2019年05月18日

奮闘記・第1080回 研修会のツボ/東京都

●2019年● 👊令和元年💨 東京都町田市


町田市・町田市介護人材開発センター・共催

対人援助職に必要な能力
2019年度 相談援助研修・初級編(第1回)



いやいや、皆さまお久しぶりです。町田市は令和に入っても熱い!(気温もだが) 

町田市介護人材開発センターさんでは町田市と共催して、町田市で働いている「相談援助業務」を行っている方々を対象に、スキルアップ研修を開催しているのだ。

この研修は「初級編」「上級編」があり、佐藤は、昨年に引き続き、導入部分である初級編を担当することになった。まずは街道筋(?)の大國魂神社へ寄り、令和元年の初大吉を頂き、町田市内では母智丘神社で挨拶を済ませて、会場の町田市健康福祉会館入りした。


●令和元年の初大吉ゲット!(大國魂神社也)●.jpg

●令和元年の初大吉ゲット!(我が大國魂神社也)●


●母智丘神社にも参拝●.jpg

●母智丘神社にも参拝●


●じゃ〜ん!おなじみ町田市健康福祉会館が会場である●.jpg

●じゃ〜ん!おなじみ町田市健康福祉会館が会場である●



研修に先立ち、町田市介護人材開発センターさんの事務局の方と、日程調整やら研修内容やらを打ち合わせ、いよいよ参加申込みを開始すると、何と言うことか、定員が50名が60名となり、定員を超えることになった。

もちろん、佐藤は、会場が広い場所を確保して頂いているので、MAX 80名位までは可能ではないかと伝えていた結果、80名弱の申込みとなったのだ。

こんなに参加者が多いのは、町田市では、主任介護支援専門員を希望する方々には、この研修と上級編の参加することを条件としているからだろう。

であるから、当然介護支援専門員の方が多いのであるが、その中にあっても、通所介護や訪問介護、施設の職員など、幅広い職種の方の参加があった。

人材がいないので、参加したくても出せないという話もある中で、こんなに多くの方が参加する地域であるのは、すごいことである。介護福祉業界は、全国ですっかり温度差が開いてしまった感がある。


この研修の目的は、

『「相談業務」と一言で言っても様々な役割の中で仕事を進めていきます。相談援助者として何をすればよいのか。どのように進めていけばよいのか等、分からないことがいっぱいあります。面接等に際し「御用聞き」にならず、専門性のある相談援助をするにはどのようにすればよいのか、利用者にとって正しいアセスメントとはなど、一緒に考えてみませんか。自分の仕事を説明する力、判断する力を身に付けたい方、相談援助者としてご自身を振り返りたい方など、初心に戻れる機会にできればと考えます。』

というもの。実際「御用聞き」にすらなっていないところもあって問題は深いのだが。

研修は全3回シリーズで行われ、今回はその第1回目であり、テーマは「相談援助の展開(PDCA)と記録 〜バイステックの原則について〜」である。

研修に入る前に、町田市と介護人材開発センター、双方から参加者へエールが送られたw。


●定員を超える人々が集合した●.jpg

●定員を超える人々が集合した●


●開会を告げる山城氏●.jpg

●開会を告げる山城氏●



■研修で行ったこと
(1)相談援助の展開と記録
(2)演習 1⃣ 自己紹介
(3)演習 2⃣ ロールプレイ



今回は、開始直後に事務連絡などもあり、スタート時点でタイムスケジュールが大きく崩れてしまった(笑)。まぁ、そういうときは臨機応変に対応するしかない。

まずは、資料を用いて、バイステックの原則を案内。相談業務に就く人であれば、一度は聞いたことがある原則である。

ただし、実際の相談援助をしているときに、この原則を意識することは難しい。まして、原則通りに振り舞えるようになるのは相当な訓練が必要であろう。

とりあえず、原則を読み上げて、さらに介護支援専門員には、「専門職業的援助関係を構築する」ことが含まれると言うことを付け加えた。

なんせ、本来の相談援助というのは、本人が、相談者に相手をしてもらいながら、自分と向き合い、自分が抱えている困りごとを、明らかにし、それをどうしていくのかを本人が導き出せるように支援することなので、援助者の役割は、本人が決定できるように寄り添い、本人の気持ちを受容し、感情を表出させて、本人が自己決定できるようすることである。

とは言え、介護支援専門員には、「本人の困りごと」を明確にし、その困りごとを「本人がどうしたいの」を考えられるように寄り添い、その上で介護支援専門員や、他の専門職の意見、本人のこうしたいを実現するためには「○○が必要である」という助言をする役割があるのだ。しかしどうも介護支援専門員は本人の困りごとのほうが深いようで・・・。

さて、そのためには「専門職業的援助関係を構築する」ことが重要で、いわゆる利用者および家族から信頼を得られなければ、そもそも支援は成り立たない。

その、利用者および家族から信頼を得るための過程が、ケアマネジメントのプロセスである。
今回は、介護支援専門員の他にサービス提供事業所の参加もあったので、ケアマネジメントの正しいプロセスを案内した(参考資料:ケアマネジメントのプロセスをマニュアル化しよう)

【参照】ケアマネジメントの正しいプロセス. p.204〜『八訂 介護支援専門員基本テキスト:第1巻 介護保険制度と介護支援』(介護支援専門員テキスト編集委員会・編)、一般財団法人長寿社会開発センター・発行、2018.


(1)受付「利用の申込みの段階」
(2)初回面接相談「説明と同意」
(3)アセスメント「課題分析」「解決すべき課題(ニーズ)の把握」「居宅サービス計画原案の組み立て」
(4)居宅サービス計画原案の作成「原案を、利用者及びサービス提供事業所へ送付する」
(5)サービス担当者会議の開催「居宅サービス計画原案の説明・承認」「居宅サービス計画の交付・同意」「サービス事業書に各介護計画の提出を依頼する」
(6)サービス利用票及び利用票別表の作成交付「各介護計画書を確認する」「サービス開始」
(7)モニタリング
(8)終結


このプロセスで重要な所は、(3)(4)である。
現在はと言うか、いまだにと言うか、居宅サービス計画原案がサービス担当者会議の席上で配布されることが多いと聞く。

その原因は、なぜか? それは、その方法が正しいと捉えられているということと(それ自体、お話にならないわけだが)、介護支援専門員が、利用者に利用したいサービスを聞いて、そのサービス事業所の空き情報を得て、利用出来そうとなると、そのままサービスに繋げてしまうからではないかと考えられる(しかしこれならAI次第で簡単に居場所が奪われることは請け合いである)。

本来は、(3)のところで十分に相談援助スキル駆使して、「生活全体の解決すべき課題」を導き出し、その後「長期目標」「短期目標」相談したうえで、短期目標を達成するために必要な「具体的なサービス内容」を導き出し、そのサービスの提供にふさわしい「サービス種別」を提案するのであるはずだが・・・(まぁできぬものはできぬのでしょう)

その段階を経て、ようやくサービス種別が確定したことで、該当するサービス提供事業所に空き情報を問いあわせることが出来るのだ。

この段階を十分にクリアしていれば、おのずと「居宅サービス計画原案」は出来ているはずで、サービス提供事業所にも「居宅サービス計画原案」を提示出来るはずなのである。

しかしねぇ、というかやっぱりというか。実際にこの段階が大変なのである。利用者は人それぞれだし、ましてや家族もそれぞれ違う。一方では利用者と家族の思いや考えが統一しているなんてことはまずない(笑)。

だからこそ、相談援助技術が必要になるのである。自分を守る手段としても。

そうそう、サービス提供事業所は、介護支援専門員から、サービス提供の問い合わせがきたら「サービスの申込みにおける調整」を行い、サービス提供の可否を介護支援専門員へ報告します。そして、サービス提供が可能な場合には、事前訪問を行い、ケアマネジメントの言うところの(2)がスタートする。

介護支援専門員が、(3)において、利用者及び家族の困りごとや意向を十分に引き出して、必要なサービスに付いての説明がなさられていれば、相談員等が行う説明は少なくても良いのだが、逆に、本人達の同意が得られていない場合には、それこそ、サービス利用を拒まれるなんてこともあるかも知れないのだ。

それでも、相談員が丁寧に事業所の特徴や売りの部分を説明することで、利用者が利用したい気持ちになれば良いのだから、相談員は、常に「自社の売り」を蓄えて事前訪問に出向くようにしましょうよ。


●皆さんの話に耳を傾ける佐藤●.jpg

●皆さんの話に耳を傾ける佐藤●


●佐藤の解説に耳を傾ける参加者●.jpg

●佐藤の解説に耳を傾ける参加者●



演習 1⃣ 自己紹介
初級の研修は全3回シリーズで行い、グループメンバーは交代しない。そこで、各グループの中で、メンバー同士の交流を深めて頂く意味も込めて、自己紹介を行った。

話す内容は、「自己PR (自己紹介及び役割)と、事業所の売りである。聞いている皆さんが、利用したい気持ちになるように説明する」こととした。まぁこれが他の地域なら、書いた時点で暗澹たる気持ちになることが多いのだが、まずは町田市で良かったw。


自己紹介の時間は、1人・2分30秒で行った。話す順番は決めない。話した人が次の人を決めるというご指名制である。

佐藤は、話す人が持ち時間を目一杯使って、話しが出来るか否かは、実は聞く人の態度によっても左右されると考えており、聞く方も、相手に興味を持って聞くようにと伝えた。

そして、まずは、初回に話す人を決めて頂き、演習をスタート。さすが、皆さん相談業務を生業にしている方であるため、話しもうまいし、聞く態度も素晴らしい(いやな〜に)。

中には、時間まで持たずに終了してしまう方もいたが、皆さん何とか自己PRが出来たようである。


●ひゃ〜参謀と参加したウナギいぬ君●.jpg

●ひゃ〜参謀と参加したウナギいぬ君●



演習 2⃣ ロールプレイ
ここでは、相談員役が、利用者と娘に初回面接を行うという設定のもと、相談員が、情報を提供し、必要な情報を得るというロールプレイを行った。

私が、過去に行った「介護支援専門員の実務研修」では馴染みの演習である。

演習の設定
介護支援専門員の方
町田さん(女性78歳)の長女(現・伊藤さん)から、けやき居宅介護支援事業所に電話があり、介護認定を受けた結果が、要介護3であったので、早速ケアプランを作成して欲しいとのことでした。事業所では、担当者を誰にするかを相談した結果、福士さん(男性32歳)が担当することになりました。福士さんは長女に連絡を取り、日程調整を行い、初回訪問を行うことにしました。

その他の方
(自分は◇◇◇事業所の相談員です。※相談員を読み替えてください。)けやき居宅介護支援事業所の福士さんより、サービス提供依頼があり、本日は事前訪問として、町田さん宅を訪問しました。

いきなりの演習は難しいこともあり(人生誰でも初舞台💛)、佐藤が初回面接の悪い例を資料を参照しながら案内した。そして、皆さんに初回面接ですることを説明したのち、演習をスタートした。


●参加者の演習を笑顔で見守る石原氏●.jpg

●参加者の演習を笑顔で見守る石原氏●



ここでは1人5分間かけて行う。最初は、ロールプレイのやり方がわからずにいたグループもあったが、徐々にするべき演習を理解し、最後には各グループが盛り上がって行った(笑)。

ロールプレイは、ドイツの文豪・ゲーテの戯曲『ファウスト』みたいなもの。やはり二部(後編)から盛り上がるのだw。

まぁ、他の方が観ている前で、利用者役や娘さん役の方に、自分の役割を説明したり、本人の困りごとを聞き出したり、娘さんの気持ちを聞き出したりするのですから、最初は緊張しますよね。それでも、2人、3人と進んで行くうちに、皆さんがそれぞれの役を演じるのがうまくなって行った。特に、本人や、娘さんの役が板に付いていた(笑)。

しばしば慣れとはそういうものであるが、現実の仕事や関係性に慣れてしまうのは感心しない。

さてさて、中には、「自分はなんでも出来る」「何が問題なんだ」と言い張る利用者もいて(笑)、相談員役は、本人の訴えを受け取りつつ、日常生活動作をひもときながら、本人の出来ることや出来ないことを具体的に聞いていく姿には、「さすがだなぁ〜」と感激した。これなら、まぁ、素晴らしいと言えるのだ。

こうして、会場は皆さんの熱気に包まれて行ったのだ。そして、最後の方が終わったと同時に気付けば、もう16:00、終了時間である。

今回は質疑応答の時間を取れずにごめんなさいねぇ〜、理由はあれこれにありますので(笑)。

次回は、他者と語りながら、自分と向き合う時間を多く取ろうと考えています。佐藤は再会を楽しみにしていますよ。


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●ロールプレイは緊張しますねぇ●



さてさて、一見過ごしやすい季節を迎えましたが、急に暑くなったり、朝夕は涼しかったりと、体調を崩しやすい季節でもあります。どうぞご自愛くださいませ!



(この地上で過ごせる時間には限りがある。本当に大事なことを本当に一生懸命できる機会は、2つか3つくらいしかないのだ。スティーブ・ジョブズ。The end is the beginning!)
posted by さとうはあまい at 12:31| 東京 ☀| Comment(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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