2007年05月17日

今週の応援現場103日目 和歌山編

2007年5月10日(木曜日) 某デイサービスセンター


OJT職員研修「入浴介助」



 和歌山県には、佐藤が年間を通してかかわっている介護現場があるのです。そこの通所介護で働く、かいご職の人々には、「もっと楽しく仕事をしたいなー」という気持ちがありました(つまり、いま楽しくできていない、ということ)。そこで、佐藤は職員たちと一緒に現場で一緒に立ってみました。

 まずは、現場では利用者の方々に「再会」のごあいさつ。
(そう、前にもかかわりました。)

 「東京から来ました佐藤です。皆様に会いたくてまた来てしまいました。
  どうぞ、よろしくお願いします!」

 すると、

 「あっピアノの先生や。また弾いてな〜」
 「また来てくれたの?」

 と嬉しいお言葉をいただきました。今年の4月に来たとき、一緒にピアノを弾いたことを覚えてくれていたのです。ありがたいですよね。

 さて、「入浴介助」といっても、久しく実践からは遠ざかっている私(しかも老体、ははは)。しかし、お手本でやって見せるわけですから言い訳無用。なんとかボデイメカニクスを活用し、現場のスタッフの力を頼りにして介助をさせていただきました。

 でもやはり、現場「楽しかった」です。
 (まぁ佐藤が楽しいだけではだめなんだけど。)

 利用者さんがお風呂に入り、楽しそうに「荒城の月」や、「りんごの歌」を唄ったり、それはにぎやか。心配そうな顔をしながら佐藤に介助をさせてくれた方もいました(笑)。「なかなかうまいもんや!」とほめていただき、「やったー! ほめてもらえてありがたい!!」と思いましたよぉ。

 当たり前ですが、スタッフはみんなプロです。浴室まで誘導し、着替えの介助をしたり、排せつで汚れているオムツを手早く片付け、リフトをたくみに操作したりと素晴らしい働きをしています。

 1日通しての入浴介助が終わり、利用者さんが帰宅した後、スタッフが、自分の技術に自信がないというので、介護の基本のひとつ「移動介助」の研修を行いました。

 まずは自分がどうやって立ち上がっているのかを実感することから開始。足を手前に引き寄せていること、状態を前かがみにしていること、椅子に深く腰掛けていると立ち上がりにくいこと、などを説明。

 そして、利用者さんの介助をするときは、足元を安定させ、腰を手前に引き、前かがみになって立ち上がることができるように介助をすること、さらに介助をするときは自分の体を利用者に近づければ、安楽に移動できること、など説明をしました。

 早速、参加者同士で演習を開始。

 「なるほど、こうすれば○○さんの移動が楽になるかも!?」
 「そうか、持ち上げるのではなく、引き寄せるだけなんだ!」

 と、納得できたようです。このように、介護は自分のスキルを向上させることで、利用者への援助が上手にできるようになります。その結果、利用者から「ありがとう」を言われるようになれば、介助をした自分自身も嬉しくなることができるんですよね〜。

 でも、介護技術は常に進化をしているので、介護職員として常に自信をもって利用者の方と接することができるようになるためには、自己研鑽に励むことがとっても大切なのです。
図1 大輪のバラが迎えてくれました.jpg

図1 大輪のバラが迎えてくれました


図2 白いバラとは珍しい.jpg

図2 白いバラとは珍しい


(つづく)






posted by さとうはあまい at 15:13| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月09日

珈琲ブレイク 都内編(その2)

2007年5月9日(水曜日) 新・研究所



誰が知りたいのか、知りたくないのか?(笑)

佐藤の動向!



研究所を移転しました。そう、移転です! といっても家(研究所ともいう)の中で場所を換えただけですが(笑)。

東向きの窓側で、窓際族をエンジョイしております、はい。

いまは年度が代わり。まぁ連休がおわるまでは研修等を行うところは少ないので研究所にいることが多く、ここぞとばかり資料作成などに打ち込んでいます。

いま読んでいるのは講談社学術文庫の『神々の国の首都』小泉八雲・著、平川祐弘・編です。この本は小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)先生が『知られぬ日本の面影』(1894年)にまとめた中の主な作品が収められています。

ここには、ハーン先生が自分で歩き見聞きしたことを、その時々に刻銘に文字として書き記したハーン先生の日本に対する印象記録です。

佐藤もこうしてあちこちに出向いて、その地域で働いているかいご職の方々を応援しながら、その一方で、佐藤の偏見盛りだくさんで、その地域にある神社や重要文化財などを見て、その感想を勝手に(?)ブログで書いているわけです。だからこそ、ハーン先生の、ものの見方や、考え方、表現の仕方、行動の仕方が非常に参考になっています。

そもそも、佐藤がハーン先生に魅せられたきっかけは、島根県社会福祉協議会からの講師依頼があり、島根に行くことができるようになったからなのです。

ハーン先生は、その昔、島根県松江市北堀町、松江城の裏手にある武家屋敷の一角・士族根岸千夫氏の持ち物を借りて、愛妻(日本人)である、せつさんと住むようになっていました。この家は今でも根岸家や島根県の人々に支えされて保護されて見学することが出来ますのはご存知のとおり。

初めてこの家に入ったときの感覚は忘れられませんねぇ。掃き清められた木戸をくぐり、中に入り、玄関ある上がりかまちをのぼり、室内に入ります。すると、縁側の向こうにある庭が目に飛び込んできます。北側に面した庭には小さな池までがありました。

『神々の国の首都』に治められている一篇、「日本の庭で」では、ハーン先生が住んだこの家を題材にして、石や灯篭、鯱や池、そのような非情のものに囲まれた桜・梅・南天、あるいは家に住む蛙・いもり、または、蛇などの有情のものを克明に描写がなされているのです。

この情景は佐藤が実際に目にしたものでもあり、読んでいて非常に懐かしくなりました。すぐにでも飛んでいって、細部をもう一度みたいという気持ちに駆られてしまうほどです。

また、このときにハーン先生は島根や鳥取を歩きまわられて、たくさんの神社やお寺を巡っています。美保神社、八重垣神社、出雲大社などにも行かれています。当時は今のように道路や電車も整備されているわけではありません。だから移動はもっぱら人力車や徒歩、船(宍道湖)などだったようです。

佐藤が本を読んで驚いていたのは移動手段だけではありません。ハーン先生はその道中で自分が興味を持ったことについては「なぜ、そうなのか?」と根拠を詳しく調べるのです。ハーン先生自身が、これは「どういうことなのか?」「なぜ、そうなっているのか?」などなど、疑問があって理解できないことがあれば、自分がわかるまで調べて書いているのです。

「理解できないこと」を今の時代で調べたければインターネットで簡単に調べることができます(それさえしないやつもいる!)。しかし、ハーン先生が松江に住んでいたのは明治23年。いまの便利な時代に生まれ育った人間が、いくら想像してみても、ハーン先生の調査方法分析の大変さはわからない。ホント、すごいな。

しかし、ハーン先生は「大変」とは思わず、調査研究をすることを、むしろ楽しんでいたのかもしれません。すごい人は淡々とすごいことを、苦労と思わずやっていることが多いですものね。

佐藤もこうして、自分のブログで、自分が行った場所の紹介や、研修内容を掲載して、これからも介護に携わる方々や、そうでもない人(誰でもOK)が、このブログで少しでも元気が出てもらえればいいな、と思っております。これからよろしくお願いしますね! ああ、出かけたい!(笑)

新・研究所〜明治時代風〜5.jpg


(つづく)

posted by さとうはあまい at 12:03| 東京 🌁| Comment(1) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月03日

珈琲ブレイク 都内編 (その1)

2007年4月3日(火)


リアルタイム佐藤の動向!



花見よ、花見!!!



 さて、年度替りを向かえ、対人援助スキルアップ研究所も一息ついています(長期に休みだと困るが・・・)。

 佐藤は、ただいま溜まったブログを整理して次々アップしています。その合間を縫って桜の花見見物。

 自宅近辺の音無川周辺の桜から、東京タワーの見える芝公園まで。皆様も佐藤のブログにて花見で一杯やってくださいませ。

 もちろん珈琲ブレイクです(笑)。飲酒運転は厳禁です。

図1 研究所にて.jpg

図1 研究所にて


※まぁクリックすると大きくなっちゃいます。以下、同じ。


図2 音無川沿いの桜.jpg

図2 音無川沿いの桜


図3 桜と東京タワー.jpg

図3 桜と東京タワー


(つづく)
posted by さとうはあまい at 17:15| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月27日

今週の応援現場67日目 銀座編

2007年1月18日 木曜日


於:東京中小企業会館

介護事業者向け ASM人事セミナー
「サバイバル時代の介護事業運営戦略」

主催:株式会社QMS情報
共催:有限会社コレクティブエーシー ほか



 今回は管理者向けのセミナーです。介護職員の方々とかかわることが多い佐藤は少々緊張しておりました。


◆講義内容

1、管理者として自社にブランド意識を持つこと。
「世界にひとつしかない事業所である」

2、管理者が理念を職員に浸透させること。
「職員がプライドを持って働き、自社サービスをブランド化できる仕組みを構築していく」

3、職員に対しての接遇をおこなう。
「他の職員とは違う管理者になった自覚を持ち他の職員とかかわる」

4、失敗しない人材を採用する。
「良い人材が採用できる仕組みを構築していく」

5、計画性のある人材育成の仕組みを構築する。
「研修に必要な帳票類について」

6、職員満足が顧客満足を生み出す。


◆セミナーを振り返って

 佐藤は、このセミナーのような各種研修を通して、多くの介護職員の皆さんが「自分が提供しているサービスに対して自信がない」「サービスの提供結果に対して満足していない」という感想をお持ちであることを知りました。

 この原因は、介護職員が、利用者からの援助評価を管理者から伝えられていないからではないかと考えました。そこで、今回は管理者に必要な部下を大切に育成する手法と、管理者として必要な対人援助技術についての話をしました。

 講義終了時に参加者の方から「管理者の心がまえを再認識することができた」と感想をいただいた時には「ほんとうに良かった」と思いました(笑)。

 これからも、佐藤は、管理者が部下を大切にすること、介護職員に何かを伝える場合、態度や行動できちんと表現することの重要性を伝えていきます。そして、管理者の方が、行動変容をおこなった結果として、現場で働いている介護職員が「自分の存在価値」を大切に出来るようになること。さらに働いている介護職員が自分の能力を向上させ、お互いに助け合うこと出来るようになること。そして、彼ら介護職が現場からバーンアウトをしていかないための環境づくりができるようになること。このようなことを考えながら、管理者の方々に対しても「対人援助技術の必要性」を発信していきたいと考えます。

(つづく)
posted by さとうはあまい at 13:59| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月29日

今週の応援現場60日目 富士見町編

2006年12月22日 金曜日


於:富士見地区社会福祉協議会


 実は、長野県富士見町の社会福祉協議会での研修は、これで2回目なのです。今年の4月10日に「対人援助能力について」講演しました。今回は第2弾「対人援助技術とコミュニケーションスキルアップ方法」についてです。
 
 番外編14でも少し書きましたが、佐藤は、この長野県富士見町が生まれ故郷なのです。参加者のなかには私の幼い頃を知っている人々もいましたので少々緊張気味でスタートしました。

 まずは、「自分のコミュニケーション能力の検討図表」(株式会社ヒューマンスキル開発センター)を作成し、参加者の方々に自分のコミュニケーション能力を測っていただきました。そしてその解説をしました。

 1回目のときにストローク図表を作成しておりましたので、TAの言語を活用しながら、他者とかかわるときには自分の考えを常に持っている必要性や、自分の考えを他者にしっかり伝えることの重要性、さらに「傾聴能力」の難しさなどについて熱く語りました。

 皆さんは、お互いのコミュニケーション図表を眺めながら苦笑し、また納得されたようでうなずきながら聞いていてくれました。

 後半は「介護事故」についてもふれさせていただき、「自分が嫌なことをしたつもりがなくても、相手が嫌なことをされたと思う場合はすでに介護事故である」ということを、職員の何気ない言葉遣いにこめられた問題点等を例にあげ、説明しました。

 皆さんが、それはそれは、熱心に聞いてくださりました。特に介護事故の波及的広がりを図で示すと、しっかりとメモをとっておられました。その後、通所介護のような多くの人々を対象にサービスをおこなっているときに陥りやすい言葉遣いについて話しをしました。
 
 業務に追われて忙しさから発信してしまうことばとして「待っていてください」がありますが、このことばを言うときには、利用者さんの方のほうをしっかりと向いて、言語を伝えるようにすることが必要です。

 また、介護職の優しさから、「この人にはこのような能力があるからできるはず」と考えて「がんばって!」と励ますときに出ることばが、否定的ストロークから発信すると「叱咤激励」となること。この叱咤激励は、受け手の立場で聴いてみると非常に怖いイメージや、きついことを言われたと思うケースもあるので、「○○をしないとだめだよ!」という声かけではなく、「できたところを認める」声かけとして「○○ができたから良かった。がんばりましたね!」と成果を認めることばかけをしましょう。つまり、肯定的なストロークの言語に置き換えるようにすることを意識するように話しました。

 最後に「洗濯物を干す行為」(勝浦さん事例)を視覚的に披露しました。この映像から介護職員が意識的におこなっている不可視的介護行為に気づいていただきたいのです。最終的には利用者さんに対しておこなっている介護職員の「目配り・気配り・心配り・思いやり・腹配り」が個別援助計画に記載される必要性や、更には文字にして表現することで、モニタリング(評価)のときに利用者さんの「できたこと」を見つけることができるようになることを伝えました。

 皆さんが、熱心に聞いてくださるのでいつもの事ながら時間を超過してしまいました。質疑応答の場面で参加者の方から具体的な質問がいくつか出されました。

 皆さんは常に介護の最先端で活躍をされているのです。ですから、自分自身を大切にして常に自分の行いをふりかえり、今日も良く働いた、これで良いのだと自分自身にOKを出してくださいませ。しかし、他者が「どのような感想を感じているかを感じ取ること」はなかなか難しいでしょう。そんなときには「あなたの今のお気持ちを聞かせてください。あなたはどのように思いますか?」と具体的に応えることができるように質問を出してみてください。反応はゆっくりかも知れないけれど必ず何かしらの形で応えてくれることでしょう。

 はてさて、ブログをごらんの皆さまにふるさとの宣伝をひとつ(笑)。この富士見地区社会福祉協議会は「富士見パノラマスキー場」のすぐそばにあります。この「富士見パノラマスキー場」は、中央高速、諏訪南インターで降りるとすぐにいけます。このなかには「ふれあいセンター」がありまして、お風呂に入ることができます。また、このセンターの近くに「ゆ〜とろん」という温泉場もあり、スキー客でにぎわうところです。佐藤も年末に出没するかもしれません。ふふふ、佐藤はこれでもミニスキーが得意(えらい?)なんですよ(笑)。ではまた!

図1 富士見町セミナー風景(1).jpg

図1 富士見町セミナー風景(1)


図2 富士見町セミナー風景(2).jpg

図2 富士見町セミナー風景(2)


(つづく)
posted by さとうはあまい at 02:33| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月20日

今週の応援現場55日目 西新宿編

2006年12月12日 火曜日



於:ヒューマンリソシア株式会社テレビ研修



 ヒューマンリソシアで定期的におこなっているテレビ研修です。今日は事例検討で、「移動介助」についておこないました。

 事例提供は、「通所介護」と「訪問介護」の両方から各1事例が出されました。通所介護からは「自尊心が高い方で入浴介助のときに、歩行介助が必要だが、職員に介助をさせていただけない利用者」とのかかわり方についての発表がありました。それを受けて自分だったら「どのように対応するか」を考えていただき、更に各拠点で話し合いをしていただきました。

 通所介護をしている各拠点から、「その方の自尊心を尊重して、職員はいつでも対応できるようにそばについて見守れるように、職員でケアを統一する必要性があること」また、大阪の介護支援専門員からは「転ぶ危険があるから、その方のリスクを考えて介助をすることが必要ではないか」また、「本人にどのように介助をしてもらいたいかを具体的に聞いてもよいのではないか」等。さまざまな意見が出されました。

 結果として、佐藤からのアドバイスは「利用者さんの「手伝わなくて良い」という強い言語に対して、臆することなく、介助の必要性をしっかりと伝える必要があること。そのためには、ご本人の現状をしっかりと受け止めて、「まだ、ご自分でできることがたくさんあること。その状態を維持できるようにするためにも、このときだけは手伝わせて欲しいこと」、このような相談援助を意図的におこなう必要性を伝えました。

 次に、訪問介護事業所からの事例が出されました。あいにく事例を提供してくれた事業所の方が参加できなかったので、他の事業所の方が事例を読みあげてくれました。

 今回の事例は、「本人の移動介助の拒否に遭遇したときに、訪問介護事業所としてどのような援助を展開していったか」の報告がありました。

 報告から、病気のために歩行が不安定であることを自覚していて、本人が転ぶことを怖がり援助を受け入れてくれない方に対して、訪問介護員が様々な機関を活用して介助ができるようになったことがわかりました。

 具体的には、訪問介護事業所が自ら市の理学療法士に「どのような介助を行ったら良いのか」を訪問介護事業所が相談に行き、理学療法士から具体的な介助の方法を利用者・援助者の双方がうかがうことができたこと。その後スムーズに移動介助をおこなうことができるようになったという発表でした。

 他機関との連絡調整は、介護支援専門員の役割だとあきらめるのではなく、それぞれの専門家が自分で持っているネットワークを活用してもいいんだよね。

 佐藤からのアドバイスとして、訪問介護事業所として地域にある他の専門家の方々のネットワークを大切にすること。また、今回のようにサービス提供責任者が他の専門家に力を貸していただけるように働きかけをしても良いことを伝えました。

 このような事例検討では、困難事例の発表が多いのですが、このような成功事例を発表して成功事例を共有することも大切なことですね。

 これにて、今年の研修は終了。その後で忘年会までお邪魔させていただきました。皆さん今年もありがとう。来年もまたテレビ研修で会いましょうね。

図1 夜のしんじゅ〜く、み〜なとまちい〜.jpg

図1 よーるのしんじゅ〜く、み〜なとまちい〜


(つづく)


posted by さとうはあまい at 17:46| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今週の応援現場54日目 鶯谷編

2006年12月11日 月曜日



於:某ケアセンター



 定期的に佐藤が出没をしている事業所で5回目の研修をおこないました。
本日のテーマは「サービス担当者会議開催方法及び参加方法」についてです。この事業所は、居宅介護支援事業と訪問介護事業の両方をおこなっていますので、「サービス担当者会議の開催方法及び参加方法」について、それぞれ介護支援専門員としての視点、サービス提供責任者としての視点をいつものように「自分で考える」「担当者同士で考える」手法を用いて考えていただきました。

 まずは現状を把握する意味で、「なぜ、サービス担当者会議を開催する必要」があるのかをそれぞれに考えていただきました。介護支援専門員の方々からは「他事業所より情報を得て支援を展開していくため」「情報収集・情報の共有化」「家族・利用者に対して各事業所から話していただいて在宅を支えるチームがあるということを認識できる」等。素晴らしい考察がだされました。

 一方、サービス提供責任者の方々は「短期目標の共有」「他事業所との情報交換」等があがりました。次に「サービス担当者会議を開催する心がまえ」を各自に考えていただきました。介護支援専門員は、

 開催前に事前アセスメント(モニタリング)をおこなう。
 
 参加できない事業所からの情報収集(照会の返事)をする。

 居宅サービス計画(原案)を作成する。

 等、かなり具体的な心がまえがだされました。サービス提供責任者のかたからは、訪問介護員から情報収集をおこなう、介護記録を読む等が出されました。このように、参加メンバーの個人々が自分は「サービス担当者会議」をどのように認識をしているかを考えていただき、更に各専門家同士がお互いの考えを話し合うという研修をおこなうと、お互いの考えをお互いに共有することが出来て、「そうそう、私もそう思う」「それが役割だものね」等。活発な話し合いが展開されました。

 しかし、残念なことにサービス提供責任者のなかには、研修途中でケアに出向かなければならない方もいて、活発な議論にまで発展することができませんでした。
(サービス提供責任者は研修に参加する時間も確保できないんだよね。)

 このようななかで、介護支援専門員には国で統一された研修システムが構築されているから、ケアマネジメントの展開方法については理解できていると思いますが、残念ながら他の居宅サービス事業所の担当者には、国で統一された研修がおこなわれていないこと。だから、ケアマネジメントのかなめである介護支援専門員が、サービス担当者会議を意図的に開催する必要があることを伝えました。

 具体的には、「サービス担当者会議を開催するときには、各事業所とのスケジュール調整を計画的におこなうこと。さらにはサービス担当者会議で話し合う検討内容を具体的に提示をおこない、参加者の方に事前のアセスメント(モニタリング)を促すことが大切であること」を伝えました。

 今日の研修はこれにて終了です。お互いの考えが共有できてさらに「意欲」の向上があったみたい。皆さん笑顔で見送ってくれました。

(つづく)

posted by さとうはあまい at 17:35| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月17日

今週の応援現場52日目 千代田区編

2006年12月5日 火曜日



於:いきいきプラザ一番町 カスケードホール



 今日は、保健同人社主催の第173回「心と体の健康教室」、テーマ「かしこい介護保険活用術」を担当させていただきました。

 佐藤が、今回応援をするのは「かいご職」ではなく一般の方々です。たーくさん緊張して壇上に立ちました。しかし、佐藤には壇上からのかかわり方は似合いません。

 ですので、会場に降りて皆さんにごあいさつ。開口一番、「具体的にこの部分が知りたいという方はいませんか?」、さらには「手続きの部分から知りたい方?」と会場の方々に本日の講座に期待している部分をリサーチしました。

 ほとんどの方がどうやって活用できるのかその部分から聞きたいとのこと。ですので、早速ホワイトボードを活用して介護保険の仕組みを説明しました。

 介護保険を利用するようになった当事者の気持ちや、当事者を支える家族の気持ちなどに重点をおいて、介護保険制度を活用するときの心がまえを伝えました。

 参加者の方々は、「誰でもが他者の世話になりたくない現実があること」、しかし「介護」が必要になった時には、他者の力をあてにするようになるかもしれないこと。そうなると「他者任せに陥りやすいこと」などを伝えました。

 参加者の方々は時々「そうそう」「うんうん」とうなずきながら熱心に聞き入ってくれました。そして、今回の介護保険改正では「介護予防」に重点をおく考え方が主流になってきていること。だから、元気な状態を維持するために、今から「自分らしい生活」とはどのようなことかを考えながら暮らすことの大切さを伝えました。

 最終的に他者の力を借りて生活を営むようになったとしても自分の生活を主体的に考えてよいこと。他者にまかせてしまうのではなく家族として当事者の生活を主体的に考えることの重要性を伝えました。

 皆さん。本当に熱心に聞き入ってくださり佐藤のほうが恐縮しました。「介護」は本人も家族もがんばらなくてもいいのですが、手続きや、自分のことを主体的に考えることは、力を抜かないでがんばりましょうね!

 ちなみに、いきいきプラザ一番町は千代田区に集う様々な人々の、世代をこえたふれあい、交流をめざし、地下1階にホール・会議室、1階に区民ギャラリー、8階に温水プールなどを備えた都市型総合福祉施設です。私は以前特別養護老人ホームへ勤務しているときに一度来たことがある施設でした。

 介護が必要になる前に自分の目で気にかかる場所や、施設などは進んで見学しておくことも重要なことだと思います。

図1 セミナー開始!!!.jpg

図1 セミナー開始!!!


図2 セミナー後、質問を受ける佐藤.jpg

図2 セミナー後、質問を受ける佐藤


(つづく)
posted by さとうはあまい at 08:10| 東京 ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今週の応援現場51日目 都内編

2006年12月5日〜6日



於:○○高校「訪問介護員養成講座」の巻



 佐藤は都内にあります某高校で「市民講師」を務めさせていただいております。今回のクラスの学生の皆さんとはとは5月以来の再会です。みんな元気に教室へ集合してくれていました。

今日から4回シリーズで「相談援助とケア計画」を指導します。テキストとしては、(財)長寿社会開発センターのホームヘルパー養成講座のものを使用します。

 今年から制度が改正されたので、介護給付と予防給付の違いやケアマネジメントの理解。それに伴う訪問介護員の役割を説明しました。しかし、伝える内容はボリュームが多いために、限られた時間内にすべてを丁寧に指導することはちと難しいのですが、それでも、みんながしっかりとホワイトボードに書く文字を書き写してくれるので、佐藤もついつい熱く語ってしまいました。

 特に相談援助の部分は、一番大切なところです。だから、ストローク図表を活用しながら説明しました。すでに5月のかかわりのときにも、一度ストローク表を作成していたので、みんなは過去の自分のグラフと見比べて自分の成長を認めることができたようでした。

 ケアマネジメントについては、実際に現場に行って体験してみないと、わからないところもわからないのが現状かも知れません。ですから、現場に行ってわからなくなったら、再度教科書を開くことの大切さを伝えました。そして、常に自分に対しても他者に対しても「肯定的なかかわり」をすることの大切さを伝えました。

 みんなは、まだまだたくさんの可能性があります。この学校で知り合った仲間の存在も大切にしながら自分らしい生き方を見つけてほしいなーと思います。卒業後、どこかで再会することがあったら是非声をかけてくださいね!

(つづく)

posted by さとうはあまい at 08:03| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月30日

今週の応援現場44日目 飯田橋編

2006年11月21日 火曜日



於:飯田橋
(財)東京都高齢者研究・福祉振興財団


 介護支援専門員向けに、福祉用具及び自助具の講習を、ということで佐藤が担当したのは「食事をするときに使用する福祉用具及び自助具」についてです。

 だいたい、佐藤はこのような研修を担当してもすぐテーマには入りません(笑)。まずは、介護の専門家に考えていただくことは「自己理解・他者理解」についてです。
 
 ですので、参加者の皆さんは、自助具の使用方法や種類を最初から聞けると考えていたことでしょうから、少し拍子抜けしたかも知れません。
 他者とかかわることが専門職である介護支援専門員は、自分自身がどのような人間なのか、また、自分が他者に与えるかもしれない影響力についても、認識をしていることが重要なんですね。
 
 そして、自分自身が、他者とかかわるときに、どのようなものごとの見方や、考え方、行動の仕方をしているのかを、介護支援専門員自身が、理解していることが必要なんです! はじめは戸惑っていた方々も、じっくり考えながら、自分はどのような人間であるかをノートに書いていきました。

 次に、ワークショップをしました。ワークの内容は「食事」のアセスメントの視点についてです。まずは、自分がどのようなアセスメントをおこなっているのかを、付箋に文字で書き込んでいただきました。そして出された文字を同じような視点の仲間を集めて「島」をつくりました。
 
 その後、その「島」を見つめて、何をするために、そのような視点を持つかを考えていただきました。
 
 皆さん、はじめは何か遠慮がちに付箋に文字を書き込んでいましたが、佐藤が、「自分の考えを、他者から見えるように模造紙に張り出しましょう」とグループ内を走りまわり(笑)、個人がかかえている付箋を他者が見えるように、引き出して歩くと、皆さんもだんだん緊張感から開放されて積極的に考えることができるようになったようです。最終的には立ち上がって文字を組み合わせるグループもありました。

 グループ発表で皆さんの緊張を取り除いたあとで、佐藤から食事をする行為について説明しました。実は、介護行為のなかで一番難しいのが「食事介助」であること。

 利用者の望む食事介助ができる援助者は、一番素晴らしい援助者であろうということを説明しました。私達は、誰でもが「他者の世話になりたい」と考えて生活をしているわけではありません。また、援助者は利用者が他者から受ける排泄の介助は嫌であろうと考えプライバシーなどにも配慮をおこないます。

 食事介助は、生きていくためには食べていただかないと困りますが、排泄介助と比べると気遣いは少ないように考えがちです。だけど、食事介助も排泄介助と同等に他者から受けたくはない行為に違いないのです。

 誰もが、自分で食べたいときに、自分で思うように、食べたいものを食べることができる。ということがどのくらいうれしいことなのか。説明をしながら皆さまに考えていただきました。

 まずは、「食事をしたい」と思うかどうか。次に起き上がれるか。さらに移乗できるか。移動できるか。排泄ができるか。手を洗うことはできるか。そして、着替えはできるか。調理はできるか。テーブルの上を片つけることはできるか、エトセトラ・エトセトラ。

 つまり、「食事をとる」ことが、自分の思うようにできるためには食べる行為のみならず様々な要因や行為があることの説明をいたしました。前半はここで終了。15分間休憩をとりました。

 後半は、事例検討をおこないました。前もって事例を出していただきましたが、提出された事例はまさしく「重介護の事例」でした。提出された事例を読んだときに、佐藤は皆さんハードな支援をしているなーと思いましたよ、ほんと。そのなかから、佐藤が選択した事例は誰もが担当するかもしれない、「水分摂取が難しい利用者」についてでした。

 まずは、作成者に事例発表をしていただきながら、他の方には自分だったら、どのような支援するのかを考えていただきました。事例に対して質疑応答の時間をあえてとらなかったので、戸惑った方もあったかもしれませんね。

 実は、事例検討は、事例について解決策を考えるのではなく、自分に、このような、利用者が出現したときに「自分だったらどうのように行動をするかを、考える」ことに意義があるのですよね。

 佐藤もグループ内に入り込み(?)、このような事例は、皆さんのなかにもあるのではないだろうか。そのときにどのような支援をしたかを発表しあって欲しいと伝えました。
事例検討の趣旨がわかってくると、参加者の方々の経験のなかから様々な取り組みが出されましたね。

 その後、各グループからの発表を受けて、佐藤が最終的なアドバイスをしました。まずは、このようなケースを整理するときに重要なのは、「居宅サービス計画2」を活用すること、「居宅サービス計画2」を活用しながら利用者さんのニーズを分析していくことの重要性を伝えました。

 介護支援専門員として、事例を聞いたときに、「計画→実行→モニタリング」の一連の流れを想像しながら、事例に対しての自分なりの考え(提案)をできることが介護支援専門員らしいのではないかということ。

 実際に利用者とかかわるときには、介護支援専門員として、「自分が何でもしてあげる(解決する)のではなく」、解決が必要な問題点を利用者が理解できることばで表現することが重要であること。そのために、居宅サービス計画2の目標を考えるときには、「長期目標」を「ゆくゆく」ということばに代えて、利用者や家族に「ゆくゆく」はどのような状態になりたいか考えることができるようにかかわること。長期目標の手前として、「短期目標」である「すぐに」はどのような状態になりたいということを、考えことができるようにかかわること。そして、サービス内容(具体的な解決方法)は、より細かく、具体的に文字として表現することの重要性を説明しました。

 そして、出てきたサービス内容から、様々なサービスの提供方法(サービス種類)が出てくることを説明しました。
皆さんはうなづきながら、熱心にメモを取ってくれていましたね。佐藤のセミナーでは珍しく時間通りに終了(笑)。質疑応答の時間をとることができました。

 参加者の方から「ワークショップ方式であったので自分で、考えたり、他者の意見を聞いたりするなかから、新たな気づきもできました」「このような考える研修の技法を学びたい」という意見も出されました。

 最後に、福祉用具(自助具の種類や具体的な活用方法)の使い方を聞けると参加した方には物足りなかったかもしれませんね。ですので、福祉用具の使用方法については、レンタル会社の営業マン(福祉用具相談員)に相談してみてください。きっと、皆さんの身近でデモンストレーションをしてくれると思います。

 佐藤は「対人援助」の専門家として、皆さんが利用者とかかわるときの対応方法を、福祉用具というツールを活用してかかわりました。介護支援専門員として、他の専門家の力をうまく活用できること、これが介護支援専門員に必要な能力だと思います。

 介護支援専門員だから、自分だけで何とかしよう(せねば)なんて気負うことなく皆さんの周りにいる様々な専門家の力を活用していいんですよ。

図1 KJ法による成果物作成 改作.jpg
図1 KJ法による成果物作成


図2 KJ法により出来上がった成果物 改作.jpg

図2 KJ法により出来上がった成果物


(つづく)
posted by さとうはあまい at 15:21| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月26日

今週の応援現場42日目 国立編

2006年11月17日 金曜日



寺子屋研究会にて



 国立にある小さな訪問介護事業所で、月に一度、“介護界で働く有志の人々”が集まり、その時々のテーマで研究会をおこなっています。
 参加者は、訪問介護事業所の所長さんを始め、サービス提供責任者や訪問介護員、地域包括支援センターの職員、介護支援専門員及び家族の方々などです。
 今回の研究会では「介護予防が始まり、いま現場で起きていること」「自立支援法により障害者のおかれている状況」、さらに「各事業所の現状」などを報告し合いました。

 訪問介護事業所からは、利用者の方々が「短期入所を定期的に利用するようになったので、利用者が短期入所に行っている間に、訪問介護員に仕事を提供できない」ため、訪問介護員の収入及び事業所の収入が落ち込んでいるとのこと。
 また、介護予防制度が始まって、サービスが包括的に提供できるというよい点もありました。そして援助する内容は“生きがい”につながるようなサービスが増えてきて、利用者が元気になってきている。また、訪問介護員自身も利用者が意欲的に自分のことを考えるようになったので仕事に対して「楽しさ」が増しているようだとも話がありました。その逆に、利用者が介護予防のサービスを受け入れることができなくて、サービス事態を断ってきたケースなどの話も出てきました。

 介護支援専門員からは、通院介助が必要だが、訪問介護事業所からは「できない」といわれて困っているという話が出されると、訪問介護事業所のほうからは、通院介助というサービスが「できない」のではなく、介護保険制度を活用したサービスは「できない」が、「インフォーマルなサービス」としてであれば、通院介助は「できる」というアドバイスなどがありました。
 他に良くなったところは、介護予防通所介護に通っている利用者が個別の機能回復訓練を受けることにより、職員とゆっくり会話ができるようになったと喜んでいる姿がある等の話がなされました。
 
 そのような中で訪問介護事業所から「障害者自立支援法」の方々の援助について報告がありました。障害者自立支援法の制定により、1時間の単価が激変(減少)したので、訪問介護員さんに支払う時給も下げるしかない報告や、全身性の障害を持っている方は「重度障害者」となり、そのような方の援助は「生活援助」となりこちらも収入は減収見込みだという話がありました。

 収入面ばかりを話していても気持ちが落ち込むので、援助をしている人々に「意欲の変化」があるかどうかを考えて見ました。
 結果として、先述した訪問介護員が毎回の援助を楽しんでいる姿があること。サービスを実施しながら「利用者の目標達成」を意識するようになったこと。介護支援専門員として、以前よりサービス提供事業所を頼ることができるようになったこと。何よりも利用者自身が自分の生活を「どうして行こうか」を考えることができるようになったことなどが話されました。

 このような厳しい現実の中でも、寺子屋研究会のメンバーは、「明日の介護に向けて」どのように考えることで「利用者満足・職員満足」の介護を実践していけるか、を常に考えているのです。また、メンバー同士が常にお互いの成長を認めている姿は、自分たちのことながら素晴らしいですと思います。

 佐藤も、皆さんが必要である情報についての収集を、積極的におこない、的確なアドバイスができるよう、張り切るからね! また、来月会いましょう。

図1 熱く語る面々.jpg

図1 熱く語る面々

(つづく)

posted by さとうはあまい at 22:51| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今週の応援現場41日目 狛江編

2006年11月16日 木曜日



於:在宅介護支援センター こまえ苑



■「介護予防普及事業」コミュニケーションのとり方


 狛江市にある特別養護老人ホームに併設された在宅介護支援センターからの依頼で、一般市民の方を対象に「コミュニケーションのとり方」について話をしました。

 会場には、一般参加の人々と一緒に通所介護を利用している方々も参加をしてくださいました。
まず、はじめに参加者の方に「常日頃、コミュニケーションをしていてどうもうまくいかない」と感じているあたりを話していただきました。

 実際に在宅で介護をしている人々からは、「自分の家族だから、何回も同じことを言われると、感情をうまくコントロールできないので、話をすることが嫌になる」とか、「耳が聞こえにくくなってくると自分の考えを伝えることに消極的になってしまう」「お母さんが良くしてくれるから何も心配していません」などのことばを聞くことができました。

 一方、介護を支える訪問介護事業所のコーデイネーターさんからは、「介護保険制度がどんどん変わっていくので、利用者や家族の方に説明するのが大変」「介護保険制度のことをうまく説明できない」また、介護支援専門員の方からは「初対面の利用者や家族の方と話をするのがうまくできない」などのことばを聞くことができました。

 佐藤からは、「他者と話をするときに、自分の思いや考えがうまく伝わらないと、私達は自分の思いや考えをうまく受け止めてくれないと、他者を悪く言う場合がある。しかし、そのような場合には、自分の思いや考えの伝え方に変化を持たすことが大切であること」を伝えました。

 また、「家族構成」について、人間が家族を構成していく過程について話しました。
 子ども達がやがては家を出て、家族そのものが少し距離を置いた状態(違った価値観を構築しながら)になり、それぞれにお互いが生活をしていること。だから、家族(親)に介護が必要な状態になっても、その子どもたちはなかなか介護に携わることの困難さを説明しました。
 すると、会場から「家族というものは同じ家の中に暮らしていても、それぞれの生活があるのだから、なぜ、本人達(親)と家族(子ども達家族)を、一緒に考えようとするのかわからない。利用者本人と、家族とは別なのだから、そのあたりを一緒に考えないでもらいたい」という意見も出されました。

 そこで、介護は「お互い様であること」「自分がここにいるから、他者もここにいる」ことを伝えました。そして、お互いがお互いのことを、思いやることができることでコミュニケーションもうまくいく場合があることを話ました。
 
 また、家族は、それまでの関係性のなかから、「ステキなお母さん」や「頑固なお父さん」だった人々が、いま介護が必要になった状態の彼らを、なかなか受け入れることができなくて、「(あのお母さんやお父さんが)どうしてこうなってしまったのか」という切なさや、怒りの感情などが折り重なって、ついつい「叱咤激励」をしてしまうことがあることなどを話しました。

 会場の方々は「うんうん」「そうなんだよね」とうなずきながら聞いてくれました。最終的には叱咤激励は、言うほうも聞くほうもつらくなる場合が多い。だから、そのようなときにはことばを変えて見ることも有効であることを伝えました。

 つまり、「がんばれ」ではなく、「ここまでできたね!」とできたことをことばにして共有することも大切であることを伝えたのです。
 
 また、通所介護に来ている方に「何か人に頼みことをするときにはどのようなことばをかけますか?」と聞くと「“お願いします”ですよ」とのこと。
 実は、この「お願いします」が素直になかなかいえませんよね〜。ついつい他者にお願いごとをするときには、「すみません…」といってしまい、頼んだことをやってくれたときには、つい「忙しいのにすまないね…」と言ってしまいます。お願いされたほうも、「いえいえ、すみません」と返答をする場面が多いことを伝えました。ですから、何か頼みことをするときには意識的に「お願いします」のことばを発すること。その結果、何かをしてもらったら「ありがとう」と素直に伝えるようにすることなどを話しました。
 そのためには介護をする人も介護を受ける人も、お互いの存在を大切にすることが出来ることが重要だということを伝えました。

 今回は、一般市民向けの講習ということもあり、佐藤のほうでは「対人援助における自己認識」が重要であるということを話すつもりでいましたが、会場にいらした人生の先輩達に逆にコミュニケーションというものはどのようなものなのかを教えていただいたような気がします。
 
 今回さまざま年齢の方がいましたが、やはりご高齢の方の話はためになることが多いのを実感できた時間でした。参加者の皆さま。佐藤を助けてくださりありがとう! 寒くなるので風邪など引かないようにご自愛願います。

図1 開場準備の佐藤.jpg

図1 開場準備中の佐藤


図2 会場と一体になる.jpg

図2 会場と一体になる佐藤

(つづく)

posted by さとうはあまい at 22:31| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(1) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月15日

今週の応援現場40日目 西新宿編

2006年11月11日 土曜日
 


於:ヒューリソシア介護事業部研修



■研修テーマ事例検討「入浴介助」

 ヒューマンリソシア株式会社において、定例のテレビ研修をおこないました。以前、この応援現場19日目と同じく、テレビ研修というのは、東京の西新宿にある研修室に佐藤が出向いて、各拠点とテレビを通しておこなう研修です。テレビの向こうには、大阪・鹿児島・神戸・福岡・札幌・名古屋の方々が参加しました。

 本日は事例発表ですので、事例発表の前に「事例発表」を聞くときの注意点を伝えました。まず、各自が理解できないところは質問ができるように聞くこと。自分だったらどのように対応するかを考えながら聞いて欲しいということを伝えてからスタートしました。

 事例発表は、大阪にありますデイサービスセンターから「入用介助」の事例でした。はじめは入浴拒否をしていた利用者が職員とのかかわりを通して入浴ができるようになって現在は入浴を楽しみにしているとの報告がありました。

 その後、各拠点に問いかけながら疑問や意見を出していただきました。男性の利用者の入浴拒否に対して同姓介助を行いながら「入浴介助」をすることを受け入れていただいた経緯に対して、「すごいなー、同姓介助の必要性は理解できるがシフト上なかなか難しいです」という意見や、現在は女性でも対応できるのかとの質問が出されました。

 そのような意見や質問を受けて大阪からは、現在はリフト浴にも慣れて女性の介助も受け入れてくれるようになったという報告がありました。
 
 また、今回のケースの方のように身体的に入浴するのが困難なケースと、利用者に認知症があり、入浴に対し理解を得ることができない場合など、職員の声かけや態度が利用者が入浴をする気持ちになるかどうかの重要なポイントになることなどが話されました。

 佐藤からの質問として、介護支援専門員から、通所介護を利用したいという連絡があったときに各拠点ではどのような手順をおこなって利用者を受け入れているのかをうかがいました。
 それぞれの拠点から、利用の申し込みの後、利用者宅を「事前訪問」して、パンフレット等を用いてデイサービスの様子を知らせている。また、そのときに利用者や家族の意向を伺って、利用者の希望に沿うようにしている、などの答えが返ってきました。

 次に、入浴をする意味について「利用者からの視点・家族からの視点・職員からの視点」を考えていただきました。まずは自分で考える。次に各拠点でまとめて発表をしていただきました。

 「入浴をする意味」についての視点では、利用者・家族・職員は入浴をする意味として「清潔保持・気持ちよくなりたい」などの意見が出ました。
 家族の視点では、「家で入浴することができないから、デイサービスで入浴をして欲しい」職員の視点では、「入浴を通してコミュニケーションを図る」「体の状態を把握できる」「家で入浴ができないので入れて差し上げたい」という意見が出されました。

 まとめとして、訪問介護の展開も含めて、通所介護の展開を説明しました。通所介護は通い続けることに意義があるように考えられるが、実は通所介護を利用してどのような状態になりたいかという「目標」を利用者・家族・職員がしっかりと認識する必要があること。また、通所介護では集団的な活動に重点をおかれる場合が多いが、活動はアクテイビテイだけではなく「移動・排せつ・食事・着替え・入浴・整容」など、生活するために必要な行為すべてが活動であること。だから、ひとつひとつの生活行為に対して「目標」があっても良いこと、などを説明いたしました。

 また、利用者によってはその日の体調で「入浴」を拒否する利用者がいても仕方がないこと。そのときに職員同士が「何とかして入浴をしていただかないと家族が困る」と思い悩んでも仕方がないこと。だから、契約のときに「入浴ができない場合もあること」を家族に理解をしていただいておくことが必要であることを伝えました。

 参加者の皆さんは、熱心にメモを取りながら聞いてくれました。これにて本日のテレビ研修は終了です。
 事例検討を通して、拠点間の意見交流がいつも以上に活発に出きました。また、今回の研修での注目点は、神戸の拠点でした。

 佐藤のいくつかの問いかけに対して一人の方だけが答えるのではなく、佐藤の問いかけに対して答える方が交代をして答えていた点です。
 その結果として、複数の方が画面に登場してくださり、画面の向こうにいる参加者の熱い思いが伝わってきたのです。

 画面の向こうにいる方々には会うことは難しいけれど、佐藤はあちこち出没しますから、お近くに出没したときにはどうぞ声をかけてくださいね。

図1 テレビ研修風景.jpg

図1 テレビ研修風景再び


(つづく)

posted by さとうはあまい at 12:28| Comment(5) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今週の応援現場39日目 鶯谷編

2006年11月13日 月曜日



於:鶯谷にある○事業所



■応援現場3日目にも登場した事業所の定例研修会です!


 本日の議題は「スーパーバイザーとしての役割」です。いつもは佐藤からの一方的な講義形式をおこなっていますが、今回は参加者の方々に考えていただく形式をとりました。

 参加者は当事業所の介護支援専門員とサービス提供責任者の方々です。
 1番目の議題は「スーパーバイザーとしての役割」とはどういうことなのか。検討シートを活用して各自で考えていただきました。
 
 介護支援専門員のグループからは、「利用者とサービス提供事業所との調整をおこなうこと」「利用者・家族等の個々の思いや考えを引き出すこと」「サービス担当者会議ではスーパーバイザーの役割が大きい」などの考えが出されました。

 サービス提供責任者のグループからは「話をよく聞けることではないか」「介護支援専門員との連携を図り、登録ヘルパーへ申し送りをおこなうこと」訪問介護員へ対して「訪問介護員の役割を意識つけること」等が出されました。

 それらの事柄を受けて、佐藤から、具体的な場面設定を出してさらにスーパーバイザーの役割を深めていただきました。具体的な場面設定とは「苦情・事故・ケアカンファレンス・サービス担当者会議・入退院」です。この中で各自が「できていること・できていないことを」を考えていただきました。

 介護支援専門員のグループからは、それぞれの項目の中で「スーパーバイザー」が必要な場面を細分化して「できていること、できていないこと」を整理してまとめることができました。

 結果として、現状の把握をするために利用者・サービス事業所から、情報収集を丁寧におこなっているが、再発防止や、情報処理の過程を書面化できていないということが出されました。

 一方、サービス提供責任者のほうからは、サービス担当者会議とケアカンファレンスの違いが認識できていなかったこと。
 
 グループで話し合うことにより、自分達の役割が正しく認識できていないことに気がつくことができたようです。
 また、介護支援専門員を頼りにしすぎて、本来ならば、自分達がおこなっても良いスーパーバイザーの役割ができていなかったことが出されました。

 まとめとして、佐藤から、介護支援専門員の役割は、利用者からの苦情や事故の相談や報告があったときには、介護支援専門員が、利用者に対して「この苦情等をサービス事業所に伝えて改善していただくように伝えること」を説明して利用者の了解を得ること。

 その上でサービス事業所からは苦情報告書等を提出していただき、その報告書を持って利用者宅を訪問すること。そして、介護支援専門員としての立場で苦情に対しては真摯な態度で利用者に対応すること。
 そして、サービス事業所から出された報告書の内容を利用者に確認しながら、このようなことがありましたが、今後も継続してサービスを利用するかどうかを利用者に確認できること。この一連が介護支援専門員の役割であることを伝えました。

 介護支援専門員の方々は「そうだね、なんでも自分が走り回る必要はないかもね」と感想を語り合っていました。
 サービス提供責任者の方々に対しては、同じ事業所内に介護支援専門員がいると、ついつい頼りにしたくなるかも知れないけれど、サービス提供責任者の立場は、訪問介護員に対して「スーパーバイザー」をおこなう立場であるから、サービス提供責任者自身が訪問介護員がおこなうサービスについて責任を持つことの大切さを伝えました。

 サービス提供責任者の方々は、「自分達が指導能力を向上する必要があるね」と語っていました。
 そうは言っても、実は介護支援専門員の方も、サービス提供責任者の方も、双方はすでに「スーパーバイザー」の役割をしているのです。ですので、今回の研修の中でお互いが気づいたことを、さらに有効に活用していただきたいと思います。

 スーパーバイザーをおこなうためには、例えば、コーヒーカップの中にあるスプーンの柄の部分から周りを見回すように、周囲でなにが起きているのかを常に気にかけることができるように、自分の気持ちにゆとりを持っていることが大切なんですよね。

 自分の気持ちにゆとりを持つことができるように、自分の存在価値・他者の存在価値を大切に取り扱いましょうね。

図1 知る人ぞ知るイラスト学習(1).jpg

図1 知る人ぞ知るイラスト学習(1)


図2 知る人ぞ知るイラスト学習(2).jpg

図2 知る人ぞ知るイラスト学習(2)


(つづく)
posted by さとうはあまい at 12:05| Comment(1) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月14日

今週の応援現場34日目 品川区編

2006年11月8日 水曜日



於:品川ケアスタッフ



 佐藤が年間かかわってきた、ケアスタッフ講座も本日が最終日になりました。今日は総まとめとして介護予防のサービスが始まって「利用者にとって良くなったこと・悪くなったこと」「サービス事業所にとって良くなったこと・悪くなったこと」を出していただきました。

 利用者に対して良くなったこととは、

 ・利用者自身にやる気が出てきて、自分のできることをするよう
  になった。
 ・利用者自身が自分のことをしてもいいんだと認識して積極的に
  自分の生き方を考えるようになった。
 ・通所介護では自分がしたい機能訓練のメニューにだけ参加して
  帰る人が出てきた。

 などが出されました。そして利用者にとって悪くなったことは、サービスの回数と時間が減ったことにより、本来、身体が痛くて訪問介護に援助を頼んでいた方まで無理をしているような姿勢も見えます。

 「自分ができることをしないならば、訪問介護を頼めなくなるから、ヘルパーさんが来てくれるまで何とかしようとがんばっている」という声もありました。あるいは「自分ができることを自分でするのであればヘルパーさんはいらない」という利用者も出現したようです。
 しかし、客観的にみれば「自分でできること」は喜ばしいことではないのかなぁ。ただ、本来は援助が必要な人までも投げやりになって、このような態度をとっているとすれば「介護予防」にならない事態も発生するから注意が必要ですよね。

 次に事業所としてよくなったことをあげていただきました。

・サービス提供責任者として訪問介護の展開法が理解できるよう
 になった。
・利用者や家族の方とのかかわりが多くなり、自分が「サービス
 提供責任者である」ということを認識していただけるようにな
 った。
・訪問介護員さんが、利用者のできるところを自分でできるよう
 にするために待つ介護ができるようになった。
・通所介護として利用者が必要なサービスだけを活用するように
 なったので新たな利用者を受け入れることができるようになっ
 た。
・機能訓練加算をいただくようになり、利用者さんと1対1でか
 かわる時間が増えた等が出されました。

 一方、悪くなったところは、

・収入面で低下している。
  
 要支援者に提供する「一緒におこなう援助」をするためには時間的に短い。時間が短くなったので訪問介護員に提供するサービス時間も短くなり働いている人々の効率が悪くなった。サービス提供責任者の業務が増えて自分の稼働率が落ちた。
 通所介護では、介護予防の対象になった方が、自分の通所回数が少なくなったことを理解できずに意欲の低下が見られた。その結果、特例として回数を多くした。これは利用者にとっては良いことだが、事業所の収入ダウンにつながるが仕方がないこと。

 等が出されました。最終的に佐藤が総まとめをしました。悪くなったことを出していると意欲が後退しそうなので、最終的に良くなったことへフィードバック。そうすると確かに「介護予防」の導入に伴い、サービスを提供している自分達に利用者の「できるところ探し」を意識するようになったことは良かったのではないか。
 介護予防ではない利用者に対しても自然に「できることを探して、できる部分が維持できるように援助方法を考えるようになった等の声が上がりました。
 
 これにて、佐藤の今年度の講義は終了。

 しかし、ちょっとまった。実は昨年から品川のケアスタッフでOB会を立ち上げて時々集まって話題の共有をしたり研修会を開催しているのです。
 ですから、今年度の参加者もぜひそちらの会に参加してこのつながりを有効に活用して欲しいということを伝えました。
 佐藤もなるべく参加できるようにしますからね(とはいうもののなかなか出られなくてごめんなさい)。

 皆さんとは1月の修了式で再会します。自分を大切にしながら働いていてくださいね!

(つづく)
posted by さとうはあまい at 14:38| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月01日

今週の応援現場31日目 広島編

2006年10月30日 月曜日



於:広島県社会福祉協議会 

コミュニケーションと接遇研修

「福祉施設におけるコミュニケーションと接遇」について



 本日は、広島県社会福祉協議会様主催で、広島県内の社会福祉施設に従事している介護職員(新任職員)さんを対象に「コミュニケーションと接遇研修」と題した研修にかかわらせていただきました。

 接遇研修というと、一般的に電話の取り方だとか、お辞儀の仕方等、を学べると想定されていると思いますが、佐藤の接遇研修は違います。
 ずばり、「自己理解」の研修になるのです。しかし、今回の参加者の方はなんと総勢95名です。グループ構成も6人と7人で15グループになりました。参加者の皆さんには窮屈な思いをさせてしまいましたね。ごめんなさい。

 さて、佐藤の自己紹介もそこそこに研修をスタートしました。まずは、いつものように「私はどういう人間か」を個人ワーク。次に「あなたはどういう人間か」を個人ワーク。さらに次には2人一組になってもらい、お互いを自己紹介し合ってもらいました。

「今朝起きてから、ここにくるまでのエピソードを語り合ってから、その後で改めて“今、自分と話した相手”について“あなたはどういう人間だ”ということを書いていただきます!」と説明してから、それぞれの自己紹介がスタートしました。

 今回、この会場で初めて顔を合わせた方同士がほとんどだったと思いますが、自己紹介では、結構活発に会話が交わされていました。

 どんなエピソードを語り合っているのか?と思い、そばに近づいて聞いてみると、なんとー。エピソードの話はそこそこで施設の話題に内容が変化していました!
 う〜ん、これなら確かに話題の尽きることなく、当然にぎやかになるでしょうね(笑)。ここで自分の思っている自分と、他者の思った自分には差異があることを認識していただきました。

 さらにブログを見ていただいている方にはおなじみの(株)ヒューマンスキル開発センターのツールを使用してストローク図表を作成していただきました。もちろん、参加者の方々には初めての経験でしたから非常に興味を持っていただけたようで、解説を熱心に聞いてくれました。

 ここで昼食タイム。
 
 そして、午後のメインテーマは「事例を通して考える」です。事例は施設で一人夜勤のときの排せつ介助時に起きた出来事についてです。

 事例を活用しながら、グループ内でどのような対応ができるかを考えていただきました。手法はいつものようにKJ法です。

 個別に付箋に自分の考えを表現していただき他者の考えを踏まえながらグループでまとめていただきました。その後3つのグループに発表をしていただきました。その内容は「コールをしてきた人に対して、今していることを説明して待っていただく。先にコールしてきた人に対応してからおむつ交換に戻る。順番をずらす」等。様々な対応の仕方を発表してくれました。

 そこで佐藤から事例の対応方法について解説しました。「一人夜勤だから両者を満足させることは所詮困難」。だから、コールをしてきた方に待っていただくのであれば推定される待つ時間を伝えることが必要なこと、介護職員の「期待に応えたい」という気持ちがあってもできない場合もあるということ、を介護者同士、お互いがしっかり認識している必要があることを伝えました。

 参加者の方は「そりゃそうだよなー」と理解できたようでした。これで今回の研修は終了。えっ! 接遇は? という方がいるかもしれません(笑)。
 しかし、それは介護職員が自分自身を大切にして、「今、起こっていること」を認識できるように心にゆとりを持つこと、そして利用者にはしっかりと向き合うこと、利用者にも解決できる能力があるから利用者にも現状をつたえること、お互いの存在を尊重することが真の「接遇」なんだよね。 

 参加者の中には、現状の介護について「このままではいけない」と思っている方々もいるようですが、その一方で利用者の方々で現状の介護に対して「満足しているよ」とおっしゃる方々もいるのです。

 もし、心配でしたら、一度「自分のしている介護に満足してもらっていますか?」と問いかけてみてはいかがでしょうか。利用者の方は、きっとあなたに対して「あなたに助けてもらってとってもありがたい」と答えてくれると思いますよ。


図1 広島会場内をまわる佐藤.jpg

図1 広島会場内をまわる佐藤

図2 会場で受講生と熱くなる.jpg

図2 会場で受講生と熱くなる佐藤


図3 広島研修・成果発表(1).jpg

図3 広島研修・成果発表(1)

図4 広島研修・成果発表(2).jpg

図4 広島研修・成果発表(2)


付録 いん石のような受講生の熱い想い.jpg

付録 いん石のような、広島受講生の熱い想いのイメージ

(つづく)
posted by さとうはあまい at 17:41| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今週の応援現場30日目 新宿区編

2006年10月28日 土曜日



於:ヒューマンリソシア株式会社

介護セミナー

「介護職に必要な相談援助技術の習得」について


 本日は、ヒューマンリソシア株式会社で「介護職に必要な相談援助技術の習得」と題したセミナーをおこないました。

 参加者の方々は、現在、介護支援専門員、実際に訪問介護員、訪問介護員2級の養成課程を受講している方々でした。

 佐藤の自己紹介を兼ねながら、佐藤が他者とかかわる中で学んできました「人が亡くなる」ということ、「障害を持っている」ということなどをプロローグとして伝えました。そして、マズローの「欲求の段階」について図を使用して解説をしました。次にストローク図表の作成((株)ヒューマンスキル開発センターのツールを活用)。

 「欲求の段階」の説明の中で「自分自身にプライドを持つことの大切さ」を話した後だけに、皆さんは自分のストローク傾向を興味深く眺めていましたね。実は、相談援助は「聞く」「話す」という行為だけではなく、自分自身の中にある「人とのかかわり方の傾向性」が、他者とかかわるときに、他者に与える影響力と自分自身に与える影響力とがあるということを伝えました。

 人とかかわるときには、自分自身の中にある、能力や可能性をあきらめないこと、自分自身が自分の存在を大切に思うこと、その上で他者の存在をいとおしく思うこと、そうすることで、無理せず他者とかかわることができるようになるということについての話をしました。

 最終的に「相談援助」は、「介護技術」ですので「技術」として使用できるように、自己研鑽することの大切さ伝えてセミナーは終了です。

佐藤からのメッセージ!
 介護は「お互い様」だから、他者とかかわるときには素直に「お願いします」「ありがとう」を意識して使用して肯定的ストロークの環境をつくっていきましょう。

図1 介護セミナー風景(1).jpg

図1 介護セミナー風景(1)


図2 介護セミナー風景(2).jpg

図2 介護セミナー風景(2)


(つづく)
posted by さとうはあまい at 15:24| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今週の応援現場29日目 会津編

2006年10月26日 木曜日



於:特別養護老人ホーム「会津みどりホーム」

所属長・リーダー研修2日目



 昨日は施設のまん前にあるホテルに宿泊しました。朝、ホテルの窓からは雄大な磐梯山を眺めることができました。ホテルをチェックアウトして徒歩にて施設へ。色とりどりのコスモスが出迎えてくれました。

 さて、本日は「みどりホーム」の所属長・リーダーさんたちと、職員を育成する方法について一緒に考えてみました。佐藤から、職員を育成するためには育成する側がどのように育てたいのか。そしてその過程を明確にする必要性のあることを伝えました。

 所属長やリーダーからは、それぞれの“現状”が紹介されました。今までは「OFF-JT」が多いこと。各部署での研修は、2ヶ月に1度おこなわれてはいるが、計画は半年ごとで立てていたこと。また、個別の研修記録はとってないことなどが出されました。

 その後、佐藤が準備していた「研修の帳票類」を用いて、研修をおこなう過程と評価の方法などについて話しましたが、皆さん、興味深く聞いてくれたようです。

 後半は、3つのグループに分かれて各部署で「できていること、困っていること」を付箋を使用して目に見える形で表現していただきました。

 いや〜、皆さんが積極的に「できていること」を書き込んでいく姿をみて、「この施設で働いている人々は、お互いの存在を大切にしている」と実感しました。

 次に、そのために「何をすることが必要か」ということについてKJ法を活用して考えていただきました。この過程の中で参加者の皆さんは、それぞれの立場で「何をすることが必要なのか」を具体的に考えることができました。作業終了後にグループ発表をしました。

 他のグループが発表をしているときには、うなずいたり、笑いあったりしながら真剣に聞き入っていましたね。佐藤が「せっかく出てきた課題だから、この模造紙の内容を記録してください」と伝えると「せっかく出てきた課題だから、しばらくこのまま張り出します」といって、それぞれが書いた付箋が模造紙から落ちないようにセロテープを貼って保存していました。佐藤の役割はこれにて終了です。この後の取り組みは所属長やリーダー自身が主体的に考え計画していくことでしょう。

 会津はこれから冬に向かってさぞや寒くなることと思います。どうぞ、お互いの存在価値を大切にして、人間関係はあたたかい関係を保ってくださいね。応援しています。

図1 みどりホーム外観.jpg

図1 みどりホーム外観

図2 会津・研修2日目.jpg

図2 会津・研修2日目

図3 会津の郷土料理.jpg

図3 会津の郷土料理


図4 会津の赤べこ.jpg

図4 会津の赤べこ

(つづく)

posted by さとうはあまい at 15:16| Comment(2) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今週の応援現場28日目 会津編

2006年10月25日 水曜日


於:特別養護老人ホーム「会津みどりホーム」

所属長・リーダー研修1日目


 佐藤が宿泊しているホテルまで、施設長自ら出迎えていただきました。さすがに私も恐縮しながらのご挨拶でした。
 施設長さんとは、研修についての打ち合わせメールで「先生のブログ、拝見しました。先生は長州(山口県)がお好きなようですが(詳しくは、過去の佐藤のブログ番外編を参照)、会津にもいいところがたくさんあります!! ぜひ会津に来て楽しんでください!!!」と言われていました。

 そこで、昨日の出没を伝え、「いや〜、ほんとうに残念です。でも雨じゃ...。」といかにも残念そうでした。

 素晴らしい郷土意識。これは他藩、いや他県も学ばなければいけません。自分の郷土(生国でなくても住めば同じ)や仕事にプライドをもってこそ、いい仕事ができるってもんです(と思いますよ)。それに雨でもいいものはいい。佐藤は楽しく散策できました。

 さて、今回の研修内容は、みどりホームの所属長・リーダーさん達への、「スーパーバイザーの役割・計画的に人材を育成できるようにするためには」がテーマの研修です。

 1日目は、佐藤お馴染みの潟qューマンスキル開発センターのTAパックシステムを活用してのエゴグラム作成です。

 パックシステムとは、佐藤が参加者の皆さんに60題の質問を出して、その答えを指定された回答用紙に書き込み、その記入した用紙を潟qューマンスキル開発センターにFAXします。約40分くらいで、同センターからコンピューター判断された結果が、参加者に返されるシステムです。

 そのコンピューター判断を待つ間に、会場では人とのかかわり方の傾向性をはかるツールストローク図表の作成をおこないました。それにあわせて。佐藤から「自分の働いている職場にプライドを持つことの大切さについての話をしました。

 最初は緊張して参加していた方々も、ストローク表を作成するあたりから、緊張もほぐれてきたようで、皆さん笑顔も見られるようになりました。
やがて潟qューマンスキル開発センターから結果が送られてきました。皆さんは、判断結果を食い入るように眺めていました。そこでTAの解説をおこなったのです。

図1 会津・研修風景(1).jpg

図1 会津・研修風景(1)


図2 会津・研修風景(2).jpg

図2 会津・研修風景(2)


図3 小林施設長(左)と佐藤コスモス.jpg

図3 施設長(左)と佐藤とコスモス

(つづく)
posted by さとうはあまい at 15:06| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月13日

今週の応援現場19日目 新宿区編

2006年10月10日  火曜日

 
於:ヒューマンリソシア株式会社 介護事業部研修会

「その人らしい生活を援助する前に自分らしい生活を

考えてみることも大切なことですね」



 ヒューマンリソシア(株)は、全国的に介護事業を展開している大きな会社です。

 ですので、どこかの会場を借りて、介護職員全員が一同に会しての研修は、当然困難なことです。

 そこで、佐藤を活用しておこなわれる社内研修は、なんと、テレビを活用しておこなう“テレビ研修”なのです。北は北海道から南は鹿児島まで、数箇所の拠点で働いている方々がカメラによる中継で研修に“参加”するのです。

 参加者の方々は、訪問介護員、サービス提供責任者、介護支援専門員、拠点長など、様々な役割の方々です。佐藤はこのテレビ研修に、新宿にある東京会場から、月1回出没をしているのです。

 東京会場では、一台のテレビが置かれていて、この会場には関東地域の方々が集合して参加してくれます。佐藤がいる東京会場では、この方々がいてくれることにより、各地と中継による会議であっても、佐藤は孤独(!?)にならずにすむのです。

 研修の開始時刻になりますと、テレビ画面の中に各拠点で参加している方々が映し出されるのです。
 佐藤は、この研修がスタートした当初は、このようなテレビ研修を活用してどのような研修を展開できるかが非常に不安でした。

 しかし、参加者の皆さんの協力を得て、何とか軌道に乗せることができました。そして、研修の成果を会社に認められたこともあり、この研修はすでに1年半続いています。

 さて、今日の研修のテーマは「食事介助」と「自分らしく暮らし続けるために」です。
 まずは、食事介助についてです。参加している方々の職種は違うのですが、まずはそれぞれの立場で、「食事介助」について心がけていることを「自分で」考えていだきました。

 次に拠点別でそれぞれの考えをまとめてもらい、順次発表をしていただきました。当然のことながら、介護職員の方々からは「利用者本位、食事の形態ややわらかさ、栄養バランス・水分補給」など、専門家らしい答えがたくさん返ってきました。

 それらを受けて、佐藤は自分の経験を紹介しながら、「食事介助は、食べること(食べていただくこと)だけが目的ではないこと。例えば食べる前の行為として「手を洗う行為」や、「食べる姿勢や使用する食器類」、さらに「利用者の方が自分で食べたいように、食べることができるように介助をすること」などを、援助をおこなうときに、気にかけて欲しいという話をしました。

 次に事前準備の段階に、事務局の方から提案されました「自分らしくくらし続けるために」をシートを活用し、考えていただきました。
 日々対人援助をおこなっている方々は、日常的にお客様の「暮らし」に着目をしているので、「自分」のことをゆっくり考えるゆとりがないのではないでしょうか。

 参加者の皆さんは手元にある記入用紙に向かって15分間「自分」について考えました。自分のことを素直に表現することは恥ずかしかったり、照れくさくいことなので、なかなか書き出すことができないようでした。

 そこでさらに10分間追加して考えていただきました。その結果、最終的には各拠点から1名ずつ発表をしていただくことができました。佐藤は、皆さんの具体的な、しかも、前向きな目標を聞かせていただいたのでびっくり(笑)。

 皆さんが、自分で決めた目標だから意識をしながら実行して、一定期間が過ぎたら、振り返りをして、必要ならば起動修正をかけて無理せずあきらめず後半期を過ごしてくださいね。

 今日もあっという間に“テレビ研修”の2時間が経過しました。皆さんの研修報告書を楽しみに待っています。

図1 テレビ研修打ち合わせ6.jpg

図1 テレビ研修打ち合わせ


図2 テレビ研修中6.jpg

図2 白熱のテレビ研修中


図3 お疲れさまでした! 夜の新宿へ6.jpg

図3 お疲れ様でした! 研修後、夜の新宿へ食事に


(つづく)
posted by さとうはあまい at 14:08| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする