2017年12月08日

奮闘記・第1047回 研修会のツボ/福岡県

●2017年● 福岡県福岡市

福岡市介護保険事業者協議会

平成29年度 在宅サービス部会 研修会
「在宅で困った時の対処法」



皆さまお久しぶりです。お元気でしょうか? 佐藤は、ただいま千葉県にてICF関連の研修中です。今回のブログは、先に福岡県で行いました研修会のツボです。


【在宅における高齢者の処遇困難と感じる事例】
(1)訪問介護員だって人間よ 〜自分を大事にして他者を援助する〜
(2)事例検討:事例を通して訪問介護の役割を共有する

この研修は、佐藤のホームページからの依頼であった。相談内容は、介護保険制度の中で訪問介護員が利用者から、サービス内容にない援助を依頼されたり、あれこれ無理難題を言われたり、自分でできることもヘルパーだからやってなどと言われて、ほとほと疲れている。そこで皆さんに元気を出してもらえる、そんな研修をして欲しいという話でした。

日程調整を行い、この時期の開催となった。研修が近づいてき、再び事務局と打ち合わせ。すると、佐藤のブログで過去にアップしている内容と同じような内容の研修をして欲しいとのこと。このような具体的な依頼はありがたい。

結果、今回の2つにテーマとなったというわけである。もちろん、事例検討を行うには誰かの協力を得る必要がある。事務局が、主催者と相談して発表者を決めて、事例発表者の協力を得て、事例を提出して頂いた。佐藤なりの解決策を導き出し、研修に備えた。

この事例のやりとりをしていると、担当(吾郷さん)から、参加者の多くが介護支援専門員だという情報が入ったが、まぁ、それも良いかな。

この日佐藤は早朝(4:30)に、故障者リスト入りの「ひゃ〜参謀」を車で連れ去り、羽田空港に無事に到着。第1便にて福岡空港に降り立った。レンタカーを借り、福岡のご神仏に挨拶をしての会場入りした。


●筥崎宮から参拝!●.jpg

●筥崎宮から参拝!●


●研修会場はこちら!●.jpg

●研修会場はこちら!●


●会長さんの挨拶で始まる●.jpg

●会長さんの挨拶で始まる●



会場では、事務局の吾郷さんを始め、皆さんが暖かく迎えてくださった。また、主催者である福岡市介護保険事業者協議会会長江原さん、事例提供者の方と名刺を交換をさせて頂いた。

江原さんは、佐藤の住む地域にもちょくちょく来られているようで、名刺をみて、しばし地元の話題で盛り上がった。いや〜、偶然とは言え、世間は狭いですなぁ。さて、すでに会場には、20名の方がグループに分かれて着席していた。

■研修で行ったこと
(1)訪問介護員だって人間よ〜自分を大事にして他者を援助する〜
自己理解・他者理解エゴグラムとストローク表を作成して自分を深く理解する。
他者と語り合い他者から見える自分を理解する。
(2)事例検討:認知症高齢者家族会介護者の負担を軽減するために
ヘルパーの支援が入れないケース。

研修は2部構成である。はじめは交流分析(自己理解・他者理解)からスタート。

(1)訪問介護員だって人間よ 〜自分を大事にして他者を援助する〜
まずは各グループ内での自己紹介から。1分間スピーチである。自分の名前とともに、今年1年で、1番印象に残っていることをかたって頂いた。また、各グループ内で話した方から指名制で順番に語る。順番が進むに連れて各グループと穏やかな空気に包まれていきました。さすが在宅を支援している人たコミュニケーションがうまい。

《エゴグラムとストローク表の作成》
本来はエゴグラムストロークは別々にグラフを作るのだが今日はタイトなスケジュールなので、2つの心理テストを一気に仕上げて解説した。そして、自分らしさとはいつ育んできたものなのか?ということを交流分析の解説を元に説明を行った。

実は自分らしさとは、自分の親あるいは親に代わる誰かから愛され、慈しまれて行く中から育まれてくるものなのだ。だから、利用者のその人らしさを引き出すためには、その方の生まれた場所や、その方のお父さんの職業やお母さんとの関わりが重要になってくるのだ。だから、生活歴はその人らしさを知るために重要なことなのだ。これはICFの個人因子の部分である。

また、他者とどのようなかかわり方をするかは、ストローク表に現れてくる。他者と積極的に関わる傾向があるのか。はたまた、自分が今いる環境の中での居心地ぐあいはどうか。さらに、自分が自分自身の存在をどのくらい自分で大事に捉えているかどうか。他者に対しては、効果的にストローク(かかわり方)をしているかどうかなどなど、その傾向がグラフになって現れるのである。

結果、なんと、参加者の多くが、自分自身の存在価値を、ディスカウント(値引き)していることがわかった(笑)。


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●見慣れないものに動揺する(笑)●



まぁ、これは仕方が無いのかもしれない。なぜならば、誰でも、幼い頃から少なからずディスカウントを受けてきているのだから仕方が無いのかも知れない。親はしつけのつもりでしていることが、幼い子供にとっては素直に受け取ることは出来ず、自分は怒られてばかりいるダメな子として受け取ってしまう。そうなると、自分にマル(〇)をつけれらず、ついついダメな自分、すなわちバツ(×)な自分だと思いこんでしまうというわけ。

そこでだ、もう我々は、成人して1人の大人として生活ができているのだから、そろそろ親から頂いたダメだと思い込んでいる自分を捨てて、自分が自分にOKを出す必要があるのではないかとチカラ強く解説した。解説はやや消化不良気味になったかもしれないが、資料を広げて自分なりの分析もしてみてくだされ。


●2人で語り合う●.jpg

●2人で語り合う●


●個別に寄り添う佐藤●.jpg

●個別に寄り添う佐藤●



(2)事例検討
ここからは事例提供者の某さんの事例をみんなで検討した。

@発表
A質問を溜め込む
B質問に答える
C追いかけ質問を受け付ける
D質問に答える
E共有・助言
F左様からの講評(事例の修正プランの提示)

今回はあえて、利用者が認知症で、被害妄想があり、家族も援助者も困っているという事例とした。認知症高齢者の援助は、それはまぁ難しい。もちろん、病気があるから、病気ではない方と比べて本人が忖度(笑)出来ないからである。

援助者は利用者に必要な援助を行う前には、必ずこれからすることを説明し、本人の同意を得て援助を行っている。ヘルパーは必要な援助をしつつ、その時々の状況でアセスメントを行い、のうちに手順を変えたりもする。もちろん、この時には利用者の協力動作が必要となるのは言うまでもない。


●事例検討開始●.jpg

●事例検討開始●



それが認知症高齢者の場合は理解力の低下にともない、説明と同意を得る作業に時間がかかるのである。しかし、この時に(相手の)理解力が低下しているからと言って、説明もせず、必要な援助を「援助者の思い」だけで提供してしまうと、それは利用者からの拒否を生むだけで、良い結果には、繋がらない。ただし、これはその援助者だけに問題があるとはいえない。なぜならば、現在はケアプランや訪問介護計画に沿って、援助が行われているからなのだ。

もしかしたら本人に理解して頂くために、必要な時間が取れていななのかもしれない。この声かけ見守りは「本人が理解できるように説明し、本人の意向をうかがい、援助の必要性を伝え、同意を得る」「本人ができるようにそばに寄り添い、本人ができるように励まし、本人が出来たことをともに喜ぶ」あるいは「できるように励ます」ことであるのだが・・・・。文章が長くなるよねぇ、そりゃ。

さてさて、事例検討はというと先の手順に沿って行われ、かなり質問も出されて発表者も参加者もそれぞれの気づきを得ることができた

最後に、資料をもとに居宅サービス提供事業者に求めれられている機能について解説。そこには、居宅サービス事業所には、利用者の心身機能を維持・向上すること、活動を維持向上すること、参加の促進、これらの役割を果たすことで、家族介護者の負担の軽減が図れるとある。

そこで、佐藤が前もって、提供者の事例をもとにICFの視点を用いて作成しておいた、課題整理総括表と居宅サービス計画書、それに基づいて作成した訪問介護計画書を提示して解説を行った。


●質問はため込むに限る●.jpg

●質問はため込むに限る●


●質問に素直に応じられる●.jpg

●質問に素直に応じられる●



佐藤が作成した居宅サービス計画「生活全般の解決すべき課題」には、「心身機能の課題」「活動の課題」「参加の課題」「環境(家族や地域)の課題」という4つの課題があること、そしてすべての課題に対して、すべてのサービス種別が入っていることを説明した。

その結果、サービス事業所が作成する介護計画もおのずと、心身機能に対するサービス内容、活動に対するサービス内容、参加に対するサービス内容、環境に対するサービス内容となるのである(なかなか、このような帳票が登場しないからかけないかも知れないが・・・、ソフト会社さんもう少しまともな帳票をつくってほしいな)。

そして「各項目について評価(改善・維持・悪化)も出しやすくなる」ということを説明したのであった。皆さんは佐藤が作成した事例をみながら具体的な表現方法を見ることで、この事例の解決方法のヒントを得ることができたのではないかと思う。


●課題整理総括表を披露する●.jpg

●課題整理総括表を披露する●


●密かに締めを待つ某(なにがし?)●.jpg

●密かに締めを待つ某(なにがし?)●



最後に事例提供者の方に感想をうかがうと、課題整理総括表の書き方のヒントを得ることができたとのこと。居宅サービス計画のサービス内容を具体化することが重要だということに気づいたとの感想を得ることができた。

さてさて、これにて本日の研修は終了。吾郷さん、江原さん、福岡市介護保険事業者協議会の皆さま、そして参加して頂きました皆さま、有り難うございました。

午後の限られた時間ではありましたが、皆さんの熱心な態度に佐藤もハッスルできました。また何処かで会える機会があれば喜びます。くれぐれもご自愛ください。


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●ずるいぞ、ナガタパン。うまいですやん●


(都内のとある八幡宮界隈で神職殺人事件が起きた。基本的に神仏は世界中でそれらに関与しないと思うが、それにしても武勇の神様だから日本刀かと考えつつ、家内安全のご利益はないのはわかった。現代では殺人はいけませんよ!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 14:04| 島根 ☔| Comment(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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