2017年03月16日

奮闘記・第1028回 研修会のツボ/広島県

●2017年● 広島県広島市

広島市域訪問介護事業者連絡会

サービス提供責任者研修
「サービス提供責任者の業務と責務」
〜介護保険制度のPDCAを介護事例から学び実務に活かす〜



皆さまお久しぶりです。今回は帰りたてのほやほや? 超高速? 広島県での研修会のツボですwww

広島市域訪問介護事業者連絡会さんは、平成13年4月に広島市域訪問介護事業者連絡会は広島市との連携し、訪問介護事業者相互の研鑚によって、訪問介護サービスの質の向上を図ると共に、事業者としての共通課題の社会的提案等を行うことを目的とし発足したそうな。

本会の研修事業においては、経営者・管理者、サービス提供責任者、訪問介護員などへの階層別の研修や地域密着型研修として、区別にリーダーをおき、研修会を開催している。

そこでは日頃の活動において解決すべき課題や問題点を、グループワークごとにチームで改善できる環境づくりを行っている。このような活動が今回の研修にもつながっているわけである。

佐藤が、広島市域訪問介護事業者連絡会さんと関わったのは、かれこれ10年以上前であったと記憶している。あれは介護予防訪問介護がスタートして、「介護予防訪問介護計画」作成についての研修であった。そして次年度には、コミュニケーション研修を行っている。

当時の参加者は100名を超えており、この事業者連絡会の仲間作りの力強さを感じていた。まぁ広島の「リーダー」は他県と比べて求心力があると思う(当社比?)。まぁ毛利元就公の出たところでもあるからな。

その会の担当者から約10年ぶりに連絡を頂いた時には、ああ、私を覚えていてくださったとか、と感激した。そして、内容は、ずばり「サービス提供責任者研修」である。

佐藤は、まずはメールにて研修担当の武廣氏(二代目?)と、研修内容やその手法について調整を行った。

そして、いよいよ当日を迎えるが、研修は14:00から(〜17:00)。今回は、翌日に仕事を入っている関係で、飛行機での日帰り1人出張となった。移動にあたふたしながらも、何とか会場へ着いた。

そして、担当の武廣氏と事前の打ち合わせ、なんと会場には総勢120名を超える方々が集結しているというのだから驚いた。まさに関が・・・はともかく、さすが、地域に根付いている事業所連絡会の力は素晴らしい。


●研修がスタート!●.jpg

●研修がスタート!●



■研修会で行ったこと
(1)自己紹介・研修の進め方。
(2)サービス提供責任者の業務と責務。
  (自分のしていることを書いてみよう。)
(3)居宅サービス事業所に求められている役割。
  (事例を基にICFを案内。)

1.自己紹介・研修の進め方
はじめに、まずは自己紹介から。佐藤は、毎年のようにシルバーサービス振興会さんからの依頼で広島県に来ている。そちらでも、「サービス提供責任者研修」を行っていることもあり、参加者の方々に「以前私と会ったことがあるか」を伺ってみた。

すると数名の方が手をあがった。いやぁ有り難いですねぇ。サービス提供責任者に介護福祉士及び厚労省が定めた一定の資格要件が課せられる傾向から、法人などの組織とすれば、有資格者の確保が大変だったと思われる。

そこで、同法人内の施設等で働いていた有資格者が「経験あり」ということから、サービス提供責任者に《抜擢》されたというケースが多いと思われる。

その結果(というか以前からの傾向で)、サービス提供責任者研修の参加者の多くが経験年数は数年から数か月しかたっていない(いわゆるドシロウト)という方も多いのはやむを得ないだろう。

つまり、多くの参加者が新任のサービス提供責任者の方々ということ。そうとなれば、サービス提供責任者のマニュアルについての説明が必要だ。佐藤は徐々に皆さんにとくとくとエネルギーを注いでいくこととした(お酒か?)。

2.サービス提供責任者の業務と責務
ここでは、サービス提供責任者の業務と責務について、現在自分がしていることシートに書き出して頂いた。中には、すらすらと書いている方もいるが、まさしく何も書けない方もいた。聞けば、サービス提供責任者の見習いさんとのことである。はい、よくよく聞いて帰ってくださいませ。

その後、介護過程の展開(PDCAについての解説)を図を用いて解説した。ただ、本来は、このような手順を踏んで行われることではあるが、実は入り口部分に問題が生じてしまうのだ。その原因は、ずばり介護支援専門員側にある。

まぁ、これは今に始まったことではない。介護保険の歴史の中で、常態化している問題なのだが。その問題とは、ずばり、「サービス担当者会議のあとで、サービス提供事業書が契約を結ぶ」こと。

ではなぜ、これが問題か改めておさらいすると、そもそもサービス担当者会議というのは、「居宅サービス計画」に登場するサービス事業書が一堂に会するわけだ。

そして、介護支援専門員が作成した「居宅サービス計画」(原案)を評し、専門家からの見地(みたて)からの意見を伝えて、「居宅サービス計画」の妥当性をはかる場所であるはずなのだ。これ、佐藤も、もう十何年も言い続けてきたのだが・・・。

であれば、「居宅サービス計画」(原案)に位置づけられているサービス提供事業者は、サービス担当者会議の前には、少なくとも利用者さんに会い、提供されたサービス内容に対してのアセスメントを行ってあるはずで、目標を達成するための具体的なサービス内容を考える必要があるはずだ。

しかるに、介護支援専門員は、サービス担当者会議の席上で、「居宅サービス計画」(原案)を配布するという、関が原でのまさかの小早川秀秋公ばりの暴挙(こちらは戦術的にはアリなのだが)。

であれば、専門家からの見地(みたて)の意見など言えるはずもない。そこはただの顔合わせの場となり、最後はサービス提供事業所との契約の場と化すのである。

そうなれば、利用者だって、各サービス事業書からの説明なんて聞く余地は残っていない。もともとヘロヘロでなんとかしてほしいのだ。

とは言え、その後、サービスを利用してみると、「こんなはずでは・・・」と思っても仕方がないのである(そこからでも変えられるのであるがなにしろヘロヘロなわけで・・・)。

ただし、このような仕組みがあるということも、新任のサービス提供責任者にはわからないし、説明も受けていなければ知らないし、知って居てもいかんともしがたいことであろう。

佐藤は、指定基準をひもときながら、サービス提供責任者の業務と責務を皆さんがしている言葉に置き換えながら、説明していった。

今回も100名を超える参加者が、佐藤の説明に合わせて、資料にマーカーを引いたり、言葉を追記したり、それはそれは熱心に参加して下さった。


●自分がしている事を書き出す●.jpg

●自分がしている事を書き出す●


●課題の導き出し方を案内●.jpg

●課題の導き出し方を案内●



3.居宅サービス事業所に求められている役割(事例を基にICFを案内)
さて、後半はサービス提供事業所に求められている役割として、「心身機能の維持・向上」「活動(日常生活動作)の維持・向上」「参加(他者との交流・役割の獲得)の促進」「環境(介護者の負担の軽減)」があること。

ここに挙げられた言葉は、「生活機能分類」(ICF)《構成相互間》の言葉であり、人間を全人的に捉える考え方であることなどを簡単に説明した。

そして、「玉前さん事例」を基に、「居宅サービス計画」が作成されてくる状況や、「訪問介護計画」の作成手順などをじっくりと案内した。

皆さんは、「居宅サービス計画」をしげしげとながめ、「こんなプランはみたこともない」とつぶやいていましたねぇ(笑)。

そうでしょうねぇ・・・。介護支援専門員研修も、参加して受ければそれでおおむね良いわけですから、スキルが学べるとは限らない。その傾向はだんだん強くなり、今はまさにスタンプラリーに近い。

まして、指導をしている人々は、その地域で活動している(他地域では活動できない能力とも)諸先輩ばかりですからねぇ、お忙しいから・・・というのは建前で、下手くそで、出たらめなことをいっても、受講生もなかなか文句も言えないのが現状ですよ。

これじゃ自分のスキルも構築できないでしょうし、ましてや後輩どころじゃない。これは、サービス提供責任者でも、他人事ではないのである。

まず自分自身の能力を向上させて、介護支援専門員と対等に語り合えるようにならないとね。でも、これは「張り合う」のではなく、「相手に丸投げしない」ということ。

いつまで経っても、「ケアマネさんの言う通り」だったり、「だってケアマネさんが変更してくれないんだもの」「組織にマニュアルが無い」などと、他人まかせで嘆いてばかりではいけませんよ。

中原中也の詩じゃないが、「ああ おまえはなにをして来たのだと」言いたくなるな。

自らも働きやすいようにマニュアルを作成し、管理者に提示してみるとか。ケアマネさんが聞いてくださるように伝え方を変えてみる、自分でも考えて行動すると言うことも重要なのだ。

さてさて、これにて、今回の研修も終了!


●熱心に聞いてくださるのでこちらも熱くなった●.jpg

●熱心に聞いてくださるのでこちらも熱くなった●



広島の主催者、参加者の皆さま、有り難うございました。今回も、佐藤は、《佐藤流のエッセンス》をたっぷり皆さんに振りかけて来ました(笑)。今後は、皆さん、1人ひとりが、学んだ種を熟成し、育てていく番です。

当然、そこには、ヘルパーさんという強い味方に、管理者(弱い味方、じゃなくて頼りにならないと嘆かない!頼りにしてあげて)もいます。1人で育てるのは大変だけど、皆さんを巻き込んでくださいませ。

新年度も迎えるので、帳票の整理をしてみるのも気分転換になるかも知れませんねぇ。くれぐれもご自愛くださいませ。

さて、今回の移動についてです。

広島県などの遠距離の場合、泊まりなどのゆるゆると過ごせるようにスケジュールを組むのですが、研修前後に仕事が入ってしまったので、日帰りという強硬なスケジュールとなってしまいました(お早めに声をかけてくだされば助かります!)。

佐藤の1人旅の朝。家事をばたばた済ませ、研究所の車、カナメイシ君とともに、羽田空港へ向かう。そして、カナメイシ君は、羽田空港で待機。羽田空港発、9:45の広島空港ゆき(11:15)着の便に乗った。

広島空港からはリムジンバスでの移動である。通常はレンタカーを使用するので、切符売り場もわからない。買い方もわからない。右往左往していると、親切な係の方(もちろん男性)がてきぱきと教えてくださり、無事にバスに乗ることができた。

バスの中でしきりにスマホの地図ナビを利用して、本日研修場所への移動方法を改めて確認。やはり事前検索でしてきたように、広島駅から西広島駅へ出て、そこからタクシーで移動するのが最短であることを確認する。

そこで、リムジンが広島駅新幹線口に着くやいなや、改札口へ向かい、お兄さんへ「西広島に行きたいのですが!」と伺うと、「それなら、1番線岩国方面ですね」とのこと。

みれば後、10分しかない。あわてて切符を購入し、構内へ入った。すると、ややや、1番線は遙か向こうにあるぞ! 佐藤、毎度のパターンである(泣)。

いや〜、バックを抱え構内を走りに走り、何とか1番線へ付いた。3両編成の電車は緩やかに走り、無事に西広島駅に着いた(これを無事というならば)。


●西広島駅前の風景●.jpg

●西広島駅前の風景●


●カフェ&バー ルイージ●.jpg

●カフェ&バー ルイージ●



ここからは、会場までは、タクシーで行ける距離、へへんだ。そこで、西広島駅に近接されているお店に入り、やっとランチをとった。

お店の名前はカフェ&バー ルイージ。ベーコンとホウレンソウのクリームスパゲテイとドリンクセット(コーラ)を頂いた。

そして、ゆとりを持って会場へ行こうと思い、サクサクとタクシーに飛び乗り、会場名を伝えた。だが、しかし、この運転手さん、「知らんなぁ〜」とおっしゃるではないか(モグリ?)。

じゃ違うタクシーに乗り換えようと思うや否や、そのまま車はスタート。慌てた佐藤はスマホを取り出し、地図ナビで場所を確認「あの〇〇ガソリンスタンドの手前にあるみたいですぅぅぅ」と伝える。

「おお、わかった。じゃあそこだ」というが、どうも、地図とは反対方向へ入っていくじゃないか(〇すぞ!)。

そして、「あれ、ここじゃないかな?」という。佐藤は「もう、大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫です。ここで結構です。大丈夫大丈夫大丈夫から!」とそそくさと料金を支払って車を降りた。

あとは、このスマホ君だけが頼り、自分のいる位置と目的地を結ぶ線を頼りに先を急ぐ。すると、ようやく会場を見つけることができた。ふう、けっこう来るまでがこんな感じである。

さて、無事に17:00に研修を終え、佐藤が岡崎《ジョージ!》会長にお礼を伝え、これから広島駅新幹線口からリムジンで空港へ向かうことを告げると、「ううん、間に合うかな? タクシーで広島駅に行くのが1番かなぁ。ハハハ」と言う。担当の武廣氏と一緒に道路に出て、タクシーを停めて頂いた。

感謝感激である。あのまま1人で外に出たら、心細くて途方に暮れたかも知れない。本当、広島の男性は優しいですよ。偉くなり過ぎると知らんが。

実はこのタクシーの運転手さん、私たちが道ばたでタクシー待ちをしていることを気づき、わざわざUターンをしてきてくれたのだ。

こちらの事情を伝えると、そこはほら、専門家。するするするすると非合法的バージョンすれすれで車を進めていただき、予定通りに広島駅に着けてくれた。ハハハ。まさに超高速。

さてさて、これで今回の研修のご報告は終了です。皆さま、ご自愛ください。



●広島空港におかれているマツダ車赤が映える●.jpg

●広島空港におかれているマツダ車赤が映える●


(「一番強い男」と噂された、俳優の渡瀬恒彦さんが亡くなりました。まぁ、暴力自体は肯定できないが、優しさが伴えば、時には必要かな、そう思わせるような温かみがありました。ご冥福を祈ります!To Be Continued!!)

posted by さとうはあまい at 16:36| 島根 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月24日

奮闘記・第1027回 研修会のツボ/東京都

●2017年● 東京都足立区

足立区社会福祉協議会

サービス提供責任者仕事術
〜訪問介護の専門性を発揮しよう〜

【プラス長野県研修会予告編(?)】



皆さま、寒暖の差が激しい今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか?
佐藤は、本日は長野県塩尻市に出没しております。雰囲気が大変良いのでチラと雰囲気をご紹介しちゃいましょう(予告編?)。


●会場は塩尻市である●.jpg

●会場は塩尻市である●


●JA長野県くらしのセンターさんでお弁当を頂きました●.jpg

●JA長野県くらしのセンターさんでお弁当を頂きました●


●担当者の計らいで語らいながらお弁当●.jpg

●担当者の計らいで語らいながらお弁当●



担当の山田さんから「寒いですよ」とは伝えられてはいましたが(っていうかそもそも佐藤は信濃人なのだがwww)、やはり長野県は、寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒いですねぇ(笑)。

この頃は、介護現場で働く職員さんとたくさん関わっており、今回も通所介護や訪問介護など現場で活躍している方々と関わっています。詳しくは、恐らく、別の機会(研修会のツボ)に(汗)。

さて、そう言いつつ、今回は足立区で行った研修のご報告を致しましょう(キリっと変わります)。


足立区社会福祉協議会さんでは、毎年このサービス提供責任者を対象とした研修を行っている。なかなか、23区でも現場の教育に熱心な区である。

しかも、会場には、リピーターの方もちらほら出没して頂いていた。さらに、今回はリピーターさんから、一緒に行こうと誘われて参加したという方もいて、「楽しみに来ました」というのですよ、ハハハこりゃ責任重大ですよ!

主催者からは、この研修は常日頃、訪問介護の要として活躍しているサービス提供責任者の方々が、この研修に参加して、自分たちのしている事を再確認して、していることに自信を持って、明日からの活力につながるような、そのような研修をして欲しいという要望であった。まぁ、そうですねぇ・・・。リピーターさんもいることですから、その方々の力を頼りに張り切りましょう。

■研修で行ったこと
(1)サービス提供責任者マニュアルについて。
(2)総合支援事業においてのサービス提供責任者の役割について。
(3)ICFと訪問介護計画書作成法について。
(4)情報交換・質疑応答。


1.サービス提供責任者マニュアルについて
はじめに、皆さんに訪問介護の展開方法について、図を用いて説明したあと、佐藤が作成した「サービス提供責任者の業務マニュアル」を解説し、その時々にすることを伝えて、自分たちが現在していることと、一致していること、そうでないことの違いを明確にしました。

《一致していること》
@利用者の状況を踏まえ、「居宅サービス計画書」に沿って訪問介護計画を作成し、介護支援専門員へ提出している。
A毎月モニタリングを行い、その結果を介護支援専門員へ送っている。
Bサービス提供責任者の経過記録がある。

《一致していないこと》
@事前訪問を行い、サービスの提供方法を説明し、同意を得ること。
(サービス担当者会議の後に契約を締結しているそうな。)
Aサービス担当者会議の前に「居宅サービス計画書(原案)」が示されていない。
(事前に見せて貰っていないのに、専門家からの意見なんて言えんぞな、もし)
Bサービス担当者会議の前に、検討する項目が提示されない。
(会議の前にはねまわしがあって当然。そうでないから時間ばかりかかってしまう。)

おいおい、これってもしかして、介護支援専門員さんがその役割を発揮しないからこうなっているのではないのか? うううん、これができていないのは、サービス提供責任者だけに問題があるようには思えないのだが(笑)。

まぁ、今年度の東京都が使用している「実務研修のテキスト」でも、サービス事業所がアセスメントを行い、個別援助計画を作成するのは、サービス担当者会議のあとと、恥かしくなく、堂々と記載されていましたからねえ(笑)。


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●研修風景(その1)●


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●研修風景(その2)●



介護保険制度は、たとえ建前上だけでも、利用者さんに選んで頂くサービスであるはず。一応は、サービス担当者会議の前に、我々が候補にあがっているが、よろしきや?(そんなエラそうには言わんが)と、前もって、訪問介護事業所の基本的ルールや利用料金について説明する機会を確保すること、「居宅サービス計画書(原案)」に沿ったサービス提供が可能かどうかをあらかじめ調査する必要があるはずなのだが・・・。

もしかして、私の考えはおかしいのであろうか?と思うときもあるwww。

そこで、「現状とは合わない」かも知れないが、このようなマニュアルを作成したので、よろしければ、事業所において、参考にして頂ければということを伝えた。


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●研修風景(その3)●


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●研修風景(その4)●



2.総合支援事業においてのサービス提供責任者の役割
いよいよ、総合支援事業の猶予期間(介護保険制度の終焉? )が、残り1年となりました。この間、足立区では、現在のサービス提供所が総合支援事業所としてみなすというやり方でサービスを継続している。

ここでは、今後の動向も踏まえて、国が目指している方向について資料をもとに解説を行った。それは、国はなるべく要介護状態にならないような状況を目指している。そして、現在要支援の方々には、元気になって頂き、要支援状態からの脱却を図って、支援を受ける側から、支援を提供する側にまわって頂こうと考えている。まぁそううまくは・・・・。

訪問介護が行う総合支援事業とは、ずばり、利用者さんのしていること、できていることを継続して、それが長く維持できるように支援するということであり、現状より少しでも改善に向けた取り組みを行うことであろう。

だから、今までのように、掃除ができないから掃除をしましょうとか、調理ができないから調理をしましょうとかではないのだ。つまりは、訪問介護員の援助は、利用者がしている掃除方法を認めて称賛し、さらには上手くできるようにアドバイスしたり、時には一緒に工夫したやり方でやってみたり、とにかく、訪問介護員が関わることで、利用者の意欲を向上させることがねらいと思われる。

その結果、利用者が要介護状態に陥ることなく、さらに、要支援状態を卒業し、「一般の高齢者」(つまり、ふつうの爺さま・婆さま)となり、やがては、支援者側にまわるという。足立区でも、たしか、元気な高齢者として、様々名活動に参加すると《ポイント》が付くと伺っている。

だから支援している我々も、もうそろそろ、要介護度が軽く出た場合(出ちゃったではない)は、「サービス量が減る」と嘆かずに、利用者の状態が良くなったことを、ともに喜び、その状態を継続できるように励ます(できそうでできんが)。そんなサービス提供者となることが求められている、と説明した。


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●研修風景(その5)●


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●研修風景(その6)●



3.ICFと「訪問介護計画書」作成法について
ここでは、「東京都子さん事例」を用いて、「居宅サービス計画書」の作成法について解説した。なにしろ、東京都では、介護支援専門員に対して「保険者と介護支援専門員が共に行うケアマネジメントの質の向上ガイドライン」を定め、「リ・アセスメント支援シート」なるものを作成し、介護支援専門員の実務研修等で指導を行っている。

そこで、佐藤も、こちらでは、リ・アセスメント支援シートを使用して、居宅サービス計画書を作成した事例をひもときながら、居宅サービス計画書の作成方法を解説していった。もちろん、リ・アセスメント支援シートを使用しても、佐藤のアウトプット方法は、常にICFを意識しているのだ。

そこで、佐藤が作成した居宅サービス計画書は、「心身機能」に関する課題、「活動」に関する課題、「参加」に関する課題、「環境」に関する課題と4つの課題が抽出されているということ。

さすれば、居宅サービス事業所に提供されるサービス内容も、「心身機能」に関するサービス内容、「活動」(日常生活動作能力)に関するサービス内容、「参加」(役割や社会性の維持)に関するサービス内容、「環境」(家族等)に関するサービス内容と分類することができるのだ。

参加者は、このあたりから、身をのり出して、佐藤の話を聞き入ってくれている。さすが、利用者の生活に寄り添ってサービスを提供しているだけのことはある。そう、ICF(生活機能分類)などというと難しく捉えるかも知れないが、実は、すでに皆さんが実践されていることなのだ。

そこで、具体的なサービス内容には、「老計第10号」に記載されているような《サービス行為》だけではなく、訪問介護員が行っている「説明や同意を得ること」「注意を喚起すること」「できていることを認め、励ますこと」など、具体的な支援方法を記述する必要があるということを説明した。

ただ、我々はすでに、「声かけ」「見守り」「自立支援」「陰部洗浄」「清拭」などの《専門用語もどき》が、身につき過ぎているからねぇ・・・。これって、《専門用語》というよりも、むしろ業界内でしか通用しない《隠語》に近いと思う。

これらの悪しき慣習のもとは、現場を見たことも見る気もない。根拠なく自らの頭だけが素晴らしいと、見苦しい誤解をしている「学者もどき」「コンサルもどき」(もちろん、ホンモノの学者もコンサルもごくごく少数はいる)が湧き過ぎたことが大きい。

佐藤もたまにこれらの連中に《接近》されるが、多くが「あんたもこうするべき!」という、傲慢な押し付け人間がほとんどである。メールするかね?そんな要件で。やるなら自分たちのテリトリーでやればいいだろうに害毒を外部にまき散らしちゃいかんよ。

みな、まともな挨拶や礼儀も知らんし。学歴だけのそういう人間から《何を習べ》というのかねぇ(笑)。

それはさておき、そのような野蛮な慣習、隠語的「言語」からの脱却はなかなか難しい。浅薄なプライド持った人間が減らないからね。足立区には関係ない話ではあるけれど。

今回は、佐藤が作成した記入例も付いています(笑)ので、今後の計画作成の参考にして頂ければと考える。

4.情報交換・質疑応答
最後は、前後、左右に座っている人同士が集まって、お互いの情報交換を行った。佐藤もグループ内に割り込み、質疑応答を直接行った。皆さんからの訴えで多かったのは、ヘルパーがいないので、自分が仕事に入らざるを得ず、帳票を作成する時間がなかなかとれないという悩みであった。そうそう、とにかく今は人がいないというのはどこでも耳にしますな。

これも、いたしかたがないことである。つきつめれば、キチンとした、人材育成に必要な研修体制を構築していないと難しい。ただ、研修を組めばいいというわけではないからだ。

管理者と一緒に、対策を考えるのと同時に、やはり、事務に関しては、月ごとの行動計画を立て、事務処理をする日を確保すること。その必要性についてもお話しした。

さて、いよいよ、都内では、公園の沈丁花の花もほころび、早咲きの桜が咲き始めました。
春は、そこまで来ています! 利用者さんに春の香りを届けて下さいませ。ぜひぜひ皆さまご自愛ください。


(昔、イチローがレッドソックスに入団し、ドヤ顔的な松坂投手に対して、「深いところでなめてやってるだろ!」と注意した。これ、介護関係の役所の面々にも言いたい問題なんだなぁ!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 15:22| 島根 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月22日

奮闘記・第1024回 研修会のツボ/東京都

●2017年● 東京都世田谷区&八王子市&葛飾区

東京都縦断!研修会三連発!!

「匿名の意見なんて、聴く気にもならない」編



皆さま、お久しぶりです。

研修会のツボの材料がちーとたまりすぎたので、ここらでまとめてご報告したい。おっと、上記のタイトルは今回の研修会とは直接関係ありません。いや〜、今回は気持ちよく研修ができましたよ。

まぁ、そんなこんなで、気持ちよく帰ってきたら、たまたま(?)匿名で「ひゃ〜参謀」が開いてしまい、いつもは滅多に怒らないが、卑怯者の出現にややキレ気味。

「匿名で意見? それで研修講師? 卑怯もんが教育になんか携わるんじゃねぇ。さっさと自分の巣に帰んな!」

というや否や納まりました(まぁ、単純ですこと)。まぁ《実名》でも聞く気にならない意見も多々ありますけどね・・・。

さてさて、そんな「ひゃ〜参謀」は横に置いといて(笑)。


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●「都の西北」に行ってみた(笑)●



今回は、「している事」を文字化(手順や記録)にする方法を指導して欲しい。合わせて、介護技術の指導もして欲しいという、ビストロなんとか顔負けの《てんこ盛りのオーダー》が続きましたぞ、ハハハ。そういうのって嫌いじゃありませんて。

まずは、昨年12月に行った、社会福祉法人世田谷区社会福祉事業団 世田谷区福祉人材育成・研修センターさんでの「介護技術の確認から、介護を言語化するために」である。当初の対象者はサービス提供責任者であったが、参加者には、施設で働く介護職員や、施設のリーダーで介護技術を再確認したくて参加されている方もいた。

はじめに「介護を言語化する」ということはどのようなことを指すのだろうか。それを皆さんに理解して頂くために、《若き日の佐藤主演》の熱き家庭ドラマ。3Dではないが、動画:「勝浦さん事例」を観て頂いた(笑)。

【動画:「勝浦さん事例」観賞】
これは、平成17年に介護福祉学会にて発表した「可視的介護と不可視的介護の一考察」に用いた動画である。いや〜、そうそう学会がいつもまにか終わっていた〜、それはともかく、これがまだまだ活躍しているんですよ。山田さん、糸川さん有り難う。ホント素晴らしいですよねぇ、篠崎先生。あれ?どこ行っちゃったんだろう?(笑)

これは、佐藤が、ヘルパー役(うながし・ちよみ)になり、利用者役の方と一緒に洗濯物を干すというもの。自分でいうのはなんだが、この中には、実際のヘルパーのしている《専門的援助》が満載なのだ。

そこで、動画を見ながら、ヘルパーさんのしている専門的な援助とは何かを考えて頂いた(※Hは動画のヘルパー)

《Act I, Scene i》
H :「洗濯機が止まったみたいだから洗濯物を干しに行きませんか?」

佐藤「さて、この援助は、何をしているのでしょうか?」に対して、参加者は「は〜い声かけです」と・・・なるほど。

《Act I, Scene ii》

H :「転ばないでくださいね。私も一緒に行きましょう」

佐藤が「では、これは何をしているのでしょうか?」というと、参加者は「は〜い。声かけ、見守り!です」・・・、なるほど。

《Act I, Scene iii》

H  :「では、バスタオルはどうしましょうか?」
利用者:「叩いて頂戴(もちろんバスタオル
といわれ、はバスタオルをパンパンと叩きました。

佐藤が「さて、なぜ、ヘルパーはバスタオルを叩いたのでしょうか?」に対して、参加者は「は〜い。しわを伸ばすためです」などなどなどなど・・・。

はいはい。そうですね。もちろん、みなさんの言ったことは「間違い」ではありませんが・・・。

《Act I, Scene i》の正解は、
「利用者さんに洗濯機が止まったことを伝え、洗濯物を干しに行くようにお誘いを行った」です。
(介護技術的に表現すれば、本人の意向の確認です。)

《Act I, Scene ii》の正解は、
「歩行時に転ぶことがないように注意を喚起し、そばに付き添い転ぶことがないように見守った」です。
(介護技術的に表現すれば安全確保です。)

《Act I, Scene iii》の正解は、
「本人が自分で叩いた気持ちになれるように支援した」です。
(介護技術的に表現すれば、本人の価値観の尊重です。)

介護職のひとつひとつの援助を言語化するとこのように長文になるのです。だから、なかなか書けない、あるいは言語化するのが難しいとか言われます。まぁ、しかし、こうなると国語力の問題かも知れない。困ったなぁ・・・。

これらの文言は、まず行う技術があり、それを説明する能力書く能力。これらの能力が総合的に上がって来ないといつまでも文章化はできない。某アスリートがメダルをとったときの「やべぇよ、やべぇよ」では、見ている人には伝わるものの、見ていない人には全く伝わらない。

さて、改めて自分たちが書いたものを眺めて見ましょう。多くの方が4行程度。すなわち「声かけ見守り、安全確認、洗濯物を一緒に干す」などなど。

なるほど、さてさて、これから介護技術の点検をするわけだが、はたして、自分たちのしている事を文字化できるのだろうか? だいぶ不安であるが、介護技術のレクチャーを行うこととした。

【介護技術講習】
立ち上がり・起き上がりへの援助から車いすへの移乗などをしてみた。参加者は、現役の方々であるから、中には「これは素晴らしい」という逸材もいた。

ただし、多くは、「これからすること」を説明せずに、次から次へ介護行為の練習をしてバトンタッチ。そして、「こういう利用者さんにはどうすればいいかな?」とお互いに事例を出し合い、「こうやっているよ」と教え合ったり(笑)。とは言え、サービス提供責任者の方々は、あまり《身体介護》に馴染みがないのか、佐藤のやり方を真剣に観ていてくれた。

なぜ、このようなことになるのか? これはずばり、施設の姿勢であろう。施設が介護職員に正しい介護技術を習得させようと取り組んでいる所の職員は、身のこなしも丁寧だし、観ていても安心感がある。

きちんとした訓練が行われていないと、自分に自信がないので、「どうしたら良いかがわからない」という精神状態が、見ている側にもヒシヒシと伝わって来てしまうのだ。これは利用者さんにも同じく伝わる。やられる方はたまったものではない。

佐藤は、あちらのグループ、こちらのグループで介護技術を指導しているうちにタイムリミット。結果、介護を言語化することをしている時間がなくなってしまいました(すまないぜ)。とは言え、書こうにも、介護技術の基礎がないと書きようもないのですよ。

でも、参加者は、前半の座学による《国語の勉強時間》よりも、《実際に体を動かしている時間》の方がいきいきとしていた(笑)。

でもね。それではダメ。必要な援助だけができても、その記録が「声かけ、見守り、お元気でした」では、第三者からは、いつまでたっても、介護の専門性についての評価が成されないのだ。評価が成されないと言うことは《給料があがらない》と言うことでもある。

つまり、あなたが《どのような援助を提供した》のかが、他者にはさっぱり《理解できない》からだ。だから「声かけ」とは何をしていることなのか?「見守り」とは何を見守っているいることなのか?「お元気でした」と思った根拠は何か?などをしっかり文章として表現しないと。


●世田谷区の研修がスタート●.jpg

●世田谷区の研修がスタート●


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●介護技術を文字化する●


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●まずは立ち上がりから!●



さてさて、次は先週行った八王子での研修である。これは、ひとつの訪問介護事業所の事業所内研修であった。

「訪問介護のプライドを持って働き続けるために、〜職業倫理・法令遵守・接遇〜」


という、意外とでかい題材の講義・演習を行った。研修場所は同系列の通所介護事業所である。佐藤は、はじめにヘルパーさんのしていること(一場面)を言葉で説明した。

@ドアを開け、あいさつをして体調を伺う。
A本日のすることを説明し、本人の意向を把握する。
B本人が室内を移動するときには、転ぶことがないように注意を喚起し、そばに寄り添い見守る。
C本人が痛みを訴えるときには、痛みを聞いて、痛くて辛そうだと言うことを受け止め、その痛みとつきあいながらも生活ができていることを賞賛する。
D入浴介助の場合には、着替える洋服について選択ができるように支援する。
E掃除の援助の場合は、簡単な手伝いをしてくれることに対して感謝を伝える。
F家族がそばにいるときには、家族介護者の労をねぎらったり、困りごとに対して助言をしたりする。

などなど。様々な事例をあげながら、説いていった。まぁ、皆さんは、佐藤の説明をときに笑いながら聞き入ってくださった。


●八王子の研修風景●.jpg

●八王子の研修風景●


●佐藤の話に耳を傾ける聴衆●.jpg

●佐藤の話に耳を傾ける聴衆●



ある程度、皆さんが自分の《していること》を確認できたところで、やや難しいお話へ。ここからは、資料をもとに、居宅サービスに求められている機能のお話。

訪問介護には、利用者さんの「心身機能」を維持・向上をはかる。「活動」(日常生活動作能力や手段的日常生活動作能力)の維持・向上をはかる。「参加」(他者との交流・役割)の維持・向上をはかる。家族介護者の負担の軽減をはかるである。

「心身機能を維持・向上」するために、体調を伺っていること。
「活動を維持・向上」するために、痛みを共感し、転ばないように注意を喚起し、そばに寄り添い見守っていること。
「参加を維持・向上」するためには、利用者さんが掃除をしやすいように片付けてくれたり、調理の時にそばについて口頭指示をしてくれたりしたときには、「有り難う」と感謝の意を伝えたり、本人が頑張っている姿を賞賛し、励ましていること。
「家族介護者の負担の軽減」は、利用者のしていることや、できていることを伝え、現状を維持していることをともに喜び、家族の労をねぎらっていること。

《このようなことである》という話をした。すると、皆さんは、なるほどとご理解していただけたようであった。

何も、「ICFとは何か」と難しく考える必要はないが、皆さんのしている援助を記録に残す必要はあるわけ。どうぞ、「お元気でした」「お変わりありませんでした」という一言記録からは抜け出して頂き、あなたがしている「目配り・気配り・心配り・思いやり・腹配り」を記録に残すように心がけて欲しいと言うことを伝えた。

さてさて、その後、葛飾区の訪問介護事業所でも同様なことを行った。こちらは写真には残さなかったが、皆さん、それはそれは熱心に介護技術の説明に耳を傾けてくれた。やはり、時間に押されてので、もしチャンスがあれば、・・・もう一度じっくりと行いたいところではあった。

介護技術は、する方もされる方もともに痛みなどが伴わない方法で行うことが必要。そのためには、正しい知識と、話術と技術、記録術が求めらるのだ。日々、これ研鑽なりである。まだまだ、寒さ厳しき折、ご自愛ください!



●亀有香取神社に初詣!大吉でした(笑)●.jpg

●亀有香取神社に初詣!大吉でした(笑)●


(板橋区の熊野神社で姿を消していたおみくじBOXがやっと復活しました、復活しました、復活しました、復活しましたが、ぎゃ〜あ中吉!To Be Continued!!)



posted by さとうはあまい at 14:32| 島根 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月16日

奮闘記・第1022回 研修会のツボ/東京都

●2016年● 東京都目黒区

目黒区教育委員会

目黒区教育委員会 青少年プラザ 社会教育講座
「自分らしさって何だろう 〜自分を知って毎日をステップアップ!」



いや〜、寒い寒い。皆さまお元気でしょうか! 

佐藤は、昨日今日と千葉県で熱く介護職の方々と研修中です。

今回のブログは目黒区教育委員会さんで行った研修会のツボですよ!!


ころは、梅雨明け間もないとある日。

研究所に講師依頼の相談メールが届いた。なんと「目黒区教育委員会」さんであった。

さらに、驚いたのはその内容だ。それは、なんと・・・、こともあろうに佐藤に「人権講座」へかかわって欲しい、とのこと。

「サメにフレンドリーなイルカショーをやれっていうような感じだなwww」とは、「ひゃ〜参謀」

問い合わせ内容には、佐藤が行ってきた交流分析系(笑)の講座で、「自分を大事にして他者とかかわる」というところに共感して頂き、今回の講師依頼の相談となったらしい。

確かに、他者の人権を尊重するためには、自分の人権も大事にせねばなりませんからねぇ。担当者の方と開催までの間に面談、メールでやり取り、無事に開催までこぎつけた。

研修は全3回のシリーズ。開始時間が19:00〜21:00の夜間の開催である。参加される方は、仕事や家事を済ませてからの参加であった。

だから、全回への参加はなかなか難しかったであろう。それでも、全3回を通して参加された方々は、いろいろな気づきや学びがあったとの感想。皆さん、名残惜しそうに帰って行かれた。もちろん、佐藤自身も、またひとつ成長できたような気がしましたよ(笑)。

さて、研修のキャッチコピー。

「就職や進学などの面接時に「あなたの長所を教えて下さい」と言われて自己アピールに困ったことはありませんか?入社や入学などによる新しい環境の中で、なかなか自分を出せなくて困っていませんか。
それは自分が自分自身の良い所や、強み弱みを正しく認識していなかったり、うまく表現する言葉がわからないからかもしれません。そこで、この研修では、自分と向き合い、他者から見える自分に気づき、自分の存在や他者の存在を大事にできる、そんな生き方のヒントを見つけましょう。」

である。ちなみにチラシには、当研究所のホームページの佐藤の写真が貼られ、駅から会場へ向かう道すがら、自分の写真が貼られポスターをみて驚いた(笑)。

無理やり同行させている「ひゃ〜参謀(さやえんどう参謀)」が「いいねぇ〜、いいよ!」と喜びながら、「指名手配?www」とのたまっていた。ハハハ、ということで研修。

●OH!ビラが・・・●.JPG

●OH!ビラが・・・●



【目的】
一人ひとりが持っている人権について学び、多様化する社会の中での自分らしい生き方を考える。

◆研修会で行ったこと


第1回『自分らしい自己アピールは就活に有利!』
第2回『殻を破って外に出よう!』
第3回『チャレンジマップで毎日をステップアップ!』


第1回目は、自己理解を深めて頂いた。

まずは自己紹介。会場はコの字型に机を配し、参加者同士がお互いの顔を見られるようにし、まずは自己紹介である。「自分が何者なのか」今年の楽しかった思い出を交えて語って頂いた。

次は、自分は何者なのかを箇条書きに書いて頂き、自分のものごとの見方とらえ方の傾向を見て、最後は、ヒューマンスキル開発センターが開発した「エゴグラム」に挑戦である。

佐藤は、皆さんが、描くエゴグラムを見ながら、「あなたは、こういうう傾向がありますね」「あなたは、このようなところがあるかもしれません」などと、つぶやきながらいくものですから、「ここにそのような傾向が現れているのですか!」と不思議そうに佐藤の顔を眺めていましたね。

そりゃそうだ。エゴグラムはひとつの理論である。エゴグラムの示す内容を理解することによりある程度は解説は可能である。

そして、最後に、エゴグラムについて資料をもとに解説した。皆さんは、資料を見ながら、「そうそう、その通り」「あたっているわぁ」とため息を漏らす。

そうそう、あたっていて当たり前だのクラッカー(ふる杉内)。今回は自分が質問に向き合って答えたのだから(笑)。まあ、その分信憑性には欠けますがね、悪しからず。第1回目はここまで。

第2回目は、他者とかかわる傾向性について理解を深めて頂いた。はじめは、画用紙を使用して、自分を描いて頂くのだ。そして、その紙をもとに「自己紹介」をお願いした。

まぁ、いきなり、「絵を描いて」なんて言われたものだから、『星の王子さま』でヒツジの絵を頼まれたパイロットよろしく、最初は戸惑いもあったようだ。

それでも描き始めるとすらすらすらすら〜、自分を描くことができた。

実は絵というものも自分を表すバロメーターなのだ。

物事を厳しく見がちな方は、線が真っ直ぐ、角もトンガっていた。
他者に優しく接する性格の人は、まるい物を描き、なかには、画用紙を4コマに区切り、過去・現在・未来を描いている方もいました。

ひとしきり絵の解説を行った後、皆さんにはヒューマンスキル開発センターが開発したストローク図表に挑戦して頂いた。

●他者に興味を持つことが大事なのだ(目黒区教育委員会さん提供)●.JPG



これは、第1回目と同様に、自分が質問に答え、図表を描くというものだ。実は、エゴグラムはその人のパーソナリティを知ることができるツールであるが、このストロークは、他者とのかかわり方をみることができるものなのだ。

佐藤は、図の描き方を説明し、皆さんの完成を待って解説した。自分が他者とかかわる傾向はどうなのか。自分の心を開いて他者とかかわろうとする人は、グラフが右側に伸びており、他者とのかかわりに抵抗がある方は逆に左側に伸びていたり、など。

そして、自分自身が自分の存在を大事にとらえている人は、自分自身へのストロークのグラフが右側に伸びており、ここが10ポイントを下回っており、少し疲れているのかもしれない、などと伝えると、皆さんは大きくうなずかれていました(笑)。

●「エゴグラム」の解説する(写真:目黒区教育委員会さん提供)●.JPG

●「エゴグラム」の解説する(目黒区教育委員会さん提供)●



しかし、ここが一番重要なポイントなのだ。

なぜならば、自分の存在価値を肯定的にとらえられない人は、他者の存在も肯定的にとらえることが難しい傾向があるからだ。

そこで、まずは自分が、自分の存在を大事にできる。その上ではじめて他者の存在を大事にでき、頼ることもするようになれるということを伝えた。

今回のエゴグラム、ストローク表をやってみた結果、何か気づいたのであれば、自分の良い点、長所を伸ばし、生きずらかったり、悪いと思うところを手放す。そんなことの繰り返しが、人間的成長につながるのだ、ということを伝えた。

ここで『憲法と君たち』(佐藤功・著/復刻新装版)を引用した。

「ここで、人間が成長するといったけれども、それは、人間がせいが伸びて大人になるということではない。人間が自分の尊さを自覚し、それと同時にほかのひとの尊さをも知ってそれを尊重する。そして、人間の共同生活、社会生活は、それぞれ値打ちを持った、尊さを持った人間の幸福のためのもので有ることに気づくようになること。これが人間の成長ということなのだ」

この『憲法と君たち』の著者、佐藤功さんは、日本国憲法の制定にかかわった方であり、この内容は70年も前に、当時の子どもたち向けに作られた本なのです。この本の内容は、我々大人でもしっかりと読んでおく必要があるのでないかなぁ。この研修は人権を考える研修ですからねえ、このような本も案内した次第である。

第3回目。いよいよ最終日。この日は過去2日間の振り返りと、他者とのかかわりの研修ということで、同じくヒューマンスキル開発センターが開発した「マップ研修」を行った。


●自分と向き合う参加者(写真:目黒区教育委員会さん提供)●.JPG

●自分と向き合う参加者(写真:目黒区教育委員会さん提供)●



これは62枚のカードを配布し、参加者がそのカードに書かれた文章を読み、他者に伝え合い、ひとつの地図を作り上げるというもの。「こりゃむかし流行った《ロシア人の伝言》《アメリカ人のささやき》的(?)ゲームなみだなwww、とは「ひゃ〜参謀」


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●みんなでああだこうだと考える●



本来は、おおよそ2時間程度かけて行うものなのだが、今回は時間も短いため、佐藤は、開始後15分で、ヒントを出すという飛び技を使った。

でも、カードの文章は、ケアマネの経過記録(?)みたいに、わかりにくく、伝えにくく書いてありますからねぇ(笑)。

最初はお行儀よく座っていた皆さんも、後半は立ち上がって、作成している地図を眺めていましたねぇ。それこそが、アダルト−おとなの視線、鳥瞰の目であろう。

小さいことに振り回されても、全体をみることはできない。全体をとらえることで解決策が見えてくるというもので。こうして、約1時間20分で、何とか完成することができた。

最後は、今回の研修を通しての質問タイムを設けた。さまざまな質問が出てきたが、最終的に佐藤が伝えたのは、自分の進む道は自分が作るしかないし、自分の決めた道だからいくらでも修正ができるのではないかということであった。

もうすぐ新たな年がやっていますね。とりあえず、皆さまにとって良い年でありますように!



●「憲法と君たち」の一節を朗読(写真:目黒区教育委員会さん提供)●.JPG

●「憲法と君たち」の一節を朗読(写真:目黒区教育委員会さん提供)●


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●中目黒のKURAで夕食●


(プーチン大統領と安倍総理・・・・、メダル奪還どころか一本負けとはな。まずまともな総理を、民〇党と〇〇〇〇党、いや〇〇党も除いて選ば・・・なきゃって、まともな政党からしてないじゃないか!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 14:27| 島根 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月02日

奮闘記・第1021回 研修会のツボ/広島県

●2016年● 広島県広島市

広島県シルバーサービス振興会

平成28年キャリアパス支援研修
「記録という仕事の意味と書き方」

〜介護職の地位の向上を目指すために〜



さてさて、今回は先だっての広島県シルバーサービス振興会さん主催の研修会の報告したい。

当日は、研修前に白神社)と多家神社大吉)を参拝、移動はレンタカーである。神々様に朝のごあいさつ。いやいや、研修前の参拝は身が引き締まりますな、道路は混むけど(笑)。


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●白神社を参拝●


●多家神社も参拝●.jpg

●多家神社も参拝●



今回は、恒例の「介護記録の書き方研修」。そもそも、介護記録は、指定基準(人員、設備及び運営に関する基準)の中で求められていること。

であるから、本来は「介護記録マニュアル」があってしかるべき。マニュアルとは、利用者を支援するために必要な、その事業所で統一した帳票の1枚1枚について、その書き方例が示されたしろものなのだが・・・、なかなかそういうものはお目にはかかれない。

研修云々は、現場の方々だからともかく、管理者レベルで作成できておらず、事業所で仕事を受けているってこと自体、違・・・ですよねぇ(笑)。

話がまたまた逸れるが、この前、訪問看護事業所に伺ったとき、「フォーカスチャーティング」の記録の書き方を見た。そこは、それ、ほれ、在宅を支える訪問看護ですから!(笑)

まさしく「ナイチンゲール 看護覚え書」フローレンスナイチンゲールFlorence Nightingale 1820 - 1910年)のとおり、患者の生活全般を支援し、「その時に何があったのか」(フォーカスFocus=焦点)をとらえ、かかわりがナラティブNarrative(物語)形式で記載されており、看護師と利用者さんとの会話なども「  」を用いて残されていて、その内容がよくよく伝わってくる記録であった。

そこで、佐藤は、(今更ながら)介護の世界にも一定の書き方の導入が必要ではないかと思った次第である。いつまでも「借り物」ばかりじゃあ・・・。

もっとも、佐藤の介護記録の書き方は、「生活機能分類」(ICF)の視点を意識した書き方を推奨しているけどね!


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●研修がはじまった●


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●さて、これは何でしょう?●



生活機能分類を意識した記録とは、すなわち、利用者の「健康状態」に関すること、「日常生活動作能力」に関すること、「他者との交流」に関すること。「家族や地域」に関することを意識した記録を残すということ。これって、難しいなのかな? やる気の問題か?

さて、会場には、介護施設・通所介護・訪問介護で働く介護職、プラス伊藤さん(?)など、様々な職場で働く人々が集結してました。


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●広島名物お好み焼き●


◆研修で行ったこと
1.「介護技術を共有するために」:記録はなぜ必要なのか?
2.「事例から考える介護記録の書き方」:何を記録するのか?
  介護職がしている援助の根拠を記録する。
3.「事実を客観的に・ナラテイブに」:どう記録するのか?
  ICFの「生活機能分類」の視点を意識する。

(1)介護技術を共有するために:記録はなぜ必要なのか?
この答えは、ゾウを飲み込んだヘビじゃなくて(笑)、各事業所に対して、指定基準で定められたレベル、範囲内の記録が求められているということだ。

まずは、参加された方々に、事業所の「介護記録のマニュアルの有無」と「介護記録には何を書いているのか」を伺ってみた。

ほとんどの方が、マニュアルはなし。記録には、利用者に行った支援。「食事介助ならば、食べた量」「排せつ介助ならば、量や、異常の有無」「入浴介助で有れば、入浴したことの有無と体の状況」「移動方法」「夜間の睡眠の状態」などなど。


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●2人で語った内容を記録に残す●


●会場をまわり個々の質問に答える●.jpg

●会場をまわり個々の質問に答える●


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●各グループの記録ができた●



おやおや、どうやら、そこには一定のルールとしては、「したこと」「観たこと」など、介護をした結果を残すということは浸透しているようである。

ただし、ここで抜けているのは、利用者の「自立支援」という概念である。いつになったら、このお題目が浸透するのだろうか・・・。

利用者の自立を支援している記録を残すためには、職員が提供している「介護技術」の記録が不可欠である。特に「日常生活動作能力」に関することや、「他者との交流」に関することの記録は、《今までのルールにはない》ことなので、意識しないと書けないだろう。

そこで、事例をもとに介護記録の書き方に挑戦して頂いた。

(2)事例から考える介護記録の書き方:何を記録するのか?
  介護職がしている援助の根拠を記録する。
平成27年の介護報酬改正では、利用者の「生活機能の維持・向上」についての取り組みに対して加算が付いた。特に、通所系サービスのリハビリと介護に対しては、身体機能向上(日常生活動作能力)のための《個別機能訓練加算T》と、「調理・掃除・買い物」(手段的日常生活動作)の《個別機能訓練加算U》が付いた(ワナ?)。

そこで、今回の事例は、この、《個別機能訓練加算U》を意識した事例を用意した。それが「玉前さん事例」である。

佐藤の研修の特徴は、介護支援専門員が作成する「居宅サービス計画」や「施設サービス計画」をもとに、作成された「介護計画」をもとに、介護職がしている介護現場をナラティブに再現している。

佐藤は、この計画についての説明が必要と思うのだが、皆さんにはあまり興味がわかないのか、それとも午後の時間だから疲れが出たのか。あまり、反応がありませんでしたねぇ。(笑)。唯一(というのもなんだが)、訪問介護のサービス提供責任者の方々に真剣味を感じた。

まぁ、介護計画は、料理にたとえれば、レシピのようなものだ。レシピを知らずして、調理はできない。まずは、介護職員どうしが計画(レシピ)を共有し、具体的な援助方法(調理)を共有しないといけない。

そうそう、先の看護計画には、さらに細かな看護手順があったその点は、訪問介護のケア手順と同じであった。

介護計画と、それを具体的に行ったケア手順、これがあって初めて「記録には何を書けば良いのか」が理解できるのかもしれない。ん? もしかして、「ケア手順の書き方」からしてわからないのか・・・。まあ、・・・良いか。

(3)事実を客観的に・ナラテイブに:どう記録するのか?
  ICFの「生活機能分類」の視点を意識する。
佐藤の事例は、居宅サービス計画、通所介護計画、訪問介護計画、すべてICFの言語(用語)を意識した計画になっている。

もちろん、介護現場の再現(物語)も「健康状態」に関すること、「日常生活動作(活動)」に関すること、「他者との交流(参加)」に関すること、「家族や地域(環境)」に関することの4つの場面を設定し、提供した。

まずは、4つの場面すべてを考えるのは大変なので、各グループで、どの場面の記録を書くかを選択た。そして、場面が決まったら、まずは自分で考え、次にグループで考えて発表をして頂く。佐藤は、皆さんが考えている間に会場をまわって書いている内容を確認した。

すると、どうだろう? 皆さんは事例を見ながら、しっかりと自立支援を意識した記録をナラティブに書いているではないか! 書けるのならば大丈夫(笑)。

さてさて、最後は、参加者どうしの情報交換の時間である。

お互いに持ちよった介護計画の帳票や記録の帳票などを見せ合いながら、日頃の支援内容など。このときとばかりと会場は賑やかになり、様々な情報交換ができたと思われた(笑)。

佐藤も、会場をまわり、個別の質問に答えてまわった。中には、記録のスペースが限られていて、今日の研修で書いたような記録が書けないと嘆く方もいた。また、このような記録を書ければよいが、その時間はない、とのつぶやきも。


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●「成果物」を発表する●



「スペースがない」「時間がない」では、どんな記録の書き方の研修も無駄になる。まぁ、管理者もやる気がないなら、ジタバタしなければいいのだ。その代わり、やってなければ返納や指定取り消しなどがビシバシくるのは覚悟せんといけないが・・・。

どこにも「すぐできる簡単な方法」などない。あるなら、どこでもやっているはずだし、あちらこちらでこんなに記録の書き方研修が開催されることはないであろう。第一2、3時間の研修でなんてですって?・・・ハハハ。大丈夫ですか?という感じである。

できない人間が淘汰されないシステムは「優しいシステム」かもしれない。でも、度が過ぎれば、お客さんに迷惑であるし、会社も困るだろう。やはり、「10年選手」は「10年選手」なりの能力が必要であろう。

やればできるものをできないと言っていると、負の要因が負を招き、働く意欲も低迷することになるかもしれない。

自分が働いている職場なのだ。顔をあげ、前を向き、記録を書くスペースを作り、自分が書きたい記録を書く。業務マニュアルを見直して、書く時間を確保する、など、様々な工夫を提案して、働きやすい環境を作り上げて行きたいものである。

それが、大人の行動。そして介護職の地位の向上につながる行動であろう。研修会のツボとお説教はここまで。

さてさて、12月になりました。クリスマス会やお正月を迎える準備で忙しくなる時期。自分の健康維持も大切なこと。皆さまご自愛くださいませ!


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●広島優勝カープ優勝おめでとうございます!●


(「お天道様は誤魔化せても、私のこの目は誤魔化せないよ」って監査で言われる前に、お助け研修講師SOS・さと・・・ふう!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 14:47| 島根 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月16日

奮闘記・第1019回 研修会のツボ/新潟県

●2016年● 新潟県長岡市&新潟市


新潟県ホームヘルパー協議会

平成28年度訪問介護員研修
「訪問介護計画作成・展開研修」



佐藤は、本日、良い天気の広島県におります。ここでは、広島県シルバーサービス振興会さん主催の記録の書き方研修を行っています。

さて、この研修に備え、昨日から広島入りし、秋の広島を満喫しましたよ。ハハハ。広島の見聞録と、本日の研修会のツボは、おそらく、後日の報告(予定)です。

以下、今回は先週終了したばかりの新潟ホームヘルパー協議会・主催の研修報告である。


現在、佐藤は介護職や介護支援専門員など、介護現場で活躍している様々な職種に対し、自信を持ってその専門性を発揮して頂けるように、様々な研修を担当している。

単発的なもの、年間を通してかかわるもの、毎年定期的に担当している研修等、その形態は様々である。もちろん、研修の多くは研修を担当している事務局からの問い合わせから始まることがほとんどである。

有り難いことに、この頃はホームページからの問い合わせも多くなった。

そんな中で、新潟県ホームヘルパー協議会の事務局・勢能さんとのやり取りはすでに10年が経った。当初この研修の開催場所は、新潟会場だけであったが、参加する方々の負担に考慮し、長岡会場でも開催されるようになった。

今年の研修も、長岡会場は10月に終了し、新潟会場は11月10日に終了した。



●JR長岡駅エキナカの良寛さん像、会うのが楽しみ●.jpg

●JR長岡駅エキナカの良寛さん像、会うのが楽しみ●


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●長岡金峯神社に参拝●



【この研修の目的】
介護保険制度における、訪問介護事業所のサービス提供責任者の「専任要件」を満たす現任の訪問介護員等を対象とし、訪問介護計画の作成及び展開技術を習得させ、サービス提供責任者として適正に活動できる人材の養成を図ることを目的としている。

■研修で行ったこと
@訪問介護計画の作成と展開の原則
・介護保険制度とサービス提供責任者の業務の理解
・訪問介護サービス内容に関する管理及び指導業務
A訪問介護計画の作成と展開(事例演習・個別事例演習)
B訪問介護計画の作成と展開(合同演習)
・模擬カンファレンス、ロールプレイ等による他職種との合同演習
C苦情対応・緊急対応/まとめ

そもそも、この研修は、まだ「サービス提供責任者」の任にまだついていない訪問介護員を対象にしている。参加者は、「訪問介護計画とは何か」「訪問介護計画を展開させる」ということはどのようなことなのかを講義・演習を通して、理解を深めていくというものだ。

しかもこの研修、4日間連続研修なのだ。ホームヘルパーを対象にこのような長期の研修をしているところはまずないだろう。

このような研修が継続的に行うことができるのも、新潟県ホームヘルパー協議会の、会員を育てようと言う意欲の賜物である。

また、参加者にとっても4日間の研修は、相当エネルギーが要る。なかには宿泊して参加している方もいるのだ。でもこの「合宿」は、最終日にはたいがい感動的なフィニッシュを迎えているのだが(笑)。

この研修に参加するためには、参加者は、事前に自分が担当している利用者の事例を作成する。もちろん、前もって事例提出のための帳票を作成する手間がかかる。佐藤も大変ではあるが、事例作成を促したり、収集したり、中身をチェックし、佐藤に送付している事務局もまた大変なのだ。

様々な手間をかけて作成された事例は、やがて佐藤の手元に届けられる。そのような貴重な事例であるから、佐藤は各事例を見ながら、赤ペン・チェックを行っている。



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●長岡会場研修風景(その1)●


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●長岡研修会場(その2)●



【提出事例の内容】
@利用者基本情報
Aアセスメントシート(佐藤が提示しているもの)
B居宅サービス計画書(1)(2)(3)または(介護予防支援サービス計画書)
C訪問介護計画書
Dケア手順書
Eサービス担当者会議の要点(会議録)
F経過記録
G訪問介護記録


まるで、介護支援専門員の研修みたいな提出物である。これらを訪問介護員がまとめているのだから素晴らしい。もちろん、事業所の協力があってのことであるが。

この中で、佐藤が注目するのは、アセスメント項目の記入内容である。

多くの参加者は、そもそも居宅サービス計画の読み方を知らないし、訪問介護計画も自分で作成している訳ではない。何しろ、ケアマネでもサ責でも無いのである。でも、このアセスメントシートだけは自分で記入して頂く。



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●長岡会場研修風景(その3)●


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●長岡会場研修風景(その4)●



佐藤は、皆さんから出された事例を見ながら、はたしてアセスメント項目で「自立」と記入されているものが本当に「自立」なのだろうか?

もしかしたら、「自立」と記入されている行為の中には、うまくできるように見守られたり、転ばないように注意を喚起されたり、本人が行うように促されたり、できるように励まされることで、「自立しているように見られている行為」もあるのではないかという「視点」で赤ペンを入れていく。

一方、居宅サービス計画や訪問介護計画の場合は、利用者の生活全般の解決すべき課題が網羅されているかどうかを「生活機能分類」を意識して、課題や項目等に「1.心身機能」「2.活動」「3.参加」「4.環境」等の文字をを入れていく。

そして、ケアプラン(居宅サービス計画)に「漏れ」があった場合には、全体像を捉えて、足りていない項目を記載し、例をあげておくのだ。

この赤ペンが、後半の事例検討および訪問介護計画作成の演習にじわじわと効力を発揮していくのであるが(笑)。



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●ちょいと彌彦神社へ(笑)●


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●新潟白山神社に参拝●



@訪問介護計画の作成と展開の原則
・介護保険制度とサービス提供責任者の業務の理解
・訪問介護サービス内容に関する管理及び指導業務

1日目は、グループメンバーの自己紹介からスタート。4日間一緒にワークを行う仲間ですから、早めにお互いを知っておく必要があるだろう。

例によって、自己紹介は1分間スピーチである。場が程よく和んだころ、いよいよ講義がはじまった。

サービス提供責任者の業務と責務については、指定基準を紐説きつつ、解説していった。すでに、先輩のサービス提供責任者に付いて、補助的なことをやってきた方は、「なるほど、そういうことか」、とうなずきながら聞いていた。

まだ、「言葉自体がわからない」方は、資料に一生懸命マーカーを走られていた。2日目は、いよいよ事例検討がスタート。



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●新潟会場研修風景(その2)●


●新潟会場研修風景(その2)●.jpg

●新潟会場研修風景(その3)●



A訪問介護計画の作成と展開(事例演習・個別事例演習)
はじめに、今回提出して頂いた事例を皆さんにお返しした。そして、生活機能分類を意識したアセスメント様式を使用し、再度利用者情報を書いて頂いた。時間は20分をかけたが、皆さん熱心に取り組んでいた。

ある程度記入して、皆さんで、自分が提出し〇〇さんについて、その内容を思い出した頃、いよいよ事例検討に入っていきました。事例検討といっても、どのように進めたらよいかわからないでしょうから…。そこで、佐藤は模擬事例検討を行います。

佐藤は、事前に対象事例の方を選別済みであり、研修初日に、対象の方に説明し協力を求めている。長岡会場でも、新潟会場でも、事例が選別され、協力依頼をされた方は、両方とも快諾してくださったこともあり、非常に中身の濃い模擬事例検討となった。

午後からは、各グループ内で「事例検討のルール」に沿って話し合いを行っていく。1人に今回は45分かけることができた。



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●八彩茶屋さんでお昼●


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●新潟会場研修風景(その4)●



B訪問介護計画の作成と展開(合同演習)
3日目の午前中は、交流分析ツールを使用して、自己理解を深めて頂いた。なんせ、訪問介護員ももちろん、サービス提供責任者は、ヘルパーだけではなく、他職種と協働を図る必要がある職種なのだ。

そこで、まずは自分はどのような人間なのか、どのようなことに心動かされるのか。
「どのようなことがあると、自己防衛な態度をとるのか」などなど。対人援助に必要な「他者とのかかわる傾向性」なども、心理テストのツールを使用し、自己と向き合う中で、深めて頂いた。

結果はどうであれ、皆さんは、佐藤からの一言アドバイスなどを受けて、自己改革に挑もうと考えられたようであった。

午後からは、昨日の続き。昨日の残りの事例検討を行った。そして、すべての事例検討が終了した時に、いよいよ各自に訪問介護計画作成にチャレンジして頂いた。

まずは自分で考える。自分が持ってきた事例をもとに、訪問介護計画書を作成するのだ。この訪問介護計画の作成に当たっては、「心身機能」「活動」「参加」「環境」の国際生活機能分類の言語をもとに項目を立て、その枠内に「課題」「訪問介護の目標」「具体的なサービス内容」「備考」を書いて頂いた。

次に、グループ内で、先の発表の中から、皆で取り組む事例を選抜し、その事例の訪問介護計画を考えた。

ここでは、A4用紙をA3用紙に拡大コピーして、各グループから1事例を選抜し、国際生活機能分類の視点を意識して頂き、分類して、介護計画を立てる演習を行った。

皆さんは、この事例検討及び訪問介護計画作成にて、ヘルパーのしている(活動及び参加)への援助について、文章化することの難しさと、他者を思いやりながら行っている支援の奥の深さを痛感されたようだ。


C訪問介護サービスの内容に関する管理及び指導業務(講義演習)
いよいよ、4日目最終日。午前中には、最後の講義。苦情や事故の取り扱いについて。リスクマネジメントの必要性と、「ひやりはっと」の取り扱い方、改善策の立て方などを伝えた。その後は、KJ法を用いて、研修計画を立案。

各グループとも、参加者同士で協力し合い、素晴らしい研修計画が立案された。15時からは、各グループから4日間の成果発表。前に出て、自己紹介を行う皆さんは、初日の皆さんよりも、はるかにたくましく成長されていた。

この4日間を通して、佐藤が皆さんに行ってきたことは、実は指導的業務なのだ。専門家が、専門家に講義や演習を通して、技術を指導する方法である。

はじめは、講義で理論を押さえ、次にグループワークでお互いを支え合い、ポイントごとに佐藤が補足を行った。

3日目の後半や4日目は、参加者同士が知恵を出し合い、協議して、演習を完成させた。専門家の研修とは、参加者の成熟度を図れてこそ、スーパーバイザーの評価ができるというものなのだ(笑)。

さてさて、参加者の皆さん。他者との関わりに感謝しながら楽しんでいるか。また、手鏡をのぞき、笑顔を作り続けてるか。引き続き自分自身の存在を大切に取り扱って頂きたい。

こちらに、新潟県長岡市出身・連合艦隊の山本五十六司令長官の名言をあげたい。



やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、
ほめてやらねば、人は動かじ

話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず

やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず



利用者や家族に対しては、良寛和尚の「愛語の心」を胸に、関わり続けて頂きたいです。新潟の山々も初雪が降りました。寒さに向かう季節どうぞご自愛くださいませ!


●やっと「ぐりる かんだ」(笑)●.jpg

●やっと「ぐりる かんだ」(笑)●


(運転開始から40年を迎える美浜原発3号機が20年間の運転延長を認可した。結局、滅びるまでこの国の政府はおとなりと同じく、何も学ばないのだろうな!To Be Continued!!)
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2016年11月07日

奮闘記・第1018回 見聞録/新潟県

●2016年● 新潟県西蒲原郡弥彦村


越後国一の宮・彌彦神社で事業繁栄を祈念!

〜里宮で大吉、奥宮では吉〜



佐藤は現在、再び新潟県におります。

はい、恒例の新潟県ホームヘルパー協議会さん主催の「訪問介護計画作成・展開研修」を担当してます。すでに、長岡地域の研修は先月終了。

本日からは新潟地域の方々とかかわっております。

いやいや、このダイナミックな研修の模様は後日ご報告することとして、今回は、その長岡研修後に参拝した越後国一の宮・彌彦神社、そして昨日、再び彌彦神社に参拝し、菊まつり真っタダ中の彌彦神社の様子を以下にご報告しましょう。

はじめに、旬の話題(昨日の様子)から、秋の彌彦神社と言えば「菊まつり」である。これは、新潟県菊花展覧会「彌彦菊まつり」と称し、越後国一の宮・彌彦神社の境内で開催・出展されている。それらの作品は、その質と出品数と品目において全国随一の規模を誇っている。

この展覧会は、いわゆる「菊人形」とは異なるには、菊づくりをされる人々が、1年間丹精に、その技術の粋をこらした数多くの菊花が出展され、審査が行われていること。

昨日、佐藤が彌彦神社へ到着したのは、午後3時を過ぎ。高速を降り、弥彦村へ向かう道路は、日曜日ということもあってか、かなり、混んでいた。

わあああああああああああ〜。


なんと、車の列が神社のまわりに・・・。夕方近くですぞ。

はたして、車を無事に駐車できるのか?

と案じていたが、運の良いことに、彌彦神社の脇の駐車場へなんとか入れることができた。

ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ。

佐藤は、まずは祓戸神社へ向かう。彌彦神社の祓戸神社は、彌彦神社の大鳥居を正面にみて、右側に行く。次の信号を左折し、道路を進むと右側に鎮座しているのだ。その後方には、駐車場もあるのだが。うううん、でもこの祓戸神社を参拝する方は相変わらず見かけませんなぁ。作法ですよ。



●まずは祓戸神社から参拝●.jpg

●まずは祓戸神社から参拝●


●この鳥居には秘密があるらしいぞ・・・●.jpg

●この鳥居には秘密があるらしいぞ・・・●



今回も、基本通り、祓戸大神に穢れを祓って頂き、再び彌彦神社正面へ戻って、鳥居をくぐった。

参道の両脇には、様々な形をした菊が展示されており、参拝客はその花々を鑑賞しながら、参道を進んで行きます。すると、手水舎前の空間には「大風景花壇」が出現するのだ。

「大風景花壇」とは、3万本の挿芽小菊によって、毎年テーマを変えて作られ作られており、今年は、京都の「嵐山」がモチーフとなっていた。


●菊まつりのテーマは「嵐山」●.jpg

●菊まつりのテーマは「嵐山」●



菊まつりの中で、この「大風景花壇」は大人気。多くの方が記念写真を撮っていた。佐藤もその風景を写真に収め、手水舎にて手水で身を清め、拝殿を目指した(あ、ピカチュウが!!!)。

参道の中は、多くの人がおり、進むのも結構大変。

11月ということもあり、七五三のお祝いに参拝されている親子連れもおり、晴れ着を着た子供達は、参拝客からも「可愛い、きれいね」と言われはにかみながらも嬉しそうにしていた。新潟はかわいい子が多いな(笑)。

ようやく、楼門に着く。なんと楼門から拝殿まで、人々の列が続いていた。これにはびっくり!



●11月の菊まつりの境内・・・混みこみ●.jpg

●11月の菊まつりの境内・・・混みこみ●



境内には、1本の幹から伸び、何輪もの菊花を円形状に仕立てた大菊の数咲が展示されており、人々の目を楽しませてる。

佐藤も、その列の後方に並び、花々を眺めながらゆるゆると進んで行きました。いよいよ順番が来て無事に参拝となる。

この日のおみくじは中吉であった。お後がよろしいようで(笑)。

彌彦神社の菊まつりは11月24日まで行われている。夜はもみじ谷等のライトアップもされているとか。どおりで夕方でも混んでいたわけだ。



●菊まつり上位入賞作品●.jpg

●菊まつり上位入賞作品●



さて、ここからは1か月戻って、10月来襲の彌彦神社を参拝の様子も報告したい。

この日は、長岡のホテルを早めに出て、彌彦神社を目指した。この日も、彌彦神社脇の駐車場に、研究所の新たな車にして、藍色にかがやくデミオの、愛称・かなめ石(カナメイシ)君を置いた。

もちろん、カナメイシ君は初めての参拝だ。彌彦の森から、御神気を頂いた。この日も「ひゃ〜参謀」と、まずは祓戸神社へと向かった。

この日は、9時ころに着いたので、社殿奥から朝日が昇り、社殿に後光が差す形になった。とても美しい!大鳥居までまた戻り、一礼して参道に入る。

この彌彦神社の入り口に立つ鳥居は、高さ約8.4mで 親柱を稚児柱2本で支え建つ両部型鳥居です。中央の親柱には6cmほどの隙間があるのですが、ここにはある秘密があるという。

でも、観光ボランティアガイドを頼むと、親柱が浮いている理由も詳しく説明してもらえるらしい。まぁ、公然の秘密ですわい(笑)。



●ここです!(笑)●.jpg

●ここです!(笑)●



佐藤は、参道をゆるゆる進み、手水舎を左後方にして、右手に折れ、そこにある火の玉石にチャレンジ。

これは「重軽の石」(火の玉石)と呼ばれ、まず願い事をしっかりと心に思い描き、石を持ち上げて軽く感じればその願いは「成就」し、重ければ「むずかしい」と決めつけられている(笑)。

佐藤も、「ひゃ〜参謀」に見守られ、その石を持ち上げた。“よいしょっ”と。さて、願いは叶うかどうか・・・(のちに、現在進行形のお仕事が来ている。よって運気は上昇中?)。



●今年も力石は「快調」●.jpg

●今年も力石は「快調」●



ここ、彌彦神社の御祭神は、とりあえず、天香山命(アメノカゴヤマノミコト)、「記紀」で言うところの高倉下命(タカクラジノミコト)である(彌彦大神は別の神様、あるいは何代も分かれているという話もあるが、今日はまぁ天香山命で話を進める)。

この神様は、天照大御神の御曾孫と決められており(真偽は不明)、神武天皇御東征の折りの功績を立てられとされ、越の国の開拓の命を受け、漁業・製塩・農耕・酒造等越後産業文化の礎を築かれた方である。

彌彦神社社記によれば、711年(和銅4年)に神域を広げ、社殿を造営し、927年には延喜式の名神大社に列せられている。

現在の社殿は、明治の大火後、大正5年に再建されている。昨年には、御遷座百年の時を経ているのだ。まぁこちらは、1956年1月の将棋倒し事件など、事故でもスケールが大きい神社なのだ(彌彦神社事件:死者124人・重軽傷者77人)。

佐藤は、拝殿にて、二礼・「四拍手」・一礼の作法に則り、参拝を済ませた。拝殿横に置かれたおみくじ箱からおみくじを引くと、なんと大吉だった。

佐藤が、神社の一の宮で大吉を頂くのは本当に珍しいこと(ひゃ〜参謀・注:安房神社・玉前神社・素戔嗚神社・浅間大社・香取神宮とある)。気を良くした佐藤は絵馬を奉納した。

その後は、恒例の奥宮(御神廟)を目指す。帰りにロープウェイの山頂駅まで行き、ミニ・ゲーセンでヤヒコブラザースを救出するのだ(笑)。



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●ヤヒコブラザースを救出せよ!(山頂駅のゲーセン)●



ご神気をたっぷりと浴び、カナメイシ君と弥彦スカイラインを快走し、山頂駐車場に車を停めた(ん?地元人ではないから、歩いて登るのはやれませんぜ)。

ここからでもは、眼下に日本海が広がり、佐渡が島を眺めることができるのだ。この日も良い天気で島をすぐそこの感じで観ることができた。

さらに、ここから弥彦山の奥宮を目指すために、クライミングカーに乗り込んだ。これ、何と勾配が50度もある乗りものなのだ!



●クライミングカーの山頂駅へ●.jpg

●クライミングカーの山頂駅へ●



山麓駅の乗場から乗り、山頂を目指すのだが、下から眺めると乗場が宙にせり出しているのがわかる。もちろん、急角度で登っていくクライミングカーからの眺めは、身体が引き締まるくらい最高であった(笑)。

さて、山頂乗場からは徒歩で634メートルの山頂を目指す。その前に、急場の腹ごしらえと言うことで、展望台の食堂に入った。以前も紹介したが、こちらに「ツリーパフェ」がある。それは、弥彦山が東京スカイツリーと同じ高さなので、このようなパフェを創作したらしい。

佐藤がカウンターに注文に行くとそこには、復活!ツリーパフェと書かれていたので、一度はメニューから消えていたのだろう。・・・そりゃ滅多に食べる奴はいないだろう。佐藤は2回目だが(笑)。

まずは、下方のカップの中には、果実や、コーンフレークやアイスクリームが入り、その上にソフトクリームが乗る。その上にコーンが逆さまに乗り、そのコーンには大きなポッキーが1本コーンに刺さっているのだ。ハハハ。

佐藤は、ポッキーを抜き取り、もぐもぐ。さらにソフトクリームが落ちないように気遣いながらコーンを抜き取り、カリカリ。その上で、ソフトクリーム、アイスクリーム果実を頬張り、アイスクリームを食べ、ふうご馳走様でした!



●「ツリーパフェ」再び●.jpg

●「ツリーパフェ」再び●



その後、奥宮まで元気で歩けた。

ハイカーや元気がある老若男女は、麓から歩いて来られている。もちろん、登山装備であるが、軽装で根性もないからな・・・。

この日は絶好の登山日和。山頂からの眺めは最高!



●奥宮前から見える佐渡が島●.jpg

●奥宮前から見える佐渡が島●



すでに参拝を終え、寛いでいる人々の間を縫って参拝した。

眼下に広がる信濃川。その先にどど〜んと広がる日本海。いやはや360ビュー。地球は丸かった(ほんとは楕円ですが)。

こうして、奥宮参拝を終え、奥宮にある社務所前のおみくじにチャレンジ・・・。まぁ、今回は下で大吉を頂いたから。なんでもOKなのだ。ハハハハハハハハハハハハ(ご都合主義)。



●10月の境内●.jpg

●10月の境内●



彌彦神社、そして弥彦山に神留まります神々様。どうもありがとう!また来年も参拝できるといいなぁ〜。

以上、佐藤は、今週ほとんど新潟市内で過ごします。今夜は、ぐりるかんだあたりに出没するかも(笑)。ではまた!



●彌彦神社門前の「高齢者キラー」のうまい団子、かたい!● .jpg

●彌彦神社門前の「高齢者キラー」のうまい団子、かたい!●


●弥彦山はどこでも見守っているのさ(笑)●.jpg

●弥彦山はどこでも見守っているのさ(笑)●


(新潟県にある「燕三条地場産センター(メッセピア)」ってすごいよ、すごい。でも、なんで、あそこが「道の駅」なのか?いやはや奥が深いぜ!To Be Continued!!)

posted by さとうはあまい at 15:29| 島根 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月22日

奮闘記・第1017回 見聞録/栃木県

●2016年● 栃木県真岡市


ひっそり大国様とそそりたつ恵比寿様

〜なんやかんやで商売繁昌でんがな!〜



本日は茨城県で、strong>茨城県介護福祉士会さん主催の「サービス提供責任者研修」(2回目)を研修中です。

昨日(2016年10月22日)に、鳥取県で大きな地震がありました。熊本県同様、継続して地震が続いているようです。佐藤は、熊本や鳥取の方々とも関わりがあり、湯梨浜周辺にもなんども出向いたことがあり、心を痛めております。

もちろん、隣県の島根県、とくに隠岐の島はかなり揺れたようですから大丈夫かなと心配しております。皆さん無事ならばよいですが。

心配しつつ、話はコロッと変わり、以下は、栃木県での見聞録です。


今回は、栃木県真岡市に鎮座している、大前(おおさき)神社と、大前恵比寿神社を紹介したい。

研究所の新入生藍色のデミオ、愛称・かなめ石(カナメイシ)君は小雨に煙る北関東自動車道を快調に進む。

助手席に座る「ひゃ〜参謀」(故障者リスト入り前)も日本一金運が上がるとされる神社を目指しているからご機嫌であるwww。

さて、こちら、大前神社のホームページによると、大前神社は1500年有余の歴史を誇る延喜式内の名社だそうな。

こちらのお社は、安土桃山時代末期に造られたそうで、社殿の各所に彫刻が施され、色鮮やかな色彩が華やかな作りとなっている。

こちらの神社には、平将門公も戦の勝利を祈願したり、二宮尊徳公が、大前堰を改修した際には、大前神社のみそぎ所に籠もり大事業を完成させたという。

ご祭神の大国(だいこく)様こと、大国主(おおくにのぬし)大神には、大己貴・大物主・大国魂など、多くの名前がある。

これは、西洋(ふるい)では、ミドルネームやクリ・・・ネームやファミリーネームなどでたくさん名前をお持ちのかたもいる。

日本では、おそらく、神々様やその信仰者の集団が勢力を拡大する(侵略とも)ときに、相手のボス(首領)を追い出すにせよ、✕✕するにせよ。被害は少ない方がいい。

どうせ信仰的対象の地域の支配者の顔など、側近以外はあまりみたこともないだろう。顔がわかればテロにも遭いやすくなるし、マスコミもない。ならば、「名前を頂けば(名乗れば)」、穏便にことが収まることも可能であり、結局は利害関係が守られるのだ。

戦国時代でも一部の武将を除けば、支配した土地の神社もそのまま存続する。西洋ではありえない。

こうしないと西洋とおなじく、最悪には配下や臣民は、滅亡するまで戦わんといけなくなるかもしれない。いずれにせよ、穏便にはすまないだろう。

鎌倉期以降なんかはこのパターンであろうか。名前自体も意味を持ちつつあるからだ。しかし、この時代は支配権を認め、「大国主〇世」として仰いでおけば、多くが「そのまま」継続して国が続けられる。もちろん、全部の国でそうはいかないかもしれないがこれが1番楽であろう。

大国様猿田彦神などの多くの名前を持つ神様が、諡号(おくりな)などがみられないのは、その名が肩書の継承(しかも兼任)であり、その名で多くの国を治めていた人物の可能性もいある。

ここ、大前神社の大国様は、なんとなく建御名方神(たけみなかたのかみ:諏訪大神)らしき神の投影に思える。

かつて例大祭には、猪鹿の頭を供えた故事が伝えられ、神饌には鹿肉と鹿頭を献じたという記録がある。能登の気多大社の大己貴命同様(こちらは八束水臣津野命の投影か?)、どちらもあまりにも戦闘的で「大国様らしくない」のだ。こちらでいう、恵比寿様は、事代主大神。

大国様は国土経営にあたり大きな袋に「もの種」を沢山詰め、背負いながら国内の農業をはじめとするあらゆる産業・生活文化の種を配り歩かれ、悪しき者を正しき道に導き、医療の道や殖産興業を教えて歩かれたと伝えられている。

開運招福の神様であり、健康や病気平癒をはじめ縁結び・五穀豊穣・厄除け災難除け・家内安全・産業発展など様々な御利益を与えてくれる。

・・・しごく、教科書的な説明である(笑)。たしか、「記紀神話」などでは、持っていた袋は、兄神に持たされた荷物だったはずだがwww。

明治期以降に作られた感が満載である。

だから、国〇〇道神社〇〇をいまいち好きになれないのだ。「記紀」神話をみれば、当時の神々様や歴代大王たちには、現在の神社〇〇やまじめな神職さんが語るような「道徳観」はゼロなのがわかるだろう。

ええ、ゼロですよwww。たしかに編纂された時期の知識がベースになるのはいたしかたがないことだが、儒教や道徳なんかは入ってないころのお話である。なにしろ、「記紀」は近親〇〇だって有りの世界なんですよ。

さて、恵比寿様こと、事代主大神は、その世界では大国主大神の子どもにあたる神様であり、河川海洋の守護神とされ、漁業安全・大漁豊漁をはじめ商売繁盛・家業繁栄などの御利益がある。七福神とは「一年間の悪いもの」を正月に宝船で回収してくれる外国籍の仏教系の神様集団に過ぎないが(恵比寿様だけ日本出身の神様)。

この二柱の神様は二福神とも言われることもあるように、多くの御利益と教えを与えてくれる神々なのだ。

・・・と、これまた教科書的(笑)。

ちなみに、大前の前を「さき」というのは、太古の昔にあった「神代の霊地」と伝わる隣接の北地に「芳賀沼」が存在し、その先(さき)にあったからだそうな。

先の二柱に加えて、配祀神に天照皇大御神と八百万の神様がいらっしゃる。すんばらしく効きそうではあるが、なぜ最初から「八百万の神様」を祭神にしないのだろう。なんでも効きそうな気がするが。

まぁ、日本人はそれでは物足りないのだろうなぁ・・・。Y様だけじゃ、なんに効くのか想像もつかない。

駐車場から、境内に入ると、まず目に飛び込んでくるのは、烏帽子をかぶり、右手に釣り竿、左手に鯛をかかえる、現行、「日本一の大きな恵比寿像」であるそうな。延喜式内社の大前神社の若宮社(平成元年完成)という扱いである(摂末社ではない)。

ここの恵比寿様は、満面の笑みを浮かべ、手にする鯛は黄金に輝いていた。でかいが・・・なんというか、ひどく現実的な笑顔なのだ。元ボクシングの世界チャンピオン・具志堅さんにやや似ているか? これならお金が集まりそうだ(笑)。


●こちらが「日本一の恵比寿様」●.jpg

●こちらが「日本一の恵比寿様」●



我々は、その恵比寿が属する大前恵比寿神社の社務所の前をこそこそ通って、はじめは大前神社から参拝した。大前神社は本格的な神社(式内社だから当たり前)だから社殿が整っている。大前恵比寿神社は特殊なのだ。


●「かなめ石」君のハンドルを操る佐藤●.jpg

●「かなめ石」君のハンドルを操る佐藤●


●大前神社の境内●.jpg

●大前神社の境内●


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●大前神社の拝殿●



拝殿の梁には青龍と赤龍が参拝者を見つめている。佐藤は、拝殿にて、研究所の繁栄を願った。求めるものは自由、願うものは平和?

その後、お社を左回り(基本)に移動し、本殿の後方に進む。こちらには、八坂神社、皇大神宮、大物主大国魂神社、天満宮などの摂社が配置されていた。まぁなんでも有りだが楽しい。

佐藤は、こちらの神々にもご挨拶。しばし境内にて、社に施された彫刻を眺めご神気を頂いた。そして、恒例のおみくじタイムさてさて・・・、結果は大吉!(「ひゃ〜参謀」は)。その後、大前恵比寿神社へ歩いた。


●大前神社の後方にある打ち出の小槌、ヘルメットがあれば遊べますな●.jpg

●大前神社の後方にある打ち出の小槌、ヘルメットがあれば遊べますな●


●大物主大神のお社を参拝●.jpg

●大物主大神のお社を参拝●



ホームページによりかかり、ご案内。

大前恵比寿神社は、先に書いたように、平成元年12月10日に鎮座奉祝祭を斎行し完成した延喜式内大前神社の若宮社である。

「日本一のえびす様」は、地元有志の方々が大前神社に御奉納下さった御神像で、大谷石造りの台座の中に社殿が鎮座している。たまに釣りにお出かけに・・・はならないそうだ。

平成元年12月9日の夜、本社である大前神社より事代主大神(えびす様)の御神霊を分けて頂く分祠祭を斎行したという。もちろん、ご祭神は事代主大神(恵比寿様)としてである。

●大前恵比寿神社を参拝●.jpg

●大前恵比寿神社を参拝●



平成15年のころから、以前栃木への観光のついでに大前神社に参拝に来られた方が宝くじで高額当選をしたという。

その方から、御礼の手紙を送って頂いたころから増え、宝くじ販売店を経営されている広島県の方からも参拝した後、ご自分の売り場から高額当選が出たという御礼状が届くことになる。

以後、宝くじ当選にご利益があるという「伝説」が雑誌やテレビにも紹介されるようになった。参拝者には「開運金運幸運守」という御守りが人気で、ジャンボ宝くじ販売期間中には多くの方がお受けになるという。

今日では、大前神社と大前恵比寿神社には、年に数人の方が「高額当選しました。ありがとうございます」という絵馬を奉納されていくという。

佐藤も、正面に恵比寿様を仰ぎ見て、手を合わせ、そそくさと「金運上昇」「高額賞金ゲット」の祈念である。何か問題でも? まぁ釣りに行って「大物がかかった!」といって引き上げたら・・・水〇体をゲットしたという話ならなくはないが・・・。

その後、鈴祓い所にて、お財布の上でお鈴をならし、お財布を清めた。ここでもおみくじを引いたところ、またまた大吉!!! 「ひゃ〜参謀」はまたまた吉。「これでW吉だぁぁぁ」とのこと。

さてさて、その後、ホームページから仕事の依頼や、ブログをみたという方から新たな仕事の依頼があり。これらは金運上昇の兆しなのかもしれない。

まぁ、金運を上昇させながら、地道な一歩の積み重ねが必要。今後も大きな仕事に繋がるように張り切りまっせ!

余談ですが、昨日、茨城県の国営ひたちなか海浜公園「みはらしの丘」の赤く紅葉したコキアを見ました。

今年は、なかなか寒くならず、例年より2週間も遅く色づいたという。色とりどりのコスモスが麓を飾り、丘一面を赤いもこもこのじゅうたんを敷き詰めたような景色に感動しました。

ということで、だいぶ涼しさが増していきました。ここらへんから滞在ホテルのエアコンとの勝負になりそう。皆さま、風邪などひきませんようにご自愛ください!



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●まさに「きて、みて、さわって コキアカーニバル」って話●


(ノーベル賞の選考メンバーが「無礼かつ傲慢」と評し、「ディラン氏はノーベル賞を欲しくないのだろう」「自分はもっと大物だと思っているのか」などと推測した。そうかもしれないが実際大物だし、野球のドラフトでテニスの選手を指名するようなことをしているのはスウェーデン・アカデミーのほうだろう。ロック歌手に文学賞をあげて気が利いていると思うのはあなたがただけってことさ!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 15:27| 島根 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月19日

奮闘記・第1016回 研修会のツボ/静岡県

●2016年● 静岡県静岡市

静岡県社会福祉協議会

介護記録の書き方講座(居宅編)



平将門公、鎧神社・・・・・? さてさてComing Soon!

とりあえず、今回は静岡県でのラーメン、いや研修のお話。


◆研修の目的
デイサービスや訪問介護で多職種の関係者と情報を共有し、地域包括ケアを実践するには、何をどう書けばいいか、要点をどうまとめて書けばいいのか、そんな悩みを解消し「伝わる記録」を書くためのポイントを学ぶ。

今年、静岡県社会福祉協議会さんで開催する介護記録の書き方講座は、2回目となる。前回は、施設編で有ったが、今回は居宅編である。

居宅編だから、参加者は訪問介護の関係者が多く来ると思いきや、参加者は、訪問介護はもちろんのこと。その他に通所介護の相談員や、短期入所の職員や、介護支援専門員、障害者グループホーム関係の方など様々な職種が集っていた。

前もって、担当の赤堀氏より、参加者の「属性」を伺っていたので、佐藤は、参加者の中でも、人数が多い通所介護の方々を対象にした資料を準備しておいた。

そして、研修当日。

小雨交じりの中、研究所をとぼとぼと飛び出し、新幹線こだまに乗る。そして、静岡駅に降りた。そう、ひかりが止まるのが少ないのだ。

佐藤は、東京駅でサンドイッチとお茶を購入し、新幹線に乗り込んだ。この時点では、暖かい珈琲は車内販売のお姉さんから買おうと決めていた。ところが、なんと、乗車直後、車内販売が行われないことを知り、がっかり、まるで島根県じゃ(笑)。

そこで、静岡駅にある、コーヒーショップで一休み後、タクシーで会場に入った。

本日も「ひゃ〜参謀」が故障者リスト入りで離脱中なので、写真もしばらくはお休みである。参加者が研修に熱心に参加している姿の写真は今回はなし。まぁしかたがない。

◆研修で行ったこと
@自己紹介・グループメンバー。
A講義:介護記録について。
B事例の理解:介護計画と個別サービス計画を理解する。
C演習:他者とのかかわりを記録に残そう。
D演習:事例から考える介護記録の書き方。
E講義:介護記録の回答例より記録の書き方の実際。
F演習:参加者同士、同じ職種が集まって情報共有。


1)自己紹介・グループメンバー
ここでは、いつものごとく、参加者に1分間スピーチをして頂いた。本日のお題は、自分の名前紹介と、自社サービスの売りである。

この自己紹介の1分間は、グループメンバー(聞き手)が協力的(聞く態度)でなければ、発表者がすんごくその時間を長く感じてしまうのだが・・・。

今回は自社サービスの売りを伝えて頂くという課題が良かったのか。まぁ、どの方も1分では話し終えることができなかった(笑)。そこで、後半はタイマーを1分15秒にセットしたのであるが、それでも物足りなかったかな、と思われた。

佐藤は、メンバー同士がお互いの存在を認め合ったことを確認後、講義に入った。

2)講義:介護記録について
ここでは、組織に「介護記録の書き方マニュアル」があるかどうかを伺った。もしないのであれば、この際皆さんが作って見たらいかがかと伝えた。ただ、いざ作るとなると大変なので、よければ、佐藤が示した資料をマニュアルとしても良いのではないかと提案した。

佐藤は、多くの参加者が「介護記録の書き方マニュアル」の存在がわからないということに、驚いた。本来は、会社組織がマニュアルを整備し、記録の帳票を用いて、その書き方について指導するべきものなのだが、指導もしないで「記録がなっていない」と批評するのはおかしな話である。

もっとも、このような状況になるのはすでに承知しているところ。そこで佐藤は、資料をもとに「なぜ、介護記録は必要なのか」「記録には何を書くか。「記録の書き方のルール」「具体的な書き方例(悪い記載例・改善された記載例)」を説明した。

皆さんは、資料を見ながらマーカーを付けたり、佐藤が伝える言葉をメモにしたりと大忙し。限られた時間の中で必要事項を伝えた後は、10分間の休憩である。

しかし、多くの参加者は休みに入っても、佐藤の講義を受けた感想やらをメンバー同士で語り合い、席を立とうとしない(笑)。そこで、佐藤はグループをまわり、個別の質問に答えていった。

すると、佐藤が示す「悪い記録例」「改善された記録例」を見ながら、自所の記録は悪い記録例で有ることはわかったが、(自所の)記録を書くスペースが少なく、このような内容が書けない、などと困惑していた。

まぁ、会社が決めた形式(ないしは様式)だから、私がとやかく言うことはできない。だがそれは「外部」の人間に解決を委ねる問題でもないのだ。

それこそ、管理者等に「何を」「どのように書くのか」という指導を仰ぐことが至極当然であろう。でなければ、なんのための、何を管理する管理者なんだかわからない。だから「管理者と相談してみてください」とアドバイスした。

3)事例の理解:介護計画と個別サービス計画を理解する
次に、記録を書くためには、利用者に作成されている、介護計画を理解する必要がある。

そこで、指定基準を用いて、居宅サービス事業所には、利用者の「生活機能の維持向上を目指すこと」が求められていることを伝えた。

そして、この生活機能とは、ICF(International lassification of Functioning,Coming SoonDisability and Health)において使用されている「言語」であり、社会保障審議会において、利用者の「心身機能の維持向上」「活動の維持向上」「社会参加の促進」「環境(家族の介護負担の軽減)」が求められていることを伝え、心身機能・活動・参加・環境の言語が示す範囲について、資料をもとに解説した。

そして、居宅サービスは、@介護支援専門員が作成する「居宅サービス計画」に沿って作成された、A各事業所の「個別サービス計画」に沿って、利用者に提供されること。

より良い記録を残すためには、まずは、職員が@とAを十分理解した上で、必要な援助(サービス提供)をする必要があるということを説明した。

とは言え、皆さん、それらの帳票をじっくり見たことがない様子。そこで、佐藤がICFの視点を用いて作成した「玉前さん事例」を用い、居宅サービス計画と個別サービス計画が作成されていく状況を案内した。

ちなみに、事例には、今、介護支援専門員の間で話題になっている「課題整理総括表」も入っており、参加者の中にいた、現役の介護支援専門員には、多いに参考になったようでした。どうやら、静岡県介護支援専門員協会さんは張り切っているようですよ。

皆さんは、「記録の書き方」を学びに来ていた訳だが、利用者のサービス提供までに、このような手順があるということを知って、「援助は奥が深い!」「利用者を良く知る必要性を改めて感じた」などなど、感想を伝えてくれた。

4)演習:他者とのかかわりを記録に残そう
午後からは、より良い記録を書くためには、まず利用者さんと関わることが重要。ここからは参加者同士2人1組になって、「幼いころの楽しかった思い出など」について語り合い、その後、相手から得た情報を記録として書いて頂いた。

13分という時間であったが、皆さんは手ぶりや身ぶりを交えて、賑やかに話されていた。そして、語り合ったことを書くにも、すらすらと文章化ができていた。この記録に要する時間は5分であった。

佐藤は5分後に、「では、今書いた記録を話した相手に渡して読んで頂きましょう」と伝えると、会場からは「えっ、相手に読ませるの〜!」と疑問符と笑いが出た。

「そりゃそうでしょう。記録は他者が読むためのものですからねぇぇぇぇ(笑)」お互いの記録を見せ合い、うなづいたり、笑われたりしてました。そうそう、より良い記録を残すためには、まずは自分が相手に興味を持って係わらないと、書くことなんて何も見つけられやしないのだ。

5)演習:事例から考える介護記録の書き方
さて、佐藤は、先ほどの玉前さんが通所施設で過ごされている様子を、物語にしたものをワークシートにしておいた。もちろん、場面設定はICFの視点を用いて「心身機能に関する場面」「活動に関する場面」「参加に関する場面」「環境に関する場面」である。

4つの場面、すべてに取り組むのは大変なこと。そこで、各グループで、自分たちが取り組む課題を選択し、まずは自分で考える。次にグループで考えてまとめるということをして頂いた。

各グループで取り組む課題が決まった後は、1人ひとりが真剣に物語を読み込み、自分で考える記録をまとめていった。

佐藤は、その姿を見て、皆さんは、もうすでに物語のどの部分が重要なポイントで有るかを見つけ、そのことを記録に残すための文章を作成できていた。そうそう、そこまでできるのであれば、まずは大丈夫。

最後に、各グループでまとめて頂いた、介護記録を発表していただきました。どのグループも、「声かけ」や「見守り」などという専門用語を使用しないで、介護職員が行った援助を詳細に残すことができました。

6)講義:介護記録の回答例より記録の書き方の実際
7)演習:参加者同士、同じ職種が集まって情報共有
次に、佐藤から、介護記録の書き方例を配布し、一連の内容について解説した。会場からは、なるほどとの声と同時にため息も(笑)。

その後は、皆さんが職種別に集まり、自分たちが持参した記録物をもとに情報交換して頂きました。実は、このような同じ職種の方々との情報交換がとっても大事なこと。

グループ内では、記入するスペースが少ないと嘆いた方も、他の方の帳票を見ながら、「やはり、そのくらいのスペースは必要だね」と感じ始めたり、すでに、帳票が健康に関する情報を残すスペースと、職員が関わったことを残すスペースがあるのを見せて頂きながら、このような区切りがあると書きやすいなぁどと、感想を伝え合っていた。

さてさて、これにて本日の研修は終了。


参加者の中には、相変わらず、研修に参加して「研修記録」を提出する時に、本日の資料もそっくりそのまま事業所に提出するという方もいました。誰のための研修なのでしょうかねぇ・・・。

本来資料は、研修参加者が研修後に再びチェック・確認ができるように作成されています。それを組織に出してしまったら、手元に復習する材料が残りません。参加していない方々に教えるのはかまいませんが、どうかコピーなどをしておき、「復習できる材料」も残して、さらなる「自分の強化」にも努めて頂きたいと思います。

寒い季節に向かいます。どうぞ、ご自愛くださいませ!


●出世大名家康君と昼食を頂く●.jpg

●出世大名家康君と昼食を頂く●


●ピンクノノウゼンカズラ君●.jpg

●ピンクノノウゼンカズラ君●


(まぁ、法的な問題はともかく、国籍を選ぶ年齢を過ぎてからウン十年も自分が二重国籍であることに気がつかないような、おっとり?したというか、自らにも無関心な政治家に白紙領収書が横行する政治家の巣靴窟になっている国の政党党首が務まるようにはチート思えないのだが!To Be Continued!!)

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2016年10月14日

奮闘記・第1015回 見聞録/茨城県


御岩神社で、交通安全守をゲット!

★★★★★★とうとう、常陸国の最古霊山を訪れるの巻★★★★★★



皆さま、お久しぶりです。

この間も新たな神社を参拝しており、「写真倉庫」はお宝で埋まっているというのになかなかブログを更新できません(「ひゃ〜参謀」はとっくに故障者リスト入り)

まぁ、できるだけ、神社ぐらいはスポットで案内しようと考えていますが、今回は茨城県の見聞録です。

ちなみに今日は新潟県のヘルパーさんがたと係わっております。いや〜、まじめですよ新潟県の介護職は。車の運転は粗い県なんですが(笑)。

以下、茨城県日立市に鎮座する「御岩(おいわ)神社」のお話。念のためですが、『四谷怪談』とは、ほぼ関係ありません。

とある日。

その日は、例のごとく、研究所を早朝に抜け出した。研究所の車、2代目(3代目とも)となる、こんどは藍色に輝くデミオ愛称・かなめイシ(要石)君に詰め込み、謎の国・茨城県を目指した。

故障者リスト入りでも連れ出した「ひゃ〜参謀」(「のん」と改名、嘘)によると、なんでも、かけまくも怪しき『常陸国風土記』にある、「浄らかな山かびれの高峰(御岩山の古称)に天つ神鎮まる」と記される神社があるという。なんか、ガンダーラみたいだなぁ。

まぁ、そこに到るまでには、そこはそれ、古代も「常陸国」というよりも、やはり現代の「茨城県」だなぁと思う出来事が存在するのだがまぁいいか(笑)。

この神社を検索すると、情報が、あるある。

どうやら素晴らしいパワースポットとしてのよい噂が満載であった。

最近、霊能者と称しているEさん、風水師のRさんなどの、評論や記事のコメントからのパクリ(恐い恐い!引用というレベルか?)が多いため、どこかで読んだことがあるような、アドバイスばかりなのが・・・いかにもであるが。

ナビ様に導かれるままに神社に行く。その先は、細い参道に向かっている。見れば、右手に駐車場があり、係の方が車を誘導していた。

うううん? 佐藤は、ナビ様が差す左の道か、係の方がいる右側へ入るべきか迷ってしまい、そのまま直進した。

やや下ったところで道路脇にある、細い道でUターンし、係の方がいらした駐車場に車を入れてみた。

すると、早速その方が、車に近づいて来て、「神社参拝のかたですか?」とのたまう。
「ええ、そうです。こちらに停めてもよろしいでしょうか?」とうかがった。

「それならば、神社脇の駐車場が空いていると思いますので、そちらまで車でどうぞ。ここからだと、ちょっと歩きますから。まぁ空いてなかったらすみませんがこちらでも」とのこと。

さすが茨城のホスピタリティは高い。どうやら、ここは、かびれの峰に登頂参拝する人々の臨時駐車場のようだ。

佐藤は、教えて頂いた通りにそろそろ行くと、新たに道案内をしてくださる方がいて、その方の指差すほうにゆるゆると車を進め、無事に駐車場に車を置くことができた。



●御岩神社・かびれ神宮へ向かう鳥居●.jpg

●御岩神社・かびれ神宮へ向かう鳥居●



「御岩神社のパンフレット」に書かれた御由緒によると、

創建の時期は不明ですが、縄文晩期の祭祀遺跡の発掘や、日本最古の書のひとつ「常陸国風土記」(721年)に、「浄らかな山かびれの高峰(御岩山の古称)に天つ神鎮まる」とされることから、古代より信仰の聖地であったことが窺える。

中世には山岳信仰とともに神仏混清の霊場となり江戸時代に至っては水戸藩初代徳川頼房(とくがわ・よりふさ)公により出羽三山を勧請し水戸藩の国峰と位置づけ、藩主代々参拝を常例とする祈願所であった。

明治維新により神仏分離令が実行され、境内21の神社、寺院を整理統合、大日堂、常念仏堂、百観音堂、大仁王門等が取り払われたが、仏像の現存、境内の遺跡、祭事内容など、古代信仰(古神道)、神仏習合色が色濃く残り、今日でも他の神社、寺院に見られない独自の信仰を伝えているという。そう、明治の神仏分離後も神仏を祀る唯一の社なのだ。



●ご神木の三本杉●.jpg

●ご神木の三本杉●



・・・・まぁ、古神道自体はクセモノであるがここでは横においておく。

まぁ、ここらは、中世はともかく、近世の平安時代は武田氏が源 義家の弟・義光は常陸国への進出を図り、三男・義清が那賀郡武田郷に土着。義清は地名の武田を名乗る。

そう、あの武田氏の始祖となった家なのだ。しかし、周辺豪族との抗争破れ、義清父子は朝廷から甲斐国に配流されたいわく(?)の場所だ。そこに後に表向き、神道の水戸徳川家が入って来て、よく残れたなぁ、いや信者にできたなぁという感じがある。水戸家は、別に寺社を蔑ろにしているわけでもないのだが・・・。

さて、パンフレットに描かれている案内図を見ると、境内の楼門内に大仁王様がいらしたり、途中には大日如来様(像)や、斎神社には阿弥陀如来様(像)もいらっしゃるのだ。

例えれば、群馬県の榛名山榛名神社と雰囲気が似ているかもしれない。あそこの三重の塔もなぜ神仏分離令で壊されなかったのかは不明らしい。きっと山中で取り壊すのが面倒であったのかも知れないwww。そりゃよけいで無礼なことですもの。

さて、ここ御岩神社のご祭神はというと、国之常立神大国主神伊邪那美神、他23神、御岩山総祭神188柱とある。

すばらしき物量作戦というか、責任の所在が明確ではないというか(笑)。

ある種のご批判もあるかもしれないが、これだけすんごい神々様がいらっしゃれば悪いようにはなさらないだろう(純日本人的発想、謝謝)。か・な・り・御利益も期待できるというものだ(恐い恐い)。

ささ、御参拝、御参拝。ドーン!

鳥居をくぐると、そこからは、なだらかな斜面となっている。玉砂利を踏みしめ進むと、ご神木である3本杉が見えてくる。

こちらは、森の巨人たち百選として保護されている杉の木である。

森の巨人たち百選は、2000年に林野庁が次世代への財産として残すべき「国民の森林」を選び、保護活動を進める事業の一環として、日本全国の国有林の中から直径1メートル以上の樹木や地域のシンボルになっている樹木を候補として、その中から百本を選定したものという。

1本の杉の幹が3本に分かれてそびえ立つ雄姿には、強い力を感じる。その先には楼門が見える。



●楼門(大仁王門)をくぐる●.jpg

●楼門(大仁王門)をくぐる●


●かびれ神宮への表参道に立つ鳥居●.jpg

●かびれ神宮への表参道に立つ鳥居●



門の中には、仁王様いらっしゃり、邪悪なものを取り払っているという。ザザザザザザザザザザザザー! あ、「ひゃ〜参謀」が!!!・・・。

・・・しばらくひとりか?

さて、門をくぐると、辺りから境内では、凛とした空気が漂い、厳かな雰囲気が漂っている。

さらに進むと、左側には、新しい鳥居が見えて来た。そこには、「かびれ神宮への表参道」と書かれた立て看板があった。どうやら、こちらから山頂に行こうと思えば行けるのだ。

今回は、鳥居の中で山頂を遥拝させて頂いた(笑)。
 


●手水舎にて、清める●.jpg

●手水舎にて、清める●



この山頂(かびれの峰)には、

・・・・、もとは天より降りられて、すぐに松沢の松の木の八俣の上にお鎮まりになられた。この神の祟りは非常に厳しく、人が向かって大小便でもしようものなら、たちまち災を下し病にならせたという。このため付近の住人は常に苦しみ困り果て、その状況をつぶさに朝廷に申し上げた云々(略)

『常陸国風土記』に書かれた、速經和氣命(ハヤフワケノミコト)がいらっしゃるのだ。いらっしゃるのは結構だが、祟られてはなぁ。まぁ、そこらへんで大小便をするのも問題だが神様より先に住んでいたわけで・・・。まぁ、またの機会にしょう(笑)。

いよいよ、山道の傾斜がきつくなりかけたころ、手水舎を発見した。



●本殿をお守りする狛犬●.jpg

●本殿をお守りする狛犬●


●苔生してさらにりりしいお顔である●.jpg

●苔生してさらにりりしいお顔である●



手水を受け、一息ついて、階段を上ると、そこには、狛犬がいて、我々を見て「なんだぁ?」ではなく、「よく来た、よく来た」と笑みを浮かべて出迎えてくれた。さすがこちらは、国之常立神大国主神伊邪那美神の大御所かつ安心・安全の常連神社の神々様である(笑)。

狛犬の奥に鎮座するお社の後方からは光がさしこみ、靄の中に社殿が浮かび上がって見える。佐藤は、こちらで、研究所2代目・藍のデミオ、かなめイシ君の交通安全をお願いした(初代・赤のデミオ・やぼちゃんは、T社製の御禁制のエアバックなどの諸問題で敢え無く引退。残念)



●御岩神社拝殿●.jpg

●御岩神社拝殿●


●ぐるりとまわってこちらが本殿●.jpg

●ぐるりとまわってこちらが本殿●


●拝殿にて交通安全をお願いする●。.jpg



ちなみに、ホームページによれば、こちらの神山かびれ山(御岩山)は、戦前の茨城四十五景、戦後の茨城百景の1つで海抜492メートルの高さ。

至る所に奇岩怪石がそびえたち変化に富み、訪れるものひとしくその異観に驚かされ、古代より信仰の山として祀られ、祭祀遺跡も発掘されている。

中世より修験の山として栄え、山伏など信仰者が登拝したという。古代信仰は、山の神々様の制圧(あるいは鉱物資源の発掘とも)が主な狙いと思われ、神様への敬意が足りないことが気にかかるのだが。

頂上では、太平洋を一眼に遠く那須連山を一望にでき、現在はハイキングコースとしても多くの人々が訪れるとあった(頂上まで約30分)。あ、「ひゃ〜参謀」が〇泉国(?)から帰還。

「・・・ったく。似てて間違えたって。あっちは〇ゲてるだろ! 〇泉比△坂では、桃を投げまくりよ!」

・・・はいはい。それは大変でしたな、持ってたんだ桃www。

それはそうと、次の機会は、ハイキングコースとやらにもチャレンジしたいものである(笑)。

こうして、参拝を終えた2人は、境内を降り、入口の鳥居内にある社務所にておみくじを引いた。結果は、中吉! 「のん参謀」(?)は大吉であったwww。

おみくじの「内容は」良かったので、交通安全のお守りを手に入れ、そのお札は、愛称・かなめイシ君のウインドウにかけ、現在に至っている。

埼玉県の三峯神社や東京都青梅市の武蔵御嶽神社も、修験の山々の力をお借りするには、真剣にお願いし、頑張ることも忘れてはいけないな。皆さま、頑張りましょう!



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●研究所の新メンバー・かなめイシ君●


(今年のノーベル文学賞をボブ・ディラン氏が受賞した。その歌詞が高い評価を受け、「詩」として認められた。このかたがアリならば、われらが「羊」の大御所のファンでも沈黙せざるをえない。それを想像できた小室哲哉も凄いが、まだ売れている作家ではなかなか取れませんて!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 13:06| 島根 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月18日

奮闘記・第1014回 研修会のツボ/新潟県

●2016年● 新潟県新潟市

JA新潟中央会
新潟県JA保健・福祉ネットワーク主催

平成28年度
介護支援専門員・福祉用具専門相談員・サービス提供責任者・生活相談員等研修会



同研修の開催にあったては、今年の6月、研究所のメルアドに届いた「講師依頼の相談」から始まる。この相談は、新潟県農業協同組合中央会(JA新潟中央会)協同活動推進部の調査役の方から相談メールに始まった。

相談内容は、当会では、介護支援専門員・サービス提供責任者・通所介護の生活相談員・福祉用具専門相談員・病院のMSW・老健の支援相談員を対象とした研修を行っており、今年は「アセスメント力向上」の研修を行いたいと考えているとのことであった。

そして、@数職種を対象としたこのテーマの研修講師の依頼は可能か。(可能であるとして)A8〜9月頃、平日5〜6時間程度の日程及び研修内容の依頼は可能か。その場合、B講師料金はどのくらいかという問い合わせである。

このように、講師依頼の相談内容として、過不足のない、問い合わせ文面で頂いた。交渉成立後、研修当日までに、担当者と相互にメールを重ね、いよいよその研修当日を迎えることとなる。

某国営放送の「真田丸」の関ケ原の戦いの合戦シーンのようにあっさりと(というかほとんど、なかったらしい。観ていないが)、というわけにはいかない。

佐藤は、この日、早朝にJR東京駅発の上越新幹線に乗り込み、JR新潟駅に向かった。地下深くエスカレーターが沈んでいくのでJR上野駅はおおむね使わない(笑)。

新幹線が、うだうだと谷川岳を抜けると、そこには米どころ、南魚沼の田園風景が広がっていた。毎年新潟県で研修を担当している佐藤にとっては、懐かしく楽しみな風景である。

JR新潟駅から会場に向かう。会場では、「相談相手」となった石崎さんが笑顔で迎えてくれた。そうして、なんだかんだで、研修がスタートとなった。

【研修目的】
この研修会は新潟県内のJA介護保険事業所等に勤める介護支援専門員・福祉用具専門相談員・サービス提供責任者・生活相談員等のスキルアップを図ることを目的とする。

【テーマ】
アセスメント力の向上
〜退院前のかかわりからケアプラン・個別サービス計画の作成まで〜。

今回は、新潟県の各地域で活躍している、介護支援専門員・老健・居宅サービス事業所で働く人々に加えて、病院の医療ソーシャルワーカー(MSW)も参加、「退院前のかかわりからケアプラン・個別サービス計画の作成まで」の一連の流れやその間に行われる関係者とのかかわり方について、講義演習の予定であった。

佐藤にとっても、この「退院前のかかわり」は、非常に興味深い内容である。そこで、まず、佐藤は研修資料作りに先立ち、馴染みの書店にて関連書籍を探索、すると、ぴったりの書籍、『退院支援ガイドブック』(学研メディカル秀潤社・刊)を見つけられた(笑)。同書でさらにパワーアップし、退院支援についての研修資料を作成した。

■研修で行ったこと
《自己紹介》

1.介護支援専門員を取り巻く動向
@課題整理総括表と評価表について。
A居宅サービスに求められる機能。ICF(生活機能分類)を意識した取り組み。
B介護支援専門員の行うアセスメント。退院支援に向けた取り組み(退院支援フロー図)。

2.サービス提供事業所が行うアセスメントについて
@ケアマネジメント再点検、インテークから計画作成。
A実態把握(情報交換)

3.各自が持参した情報より
@ICFの視点を活かしてアセスメント方法を再構築する。
A気づきから今後の取り組みを考える。

まずは、グループ内で自己紹介。自己紹介の手法は1分間スピーチである。同じ組織で働く仲間といえども、互いに緊張している。おおむね1番目の方の自己紹介の最中、1分間がそれは長く感じるものである。

「うん? まだ(1分)経たないの?」と、チラチラこちらを見て、合図を待っている(笑)。

佐藤は、日頃から対人関係の構築の基礎として、(特に初対面など)聞く側の人々が「話している内容」を、「ええ、しっかりと聞いていますとも。はいはい、聴いてますよぉ」という態度を表面に見せる必要性について語ってきた。

そうすることより、話し手の気持ちが、より楽な気持ちで話せるようになると伝えている。そりゃ、ノリノリで聞いてくれているのと比べて、時計をチラチラ見ながら聞かれて御覧なさいな(笑)。モチベーションは落ちるし、早く終わらせたいという緊張感まで生まれてしまう。だから話しやすい環境作りが大切。まずは皆さんの緊張をほぐしていったのである。

それで、3人目ともなると、話し方のコツが飲み込めてきて、話題もひろがっていく。すると、とても1分では「物足りない」感じがしてくるものである。タイマーを1分15秒あたりにする。さてさて、皆さんは気づいただろうか(笑)。

こうして場が和んだこと見極めて、講義へと進めて行くのであった。

午前中は、介護支援専門員を取り巻く状況とその動向として、介護支援専門員の研修体系が変わったこと。新たな研修では、課題整理総括表評価表を使用して、課題整理総括表の書き方などを学ぶこと、厚生労働省が悪・・・とまでは言わんが(笑)、これら帳票を使用した事例を用いて研修が行われることを案内していった。

居宅サービスに求められる機能として、心身機能の維持向上・活動の維持向上・社会参加の促進・これらの機能を果たすことで、家族介護者の負担の軽減が図れるということを説明し、各専門家がICF(生活機能分類)を意識した取組みを行っていくことが重要であることを説いていった。

実は、佐藤が入手した「退院支援ブック」にも、「出席者が共有できる言語」を使うとし、このICFをベースにして、上越医師会さんが地域連携連絡表(介護給付用)を作成し、公開していることなどが案内されていた。現在、このような帳票類も出ていることなど、介護業界を取り巻いている現状を伝えた。

この帳票のポイントは、身体的な側面についての比重の高い情報内容のほかに、日常の生活活動や社会活動に結び付けて整理されており、介護領域でも理解しやすい記載内容となっていることだろう。

次に、東京都福祉保健局の作成の「東京都退院支援マニュアル」内にある、「本人・家族・病院・在宅チームで取り組む退院支援・退院調整フロー図、暮らしの場に帰るためのケアマネジャーの視点」を用いて、退院支援に向けた取り組みをその退院支援フロー図を用いて解説。

皆さんは、このような話題の中から、入院した人々の支援は、入院前のその人の「健康状態」(心身機能)を把握することはもちろんであるが、その方の今まのでの生活を知ること(生活歴・個人因子や環境因子)が重要であるということの理解を深められたと思われた。

そして、佐藤は「白山さん事例」(キタ〜!)を用いて、課題整理総括表の見通し欄を、心身機能の見通し・活動の見通し・参加の見通し・環境の見通しと分類することを提案。このような考え方で情報を整理することで、その人の全人的な見通しが立てられることを伝え、これらの考え方から導き出された、居宅サービス計画を説明した。

これにて午前中の講義が終了! 皆さんが熱心に聞き入ってくれたこともあり、熱い講義となってしまった(笑)。

昼食は、JA新潟中央会さんが用意をしてくださった、実力派のお弁当を頂いた。バランスを考慮した献立で美味しかった。ご馳走様でした!

午後からは、「ICFの視点を活かしてアセスメントを再構築」と題し、佐藤が用意したワークシート、「ICFの視点を用いた帳票」を使用し、それぞれが持参したケースの情報を整理して頂いた。

ここからは個人ワークである。

佐藤は、皆さんが個人ワークをしている間にも、各グループをまわり、個別の相談やアドバイスを行った。

MSWの方からは、実際の相談面接の場面では、限られた時間内で「どこから話したら良いか、ととまどうことがしばしばある」という話をされた。そこで、佐藤は家族が急に具合が悪くなったり、事故などで入院した時などには、本人を取り巻く人々も、あたふたしてしまうものである。

まずは、その「あたふたしている心情」に寄り添うこと。「はじめは誰もがそのようになること」を伝えたり、起きたことによる「大変さ」を十分に伺うこと。その上で主訴を把握することではないかと伝えた。

患者さん自身の今までの活躍や、その人生での出来事、家族との関係性を伺ううちに、家族の方々が初めて、「今後の方向性」を考えられるようになるということを語ったのであった。

また、現役の介護支援専門員や主任介護支援専門員は、課題分析標準項目を用いて得た情報を、ICFの視点で、整理分析することで、課題がまとまりやすいこと、目標およびサービス内容が整理されて行くということが体験できた思う。

何より、皆さんが真剣にこの演習に取り組んでくれたおかげで、なんと、この「アセスメントの再構築」の演習は、たっぷり1時間もかけて行うことができた。これは、皆さんが持参したケースについての情報量を豊富に持っているという証にほかならない。いや〜、素晴らしかった。

休憩後は、互いに整理した情報をもとに、発表及び情報交換を行った。発表は1人10分をかけ、先ほど作成したケースの概要と整理した内容について発表していく

1グループ5名、計50分をかけて行ったのであるが、皆さんが持参した各ケースには、それぞれの情熱がこもっており、10分間の発表では時間が足りなかったようでした(笑)。

最後は「今回の研修を通して、気づきから今後の取り組みを考える」ということで、再びグループ演習。そして、各グループでは、今回の研修を振り返りつつ、各地域に戻った後に取り組みたい内容について積極的に語り合い、メンバー同士が励まし合っていた。佐藤は、皆さんのその姿に感銘を受けた。

これにて研修は終了。主催者の皆様、参加して頂いた皆様、お疲れ様でした。そして有り難うございました!

ここからは「佐藤への宿題」についての取組みを記そう(笑)。

実は、この研修内で、要介護5の重度の方々であって、もはや自分で自分の体を自由に動かすことができない方の場合の「活動」の課題について、議論がなされた。

佐藤の説明では、「生活機能分類での「活動」とは日常生活動作である」と伝えている。では、自分のことが自分でできなくなった人は、活動をどのようにとらえれば良いか、ということであった。

帰宅後さっそくこの件について再度、調べ、考えてみた。すると、厚労省より「生きることの集大成をささえる相談支援ガイドライン」資料1−2(PDF)が出されていた。

その資料は53ページにも及ぶものであるが、その中に、「ICFは、健康状態を、心身機能・活動・参加の全体像として捉えた、「統合モデル」と考えること」

「「統合モデル」における健康状態は、衰えた心身機能を持ちながら行い得る精一杯の活動・参加の統合された全体として捉えること。置かれた状況においてできうる限りの平衡状態を保っているならばそれを認めるものである。と考える」

としている。

たとえば「植物状態(終末期など)を迎えている人でも、その人が行える最大限の仕事は「まさに生きているというそのもの」であるとすれば、その状態をそのまま認め、かつ維持できるように計らう。そのまま認めるか否かは人間の思考が構成することであり、したがって健康状態は構成概念である単に物理的に完全な身体機能を持って健康状態と解釈するものではない」とあった。

つまり、ここでいう、「その状態をそのまま認め、かつ維持できるように計らう」とは、医療や介護職が援助中で行っている、起き上がる(ギャッヂアップ)・座る(座位安定)・好みの服に着替えるなどなど。日常生活動作に関する目標や支援が表出できると思うのであるがいかがであろうか?皆さんの視点も広がり、気持ちも明るくなればと考えます。

よろしければ、このPDFも参照くだされ。厚労省は監視しなければ危険な組織(笑)ではあるが、良いものも発信している。それは評価せんとな。

新潟を始め、ご覧頂いている皆さま、寒暖の差が出て参りました。くれぐれもご自愛くださいませ。



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●さすが米どころ新潟県、弁当も逸品!●


(Hasta luego, amigos!)
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2016年09月06日

奮闘記・第1013回 研修会のツボ/茨城県

●2016年● 茨城県水戸市

茨城県福祉サービス振興会

専門研修「伝わる・文章の書き方と効果的な記録法」



その日、佐藤は翌日の研修に備え、水戸市に前日から潜伏していた。

そう、水戸市と言ったら、梅干しと納豆、いや常陸国三の宮吉田神社であろう。なにしろ、早朝からキチンと神社が開かれているだけではなく、おみくじも朝からスタンバイされているのも頼もしい(笑)。

そんなわけで、こちらには、あの、日本武尊(やまとたけるのみこと)が、東夷平定の帰途、常陸国(今のおおむね茨城県)を過ぎ、兵をこの地、朝日山に留めて憩わせた故事を以って、この地に神社を創建し、日本武尊を奉祀しているという。関東には多いんだよなぁ、日本武尊関連の史跡や神社って。でも、休んだだけで神社を作りますか。さすが茨城、剛毅ですな!

佐藤は、水戸市に来たときには、この神社を参拝してから研修会場へ出向いている(そしてその直前に某コンビニでアイスを頂くわけだwww)。いや、言い神社なのよ、ここ。島根県の売布神社が高台にある感じかなぁ。



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●常陸国三の宮・吉田神社を参拝●



というわけで、この日も8時過ぎにホテルをチェックアウトし、吉田神社へと向かった。すでに通い慣れた道であるが、やはりナビ様が頼り。だって感覚がサメなんだもの(いいのやら悪いのやら?)。

ナビ様に導かれながら、駐車場へ向かっていく。なにやら駐車場の入口あたりに工事をしている人々を発見!そばには大型の重機が入って、なにやらひそかに作業が行われていた。おそらく日本武尊の古墳を作っているに違いない(今頃か?)。お疲れ様です!(笑)

佐藤はおそるおそるお邪魔しますぅぅぅと頭を下げながら、その場を通り抜け、やぼちゃんがお邪魔にならないように、駐車スペースのど真ん中に置くわけはなく、崖よりの桜の木の下に置いた。ハハハ。

その後、手水舎で手を清め、神門をくぐる。ふぁぁぁぁと拝殿にて参拝。本日の研修の無事を祈願した。最近ヒステリックで他人事研修参加者が多かったからなぁぁぁぁ。

※注)茨城県の研修は大丈夫でした。

おみくじ結果は、ハハハハハ。ハハハハハハハハハハ。さてなんでしたかね?

参拝後、会場の茨城県総合福祉会館へ向かった。

会館付近へ着くと、なんと、会館前の道は車で渋滞しているではないか! 幸い、佐藤は、事務局の方が駐車スペースをなんとか確保してくれていた。有り難うございました。



●茨城県総合福祉会館に到着!●.jpg

●茨城県総合福祉会館に到着!●


■研修で行ったこと
(1)介護記録はなぜ必要なのか
(2)伝わる記録は、他者とのかかわりから生まれる
   チャレンジ No.1「他者とのかかわりを記録に残そう」
(3)サービス計画に沿った援助の提供
   介護計画を読み解こう 〜ICFの視点から〜
(4)サービス実践を記録に残そう
   チャレンジ No.2モニタリング・アセスメントの視点から
(5)情報共有

1.介護記録はなぜ必要なのか
ここでは、プロローグとして、記録とは何か。なぜ、記録が必要なのかを『星の王子さま』に登場する「ゾウを飲み込んだヘビ」を登場させてワークショップを展開した。寄居PAの匂いが忘れられないね!

さて、その結果。

@ 物事の見方、捉え方は「人それぞれ」である。
A より良い記録を残すためには、記録の材料となる情報を得る必要がある。
B そのためには、そこで起きている事柄に興味を持って、その人(事柄)とかかわること。これらが重要であるということを伝え、本題に入った。

余談で長くなるが、最近の記録の書き方について記録が書けない原因のほとんどは「情報収集不足」と日本語力の低下である。

書く情報量がなければ書きようもないし、いくら母語でも文章力(日本語)が低くては、記録文章などは書けないだろう。別にうまく書けなくてもしかたがないが、信じられないくらい、文章を全く書けない人が増えている。この方、ほんとうに外国人?と思うくらいだ。

書くにしても、いちいち細かい「例文」がないと書けない。そして例文を出すば、「こんなに書けない」「こんなに書くスペースはない」等とのたまうのだ。他者に基準を求めておきながら、それはやれない、できない、なぜならば・・・云々である。

であれば、自分たちの組織内で、法令を遵守した「何を、どのように書くべきか」のラインを話し合って決めて、実践すれば良いだろう。わざわざ外部研修に出てきて文句を言っても意味がないと思うのだが。

おそらく、自分が書いた記録をダメ出しされるのが嫌なのであろう。逆に、他者の文章は平気でけなすことを厭わない。

チェック方式や簡易記録などの「役に立たないもの」を必死で自己防衛する方々を納得させることは難しいだろう。なんせやる気がないのだから。

とは言え、「一応、つけてます」という類の記録では、監査を始めなんの役にも立たない。その点は留意しておかんとな。

ここで佐藤が示す書き方は「ひとつの記録の書き方」に過ぎない。記録は多く書いて、多く読み、書いては必要に合わせて削る。足りない部分を考察して足す。その繰り返しで必要な文体や構成ができてくる。書かずにいきなり使えるモノができるわけがない。「一部の」無責任なコンサルに踊らされてはいけない。

この点では「東京23区」が関東でも一番問題な地域であり、介護側の組織の問題が大であると思われるが・・・。



●研修がはじまった〜●.jpg

●研修がはじまった〜●


●「さて、これは何でしょう?」●.jpg

●「さて、これは何でしょう?」●



さて、話を戻そう。

2.伝わる記録は、他者とのかかわりから生まれる
ここでは、参加者同士が、二人一組となって、幼かったころの楽しかった思い出話を語り合って頂いた。まあ、先の「他者に興味をもってかかわる」の実践編である。

もちろん、皆さんは介護の専門家。さすがに他者とのかかわり(コミュニケーション)は得意のようで、会場はすぐに参加者の声と笑い声で埋め尽くされていった。

この間佐藤は参加者の行動を観察。熱心に相手の話に耳を傾けている人や、相手の動きを受けて、同じように手を動かす人など、言語的コミュニケーション、非言語的コミュニケーションを効果的に使い、他者との話を膨らませている様子がうかがえた。

そして、約15分経過後に、会話を終了して頂き、いま語り合った、「相手の楽しかった思い出」を書いて頂いた。

そう、他者とのかかわりを記録として残すのだ。ちなみに、記録にかける時間は5分である。

皆さんは、話し合ったばかりだから、記録の材料は「山ほどある」様子(笑)。多くの方のノートには、たくさんの文字が埋まっていった。もちろん、中には、文章を作るのが大変とぼやく人もいたが(笑)。大丈夫!東京などはそんなレベルにもないから・・・。

こうして、5分が経過後、次は「皆さんが書いた文章を、先ほど話しをした方に見て頂いてください。そう、ノートを交換しましょう!」と伝えました。

すると、「え〜!見せるの?ちゃんと書いていないよ!!」などの反応があった。ちゃんと書いていないってなに?

記録は他者の目に触れるもの。誰が読んでも良いように記載する必要があると声を大にして説明しましたとさ(笑)。

そして、皆さんは、照れながらも、お互いのノートを交換し、お互いに文章を読み合っていました。これこれ!

そして、「なるほど、よく聞いてもらえて、ありがとう」「さっきの話から、自分のことをこんなふうに思ってもらえたんだ」など、自分が伝えた以上に、受け取ってもらえた気がするなあ」などなど、互いが書いた記録に共感することができた。

介護記録の書く内容も、自分が相手なら「なにが聞きたいか(知りたいか)」を考え書いていく。ほんとうのところは聞かなければわからない点も多いし、聞けば納得することもしないこともある。であればまた話し合う。また書いて話し合う、のだ。

そうしてその組織の記録の構成要項のベースができてくる。めんどくさいにはめんどくさいが、5〜10年も同じレベルで悩んでいるよりも早いと思う。



●昼食を頂く●.jpg

●昼食を頂く●



3.サービス計画に沿った援助の提供

ここからは、事例を用いて、介護についての説明を開始。参加者は、施設の方もいれば、通所介護や、訪問介護、グループホームで働く方など、様々であった。事例は、施設で生活している「千野さん事例」である。

もちろん、佐藤の事例はすべてICFの視点で作成されている。そこで、簡単にICF(International Classification of Functioning, Disability and Health)について、ここで用いる言語と具体的な内容について説明した。

介護保険制度では、個別の利用者に対して作成されている介護サービス計画(ケアプラン)に沿った、個別サービス計画に基づいて、必要な援助が行われている。だから、サービスを提供している人々は、常にこの計画を実践しているという意識を持つ必要がある。なければプロとは言わない。

ただし、か・な・り・多くの方々の援助を提供している施設では、個別の計画を頭に入れて援助を行うことは難しいかも知れない(それでもプロなら方法を考えて実践しているはずだが)。

それとは、逆に1対1でサービスを実施するヘルパーやユニット形式のグループホームなどは、計画のもとのサービス提供が存外可能であろう。どちらにしろ無計画でやることは法律が許さないのだ。

4.サービス実践を記録に残そう
ここからは、ある日の千野さんと介護職のかかわり(場面)を逐語文にて物語を案内した。物語は、介護場面を対話形式(ダイアローグ)で表現し、読み進める。皆さんには、自分が登場人物の介護職として、その介助を行ったと想定し、各場面の記録を書いて頂いた。

例によって、あなたもしくはあなたの組織のメンバーに、会場から協力者を求め、佐藤が利用者役を、その方には介護職役をやって頂き、場面を良み進めていった。



●参加者に協力して頂き、物語を演じる●.jpg

●参加者に協力して頂き、物語を演じる●



もちろん、ここでも、事例は「ICF言語」を意識し、「心身機能への援助の場面」「活動への援助の場面」「参加への援助の場面」「環境への援助の場面」として構成されている。

物語を紹介した後は、参加者がその場面を記録として表現する時間である。まずは、すべての場面について個別に自分がこの介護職ならば、そのような介護記録を書くかを考えて頂いた。

時間は、各場面ごと5分である。この時間が長いか短いかは、1人ひとりによって違う。書きたいことが自分の中に有れば、5分はあっという間に過ぎてしまう。逆に自分の内に書く言葉がないと、この5分は異様に長く感じるのだ。

幸い、皆さんは、書きたいことが多くあったようで(笑)、5分では足りないともらしていた。

さて、個別に事例と向き合った後は、今度はグループ内で、介護記録をまとめて頂いた。と言っても、すべての場面を話し合うには時間がもはや足りなくなかった。そこで、各グループに、取り組む場面を決めて頂き、その場面の記録についての話し合う時間を持った。

各グループで模造紙に書いて頂いたものを、ホワイトボードに貼り、それぞれを読んで案内した。皆さん、短い時間でまとめることができている。これはほんとうに素晴らしい!



●耳を傾ける参加者●.jpg

●耳を傾ける参加者●


5.情報共有
最後に、佐藤が作成した介護記録の「回答例」を紹介した。すると、皆さんは一様に感激して、このような記録が有れば、その場面がようわかるとのことであった。まぁ喜んでいただけたのは恐縮で有るが、それはあくまでも回答例。施設や場面に合わせて作成していくことが大事である。

研修後の質疑応答では、

@ このような文章は作れない。
A 実際には、記録を書くスペースが3行程度しかない
B 書く時間がない。

などなど、想定される記録に対する現実を訴えてきました。先に述べたように、法律で求められたものはやらなければ(書かなければ)ならない。スポーツと同じく、テニスでも野球でも、なっとくの行くプレイをするためには練習あるのみ。



●各グループの記録が提出された●.jpg

●各グループの記録が提出された●



練習は厳しめに、多めにやらなければ、まず結果は出ない。

リーズナブルな練習でそうそう結果なんか出やしない。だから、記録や認知症関連の研修はあまたあれど、現場のレベルがそれほどアップしているとは思えないのを見てもわかる。文句ばかりで練習なし、では。

そのような中にあっても現場は動いている(動いてしまっている)。ということは、今までの皆さんが残した記録でも、(今のところ)支障なく過ぎているという地域もあるということ。問題が起こる前に自分自身や利用者さんを守る力を多方面につけておきましょう。



●グループの記録を読み上げる佐藤●.jpg

●グループの記録を読み上げる佐藤●



今回の研修のテーマは記録。

この研修で、記録を書くなら、心身機能の記録だけではなく、活動や参加に関する記録も意識して残さなければ。このことに気づいて頂いたのであれば良かったと思います。

まだまだ、暑い日が続きます。まずは、介護職が自分の体をいたわり、元気を蓄えることが重要です。皆さま、どうぞ、ご自愛ください。また、会えるといいなぁ〜!


(良し悪しでもないし、内政干渉をする気も人権をふりまわす気もないが、某国大統領が就任後数か月余りで麻薬取引関連の1000人以上を(警察官が)殺害したという。大統領がその気になれば、映画「ダーティハリー2」も現実になる。三権分立で、大統領が裁判官も兼ねているのはチト問題だけどな!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 14:42| 島根 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月28日

奮闘記・第1010回 研修会のツボ/福島県

●2016年● 福島県郡山市


福島県社会福祉協議会 
                 
平成28年度
訪問介護員テーマ別技術向上研修I



関東でも頻繁に大きめの地震が続いたり、よろしくない物騒な大事件も起きたりと、不穏な日々でありますが、皆さま、いかがお過ごしでしょうか。さて、今回は福島県での研修会のツボのお話。


この研修は「訪問介護に従事するにあたり、日々の業務に置いて直面する多様なニーズに対応するために必要な知識を習得し、在宅福祉サービスの向上を図ること」を目的として、開催された。

ご存知のように、介護予防訪問介護は、平成27年度の介護保険制度改正により、事実上介護保険制度から外されている。

そして、要支援1および要支援2の利用者に対しては、「日常生活支援総合事業」という形で、地域包括支援センターが「介護予防ケアマネジメント」を行い、その中で、総合事業のサービスと介護予防給付のサービスを組み合わせて実施することになった。

もちろん、訪問介護事業所が、総合事業を行うことを表明すれば、この事業を請け負うことは可能ではある。

その一方で、基準を緩和したサービスの参入も可能となり、一定の研修を受けた者が、訪問介護事業所と契約を結び、生活援助等のサービスを行うことが可能となった。

つまり、総合事業下では、資格を有していなくても市町村が行う一定の研修を受ければ、無資格者でも、生活援助を行うことが可能となったのである。

可能となっても、「プロ」(半プロは知らない)がそのまま、ディスカウントしてやり続けてくれるかは不透明(というかやらないだろうな)。

国は、その生活援助を軽度者(要介護1及び要介護2)に対して行っている訪問介護までも、この総合事業に組み込もうとしている。

それによって「質」自体の維持がさらにむずかしくなることには「官」からすれば気にしさえしないのだろう。ある日、事件が起きて謝罪会見でも自分たちがやらされない限りは。

それはいつものことでもあり、さておいて、今回の研修では、現在、要介護1および要介護2の方々に提供しているサービスが、真の生活援助なのか、その部分に着目して行った。

会場はお馴染みのビッグパレットふくしまである。

当日会場には100名を超える方々来てくださった。会場は福島名物の熱気にあふれていた。福島の介護職の皆さんは、ほんとうに熱心である。


■研修で行ったこと
軽度者に対して提供している訪問介護のサービスとは何か

・身体介護と生活援助について再考。
・訪問介護の専門性とは何か。
・介護技術を記録に残そう。


本日の参加者は、サービス提供責任者はもちろん、現役の訪問介護員も多く参加されていた。いや、素晴らしい!

まずは、恒例の各自の「自己紹介」から。



●自己紹介からスタート●.jpg

●自己紹介からスタート●


●資料をもとに介護について語る●.jpg

●資料をもとに介護について語る●



ひとくちに「自己紹介」といっても、1分間スピーチを行うのだ。相談援助職はもちろん、他者のお宅の個人情報に密接に関わるお仕事では、信頼関係が大事である。信頼関係を気づく時間は、お会いしてから15〜20分くらいがヤマであろう。

もちろん、それ以後、数日かけての「挽回」は可能であるが、初めに「なんとなく、あの人イヤな感じ」「どうも信用できんな」と受け取られたら、か・な・り、やりにくいのは否めないだろう。だからこそ、自己紹介は大切な「技術」であると考えておいたほうがいいと思う。

佐藤が行う「自己紹介」とは、グループ内で、半年間の出来事で思い出に残っていることを1分で伝えるもの。

このような、単純な関わりでも、これって結構大変なのだ(笑)。なにしろ、話し手はもちろん、聞き手の協力がないと(これが往々にしてないのだ)、なかなか1分間話をつなげることは難しい。

佐藤は、新兵器のタイマー(旧兵器だろ)を片手にもち、会場を巡る。

「5秒前! はいはい、1分経ちましたぁぁぁ〜」

と合図を送る。

「・・・まだ1分ですか?」「えっ、もう?」という声がそれぞれ聞こえて来る。

しかし、たいがいはすべての人が終わるころには、グループメンバーの顔には笑みがこぼれくるのだ。ハハハ、緊張し続けていたら研修などは疲れるだけですよ。

そして、「身体介護」「生活援助」について語る。

ここでは、訪問介護の介護報酬は「指定居宅サービスに要する費用の額の算定に関する基準」において定められていること伝えた。

国は、平成12年3月に、「訪問介護におけるサービス行為ごとの区分等」を示し、訪問介護計画および居宅サービス計画(ケアプラン)を作成する際の参考として活用してもらいたいと、通称「老計第10号」なるものを出していることも説明した。

しかし、介護職はもちろん、現場の司令塔を担う、介護支援専門員でも、国やその委託を受けた各種団体がいかなる知恵(まれに?悪知恵あり)を凝らしたツールや法則を作成しても一向に活用されることも認知されることもないのが恐ろしい。

医療職じゃないのだから、病気よりもこちらの情報に「認知アリ」のほうがまずは専門職としては、重要だと思うのだが・・・。

とりわけ、この老計第10号の存在については、訪問介護員はもちろんサービス提供責任者のかたも知らない人が多くいた。

まぁ、現役の介護支援専門員も知らない方が多いのだから仕方がないか。いや、これを作成した者、推進してきた者がすでに諦めてしまっているのがいけないのだろう。

その「老計第10号」によると、

「身体介護」とは
(1)利用者の身体に直接接触して行う介助サービス(そのために必要となる準備、後かたづけ等の一連の行為を含む)。

(2)利用者の日常生活動作能力(ADL)や意欲の向上のために利用者と共に行う自立支援のためのサービス。

(3)その他専門的知識・技術(介護を要する状態となった要因である心身の障害や疾病等に伴って必要となる特段の専門的配慮)をもって行う利用者の日常生活上・社会生活上のためのサービスをいう(仮に、介護等を要する状態が解消されたならば不要となる行為であるということができる)。

生活援助とは
身体介護以外の訪問介護であって、掃除、洗濯、調理などの日常生活の援助(そのために必要な一連の行為を含む)。

利用者が単身、家族が障害・疾病などのため、本人や家族が家事を行うことが困難な場合に行われるものをいう(生活援助は、本人の代行的なサービスとして位置づけることができ、仮に、介護等を要する状態が解消されたとしたならば、本人が自身で行うことが基本となる行為であるということができる)。

このようになっている。

そこで、指定基準に定められている、訪問介護の基本方針を確認することにした。基本方針には、「指定居宅サービスに該当する訪問介護(以下「指定訪問介護」という)の事業は、要介護状態となった場合においても、その利用者が可能な限りその居宅において、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、入浴、排せつ、食事の介護その他の生活全般にわたる援助を行うものでなければならない」となっている。

つまり、「その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう」援助を行うこと。さすれば、当然のことながら、軽度者に提供される訪問介護は、軽度者(自立度が高い)ゆえに、その有する能力に応じ自立した日常生活を営めるように援助するということが求められるというわけである。

そうであるならば、有資格者の訪問介護員が軽度者に行う援助が、「家事代行」になってしまっていてはいけないはずだ。

その援助は、身体介護とされている、「利用者の日常生活動作能力(ADL)や意欲の向上のために利用者と共に行う自立支援のためのサービス」であるはずなのだ。

そこで、佐藤は、「玉前さん事例」を用いて、具体例をあげて解説した。はじめに、介護支援専門員が作成する、「居宅サービス計画」の説明した。

介護支援専門員の業務や作成する「居宅サービス計画」の意図や趣旨がわからずして、「訪問介護計画」を作ることは至難の業であるはずだが、システム上、というか予算上、現在、介護職はそれらの研修がめったに行われていない。

そのため、勝手に介護職の親玉とされてしまった悔悟、いや介護支援専門員のプランを右から左に受け取って、ファイルにしまうのが定例になってしまっている。そう「何が書かれてあるべき」がわからないのだ。

だから、おおむねその基本内容を把握しておくことがサービス提供責任者などが職務を全うするための技術にもなる。

まず、介護支援専門員は、どのように居宅サービス計画書を作成するのか(している介護支援専門員のお話)

それを受けて、サービス提供責任者がどのように訪問介護計画書を作成するのか(・・・まぁいいか)

そして、これらを踏まえて、訪問介護員が提供するサービス(具体的な援助)について説明した。

参加者の多くが、介護支援専門員が作成する「居宅サービス計画」を「見たこと」(読んだかどうかは不明)はあっても、さほど重要視はされておらず、むしろ、サービス提供責任者が作成する指示書(手順書)に重点が置かれていることがわかった。



●お弁当を頂く●.jpg

●お弁当を頂く●



午後からは、ICF(国際生活機能分類)についても触れた。

訪問介護のサービスは、利用者の心身機能(健康状態)だけを支援しているのではなく、ADL(活動)社会性の維持(参加)家族(環境)を支援しているということを説明した。

そして、ある日の援助内容を、ダイアロ−グ(会話形式の物語)として案内して、皆さんには、登場人物の訪問介護員になったつもりで、介護記録に挑戦して頂いた。



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●参加者の協力を得て場面を再現●



せっかく会話形式の物語としてあるのだから、佐藤だけが話してもつまらない。疲れるし(笑)。そこで、参加者にお手伝いをして頂いた。

実は、様々な会場で、お手伝いをして頂くのであるが、皆さん本当に「やさしい声」を出してくださり(ホント)、利用者役をしている佐藤も「ほんわか」やさしい気分になっていくから不思議である(笑)。やはり、話しかける声(のトーン)って、大事なのだなぁ。

その後、皆さんに介護記録を書いて頂いた。



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●ケア手順を考える●


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●課題と向き合う参加者●


●グループに溶け込む●.jpg

●グループに溶け込む●



すると、どうだろう。佐藤が会場を巡りのぞき見した範囲では、しっかりと介護記録となっているではないか。しかも、きちんと敬語が用いられている。ちまたの医療職とはえらい違いである。もちろん、医療職にも「その種の達人」はいるのだが。

医療職と違い、この介護という仕事は、気配りや物の言い方で雌雄を決する時がままある世界なのだ。

でも、この記録に敬語を用いの書き方は、同じ介護職でも、申し訳ないが、施設職員が書く記録には現れないのだ。



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●介護記録に挑戦●


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●研修を見守る仲間たち●



次に、各グループでまとめて頂いた。佐藤が、グループの中に入り驚いたことは・・・、なんと、会話の中で、

「ねえねえ、これって、身体1生活1の援助だよね?」

という言葉である。

「えっ、なぜ、そう思うの?」と尋ねると、「だって、このような援助は、身体1生活1でしているから」という。なんの介護職としての理念も知識も感じないお言葉。これは本人よりも、指導者に問題があるだろう。

そこで、佐藤はマイクのスィッチを入れた。

「みなさ〜ん!この援助は身体2ですから!」

と叫んだ(研修会場の端で愛を叫ぶ)。

ちなみに、この物語では、作中の訪問介護員は、玉前さんと一緒に「ポテトサラダ」を作った。

訪問介護員は、常にそばに寄り添い、固定まな板を使えるように、使い方を説明したり、うまくできたことを称賛したり、怪我をしないように見守ったり、本人が好みの味付けができるようにアドバイスをしたりしている。

これは、家事代行ではないのだ。まぎれもない「自立支援のための見守り的援助」であり、まさしく身体介護である。



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●介護記録から見えてきたこととは?●



最後に、記録の「回答例」を配布し、記録の書き方について説明した。

ただ、残念なことに、現在(というか初めから)訪問介護事業所の介護記録は、チェック方式が主流である。佐藤が例示した文章をそのスペースや形式で書くことは不可能に近いだろう。

だが、練習は必要最低限の「クォリテイ(ここでは仕事の質)」を想定して、訓練しておくことが身のためでなのだ。

やってること自体が「違法行為」「基準以下」ではプロとして恥かしいし、組織の存続も「運」(見つからない)しだいになってしまうだろう。

だからこそ、研修(練習)では、正統的なものを覚えて行かねばい意味がないのだ。だからこそ、佐藤は研修で、介護記録には、その時々に利用者ができたこと、訪問介護員がしたことを書くことが重要であると説くのである。



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●介護の専門性を発揮しましょう●



研修終了後に、参加者が来て話をした。利用者から、「〇〇さんはしてくれたのにあなたはしてくれないのね」と言われ落ち込むことがあったけど、今日の話を聞いて、「自立を支援することの重要性がよくわかりました。これなら続けられそうです」と笑顔で話された方がいた。

そうそう、身体介護でも、生活援助でも、介護保険制度のサービスは、「介護等を要する状態が解消されたならば不要となる行為」であったり、「介護等を要する状態が解消されたとしたならば、本人が自身で行うことが基本となる行為」なので、「何でもしてあげる援助」は、結果的には「その人らしい生活への援助」には程遠いものになっているのかも知れないのだ。

さて、これにて福島県の研修は終了しました!

今回、新担当の福島県社会福祉協議会・金山さん、支えて頂いた皆さん。そして参加して頂いた皆さま、有り難うございました。おっと、今回も来て頂いた、中央法規・平間さんもお疲れ様でした。

関東は梅雨が明けました。これから暑さ厳しくなるでしょう。皆さまどうかご自愛くださいませ!


(相模湖の大量虐殺事件は問題外の悪業なのだが、この犯人が衆院議長公邸の警官に送った「犯行の手順書」はまさに介護職の手順書の形式であったことに驚いた。そしてその通りに行われてしまったのは遺憾であるのだが、ここでも問題なのは、やはり行政(と県警)の対応なのだ。介護の問題はいろいろな形で現実に浮き上がっている。みんなでなんとかせねば!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 16:15| 島根 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月21日

奮闘記・第1009回 見聞録/福島県

●2016年● 福島県耶麻郡&郡山市


西会津&裏磐梯ですぜ! 梅雨空を、ひとっ飛び

〜磐梯山から猪苗代湖を望む〜

【後編】



本日は雨でやや寒い気がしますが、皆さまお元気でしょうか。そんな中、今回も前回に引き続き、福島県での見聞録です。いや〜メンダコが(笑)・・・。


【磐椅神社(いわはしじんじゃ)】
佐藤は、いよいよ、当初の目的であった、磐椅神社へ向かった。

この神社は、会津藩初代藩主・保科正之公をお祭りしている土津(はにつ)神社の右側の森の中にある。まぁ形の上ではこちら(土津神社)が摂社なんだよなぁ・・・。

軒を貸して・・・ではないが、そもそも複雑な信仰過程の変遷がある神社だから仕方がないのかしれないがもが、藩主の意向にもかかわらず、磐椅神社はあんまし大事にされているとも言い難い感じがする。

佐藤は、土津神社の前を右折し、その後「磐椅神社へ↗」という標識に導かれて道路からさらに右側に続く川沿いの何度も通った道を行くのだ。

川と言っても、その川は堰堤のような川で、道と言っても林道で、さらに砂利道である。川沿いには、ガードレールがある。反対側の森側には、ガードレールはなく、道を踏み外したら、森の中に転げて行くようなそんな道である。しかもその道は先ほどまでの雨で、ぬかるみ、水たまりもできている。

まぁ、人さまよりも熊(実際、出没注意の看板あり。どうやって注意するんだか)さんに遭遇する可能性が高い感じがする。いま、全国に「アルクマ」がたくさん報告されているからな。

助手席の「ひゃ〜参謀」は、文字通り“ひゃ〜”“ひゃ〜”を繰り返していたが、佐藤は、お構いなしに先に進み(前世は馬車の馬?)、無事といえば無事に、境内の空き地に車を置いた。ふう、なんとなく無事で良かった(笑)。


●磐椅神社を参拝する●.jpg

●磐椅神社を参拝する●


●神社からの道路を爆走(三途の川?)●.jpg

●神社からの道路を爆走(三途の川?)●



雨上がりの境内はなんと清々しいのだろうか。

早速、手水舎にて手を清めた。うん? 何か気配がする。やはり、この神社、周りは森に囲まれており、もしかしたら熊が近くにいるかもしれんな・・・。時期的なものかもしれないが、10年くらい来て、社務所が開いていたのは1回だけ。

2人は、周囲に気を配りながら、境内に入った。社殿にある鈴を鳴らし、再び参拝できたことに感謝を伝え、今後の無事を祈ったのであった。

さて、こちらの社務所は相変わらずのクローズドで、残念ながらおみくじ箱の常設置はない。そこで、先の土津神社に立ちより、向こうの藩主さんに陳情して、こちらの分「も」おくじを引くことにした。そしたらどちらも大吉であった。薩長の藩主さんより、よほど物分かりがいい好人物だったと思われる(笑)。


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●土津神社を参拝●



おや? 先ほどまでの雨は、すっかりと上がり時々お日様が顔を出すようになってきた。さすれば、磐梯山ロープウエイなるものに乗ろうではないか!

ということで、佐藤は、ナビ様に磐梯山ロープウエイを入れ、ナビ様に導かれるままに山を登っていった。この日は、マウンテンバイクの大会があったようで、駐車場には、車がたくさんあった。その大会も、終盤を迎えているようで、自転車の整備をしている参加者もいた。

磐梯山ロープウェイは、グランドサンピア猪苗代リゾートスキー場の中にある。ゴンドラ(スカイシャトル)に乗って約10分で1250mまで上昇できるのだ。

我々は、その参加者および関係者の間を縫って、ロープウエイの発券場へ向かう。もちろん、佐藤の腕にはキングあかべぇ君がしがみついている(笑)。

やがて、我々は係の人に誘導されてゴンドラに乗り込んだ。緑の山肌に、黄色いゴンドラが映える。山肌には、マウンテンバイクを操り滑走する若人の姿が見える。よくまぁ・・・(音信不通)

●磐梯山ロープウエイに乗る●.jpg

●磐梯山ロープウエイに乗る●


●あかべぇ〜!八重たんも一緒!!●.jpg

●あかべぇ〜!八重たんも一緒!!●


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●どんどん登っていく(当たり前)●



やがて、ゴンドラは風に煽られながら、ごとごとと音を立てて、山頂駅に着いた。ゴンドラを降りると、風が冷たい。

思わず“さぶ!”と声が出てしまう。

なんとなく、スカーフとカーディガンをはおっていたから良いが、山の気候を侮ってはいけんね。山頂駅を出たところには、ベンチが置かれ、景色を眺められるようになっていた。


●山頂駅に着いた●.jpg

●山頂駅に着いた●


●強風に煽られる。ははは●.jpg

●強風に煽られる。ははは●


●「うつくしま」の風景(猪苗代湖が広がる)●.jpg

●「うつくしま」の風景(猪苗代湖が広がる)●



ここからは、眼下に猪苗代湖が一望できるビュースポットだ。福島は「うつくしま」と言われるが、ここからの景色はまさしく“うつくしま”であった。

ちなみに、ここは、翁島登山道と隣接しており、そこは最も最短で山頂まで行ける翁島登山道だという。
山頂までは、約2時間で行けるという、理論的には(笑)。

まぁ、不心得者が行くと手長・足長がひょこひょこと出てきかねないので止した。

もはや、空海大師さんも安倍晴明さんもいないのだ。巨神兵あたりが出てきてもめんどうだし、何が出てきても困るし。もう、末法の世(1052年が末法元年らしい)が過ぎて、千年近く立つ。まぁ確かに世界中で治安もよくないからなぁ。

さてさて、日常生活の記憶も怪しいのに恐縮だが、佐藤は、遙か昔学生時代は山岳部へ所属しており、山登りは嫌いではない。もう少し若かったらなぁ、手長・足長に会いに行くのだが(笑)。

我々は、冷たい風に耐えながらも、しばしその場でたたずみ、新緑の空気と景色を楽しんだ(苦しんだ?)。ははは。

帰りは、磐越道を戻り、郡山で高速を降りた。

本日のホテルは馴染みのα‐1郡山云々(笑)である。ナビ様に導かれるままに行くと。道路は渋滞中、途中柏屋開成店さんへ寄る。ここには菓祖神萬寿神社(かそしんまんじゅうじんじゃ)があるのだ(笑)。

ご祭神は、林浄因命(りんじょういんのみこと)・田道間守命(たじまもりのみこと)・初代本名善兵衛命(ほんなぜんべいのみこと)のお三かた。

佐藤は参拝後、店内に入り、おみくじを引く。すると、なんと大吉であった(笑)。いいねぇ薄皮饅頭

気を良くした佐藤は、お土産に薄皮饅頭を買ったのは言うまでもない。夕方は郡山駅の近辺をぶらぶらして過ごした。


●萬寿神社で大吉!●.jpg

●萬寿神社で大吉!●


●JR郡山駅駅前はにぎやか●.jpg

●JR郡山駅駅前はにぎやか●



次の日、我々は仕事前に、安積国造神社開成山大神宮を参拝した。

【安積国造神社(あさかくにつこじんじゃ)】
こちらの神社も行きつけの神社。郡山駅にほど近い場所にある郡山総鎮守。ご祭神は、和久産巣日神・天湯津彦命・比止禰命の3神。すでに何回も来ている神社なので境内への入り方も心得ている。

まあ、初めて来たときには、駐車場を探せずに何回か周りを走行したのだが(得意の2ラウンド?)。境内に車を置けることがわかってからは、迷うことなくなった。

ということでこの神社は紹介済みなので短めの紹介。

早朝参拝で、まだ社務所は開いていなかったが、我々は呼び鈴をならして対応して頂き、おみくじを引き、お守りを交換した。

この神社の創建は、第13代成務天皇の御代とされる。勅命により、比止禰命(ひとねのみこと)が安積国造(あさかのくにのみやつこ)に任ぜられ、当時未開の地であったこの地を開き、治めたことがはじまり、以後祭司がとり行われている。ちなみに、佐倉の麻賀多神社のご祭神と同じである。

【開成山大神宮】
こちらは初めて伺った。ご祭神は、天照大御神・豊受大神・神倭伊波禮彦命の三神。東北に限らず、初めての神宮御分霊の奉祭であり、太政大臣(現在の総理大臣)の決裁と、明治天皇の御沙汰で開かれた神社であった。まぁ伊勢神宮+橿原神宮みたいなもの。

この大神宮は開成山公園の前にある。この日は、雲ひとつない快晴であった。我々は、駐車場に車を置いて、境内を歩いた。境内では庭師の方々が、草取りや木々の剪定を行っていた。はじめに手水舎にて手を清め拝殿に向かう。

早朝にもかかわらず、登園まえのお子さんを連れた方々が参拝をしていた。小さい子どもが「神様、今日も1日お守りください!」といいながら手を合わせていた。なんとも素晴らしい。そして大人は今日も自分勝手なお願いをし続けるわけだ(笑)。

その子におばあさんらしい方が、「そうね、今日も元気でね」と答えていた。日本の正しい朝がここにはある(気がする)。

さて、佐藤は、拝殿にて、陽光の暖かさを背中に感じながら、本日の無事を願ったのであった。おみくじ結果は? ははははは。皆さま、ご自愛ください。



●安積国造神社を参拝●.jpg

●安積国造神社を参拝●


●開成山大神宮を参拝●.jpg

●開成山大神宮を参拝●


(某・北朝鮮が国外の工作員に指令を出すラジオの「暗号放送」を再開したという。まぁよろしくは全くないが普通に聴いても暗号なんだけどね。外国語って難しいよねぇ!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 15:29| 島根 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月13日

奮闘記・第1008回 見聞録/福島県

●2016年● 福島県耶麻郡

西会津&裏磐梯ですぜ! 梅雨空を、ひとっ飛び

〜諸橋美術館を満喫す〜

【前編】



皆さま、お元気ですか? 佐藤は、ここのところ2週連続して東北道を行ったり来たり、爆破予告(?)があったりで右往左往しておりました。爆破予告はシャレになりませんでしたねぇ・・・。

さて、今回は、福島県での見聞録のオバマ氏、じゃなくてお話(笑)ですが、その前に、この爆破予告の件。

「事件」は、先週の金曜日のこと。研究所の車・やぼちゃんに、いつものようにスーパー・「ひゃ〜参謀」(おや?)の同行で、宮城県の一見ほんわかした、しかし大雨による大雨のため、大難儀に愛、いや遇い、大変歓迎された感がありありとある見聞を終え、泣きながら帰路についた途中のことである。

福島県の某所に寄り、帰りの磐越道に入ったとたん、交通情報を知らせる電光掲示板に「PASA閉鎖中」なる文字が出現した。

佐藤は、「ひゃ〜参謀」に、「PASA閉鎖中ですと。どういうこと?」と尋ねる。

スーパー・マグニフィセント・「ひゃ〜参謀」は、「さぁ〜、先月も東北道に爆破予告があって閉鎖したらしいですよ」とつぶやく。ひゃ〜参謀は、つぶやきながら早速ネット検索を開始。あちこちで「どうして?」という疑問が湧いていたが答えはアップされていない。

福島県はウルトラマンの「故郷」である。第1話が猪苗代湖ロケ地がある県だ。すわ、怪獣の出現か?

怪人情報も怪獣情報も、なかなか入ってこない。佐藤は、この先どうなるのかという不安にかられながらも、信じられないくらいの遵法速度を持って、東北道を駆け抜けていった。

安積PAにさしかかると、入口に発煙筒がたかれ、赤い炎が、点々と置かれ、高速警備隊が旗を振り、入れないことを知らせているではないかぁ〜! なんとも、ものものしい雰囲気である。

我々は、このまま東京にいたどり着くまでノンストップで走らなければならないのか?と思いつつも、原因を知りたい。だれか〜!なぜ、閉鎖しているのか教えてくれないかしら? ラジオを入れても、ガァ〜、ジィ〜と雑音のみ通常の番組も入ってこない。

もしかしたら、今はやりのテロでもあったのか? 場所が場所なだけに「なんとなくクリスタル」な不安が湧き起こっていた(根拠がわからんからねぇ)。

心なしか、周りの車のスピードもあがった。佐藤は、とにかく、早く早く、この事態からの脱却を願い、ハンドルを握り続ける。

その後、鏡石PAもダメ。阿武隈PAもダメ!

「ひゃ〜参謀」が、おいおい、わしらはなこのあと、東北道で、栃木県・群馬県・埼玉県を抜けにゃならんのじゃ。ええ加減にせえよ!(いつから河内のかたに?)

こうなったら行けるところまで行って、タイミングを見て、高速を降りるしかないな、とそんなこんなを話しながら進むと、なんと、栃木県に入ったとたん、電光掲示板に掲示はないあ。ウンともスンとも光る気配もない。いや、それどころか、那須高原SAは閉鎖されておらず、すんなりと入ることができた。えっ、どういうこと?

「ひゃ〜参謀」が調べたところ、やはり爆破予告があったらしい。ここからは、TBS Web Magazin Skip!によりかかる。

8日夕方、東日本高速道路と東北自動車道などに爆発物をしかけたという電話があった。 警察が、宮城・福島・山形・秋田の各パーキングエリアとサービスエリアを封鎖し、不審物の有無を確認していた。 警察は犯行声明の該当するおよそ40箇所のサービスエリアとパーキングエリアを封鎖、不審物の捜索とともに、威力業務妨害の疑いで捜査しました。 これまでに、けが人などの情報は入っていないらしい。

何もなくて良かったけど。まことに、ふんだんに、本当に迷惑な話である。お出かけになる際は、高速では早めにトイレ休憩を取ることをお勧めしたい(笑)。だって、某所に行くときは、なんともなかったのよ!

・・・っていうことで、長くなったが、今回は福島県の見聞録から。

佐藤は、東京を早朝に飛び出し、福島に侵入した。

もちろん、しぶしぶ連れてきた、スーパー・「ひゃ〜参謀」もおる。東北道をひた走り、目指すは、磐梯山の麓にある、磐椅(いわはし)神社だ。

郡山インターチェンジ(IC)で、磐越道に乗り、猪苗代ICを目指す・・・のだが、何ということだ? 磐越道に入ったとたん、雨が降り始め、目指す、磐梯山は、まったく見えないのだ。

しかも、雨脚が強くなり、ワイパーはフル稼働状態だ。こんな中、高速を降り、神社に行ったところで外に出ることもできないに違いない。

そこで、行き先を変更して会津にある岩代国一の宮・伊佐須美(いさすみ)神社を目指した。新鶴スマートICの料金所より一般道に降りて、伊佐須美神社を目指した。

このころ、伊佐須美神社のあやめ苑では、あやめ祭りが開催されている時期である。我々は、誘導に従い、臨時駐車場に車を置く。着くころには雨は上がり、晴れ間も出てきた。ぬかるむ足元に注意しながら、縁日がならぶ参道を歩いた。

我々は、あやめ園に入り、あやめを眺めたのだが、前回来た時よりも、心なしか、・・・いや少なかった。時期が早かったのか?

その後、伊佐須美神社を参拝した。

ここは、初めて来たときには、神門には白い布が垂らされて、それはそれは。おごそかな雰囲気が漂っていた。

しかし、残念なことに、平成20年に(たしか)不審火で本殿が焼失。現在は神門の白い布も外され、参道から仮社殿が見える。

古代においては、磐椅神社が上位であった。「延喜式」の成立以後は、伊佐須美神社の方が上位となったという。

ネットなどでは、磐椅神社のご祭神が磐梯山をご神体山とする「国津神」。伊佐須美神社が「流行」の天津神・伊弉諾尊と伊弉冉尊を勧請し、加えて、四道将軍の大毘古命らの縁起も採用したからという話もあるが、よくわからないな(笑)。なにしろ、その927年に延喜式は撰上されていたのだが、施行されたのは、なんと967年(40年後)なのだ。なにしてんだか・・・。

まぁ、会津地方は、古墳時代前期(4世紀代)にヤマト王権特有の大規模な前方後円墳が築造されている。

亀ヶ森古墳(河沼郡会津坂下町・東北圏第2位の規模)、三角縁神獣鏡が出土している、会津大塚山古墳(東北圏第4位の規模)などが築かれており、かなり早い段階でヤマト王権の勢力下におり、蝦夷勢力との紛争の跡があまりみられない。早くから「和解」できていたのだろう。

磐椅神社のほうは、蝦夷勢力の後退、大伴(大友)修験、平家の衰えなど、次々に治める勢力が衰えるなどの影響を受け、とどめは明治維新による神仏分離による磐梯山の寺社勢力が壊滅した。そのため再び神社になり・・・と状況がかなり違うから仕方がないだろう。不明な点も多く難し過ぎるのだ(笑)。

佐藤は、神門をくぐり仮社殿にて参拝。佐藤が、神様と「交信」している間、社殿をとり囲む木々の間から鳥たちの鳴き声が響き渡っていた。どうやら、鷺の仲間が、子育てをしているようだ。その後、おみくじを引くが結果は?・・・。「ひゃ〜参謀」大吉



●あやめ祭りが行われていた●.jpg

●あやめ祭りが行われていた●


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●伊佐須美神社を参拝●


●伊佐須美神社拝殿●.jpg

●伊佐須美神社拝殿●



いっさい気にせず、次は道の駅西会津を目指す(笑)。道の駅・にしあいづ 交流物産館よりっせは、やぼちゃんの後方座席に鎮座しているキング赤べぇ〜の故郷なのだ。

道の駅の駐車場に車を置いて、早速赤べぇ〜探しをした。しかし、赤べぇ〜ぬいぐるみは影をひそめ天井近くの梁になんとか1匹ポツンと置かれていただけ。

企業などのキャラであると、著作権の問題があったり、自前のキャラでないと、ゆるキャラグランプリなどに出にくいのだろうな。

その代わり、福島県耶麻郡西会津町の新たなイメージキャラクター「こゆりちゃん」がなんとなく、畳の上に鎮座していた。

なんでも、西会津町の町の花オトメユリをモチーフにしているとか。もちろん、佐藤もこゆりちゃんを手に入れた。何か問題でも?(笑)



●じゃ〜ん!「こゆりちゃん」のでかいやつ)です●.jpg

●じゃ〜ん!「こゆりちゃん」のでかいやつ)です●



ささ、天気も持ち直した。わが磐梯山へ戻ろう。

佐藤は再び磐越道に戻り、猪苗代湖インターを目指した。となりの「ひゃ〜参謀」は酸欠でお休みタイム中である(笑)。

猪苗代町に入ると、左手に磐梯山が見えてきた。だが、雲が低く垂れさがり、山の全容はよく見えないのだ。

高速を降りるころ、棺から目を覚ました「ひゃ〜参謀」から先に食事にしょうと提案。そこで、もはや、馴染みとなった、裏磐梯にある、レストラン・モントレーへと向かった。モントレーでは、丁度お昼時ということもあり、店内は賑わっていた。

運ばれてきたメニューを見ると、以前あったものがなくなっていた。その代わり、新たなメニューが掲示されていた。店内の話では、経営者が替わったようである(笑)。

我々は、ハンバーグの黒粒胡椒焼きなるものを注文した。運ばれてきたハンバーグは胡椒の香りが豊かに香り食欲をそそる。

また、外側がカリカリで、中はもちもち食感のフランスパンもおいしい。ハンバーグは、黒コショウの粒が口の中ではじけて肉汁とからまり、なんとも美味であった。

ご馳走様でした!



●レストラン・モントレーにて●.jpg

●レストラン・モントレーにて●



食後は、少し歩こう(?)ということで、これまた馴染みの諸橋美術館に入った。諸橋美術館とは、初代理事長の諸橋廷蔵氏が、蒐集したサルバドール・ダリの絵画、彫刻、版画作品など約330点が納められている。ダリのコレクションにおいては、アジアで唯一のダリ常設美術館なのだそうだ。

今回は、企画展、「ハロー、クルック〜共感する記憶〜」が開催されていた。

諸橋美術館のホームページによると、英国現代作家パメーラ・クルックの作品の多くは、自身の体験や記憶に基づいた光景が描かれており、半開きになった扉の前に立つ不穏な影、一心不乱に新聞を読みふける日本人、都市部の群集など、私たちの身の回りに溢れるモティーフを組み合わせて不思議な光景を作り出している。

まさしく、その通り。館内には現代の人々で賑わう場所・群集・人物画には、一種独特の特徴がある。ちなみに「ひゃ〜参謀」が展示物を見てつぶやいていた。

「なるほど、どこかで見たことがあると思ったら、やっぱり!」そこには、ロックミュージシャンのロバート・フリップのCD(キング・クリムゾン)ジャケットが展示されており、カヴァーの絵は、まさしく彼女の絵だった(『クリムゾン・キングの宮殿』など)。

ちなみに、 ロバート・フリップが、彼女の作品を気に入り、1990年代半ば以降から、自身が主宰するロックバンドの「キング・クリムゾン」作品のカヴァーアートに採用し続けている。

この日の諸橋美術館は、日曜日ということもあり、結構混んでいた。中では音声ガイドを無料貸し出しを行っているので、時間のある方は、ゆっくりと鑑賞できるというわけだ。

我々も、思いのほかゆっくりと鑑賞し、お土産コーナーでは、パメーラ・クルックの絵が描かれたチョコレートボックスを購入(笑)。そのボックスは、そのまま研究所の机に置かれている。

さて、サルバドール・ダリの回顧展の巡回展が始まる。京都市美術館では、7/1(金)、9/4(日)。国立新美術館では9/14(金)、12/12(月)の期間に開催されるのだ。

佐藤も、9月になったら国立新美術館へでも行きたいものだ。そして、磐梯山の麓、磐椅神社などに顔を出して挨拶した。



●諸橋美術館の外観●.jpg

●諸橋美術館の外観●


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●美術館の前の池には蓮の花が咲いていた●



さてさて、【後編】は、雨上がりの磐梯山からの景色をお届けしま〜すぅぅぅ。明日はいわきで研修会です!

ぐったり暑いです。皆さま、ご自愛ください。

《国立新美術館・ダリ展》情報
2016年9月14日(水)〜12月12日(月)
毎週火曜日休館
10:00〜18:00 金曜日は20:00まで。ただし、10月21日(金)、10月22日(土)は、22時まで。
※入場は閉館の30分前まで
国立新美術館 企画展示室1E
〒106-8558
東京都港区六本木7-22-2


(参院選で、田中康夫氏が落選しましたが、都知事に出馬したものと間違えられ、票が集まらなかったのでは?というのがもっぱらの噂。それで「なんとなく落選」ですか。うう、残念www!To Be Continued!!)

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2016年07月07日

奮闘記・第1007回 研修会のツボ/静岡県

●2016年● 静岡県静岡市


静岡県社会福祉協議会

平成28年度研修 専門技術力を身に付ける
【介護記録の書き方講座(施設編)】



皆さま、お元気ですか。佐藤はただいま宮城県で研修中です。この報告はまた別の機会にしょうと思います。さても今回は静岡県での研修のお話であります。

佐藤は、昨年、静岡県社会福祉協議会さんが主催する「介護記録の書き方研修」の講師を務めた。今年も年明け早々に、同様の研修依頼を頂き、昨年の参加者からのアンケート等を踏まえ、介護記録の書き方研修を、施設編と在宅編との2回に分けて行うこととなり、今回は、その施設編であった。

《目 的》
この研修は、施設内の他の職員と情報を共有し、チームケアを実践するには、何をどう書けばいいのか、要点をどうまとめて書けばいいのか、そんな悩みを解消し「伝わる介護記録」を書くためのポイントを学ぶことにある。

佐藤は、例によって、研修1日前に、研究所の公用車(笑)「やぼちゃん」にぐったりして元気のない「ひゃ〜参謀」を押し込み、東名高速をひた走り、途中あちこち見聞後、静岡県に入った。まぁ見聞録のほうはこの後、掲載する・・・予定。


まずは、研修会の報告である。研修当日、まずは、「なんでも来い型」の神社、駿河国総社静岡浅間神社を参拝し、本日の恙なき進行をお願いした。

こちらの神社のホームページによると、神部神社・浅間神社(二社同殿、観てびっくり!)および大歳御祖神社の三社を総称して、静岡浅間神社(おせんげんさま)という。お近くに来たらぜひぜひ寄って頂きたい。神社が多数集まって、まさに「神社のワンダーランド」状態(笑)、集めるにしても、こういう集め方は凄い。神社を満喫できますよ。

はじめに、神部神社・浅間神社を参拝する。それぞれで、おみくじを引くが、どうも「行為」に対して「結果」に納得がいかない(笑)。

そこで、境内にある、神様のリーサルウェポン(?)八千戈神社を参拝後、おみくじを引いたら見事(って言っていいのかどうか)大吉であった。ひゃ〜い、やったぁぁぁぁぁぁ! 佐藤は、気分爽快で会場に入ったwwwww。

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●静岡浅間神社を参拝●



会場では、研修担当の熱血漢・赤堀さんが、笑顔で迎えてくださり、いよいよ研修がスタート! 頃は、6月中旬。そう暑くはないが、会場は熱気で蒸していた。

■研修会のツボ
〔介護記録の書き方(施設編)〕
@アセスメントとモニタリングを意識した記録の書き方
A利用者のしていること、出来ていることを記録に残そう。
Bリスクマネジメントを考慮した記録の書き方(ヒヤリハット)


まずは、恒例のグループ内自己紹介である。1人がまず1分間スピーチにて、自己紹介を行い、お互いの存在を確認するのだ。これは介護職、ケアマネなどの職種を問わず、利用者さんに自分を理解して頂く能力、慣れとも必要である。

佐藤の研修は、事例を用いて展開する。今回の事例は、要介護5の「千野さん事例」だ。「千野さん」は、理解力に欠けたり、意思疎通が難しい状態にある、いわゆる認知症症状を呈しているかたである。

そのため、介護職は、その時々のかかわりの中から、本人が理解できるように説明する能力が(話者側に)必要であり、提供する援助が「強制ケア」にならないように努めている。

今回の研修では、介護職がしている「強制ケア」ではない援助の記録である。そのあたりを文章として表し、記録に残せるようになれることを意図していた。


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●自己紹介がスタート!●



@アセスメントとモニタリングを意識した記録の書き方
佐藤の介護計画は、ICF(生活機能分類)の視点を意識して作成されている。そのために、利用者の「生活全般の解決すべき課題」は、「心身機能の課題」「活動の課題」「参加の課題」「環境の課題」に分類されている。

そして、施設サービス計画内では、これらの課題を克服するための、長期目標が抽出され、長期目標を克服するために細分化された短期目標が抽出されている。

さらに、その短期目標を達成するためのサービス内容が導れ、それらのサービスを提供する職種が、詳細に記載されている。

各職種はその施設計画に基づいて、個別の計画を立てている。たとえば、栄養士ならば、栄養ケア計画を立てたり、訓練指導員ならば、訓練計画を、という具合である。

ここで、本来ならば、介護職も「個別援助計画」(旧・処遇計画)を作成する必要があるのだが、介護支援専門員が「登場」してからというもの、丸投げになったせいか、これら個別援助計画というものを見なくなってしまったのが残念である。

もちろん、この事例には、介護職が作成した個別援助計画も付いている。さらに、その計画が、一定期間が経過したということを想定し、評価・モニタリングを掲載した帳票も付けているのだ。

参加者は、これらの帳票を読み込むことで、介護職が提供している援助を詳細に知ることができるというわけだ。

佐藤は、アセスメントとは何か、モニタリングとは何かをホワイトボードを用いて説明しながら、介護職が残す記録の意義についての解説を行った。

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●会場内部の全貌(笑)●



A利用者のしていること、出来ていることを記録に残そう
ここでは、千野さん事例をもとに、介護記録に挑戦をして頂いた。佐藤が利用者と、介護職員とのかかわりを物語(ダイアローグ)として表現し、それを読み上げた(朗読?)。参加者は、その物語をもとに、介護記録にチャレンジしていくのだ。

まずは、各自で場面ごとの介護記録を書き、その後グループでまとめてみるという作業をして頂いた。

すると、皆さんは、事例に赤ペンを引いたり、読み返し、記録を書き始めていった。いやはや、しっかり書けるではないか!(笑)

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●昼食を頂く●


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●グループ検討に参加する●



次は、グループメンバーと相談しながら、グループとしての記録をまとめる作業を行うこととした。ところが、だ。

なかなか、自ら口を開いて、「皆さんどうしましたか?」とたずねる様子もなく、ひたすら自分の記録を書き続ける人もいる。これではグループディスカッションが盛り上がらないのだ。

まぁ、もしかしたら記録をすべて書いて後、グループで語りたいのかもしれないが・・・。会場は静かなまま。そんな中でも、数グループは、語り合いをはじめ、紙にまとめたグループもある。

そんな、こんなで、今回はグループ発表は諦めた(笑)。いちおう、今回の介護記録の解答例を掲載しておく。

「心身機能」の解答例
医務室から「体調変化なし。入浴可能」の指示あり。浴室へお誘いするために、居室を訪問。入室に際してノックの後、あいさつし、体調を伺う。返事はない。ただ、こちらを見て笑顔をみせている。看護師から受けた入浴可能の件を話し、浴室への移動のため、布団をまくり、かけ布団を外すことを伝えて行う。浴室までは、車いすの移動を説明し、起居動作の介助を行う。端座位をとるものの、痛みの訴えはなかった。

「活動」場面1(scene)の解答例
端座位から立位介助を行い、介助バーにつかまり立ちをして頂く。立位安定後、車いすを後方に置き、車いすが後方にあることを説明。着座を促すも、本人は歌を口ずさみ介助バーから手を離さない。一緒に「ゾウさんの歌」を唱和しつつ、「はい、おしまい」の合図を送り、再度車いすがあることを説明すると、手を離して車いすに座った。

「活動」場面2(scene)の解答例
浴槽へは、リフトを使用して2人介助で入る。浴槽に入ると、右手で湯をすくったり、顔を洗う行為が見られた。入浴後、洗面台にて、化粧水をつける。整髪のためにブラシを手渡すと、自分で髪をとかそうというしぐさが見られたが、頭部まで手が届かないこともあり、途中から介助となった。洗面台に向かったとき、「ありがとう」とつぶやかれた。

「参加」の解答例
本日はパンの販売日。居室を訪問し、その旨をお知らせすると、「パンね、行く」とのこと。今回もいつもどおりのパン購入のために、車いすで1階へお連れする。販売コーナーでは、ベーカリー・フォーシーズンの店長の佐藤氏が「千野さん、いらっしゃい!」と声をかける。千野氏も「こんにちは」と返事をされていた。職員がうさぎの描かれたクリームパンと、パンダの絵が描かれたあんパンを見せ、「どちらがいいですか?」と伺うと、「うさぎ!」とのこと。その他、クッキーを1袋手に取る。店長が「うさぎパンは120円、クッキーは85円ですよ」と声をかけた。職員がホワイトボードに数字を書くと、計算して自ら100円硬貨2枚と10円硬貨を出して職員に渡して、支払う。その後、袋を抱えて、店長に「ありがとう」とお礼を述べていた。

「環境」の解答例
夕食後、お孫さんご家族の面会あり。本人はリビングではいすにて過ごされていたが、お孫さんが来たことを説明し、移乗介助を行い、車いすで居室へお連れする。そこで、本日のパンの購入の件を話して、うさぎパンとクッキーを見せる。本人が「それあげる。忘れんで持って帰りや」と話される。お孫さんが「クッキーをくれるの?」とたずねると、「そう、あげる」とのこと。

お孫さんによると、「祖母は昔から人が来ると何かしら持たせないと気が済まない人だった。そういうところは全然変らない」とのこと。ひ孫が手をとり、お礼を「ありがとう」と伝えると、本人も「ありがとうね」と笑顔で答えていた。

ずばり、この介護記録は、介護職員と利用者とのかかわり記録であり、なおかつ「強制ケア」が行われていないことがわかる記録でもある。そのため、よりよい記録を残すためには、介護職員が積極的に利用者とかかわる必要があるのだ。

どうぞ、介護職員が、自分の存在を大切にして、利用者とおおいにかかわり利用者が生きている証を記録に残すようにしましょう。

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●お互いの考えに耳を傾ける●


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●佐藤も一緒に考える●



Bリスクマネジメントを考慮した記録の書き方(ヒヤリハット)
最後は、介護事故について、資料をもとに解説した。多くの事業所では、介護事故については検証し、再発防止に努めていることは論をもまたない。

今回、佐藤は、「ヒヤリハット」についても、ヒヤリハットが起きた原因と、それが起きないようにするための対策案を考え、記録に残す必要があることを伝え、いくつかの事例を用いて詳細に説明した。

言わずもがなだが、職員は誰もが事故を起こしたくて仕事をしている訳ではない。事故を起こした本人が1番、ドキッとしているはずで、怖かったり、辛かったり、もちろん困った思いをしていること。他の職員が同様の事故を起こして、同じ思いをしないためにも、起きてしまったことを誤魔化さず、真摯に自分のしたことと客観的に向き合い、時には他者の力を借りながら、再発防止策を講じることが。重要であると説いた。そうして研修を終了した。


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●赤堀さんの閉会のあいさつで終了●


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●東名高速SAにてマグロ丼を頂く●


研修を終えて後、主催者からアンケートの集計が送られてきました。

その中に、今までは「ヒヤリハット」については対策は考えていなかったが、今回の研修で、ヒヤリハットにも対策を練る必要性に気づいたので早速取り入れたいとの感想を頂きました。そうそう。必要性を感じたのなら、その部分から改善していけばよいと思いますよ。

さて、7月に入り、いよいよ暑くなり、気温がいきなり30℃を超える日が続いております。皆さま、自分の体をケアしながら、ゆるゆると暑い夏を乗り越えましょう!


(日本もとうとう猛烈な暑い季節に突入。静岡県川根本町で38.6℃、山梨県甲府市で37.8℃、東京都練馬区で37.7℃だそうな。ほんとうに暑い。熱中症に気をつけんとな!To Be Continued!!)
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2016年06月27日

奮闘記・第1006回 研修会のツボ/群馬県

●2016年● 群馬県前橋市

群馬県健康福祉課 障害政策課 地域支援係主催   
  
平成28年
第1回 サービス提供責任者現任研修



皆さま、お疲れ様です。佐藤はただ今、福島県で研修中です。またそちらの方は別の機会に譲りましょう。フフフ。磐梯山、フフフ。今回は群馬県の研修会のツボです。

そう、今年も恒例の「あの」研修がやって来た。それは、群馬県健康福祉課 障害政策課 地域支援係さん主催の「サービス提供責任者現任研修」である。

この研修の目的は、「居宅サービスのキーパーソンである、サービス提供責任者等を対象に、居宅介護計画の作成及び事例検討の方法等について研修することにより、適切な居宅介護計画に基づく居宅介護サービスを提供するために必要な知識・技能等を有する、質の高いサービス提供責任者を育成することを目的とする」として、対象は、障害のホームヘルプにかかわっている訪問介護事業所だ(少々長いか)。

まぁ、そうはいっても、ひとつの事業所が、障害も介護保険も両方提供しているところが多いので、研修内容は「両者」に向けての話になる。

この研修は2日間に渡って行われる。現場を切り盛りするサービス提供責任者にとっては連日研修への参加は厳しものがあるが、今回も多くの方が参加して下さった。

佐藤は、いつものように1日早く研究所の赤い公用車(笑)に「ひゃ〜参謀」を積み込んで、群馬県入りした。

このご時世、いつどこで何が起こるかわからない。赤城山の神様や、榛名山の神様にごあいさつをさせて頂いた。

そして、研修当日、今回は上野国総社神社に2日連続立ち寄り、県庁を目指した。今回の会場は、県庁の近くにある施設、ぐんま男女共同参画センターなのだ。



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●上野国総社神社へ寄り無事を祈る●



■研修で行ったこと
《1日目》訪問介護の展開(PDCA)を理解する
@障害者総合支援法について:利用者が利用するまでの道筋の理解する(今後の動き)。
A相談支援専門員(介護支援専門員)が行うこと。
Bサービス等利用計画の作成の手順(安中様事例)
Cサービス提供責任者が行うこと(※アセスメントと援助の組み立て:ICFの考え方)。
Dチャレンジ訪問アセスメントシート(※各自の事例を用いて)。
E行為と手順(介護技術について考える)。
Fモニタリングについてサービス担当者会議への参加方法。

《2日目》情報交換〜居宅介護を事例検討で深める〜
@事例発表(※グループ演習1人40分程度5名)。
A1事例を選抜して、グループで再度作成
(※居宅介護計画の作成演習:ICFの視点で作成する。

佐藤は、この日のために「安中咲子さん事例」を作成した。この方は若いころに統合失調症を発症、40代で脳梗塞を発症したという設定である。

事例に用いた帳票は下記の通り。

@基本情報
Aアセスメントチェックポイントシート
B課題整理総括表
Cサービス等利用計画書(障害)
D居宅サービス計画
Eサービス提供責任者記録(経過記録)
F訪問アセスメントシート
G居宅介護計画(障害)
H訪問介護計画
Iケア手順書


介護支援専門員等のアセスメント手法は様々あるが、同じ利用者に対して作成される計画が、障害と介護保険で差異があるのはおかしい。佐藤は、利用者の課題がぶれることがないように、課題抽出にはおなじみのICFの視点を用いて作成した。

1日目では、主に、相談支援専門員や介護支援専門員の役割、サービス提供責任者の役割について説明。また、事例を用いて「ケアマネジメントの展開」と「介護過程の展開」の違いについて説明した。



●グループ内で自己紹介を行う●.jpg

●グループ内で自己紹介を行う●


●開会のあいさつを頂く●.jpg

●開会のあいさつを頂く●



参加者の多くは、ヘルパー経験はあるものの、サービス提供責任者になったのはつい最近のかたが多い。そこで、いきなり、ケアマネジメントと言われてもねぇ・・・と。

やはり、困惑されたかたも多いようで、「資料1を開けて、事例のこのシートを見て下さい」と言っても示されている帳票を探すのがまた大変!

特にBグループさんは(笑)・・・。この方々がいて下さったおかげで、佐藤も丁寧に説明することができた。まぁ、資料が多かったからなぁ・・・。

それでも、時間経過と共にケアマネジメントの専門用語にも慣れ、自分の事例と照らし合わせることができた(と思う)。

極めつけは「ICF生活機能分類」の説明である。

佐藤は、ホワイトボードに長方形を描き、横に時間軸を置く。縦に病気の重さ軸を示し、斜めに線を引いて生活機能分類の種類と時間軸によって、生活機能が枝分かれしていく度合いを示した。

そして、医療(看護)と生活(介護)の違いについてまで、熱く熱く、語ったのであった。



●看護と介護の関係性とICF●.jpg

●看護と介護の関係性とICF●



今までICF生活機能分類について言葉で知っていたかたも、イラストで視覚的に説明したことで、ICFについての理解を深めることができたようであった。わざわざ、休み時間に、先ほどの説明を聞いてめからうろこでしたと伝えてくれた参加者もいて、佐藤の励みにもなった。ふう、良かった。

午後からは、皆さんに自分が自宅で風呂に入る時の手順について書き出して頂いた。そして、風呂に入るといっても1人ひとり、それぞれ価値観があるのだ。

結果、入浴介助とは、「風呂に入る」=「清潔の保持」というわけではなく、様々な行為が自分でできるようになるための支援であるということを理解して頂いた。



●お弁当を頂く●.jpg

●お弁当を頂く●



このような介助をヘルパーが行うためには、サービス提供責任者が、居宅介護や訪問介護計画を作成する際には、訪問介護としてアセスメントを行い、本人及び家族の意向を把握する必要があることを説いた。

皆さんには、各自で持参した事例をもとに、訪問介護のアセスメントシートの記入にチャレンジして頂いた。すると、どうだろう? 障害者支援法のみのサービスを提供している人と、主に介護給付のサービスを提供している人々との間に情報量の差が出てきたのである(笑)。

この原因は「制度の差」なのだろうか?

障害者自立支援法において、「相談支援専門員」の登場は、つい最近のことなのだ。居宅介護は、すでに「その前からサービス提供があった」ということである。

ヘルパー自身が、本人とかかわる時間が長かったり、利用者及び家族とのコミュニケーションに重きを置いて支援しているからなのか、援助に必要なその方々の想いや意向をしっかりととらえて支援を行っている、ということではないか。



●自分の事例をもとに訪問介護のアセスメントシートを作成●.jpg

●自分の事例をもとに訪問介護のアセスメントシートを作成●



一方の介護給付のかたは、本人の状況は描けたとしても、利用者・家族の想いや意向をあまり把握されていないうちにサービス提供が成されているのではないかと思った。

まぁ、これも仕方がないのだろう。

すでに介護支援専門員が登場して、16年も立っており、サービス提供責任者も、「ある意味」、介護支援専門員の言う通りの情報だけでサービスを提供をしてればよい、という風習があったかもしれない。

次にモニタリングとはどのようなことなのかについて説明した。

モニター(測量)に行き、事前のアセスメントの差をみて、評価(改善・維持・悪化)を出すこと、「変化がない」=「現状を維持」の場合以外、再アセスメントを行い、計画を変更する必要があることを説明した。

そして、最後は、全体を通して、これらのサービス提供責任者の役割のひとつひとつについて、したことを経過記録として残す必要があることを説明。さすがに、継続研修をしている群馬県であるから、多くの事業所には経過記録が定着したようだが、中には、作成されていない事業所もあり、参加者同士が、作成方法について有効な情報交換をされていた。

さてさて、これにて1日目の研修は終了。2日目は、参加者同士の情報交換を目的とした、事例検討である。各グループは6名1グループ。はじめは1人につき30分程度の検討時間を設けたのだが、どうやら30分では足りず、40分で行うことにした。



●2日目の朝の総社神社●.jpg

●2日目の朝の総社神社●



【事例検討の方法】
@発表する。
A質問をため込む。
B発表者が質問に答える。
C疑問点について他者のやり方を聞いてみる。
D事例を通して情報を得る。

佐藤は、皆さんが検討している間に、各グループに侵入し、現場で行われている、素晴らしい介護技術の提供や「それって、おかしくない?」事例などを伺い、直接の疑問点に答えるなどをしていた。

最後には、各グループ内で1事例を選抜し、ICFの視点で訪問介護計画書を作成して頂いた。すると、「活動」と「参加」の分類が難しいという声があった。まさしくそうである。活動と参加は持ちつ持たれつの関係性があるわけで、一概にはこうだと言えない。一人ひとりのしていることや、できることによって分類は違ってくるのだ。

まぁ、簡単に考えるのであれば、活動は、日常生活動作の維持・向上を図るための援助であって、参加は、その方の役割の提供や社会性、他者との交流など、意欲を向上させるための援助であるということだろうか。

結果として、グループ討議に時間がかかって、発表する段階までには至らなかったが、テーブルの上にひろげられたA3判用紙には、「心身機能」に対する具体的なサービス内容、「活動に対する具体的なサービス内容、「参加」に対する具体的なサービス内容、環境に対する具体的なサービス内容が、しっかりと記載されていた。

素晴らしい!

最後も、恒例の修了証の授与式である。皆さんは「群馬県知事名入り修了証書」を手にし、堂々と会場を去って行った。

こうして無事研修会を終え、寄居・星の王子さまパーキング(上り)で、《貂(てん)のおじさん》から「うわばみ焼き」を買って家に帰った(笑)。

今回は、「薄皮饅頭」を郡山のお土産に買った。しかも「萬寿神社」大吉だ。ハハハハハハハハハ。



●本日のお勧めフルーツトマトのピッザ●.jpg

●本日のお勧めフルーツトマトのピッザ●



・・・さて、本格的な夏はこれから。群馬県は、毎日のように最高温度を記録している地域でもあります。どうぞ、援助をする皆さん自身が、まずは自分の健康を維持し。心温まる援助を提供してください。

(某政党が防衛費は「人を殺すための予算」と発言し、結局「不適切」として取り消した。与党も「失言の見本市」で信用もしにくい政党だが、この野党の失言は国防を蔑ろにしている政党としか思えない。そうならよほどの「能天気」か「政権を取る気がない政党」のどちらかだ。まぁ狙っても・・・だけどな!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 15:35| 島根 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月22日

奮闘記・第1005回 研修会のツボ/東京都

●2016年● 東京都葛飾区

葛飾区介護サービス事業者協議会

「認知症高齢者とのコミュニケーション」
〜こんなことしたらうまくいった!いやはや難しくて困っております!!〜



皆さま、お疲れ様です。

いや〜雨が降りませんね。出かけるときは良いですがダムの貯水地でクマが泳いでいるのをみると、危機感が募りますよねぇ(真剣味がたりない?)。

いきなり、つまらない話で恐縮ですが、長く購読してきた某雑誌等の定期購読を解約しました。ここ数年あまり面白くない内容であったし、その本の編集や記者を知っているのですが、取材先でなぁなぁになっているのを行く先々で見たり聞いたりすると、購読し続ける気力がなくなってしまいました。

現在はインターネットでも、(少々無責任な面もあるが)有意義で多くが無料で情報が手に入る時代である。やはりそれなりの覚悟と自社見解をもって、常に発信して行かないと苦しくなるであろう。しかもですよ、解約の連絡中、何度も、購読者の名前や会社名を言い間違えるのはどういう接客態度の会社なのか・・・。

まぁ、自戒の意味も含めて気をつけていかないといけませんな。


さて、今日は「研修会のツボ」とやらです。以下そのお話。

佐藤は、この時期、毎年のように葛飾区介護サービス事業者協議会の訪問介護部会さんと関わっている。今回の研修依頼のお題目は、なんと「認知症高齢者の方々とのコミュニケーション」の方法である。

事務局との打ち合わせにおいて、内容が多岐にわたる講義となると、ただ「症状」を伝えるだけになりがちで、受け身の研修となってつまらないよね〜。

ということで、参加者同士がお互いの認知症高齢者の方々との関わりの中で「うまくいったこと、あるいはこんなことで困っている」という情報交換を兼ねた研修をするということになった。



●自己紹介から研修がスタート!●.jpg

●自己紹介から研修がスタート!●



今回は、通所介護部会の方々も多く参加して頂き、なんと、事前に参加者は90名になったという連絡を頂いた。ハハハ。資料に沿えば、認知症の症状は大きく2つに分けられている。

◆「中核症状」
認知症の直接の原因である「脳の細胞が壊れる」ことで起こる症状。認知症の方であれば誰しもが抱える症状のことを指す。

◆「周辺症状」
「行動・心理症状」とも言われ、最近ではBPSD(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia)という略語も登場して来ている。

そして、認知症は本人が元々持ち合わせている性格や置かれている環境が大きく作用するとされ、症状もある程度分類は出来るのであるが、複数の症状が重複する方もいて、多様化してきている。

また、個々人によって症状が異なることもままあり、全く同じ症状の方は居ないと言っても過言ではない。まぁそこまで言われちゃうと、半世紀前ならどこやらへ押し込まれていたに違いない。

でも、そこはそれ、良くも悪く(?)も現代である。措置以前のケアに戻ることは許されない。援助する人々にも、その時々で対応できるスキルが求められるのは当然の流れであろう。

佐藤も、施設&在宅を通しての介護職員時代、様々な体験をしている(有名な、「仏壇お供え物なんだアレ事件」などほか多数)。



●他者の話に耳を傾ける●.jpg

●他者の話に耳を傾ける●



そこで、まずは自分の経験から、うまく行ったことや困った事例などを挙げながら、どのような対応策をとったのかを話してみた。

まぁ、結局は個々人がゆとりのあるコミュニケーションをすることは必須なのである。聞いているのか聞いていないのかわからないやり取りでは心もとないからな。とにかく、職員同士が協力しながら対応することも大事であるということをムニャムニャと伝えた。

そして、皆さんにはKJ法を用いて、うまくいったことや、困っていることを書き出して頂いた。

するとどうであろう。名刺大のポストイットに、多くの参加者が、困りごとよりも、うまくいった対応方法を具体的に書いているではないか!(驚愕) もちろん、困りごとも書かれてはいたが、困りごとの内容もかなり具体的なものであった。

佐藤は、模造紙上がポストイットで埋めつくされたころ、同じような事柄の内容同士を集めてもらい、「島」を作って頂いた。そして、それらの「島」を眺めながら、お互いの情報を共有する時間を持った。



●それぞれの体験をポストイットに記入する●.jpg

●それぞれの体験をポストイットに記入する●



このような時間の中で、常日頃は、「こうするべき」「ああするべき」などという「べき論」から、その時々の利用者の状況に、援助者が合わせることが良いというようなことに落ち着いていった。

佐藤は、参加者同士が十分に情報を交換できたと思われたころ、資料で認知症高齢者の特徴を解説した。



●それぞれの考えをまとめてみる●.jpg

●それぞれの考えをまとめてみる●



最後に、恒例の“大事なものは目に見えない”の話をした。

利用者は、外見からはいつもの利用者さん(にしか見えない)かもしれないが、実は我々と同じように、その時々の気の持ちようによっては、(心身の状態が見かけよりも)良い日もあれば、悪い日もある。

だから、毎日が「初対面の人」と話をする心構えで接し、丁寧な接遇やコミュニケーションを図っていく必要があるのではないか。そして、今回のKJ法を各事業所でも行ってみることで、それぞれの利用者への対応方法に改善が図られる可能性があることを伝えた。

これにて研修終了!



●座ってなんかいられない●.jpg

●座ってなんかいられない●



研修終了後に、通所部会の参加者が、わざわざ、佐藤の所へ来て、

「最後のヘビさんには驚きました、また、気づきを得ることができました。今後は自分の今までの行動を省みつつ、あせらず落ち着いてコミュニケーションを撮りたいと思います」

と笑顔で話してくれました。

また、同じようにヘビさんを手に入れてやってみたそうです。そうですか、寄居PA(上り)まで行きましたか(笑)。それはそれは、お役に立てたのならば喜びます。

また、訪問介護の方々からは、資料をもとに認知症の特徴を思い出すことができた。ちゃんと障害を理解した上で対応しないといけないですね、などの感想も伺うことができた。皆さん様々な収穫や気づきがあったようでした。嬉しいですねぇ。


なんだかんだで、東京もまだ、6月中旬だというのに、30℃を超える日も多くなってきました。どうぞ基本に帰ってご自分の体を大切にすることにも留意し、ゆとりある介護を提供してください。ではまた!


(国会図書館にも所蔵されていない雑誌もある貴重な資料満載の「大宅壮一文庫」が利用者減でピンチという。その大宅壮一先生の言葉に「つまらん本ほどいいんだ。ゴミダメの中にあるようなものがいいんだな」ですと。ハハハ、大宅先生、それ介護や福祉のことですか?ならすみませんねぇ!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 13:59| 島根 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月03日

奮闘記・第1002回 研修会のツボ/東京都

●2016年● 東京都千代田区

千代田区社会福祉協議会

「介護記録の書き方講座」
〜介護を記録に残そう〜


さてさて、オバマ大統領の広島訪問も無事に終わった、というか勝手に来て、勝手に帰った感もないではないですが、なかなかの大統領ですよ、ええ。

この訪問がきっかけで、再び広島が着目され、観光客が増えているという、日本人としても嬉しいことです。

件の北海道の「しつけ」事件の小学生も無事保護されたし、そんな中、本日は先日都内で行った研修の報告させて頂きたい。


佐藤は、千代田区社会福祉協議会さんから介護記録の書き方研修の依頼を受け、千代田区に足を運んだ。

この日はある意味ノリノリの「ひゃ〜参謀」と電車でGO! 地下鉄を降りて九段会館の前を通り過ぎると、お目当ての会館があった。交差点の近くに、なんと蕃書調所跡(後の洋書調所、幕府によって設立された洋学研究機関)があった。


●蕃書調所跡ですよ!●.jpg

●蕃書調所跡ですよ!●


ここは、開成所 開成学校東京大学(法理文三学部)の前身となる教育機関であり、長州のあの大村益次郎(村田蔵六)も教授手伝として教壇に立っていたのだ。なんとも感慨深い夢の跡、である。さて、かがやきプラザ研修センターに来た。

この、千代田区社会福祉協議会地域協働課さんのかがやきプラザ研修センターは、今年1月、高齢者総合サポートセンターかがやきプラザの4Fにオープンしたという。これまでに区内の介護従事者向けのフォロ−アップ研修や家族介護者向けの講座を行ってきている。まさに現代版・蕃書調所かも知れない。

こちらは、開設したばかりではあるが、人材育成や、研修拠点として、介護や福祉の質のレベルアップ等を目指し、介護職や家族介護向けの介護や福祉などに関する知識・技術の向上を図る研修などを行っていこうと張り切っている。

その他、資格取得のための試験対策講座や介護職の復職支援、地域で活動するボランティアの育成・レベルアップ講習会なども開催するという。なるほど素晴らしい。

まだまだ認知度が低いらしいが、担当者は、今後もPR活動を積極的に行い、区民に存在をアピールしたいと考えているそうな。


●かがやきプラザに着いた●。.jpg

●かがやきプラザに着いた●


佐藤と、この研修センターと関わりは、担当者の方々が今年2月に足立区社会福祉協議会さん主催の同タイプの研修に見学に来られたことによる。

これから区内研修の充実を目指すにあたって、23区内でもとりわけ先駆的な研修を展開している足立区へ相談していたようである。23区でも暴走型(?)のK区や区外の某K市あたりに相談しないのがミソであるか。

足立区の研修に見学にみえたおり、名刺交換をさせて頂き、それが今回につながったのである。人と人の出会いは大切にしないといかんね。和田さんお元気ですか! その節はお世話になりましたねぇ。

とは言え、今回の参加者は20名とやや少なめ。しかも参加者の多くが介護支援専門員だという(笑)。ええ? 支援経過記録の書き方ではないのですが(笑)。

まぁ、佐藤の記録研修は、施設サービス計画(居宅サービス計画)はもちろん、職員が作成する個別援助計画書(個別サービス計画書)などを案内しながら、介護記録には、何が求められているのかを講義演習し、参加者に様々な“気づき”を得て頂くのが目的なので、介護職員でなくても学び処があるのだが。

■よっしゃ〜! 研修会のツボ
@介護とは何か?
AICFの視点を意識しょう。

佐藤の研修では恒例となっている、はじめの自己紹介をして頂いた。これは1分間スピーチである。

まず、順番を決めずに、グループ内で最初に話す人だけを決める。そして、佐藤の合図と共に、話を終了し、そんで次の人を指名するというルールである。

だから、1番目に自己紹介をする人は、自ら手をあげたにせよ、他者から推挙されたにせよ、非常に緊張するわけだ。もっとも聞いているメンバーのほうも緊張しているので(笑)、なかなか話が続かない。

まぁ、参加者同士がまだ硬い表情をしているため、話したくてもなくても、話しにくいには変わりないから、仕方がないのだが・・・。

1人目が終わり、その方が2人目を指名して頂く時、佐藤はその場を和ます話題を提供し、「間」を空ける。そして、会場の緊張をほぐしてから、2人目の方に話して頂くというわけだ。

そして、時間経過と共に、会場は賑やかになっていく。またまた、佐藤が話題を振りまき、(いちおう)場を和ましている。最後の人が終わるころになると、話し手も聞き手も表情が明るくなってくる。


●研修がスタート●.jpg

●研修がスタート●


研修を受けるのに、いつまでも硬い表情では疲れてしまうもの。第一、佐藤も落ち着かない。こうして、会場内がホンワカした空気に包まれ、いよいよ研修をがスタートした。

はじめに、「介護とは何か」。

介護とは、「利用者の自立を支援する」また「その人らしい生活を支える」ことを目的とし、「利用者のできなくなった能力を補う(代替)」行為を言う。

「できないこと」は人それぞれである。

気持ち(気分・意欲)もその時々によって変化します。介護の専門家は、おりを見て利用者にアセスメントを行い、その時々の気持ちを把握し、支援を組み立てて、適切な(はずの)介護を提供している。この専門家が行う技術の一連の流れがこそが「介護技術」なのである。


●ワークを見守る佐藤●.jpg

●ワークを見守る佐藤●


さすれば、介護記録は、その「介護技術」を提供した痕跡を残さなければいけない。ちょろちょろと図の走り書きのようなものを描いておけば良いわけでもなかろう。ではどのようにするのか?

「利用者の自立を支援する」
介護保険制度の中で、提供されている「介護」には、すべて「介護計画」がある(はず)。施設であれば「施設サービス計画」であり、在宅であれば「居宅サービス計画」である。これらは、介護支援専門員が作成するマスタープランである。

このプランを、より具体的にしたものが、施設であれば「個別援助計画」であり、在宅であれば、訪問介護計画など、各種サービス提供者等が作成する個別サービス計画である。

これらの計画には、それぞれ目標が設定されている。

介護職員は、利用者がその目標を達成するため、利用者の「できなくなった能力」を補い(代替え)、その方の能力ならば可能な場合、将来、その方が自分でできるようになるための手助けを行っていく。これが、現在の介護なのだ。

よりよい記録を残すためには、介護職員は、利用者の介護計画の把握から始めていく必要があるの。

「その人らしい生活を支える」
たまにどこかのセンセが「その人らしく」などと語ると、ついつい、「その人らしくってなんだよ!」と絡みたくもなるのだが、ここではよしておく(笑)。

人間は1人ひとりが、その人らしく生きる権利を有している。

まぁ某政権政党があまり無意味に長く続く過ぎたり、つぎはぎだらけのメンバーで作った守れないマニフェストを出す、名前が簡単に変わる政党に政権を預けたりすると、一切の権利がなくなってしまうかも知れないので、マシな政党ができないと(除く「なんとか維新」)、毎回選挙が、野・・・、いや賭博状態になってしまう。

話を選挙いや研修に戻す。

ここで言う、「その人らしさ」とは、利用者の生きてきた人生の中、その人が周囲と育んできたその人の価値観である。その人が、どこで生まれ、どのような文化・伝統を重んじているか。何が好きで、どのように暮らしたいか。

たとえ自分の身のまわりのことができなくなったとしても、人は死の瞬間まで「その人らしく生きる」権利があるのだ。

よりよい記録を残すためには、介護職員は、この「その人らしい生活」を支援することの重みを常に意識しながら介護(できない部分を本人がしたような気持に慣れるように支援すること)を提供する必要があるのだ。

「利用者のできなくなった能力を補う(代替)」
利用者のできなくなった能力とは何だろうか。

例えば、我々人間の身体(部品)は、機械のように、動かなくなったから取り換えるというようなことは難しい。もちろん、生まれながらに身体に障碍があったり、事故で身体の一部の欠損などで、動かなくなった部分を補うための部品などはあるにはあるし、将来的にIPS細胞に期待したいが今はまだ代替は困難である。

利用者のできなくなった能力を考える時に、大事なことは、生まれてから現在(介護が必要となる)までの生活の中で、その人がしてきたこと、できてきたこととは何か。

実は、この能力は、必ずしもいつもできないとは限らないから難しい。時にはリハビリ訓練を継続することでできるようになったり、介護職の見守りや励ましのもとに、やる気や意欲が向上してできることが増える場合もあるものもあるからだ。

そこで、介護(利用者のできなくなった能力を補う)とは、常に代替えを支援しながら、常に本人を中心に置き、その時々の状態に合わせて、できなくなった能力を補うことである。

よりよい記録を残すためには、介護職員が、自ら提供する、見守りや励まし(称賛)について、具体的な励ましの言葉や、それを受けての利用者の反応(意欲)を記憶し、わかりやすい文章で表現できる能力が必要になる。

ここで、ワーク。

「その人らしさを認識するために」自分らしさとは何だろうか。参加者に自分の「お風呂の入りかた」・・・、そういえば我々はお風呂に入るとは言うが、入浴してくるとはあまり言わない。入浴介助自体が「モノの取り扱い」として考えられているからだろうか?

まぁまだそこまで考えなくてもいいか(笑)。とにかくお風呂の入り方の手順をノートに書いて頂いた。ほらほら、あちらこちらに「自分らしさ」がちりばめられて来た。


●「参加者目線」で話をする●.jpg

●「参加者目線」で話をする●


ただし、ここで、問題が起こる。

入浴の手順っていったいどこから? ここでは「職業」の違いが出ててきやすい。ヘルパーさんは、風呂掃除、あるいは洋服の準備などから書くし、多くの施設(通所を含む)職員は「服を脱ぐ」から書く傾向がある。

まぁ、自立を支援する観点から行けば、風呂に水をためたり、洋服を準備したりするところから考えて頂きたいものであるが・・・。

実は、この風呂の水をためる(またはお湯をはる)、洋服を準備するのは「行為」であって「手順」ではない。この手順の話は、非常にくどくなるので、佐藤の別腹(?)ブログ、「新・寺子屋の休み時間」に譲りたい。いやいや、このごろ、このパターンが多い? いえいえ、分業制ですから!

とにかく、人は入浴にしろ、何かをするためにはその場から動かないと話にならない。動く、すなわち、利用者に動いて頂くために行う、説明や励まし、促し(?)などなど。これを記録に書くと、「お風呂に入りませんか?」という「声をかけ」で済まされやすい。

おいおい、本当にそんな一言で、「了解です!」と動いて頂けるならば、プロの介護職などは要らないんじゃないかな?

「こんにちは、〇〇です。佐藤さん体調はいかがですか。お変わりありませんか。先ほど、看護師さんから体調は良いので、入浴しても大丈夫と言われました。これからお風呂へお連れしてもよろしいですか?」とお風呂場に行こうとお誘いしてもですね、

本人から、「なに? おれはいま腰が痛いし、まだ横になっている方がいいんだよ!」

なんて、ハイテンションで言われた日には大変である。ちょっとやそっとじゃ利用者さんのお気持ちなんか変えられないのだ。

手を変え、品を変え、いやくどくどと話を傾聴させて頂き、その方が何とかその気になって頂けるよように援助をしていく。これこそ励ましというのである!(こちらのテンション高いかな・・・)


●介護記録は奥が深いですねぇ●.jpg

●介護記録は奥が深いですねぇ●


ふう。また話を戻そう。

とにかく、参加者は、このワークを通して、お風呂に入るということでも、1人ひとりには、その人らしさがあることが理解できたようである。

次にICF(生活機能分類)の形式を意識した記録の書き方について説明した。事例をもとに行っていった。

事例は、佐藤渾身の作! 施設入居を設定した、「千野さん事例」(要介護5のかた)、意思疎通もなかなか困難な利用者を想定した例である。

【提示した帳票類】
@アセスメントチェックポイントシート
A課題整理総括表
B施設サービス計画書
C介護職が作成する個別援助計画書
D個別援助計画書(モニタリング及び評価付き)

佐藤は、課題整理総括表を作成する時には、ICFの視点を意識して、見通しを立てている。その結果、課題(ニーズ)はおのずと、「心身機能」「活動」「参加」「環境因子」の4つに分割される。くどくどと、いくつもダブるようなものあげて書くのは、プロではなく、ただの「ド素人」である。

そして、施設サービス計画の中で、介護職に振り分けられた、サービス内容を、さらに具体化したものが個別援助計画書なのだ。

したがって、個別援助計画書も「心身機能」「活動」「参加」「環境」に分かれている。実は、この個別援助計画書の中には、具体的な「介護技術」が示されているのだ。

当然、介護職員は、この援助計画に沿って、援助を行うはずなのだが、そこはほら、利用者の、その時々の「その人らしさ」があるし、介護側の未熟さもあるために、金太郎あめのようには行かないのである。

そこで、1人ひとりの介護職が、その時々の説明の仕方や、対応の仕方に変化をもたらせて、必要な援助を遂行する。これこそが、介護記録に記載されなければならない内容というわけである。

ということで、ここからは、佐藤お得意のダイアログ(関わり記録)をもとに、場面を再現したものを示して、参加者に介護記録を書いて頂いたのであった。出来、不出来はありかもしれないが、具体性を見せないで哲学的なことを言ってごまかしてもわかるようにはならないのだ。

ちなみに、心身機能の記録とは、「病気や体調に関すること」を記録する。具体的には、血圧・体温・体重・身長・排せつ量やその形状。食事や水分摂取量。床ずれの有無。清潔行為の有無などの記録で、体調など変わりがない。あるいはBP138/78 体重45k身長158p。排便+飲水量1500 tなどなど。

これらの記録は、利用者の健康状態を示すデータの蓄積として、医療職が主治医などとかかわる時に必要となる記録である。

「活動」の記録とは、「ADL(日常生活動作)」「IADL(手段的日常生活動作)」を指す。利用者の多くはIADLに関しては、ほとんど他者がしている場合が多い(でないと、そもそも介護保険などのめんどくさいものを申請しないだろう)。

そこで、ここでは活動をADL(日常生活動作)とみなし、ADLに関する記録とする。当然、この日常生活動作の能力も、1人ひとり違う。

そこで、詳細なアセスメント(していること。できること)がなさられ、介護職は、利用者のできる能力を伸ばせるように介護技術を駆使するわけである。まぁ技術がある人は・・・だが(笑)。

そこで、利用者の日常生活動作に応じて、その時々に行った介護技術を残すことで、職員同士の情報共有となるのだ。

「参加」の記録とは、利用者の社会参加の状況や、他者との交流、利用者が自分の役割を果たすことなどなどである。この役割には、主婦の役割や家長としての役割として、IADLが含まれてきる。さらに、利用者の協力動作も含む。

そこで、ここでは、介護職が行った利用者の他者との関わりや、役割の獲得へ向けた取り組みなどの関わり(共感・共有・励まし・称賛)を記録する。

「背景因子(環境因子・個人因子)」の記録
その方の価値観(個人因子)は、生活機能全てに現れてくる。そこで、ここは環境因子に着目し、家族や地域との関わりを意識した記録を残す。

介護職が目にした家族との面会時の様子、家族からの意見や要望、それに対して応じた内容。または、地域に出向いた時の利用者の様子、地域の人々との関わりなど。人々の関わりは参加の記録としても良いであろう。

佐藤は、利用者1人ひとりの人生を「ものがたり」としてとらえ、ものがたりとしていくつかのパターンを作成している。

演習は、佐藤の作った「仮想ものがたり」を一通り読み、各グループに自分たちが書きたい場面を選択して頂く。そして、まずは自分で考え、のちに、グループで意見をまとめるという演習を行った。

すると、どうだろう。皆さんその場面を見ながら、すらすらと記録を書いていくではないか。しかも、その内容はいわゆる観察記録「〇〇していて、楽しそうでした」などという安易な記録ではなかった・・・。

それはそれは、その時々の介護職の関わりが目に浮かぶように書いているのです。いや〜、ここまで、記録できれば介護記録の書き方などと言う研修はいらないのだが(笑)。

ここまで来たら、おお、終了時間が迫ってきた。そこで、残念だがグループ発表はパス!

佐藤があらかじめ作っておいた解答例を用いて、介護記録の書き方を披露。すると、皆さんは、先ほどまでもんもんとしていた気持ちがあ吹っ飛びすっきりされた様子であった。そうそう、先輩たちから「簡潔な記録」を求められるばかりで、具体的な書き方を教わった記憶があまりないだろうからなぁ・・・。

佐藤は、グループをまわり、個別に感想を伺った。すると、介護技術の記録の重要性が良くわかった。あるいは、計画から見直す必要がある。などなど、細かな声を聴くことができた。

そう、よりよい記録を書くためには、今回のダイアログのような、ものがたりが大切。介護をする人々が、自分と利用者の関わりを常に意識し、思い出せるように関わること。そして、書きたいことが起こったら、その場で記録を書く(ノートが有ればノートに、なければ心の片隅に・・・、ハハハ)。

さてさて、これにて介護記録の書き方研修は終了である。

終了後に、参加者から「来て良かった」と言って頂き、佐藤も「来て良かった」です(笑)。皆様、どうやら、何とか現象が起きていて、例年より暑い日が続いております。そのおかげで紫陽花の開花も早いとか。

どうぞ、外出できない利用者さんにも、紫陽花の花の香りを届けてくださいませ! そしてご自愛ください。

ではまたの機会に。ありがとう!


(北海道の鹿部町で男児保護、おお不明の小学生が見つかってよかった。今回は警察も頑張った。しかしだな、自分の施設にいたのに気がつかん自衛隊は・・・、なんだかがっかりだぜ!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 15:21| 島根 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月25日

奮闘記・第1001回 研修会のツボ/広島県

●2016年● 広島県広島市

広島県シルバーサービス振興会 主催

平成28年度
「キャリアパス支援研修」


皆さま、お久しぶりです。急に暑くなりましたがいかがお過ごしでしょう。佐藤もヘロヘロです。さらに紀伊国屋新宿南店が洋書売場を残して、7月で閉店してしまうそうな。池袋のリブロに続き残念です。

気を取り直して今回は広島県での研修のお話。

広島県シルバーサービス振興会さんでは、平成22年度から事業所のキャリアパス制度を支援する目的の研修会を有料で開催している。研修を企画するに当たっては、毎回参加者にアンケートを実施し、好評であった研修に加えて、受講者からのアンケート(要望)もふまえてて検討しているそうな。

ヒソヒソヒソ、広島の人はマツダ車にあえて乗らないらしい、ウッ!ヒソヒソヒソ・・・(笑)。

その結果、新たな(古いのもいますけんど)講師陣11名、新たなテ−マを加えて、平成28年度は、年間120回の研修を企画しているというのだから素晴らしい! その上で事業所のOFF-JTとして活用していただきたいとして、ホームページ上で研修計画を案内しているという。

もちろん、事業所だけではなく、個人で参加することも可能ではある。まぁどのような研修を行れるかは、同会ホームページをご参照下され。

佐藤は、下半期には、再度、「介護記録の書き方」を担当することになっていますのでよろしくお願いしますねぇ(笑)。

今回の佐藤が担当した研修は、通所介護事業所に向けた研修であり、テーマは、「生活援助員の役割と、通所介護計画の作成法〜居宅サービス事業所が果たす役割〜」である。

佐藤は、オバマさんより早く、前日から広島入り、今朝はアークホテル広島(ルートイン系)から始まる。ノリノリの「ひゃ〜参謀」と太田でスカウトした、ルートイン・ポンタ君と一緒に朝食を頂き、早々とホテルを出る。

●アークホテル広島の朝飯●.jpg

●アークホテル広島の朝飯●


そして、向かうは白神社恒例の早朝参拝である。

ここも広島に来るようになって、毎回訪れている神社の1つである。近くに来たら寄ることをお勧めしている。

いつものように、拝殿前でお辞儀をすると、中から「じゃ〜ん」と神職が現れ、元・阪神タイガースの藤村富美男選手の「物干し竿」のような(知らんだろうなぁ)紙垂(大麻)でシャカシャカと頭を祓ってくれたのだ。

これよこれ。広島のホスピタリィよ!(といっていいのかな。)

その後のおみくじは、ほほほほ、見事に“大吉”である。気分を良くした佐藤は、すかさず、その気分のまま、お守りを交換したのは言うまでもない。

●白神社で大吉!●.jpg

●白神社で大吉!●


神職さんが、「どちらから来られましたか?」と聞かれたので、「東京です!」と答えると、「そうですか、そうですか。ここの社は昔、もう少し広くてねぇ・・・」と話して頂いた。神社の所縁を伺うのはやぶさかではないが、こちらの神社は、その神職の御祓いを目当てに来られる方も多い。

うしろが朝から混雑してしまうので、「そう伺っております。素敵な神社ですから、また来たいです」と伝え、引き揚げた。ここは広島県でもとりわけ参拝者が多い神社なのだ。

近くにある頼山陽史跡資料館でみたむかしの広い境内や、周辺地図を見たことがあるが、ほんとうに大きい神社であった。いまもその存在の大きさは、微塵も変わりはない。ここだけ、大都市・広島市の空気が違っているかのようだ。

次は、昨日参拝に行けなかった、それはそれ、安芸国総社後継社多家(たけ)神社である(笑)。元来は「おおいえ」神社と読むらしい。

こちらは、路地を入り、道路に面した、鳥居をくぐった中ところにまず駐車場がある。もっと上の方にも駐車場があるにはあるにだが、くねくね狭い道を上がっていかんといけないので、階段下の駐車場に止めている。

佐藤は陽光を浴びながら、階段をあがり、こんこんと水を出す手水舎の龍君に「おはようフェルプス君!」(スパイ大作戦?)とあいさつするが、「・・・・・」、返事はない(当たり前だ)。

そのまま拝殿に行き、参拝。しかし、おみくじ結果は・・・。

どうも、安芸国総社(後継社)にはイマイチ好かれていない様子。代わりに「ひゃ〜参謀」が多家神社恒例の大吉を手に喜んでいた。

●多家神社にも早朝参拝●.jpg

●多家神社にも早朝参拝●


さて、会場に向かうにはまだ早い。そこで、住吉さんへも行こうということになり、会場にほど近い広島市の住吉神社にも参拝。中吉であった。ここは、江戸時代・浅野藩の「船の守護神」として信仰されていたという。

夏祭(旧暦6月14日・15日)は、広島三大祭の1つとされている神社である。今回の研修も沈まずに安泰でありますよう、神様最後までしっかりお守りくだされ。

●広島市住吉神社でも朝のごあいさつ●.jpg

●広島市住吉神社でも朝のごあいさつ●


さぁ、そんなこんなで、会場入りすると、担当の栗栖さんと土井さんの新スーパータッグが笑顔で出迎えてくれた。参加者の方々は、グループ形式の席につかれ資料を眺めているところであった。

さて、しかし、どうも会場がいつもの雰囲気と違うのだ。なぜかというと、参加者にスーツ姿が目立ったことによる。事務局にも服装について問い合わせがあったというから驚いた。う〜ん、他の大都市圏ではなかなか、スーツなど着用してくる介護職員は少ないからねぇ・・・。さすがはアメリカ大統領が来る広島!(?)といわざるをえない。

もしかしたら、これこそ、キャリアパス支援の“継続は力”なりの成果なのかもしれないが。

●研修がスタートした!●.jpg

●研修がスタートした!●


●研修を見守るもみじちゃん●.jpg

●研修を見守るもみじちゃん●


■研修会のツボ
@ 国が示した帳票類(老振発0327第2号)とその解説(事例を中心とした書式の記載方法の考察ほか)。
A 各自が持ち寄った帳票類の紹介と情報交換。
B 生活機能向上の視点と相談員記録についての解説。

はじめに、グループ内にて自己紹介をして頂いた。自己紹介のお題目は恒例(?)の「今年上半期の楽しかった思い出」である。そして、お互いに1分間スピーチを行い、相手の話を聞くなどして、メンバー同士が心を開いたところで、研修をスタートした。

1.国が示した帳票類(老振発0327第2号)とその解説
介護保険制度がスタートしてから平成27年までの15年間。国は、介護支援専門員が使用する帳票類については、例示していたが、介護サービスを提供している、各事業所に向けての帳票を示してこなかった。そこで、様々な混乱が生じてきたのは確かであろう。

そのような中、国は平成27年度の介護報酬改定にあわせて、通所(訪問)リハビリと、通所介護に対して、個別機能訓練加算に対応した、帳票を初めて示したのであった。

佐藤は、参加者にこのことについて知っていましたかと問いかけたが、多くの参加者は認識がなかった。もちろん、中には使用している方もいた。

●グループ演習に入る佐藤●.jpg

●グループ演習に入る佐藤●


ここでは、厚生労働省老健局振興課長より出された、通称「老振発0327第2号」「通所介護及び短期入所生活介護における個別機能訓練加算に関する事務処理手順例及び様式例の提示」を紹介しながら、この帳票の特徴について簡単に解説を行った。そして、実際の帳票については「玉前さん事例」を用いて解説している。

事例は、介護支援専門員が作成する「居宅サービス計画」と新たに示された、@興味関心シート、A居宅訪問チェックシート、B個別機能訓練計画書、C通所介護計画書および相談員の経過記録、サービス担当者会議の要点、評価表で構成されている。

佐藤は、事例を用いて記入方法を案内した。

2.各自が持ち寄った帳票類の紹介および情報交換
午後からは、グループ内での情報交換。午前中に、国が示した帳票を案内された後なので、皆さん消極的(笑)。

●問いに応える●.jpg

●問いに応える●


まぁまぁ、これはこれ、皆さんがしていることの情報を伝え合った方が良い。佐藤も各グループに入り実態把握。皆さんが、おっしゃるには、指導監査の内容が担当者によって、ころころ変わるというのだ(担当者がころころ変わるともいえる)。

また、販売されている書籍によっても違いがあり、どれが正しいのかわからないということであった。

また、実際に今回示された、帳票を使用している事業所の方からは、現状把握はできるが、この「生活課題」を導く方法がわからないというような具体的な質問も頂いた。

3.生活機能向上の視点と相談員記録についての解説
そこで、平成26年度、第106回社会保障審議会で示された資料1の図を用いて、居宅サービスに求められる機能について解説した。

ここでは、ICFの言語である生活機能、すなわち、心身機能・活動・参加・環境について解説である。ICFと言うと、いまだに拒否反応を示す方もいますが、そろそろ、ICFの相関図の言語を意識することは重要ではないかと思います。

ここでは、居宅訪問チェックシートを紐説きながら、「状況・生活課題」の空欄に、何を書くのか。そして、どのように生活課題を導くのかを詳細に解説した。

詳細は、「寺子屋の休み時間」にドドーンと譲るとして、一例をあげてみる。

【参加の生活課題を導く】
状況:家事活動はしたい気持ちがある。洗濯や掃除はできる範囲をしている。調理を再開したい気持ちが強い

ケアプランの短期目標(参加)
@ 家事活動の訓練を受けて、自宅で実践できる。
A 趣味活動を広げられる。

生活課題
@ 片手まな板の使い方をマスターする(興味関心シートをもとに提案)。
A チェスを再開できるように駒使いの練習を行う。

ここで、行われたことは、ケアプランの短期目標を受けて、通所介護事業所でできる具体的な訓練内容をいくつか提案し、その中から、ご本人等が興味を持ち、なおかつ、おおむね3か月くらいをめどに達成できそうなことをアドバイスをしながら導くということ。

その結果、ケアプラン短期目標の「@ 家事活動の訓練を受けて、自宅で実践できる」に対しては、生活課題として、「@ 片手まな板の使い方をマスターすること」があがり、「A趣味活動を広げられる」に対しては、この方の興味関心シートを持ちながら、たおれる前になさられていた、チェスに着目し、「こんなことからスタートしませんか」という提案から生活課題として、「Aチェスを再開できるように駒使いの練習をする」となりました。

ここでは、通所介護の相談員や機能訓練指導員が、その方の状態を把握し、さらに自社サービス内で、提供できるサービス(訓練)などを加味しながら、相談援助を駆使して、利用者が、「これならできそうだ。してみたい」という気持ちになれるように援助していくことが重要である、とこのようなことを解説していった。

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●相談員記録の重要性を伝える●


皆さんは、ここまでくると、自分達が常日頃利用者にしていることもあり、理解を深めることができたようであった。

そして、相談員記録については、相談員等が1人ひとりの利用者にしている、相談受付・契約締結における、説明・同意。自宅訪問・アセスメント・通所介護計画書の作成。サービス担当者会議へ参加・通所介護計画書の説明同意および交付。実績報告及びモニタリングなどなど、これら、PDCAのサイクルに携わっているという経過記録を残す必要があることを説明した。

これにて、研修は終了。広島は、オバマ大統領の訪問に備え厳戒態勢。これをネタに数日は利用者とも様々なお話ができるかもしれませんね。

さて、梅雨も近づいてきている様子。皆様ご自愛ください!


●研修の閉会を告げる土井さん●.jpg

●研修の閉会を告げる土井さん●


●広島空港でワイン待ち(笑)の佐藤●.jpg

●広島空港でワイン待ち(笑)の佐藤●


(舛添さんは凄い。行ったことがない店で、1万8000円(コーヒー45杯分)の領収をきらせるんだから。しかもお店は出しことはないらしい。「誰かが(1800円の領収証に)にゼロを付け足した」とも噂されている。都知事、ほんとうならものすごくせこくて、許されない犯罪ですよ!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 16:14| 島根 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする