2008年05月15日

奮闘記・第217回 サ責/東京都

●Key Word● サービス提供責任者の役割


介護労働安定センター東京支部

サービス提供責任者講習
(1回目)

〜苦情処理から始まる介護の展開〜


(2008年5月11日 東京都豊島区・池袋サンシャインシティ9階)



 介護労働安定センター東京支部による、平成20年度サービス提供責任者講習を開催しました。この講習は年2度、各3回シリーズの開催予定で、各カリキュラムが構成されています。今日はその1度目の1日目です。

 当初の予定では、定員を50名にしていました。でも、希望者が多いということでしたんで、定員を60名に増やしての開催となりました。まだまだ、サービス提供責任者の方に対しての研修が行われていないのが現状ですから、希望者が多いのも当然でしょう。

 まぁ、でもサービス提供責任者の場合は、研修に参加したいと考えて申し込んだとしても、ヘルパーさんでお休みが出ると、代替で仕事に入らないといけないでしょう。だから予定を立ててもその通りに研修に参加することが、困難なことなのです。この日も欠席された方がいましたからねぇ。

 佐藤は、開口一番、 サービス提供責任者の役割 についたとき、仕事内容について管理者から、しっかりと説明を受けた上で、この役割を引き受けたのかを伺いました。

 すると、なんとほとんどの方が、サービス提供責任者の仕事内容について、詳細は聞かなかったとのことでした。いいの?それで。サービス提供責任者の役割や業務は、訪問介護事業所の要なんですよ。

 まぁ余計なお世話だとも思いますが、管理者の方は職員をサービス提供責任者に任命するときには、その役割をしっかりと伝えて欲しいと思いますね。また、サービス提供責任者に任命された方も、自分の役割には興味を持ち、管理者に聞きましょうよ。

 そうは言いつつ、すでに皆さん、サービス提供責任者なのですから、各自で現在している仕事内容を書き出して、グループで話し合い、内容を深めて頂きました。

 すると、皆さんは、利用の申込にかかる調整・訪問介護計画の作成・ヘルパーの育成・他職種との連携・利用者・家族等の要望や希望を聞く・支援事業所への実績報告・集金・モニタリング・カンファレンス・サービス担当者会議への参加など。具体的な仕事内容を提示することがきちんと出来ています。さすがはプロ!

 すばらしい! 皆さん、やはりもうサービス提供責任者の役割を果たしているのですねぇ。佐藤が感動して、そのことを伝えたのですが、なぜか皆さんは自信がない(Why?)。

 そこでサービス提供責任者の責務と役割について、その根拠を明確にするために、訪問介護事業所の指定基準を用いながら説明しました。

 そして、最も重要な点は、居宅介護支援事業所と訪問介護事業所は、事業所として単独のサービスを展開しているということです。

 同じ会社がそれぞれを併設している場合、居宅と訪問の仕事の境界線が、とても引きにくい場合が出てくるということを、事例で説明しました。すると、皆さんは熱心にメモをとりながら、お互いの顔を見合わせて、「そう、そう」とささやきあっていました(笑)。

 ですから、サービス提供責任者と介護支援専門員が、それぞれ、お互いの専門性を発揮するためにも、お互いに「相手の境界を越えない」ことが重要です。そして、それぞれの間で行われる情報交換は、記録に残す必要があることを伝えました。

 そこでも、サービス提供責任者記録(経過記録)の必要性を伝え、その作成方法を説明していくと、皆さんは経過記録の重要性を認識されたようです。重要だと思ったことは、即実行! ぜひ、作り始めてくださいませ。


図1 サンシャインシティ1階CASA.jpg

図1 サンシャインシティ1階 CASA


 午後からは、ヘルパーさんがいてくれて助かっている点、逆に困っている点について、KJ法を活用して、明確にしていきました。

 助かっている点を維持していくためにはどうするのか? 困っている点を改善するためにはどうするのか? それぞれ考えて頂きました。作業が始まると、皆さんは「ヘルパーさんのおかげで助かっている」点がなかなか出せなくて困っていました(それも困ったことなのだが)。

 でも短所も見方によっては長所として考えることもできるのではないか、というとようやく助かっているところも出てきました(笑)。


図2 KJ法でまとめてみた.jpg

図2 KJ法でまとめてみた


 訪問介護事業所の運営は、ヘルパーさんの存在があって成り立っているのです。だから、まず、サービス提供責任者が、ヘルパーさんの存在を肯定的にとらえることが大切でしょう。さらに、ヘルパーさんに活躍して頂くためにも、サービス提供責任者が効果的にかかわる必要があるのではないかしらねぇ。

 だから、今回明らかになった、助かっている点を維持するための工夫と、困っている点を改善するための工夫は、ぜひぜひ、今後の仕事をする上で意識してくださいませ。

 その後、動画を見て頂きながら、訪問介護計画書の作成方法を伝えました。皆さんは非常に熱心に見ながら考えてくださり、なるほど、このように記載すれば「苦情」も少なくなるかもしれないな、と気づかれたようです。

 さて、次回は、事例検討の手法を学びながら、ケースカンファレンスの開催方法を解説していきます。また、実際に事例検討を行いますので、皆さんに宿題を出させて頂きました。佐藤は、皆さんの成果を楽しみにしています。どうぞよろしく!


図3 グループワークで情報交換が出来た.jpg

図3 グループワークで情報交換が出来た


(To Be Continued!)
posted by さとうはあまい at 22:04| 島根 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | サービス提供責任者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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