群馬県健康福祉部障害政策課
地域生活支援係
サービス提供責任者現任研修
1回目
〜介護報酬改定から取り組むべき課題〜
群馬県健康福祉部さんの、生涯施策課地域生活支援係では、毎年、訪問介護事業所のサービス提供責任者に向けた研修を2回1セットで開催しています。本日はその1回目。
この研修を開催する目的は、
「居宅介護サービスのキーパーソンでもあるサービス提供責 任者等を対象に、居宅介護計画の作成及び事例検討の方法等について研修すること。適切な居宅介護サービスを提供するために必要な知識・技能等を有する、質の高いサービス提供責任者を育成すること」
にあります。
●研修が始まり始まり〜●
●研修の目的を伝える●
多くの訪問介護事業所では、介護保険制度のサービスと、障害者自立支援制度のサービスを提供しています。
介護保険制度と障害者自立支援制度のサービスの違いは、障害者自立支援制度には、ケアマネジメント行う介護支援専門員がいない、というところにあるでしょう。
利用者が訪問介護を利用する場合には、サービス提供責任者が居宅介護計画を作成してサービスを提供しているのです。
●すぐにグループに滑り込むのじゃ●
●ほほほ、お弁当を頂く●
居宅介護計画作成は、アセスメント・目標の設定、サービス内容の確定、訪問介護計画作成、モニタリング、再計画であり、その機能は介護保険制度の、まさしく介護支援専門員が行うケアマネジメントと同じなのです。つまり、サービス提供責任者もケアマネジメントの理論を実践する職務を担っているのは同じなのです。
■研修で行ったこと
1、現状把握
2、サービス提供責任者の責務と役割
3、介護報酬改定のポイントを解説
4、相談援助技術(ストローク分析)
5、ケア手順の考え方
6、事例検討(グループワーク)
7、発表
《現状把握》
佐藤は、研修の始まりには現状把握を常に意識しています。まずは、参加者1人ひとりに、現在自分がしている仕事内容を書き出して頂き、自己紹介を兼ねてグループで話し合うのです。
自己紹介を兼ねたグループ討議を早い時間に行うことで、参加者がお互いを知る事ができ、参加者の緊張がゆるんでゆきます。一方、佐藤も、この時間にグループ内にお邪魔をして、自分の緊張をほどいているのでした(笑)。
●相談援助技術の解説じゃ〜●
●事例検討が始まる(ドキドキ!!!)●
次は、資料を活用して、ケアマネジメントの「PDCA」を解説しました。介護支援専門員の役割は「利用者と社会資源を結びつけること」であり、利用者の状態(生活機能)の具体的な改善は、サービス提供者側が担っていることを強調しました。
だから、介護保険制度と、障害者自立支援制度との違いはあるにしても、利用者の詳細な情報収集は、そこはそれ、介護の専門家であるサービス提供責任者が行う必要があることを伝えました。
すでに皆さんは、佐藤が伝えたかったことを理解されて、大きくうなずかれていました(笑)。
●事例のケア手順を考えた(だっちゅ〜の?)●
また、参加者の方からは、「介護保険制度」は、介護支援専門員がいて、情報を得ることができるけれども、「障害者自立支援制度」ではいません。
だから、自分が直接情報収集をしなければなりません。でも、利用者や家族等から、必要な情報を得る過程で、直接頼りにされることもあって、詳細なアセスメントができるということもある、という声もありました。
さらに介護報酬改定のポイントを解説。今回、新設のサービス提供責任者の労力に対する加算の「初回加算」と「緊急時訪問介護加算」の取り組み方と、必要な帳票類について解説を行いました。
●ケア手順を発表!!!●
《相談援助技術》
皆さんに、交流分析のひとつのツールである、ストローク分析にチャレンジして頂き、人とかかわる傾向性について解説しました。
相変わらず、ドキドキしながら行う心理テスト(笑)。その結果には、多くの皆さんが無理せず、他者とかかわっている傾向があらわれていました。さすが、常にサービス提供を実践されている方々、素晴らしいことですね。
ケア手順の考え方
ここでは、各自に「コーヒーの入れ方」を考えて頂きました。
すると、「テーブルの上を片付ける」「手を洗う」「本や新聞を用意する」「居間に行き、本や新聞を読みながら飲む」などと、本人しかわからない情報が出てきたので感心しました。
なぜなら、多くの場合、「お湯をわかす」「カップを出す」「コーヒーを入れる」「湯をそそぐ」「飲む」などというレシピ風の手順が出てくることが多くなります。
しかし、皆さんには、その人しかわからない、「見えない部分」が詳細に表現されていたのです。
この結果から、先輩達あるいは同僚が、佐藤の研修に参加されて、その時に得た詳細なケア手順の記載方法を実践されているということを確信したのです。素晴らしい!
ついで、件の動画「勝浦さん事例」を用いて、「見えない介護」(不可視的介護)を文字化する必要性を解説しました。この時点で、皆さんの思考回路には、アセスメントの仕方と、詳細なケア手順の書き方がインプットされたのでした。
《事例検討》
この研修をするにあたり、参加者の方から事例を提出していただいておりました。その事例は「統合失調症」を持つ精神障害者への援助事例でした。
事例は72歳と高齢なので、介護保険制度を併用しているので、担当の介護支援専門員がいる方でした。事例提供者に事例の概要を伝えて頂き、フロアから質問を収集。
皆さんからの質問はため込み、ある程度まとまったところで発表者から答えを伝えて頂きました。実は、発表者は、皆さんからの質問をため込んでいる間に、自分の援助を振り返る事ができるのです。
その後、グループで提供するサービスのケア手順を考え、模造紙にまとめ発表して頂きました。実際には、この方を事例提供者以外のかたは誰も知りません。にもかかわらず、皆さんは詳細なケア手順を書き出す事ができましたよね。
これが、介護の専門家だからなせる技すなわち「技術」だと思います。これにて、1回目の研修はすべて終了。皆さんは盛りだくさんのスケジュールにもかかわらず、最後まで熱心に語り合い学びを深めていました。
本当に素晴らしい!! 次回を楽しみにしています!!!
(群馬県庁のビルから浅間山が見えるとほっとする。今回は雲に覆われてみえなんだ。To Be Continued!!)


