2019年06月22日

奮闘記・第1084回 研修会のツボ/東京都

●2019年● 東京都町田市

町田市・町田市介護人材開発センター・共催

対人援助職に必要な能力
2019年度 相談援助研修・初級編(第3回)



3度目の報告で恐縮でありますが、町田市介護人材開発センターさんでは、町田市との共催で、町田市で働いている「相談援助業務」を行っている方々を対象に、スキルアップ研修を開催しているのだ。

この研修は全3回シリーズで行っており、今回はその第3回目、つまり最終回である(第1回目は、第1080回で、第2回は1083回にて報告済み)


さて、佐藤は、今回は時間が押していたこともあり、大國魂神社での茅の輪くぐりのあと、近場のコメダ珈琲店さんで昼食を済ませ、会場に入る前に、もはや恒例となった、町田健康福祉会館そばにひっそりと鎮座する、母智丘〈もちお)神社を参拝した。ふふふ、ひっそりの割には存在感が在り過ぎるのだが。


●いつもの立ち寄り地、大國魂神社の茅の輪●.jpg

●いつもの立ち寄り地、大國魂神社の茅の輪●


●お昼はコメダ珈琲店のハンバーガー●.jpg

●お昼はコメダ珈琲店のハンバーガー●


●本日も美しい母智丘神社の神明造りの本殿●.jpg

●本日も美しい母智丘神社の神明造りの本殿●



母智丘神社の境内にもある略記、及びホームページなどでは、この神社は、豊受姫大神を主祭神とし、大歳大神を併せてお祭りしている神社で五穀の神として崇められているという。

まぁ勧請してきた宮崎県都城市の母智丘神社は、豐受毘賣神大年神の表記であるが同じ神様である。本家はまさに火山の噴出によるのか、巨石群の中にうずもれていたりする。宮崎県らしいと言えばらしい神社である。

もともとは石峰稲荷明神という稲荷系のお社。豐受毘賣神 ・大年神の両祭神は明治になってから、地頭・三島通庸(みちつね)氏が荒れていた神社を再興し、合祀というかご祭神として届け出たものらしい。そりゃただのキツネさんというわけにもいかないのだろう。星の王子さまではないからな。

ちなみに「地頭」(じとう)とは、鎌倉&室町期に幕府が荘園・国衙領(公領)を管理支配するために設置した地頭職を指すと思われるが、もちろん明治期には存在しないが、江戸期でも地方の領主のことを地頭と呼んでいたというからその流れかと思われる。JRを国鉄というのにチトにているかも知れない(さして古くないか)。ハハハ。

さらに言うと、都城市の母智丘神社は、徳川時代中期頃までは、稲荷石とほら穴があっただけで、その後、お社ができたという。石器〜古墳時代を通じて人類が住居した遺跡がある場所にもかかわらず、「人格神」(人間体をもつ神)を必要としなかったのがいいな。

町田市の母智丘神社は、宮崎県都城市の母智丘神社のご分霊を勧請し(大正8年)、以後、いろいろ変遷を経て、近在の人々の崇敬を受けつつ、昭和21(1946)年・宗教法人の母智丘神社と改称し、今に至っている。

社殿は総檜、銅葺屋根で伊勢外宮に準えた唯一神明造の建物。神社の周囲は瑞垣とされ、透かし塀を以って囲ってあり、拝殿から、ぐるりと右奥へ回り込むと、その神明る造りを望むことができる。町中にこのような本殿を拝めるのはそうはないだろう。

佐藤は、拝殿前で手を合わせ、本日の研修の無事を祈願し、おみくじをひいた。

神の言葉が書かれ、つまるところ、
“こころを素直にし身持ちをただしくすればますます運よろしく何事も思うままになるでしょう。欲を離れて人のために尽くしなさい 大吉”
とありました。

そう、これで3連続の大吉ですよ。豊受姫大神は、わが研究所の守護神の1柱(もちろん、伊勢外宮のお札なのだ💛)でもある。


「長い」(笑)



むかし某県の神社の拝殿でご祈念をしていると、それを見ていた○潟天満宮の宮司の息子さんそう言われたことがある。もちろん大きなお世話である(笑)。

こうして、会場に入ると、すでに会場はできあがり、参加者も集まり賑やかであった。そして町田市の介護保健課の重鎮・高田氏も来ていらしていたので、あいさつする。

その後、町田市介護人材開発センターのボス・石原氏ともあいさつを交わした。石原氏は、私のブログを読んでくださり、「神社仏閣をまわるのが好きなんですか?」聞かれた。

佐藤は、あちこち出向いたときにその土地の文化や伝統を知ることで参加者と語りやすくなること(ホント)。研究所のひゃ〜参謀が熱心に調査して来ては、勝手に(笑)ブログにあげていることを伝えた。

ちなみに佐藤は、「神社検定参級」保持者なのである(実は忍者検定という噂もある)。


さてさて、話を研修に戻そう。

今回、研修開始時に町田市から報告があった。東京都では、介護支援専門員が主任介護支援専門員の研修を受講するためには、各市区町村より、推薦を受ける必要がある。

そこで、町田市では、推薦するにあたり、受講希望者を募り、希望者には試験と論文提出を課していた(ちなみに佐藤が担当しているこの研修も主任介護支援専門員になるための過程でもある)。

高田氏からは、今年度は、30名強の応募があり、17名の方を都に推薦できたという報告があった。推薦を受けられた方々。おめでとうございます。

今後は新たな研修もありますが、1つひとつが、自分を磨き上げるツールと思い、前向きにチャレンジしてくださいませ。なんせ、宝石は磨き続けることで輝きを増すものでもありますから。


●町田市介護保険課より主任介護支援専門員に関する報告があった●.jpg

●町田市介護保険課より主任介護支援専門員に関する報告があった●


●研修開始●.jpg

●研修開始●



■研修で行ったこと
(1)相談員の役割を体験から相談援助の展開(他者と語ろう)
(2)相談面接の実践。語り・記録し評価する
(3)総評



この研修は、佐藤の持ち時間は2時間だが、連絡事項があると時間が少なくなるのよねぇ、講師側もやりたいことがいっぱいある。でもしかたがないんだけどね(笑)。


1.相談員の役割を体験 〜相談援助の展開(他者と語ろう)〜
介護支援専門員をはじめ、相談業務につく人々は、相談面接の目的としっかりと理解している必要がある。

相談面接には、ただのコミュニケーションや意思疎通をはかるための代物ではなく、それを行う目的がある。その目的をきちんと認識していないと、その役割を十分に発揮できずに、かえってのちのちに自分が困ることになりかねない。

ただし、この目的は、それぞれが独立しているというわけではなく、相互に重複しているモノ。だから、相談面接を行いながら、自分はどの目的を果たしている段階なのかを認識している必要があるのだ。

まぁ、いうなれば、自分の相談面接場面の天井あたりに、自分の姿を客観的に捉えるビデオでも設置するようなモノかもしれない。また、相談面接の場面において、相手の趣旨に振り回されないためにも、自分で「今回の面談」の目的を設定していくと良いと思う。

◆相談面接の目的
@援助関係を構築する。
相談面接を行うためには、利用者や家族との専門職業的援助関係が不可欠であり、この関係を確立することが初期の面接での最大の目的となる。もちろん、この専門職業的援助関係は相談面接のためだけではなく、ケアマネジメント過程のすべてにおいて必須のものである。

A情報を収集する。
利用者が抱えている問題解決を援助するためには、それに関する情報を収集し理解する必要がある。この目的は、アセスメントの段階が中心になるが、すべてのケアマネジメントの過程で必要なことなのだ。情報を収集するための質問と、利用者や家族からの応答を通して、利用者や家族が問題に関する理解を深め、その解決に向かって進んで行くことを可能にしていく。

B問題解決に向けた援助を行う。
問題解決に向けた援助は、主にアセスメントケアプランの作成および実施、モニタリングにおける面接で行われる。利用者が自分の抱える問題を認識し、その解決に向けてどのような方法で対応するのかの決定を支援する。そして、その問題解決への対応がスムーズに進むように、利用者の環境を整備していく。同時に、専門的職業援助関係を基礎として、利用者が、自分の持つ問題解決能力や適応能力等を回復し、また向上できるように援助する。


2.相談面接の実践。語り・記録し評価する
ここでは、参加者の協力を得て、佐藤がこれから行う演習のデモンストレーションを行った。協力者はZ原さん(仮名:名前を公表して良いか聞かなかったw)。

なんと、彼女はこの研修のリピーターで、昨年に引き続き参加してくれている。この研修は、佐藤が以前、島根県の介護支援専門員の更新・専門研修などで行ってきた、一連のワークショップものである。当時も参加者から、「見本がみた〜い」(そんな甘ったれた言い方はせんがw)との声もあったことから今回も実施してみたのだ(笑)。

実は、これって、結構緊張するのだ。なんぜ、参加者は現役のプロの方々(都合上、ニンジンやカボチャと思ってくれとは言うがww)である。失敗はできんからね、ひゃ〜いだ。

さて、話す話題は「幼かったころの楽しい思い出」である。


●参加者の協力を得てデモる●.jpg

●参加者の協力を得てデモる●



佐藤:「さて、今回は、急にこのようなデモのお手伝いを依頼しました。きっと、協力してくださると思いますので、よろしくお願いしますね」

Z原:「はい。よろしくお願いします」

佐藤:「では、Z原さんの幼い頃の楽しかった思い出をお聞かせください」

すると、彼女は開口一番、
Z原:「私には楽しい思い出が無いんです」

と答えた(キタ〜、いきなりかい!)
とは、いや〜そこから無いとはな! 佐藤の心の声であった。

佐藤:「えー、楽しかった思い出が無いんですかぁ。それはなぜですか?」

Z原:「それはピアノをやらされていたからです」

佐藤:「ピアノ? なぜ、ピアノ?」

Z原:「それは当時ピアノが流行っていて、母が私にさせたくて無理矢理やらせたんです」

佐藤:「ということは、家にピアノがあったんですか?」

Z原:「そう、ピアノがありました。私が練習しているそばで母が仁王立ちして見て(聴いて?)いるんです」

佐藤:「なるほど、練習しているそばで仁王立ちして観ているとか。それは大変だぁ」

Z原:「そう、だからピアノは苦だけで、ちいとも楽しくなかったんです」

佐藤は、この段階から、ピアノについて、彼女が負の感情しか表現しないことを何とかプラスの表現に変えて行きたいと考えた。それで、家族状況などを伺いながら、さらに話を展開していく。

佐藤:「ところで、ピアノをやっていて、楽しかったこともあったんじゃ無いかしら? 例えば、発表会なんて。どう?」

Z原:「ああ、そうですね。発表会は良かったですねぇ〜」

佐藤:「(良かった!)なるほどね。舞台の上にピアノがあって。そこにおしゃれをしたZ原さんが座り、一生懸命練習した曲を弾く。そして終わると、まあ、これはお決まりなんだけど、奥から花束を持った方が来て花束をプレゼントしてくれる。その時の気持ちは・・・」

Z原:「そうですね。気持ちは良かったですよ」

ほっ! 少しは良かったことを思い出してくれたようである。
さらに佐藤は質問を続ける。

佐藤:「3歳から始めたピアノ。好きでもなく、楽しくもなかったことを、大学まで続けていたのはなぜなのかな?」

Z原:「私、中途半端は嫌いなんですよ、ええ。やるならとことんやるというか・・・」

佐藤:「なるほど、それって、幼い頃の仁王立ちのお母さんに負けたくないという気持ちが芽生えたのかしらねぇ」

Z原:「あ〜、確かに私負けじ魂強いですね(笑)」

佐藤:「ははは。それでその、(ピアノで)1番好きな曲はなあに?」

Z原:「それは、羽生選手がスケートで踊った曲です。私、最後の発表回で弾いたのですが、もう、あがっちゃって、ゆったりしたバラードのはずが、手指が先へ先へと走ってしまい、上手く行かなかったんですよねぇ・・・」

佐藤:「まあ、それは残念! そんでお母さんは喜んでくれましたか?」

Z原:「ええ(笑)、大学を卒業したときは、喜んでくれました」

佐藤:「それで、お母さんは何していますか?」

Z原:「母は、数年前に無くなったんです」

佐藤:「まあ、それば残念でしたね。それでその時はお母さんには《ありがとう》は言えたのかな?」

Z原:「ありがとうですか? 言えませんでしたねぇ・・・」

佐藤:「どう、いまなら言えそう」

Z原:「そうですね。言わないといけませんね!」

佐藤はさらに話を進め、今後の豊富などについても聞いてみた。すると、地域に根ざしたことをしていきたいとしっかりと口調で話してくれまた。

相談面接はこれにて終了。


面談の時間は8分でした。会話終了後、佐藤は彼女に感想をたずねた。Z原さんは、昨年同じ演習をしたときに、同じように「楽しかった思い出はない」と答えたら、聴き手の方はフリーズしてしまったそうな。

それで、うまく会話にならなかったという。今日は、「質問の仕方で、(相手の)答えも変わってくるんだ」と言うことを体験でき、楽しかった。それに昔を思い出せて良かったと笑顔で話してくれた。

さてさて、傍聴された皆さんはどのように感じたであろうか?
ということで、ここからは皆さんが主役である。


●グループワークがスタート●.jpg

●グループワークがスタート●



▼演習の目的
受け手が「十分に話を聞いてもらえた」と実感を得られること。

▼登場人物
聴き手 1名
受け手 1名
書 記 2名 ※@聴き手の語りを書記する。A受け手の語りを書記する。
観察者 2名

▼紙の取り扱い(参加者には前もって、A4判用紙が4枚配布されている。)
その白い紙4枚にそれぞれ自分の名前を書く。その紙は、自分が聴き手になったときに、書記及び観察者の方に1枚ずつ渡す。

▼演習問題
今回の演習課題は、「将来の夢」です。それは仕事でもプライベートでも構わないので、聴き手は相談援助技術を駆使して、受け手と「将来の夢」について語り合う。

▼時間配分
語り合い8分、グループ内振り返り2分。合計10分。


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●援助関係を構築する佐藤●



▼注意事項
受け手の方:聴き手(相談員役)の問い合わせに答える。その時々で話し安い場合は、話を続けて構わない。また、話したくない部分は伏せてもよい。ただし、なるべく聴き手に協力的な態度で応じること。

聴き手の方:8分間の内で、@援助関係を構築しながら、A情報収集を行い、B解決に向けた援助を行うこと(受け手が十分に話せた、あるいは聞いてもらえたという気持ちになれるように展開すること)。
書記の方 1:聴き手の話す内容を書き留めること。
書記の方 2:受け手の話す内容を書き留めること。ため息や笑い、感情表現なども書き留めておこう。
観察者の方:それぞれの視点で、効果的な質問や、態度行動で、良い所を書き留めておく。また、この部分はこうした方が良いのではというところがあれば助言を書く。

佐藤がその都度、「はじめてください」と言い、「終わり」の合図で終了し、振り返りを行う。最後に、書記と観察者の方の記録用紙を聴き手に戻す。

こうして、グループごとの演習が始まった。

はじめは、佐藤の説明が理解できなくて戸惑っていたグループもあったが、佐藤がグループに伺い演習方法を伝えると、理解して、演習をはじめることができた。


佐藤は、例のごとく《ぶたさんのタイマー》を抱えて、各グループをまわった。そして、聴き手に気付かれないように、聴き手の後方にいすを置いて、「ふたりの話」に耳を傾ける。もちろん、受け手やグループメンバーには佐藤の存在がばれているのだが(笑)。

でも、聴き手は、それどろこではない。
皆さん真剣に、受け手に質問をしている。中には、話しをどうやって展開しようと迷ってしまい、上手く質問ができない方や、聴き手が問いかけてもいないのに、自分のステージを繰り広げ話し続ける受け手などもいた(笑)。

佐藤は、その都度、そのメンバーや聴き手に助言をしてまわった。すると、佐藤の助言に涙ぐむメンバーもいて・・・・、おいおい私がいじめているように見えるじゃないかぁ。

その方は、ひとこと「私、いつも、うまく聞き出せないんです」とつぶやいた。こちらは演習を進めなければならんし、取り合えず、その場は先へ進んだ。

●会場は皆さんの熱気に包まれた●.jpg

●会場は皆さんの熱気に包まれた●


●聴き手の後ろに忍びこみ?話に耳を傾ける佐藤●.jpg

●聴き手の後ろに忍びこみ?話に耳を傾ける佐藤●



そして、研修終了後、佐藤は片付けているその方のそばへ伺い、「先ほどはごめんなさい」と謝った。

すると、その方は「いいえ、先生に気付いていただけただけでありがたかった」とまた涙。そして、「泣くなんていけませんよね」というので、「自分の感情をはき出すことは必要なこと。今は泣いて構わないから。我慢しないでね」と背中をなさすると、さらに涙があふれていました。

実は、これも相談面接には必要な技術でもある。相手の感情を表出させること、そうすると、その後は結構すっきりとして現実をみられるようになるからだ(むろん、そうでない者もいるから注意)。

私が、参加者全員の面接技術をみてあげることは不可能だけど、各グループメンバーはお互いの能力を頼りに演習に取り組み、最後は笑顔で終了することができたようだ。

これにて、佐藤が関わる研修は終了した。



●すべての研修を終えて講評する佐藤●.jpg

●すべての研修を終えて講評する佐藤●


●講評を見守る石原さん(三連続)●.jpg

●講評を見守る石原さん(三連続)●



皆さんにはこのあとさらに中級の研修があり、また、メンバーとの再会を楽しみにし、ご活躍くださいませ。

今月末は、いろいろな神社で大祓の儀が行われている。まぁ特にどの神様や仏様というのがないかたならば、お近くの神社で茅の輪くぐりなどが行われていたら、参加してみてはいかがでしょうか。ごっそり厄が落とせるかも、知れませんよ(取り扱い注意)。

ではまた! 皆さまご自愛ください。


(To Be Continued!)

posted by さとうはあまい at 12:24| 東京 ☁| Comment(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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