2007年12月26日

奮闘記・第109回 読んでみた!/東京都

●本の分野● 推理小説

松本清張・作品

『砂の器』を読む!


(2007年12月某日 東京都・池袋リブロにて購入)



 皆さんは、この『砂の器』という作品をご存知ですか? 知っている方は何を思い出しますか?

 この作品との出会いは書籍であったり、映画であったりといろいろでしょう。佐藤の『砂の器』に対するイメージは、映画『砂の器』の中にあるのです。

 今でも覚えているのは、2つのシーン。

 1つは、白装束を身にまとったお遍路姿の親子が砂の海岸を歩く姿。
 もう1つは、青年が舞台でピアノを奏出ているシーン。

 もしかしたら、テレビのCF等でその場面が何回も映し出していたからかもしれませんが〔笑〕。それは非常に寒々しく、痛々しいイメージを抱かせるものでした。

 だから、この大作を読むには、自分の感性が心のどこかでストップをかけ、読んでみようとは、思いませんでした。しかし、ふとしたきっかけで『砂の器』が、島根県を舞台のひとつに持つ、推理小説であることを知り、俄然読んでみようと思ったのでした(かーなーり、おそい)。

 物語は、蒲田駅の操車場で起きた殺人事件から始まります。捜査をするのは警視庁の今西刑事たち。そこから物語は、今西刑事をとおして事件は展開してゆく。

 松本清張先生は、物語の冒頭で、被害者が犯人と語るシーンを描き、そのときの会話である地方の方言を活用します。そして、この方言こそが殺人事件の重要な鍵をしめていくことになるのです〔詳しくは書けない〕。

 そして、今西刑事が捜査に難渋し、壁に当たっているころ、若人のグループが登場し、事件は別の要素を生み、展開するのです(詳しくはまたまた内緒)。

 まぁ〜推理小説ですから、大概の人は、犯人を追及していくことに興味はあるのですが、佐藤はなんと、この本を読みながら、今西刑事と一緒に『砂の器』の舞台を旅していました。一緒に旅をしたといっても、今西刑事が行く先々の風景を思い描いていたということです。

 なぜなら、今西刑事がこの物語のポイントとなる「ある地域」を求めて、東京から松江、奥出雲などを旅する(というか出張)場面があるのです。

 佐藤は、この場面を読み進めながら、前に車を運転しながら、それらの地域に行ったときに「○○の名産地」と書かれた看板を見たことを思い出しました。

 また、そこで出てくるという地名から、「稲田神社」を探して右往左往したことを思い出しました〔笑〕。さてどこでしょう? インターネットで検索すればわかります(マナーだから詳しくは書かない)。

 清張先生もこれらの地を訪れてこの作品を書かれたわけで、清張先生が取材して歩いた道のりや、そのころの移動手段なども思い描きました。さらに『砂の器』情報を集めたら、なんとそこには記念碑が湯野神社にあるとのこと。またまた、奥出雲にいく口実ができましたよ〜(笑)。

 さて、文庫本でも(上)(下)の長編。はたして読破できるか?と思いきや、書き手の素晴らしさにどんどん引き込まれて一気に読めちゃいましたよ。

 『砂の器』を読み終えてみて気がついたのですが、佐藤は、いつのまにか、映画で受けたイメージを払拭し、今西刑事の視点で物語を推理して、結果はすがすがしさを感じることができました。

 そのジャンルの性質上、文学性の低さを指摘されがちな推理小説ではありますが、清張先生は文学性を損なうことなく、エンディングまで読ませていただけました。

 さて、あなたはどのような感想を抱くでしょうか? ではでは!!


 PS.佐藤の監修作品ができましたぁぁぁ 東京法規出版の介護保険のパンフレットができました。Q&A方式で利用者の方に読みやすい構成になっております。書店で売っているものではありませんが、お近くの市区町村の窓口などで見かけたら活用してくださいませ!

【本データ】
 ■『砂の器』
  松本清張・著 新潮文庫、(上)629円(税別)・(下)667円(税別)
  1973年3月発行/2006年10月改版

図1 ほほほ、読みました.jpg

図1 ほほほ、読みました


 ■『上手に使う介護保険Q&A ケアマネジャーに聞きました!』
  佐藤ちよみ・監修 東京法規出版
  ※市町村役所等の窓口で置いてあるかもしれませんし、
   おいてないかもしれません(笑)。


図2 作りました! ひろしま君とリーフレット.jpg

図2 作りました! 
ひろしま君とリーフレット


(To Be Continued!)

posted by さとうはあまい at 16:11| 島根 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んでみた! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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