2007年09月26日

奮闘記・第031回 訪問介護員/東京都

●Key Word● 援助方法

NPO法人サポートハウス年輪


訪問介護員2級養成講座

「訪問介護計画作成と記録の方法」


 (2007年9月23日 東京都西東京市)



 NPO法人サポートハウス年輪では、毎年、訪問介護員2級養成講座を開講していますが、今年の受講生は10名のかたが受講してくれました。

 初めは自分を語り、他者を聴くという演習です。これは自分が「私は自分の事をこのような人間だ」と考えている自分と、面接を通して、他者が自分の態度や、言動や行動を見て、「あなたはこのような人に見えた」と表現してくれる内容が、必ずしも同じではないことに気付いていただきました。

 援助を行うものと、援助を受ける側では、このように、物事のとらえかたに差異があるのです。だから、援助を行うものが、援助を受ける人々と、しっかり相談して、具体的な援助方法を組み立てていくことが必要であることを伝えました。

 さらに、介護保険制度ではこの援助方法を組み立てていくときには、利用者のその人らしい生活を大切に援助することと、自立支援の観点から、「できること」を大切にして援助をする視点などについて、事例を交えながら、皆さんにも考えて頂き、佐藤が解説していきました。

 グループワークや講義を通して、「援助」ということは訪問介護員が何かをしてあげることだけでないということを理解されて、思わず、「訪問介護員の仕事は大変な仕事なんだねぇ」とためいきをついたかたもいましたね(笑)

 まぁまぁそう言わずに、「大変な仕事だから自分にはできないかも〜」なんて思い込まないで。せっかく養成講座を受講しているのですから、「訪問介護」という仕事にチャレンジしてほしいなぁ〜。


図1 研修風景.jpg

図1 研修風景


(To Be Continued!)


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2007年09月02日

奮闘記・第013回 訪問介護員/東京都

●Key Word● 訪問介護員の援助


足立区社会福祉協議会
平成19年足立区
訪問介護員フォローアップ研修

対人援助および生活援助技術の向上


(2007年8月30日 東京都足立区・西新井ギャラクシティ)



 このところ遠出はご無沙汰しています。その代わり近所に出没しています(別に変な人というわけじゃない)。今日も一昨日と同じ、足立区社会福祉協議会で訪問介護員の方々とかかわりました。

 誰でもが、私たちは幼い頃から他の人に親切にしてあげなさい。人のために役に立つ人間になりなさいと育てられてきた(はず)。

 だから、他者の事を気にかけながら生活する癖はついているが、自分自身のことはどのくらい気にかけて生活をしているのやら。対人援助をおこなう人は自分自身を思いやる必要があることを伝えて研修を始めました。

 まずは、自分が年をとり、他者の援助を受けるようになったら、どんなヘルパーさんに来て欲しいのか、あるいはどんなヘルパーさんは来て欲しくないのか、を考えていただきました。

 皆さんから「来て欲しい人」「来て欲しくない人」を出していただき、いま現在、自分はどちらのカテゴリーに属するような仕事をしていると思うか、を考えてみてもらいました。

 すると、「う〜ん、時として来て欲しくないヘルパーになっているかも知れない」との声が聞こえてきました(それじゃ困る)。

 予防給付になり、時間に制約があり、ゆとりがなくなったなぁ〜などの声も聞こえて来ました。まさしく、ヘルパーさんは「介護給付」「予防給付」「障害者自立支援法」「インフォーマルなサービス」を提供しているから、その時々で自分の役割を演じなければならないから大変だとは思います。それなのに、お給料はあがらないしでは、士気も上がらないというもの。

 だから、皆さんが実際にしているサービスについて具体的に考えることができるように、洗濯物を干すという動画「勝浦さん事例」を見ていただきました。

 そして、訪問介護員の援助は利用者のできること、できないことを瞬時に見極め、過不足のない援助を目指すこと。それが「目配り・気配り・心配り・思いやり・腹配り」であることを伝えると、皆さん、やっと微笑があふれましたね。

 自分が困ったときに「やって欲しい援助」、それこそ利用者が求めている(と考えられる)援助であるだろうし、自立支援という考え方なかもしれませんねぇ〜。

 皆さんはもう十分、人の役に立つことはできています。まずは他者を思いやる仕事を実践しているはずです。そういう人間は自分自身も思いやれなければなりません。自分を幸せにしない仕事で他人を幸せにするのは難しい、だって長く続かないもの。皆さんいかがでしょうか? ではまた!


図1 訪問介護員の役割を考え中.jpg

図1 訪問介護員の役割を考え中


(次回へつづく)

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2007年07月09日

今週の応援現場125日目 都内編

2007年7月6日(金) 某学校



若者も介護を考える



 今日は「生活援助」の授業は最終日。最初は「洗濯」です。まずは教室内にある浴衣についている「洗濯表示」を活用して、洗濯物にはどのような洗濯方法が適しているのか、このように付いている「洗濯表示」はどう見るのかについて説明しました。

 皆さんは早速、自分が着ている服のタグに興味を持ち、「あった、あった。これのことか!」とそれぞれが着ている洋服の洗濯表示を見ていました。

 その洗濯表示についている絵文字(表示内容)は、教科書を参考にしながら説明していきました。すると、「なるほど、こんなもんが付いているとは知らなかった」「今度自分で洗濯をするときに気にしてみよう」と感想を伝え合っていましたねぇ。

 次に洗剤と、洗濯機の使用方法について、介護実習室にある洗濯機と洗剤を用いて説明。適切な洗濯を行うためには、石鹸と水量に関係があること。洗剤の量が多ければ繊維に洗剤分が残ってしまうことなどを説明しました。

 さらに、洗濯機には自動式洗濯機と、2層式洗濯機があること。すると、一人が「私の家は2層式です」といいながら、早速2層式洗濯機について説明をしてくれましたね。

 自動洗濯機しか知らない人は「えー、そんなのがあるの?」と驚いていましたね。洗濯機の機種も違えば、使い方も違う。さらに、利用者さんによっては選択の手順も違うことを伝えました。

 そして、訪問介護員は正しい機械の使い方を知っていることが大切です。その上で訪問介護員が援助をする過程では、利用者さんが自分で洗濯をしたような気持ちになれる援助を行うことが一番大切であり、訪問介護員は援助をしているときに、自分の価値観を利用者に押し付けてはいけないことなどを伝えました。

 すると、「そうだよね。自分のやり方でしたいものね」と応えてくれました。

 後半は「ちょっと青空」(共同文化社発行)を上映しました。これは著者・吉田美千代『聞き書き ちょっと青空』という書籍を映画化したものです。

 佐藤は、訪問介護員養成講座の最終日には必ず、この「ちょっと青空」を皆さんに見ていただいています。上映後は、にぎやかな皆さんが「しんみり」とされてしまったので佐藤はビックリ。大丈夫かと声をかえると、「感動した」の一言。

 佐藤は、このビデオを通して皆さんが、介護とはどのようなことなのか。訪問介護員の役割とはどのようなことなのかを興味をもって、考えてくれるといいなーと思っています。

 卒業後、どこかで会うことがあったら声をかけてくださいね。それまで、お元気で!

(つづく)


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2007年07月06日

今週の応援現場123日目 都内編

2007年7月3日(火曜日) 某学校



若者は「生活援助」を理解できるか? 



 昨日に引き続き「生活援助」について授業で取り上げました。今日は「調理・洗濯」についてです。まずは、皆さんが1日に何回食事を摂取しているのか聞いてみました。

 1日1食から1日4食まで、家族で食べる場面もあれば仲間と一緒に外食をしている場面など、回数だけではなくどのような形で食事をしているのかその場面までも思い浮かべて伝え合ってくれました。

 このように食事は、自分達が健康なときには自分達が好きな場所で好きな時間に好きなように食べることが出来ることを伝えました。

 しかし、年を重さなり、あるいは障害を持つなど、自分で好きなように体を動かすことができないと、いままで自分で摂れていた食事でも、誰かを頼りにしなければならないのです。「その誰か」の力で栄養を摂取する手立てを考えなければならないのです。

 ホームヘルパーとは、まさしくこのような方々に頼りにされる存在なのです(というか頼られないと仕事にならない)。

 だから、もし皆さんが将来ホームヘルパーになった時には、利用者の方の栄養摂取のお手伝いという大切な役割があること。それらの適切な栄養摂取を行うためには、まず栄養に対して興味を持ったり、調理についての興味を持ったりすることが大切だと話しました。

 そして、常日頃食べている食事のカロリーについて、その食べ物の食材や栄養素についても興味を持つことが必要です。できれば、休みの日になど調理に挑戦してほしいことなども話しました。すると、「簡単なものならできるんだけど。今度、挑戦してみようかな」と迷いながらも応えてくれました。そうそう、挑戦してみることが大切!

 次に、洗濯の方法について話しました。洗濯は洗濯機が洗うんだけど、洗濯物を洗濯機に入れるにも、人はその方法について、それぞれのこだわりがあることを話しました。そして、洗濯物の干し方になると千差万別。色々な干し方があることを伝えました。


 そして、佐藤の動画を活用して、ヘルパーだけで洗濯物を干すことと、利用者さんと一緒に干すことの「違い」を説明。皆さんは興味深々に動画を眺めていました。

 このように、洗濯物を利用者さんと共に干す時は、ヘルパーは利用者さんが干しやすいように援助をしていること。洗濯物の干し方より、利用者さんの体に気を配り、転ばないように、ベランダに出るときにスリッパをうまく履けるように、角ハンガーに自分で干すことが出来るように見守っていることなどを伝えました。

 すると、「利用者さんが出来るように手伝うことは大変なことなんだね」と視覚的には理解できたようです。これにて今日の授業は終了。また会いましょう!

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十六夜の月


(つづく)
posted by さとうはあまい at 16:36| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 訪問介護員 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今週の応援現場122日目 都内編

2007年7月3日(火曜日) 某学校



若さって良いこと、かな?



 佐藤は、都内にある某高校で「ホームヘルパー養成講座」の市民講師を務めています。今日から3日間(3回)は、「生活援助の方法」で学生とかかわっていきます。

 まず、皆さんに「生活」とはどのようなことをさすのかを考えていただきました。しかし、そこはまだ学生。皆さん、自分の生活の中で、掃除や洗濯や調理などは「他者」にしていただいている部分が多いようで、すぐに考えることはできないようでした(まぁ当然ですわな)。

 そこで、自分の部屋(家庭)の中で、大切にしているところ、もしくは他者に触れて欲しくはないところを考えていただきました。すると、「机まわりは絶対に触って欲しくない」とか、「自分の部屋の中は自分で何とかしたい」とか。「プライバシーを大切にしたい」という言葉が出てきましたね。

 そうです。誰でも、自分の大切な部分は守りたいし、他者に触れてもらいたくないと思うところがあるものですよ。年をとっても、障害を持っても、一人ひとりがその人らしい生活を大切にしたいと願っています。だから、対人援助をする場合は、自分がそうであったように、誰もが他者におかされたくない場所や事柄があるのだということを意識して行う配慮が必要です。

 次に、現在の介護保険制度の中で、訪問介護の役割について図を使って説明しました。介護保険を活用して利用できる訪問介護には「介護給付」と「予防給付」があること。介護給付では、訪問介護のサービスが「身体介護」と「生活援助」に分かれていること。さらに身体介護の中には自立支援のための見守り的援助として、「共にする介護」の掃除や洗濯、調理、買い物などがあることを伝えました。

 予防給付になるとサービスの区分はなくなり、身体介護・生活援助を組み合わせた「包括的」な援助になること。そして、訪問介護は介護度(要支援1・要支援2)により訪問回数が限定されることなどを伝え、同時に家族介護者がいると家事代行をすることができないことを説明しました。

 皆さんは実際の援助の場を見たことがないから想像が着きにくそうでしたが、介護保険制度の理論を理解しようと一生懸命聞いてくれ、質問してくれました。

 このように積極的に授業に参加してくれる態度が素晴らしい。今回は3回しかかわることができませんが、生活援助の具体的な例をビデオなどで紹介しながら、皆さんのわからないところを明確に、そして解決する手立てを共に考えていきましょう!

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不機嫌な太陽


(つづく)
posted by さとうはあまい at 16:29| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 訪問介護員 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月29日

今週の応援現場113日目 秦野編

2007年6月19日(火) 秦野市ホームヘルパー協会 


ホームヘルパー研修


「ホームヘルパーに求められる対人援助技術」について


 小田原から、小田急線で秦野駅を下車。駅の後方には丹沢山系が連なっていました。暮らすのはともかく(笑)、空気は澄んでいるしいいところですね〜。さっそくタクシーに乗り込み会場へと向かいました。

図1 来ました、来ました! 秦野の会場.jpg

図1 来ました、来ました! 秦野の会場

※写真をクリックすると大きくなります。以下同じ。


 例のごとく、佐藤はひとあし早く会場へ入り皆さんを待ちました。すると、ヘルパーさん達が次々に元気良く駆け込んできてくれました。

 笑顔で「こんにちは!」と挨拶をしてくれました。皆さん仕事をしたばかりなので、すでにくたびれていると思いきや元気がいいのにびっくり!!

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図2 セミナー開始


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図3 佐藤を紹介して頂く、ちょっと恥ずかしい


 まず、「自分が要介護3の状態になり、自分のことができなくなって、排泄介助や入浴介助で他者の援助を受けるようになった場合、自分はどのようなヘルパーさんに来てほしいと思うか。また、どのようなヘルパーさんには来て欲しくないかと思うか」を個別に考えもらって資料に書き出してもらいました。

 次に、即席グループを作り、各グループでお互いが書いた内容を話し、共有し、その後に発表をしていただきました。

 来て欲しい人、来て欲しくない人を自分で考えているときに、「う〜ん、難しいな。そんなこと考えたことないものな〜」とつぶやきながらも考えてくれましたね。

 そして、例のごとく、即席グループで話し合いを始めてもらいました。だけど、やはりすぐにはお互いに言葉を交わすことも、発言することもできません。

 また、例のごとく、静かな時間が経過しましたが、15分後も立つころには「そろそろやめてくださいぁぁぁーい!」と佐藤が叫んでもなかなか話が終れないようになっていました(笑)。

 その例でもわかりますが、私たちが他者と関わり合い、こころを開けるようになるまでには、だいたい15分は時間の共有が必要なんだということを説明すると、「なるほどね」とお互いの顔を見合わせて苦笑していましたね。

 さて、皆さんが発表してくれた人物像です。


 ●「来て欲しい人」

 ・おもしろく楽しく笑顔のある人。
 ・私の話をよく聴いてくれる人
 ・排泄介助のときに自分のできるところを問いかけてくれる人「こ  こはできますか」等
 ・時間に追われずにゆったりとしてくれる人
 ・動きたくないことに共感してくれる人
 ・目に見える障害の奥にいる自分を見つめてくれる人
 ・行動を自らおこなえるように誘導してくれる人

 このように、皆さんから出てきた言葉は、抽象的ではなく具体的な人物像でした。このような具体的な表現ができるということは素晴らしいことなのです。


 ●「来てほしくない人」

 ・言葉使いや動作が乱暴
 ・無神経な人
 ・親切の押し売り
 ・きびしい人
 ・いらいらする人
 ・ボートする人
 ・なれなれしい人


 次に、私たち「対人援助者」は、他者の援助をしているので、他者については「あの人はこのような人だ」という流れで話を展開します。では、対人援助者である自分について、私たちはどのくらい認識をしているのでしょうか。

 まずは「自分はこのような人だ」を考えて見ましょう。資料に「自分について」表現をしていただきました。会場からは「え〜、難しい!」という声も聞かれましたがとりあえずスタートしました。しばらく呆然と考え込んでいた方もやがてはペンをはしらせました。

 次に、先ほどのグループワークをおこなった他者について、その方を自分はどのような人だと思ったのか。そのイメージを考えて文字に表現していただきました。

 そして、お互いに文字に表現した内容を伝え合っていただきました。この時間になってくると皆さんはお互いに交流を深めることができたようです。

 他者から言われたことに驚いて涙ぐんだり(感激の涙)、うっそ――と大きな声を出したり、会場はあちらこちらで「感情の表出」が起きてたいへんにぎやかになりましたね。

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図4 セミナー風景(1)


 皆さんの興奮がおさまるのをまち、やがて、伝え合ったときの気持ちを数人のかたに話していただきました。「自分のよいところを伝えてもらったので嬉しかった」「伝えるときにうまく受け止めてくれるか気になった。受け止めてくれたのでありがたかった」「照れくさかったけれど嬉しかった」などの感想が出てきました。

 そこで、資料を活用しながら、自己が思っている自分と、他者がとらえる自分とでは多少のズレがあり、そのズレが対人援助をするときの妨げになる場合もあることを説明しました。

 そして、他者の思いや考えを変えていくことはなかなか大変です。だから、ズレが生じたときには、自分のものごとの見方や考え方を変えたほうが良いことを伝えました。

 しかし、自分自身にも変えることができない、変えてはならない価値観があり、それは大事なことであると説明しました。

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図5 セミナー風景(2)


 最後に「バイステイックの7つの原則」を説明。私たちは痛みの表出や、怒りの表出などの「感情の表出」に遭遇したときにはついつい、「大丈夫ですか?」と対応してしまいますね。だから共感することの難しさなどを解説しました。

 はじめに戻って、皆さんが自分では「自分が援助を受けたいヘルパーさん」のつもりで利用者に対してサービスを提供していても、自分自身の態度や行動、表現のしかたによっては、相手には「来て欲しくないヘルパーさん」のイメージでとらえられてしまうこともあるんだということを話しました。

 皆さん、「なるほど、確かにそうかもしれない」と苦笑されながらも納得できたようです。だからこそ、自分の行動や言動、表現のしかたが、援助を受ける方々にはどのようにとらえられているかを気にかけ、時には相手に確認しながら、援助を展開していく必要があるでしょう。

 また、日頃の援助の過程では、自分自身の気持ちや感情については、自分自身での気づきが必要なこと。また、このようなゆとりを持って援助をおこなうためには自分自身が疲れてしまっていてはできないことを伝えました。

 すると「そうね、私たちが疲れをため込んではいけないんだよね」と隣同士で話されていましたね。さて、本日の研修はこれにて終了です。会場から出ると、夜風が涼しく気持ちがいい。柳の陰になんかいるし(うそ、うそ)。

 今頃は「蛍」が出るころでしょうね。このような素晴らしい自然に囲まれた生活をしていると自然のよいところを見落としがちになるかもしれませんが、どうぞ、皆さんのまわりにあふれている、自然の草花の話題や、小動物などの話題を利用者さんと意識をして語り合ってください!!!

 皆さんの意図的な話題提供を受けて、利用者さんは過去をみつめることができ、自分が輝いていた時代を思い出し、自分のできることをしてみたくなるかもしれません。

(つづく)
posted by さとうはあまい at 13:12| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | 訪問介護員 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月29日

今週の応援現場105日目 あきる野編

2007年5月18日 (金曜日)  シルバーライフ



社内研修

「接遇・法令遵守について」の巻


 シルバーライフの訪問介護員の方々には2年前にも一度研修を担当させていただいたことがあります。

 シルバーライフはあきる野市にあります、私の住んでいる北区からこのあきる野市まで行くためには、東京を横断していくことになるんです。

 新宿駅から中央線「青梅行」に乗り込み、拝島駅まで行き、拝島駅で武蔵五日市線に乗り換え、終点の武蔵五日市駅で下車。駅まで所長が迎えに来てくれました。
(なんとも新緑の香りが心地よいな〜。)

 所長殿は、運転する車の中で、訪問介護事業所の運営が年々きびしくなっていること。この地域は移動距離が長いので、居宅介護支援として利用者宅を周るのにもガソリン代や、時間がかかってしまうことなどを痛切に訴えていました。

 都心から電車でも2時間かかり、周囲は畑や山道が続いているところですが、ここも東京都なんですよね(言いがかりか?)。景色を眺めながら事業所運営は大変だと思いましたよ。

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図1 セミナー風景(1)

※言わずもがなですがクリックすると写真は大きくなります。以下同じ。



 本日の研修内容は「接遇・法令順守」です。参加者の方は以前に来たときにかかわった方がほとんどでした。中には前回の資料を大切に持参してくださった方もいて、佐藤とすれば非常に嬉しかった次第です、ハイ。

 まずは、自分が亡くなるときをイメージして、「生きること」「死ぬこと」を考えるところからスタート。そして、自分が亡くなるときに家族や、友人、本人がどのような言葉をかけてくれるかを考えて頂きました。

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図2 セミナー風景(2)


 皆さんは、62歳から92歳までと幅広いお答えを頂きました。また、家族や友人、本人が発する言葉では、「ありがとう」「寂しくなるなー」「自分の好きなことをしてきたからくいはない」などの言葉を書いている方が多かったですね。

 佐藤は、今、この時点で考えているのは皆さんの「こうありたい」とい願いがこめられていることであると説明をすると、皆さんが「そうだね」うなずいていました。
(誰でもが、自分の思い通りに生きたいからね!)

 さて、その最後のときを迎える過程においては、他者の手を借りることにもなりかねませんので、「あなたは、どのような人の援助を受けたいか」「どのような人の援助は受けたくないか」を考えて頂き、その後でグループで話し合って頂きました。

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図3 セミナー風景(3)


 その結果、援助を受けたい人は、良く話を聞いてくれる方。知識のあるひと。礼儀正しい人。時間を守る人。介護技術がある人などでした。援助を受けたくない人は、他者の噂話をする人。年寄りだからと馬鹿にするような態度をとる人。モラルのない人。おせっかいな人。自分の考えを押し付ける人などでした。

 その後、皆さんに、今の自分は「援助を受けたい人」のような援助を行っているのかどうかを考えていただきました。そして、そのようにできているのであれば、現状を維持するためにはどのような心がまえをすることが必要なのか。

 さらに、「援助を受けたい人」のように振舞っていない部分があるとすれば、今後どのように改善をすればよいかを考えていただきました。

 その結果、できていることを維持するためには、自分の健康に気をつけること。謙虚な気持ちを忘れないこと。馴れ合いの関係ではなく一線を保った援助をすること。自分自身にストレスをためないこと。などが出されました。

 また、改善するためには、研修会や会議に参加して新しい情報を取得していく。思いやりの言葉を忘れない。仕事に忠実に周りの人に迷惑をかからないようにすること。そして、常にシルバーライフの職員として誇りを持ち続けていくことが大切ではないか。ということが出されました。

 今回の研修を通して皆さんは、「接遇」や「法令順守」さらに訪問介護員としての職業倫理などをつねに心がけて仕事をすることの大切さを実感されたようです。

 訪問介護の特色は、利用者の家を訪問して行う援助であるので、いつも同じ利用者と接していると、ついつい馴れ合いの関係性がうまれてきてしまうこともあるでしょう。

 だから、新年度を迎えた時期には、このような職業倫理を考える機会を持ち、自分の行いを見つめなおす研修が毎回あっても良いかもしれませんね。

 佐藤が一番心に残っていることは、シルバーライフで働いている訪問介護員さんが自分達の職場に誇りを持っていることです。

「同じ職場にいる仲間に将来面倒を見てもらいたい」と言いきれるところは、本当に素晴らしいことだと思います。

(つづく)

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2007年01月29日

今週の応援現場69日目 狛江編

2007年1月19日 金曜日 & 24日 水曜日



於:あいとぴあホームヘルパーステーション


ヘルパー現任研修「訪問介護記録の書き方」



 東京都と神奈川県とのあいだに多摩川が流れ、狛江市社会福祉協議会はその近くにあります。あいとぴあホームヘルパーセンターは、この狛江市社会福祉協議会の中に設置されている訪問介護事業所です。


図1 あいとぴあヘルパーステーションから眺めたの景色.jpg

図1 あいとぴあヘルパーステーションから眺めたの景色



 佐藤は、あいとぴあホームヘルパーステーションが開催している訪問介護員(ヘルパー)さんに対する研修をいくつか担当したことがありますので、すでに参加者である訪問介護員さんとは顔なじみです。

 たいていの研修現場では、なぜか、会場の席は後方から埋まっていくことが“通常”ですが、あいとぴあホームヘルパーステーションの訪問介護員さんは、佐藤先生の話は面白くて楽しいから」と前の席から埋まっていきました。そうですか、そうですか♪♪♪(感動)。皆さんが、研修に対して、積極的に参加していただけることは講師冥利に尽きますよ。

図2 狛江でも肩もみ実施中.jpg

図2 狛江でも肩もみ実施中



◆研修内容

1、訪問介護員が利用者に対して提供しているサービスとは何でしょう?
2、記録を書くときには利用者さんのできないことばかりを書くのではなくできたことも書きましょう。

 はじめに、皆さんに「訪問介護員が利用者に対して提供しているサービス」とは何かを、考えていただきました。

 すると、はじめは「えー、改めて言われると、困るわね〜」とささやきあっていましたが、少し考えた後で、皆さんは、自分の考えをノートに書き出していました。

 その後、同じテーブルの方々とお互いの考えを共有しながら、ヘルパーのしている「サービスとは何でしょう」をまとめていただきました。

 結果、皆さんから出てきた答えは「利用者の自立支援のために利用者のできないところをお手伝いすること「家族の介護負担の軽減をしている」「指示書にしたがって行うこと」「決められてサービス内容を提供すること」等でした(素晴らしい!)。


◆訪問介護員が利用者に提供しているサービスとは

 佐藤は、皆さんが利用者に対して提供しているサービスを、より具体的に考えることができるように、まずは、「自分が朝起きてから顔を洗うまでの手順」を書いていただきました。この間、佐藤は会場をまわって、皆さんがノートに書いてくれた文字を眺めて歩きました。しかし、皆さんは自分の顔を洗うことより前に、家族のためにお弁当をつくったり、犬の散歩をしたり、ご主人を起こしたりと、忙しそうな様子を表現されていましたね。

 このように「弁当をつくる」「犬の散歩をする」という表現は、介護に例えると「サービス行為」ということになります。皆さんが行っている行為そのものを文字で表現すれば「調理」「散歩」になりますが、実は、皆さんは、お弁当を美味しくつくるために、彩りや栄養のバランスを考ながら、調理をしていることでしょう。さらに、犬の散歩では往来を行き交う、車や人々に迷惑がかからないように、リールを伸ばしたり縮めたりして気遣っていることでしょう。

 つまり、訪問介護員が利用者に提供しているサービスとは、このような「目配り・気配り・心配り・思いやり・腹配り」なんですよ。

 この説明を受けて、参加された皆さんは、常日頃の援助の中で、自分が利用者に対して当たり前のようにしている配慮が、実は専門的な視点であることに気づかれたようでした。会場からは「そうか、そういえば私達いつも利用者に対して気遣っているよね」と納得された声が聞こえてきました。


◆介護記録を書くときの視点

 訪問介護員の行っている援助が「目配り・気配り・心配り・思いやり・腹配り」(可視的介護行為)であるならば、介護記録にもこの不可視的介護行為を記載する必要があるのです。例えば「利用者が、歩くときに、転びそうだからそばについて転ばないように見守る」という援助があった場合に、訪問介護員が、援助を重ねることにより、利用者が転ぶ心配なく歩けるようになった」という結果が出たときには「そばについて転ばないように見守らなくても一人でしっかり歩けるようになりました」という記録が必要になるということを話しました。

 訪問介護員さんだけではなく、介護職員は自分が利用者に対して提供しているサービスの「不可視的介護行為」は対人援助には不可欠なことであり、この行為は専門的な介護技術であると自覚をして、「不可視的介護行為」を記録に残そうという考えが重要なのです。


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図3 夕方打ち合わせの後の食事


(つづく)
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2006年11月14日

今週の応援現場35日目 足立区編

2006年11月9日 木曜日



於:足立区訪問介護員フォローアップ研修



 この研修は足立区社会福祉協議会が主催する訪問介護員フォローアップ研修です。

 今回は3回目であり、最終日です。3回とも対象者は違うメンバーにもかかわらず、会場には佐藤が訪問介護員2級の養成講座で指導した人や、すでに他の研修現場で佐藤の研修を受講してくれた方がいてビックリしました!

 今日の研修内容は「介護保険制度の改正点と自立支援援助方法」です。
 まずは、介護保険制度導入の経緯から「訪問介護の展開法」について講義をしました。皆さんは実際に介護保険制度の中で仕事を実践しているので自分の仕事が確認できたようです。

 後半は、サービス「援助方法」について説明をしました。手法はいつものように自分の「コーヒーの入れ方」や「洗濯物の干し方」について手順を書いていただきました。そして「可視的な介護行為」と「不可視的な介護行為」の存在を理解していただきました。

 今日の研修の開始時間は13時半で、この時間は研修に参加する人々にとっては、睡魔と闘う時間でもあります(笑)。しかし、参加者の皆さんは非常に熱心に講義を聞いてくれました。また、自分のケア手順を考える頃には会場から、自分のしていることだけど、文字にすることは難しいなどの声も聞こえてきました。

 ええ、本当にそうなんですよ。「自分でしていること」を文字にすることは難しいのです。だから、利用者さんとのかかわりを文字にすることは非常に難しいのです。

 だけど、自分の援助方法と、他の訪問介護員の援助方法に違いがあるのであれば、自分の援助方法と、他の訪問介護員の援助方法を文字にして、お互いが視覚的に確認できる形にすれば、解決方法も見えてくるのですよね。

 その後、実際の援助方法「洗濯物を干す」行為をパワーポイントの映像を使用してみていただきました。参加者の皆さんは常日頃自分のしている援助と同じということを実感できたようです。すでに皆さんは「自立支援」や「介護予防」のための訪問介護を展開しているのです。だから、自信を持って自分のしていることを文字化していきましょうね。

図1 研修前の準備に余念なし.jpg

図1 研修前の準備に余念なし


図2 ボードに書きまくる佐藤.jpg

図2 ボードに書きまくる佐藤


図3 会場内でアドバイスする佐藤.jpg

図3 会場内でアドバイスする佐藤


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図4 研修風景


(つづく)
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2006年10月09日

今週の応援現場16日目 池袋編

2006年10月5日 木曜日



訪問介護員2級講習会 第2日目

技術は「切磋琢磨、自己研鑽」

磨き続けることでひかりつづけます!



訪問介護員の「報告・連絡・相談」手法と
記録の書き方について


 「何を、いつ、誰に、どのような手段で、どのように伝えるのか」を訪問介護の展開法に合わせて説明をしました。一般的に「報告・連絡・相談」のことを略して「ほう・れん・そう」といいます。

 情報を取り扱うときには、これに「確認」をつけて「ほうれんそうに虫がついていないか確認する」ことが重要だということも伝えました。ここで、昨日のおさらいです。

 自分が「このように」考えて伝えていることでも、相手は「そのように」受けてしまうこともあるから、常にお互いの情報が正しく相手に考えどおりに伝わっているか、を確認することが必要ですよ、と伝えました。

 言葉と同様に「記録」においても「記録の書き方」を意識していないと、自分の思いや感情が先走る「主観的な記録」になってしまいがちになり、それを読んだ相手もその思いや感情に振り回される場合が有ることも説明をしました。

 その上で、正しい記録は事実や情報を集めて、「客観的な記録」を書くように話しました。簡単な援助の場面を想定して「この場面を自分だったらどのように記録するのか」を考えていただきました。

 そうすると、受講者の方から「文章を書くのは苦手だからなー」との声。誰でもそうでみたいですよ。この記録を書くことも重要な介護技術のひとつですから、磨いていただきたいものです。

 さらに記録については「介護実習」に向けてどのように記載することが望ましいのかを伝えると、受講生の皆さんは、「これが一番知りたかったところ!」とばかりに実習記録用紙を引っ張り出して、真剣に眺めていましたね。

 そこで佐藤から、よりよい記録を書くための訓練方法のひとつを伝授。

 記録をうまくかけるようになるには「書く目的」を絞ること。
 目的を意識しながら実践をおこなうこと。
 常に自分の行動を客観的にとらえるようにしていること。

 そうすることにより「客観的な記録」を書くことができるようになっていきますよ。

 受講生の方々は、実習の手引きにメモをしてくれていましたね。もうひとつ、良い記録を書けるようになるにはやはり文字を書いてみないと始まりません。ですから、日頃から5行日記を書いてみる。そして読み返してみることです。そうすることにより、語句が増えてステキな記録が書けるようになりますから。

 自分にはこんなこと「できない」とあきらめないで挑戦してみてくださいませ。

 最後に、「ちょっと青空」制作委員会の製作した「ちょっと青空」のビデオを見ていただきました。そこで「援助」って「お互い様なんだなー」ということを感じていただけたなら幸いです。

 これで佐藤の講義は修了です。

 これからは介護技術実習、現場実習がありますが、どうぞ、自分の体をいたわりつつ、じっくりと技術を磨いてくださいね。

 また、どこかでこのうるさい佐藤にあったらどうぞ声をかけてくださいませ。楽しみにしております。

 この後、佐藤は石川へ移動です。羽田空港からJALにのって小松空港へ。佐藤が移動すると雨雲も移動するようです(笑)。

(つづく)

 
posted by さとうはあまい at 15:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 訪問介護員 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今週の応援現場15日目 池袋編

2006年10月4日 水曜日



訪問介護員2級講習会 第1日

「相談援助とケア計画の方法」について


実際の援助に困ったときには、この教科書に戻って
復習をしてみてね!の巻

  今回は、佐藤が定期的に講師を担当している講座です。

 「相談援助と計画の方法」は「ケアマネジメント」について講義を行い、その後事例に沿って訪問介護計画を作成していきます。

 ただ、ケアマネジメントの説明でも、介護保険制度についてや、介護保険制度の活用方法、居宅介護支援事業所と訪問介護事業所の違い、また、介護支援専門員とサービス提供責任者の役割の違いなどは、どうしてもホワイトボードを使って説明する、見ているだけ、聞いているだけ、の知識・理解になりやすく、なかなか受講生の反応が少ない分野なのです。

 しかし、今回の受講生の受講姿勢も前向きで、介護保険制度の使用方法や、要介護認定の説明をしているところでも「うんうん」と皆さんうなづいて聴いてくれました。そーいう反応があると教えるほうも張り合いが出るし、第一わかりやすい(笑)。

 そして、午後は「相談援助技術」について話しました。教科書に沿って、「バイステイックの7つの原則」を説明しました。

 ただ、この原則は有名ですが活用する方法が、実は非常に難しいのです。いつものごとく、佐藤が体を張って「転倒」しながらの説明となりました(笑)。

 私たちはふつう、転倒した人を側で見たときに「大丈夫ですか?」と声をかけますよね。これが介護の現場で(感情を表出させるためには「痛かったでしょう」が正しい表現方法となりますが)、なかなか瞬時には「大丈夫」ということばしか出てこないことが多いのです。まずそのことを確認し、理解していただきました。
 
 そこで受講生の皆さんは「爆笑」しながらも、自分が陥りやすい傾向についての理解を得、利用者に「感情の表出」をさせることの難しさをも痛感しているようでした。

 さらに、利用者が自己決定できるようにするためには、援助者自身が利用者に対して、利用者が選択できるだけの材料を提供できないのであれば難しいことも伝えました。

 利用者との何気ない会話は、実は、利用者が訪問介護員に対して、何か「相談」をしたり、逆に訪問介護員が利用者に何か「相談」をしたりしている場合が多いのです。だからこそ、訪問介護員は、常に相談援助とは「介護技術」であると意識することが大切なるんです。

 最後に「洗濯物の干し方」について相談援助技術を活用するグループ討議をおこないました。はじめは他者の話を聴くように努めていても、自分に興味のある話題が出ると、“聞く側”と“話す側”が一変してしまう、という場面がしばしばあり、皆で気がついて爆笑する場面もありました。
 
 受講生の方々は、演習をとおして、「難しい」と感じたようです。

 また「相談援助」は、その性格上、どうしても日頃のサービスを実行している合間におこなうことが多くなるため、訪問介護員自身が、気持ちにゆとりを持てていないときなどは、相談援助がおこないにくい傾向があるのです。そのため、どうしても自分自身が“ゆとり”を持てるよう、心の健康を考えていく必要があるのです。

 本日の最後の時間には、訪問介護計画書の作成方法について演習をおこないました。「洗濯物を干す」手順について、私が作成した「勝浦さん事例」を視覚的に見ていただき、訪問介護員のおこなう「目配り・気配り・心配り、思いやり・腹配り」が非常に大切であることを理解していただきました。

 さらに、この「目配り・気配り・心配り・思いやり・腹配り」を文章化していくことの大切さを伝えました。

 受講生の皆さんは「大切さはわかるが文字にするのはたいへんだー」という反応でしたね。でも、オット!、「たいへん」でもスタートする前から、あきらめないでくださいませ。

 実際に援助をする経験を積めば、書けるようになりますからね。「何を書くのか」をはっきりと掴んでいけば書けるのです。うまい文章読ませるのが目的ではなく、伝えたいことを伝えるのが目的なのです。

 今回の講習会に参加してくれた皆さんは、ほんとうに積極的に授業に参加して、佐藤の説明を聞き逃さないようにかかわってくれました。私は、とてもうれしかったですよ。

 利用者の方ともこのように積極的にかかわってくださいませ。きっと利用者の方も喜んでいただけますよ。

 そして、何か困ったことが起こったときには再び教科書を開いて再確認してください。繰り返しが覚えることが重要なんです。

(つづく)
 
posted by さとうはあまい at 15:07| Comment(0) | TrackBack(1) | 訪問介護員 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月26日

今週の応援現場9日目 都内編

2006年9月19日 火曜日


世間一般は連休明けだけど佐藤は第三者評価と

訪問介護員さん向けの研修

「予防訪問介護の計画と実践」よ〜!の巻



 午前中は第三者評価委員としてグループホームへ出没。利用者の方々とコミュニケーションをとりながらご本人たちの満足度を推測する手法の「利用者満足度調査」でーす。

 3年前にも訪問したところだから懐かしかったな〜。

 そして、夕方からは清瀬にある「信愛報恩会」の訪問介護事業所で、訪問介護員さん向けの研修「予防訪問介護の計画と実践〜予防訪問介護の正しい理解と具体的な進め方について〜」という題名で2時間話してきましたよん。

 ここは佐藤がはじめにお世話になったところなのです。西武池袋線「清瀬駅」下車。タクシーで訪問介護事業所に向かう。

 いや〜久しぶりに来たけれど「信愛報恩会の静寂さ」は変わってないなー!(といいはしたものの、実際の建物は新しくなったし、職員も変化はしていました。が、施設の凛としたたたずまいは変わらなかった、ちゅうことです、ハイ。)

 いざ、出陣、じゃなく出没開始。本日、私の話を聞いてくれる人々は訪問介護員の皆さんでーす。この事業所での訪問介護員さんに対する、定例化した研修会だとはいえ、参加してくださった方々はどの方も真剣なまなざしで(まぁ当たり前といえば当たり前なんだが)テーブルについていたのです。

 うう、しかし今回の訪問介護員さん達は、始まる前から佐藤の研修に「参加する気合」がちがっていたのです。

 まぁ何が違うのかと言うと、まずは私との距離感が近い。う〜ん、うまく説明できないけれど。なんていうかつまり、会場の席が前のほうから埋まっていったんですよん。

 ほらほら、憶えがあるでしょ、私の研修や講演に参加してくれた人! 

 佐藤がうるさいせいか、たいがい後ろから席が埋まっていくもんじゃないですか(笑)。
 
 その挑戦的な(というか向学心溢れるというか)姿勢は、「話を聞きたい!」という積極的な気持ちの表れているような気がしました。

 話の中で、訪問介護員さんが、利用者さんの援助をするとき、(利用者さんに対する)情熱があればあるほど、もしや利用者さんに対して「叱咤激励」をしてはいないか、と聴いてみたのです。

 例えば、「自分で歩かないと寝たきりになりますよ。」とか、「○○をしっかり食べないと元気が出ませんよ。」とかね。会場からも「うん、うん」の声。

 訪問介護員の皆さん! このようなときには、同じ声をかけでも、このように声をかけられれば利用者さんは、きっと元気が出ますよぉぉ!!!

 「うわぁ!ほら、ここまで歩けましたよ。やったぁ! 今度そこまで歩いてみませんか?」

 「さばが嫌いだって仰ってたけれど、今日は3口も食べることができましたね。すごい、すごい!」。

 誰だって、他人に叱られたいとは思わないよね? 訪問介護員さんも「叱っている」なんて考えいないのに....。それどころか、逆に利用者さんに対して「いつまでも元気でいてほしい」という気持ちの表れが、叱咤激励につながっているんだよね。

 実は、「予防介護」も「介護」も関係なく利用者さんとかかわるときには きたこと」をお互いに認めていくことだと思う。利用者さんができたことや、やったことを素直に「できてよかったね」と声に出して誉めてみて。

 ほーら訪問介護員さんが笑顔になったら、利用者さんも嬉しくなるんです。

 あなたの素敵な笑顔を利用者さんに分けてあげて!

(つづく)
posted by さとうはあまい at 23:23| Comment(0) | TrackBack(1) | 訪問介護員 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今週の応援現場8日目 田無編

2006年 9月17日 日曜日


特定非営利活動法人サポートハウス年輪

訪問介護員養成講座 2級課程養成講座の巻



「相談援助とケア計画・記録の書き方」を担当

 まずは受講生の方々に「自己理解・他者理解」をしていただきました。

 知っているようで知らなかった「私ってどんな人?」

 
訪問介護員になるには

 自分自身がどのような人間なのかをもう一度考えてみて。自分が大切にしている事柄や大切にしている考え方などなど.....。

さらに、あなたがもし援助を受ける立場になったら「自分に自信のない人に援助を受けたい」と思うかどうか。

 介護職である以前に、「自分のことを大切にできる人」になってください。自分自身に対して感じる、「頼りなさ」は他者の中にもあるんだから。

 だから、お互いにお互いを頼りにし合えば、「頼りないところを補い合える」ようになるのではないのかな〜。
 
 なにしろ、他者の生活を計画的に援助していくってことは難しい。

 「計画書の必要性は理解できた。だけど、はたして自分にできるのかなぁ?」。

 う〜ん、少し不安に落とし込んじゃったかな?

 でも、そんな不安は、仕事場にいる先輩達を頼ることで解決できますよ、ほんと。一人では無理でも大勢の仲間を頼りにすればきっとうまくいく。

 とりあえず、訪問介護員として必要な知識を説明して行きました。

  @ 記録の書き方では、客観的な援助者になること。
  A そのためには、自分の仕事を振り返ることが重要。
  B よい文章を書くためには他者の記録を読んだり、日記をつける

 こと。などを紹介しました。そしてさらに、訪問介護員2級の資格を取得して「介護職に仲間入り」(そう、仲間なんです!)したあかつきには、どうか、“My書店”を見つけてくださいませ。本を読むと“ものの見方”が変わります。

 でも一番大事なのは、今現実にここに存在している自分という人間を自分自身が大切に取り扱うことなんですよ! 

 ではまた。

(つづく)
posted by さとうはあまい at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 訪問介護員 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月16日

今週の応援現場2日目 下総編

2006年9月10日



成田の訪問介護員さんへのメッセージ

「あなた自身があなたの大切な人に、
今でも支えられていますよん!」

房総半島プチ散策(2)〜下総編〜 
 

 
行者に注意”???


 館山から成田へ移動し1泊。そりゃ成田に来たからには成田山じゃー! ということで再び出歩く。今日も朝から暑い。ほんとうにあつーい。
 
 道路をふらつきながら歩いていると前から車が。それとすれ違い、ふと横へそれた佐藤の目に入ってきた文字。

「“行者注意”とはなんじゃ〜?。成田山だから道路にも“ぎょうじゃちゅうい”なのか?」

 よくよく読んだらなんと! 「歩行者注意」でした。「歩」をすっかり見落としていました。

 いくらなんでも行者注意はないよな、歴史物の影響受け過ぎだ〜(爆笑)。同行者の冷ややかな視線を背中に感じながら歩き続けると、うわー縁日みたい、というかその日はちょうど縁日だった(笑)。

 成田山の参道には魅力的なお店がいくつも並んでいました。その中を進み、そして階段を登り参拝。ふふふ、またしてもお願い事は内緒(笑)。おみくじは昨日に続いて「吉」でした。

 参拝を終え、いざ次の会場へ向かうべく、駅に向かってスタート。行きはよいよい(下り坂)かえりはうーん(上り坂)

 途中でラムネを1本即飲! おお、この冷たさがうれしい♪♪♪ 

 きらきらビー玉、ふしぎな瓶です。坂を登るとスーパーがあり、ワゴンをのぞくとなんと1枚49円のうさぎさんハンカチが!!! 迷わず、2枚ゲットォォォォォ。


成田から木下へ移動


 本日もタクシーで移動。 

  私  :「鳥見神社へ行ってください。」
 
  運転手:「どこの鳥見神社? ここにゃ〜たくさんあるよ。

       どこらへんの?」
 
  私  :「えっ......。」

  運転手:「ちょっと会社によって地図をみていくかね?」


 「どこまで行くの?」と思ったが、任せて車に乗ると、すぐ目の前にあった(笑)。仲間の運転手さんと大きな地図を拡大鏡で探してくれました。あそこじゃねーか、ここじゃねーかと。とにかく目的地もきまり出発! 途中「ちと、あのおじさんに道を聞いてきますわい。」と運転手さんが車を止めて田んぼのおじさんの所へ。道を聞かれたおじさん、言葉は聞こえてこないが、二人とも激しい身振りの手振りの応酬。

 おじさんが話し終わると運転手さんが同じく手振り・身振りでおんなじ動作。車中じゃ聞こえやしない。

(「こりゃ非言語的コミュニケーションだ〜。さて通じ合えるのか?」)
 こころに念じつつ、運転手さんの帰りを待つ。わーい!なんとかわかったみたい。到着した鳥見神社は、重要文化財でした。鳥見神社おそるべし!

 そして、会場へ到着し、同じ千葉でも、安房とはまた違った雰囲気に気持ちが引き締まる。
 
 会場では昨日に引き続き訪問介護員さんとかかわりました。皆さん優しい方ばかり。だけど、他者を優先して自分を大切にすることを、おろそかにしているみたい。

 利用者さんを援助するためには、訪問介護員さんがきらきら輝いていなくっちゃね。そのためにも、常に自分自身を大切に取り扱ってくださいませ。

 あなた自身もあなたの大切な人に、いつも支えられているのですから!

 さて、この日も熱く語った帰り、印西牧の原の会場から所長さんに木下駅まで送っていただき、また千葉県の介護保険や利用者さんの状況に関しても話せる範囲でいろいろとお話をしていただきました。ほんとうに有り難うございました! 

 なんとか電車にぎりぎり間に合って再び成田へ。そして成田からスカイライナーですぐに日暮里に着きました。いやー思っていたよりも成田は近いんだなー!(笑) 

(つづく)

posted by さとうはあまい at 07:45| Comment(3) | TrackBack(0) | 訪問介護員 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする