2018年02月20日

奮闘記・第1051回 研修会のツボ/群馬県

●2018年● 群馬県前橋市

群馬県 障害政策課

平成29年度サービス提供責任者現任研修


寒い日が続きますねぇ。ふう、今回のブログは、先だって開催された、群馬県障害政策課さんでの研修会のお話。

群馬県障害政策課さんでは、毎年訪問介護事業所で働くサービス提供責任者に向けて研修会を開催している。今年は介護保険制度や、医療保険制度など、法改正の年であるため、佐藤も改正内容も加味した研修ができるように資料を用意した。

今回の研修は、2日間にかけて行われ、会場は最近定番となった、県庁のぐんま男女共同参画センター(愛称「とらいあんぐるん」)で行った。

●会場入りする佐藤●.jpg

●会場入りする佐藤●



佐藤は、前日から群馬県へ入り、群馬の神々様に新年の挨拶を済ませてきた。それはそれでまた、見聞録として、別の機会(汗)になんとなく上げるとして、今回はまず研修会のご報告である。

今回も、なんとなく連れてきた、所員の「ひゃ〜参謀」と研修会場に向かった。我々は、素晴らしき高崎にある定宿を飛び出し、朝食を済ませると、上野国総社神社に参拝した。

二年前、激しい節分祭に参加したことを思い出しつつ、参拝したが、おみくじは小吉であった(笑)。

会場では、新担当者の能登さんと名刺交換。能登さんには新年度早々、研修設定のためにメールのやりとりをさせて頂き、大変お世話になっていた。

聞くところによると、群馬県障害政策課さんでは、新メンバーには障害者施設での実習を体験して頂くらしい。群馬県は教育熱心であるから、そのうち自衛隊の特殊部隊でも体験入隊をやるかもしれない(無いだろ)。

能登さんも、研修に励み、最後の方では利用者との関わりを楽しまれたとか。その話を上官、いや上司の野中さんも笑みを浮かべて聞かれていた。

●資料の確認と進め方を考え中●.jpg

●資料の確認と進め方を考え中●



■研修で行ったこと
【1日目】
 障害者総合支援法について。講義・演習
(1)総合支援法(改正を見据えて)。
(2)相談支援員が行うこと。
(3)サービス提供責任者が行うこと。
   指定基準で求められていること。
(4)居宅介護計画(訪問介護計画)の作成演習。
 @アセスメント手法(ICFの考え方)
 A居宅介護計画(演習・持参事例で考える)
 Bケア手順について。
 Cモニタリングについて
 Dサービス担当者会議への参加。

【2日目】
(1)情報共有から居宅介護支援を事例検討で深める。
   事例検討:1事例35分かけてグループ内で全員が行う。
(2)居宅介護計画の作成演習。
   1事例を選抜し、グループ内でICFの視点をもとに作成。
(3)発表・質疑応答。
(4)閉校式・講評。

さて、はじめは自己紹介から。佐藤の研修はグループワークが中心である。だから、1人ひとり、1分間スピーチを行って頂くのだ。実はこれ、話す人より聞く人々の態度が重要になってくる。

同じ1分間を話すにしても、聞く人の態度や行動によって、人はその時間が非常に長く感じたり、話し気が失せたり、ノリノリで短く感じたりするものだ。

つまり、聞く人が、話す人(話している人)に、興味を持って、聞く姿勢(視線を合わせる、うなずく等)を示せば、話しているも聞かれていることを実感できて、気持ちよく話せるのだ。

逆に、聞く人が、自分が話している内容であるにせよ、書くことに集中して、下を向いてばかりいると、話す人もどう続ければ良いのか思い浮かばなくなり、話せなくなるのだ。

佐藤は「ブタさん」のストップウオッチwwwを片手に、聞く人々に協力を求めつつ、タイムを管理していった。もちろん途中から、少しずつタイムを伸ばしていったのは言うまでもない(笑)。


●他者の話に耳を傾ける●.jpg

●他者の話に耳を傾ける●



なんせ、人は自己開示が進むにつれ、グループメンバー同士で心が開かれ、同じ1分が短く感じるようになるのである。佐藤は、こうして、会場が「あたたまった」所で研修をスタートさせた。

午前中は資料を使って、障害者総合支援法の概論から講義を行った。なんせ、参加者はサービス提供責任者になってそれほど経っていないようで、まだ、わからないこともわからないという状態である(笑)。

佐藤は、障害者福祉の歴史をひもときながら説明し、皆さんに障害者サービスについての理解をふかめて頂いた。

●お弁当を頂く●.jpg

●お弁当を頂く●


●控室の窓から利根川の見える風景●.jpg

●控室の窓から利根川の見える風景●



昼食後、午後から介護報酬改定について資料を用いて説明。今回の改定の中で佐藤が1番伝えたかったのは「自立生活支援のための見守り的援助の明確化」であった。

これは平成12年にとっくに出ている、老計第10号「訪問介護におけるサービス行為ごとの区分等」に関することである。

社会保障審議会の資料では、「訪問介護の自立支援の機能を高める観点から、身体介護と生活援助の内容を規定している通知(老計第10号 訪問介護におけるサービス行為ごとの区分等について)身体介護として行われる「自立生活支援のための見守り的援助」を明確化する。」としているのだ。

そこでまた、佐藤は参加者に老計第10号を知っているかをたずねてみた。すると、聞いたことはあるけどわからない、知らないという方がほとんどであった。

そうなんですよ。この通知(老計第10号)の内容を、現役のサービス提供責任者や、介護支援専門員が知らないんだから、サービス内容が生活援助に偏るのも無理ないことなのかもしれない。

そうは言っても、家事代行は生活援助でとして請求でき、自立生活支援のための見守り的援助は身体介護介で請求を行うことができるのだ。

介護報酬では下記のように差が出てしまう(一部のみ掲載)。

(新単価)
生活援助中心45分以上        225単位 → 223単位へ。
身体介護中心型30分以上1時間未満   388単位 → 394単位へ。

この差って、かなり大きいのではないでしょうかね。そこで、具体的な事例を取り上げながら、「自立支援のための見守り的援助」を文字化することにチャレンジして頂いた。

皆さんは、自分達のしていることを言葉で伝えるのはできるけれど、文章にするのって難しいとつぶやきつつ、各自が張り切って文章化することができた。

その後はグループワーク。各自が考えた内容をグループで共有する。もちろん、このときには脱線がつきもの。お互いに現時点でしているサービスをふり返りながら、自分たちが生活援助でしていることの多くに身体介護が含まれていることを再認識されていた。

まぁ、今回の法改正では、介護支援専門員もいろいろと考慮して頂けるだろうと思うし、第一利用者にも説明がしやすくなるのではないかと思われる。もちろん、説明するのは、皆さん、サービス提供責任者の役割なのだ。張り切ってほしい。


●自立支援のための見守り的援助とは●.jpg

●自立支援のための見守り的援助とは●



夜は、県庁近くの馴染みのピッザの店、ラ・ピッツェリアである。店前の広い駐車場に車を置いて、入り口に行く・・・、あれ? 本来であれば、ここにブリキのロボット君が立っていて、「いらっしゃい!」と出迎えてくれるのだが・・・。


●ブリキのロボット君は?●.jpg

●ブリキのロボット君は?●



今回はその姿が見えないのだ。トイレ休憩? 引退? 「ひゃ〜参謀」がトイレをのぞきに行ったがいなかった(そこにいたらいたで恐いが)。さて、どこにいるのかが気になった。

それはそうと、こちらでは、コース料理を注文すれば、前菜からドルチェまで頂ける。我々は、パスタとピッザをシェアし、両方の味を楽しんだ。


●ぐんまちゃんファミリーと夕食●.jpg

●ぐんまちゃんファミリーと夕食●



会計時に、店のお姉さんに気がかりなことをズバリたずねてみた。

「あの〜、店頭のロボット君は何処へ行かれました?」

すると、今は病気静養中(部品を直す必要がある)とのこと。

「トイレにいるかと思って見たんだけど、いませんでした」

「ハハハ、・・・そうですか。やはり、(ロボット君が)いた方が良いでしょうかね?」

と聞かれたので、「もちろん!」と笑顔で答えたのは言うまでもない。ロボット君の早い回復をご祈念しております。はい!!

さて、2日目は、とうとう、総社神社大吉を得た。


●総社神社で大吉!●.jpg

●総社神社で大吉!●


●群馬県庁を仰ぎ見る●.jpg

●群馬県庁を仰ぎ見る●



佐藤は、その勢いで研修に突入。各自が持ち寄った事例を発表し、お互いのしていることを語り合って頂いた。事例検討は。1人35分かけて行うのだ。

 @発表する。
 A質問する。(質問はため込む。)
 Bある程度ため込めたら、回答する。
 C気づきや助言を語り合う。

佐藤は、事例検討をしているグループに入り込み、1つひとつの事例検討の内容に助言をしていった。中には、それって、問題では?と思えるようなケースもあったが、そこはほら、事例ですから・・・。

我々は一場面だけを見て、聞いて、「それは良くない!」とは一概に決めつけることはできないのだ。むかし、厚労省主催でやった、厚労省が依頼した、事例発表なんかそのままアウトの事例でしたから(笑)。


●事例検討に入り込む●.jpg

●事例検討に入り込む●


●みんなのしていることは素晴らしい●.jpg

●みんなのしていることは素晴らしい●



佐藤は、常々こうした事例検討を通して、本当に現場の訪問介護員さんの技術のすばらしさに頭が下がる思いである。

特に障害者の方々は、人生の中で築いてきた「その人なりのやり方」がある(保護者や関係者が育んできたのだ)。

その中でどうしても無理な方法をなされている方もいる。でも、そのような場面であっても、訪問介護員は専門家であるから、そのやり方を受容しつつ、その時々に助言し、現時点に合った介護方法を伝えているのだ。

また、中には、痰の吸引などの医療的行為が必要な方の支援を行っている方もいて、参加者同士が勉強になったという場面もあった。

最後は、各グループから1事例を選択して頂き、ICFの視点を用いて、訪問介護計画書を作成して頂いた。


●グループ発表ができた●.jpg

●グループ発表ができた●



先ほどまで討論をしてきた仲間である。最後になっても語り合いは続き、その結果、計画完成には最後までは到達できなかったが、作成過程において、いろいろな気づきを得ることができたと思われた。

特に、利用者の活動(日常生活動作)を維持・向上するための支援や、参加(役割の提供・自立支援)を維持・向上するための支援について。

側に付き添い転ばないように注意を喚起して、転ぶことがないように見守る移動への支援や、本人のしていることや、できそうなことについて協力動作(役割の提供)を求め、協力動作がみられたら感謝を伝えるなどなど。

訪問介護がしている、いわゆる「声かけ・見守り」を文章化できるようになっていた

いやあ、これには感激した。佐藤の励みにもなりましたよ。最後は、群馬県知事からの修了書の授与(佐藤毎回代行)があり、今回の研修は終了した。


●修了書授与式●.jpg

●修了書授与式●



さてさて、サービス提供責任者は、訪問介護の仕事をしつつ、介護計画作成や、モニタリング、サービス担当者会議への参加、ヘルパーさん育成などなど、することがてんこ盛りだと思います。どうぞ、つぶれそうになる前に、今回のグループメンバーも、皆さん同じように張り切っているんだと、仲間の顔を思い出してくださいませ。

きっと、笑顔がこぼれてくると思います。仲間とはそういうもの、言い方は悪いかもしれませんが、「戦友」なのです。とはいえ、1人ひとりの健康が第一、どうか身体を大事にしてください。

こうして、佐藤は、研修後、名残惜しい群馬県を出ると、毎回、埼玉県の寄居 星の王子さまPA(上り)に立ち寄り、新製品がないかどうかを調べつつ、ここも行きつけのレストラン、ル・プチ・プランスで夕食を摂って帰路につくのであった。いや~、寒いです。皆さま、くれくれもご自愛ください!



●寄居 星の王子さまPAのル・プチ・プランスにて●.jpg

●寄居 星の王子さまPAのル・プチ・プランスにて●


(記者に「殺すぞ」の西宮市長辞職だそうな。公人だからしかたがないが、まぁなんとなく言いたくなる気持ちもわかるけどな。そうそう、小平奈緒選手おめでとう。凄すぎ!To Be Continued!!)

posted by さとうはあまい at 00:00| 島根 ☁| Comment(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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