマネ研修で休み時間に流してみたが・・・。会場がにぎやかで少し聞きにくかったかな(笑)。まぁ、宮崎県のようなサービス提供責任者研修の時でなら、流しやすいんだけど・・・。やはり、商売は

「機を見るに敏(びん)」

でないと(笑)。さて、話を戻しましょう。

佐藤は、皆さんとの研修を深めるために「宮咲太郎」事例を作成した。

〇「居宅事例」
@宮咲さん「基本情報」
A宮咲さん「アセスメントチェックポイントシート」
B宮咲さん「課題整理総括表」
C宮咲さん「居宅サービス計画(1)(2)」
D宮咲さん「週間サービス計画」

〇「訪問事例」
E宮咲さん「サービス事業所アセスメントシート」
F宮咲さん「サービス提供責任者ノート(経過記録)」
G宮咲さん「訪問介護計画書」及びH
H宮咲さん「ケア手順」
I宮咲さん「訪問介護評価表」

〇「通所事例」
J宮咲さん「通所介護相談員記録(経過記録)」
E宮咲さん「サービス事業所アセスメントシート」(前出のEと同じ)
K宮咲さん「通所介護計画書」及び「具体的なケア手順」
L宮咲さん「通所介護評価表」

■研修で行ったこと
(1)介護保険法の目的や、各サービスの指定基準を抜粋し、計画作成に焦点をあてて解説
(2)介護保険改正で求められている役割について
(3)課題整理総括表と評価表
(4)チャレンジ課題整理評価表(ケアマネ)・評価表(訪問・通所)

1.介護保険法の目的や、各サービスの指定基準を抜粋し、計画作成に焦点をあてて解説
ここでは、介護支援専門員が展開する、PDCAと、居宅サービスが展開するPDCAの絡まり方について、その時々の帳票などを紹介しながら解説した。


●訪問介護すスキルアップ研修がスタート!●.jpg

●訪問介護すスキルアップ研修がスタート!●


●研修を見守る事務局●.jpg

●研修を見守る事務局●


●PDCAの仕組みを説明する●.jpg

●PDCAの仕組みを説明する●


2.介護保険改正で求められている役割について
訪問介護と通所介護には、今後の動向として、「訪問サービス・通所サービスに求められている機能」について解説した。

ここでは、平成26年8月27日に開催された「第106回社会保障審議会」で用いられた「通所系サービス・訪問系サービス等について」の資料より、「居宅サービスの機能と連携の在り方について」のページを参照し、今後は、訪問介護や通所介護には、下記内容が求められていることの伝えた。


●個別の質問に答える●.jpg

●個別の質問に答える●


●2日目進行役の今村さん●.jpg

●2日目進行役の今村さん●


1)心身機能の維持向上・活動の維持向上・参加の維持向上と生活援助
(+家族介護者の負担の軽減+認知症高齢者・重度者への対応。)

こちらでは、訪問介護計画書や、通所介護計画書において利用者の、

「心身機能の維持向上」を果たす取り組みが具体的に記述してあること。
「活動の維持向上」を果たす取り組みが具体的に記述してあること。
「参加の維持向上」を果たす取り組みが具体的に記述してあること。

さらに、利用者を取り巻く家族介護者の負担の軽減(環境)にも着目する必要があるので、
「環境の維持向上」を果たす取り組みが具体的に記述してあること。

以上、各種について説明を行った。

2)アセスメントに基づく個別サービス計画の立案、計画に基づくサービスの提供、計画の評価及び見直しといった、PDCAに基づくサービスの提供について

ここでは、訪問介護のサービス提供責任者や、通所介護の管理者及び相談員等が、PDCAに基づくサービスの提供を行っているという「経過記録」を残す必要があること。具体的には、

@サービスの申し込みにおける調整をしたこと(相談受付)。
A居宅サービス計画等を受け取り、利用者宅に事前訪問に出向き、事業所の特徴等を伝え、利用者等に「サービスの選択に資する援助」を行ったこと。
B利用者の心身の状況その置かれている環境等を把握して個別サービス計画を作成することを説明し、同意を得て作成すること
C介護支援専門員が開催する、サービス担当者会議へ参加して、専門的な見地からの意見を伝えること
D個別サービス計画書の説明及び同意を得て交付を行うこと。
Eサービスの質の管理及びサービス内容の管理をすること。
Fモニタリングを行い、新たな困りごとが発生していないか等を把握すること。
G居宅サービス計画の変更の一助を成すこと
Gその他、他のサービスと連携等を行うこと。

これらは、個別の利用者に対して、サービス提供責任者や管理者及び相談員がしている業務である。これらの業務を行った時には、各担当者の「経過記録」が必要であり、これらの経過記録が、PDCAに基づくサービスの提供をしているという根拠になることを伝えた。

佐藤は、このことだけは毎回伝えているので、会場にはすでにこれらの方法で「作られている」方もおり、経過記録を作成するようになってから、利用者の状態を把握しやすくなったと感想を述べてくださった。

まぁ、佐藤は必要性を説いているだけの話。これを継続するのは、本当に素晴らしいことだと思う。また、通所介護の相談員は、早速「経過記録」を作りたいと言ってくれた。ふう、良かった。

また、介護支援専門員の人々には、ちょっと、頭が痛い話もさせていただいた。介護支援専門員の中には、いまだに「居宅サービス計画」を作成しないで、利用者及び家族等の要望にだけ従い、希望するサービスのみを提供している方もいると聞く

来年度からは、サービス事業所には「PDCAに基づくサービスの提供」が求められているので、居宅サービス事業所には、

@サービスの申し込みにおける調整(空き情報の提供)。
Aサービスの選択に資する援助(事前訪問行い説明と同意)。
B利用者の身体の状況やおかれている環境等に配慮した個別サービス計画の作成)などをすることが求められていること。

そこで、介護支援専門員は、居宅サービス計画案をしっかり作り、利用者と、計画上に浮上した必要なサービス事業所が、十分に話し合える機会を提供する必要があることを伝え理解を得た。

楽にやれるものは、楽にやったほうが良いものもあるが、あまり楽ばかり求めると、一段と厳しい試験や条件(研修時間も増える)を覚悟してくる「新制度のケアマネ」さんたちに仕事で勝てなくなってしまうかも知れない。気を引き締めていかないといけない。

3.課題整理総括表と評価表
ここでは、厚生労働省が、平成26年6月17日に出した「介護保険情報」VOl.379を紹介し、なぜ、「課題整理表」が提示されたのか。なぜ、「評価表」が提示されたのか、その理由を説明。

具体的には「宮咲さん事例」の居宅支援事例をもとに、「課題整理総括表」の作り方や、居宅サービス計画が作成されるまでの工程について解説した。

また、介護支援専門員の研修時には、基本資料に、この「介護保険情報」VOl.379を挿入していただき、課題整理総括表を使用する目的や記入方法及び評価表の目的や記入方法について細部まで細かく、細かく、解説してみた。

さらに、訪問介護と通所介護には、宮崎さん事例を用いて、課題整理評価表が作成される可能性と、モニタリング手法と評価表の関係性についての解説や説明を行った。

4.チャレンジ課題整理評価表(ケアマネ)・評価表(訪問・通所)
ここでは、改めて、宮咲さん事例をじっくり紐説き、参加者に具体的なサービス内容を把握していただいた。

午後から、事例解説をするのは、話す方も、聞く方も結構大変だが、皆さんは熱心に資料を読み進めてくれた。実は今回の研修の重要なポイントがここ。

佐藤が提示した、「居宅サービス計画(2)」には、課題が4つ抽出されている。それは、佐藤が作成する課題整理総括表の「見通し欄」には、

「心身機能の見通し」「活動の見通し」「参加の見通し」「環境の見通し」

という項目を明記し、この4つの機能の見通しを考えるように導いているのだ。見通し欄を示すことで、介護支援専門員に思考回路に漏れが生じないからだ。

結果、課題が「心身機能」「活動」「参加」「環境」の4つが浮かび上がる。それを受けて、長期目標(複数出ることもある)を達成するために細分化された短期目標が出てくるのだ。

今度は、個別サービス計画である。

居宅サービス計画において課題が心身機能・活動・参加・環境と振り分けられた場合。長期目標及び短期目標も、「心身機能」「活動」「参加」「環境」の目標と分割される。

それを受け、短期目標を達成するためのサービス内容もおのずと、「心身機能」「活動」「参加」「環境」に分割されるはず。

その結果、サービス内容を担当するサービス提供事業者が、個別サービス計画を作成する時に「心身機能」「活動」「参加」「環境」の各項目別の達成目標を示すことができるようになる。結果として、「心身機能」「活動」「参加」「環境」の維持向上についての評価が出せることになるのだ。

ただ、現状はなかなかそう簡単にはいかないだろうが、とにかく思考回路をICFに変化させていくしかない。

休憩をはさんだ後は、個人が持参した事例をもとに、介護支援専門員は「課題整理総括表」をサービス事業所は「評価表」を作成していただいた(サービス事業所には、作成の義務はないが、記入方法がわからないことには報告すらできない)。作成する時間はそれぞれ30分である。


●課題整理総括表作成にチャレンジ●.jpg

●課題整理総括表作成にチャレンジ●


●グループ内で説明する●.jpg

●グループ内で説明する●


●広い部屋で昼食をいただいた●.jpg

●広い部屋で昼食をいただいた●


【サービス事業所が作成汁評価表の記入方法】
課題欄には、居宅サービス計画の短期目標を転記する。この時の思考回路としては、持参した居宅サービス計画の中から、「心身機能」「活動」「参加」「環境」の目標を選択して記入することを考える。

だがしかし、当たり前のことではあるが、持参した居宅サービス計画が「心身機能」「活動」「参加」「環境」の課題別に作成されてはいない。

佐藤は、そこで、サービス事業所が行っているものとして、

「心身機能」へのサービス内容は、健康チェック等健康に関する支援内容を、「活動」へのサービス内容は、日常生活動作を維持向上するための支援内容を、「参加」へのサービス内容は、趣味や楽しみ、本人の役割や社会性の維持に関する支援内容を、「環境」へのサービス内容は、家族や地域の人々に関する支援内容などを見つけることを伝えた。

そして、それらが記載してある所に書かれている「短期目標を課題としましょう」と話したのだが・・・。

該当する項目が見つからない場合もある。まぁ、居宅サービス計画の作成法は、人それぞれ・・・、大丈夫かなぁ。

もちろん、「ICF」の言語を意識して、しっかりと作成されている居宅サービス計画もあった。しかし、なぜ、こんなに違いが出るのかわからない。ソフトのせいなのか。個人の問題なのか? もしソフトのせいだとしても、それに「人が手を入れるため」の資格フォルダーの配置だと思うのだが。

混乱の中、サービス提供責任者や、通所介護の管理者及び相談員は、何とか課題を抽出し、サービス内容を記載し、一定の期間が立ったことを想定して評価を記入した。

もちろん、中には、何をどのように書いて良いのかわからず、ついついお隣同士での実際の困りごとについての情報交換をしているところもあったようであるが(笑)。


●指定基準を解説する●.jpg

●指定基準を解説する●


一方、介護支援専門員の中には、すでに、課題整理総括表の研修をしている人々もあり、会場をまわると、「見通し欄をICFを意識すると、課題がまとまりやすいですね」と感想を伝えてくれる人から、「書きたい内容は出ているんだけど、文章がまとまらない」と嘆く人もいて、それぞれのスキルの差があらわれていた。

そのような中で、約30分かけて、「課題整理総括表」を仕上げられた人、「評価表」を仕上げられた人は、日々このような思考を持ちながらその役割を遂行している人なのかもしれない。素晴らしい力だと思います。

ただ、時間をかけても、見通しをまとめることができなかったり、評価のコメントが書けなかった人々は、もしかしたら、まだ、そのような職についていないだけなのかもしれないし、必要な材料が無かっただけかもしれない。あるいは、もしかしたら文章を作るのが苦手なだけかも知れない。弱点を分析し、対策を練り、何より諦めないことが大事。


●参加者に寄り添い励ます●.jpg

●参加者に寄り添い励ます●


最後は、グループ討議をする時間も設け、お互いの困り事や、工夫していることを語り合う時間を取った。なぜか、この時間が一番生き生きしていたように見えた(笑)。

皆さんから提出されたアンケートでは、他の事業所の方と情報交換ができて良かった。課題整理表の作成方法が理解できた。忘れないうちに自分の持っている利用者で作成してみたい。評価表の書き方が分かったので、報告する時に使用してみる。などなど、前向きな感想を寄せてくれていた。研修は以上でした。


●情報を交換する通所介護の皆さん●.jpg

●情報を交換する通所介護の皆さん●


●閉会の挨拶をいただいた●.jpg

●閉会の挨拶をいただいた●


いよいよ、介護保険制度改正について具体的な内容が示されています。皆さんは、利用者に改正内容を説明したり、必要に応じて、重要事項の差し替えなどを行う必要があるでしょう。日々忙しい上に、解説に伴うこのような仕事が追加されることで、しばらくは体も心も辛い状況が続くかもしれません。

どうか支援する方々も、ひとりひとりがご自愛願います。ではまた!


(疲れたので一言。「みやざき犬」っていいよねぇ。やっと出たかいって感じ!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 18:30| 島根 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月22日

奮闘記・第951回 研修会のツボ/東京都

●2014年● 東京都台東区

台東区役所介護保険課

通所介護計画のつくり方
〜平成27年度介護保険制度を認識し、現状を振り返り維持改善を図る〜


皆さま、お疲れ様です。寒さは大丈夫ですか。さて、今回は台東区での研修のお話。

佐藤は、足立区での、とある仕事終了後、ゴダイゴのハピネス(?)を歌いながら、いそいそと電車で上野に向かった。今日は台東区役所介護保険課さんからのご依頼である。

会場の台東区役所は、上野駅からほど近いところにある。浅草方面からは、あの東京スカイツリーを眺めることができる。この日は夕方からの研修なので、区役所の窓からライトアップされたでかいスカイツリーが見えた。


●まずは上野のつばめグリル●.jpg

●まずは上野のつばめグリル●


●台東区役所から見えるスカイツリー●.jpg

●台東区役所から見えるスカイツリー●


早めの夕食をとり、研修会場に入ると、

おや?どこかで見た顔が。

そう、以前に台東区で訪問介護事業所のセンター長をされていた

「里さん」

であった。いや懐かしい!

佐藤は、その訪問介護事業所のサービス提供責任者の育成のお手伝いをさせて頂いていたのだが、とある事情で、彼がその事業から撤退したと言うことを耳にしていた。

それはそれは、サービス提供責任者の育成に激しい情熱を注いでいた方だっただけに、彼が辞めたことは非常に残念であった。音信不通だし。

そのお方が、なんと、会場でその彼が佐藤を出迎えてくれたのだ。

「この、〇×△〇者!」

いやいや、これには驚きと共に再会の喜びが込み上げてきたのだ。いささか、いくばくの怒りも伴ってはいったが(笑)。なんせ、連絡が取れないのだ。と言いつつ、FBなどで発信していることは知っていたので、頑張っているのはわかっていた。

主催者とのあいさつ後、詰問(?)すると、多くの困難を乗り越え、現在は在宅介護サービスを幅広く手掛けている某株式会社の営業本部長をされているという。ははは、さすがだな。

今回は「佐藤さんが講師ということで、再会を楽しみにしてきた」とのこと。さらに「うちの通所介護の相談員を連れてきたのでよろしく」ときた。そうですか、そうですか。

いやはや、人の縁というものは、どこで、どのようにつながっているかわからないものである。上野駅を降りた時には思いもよらなかった。


●主催者からのあいさつで始まる●.jpg

●主催者からのあいさつで始まる●


■研修会でおこなったこと
(1)介護保険制度改正の動向:今後、通所介護事業所に求められる役割
(2)ICFを意識した通所介護計画書のつくり方


さて、会場には、事業所の管理者や相談員の方が、仕事を終えて駆けつけてくれた。研修はグループ討議ができるようにしている。まずは、自己紹介「1分間スピーチ」である。今回の自己紹介のお題は「クリスマス・プレゼント」である。

一通り、自己紹介が済むと、会場にそこはかとなく漂っていた緊張感がほぐれていった。緊張感のまま、3時間はチトきついですからねぇ。

ちなみに、この台東区役所さんの会議室の椅子、なかなか座りがいいのだ。これを越えるのモノは、千葉市社協さんのハ−モニープラザの椅子ぐらいしか思い出せない。直近でやったからなおさらだ。まぁ余談ですが(笑)。


●台東区での研修風景(1)●.jpg

●台東区での研修風景(1)●


(1)介護保険制度改正の動向:今後通所介護事業所に求められる役割
ここでは、第106回社会保障審議会介護給付費分科会の資料を用いて、今後、通所介護事業所に求められている役割を説明した。

居宅サービスに求められる機能の基本的な考えとして、居宅サービスは、「心身機能」「活動」「参加」「環境」などの生活機能の維持・向上を図る機能、生活援助としての機能、家族介護者の負担軽減を図る機能。そのいずれかの機能を発揮して自立を支援するサービスと考えられている。

(中略パンチ

居宅サービスについて、指定基準等に定められている以下の基本的な手法や視点に基づくサービス提供については更に徹底を図る必要がある。

・アセスメントに基づく、個別サービス計画の立案、計画に基づくサービス提供、計画の評価及び見直しといったPDCAに基づくサービスの提供。
・地域の他の事業所や専門職等との連携を通じたサービスの提供。
・利用者の社会性の維持。

【keyword】
1)居宅サービスは、「心身機能」「活動」「参加」「環境」などの生活機能の維持向上を図る機能。
2)基本的な手法や視点に基づくサービス提供については更に徹底を図る必要がある。



1)居宅サービスは、「心身機能」「活動」「参加」「環境」などの生活機能の維持向上を図る機能。
介護保険制度では、今までは「生活機能の維持向上」という文言ですべて一括りで説明されていた事柄が、その生活機能を「心身機能」「活動」「参加」「環境」と細分化されている。

通所介護には、この「心身機能」「活動」「参加」の維持向上に加えて、「家族のレスパイト(介護負担の軽減)」の機能が求められているのだ。

佐藤は、この「心身機能」「活動」「参加」「環境」が示す内容を、通所介護のサービス提供の場面に置き換えて、具体的に説明した。

通所介護で求められている「心身機能」の維持向上は、「その方の健康状態」を維持向上するための支援である。

通所時に、血圧や体温測定をしたり、あるいは定期的に体重の測定して、栄養状態の推移を把握している。または、嚥下機能の維持向上のための口腔機能訓練、身体構造の維持向上を図るための個別機能訓練などもこちらに入る。

「活動」は、日常生活動作の維持向上である。通所介護では、日常的にアクティビティ活動と呼んでいるが、ここでは日常生活動作として認識することが妥当であろう。

日常生活動作とは、食事・入浴・排泄・移動・睡眠など、我々が生きて行くために必要な基本的な生活動作を指している。通所介護では、個々の利用者に対して、それら日常生活動作能力の維持向上ができるように支援しているのだ。

「参加」とは、ずばり「社会性」の維持向上である。通所介護という、多くの方々が集う場所に出向いて、自らが集団的活動に参加するのである。

ここでは、利用者が興味の出る趣味活動や娯楽を提供するなかで、社会性の維持向上や、意欲の向上を支援しているのだ。さらに、利用者が、通所介護に通うことで、家族介護者には、その時間は直接介護から離れ、自分の時間を持つことができる。その結果、家族介護者の介護に対する負担を軽減されるのである。

このように説明すると、参加者からは「なるほど」という声が聞かれた。


●台東区での研修風景(2)●.jpg

●台東区での研修風景(2)●


2)基本的な手法や視点に基づくサービス提供については更に徹底を図る必要がある。
次は、通所介護計画の作成である。ここでは、PDCAに基づくサービスの提供ということに焦点をあて、利用者の基本台帳のつくり方(綴じ方)について、具体的に説明した。

利用者台帳には、利用者の状態を管理するために必要な「基本情報・アセスメント・通所介護計画書・モニタリング」などの帳票が保管されているはずだ。

これらの帳票は、基本的には介護支援専門員が作成する居宅サービス計画と連動して作成されていることが基本である。そして、これらの帳票は、居宅サービス計画が更新されたら、通所介護事業所が作成している、これらの帳票も更新する必要がある。

さらに、これらの書類は、個別サービス計画の更新に合わせて、その期間ごとにまとめておけば整理がしやすい。

そして、PDCAに基づくサービスの提供とは、これらの一連の流れがわかるように整理されていることが重要である。

ということを説明した。

(2)ICFを意識した通所介護計画書のつくり方
後半は、「宮咲さん事例」をもとに通所介護計画書のつくり方を説明した。

事例はふたつ。

ひとつは、介護支援専門員が作成する「居宅サービス計画」。もうひとつは、その居宅サービス計画に沿って作成された「通所介護計画」である。

先述したように、通所介護に求められている機能が、「心身機能」「活動」「参加」「環境」の維持向上であるならば、そのもとになる居宅サービス計画も、「心身機能」「活動」「参加」「環境」の維持向上を目指して作成される必要があるのは当然である。

しかし現状は、なかなか「生活機能分類」を念頭において作成する方法が浸透しているとはいえない。佐藤が用いた今回の事例は、もちろん、ICFの視点で作成した居宅サービス計画だ。

繰り返しになるが「リアルICF」を使うわけではない。リアルICFでは、介護・福祉に必要な情報が導き出しにくくなってしまう からだ。あくまでも情報抽出のための「枠組み」として使うのである。

でないと、某なんとか方式のアセスメントツールなどを使うと、うじゃうじゃ課題がまとまらずに大量発生してしまい、結果「課題が多すぎる」ことになってしまう。これらのツールも全然改良されていないので、そのまま使うことは難しいと思われる。

医療や看護、セラピストさんたちの「ツールの流用」はけっこうなのだが、同じカテゴリー(似て非なるものであるが)の介護福祉ですら、方法論に齟齬が出るのだ。

ましてや、看護と介護などで違う部分があるのは当たり前であろう。それぞれを専門職が改良して使うのも当然であり、医師や看護師の言いなりでは、介護のプロとはとても言えないのだ。本題に戻ろう。

居宅サービス計画において、各サービス事業所が登場する背景には、その利用者の解決すべき課題と、その課題を克服するための長期目標。その長期目標を達成するための、細分化された短期目標が必要である。

その短期目標を達成するために必要なサービス内容が導かれ、そのサービス内容を提供するのが、各種のサービスである。そこで各種のサービスでは、居宅サービス計画の短期目標を達成することが当面の目標になる。

すなわち、居宅サービス事業所が作成する「個別サービス計画」の課題は「短期目標」となるのだ。そこで、各居宅サービス事業所は、「居宅サービス計画(2)」において、「自分(組織)の名前」が記載されている箇所の短期目標を引き出して、その短期目標が、「心身機能」「活動」「参加」「環境」のどれに該当するかを吟味していく必要がある。

さらに、各項目別に振り分けた「短期目標」を達成するために必要な、具体的なサービス内容を各項目別に記録すれば、「通所介護計画書」が出来上がるのである。

皆さんは、佐藤が提示した、「居宅サービス計画(2)」の内容と、それに連動して作成された通所介護計画をみて、「なるほど」と納得されていた。

ただ、現実には、すでに自社のやや不条理な通所介護計画の帳票があり、その様式を変更することはなかなか難しいであろう。

まず、いきなりすべてを変更するのではなく、徐々に変えられるところから変更していけばよいのでないかと佐藤は考えている。いつかオセロゲームのように、逆転で全面「白」や「黒」になることもあるのだ。

参加者された皆さんは、3時間にわたる研修が終了した後も、しばし、アンケートなどを書きながら今後しなければならない事柄を語り合っていた。佐藤は、その熱心さに感動した。いはやは素晴らしい!


●そして終わりの時間となりました●.jpg

●そして終わりの時間となりました●


さてさて、いよいよ今年も残すところ10日余りとなりました。介護保険制度は地域包括ケアに向かい、その権限をどんどん地域に降ろしてきている。

そのような中で、自社が地域の中で果たす役割を今一度考える時期にあるのかもしれませんね。

さて、まだ更新できるかどうかは定かではないが、まだまだブログも頑張ります。皆さま、くれぐれもご自愛ください。


(韓国のアジア大会・女子ライト級で、判定に不服で、銅メダルの受け取りを拒否したインドのボクサーが1年間の出場停止処分と罰金が科された。まぁ韓国のボクサーなら、不出場でも金メダルになりかねんから不服も当然だろうて!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 15:35| 島根 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月04日

奮闘記・第949回 研修会のツボ/新潟県

●2014年● 新潟県/長岡市&新潟市

新潟県ホームヘルパー協議会

新潟県訪問介護員資質向上等推進事業
訪問介護計画作成・展開研修


《目 的》
新潟県訪問介護員資質向上等推進事業は、介護保険制度における在宅サービスの中心となる訪問介護サービスの質の向上のため、現に訪問介護業務を行っているものを対象に、
高齢者の多様化するニーズに対応した介護の提供のために必要な知識・技術に関する研修を行うものである。


◆研修で行ったこと
1)訪問介護計画の作成と展開の原則(講義)
〇介護保険制度とサービス提供責任者の業務理解
〇訪問介護計画の作成と展開
〇訪問介護サービス内容に関する管理及び指導業務

2)訪問介護計画の作成と展開(事例演習)
〇上記の事例をふまえた個別事例演習

3)訪問介護計画の作成と展開(合同演習)
〇模擬カンファレンスやロールプレイング等による他職種との合同演習


さてさて、今年も新潟県で活躍している、次期サービス提供責任者になるであろう現役訪問介護員の方々と「訪問介護計画作成・展開研修」で関わってきた。


●新潟総鎮守の白山神社を参拝●.jpg

●新潟総鎮守の白山神社を参拝●


●白山公園の紅葉●.jpg

●白山公園の紅葉●


この研修は今回も長岡市新潟市で開催され、それぞれ4日間という、長い期間で開催されている。この4日間に連続して1人の者を研修に出すのは、事業所としても、大変なことであろう。

そこで、事業所では、次期サービス提供責任者としての活躍を期待できそうな方を選別されているに違いない。

長岡会場新潟会場も、それはそれは学ぶことに熱心な参加者で、熱気があふれていたのだ。


●研修がスタート!●.jpg

●研修がスタート!●


●サービス提供責任者の業務と責務を講義●.jpg

●サービス提供責任者の業務と責務を講義●


この研修で、佐藤は、サービス提供責任者の業務を理解するために、拙著『よくわかり、すぐ使える 新訪問介護計画書のつくりかた』(日本医療企画・刊)をテキストに使用し、介護過程の展開に必要な帳票類についても併せて説明を行った。

参加者には、事前に各自が関わっている利用者の1事例を、基本情報・アセスメント・介護計画・ケア手順・介護記録の様式とともに、利用者を特定できないように「加工」して、提出して頂いていた。

皆様から提出された事例は、事務局の勢能さんが、とりまとめ、事前に研究所に送って頂き、佐藤は、その事例を読み赤ペンを入れ当日会場に持参した。


●八彩茶屋にてランチを頂くぞ!●.jpg

●八彩茶屋にてランチを頂くぞ!●


●肩を叩いて良いですか?(ノリが良すぎ)●.jpg

●肩を叩いて良いですか?(ノリが良すぎ)●


長岡会場も新潟会場も、初日は、皆さんの緊張感で張り詰めた空気が漂っていた。そこで、まずは、グループ内で自己紹介。1分間スピーチを繰り返すうちに、お互いのことを知ることができ、参加者からようやく笑顔が見えて、緊張感の空気が一変。会場内は穏やかな空気に包まれていった。

1)訪問介護計画の作成と展開の原則(講義)
〇介護保険制度とサービス提供責任者の業務理解
〇訪問介護計画の作成と展開


はじめに、サービス提供責任者の業務と責務については、指定基準の第24条第28条を読み上げ説明。その後、佐藤が作成した、野際さん事例を用いて、居宅サービス計画から、訪問介護計画を作成するまでのサービス提供責任者が行う事柄と併せて説明した。

佐藤は、この事例の中での「新たな試み」として、厚生労働省より、6月17に付けで出された、「介護保険情報VOI.376/課題整理総括表・評価表の活用の手引き」で出された、この課題整理総括表評価表を用いてみた。

いまだに、介護支援専門員の中には、利用者や家族に急かされるままに、アセスメントも十分に行わず、居宅サービス計画も後付けでサービスを開始する方もいる様子。

しかし、今後は、この課題整理総括表を用いて、サービス担当者会議などで居宅サービス計画の根拠を示すことが求められるようになるであろう。そこで、サービス担当者会議に参加する可能性のある皆さんに、この帳票が「なぜつくられた」のか、その経緯を説明した。

また、一方では、第106回社会保障審議会介護給付費分科会資料「資料1」では、平成27年度介護報酬改定に向けて(通所系サービス・訪問系サービス)の審議がなされており、ここでは、個別サービス計画の作成(PDCA)に重点を置くとしていることを説明した。

サービス提供責任者として、介護過程を展開しているという自覚を持ち、必要な記録を残す必要性と効果的な記録の残し方について、具体的に説明した。

そして、サービスが開始されたのち短期目標の期間が終了するころには、介護支援専門員が、ここで示された評価表に沿って、短期目標の達成の度合いをたずねてくるはず(?)なので、サービス提供事業所も答えられるように準備することが必要だと話した。

まぁ「課題整理総括表」も「評価表」も介護支援専門員が作成するものなのだが、サービス担当者会議へ参加する可能性がある方々なら、この課題整理総括表と評価表の使い勝手くらいは知っておく必要があるだろう。

「野際さん事例」を佐藤が解説していくと会場からは、


「こんなにじっくりケアプランを読んだことはなかった!」

(「えっ?」)

「これからは興味を持ってしっかり読まないとね」

(「何ですと?」)

と感想を漏らされていた。

そうそう、まずは興味を持つことが大事。事業所に帰ったも、忘れずにケアプランをみてくだされ。

〇訪問介護サービス内容に関する管理及び指導業務
サービス提供責任者の責務には「訪問介護員等に対する研修、技術指導等を実施すること」
と定められている(一応)

ここでは、KJ法を用いて、研修計画を作成した。まずは、ポストイット1枚に訪問介護の専門性について1つずつ、書き出してもらい、その後、同じような内容をまとめて12個の「島」を作った。

その、12の「島」は、12か月を指している。そこで、訪問介護の専門性を向上するために必要だと思われる研修名を付けて頂いた。

そして、それぞれのグループが出来上がったところで、皆の前で発表してもらうのだ。他者の前で話ができることも、サービス提供責任者には「必要な能力」である。

発表者は、ドキドキしながらも、他のメンバーに支えられて、自分達の成果をうまく伝えることができた(と思う)。

2)訪問介護計画の作成と展開(事例演習)
ここでは、皆さんに事前に作成してきてもらった事例をもとに、事例検討をして頂いた。はじめに、国際生活機能分類(ICF)の枠組みについて説明。その後、ICF versionのアセスメント表に持参した利用者の状況を記入して頂いた。


●ICFとは「枠組み」なり●.jpg

●ICFとは「枠組み」なり●


アセスメントとは、その方の状況を把握した上で、本人および家族の意向を把握することが大切。その上で、収集された情報に、訪問介護の専門家としての「提案」(こうされたらいかがでしょうか?)を加味し、ニーズを導き出す一連の行為を指す。

佐藤が提示した様式には、本人・家族の意向を記入する欄はあるのだが、皆さん、この蘭を埋めることが難しい様子であった。

そこで、佐藤が「もしかして、この事例の方を知らないの?」とたずねると、「いいえ、自分がよく入ってる方なんですが…」「こんなに知らなかったなんて、悔しい!」なんてため息をつかれる方もあった。

皆さんは、本当に意向や要望を知らないのか? いや、佐藤はそうは思わない。なぜなら皆さんは、いつでも援助に入る前には、

「これからすることを説明し、本人の意向に沿った援助をしている」はずである。そのような援助ではないならば、今頃、クレームの嵐になっているであろう(もしや体験中?)


●研修計画を作成しようイエ〜ィ!●.jpg

●研修計画を作成しようイエ〜ィ!●


●作成できたら発表する●.jpg

●作成できたら発表する●


●作った事例を発表した●.jpg

●作った事例を発表した●


そのような問答を繰り返しながら、それぞれが、記入できたころ。佐藤は事例検討の手法を説明した。

事例検討は、お互いに学びや気づきを深めることに目的がある。発表者の発言を妨げたり、一方的に批判してはいけない。質問はため込み、発表者が質問の意味を十分に考えることができるようにする。

このような注意事項を伝えてスタートした。時間は1事例40分です。ええ、40分なんて長いようで短い。佐藤も、グループに入り、事例検討に参加して、司会進行の方法や、質問の出し方(問いかけ方)について、OJTを交えながら関わった。

3)訪問介護計画の作成と展開(合同演習)
〇模擬カンファレンスやロールプレイングなどによる他職種との合同演習。


最後は、各グループ内で、再度、深めてみたい事例を選抜。各グループ内では、模擬カンファレンスが展開され、詳細な介護計画が作成されていった。


4日間の研修の総仕上げ、この段階になるとグループメンバーの団結力もかなり強くなり、1人ひとりがリーダーシップを発揮し、それぞれの役割を進んでするようになるから素晴らしいのだ。

そして、最後は、その事例を摸造紙にまとめて、皆の前で発表した。皆さんは、この研修を通して、介護保険制度における訪問介護の役割や、介護過程の展開法(PDCA)についての理解を深め、サービス提供責任者の業務と役割が理解することができたようである。


●他者の発表を真剣に耳を傾ける●.jpg

●他者の発表を真剣に耳を傾ける●


●本年も無事修了証を授与できた●.jpg

●本年も無事修了証を授与できた●


さて、4日間続いた研修もこれにて終了!

気づけば、もう、12月。13月はありませんから新年が来ます。新潟は、雪が降る季節を迎えますが、寒い地域の「熱き皆様」、ご自愛ください!


●ひゃひゃひゃ、これがグリル神田のとんかつ丼じゃ●.jpg

●ひゃひゃひゃ、これがグリル神田のとんかつ丼じゃ●


●ラーメン東横駅南店、さすが新潟のラーメンはうまい!●.jpg

●ラーメン東横駅南店、さすが新潟のラーメンはうまい!●


(ニューヨーク市で黒人男性が白人警官結果として首を絞められ死亡。大陪審が警官を不起訴ですと。どうやら中国さん同様、アメリカさんにも正義も神もいないようですな!To Be Continued!!)







posted by さとうはあまい at 12:53| 島根 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月19日

奮闘記・第948回 見聞録/新潟県

●2014年● 新潟県西蒲原郡弥彦村


平成26年 弥彦菊まつりそして今年も山登り

〜今年の大風景花壇はやはり「富士山」〜



お皆さま、お疲れ様です。佐藤はただいま富山県にて、サービス提供責任者の方々と研修中です。

新潟県富山県の研修会は近日中に・・・、たぶん、そのうち報告予定(笑)。今回は、新潟県での研修を終えた帰り道でのお話です。

新潟のホテルの駐車場を朝7:00に出発、一路越後国一の宮弥彦神社を目指す。そう、恒例の弥彦菊まつり第54回 新潟県菊花展覧会)を見に行くのだ(今年は11月1日(土)〜24日(月)の開催)。


●東京・池袋駅でも菊まつりが案内されていた●.jpg

●東京・池袋駅でも菊まつりが案内されていた●


とにかくこの時期の弥彦神社は混む、混む、混むのだ。

早朝の北陸道は、陽が昇るにつれまぶしさを増す。今日もいい天気になりそうだ。

佐藤は私的順法速度でビュンビュンと行く。ハハハ、かの北陸新幹線でも追いつけまいて(嘘)。でもあの新幹線、すんごく速そうだ。

時折、上空を白い鳥の群れが飛ぶ。あれは、白鳥だろうか?インフルエンザの予防注射は打っているだろうか?(鳥が打つかい)

やがて弥彦山が車窓に大きくうつり、ナビ様が高速出口を案内する。その後は国道460号線を回転しながら(しないしない)ゆるゆると行く。国道周辺は、田園風景が広がっている。

この地は稲穂が実るころは、黄金に光り輝いてたはずだ。今は大地も土色に変わり、静けさが染み入っている。

山々の紅葉も終わりの時期を迎え、赤と言うよりも茶色に変わっていた。その中で時折、赤く熟れた柿の実が輝いているのが散見する。

見慣れた街道を走り抜け、彌彦神社の駐車場に車を入れる。駐車場はいくつかあるのだが、佐藤は神社にほど近い、鳥居のそばにある駐車場に入れることができた。


【越後国一の宮・弥彦神社】
弥彦(いやひこ)神社の本社(里宮)は、まだ混み始める前であった。まずは、祓戸神社からたずねる。こちらは、弥彦神社の鳥居を正面に見て右側の路地を入ったお菓子屋さんの後方にあるお社。大銀杏があり、この時期の境内には銀杏が落ちていて、二日酔い気分になる。今年もどうやらたくさん実ったようで、掃き清められた境内には、銀杏がまとめられていた。

この神社は、弥彦神社境内全体を見回して、不浄な物の怪(もののけ)が入るのを防いだり、訪れる人の罪・けがれ・過ちを祓い除くとされている神々がいる。

「もしや佐藤自体が祓われるかも?」という緊張感を持ちつつも、毎年菊まつりの時期というわけにはいかないが、もう10年くらい参拝している(笑)。


●祓戸神社から参拝●.jpg

●祓戸神社から参拝●


●弥彦神社本社の鳥居●.jpg

●弥彦神社本社の鳥居●


佐藤は、体についた穢れと魔王(?)を払っていただき、大鳥居まで戻る。鳥居の前には菊まつりの存在を知らせる案内板と大きな菊が置かれていた。

鳥居をくぐり、参道を進むとその両脇には、ずらっと菊まつりの菊が展示されている。こちらにある菊は、10月30日に審査済み、それぞれ制作者氏名や「〇〇賞」などが書かれた札がつけられている。

その「菊ロード」を眺めながら進むと左側に手水舎がある。菊まつりの時期には、この手水舎の前に、その時々の風物をかたどった大風景花壇が作成されるのだ。

今年のテーマは世界文化遺産となった「富士山」だ。


●菊で富士山を表現●.jpg

●菊で富士山を表現●


その「富士山」も赤い菊をふんだんに用いた、赤富士であった。佐藤は、赤富士をバックに記念写真を撮り、その後はおもむろに「火の玉石」へ移動。

ご存じ「火の玉石」とは、通称・重軽の石。お賽銭箱にいくばくかを投入し、手を合わせて願い事を考えながら、むんずと石を持ちあげる。ありゃりゃ、あれ?ううん、おや?よっこらせっ。何とか持ちあげられた(笑)。はたして願い事は叶うのか?(「意思」がかたければね!)


●火の玉ロック(古い)ならぬ、火の玉石。何とか上がった●.jpg

●火の玉ロック(古い)ならぬ、火の玉石。何とか上がった●


その後、左折し、参道を進む。右側にある弥彦神社のご祭神に所縁の神々様の居ます、摂末社群に手を合わす。そして、また参道に戻って階段を上がり、階隋神門をくぐって本社境内へ入った。まぁサービス手順ばりに書くとこうだ(笑)。

境内にも、菊の花が飾られ、小菊がちりばめられた盆栽が咲き誇っていた。ゆるゆると、拝殿で、再三再四参拝できることの謝意を伝え、さらに今後の武運長久を祈った(笑)。
さて、おみくじは・・・。


●本社は参拝客で大賑わい●.jpg

●本社は参拝客で大賑わい●


●ハートの形をした菊花●.jpg

●ハートの形をした菊花●


●盆栽も見事な品々●.jpg

●盆栽も見事な品々●


ふう。さて、次は奥宮(御神廟)を目指す。奥宮を目指すルートは、徒歩、ロープウェイ、クライミングカーとある。

佐藤は、本社(里宮)の駐車場から弥彦山スカイラインをのぼり、山頂の駐車場に車を停め、クライミングカーに乗った。

通常、多くの観光客は、神社後方にあるロープウェイを利用している。佐藤も以前はそうであった。だが、里宮の駐車場は激混みの上、神社から離れている。また、神社の境内から、シャトルバスで山麓乗場まで運ばれ、待つ。しかも本数が少ない(というか時間が決まっている)。

これが、クライミングカー(エレベーターが斜めったような構造)はお客が来れば、動くような気がする(笑)。なんとなく、早いのだ(ザ・新潟モード?)。

それに空いている。ところが、この日、佐藤が乗ったクライミングカ―は、結構お客さんが多く乗り込んできた。登りは山肌を見ながら登った(約1分)。


●ただいまやぼちゃん休息中(笑)●.jpg

●ただいまやぼちゃん休息中(笑)●


クライミングカーの山上公園駅には、売店とレストランがある。朝早かったので、佐藤は、小腹がすいた。とにかくすいた。売店にて、味噌おでんを注文。

すると、どうだ。トレイには、でっかい「こんにゃく」が甘味噌に浸かって、鬼太郎の目玉のおやじよろしく出てきたではないか。

思わず、

「デカッ!」

その声に売店の方が、

「ほほほ、皆さんそうおっしゃいます」

とのたまった。


●売店にて「分厚い」味噌こんにゃくをほおばる●.jpg

●売店にて「分厚い」味噌こんにゃくをほおばる●


佐藤は、左手に割りばし、右手で割りばし・・・、では食べれないので、左手にトレイを持ち、むんずとつかみ、口腔外科で復活(?)した口を大きく開け、パクリとほおばる。こんにゃくと味噌が「いい加減」に溶けていき、絡んでいく。ふふふ。

うまいでないかい!

ガシガシと食べ、完食した。さて、体が温まったところで、奥宮を目指す。

レストランの脇に出ると、ブルーのシートに包まれた「謎の荷物」の周りに、数人男性が集まっていた。

みれば、ロープを引く人が前に2人、ブルーシートを乗せた一輪車を押す人が1人、計3人で荷揚げを始めた。残りの人々も、次の一輪車に荷物を乗せるべく動いている。

佐藤も、その一輪車を追うような形で山道を歩き出す。レストランから先は、階段が整備はされているのだが、坂道が続いている。

一組の集団を追い越すと、先には、一輪車と階段の段差に、板を敷いて、タイヤを持ち上げているグループがいた。

「いいか、セーノ!」と掛け声もいさましく、段差を越える、次の瞬間、また、板を先の段差へ移動して「セーノ!」を繰り返していく。段差に板がうまく合わずもたもたしていると、一輪車を抱えている人の顔がゆがむ。

一輪車に荷物を乗せているが、なんせアップダウンがあり、かなり大変だ。どこまで持って行くのかわからんが、あれじゃなかなか進めない。

他人ごとながら、「頑張れ!頑張れ!」と心の中で励まし、自分も、うんとこどっこいしょと掛け声をかけて先に進む。

すると、上の方から登頂を終えて人々が降りてくる。山で行き会ったときはあいさつが肝心だ。

皆さん、口々に「こんにちは」「おはようございます」「Guten Tag!(レルヒさん?)」など、思い思いに元気にあいさつをしてくる。

こちらは登りなので、息も絶え絶えでに「おはようぅぅ・・・ございま・・ふぅぅ」「こんにち・・・ふぁぁぁ」とあいさつをかえす。

やがて、途中にある某国営放送やFM局などの中継所前を通過する。ふとみれば、こちらに、先ほどのグループのメンバーと思われる人々が一休みしていた。

どうやら、先ほどの荷物はここまで運ばれるようだ。いやはや、あれらの荷物を人力で運ぼうとは、本当にご苦労様である。

佐藤も、一度坂道を下り、次の階段を目指す。山登りは、登り下りを繰り返すのがつらい。登り切ったらてっぺんという構造が良いがなかなかそうもいかない。

ようやく、最後に階段を登り切ると奥宮へ続く道があり、越後平野がどどどんと広がっていた。その後方には、別の登山道があるようで、山登りスタイルの人々が登って来る。

その人々に続いて、佐藤も鳥居をくぐり抜け、奥宮に向かった。ここが、弥彦山の山頂となる。奥宮の前には、テラス風に整備され、展望台のようになっている。

ここから、前方の眼下には、信濃川が光り輝き、右側には日本海が広がり、その向こうには天気が良ければ佐渡島が見える。なかなかのデカさである。ここからの風景にはいつ来ても感動してしまう。


●今年も登れた弥彦山●.jpg

●今年も登れた弥彦山●


さっそく研究所の仲間たちにもこの景色を見せた。「故障者リスト」入りしていても、もちろん、「ひゃ〜参謀」は勝手に見ている(笑)。

弥彦神社奥宮には、本社(里宮、別に支社はない)から約3.5kmあり、弥彦山ロープウェイ山頂駅からならば、徒歩20分。この歳では歩いて来るのは難しい(というか嫌)。

奥宮(御神廟)のご祭神は、天香山命妃神(熟穂屋姫命)が仲良くお二人でお休みになられていている。見れば、ご神職が気合を入れた清掃で、鳥居前を掃き清められていた。

「おはようございます」とあいさつをして参拝をさせていただいた。

その後は、奥宮の社務所にておみくじを引いた。「こんど」はずばり大吉(笑)。神様も、今年も頑張ったねぇとご褒美をくれたようだ(本社ではひゃ〜参謀が大吉)。


●弥彦神社奥宮を参拝●.jpg

●弥彦神社奥宮を参拝●


ということで、下山は、心も歩く足取りも軽く、猛スピードで弥彦山ロープウェイ展望食堂まで帰った。

レストラン周辺には、先ほどのグループが、荷物にブルーシートをかけて果てていた。まだまだ、荷上げは続くのだな。

その人々の過酷さに同情しながらも、望食堂に入った。佐藤が選んだのは、丸い、大きいエビせんが乗った夕陽ラーメン(まぁエビせん以外はふつうのラーメン)である。

どうやら、日本海に沈む夕陽をかたどったようだ(ああ、そうかい)。


●でかいエビせんが乗っかった、夕陽ラーメン、それ以外ふつうのラーメンじゃ●.jpg

●でかいエビせんが乗っかった、夕陽ラーメン、それ以外ふつうのラーメンじゃ●


他にも、くだんのツリーパフェ(弥彦山がスカイツリーと同じく634mにかけた)にかぶりついている女性客もいた。

佐藤も以前食べたが、さすがに食後のデザートとしては食べれん。昼飯そのものが食えなくなるからだ。また、奥には「予約」と書かれ、ツアー客の集団(大阪からのようだ)場所取りがなされていた。

弥彦山が盛況になるのは嬉しい。佐藤は、膨れたお腹を抱えて、今年の「弥彦ブラザーズ」をドラフト(笑)しに、ロープウェイの山頂駅まで降りていった。

すると、駅の係員(というか、なんでも係)さんが旗を振りながら、何集団も何集団も、お客様を誘導していた。

「はい、前に見えるのは、日本海、日本海、そう日本海です!その向こうに見えるのが、佐渡島、佐渡島ですぅぅぅ」

と繰り返す。これが、リズムがあって、声も良い。どうにも真似したくなるのだ(笑)

そうそう、前に見えるのは日本海、あれが佐渡島!と言いながら、UFOキャッチャーをやっていた(笑)。

新潟での研修に参加した受講者の方は、もう島に戻って今日も張り切っていることだろうなぁ。

さて、ひとまず車に戻ろう。皆さま、ご自愛ください!


●あれに見えるは佐渡島!●.jpg

●あれに見えるは佐渡島!●


(やはり、「みんなの党」は「俺の党」!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 14:41| 島根 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月05日

奮闘記・第947回 研修会のツボ/島根県

●2014年● 島根県/浜田市&松江市&出雲市


島根県社会福祉協議会 福祉人材センター

介護支援専門員 専門課程 II
サービス担当者会議演習


【やぼちゃんで大移動】
皆さま、お久しぶりです。11月を迎え、いかがお過ごしでしょうか。

佐藤は、当研究所の至宝・やぼちゃん(赤のデミオ)と、ひゃ〜参謀(ただ今、故障者リスト入り)と共に新潟県に入りし、研修中です。

途中、長野県を経由してきたのですが、戸隠あたりでは小雪が舞っておりました。まぁ、その道中の見聞はまたの機会に。そう、たぶん(笑)。

さて、今回のブログは島根県での研修報告です。


●荒れる日本海、出雲崎から佐渡は見えず●.jpg

●荒れる日本海、出雲崎から佐渡は見えず●


【サービス担当者会議演習】
この研修は、介護支援専門員の現任者に向け、「サービス担当者会議の運営方法、職種間の連携方法に習熟すること」を目ざして複数の職種が参加し、模擬サービス担当者会議を行い、自己・相互評価を通して、効果的な会議運営方法とチームケアの方法を学ぶことを目的に開催されている。

●研修で行ったこと
(1)介護保険最新情報 Vol.379(平成26年6月1日)
   「課題整理総括表・評価表の活用の手引き」の活用について
(2)課題整理総括表を作成しょう
(3)模擬サービス担当者会議
   課題整理総括表と評価表について今後の取り組みなどについて



◆「課題整理総括表・評価表の活用の手引き」の活用について
課題整理総括表を使用する目的は、居宅サービス計画様式の第2表の「生活全般の解決すべき課題」(ニーズ)を導き出すにあたって、アセスメントツールを活用し、整理・抽出した利用者の現状や、有する能力を勘案しつつ、利用者が生活の質を維持・向上させていくにあたって、その解決すべき課題を抽出するまでの間に、専門職として、どのように考えで課題分析を行ったのかを明らかにすることにある。

さらに、課題整理総括表で整理された「改善/維持の可能性」と「見通し」を踏まえ、居宅サービス計画書様式の第2表の内容、つまり長期・短期目標や援助内容を精査しやすくすることを期待している。

これらの過程での介護支援専門員の考えを明らかにすることで、利用者支援にあたっての介護支援専門員の専門性が向上することも考えられる。

そのため、この課題整理総括表の活用にあたって重要なことは、利用者の生活全般の解決すべき課題を導くにあたり、利用者等が、どのような生活をしたい、あるいはできるようになりたいと望んでいるかなど、意向を引き出しつつ、専門職として客観的に判断することが求められる。

なお、この課題整理総括表は、新たに作られたものであり、その活用場面として、まずは介護支援専門員の研修の際に活用することが想定されている。

また、サービス担当者会議地域ケア会議において、利用者の客観的な状況や、それを踏まえた介護支援専門員の見通しなど、利用者の生活を支える多職種間で情報共有をする際に活用することも、ケアプランへの理解が進むことから効果的であり、活用が進むことが望まれる。

さらに、介護支援専門員として、業務に従事したばかりのものにとっては、主任介護支援専門員等からのOJTを通じて指導を受ける際にも、課題を導いた考え方などが明確にされていることから、具体的な指導につながることが期待されるとしている。

余談となるが、この主任介護支援専門員という制度の成り立ちや、その研修課程を鑑みると、この役割は「肩書」よりも、その介護支援専門員の「個人的な実力」がものをいうことに気をつけなければいけない。

だが、この資格を「持っているだけ」の介護支援専門員もたくさんいる。残念だが確かにいる。この資格はなんの能力も保障するものではない。だからこそ、常にその「質」についての疑問が持たれているわけだ。

にもかかわらず、さらに「過度な期待」や「役割」を与えてしまいかねない制度改革は、この制度をいきなり大決壊させかねないから怖いのだ。

逆に、もし、いろいろ役割が急に与えられそうで、ホクホクしている(笑)能天気な主任介護支援専門員がいたら、全然「自分たちがおかれている現状」がわかっていない可能性があり、まさに要注意人物であろう。

さて、研修の話に戻る。


●研修がスタート●.jpg

●研修がスタート●


●前のめりになり、真剣に耳を傾ける●.jpg

●前のめりになり、真剣に耳を傾ける●


佐藤は、この介護支援専門員専門課程IIに参加する方は、現在、介護支援専門員として従事し実務経験が3年以上ある方。また、介護支援専門員資格の取得後、専門研修課程IおよびII(又は実務経験者対象の更新研修)を受講修了し、一度、介護支援専門員証を更新した方であって、その後も介護支援専門員としての実務経験がある方という経験豊富な方々(のはず)を想定している。

したがって、今回のサービス担当者会議演習は、この課題整理総括表の使用方法を自分なりの解釈を加えて説明し、皆さんが持参されたケースをもとに、実際に課題整理総括表を作成していただき、その後、サービス担当者会議演習をすることとした。


●お互いの情報を交換●.jpg

●お互いの情報を交換●


ただ、以前、「介護支援専門員の資質向上検討委員会」でこの帳票が出された時には、「必ず使用しなければいけない帳票ではない」とされていたことから、参加者の中には、この課題整理総括表は、あくまでも「包括ケア会議」や「研修」の場で使用するもので、自分のケースに作る必要があるとは考えていないという方も多くいた。

まぁ、佐藤も最初はそう思っていたのだが、《介護保険最新情報 Vol.379(平成26年6月1日)「課題整理総括表・評価表の活用の手引き」の活用について》が出たため、内容を確認すると「サービス担当者会議」「OJT研修」での活用が推奨されていたのだ。

そこで佐藤は、課題整理総括表などは、介護支援専門員からみれば「想定外の使い方」を要求される可能性と危険性があったため、説明した次第である。

まずは、佐藤が持参した「野際さん事例」をもとに、基本情報・アセスメントチェックポイントシートを説明し、利用者の全体像を伝えたのち、いよいよ、課題整理総括表についての解説した。

「現状」を記入する
まずは、利用者の現在の状況「自立・一部介助・全介助」「支障なし・支障あり」など、項目に基づいて該当する箇所に〇印をつける。

「阻害要因」を記入する
現状で、「自立、支障なし」の項目意外に〇印をつけた箇所についてその「自立を阻害している要因」を分析した上で1〜6に記入する。その際、この「自立を阻害している要因」が、疾患がとらえられる場合が多いと考えられるが、「自立を阻害している要因」とは、疾患それ自体が問題ではなく、疾患に応じた療養や、健康管理が十分にできていない状況が生み出すものである。

このことから、「自立を阻害している要因」欄には、疾患名だけではなく、その疾患に応じた療養や健康管理等も含めて整理し、必要に応じて記載する内容であることを説明。そして、野際さん事例をもとに、実際の記入例を示した。

「状況の事実の要因」を記入する
ここには、現状で自立及び支障なし以外を選択した個所に、その要因として考えられるものを「自立を阻害している要因(心身の状態・環境等)」欄から選択して、その番号を記入します。また、要因として、複数が考えられる場合は、複数記載してよい。

「改善/維持の可能性」を記入する
現状欄で、自立及び支障なし以外を選択した項目について、現在の認定期間を見通して、必要な援助(介護保険内外を含む)を利用した場合に、現在の状況が、改善/維持する可能性の有無を検討し、「改善」「維持」「悪化」のいずれかを選択して〇印をつける。

「状況の事実の備考」を記入する
ここには、状況事実の現在、あるいは「改善/維持の可能性」に関して補足すべき情報を記入する。そこで、自立・支障なし以外の選択内容について、支障の具体的な内容や、どの場面で介助が必要なのか等を補記する。

ただ、この欄は「白いスペース」が広がっているため、記入の仕方によっては、見にくいことが想定される。

そこで、佐藤は【  】(墨付きパーレン)の中に項目を入れること(例えば【移動】)により、見やすくなることを説明。ここでも「野際さん事例」を用いて説明を続けたのであった。

「見通し」を記入する
ここには、「利用者の自立した日常生活を妨げる要因」の解決に向けて、他職種からのアドバイスを受けつつ、ケアプランの短期目標の期間を見据えて、「どのような援助を実施すること」により、「状況がどのように変化することが見込まれるか」を記入する。

また、本欄は、これから実施しようとする援助による改善や維持の予測を記入することから、本欄の記載内容は、あくまでも介護支援専門員として判断した仮説を記載する。

さてさて、ここにも白いスペースが広がっている。このような白いスペースが広がっていると、「何を記入すれば良いのか」悩むところである。

そこで、佐藤は、見通しを考える時の判断区分を「ICFの視点」でとらえることにより、利用者の全体像をとらえ、必要な情報を過不足なく記入できること伝えた。

もちろん、ここでも記述内容がわかるように【  】を使用する。もちろん、ICFの視点であるから項目は【心身機能】【活動】【参加】【環境】の4つである。そして、野際さん事例を用いて、記入の仕方を案内した。

「利用者及び家族の生活に対する意向」を記入する
ここには、利用者・家族等との面談を通して、把握した利用者及び家族が望む生活の意向のうち、課題を抽出する上で重要と思われる情報を整理して簡記する。

まぁ、記入するスペースが少ないので、「居宅サービス計画」の利用者家族の意向欄に記入する内容は網羅されない。

そこで、ここには、あくまでも課題抽出とのかかわりが大きいと思われる。いうなれば、利用者・家族等の「個人因子」的な内容を記入する。

「生活全般の解決すべき課題(ニーズ)【案】」を記入する
「見通し」欄の記入内容を踏まえて記入する。情報の収集・分析が終わった後に課題整理総括表を作成することから、利用者・家族等からの聞き取りによって、「利用者が望む生活」がとらえられていることが前提である。

ここで、佐藤は、先ほどの「見通し」欄で、ICFの視点で見通しを立てているのであるから、
おのずと、課題は4つ選抜されることを強調したのであった。

その後、解決すべき課題の優先順位を考えて優先順位に「No.」を入れておけば、この課題整理総括表は完成となる。

ここまで説明を集中して行い、野際さん事例のケアプランを案内、説明は終了した。
だいたい、1時間15分くらいたっぷりかかる。

まぁ、講師自身がまず、この「課題整理総括表」に記すべき内容を十分に吟味し、理解した上で、自分なりの「記入例」を作成しておかないと、参加者に解説して、理解してもらうことはかなり難しいであろう。

佐藤は、ここでひとまず休憩をとった。その後、各自で自分の事例をもとに課題整理総括表を作成していただいた。


●サービス担当者会議で他者の意見を伺う●.jpg

●サービス担当者会議で他者の意見を伺う●


皆さんの話し合うための持ち時間は、申し訳ないが30分である(笑)。もちろん、30分ではかなり難しいのは言うまでもない。さりとて、大した解説なしでの作成となると、理解できていない人を「置いて」行かざるを得ないのが難点。参加者の進み具合を見ながら45分まで時間を延ばした。

すると、これでも、参加者の能力に明らかに差が出て来たのだ。延長して、45分をかけても、記入が進まない方と、30分程度で、課題までまとめることができる方に別れてしまう。

もちろん、初回の専門課程IIを受講する方と、2回目以降の更新する方とでは、経験年数に差があることは事実であるが、2回目以降の方だからと言って、すらすら書けるとは限らない。

この「経験年数」とは、「介護支援専門員業務に必要な経験」とその「場数と年数」を指していうのであって、ただ、「長く介護支援専門員業をやっている」というわけではないのだ。

それが、国がいうところの「介護支援専門員の資質」の差なのかも知れない。国の政策は極端であり、試行錯誤している状況は我々にはわからない。まぁ、漏らしても、わかっても仕方がないような人にしかもらさないのだ(笑)。

しかし、いったん制度を動かすときは、端的かつ機能的、無慈悲に動かすのだ。その良し悪しは別にして、表面的な、例えば、介護報酬や制度の変更だけで、「国もどうせ〇〇だから」などとタカをくくっているとひどい目に遭う。

出された法令や通達は、その文面から解釈できる範囲はフォローしておかないと痛い目に遭うからだ。


●研修風景●.jpg

●研修風景●


さて、佐藤は最後の30分で、グループになっていただき、課題整理総括表の使い方や、現状のサービス担当者会議で、工夫されていること、悩みなどについて情報交換をしてもらった。

皆さん、たっぷりと思考回路を使った後だったこともあり、会話も弾んで、効果的なディスカッションができたようだ。

参加者からのアンケートでは、「課題整理総括表の使用勝手がわかり良かった」「忘れないうちに他の事例でも挑戦してみたい」「次回のサービス担当者会議で使用してみる」「ICFの視点を使用することで利用者の全体像がまとめられることが分かった。地域の主任ケアマネの研修会でも、再度復習したい」などなど。積極的な感想を多く寄せられていた。

さてさて、皆さんは、実務経験が豊富な方々なのですから、できるところから始めて、さらに使い勝手等を改良してほしい。

いよいよ、冬将軍到来の時期。皆さま、くれぐれもご自愛くだされ。ではまた!


●松江の古都で夕食をいただく●.jpg

●松江の古都で夕食をいただく●


(新潟で楽しみにしていた「ぐりるかんだ」が2日続けて休み?このコーナーと同じくネタがそうそうに切れたためか?果たしてきょうはいかに!Va' a fare le pizze!!)
posted by さとうはあまい at 15:52| 島根 | Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月16日

奮闘記・第945回 研修会のツボ/東京都

●2014年● 東京都昭島市 

昭島市訪問介護部会研修

「訪問介護の専門性とは何か」
〜その人らしくを支援することとは〜



ただ今、島根県にて研修中。なんとか台風を凌ぎましたわい、天気ばかりはどうにもならない。毎回この時期はタイトロープですな、ははは。

さて、今回は東京都昭島市での研修のお話。

研修は、参加する人々の仕事が終了する18:30から。でも研究所と同じ都内っていっても離れてるからな。関東名物の大渋滞(歩いたほうが早いくらい)があるしな。

佐藤はアバウトなんで研究所を昼過ぎに出発。立川市と昭島市にまたがる昭和記念公園へと向かった。朝のTV番組の天気予報で「昭和記念公園では、コスモスまつりが開催されていますよ」という情報による。

佐藤は、この時点で国営昭和記念公園の大きさをみくびっていた。まぁ皇居などがあるにはあるが、首都といっても、しょせん47都道府で下から数えて3番目の面積の都市だからね〜。

ところが、だ。昭和記念公園とは、日本を代表する国営公園らしく、東京ドーム約40倍(バカバカしい表現!)の広大な土地に緑あふれる公園だったのだ。

公園には、数か所の入口があった。この入口の選択次第で大変なことになるのだが、その時点では想像もできん。昭島市も東京都だからなそんなに広いわきゃないだろうと思っていた。

昭島市の人に聞くと、「あそこ行きましたか。むちゃくちゃ広かったでしょう?」ですと。へへんだ。

佐藤は思いつきで車を走らせているから、駐車場ももちろんわからない。ただ、ただ、ナビ様に導かれるまま、うだうだと立川口の駐車場へ車を入れたのであった。入園券の購入際、園内地図をみて驚愕した。その大きさがハンパじゃなかったのだ。でかいぞ、ここは!


●国営昭和記念公園は広かった●.jpg

●国営昭和記念公園は広かった●


ふう。めざす「コスモスの丘」は、はるか向こうにあり、片道1キロを遙かに超える。こりゃ、コスモスの丘っちゅうより、〇ルゴタの丘って感じだぞwww。

とにかく、コスモスが見たくて来たのだ。見るぞ、見るぞ、見るぞ! 園内地図を見るや否や、みるみるうちにモチベーションがなくなっていった「ひゃ〜参謀」の視線を避けながら、とにかく行ってみた。

なんせ、以前研修前に神社に寄ろうと「いや〜、駅から出てすぐだから!」と言って降りる駅を一駅間違えて降りてしまい、そのまま気づかずに「もうすく、もうすぐ! あれ?」と2キロ以上を歩かせたり、名称が似ている目的地と違うところでタクシーを降り、走って移動したりさせているから仕方がない(笑)。

この日は、黄色系のコスモスと、ピンクの花弁の中央にリングを帯びた「ハッピーリング」が満開を迎えていた。すでに、閉園間近の時間であったが、多くの人がまだいたのだ。


●コスモスの花がでかい!●.jpg

●コスモスの花がでかい!●


「ひゃ〜参謀」は、いまはキンモクセイで頭がいっぱいらしく(最近、二度咲きしたらしい)、他所のコスモスにまで興味がないようだ(笑)。ちなみに以下はひゃ〜参謀のキンモクセイで、昭和記念公園のではない(笑)。

●二度咲きのキンモクセイ炸裂●.jpg

●二度咲きのキンモクセイ炸裂●


さて、佐藤は、コスモスの花を満喫して、会場へと向かった。

今回は、昭島市介護福祉課さんとあきしま地域福祉ネットさんとの共催による、訪問介護部会研修である。

昭島市といえば、昭島名物(?)、熱血主任介護支援専門員大山氏(ケアマネ界のトラック野郎とも)がいる地域包括支援センターがあるのだ。

同氏は、昭島市で働く介護職員がみな、国家資格の介護福祉士の取得を目指せるようにと、定期的に勉強会を開催。介護職員の育成に励んでいる御仁である。

これがかなり実績をあげており、「次は自分も取る!」という人々が続々と増えているという。このような取り組みはなかなかできない。お世辞抜きで素晴らしい。


●夕方、会場の昭島市役所に着く●.jpg

●夕方、会場の昭島市役所に着く●


●横田飛行場へ降りる飛行機●.jpg

●横田飛行場へ降りる飛行機●


【本日の研修のお題目】
「訪問介護の専門性とは何か 〜その人らしくを支援することとは〜」である。

■研修でした行ったこと
・介護保険制度とホームヘルパー。
・組織人としての自分を磨こう。

会場には、地域で活躍する訪問介護員の方が多数駆けつけてくださった。まずは、資料を用いて、今後の介護保険制度の動向について熱く語った。

そして、平成27年より、介護予防訪問介護のサービスが、全国一律の予防給付より、外れて地域支援事業(総合事業)で行われることを伝え、今まで、住み慣れた地域で生活する利用者の生活を支えてきた訪問介護のサービスが危機的状況になることを踏まえて、あらためて、訪問介護の専門性について考えて頂いた。

訪問介護のサービスは、介護支援専門員が作成する「居宅サービス計画」に基づき、サービス提供責任者が作成した、訪問介護計画書に沿って行われていること、訪問介護員は「言われたこと」をするだけの時代は台風のごとく去り、訪問介護の専門家として、常に、利用者のしていることで、「できること」「できないこと」をアセスメントし、その時々で必要な援助を「過不足なく」提供できる能力が必要であることなどである。

ここでいう「過不足なく」の「不足」の部分よりも「過」の部分に意識をもつこと。ヘルパーだからと言って、「なんでもしてあげる」のではなく、その方の「できる範囲」を認識し、できることを支援することの重要性を伝えた。

この間、皆さんは体を前傾姿勢にしながら熱心に聞き入っていた。その後は、グループワークである。

皆さんには、前後6人くらいで1つのグループをつくってもらい、まずは、グループメンバー内での自己紹介。佐藤の合図で「1分間スピーチ」をして頂くのだ。


●グループ内での自己紹介から始める●.jpg

●グループ内での自己紹介から始める●


「1分間スピーチ」のルール
□ 自己紹介+自分が夢中になっていることを話す。
□ 佐藤がタイムを切る。
  →「5秒前」「はい、終了です」など。
□ 1人が話し終えたら、みんなで感謝をこめて拍手をする。
□ 話した人が次の話すメンバーを指名する。
□ (その循環を)最後の番の方まで繰り返す。

こうして、自己紹介が終了するころは、会場は徐々に穏やかな空気に包まれていった。


●訪問介護員の専門性について考える●.jpg

●訪問介護員の専門性について考える●


グループワークでのお題の「1つ目」。

利用者の「トイレ介助の手順」である。

さて、はじめに何からするのだろう?

(1)声かけ。
(2)トイレまでの移動を見守る。
(3)トイレ内にて、下着衣をおろし、トイレに座って頂く。

などなど。

そこで、佐藤がミニアドバイス。みなさんが考えた内容は「行為」であり、それは「手順」ではない。

手順とは、

(1)利用者が、自分(介助者)を認識できる位置にいく。
(2)利用者が、自分を認識したらあいさつする。
(3)「自分が何者であるか」の自己紹介をする。
(4)「これからすること」を利用者が理解できるように説明し、同意を得る。
(5)利用者が椅子から無事に立ち上がれるかをそばについて見守り、立位時には気分の確認を行う。
(6)トイレまで転ぶことなく行けるように、そばに付き添い、注意を喚起し見守る。

などなど。

すると、介護現場恒例(?)の「そんな細かなことを書かなければいけないの?」
との声がため息まじりに聞こえてくる。

そうなんですよ、ええ。実は介護職の方々が常時使っている「声かけ」や「見守り」という言葉は、いわゆる「専門用語」である。だから、介護現場以外の人(利用者・家族など)に対して見せる文書では、よりわかりやすく書かなければならない。

では、その専門用語をわかりやすくい書くということは、

「声かけ」は、「注意を促す、説明・同意を得る、励ます、称賛する、お願いする、感謝を伝える」で、「見守る」=なら、「転ぶことがないように、その人らしくできるように、痛くないように、苦しくないように、うまく飲み込めるように」などとなる。


●利用者にとってヘルパーはなくてはならない存在だ●.jpg

●利用者にとってヘルパーはなくてはならない存在だ●


●皆さん最後まで熱心に参加していた●.jpg

●皆さん最後まで熱心に参加していた●


これらはヘルパーが援助中に何気なく行っている「目配り・気配り・心配り・腹配り・思いやり」であり、これらは、すなわち「不可視的(目に見えない)」介護なのだ。

だからこそ、これらの介護をしたことを記録に書く、つまり「可視化すること」が重要となるのだ。

最後に、皆さんに「訪問介護の専門性とは何か」「利用者に何を提供しているのか」について話し合って頂いた。そして、話し合った結果をホワイトボードに書いて頂いた。いくつか紹介したい。

□ 専門的知識と技術を提供している。
□ 自我を通さず、コミュニケーション技術を駆使する。
□ ヘルパー指導時に言われた、「ヘルパーは風であれ!」を常に心がけ、援助だけではなく、社会の情報をお伝えし、利用者の方に社会に関心を持って頂き、生きる意欲へつなげていく。

などなど。ホワイトボードには、素敵な文字が描かれていた。

さてさて、これにてこの研修のお話はおしまい。夕食は関東、いや日本が誇る回転寿司の雄、すし銚子丸(立川店)で頂いた(笑)。ここはどこの店舗も頼まれればワサビは抜いても手抜きはなし、うまいのだ。これは佐藤と同じ(?)。ははは!


●「すし銚子丸」のいくらの「たまごかけごはん」が凄すぎ●.jpg


伸筆
東京都にもJRの中央緑沿線に武蔵野のおもかげを残した場所がある。今回の昭和記念公園や、いきつけの谷保天満宮など、たくさんあるので、ぜひぜひお出かけください。

(もしもですよ、もし施設介護職員で、利用者さんが介護保険を壊した、元・厚労省官僚の方が認知症で入所してきたら、いま注目の「ユマニチュード」で接することができるだろうか?できないだろうか?ううん、難しい。おそらく「ユマニチュード」を忘れてしまうか、「介護保険制度をどうしたか」を思い出してもらうか。とにかく、国民を裏切った役人たちは心して年を取るべきだな!E' cosi che funziona!!)
posted by さとうはあまい at 15:40| 島根 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする