2007年07月23日

今週の応援現場130日目 松江編

2007年7月13日(金) くにびきメッセ



平成19年度介護支援専門員


実務従事者基礎研修  1日目


 今日から介護支援専門員実務従事者基礎研修がスタートしました。佐藤は、この研修に参加する人々の実務研修を担当しましたので、皆さんとの再会を楽しみにしてきました。

 会場に入ったとたん、参加者の方から「先生のブログみていますよ!(見ちゃいましたか...)」「先生に会いたいなーと思っていました(ええっ?)」等など、ドキドキするような言葉をかけてくれた方々もいて嬉しくなっちゃいました。

 さて、今回は皆さんが提出してくれたケアプランを再検討をしていきます。ですので、事前に皆様から提出していただいた事例に、佐藤がコメントを入れたものを皆様に返却しました。

 各自それぞれに返却しながら、全員の前で「事例を共有したい」と考えられる事例についてはご本人に了解を得ました。選別した方々は快く提供してくれました。まぁ、自分のため皆のため、いやとはいわせませんが(笑)。

 事例検討は明日から。本日は皆さんが、介護支援専門員として業務を開始してから現在に至るまでで、介護支援専門員となって「満足できること」「満足できないこと」を考えていただきました。まずは自分で考え、次にグループで考えていくという作業をしました。

佐藤は、会場をまわって皆さんが書いているノートを見て廻りましたが、満足できることを表現していくのが難しいのか苦労されていました。

 それなのに、満足できないことになると、すらすらと記入していく・・・。どうも自分にきびしい評価を出すタイプが多いようです(苦笑)。

 グループで「お互いの話を聴く」作業を通し、自分以外の人々が、何に満足でき、何に満足できないかを聞くことによって、自分が考えることと他者が考えることの差異が「少なかった」ようで、皆さんはお互いの考えを共有することできたようですねぇ。


●満足できるところ(抜粋)

 ・利用者さんに顔を覚えてもらえたとき。
 ・介護現場にいたときよりは、生活に入って利用者さんを見られる。
 ・職場に相談できる環境に満足している。
 ・他職種との連携と事業所との直接かかわりができる。
 ・利用者の様子を介護職の視点ではなく様々な職種からの視点でみる
  ことができる。
 ・グループホームのケアマネとして実現できるケアプランを作ること
  ができる。

●満足できないところ(抜粋)

 ・介護職の一員としても働きながら、介護支援専門員の役割を
  しているために片手間仕事になってしまいがち(施設の介護
  支援専門員)。
 ・事業所の中で相談相手がいない。他者との意思疎通が図れない。
 ・新規事例や困難事例に振りまわされてしまう。
 ・前任者のケアプランを引き継いだが、自分のアセスメントを
  するまでには至らず、前任者のプランのままになってしまっ
  ている。
 ・認知症のプランを立てるときには家族中心になってしまう。
 ・特に大きな病院の先生が主治医の場合、主治医との連携が
  とりにくい。
 ・サービス担当者会議をうまく開催できない。


 結果として、満足できるところも多く出てきたんでホッとしました(笑)。自分でできているところに満足しなければ次のステップに上ることは困難なことでしょう。だから、自分のしている事に満足していくようにしましょうね。

 次に皆さんに、提出事例を振り返り、下記の4つの点で「気にかけてきたこと」を考えていただきました。

  
 1、利勝者・家族の意向の確認作業を行うとき
 2、目標設定を行うとき
 3、サービス内容を決めるとき
 4、サービスの種類を決めるとき


 午後からは、ネットワークづくりや、お互いを知っていただくためにワークショップを行いました。

 この作用は「佐藤が出す質問に当てはまる人々同士、仲間づくりをしていただき、3人くらいのグループになって自己紹介をしあい、質問の答えについて語り合う」というものです。

 この作業を繰り返したのち、最後は同じ誕生月ごとに、グループになり、席に座っていただきました。そして、今度は画用紙を自分の思い通りに4つに区切り、佐藤の質問の答えを書いて(表現して)いただき、その後で、互いに書いた答えについて理解を深めていただきました。

 参加者同士が、実務研修からかかわっている人々でもあり、どの場面でも、互いに臆することもなく自己表現が出来ていましたね。これは素晴らしい能力ですよ(ホント!)

 休憩後、いよいよ本日最後のグループワークです。先ほど各自で考えていただいた、「視点」について共有する時間をつくりました。

 下記は皆さんが書き出してくれた内容です(抜粋)。

 1、利用者・家族の意向の確認作業で気にかけてきたこと
  ・事故の危険性を考える
  ・長期的な目で見る
  ・できること、できないことを確認する

 グループホームの方から
  ・誠意を持って聞く。
  ・多くの言葉だけではなく普段の会話、行動
   (表情)からつかむように努力する。
  ・家族の協力がどこまでできるか聞く。
  ・援助できる範囲をはっきり伝える。
  ・感情に流されない。
  ・機会があるごとに聞く。

 2、目標設定を行うときに気にかけてきたこと
  ・本人のできること、できないことをはっきり
   させることで、本人のやる気が出てきてでき
   なったことも目標にしてがんばれるようにな
   った。
  ・好きなこと、楽しいことなど、趣味の部分か
   ら目標を立てられた。
  ・生活歴を大切にして段階に沿って目標に向か
   っていけるようにした。

 3、サービス内容を決めるときに気にかけてきた
   こと
  ・利用者ができることを維持したり、発見する
   こと。手を出し過ぎないようにした。
   (常に利用者の後ろからサポートする)
  ・施設ケアマネからは、インフォーマルなサー
   ビスを意識的に位置づけるようにした家族・
   ボランティア等)

 4、サービスの種類を決めるときに気にかけてきた
   こと
  ・介護保険制度の説明をしっかり行いケアマネの
   押し付けでは
   なく自己決定を促す。
  ・ケアマネが情報提供の前にサービス事業所に利
   用可能かどうかを聞いてから本人・家族に話す。
 
 皆さん、それぞれの視点があって素晴らしいではありませんか。このような視点を持ちながら仕事ができていることには「満足しても良い」と思いますがいかがでしょうか。

図1 さても研修風景(1).jpg

図1 さても研修風景(1)

※写真をクリックすると大きくなります。以下同じ。

図2 さても研修風景(2).jpg

図2 さても研修風景(2)


(つづく)
posted by さとうはあまい at 20:42| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ケアマネジャー(介護支援専門員) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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