2017年11月28日

奮闘記・第1046回 研修会のツボ/新潟県

●2017年● 新潟県長岡市&新潟市

新潟県ホームヘルパー協議会

訪問介護員研修 【訪問介護計画・訪問介護展開演習】
★Niigata Special★



皆さま、お久しぶりです! 福岡県の研修会もなかなか熱かったです。さて、今日はニュージュンタラ帰りですが(?)、今回のブログは先だって行いました新潟県の長岡市と新潟市の研修会のツボです。ちなみに写真は多数のためww、Niigata Specialとして終わりにまとめて載せております。

新潟県ホームヘルパー協議会さんでは、平成13年から新潟県の委託を受け、上記研修を4日間かけて行っている。佐藤は平成17年から担当している。当初は50名を超える参加者がいたため、新潟会場だけでは手狭で、新潟県自体がひろい。そのため、現在は長岡市と新潟市の2会場で行われることとなった。

とは言え、この頃は、徐々に参加メンバーが少なくなってきており、各会場とも30名ぐらいになって来ている。

1人で事務局を担当している勢能さんによれば、(協議会自体の)活動が活発ではないせいもあってか、会員も減少傾向にあるという。

介護保険制度の導入に伴い、市場には競争原理が働き、協議会に入って互いのスキルを高め合おうという法人自体が少なくなってきているのかもしれない。

そのような中で参加された方からは、先輩が順番に参加していて、「今年はあなたが行きなさい。絶対にためになるよ」と後押しされたので参加したと言ってくれる方もいる。そう言われると、勢能さんも佐藤もうれしくなってしまう。

さて、この研修では、事例検討を行うことになっており、事務局から事前に参加者に向けて提出事例の帳票を送付し、事例の提出を依頼しているのだ。

参加者はこれを受けて、自分が受け持つ利用者を題材に示された帳票を埋める作業を行って、事務局へ返送する。

そして、事務局は参加者から提出された事例に過不足がないかを確認してから佐藤に郵送してくれるのだ。まぁ、地味局って勢能さんしかいないから大変。

佐藤は届いた事例を読み込み、参加者が書いた内容に赤ペンを入れている。そう、そこには、利用者の基本情報(フェースシート)アセスメント居宅サービス計画書訪問介護計画書などが添付されている。

佐藤が赤字を入れるところは、書き方に不備があったり、利用者の状態が正しく表現されていない部分についての助言を書き入れている。

この事例であるが、参加するメンバーによっては、介護支援専門員が作成した「課題整理総括表」なども添付されており、介護支援専門員の育成にも携わっている佐藤からすれば、興味津々な所でもある。でもあちこちでやっている割には、全然流行っている感じがしない。聞くと「ああ、なんかそんなのやってましたね」って・・・他人ごとかい!

いくつかの事例を見て、その内容は様々ではあるが、なかにはICFの視点を活かしたとしか思えない「心身機能の課題」「活動の課題」「参加の課題」「家族や地域(環境)の課題」を抽出している方もおり、感動した。もちろん、課題は1つで、長期目標短期目標を三分割している方もいるのだが・・・。

まぁ、それでも全体的に素敵なプランが多かったと思う。さて、こうして準備万端。ちなみに今回の新潟会場は、研究所の「ひゃ〜参謀」も同行している(長岡場所はビール瓶?は関係ないが骨折のため休場)。

■研修で行ったこと
【1日目】
訪問介護計画の作成と展開の原則(講義)
(1)介護保険制度とサービス提供責任者の業務の理解
 ・介護保険制度の変遷を理解する。
 ・介護報酬の改定について理解する。
 ・訪問介護のサービスを理解する。(演習・講義)

【2日目】
訪問介護計画の作成と展開(事例演習)
(2)居宅サービス計画が作成される過程を理解する
 ・訪問介護計画の作成と展開(PDCA)を理解する。
 ・事例検討(演習)

【3日目】
訪問介護計画の作成と展開(演習・講義)
(3)自己理解・他者理解。他者とのかかわり方について理解を深める
 ・事例検討続き。

【4日目】
苦情対応・緊急時対応及びリスクマネジメント(講義演習)
(4)訪問介護サービスの内容に関する管理及び指導業務(講義演習)
 ・スーパービジョンについて理解する。
 ・社会人的基礎力について理解する。
 ・チャレンジ研修計画を作成する。

そうそう、この研修は、『よくわかり、すぐ使える 新 訪問介護計画書のつくりかた』日本医療企画・刊)をテキストとして利用している。

【1日目】
1.介護保険制度とサービス提供責任者の業務の理解
まずは、各グループ内での自己紹介から。いつものように1分間スピーチ。この手法毎回しているけど、参加者同士がすぐに打ち解けて、会場が和むから効果的だと思っている。参加者が緊張していると、こちらも緊張するからねぇ・・・。

午前中は、介護保険制度の概説と、訪問介護の指定基準を解説、講義オンリー。佐藤が資料を読み進めていくのを、皆さんは目で追いかけて、時々マーカーを塗ったり、付箋を付けたり。真剣に見つめている姿に感動した。佐藤は90分ごとに休憩を入れ、皆さんの緊張をほぐしていく。

午後からは、平成の「犬神家の一族」と呼び声が高い大作(ウソ)、動画「勝浦さん事例」を使って、「ヘルパーのしている援助を文字化する」という演習を行った。

この動画は、利用者と一緒に洗濯物を干すというシロモノである。皆さんには、動画を見て頂いた後、自分で考え、グループで考え、発表するという演習を行った。劇中、若い佐藤に会えますよ(ホント)。

佐藤は、それぞれで得意のタイマーを使用し、時間を区切っていく。この時間を区切る事って結構重要。皆さんは限られた時間の中で必死に課題と向き合った。

グループ演習は、4日間の研修を通してくり返し行っていくのだ。そこで、各グループ内で順番に、司会・書記・発表者を決めて行っていくことになるという説明した。メンバーからは「えー」という大歓喜(笑)の声が聞こえてきた(なに?違う?聞こえませんなぁ)。

グループメンバーが出してくれた答えは、佐藤の期待通り。

@利用者に声をかけ、移動を見守る。
A洗濯機から衣類を取り出してしわをのばすためにパンパンとたたく本人の要望。
Bベランダに出て、洗濯物を一緒に干す。

などなど。そこで、佐藤から厳しい指摘が・・・。

皆さん

@利用者に声をかけ、移動を見守るとは、どのようなことでしょうか?」
「ご本人に、洗濯物を干しに行きませんかと声をかけると言うことです」

なるほど、それを、手順に変換すると、

@利用者さんに、これからする事を説明し、意向を伺う」

ということではないかしら。

「なるほど、ヘルパーのしている事を表現するわけね」

とのたまう。佐藤は初めからそのように説明していたんだけど・・・。もう、会場は大爆笑。
参加者は、なるほど、言うことは理解できるが、文章にするのは難しいとのこと。

いやいや、皆さんはある意味、《介護の専門家》という穴に落っこちているだけ。今までは、ヘルパー教育の中でも、なんでも「声かけ・見守り」で通してきましたからね。

そろそろ、文字は多くなるけど、自分たちの《していること》を利用者や家族、ヘルパー同士にもわかるように表現できるようになんないとねぇ。

そんなこんなで、午後は老計第10号、「訪問介護におけるサービス行為ごとの区分」などに触れながら、ヘルパーのしている援助について語り合った。

【2日目】
2.居宅サービス計画が作成される過程を理解する
はじめに介護支援専門員が行うアセスメントと、居宅サービス計画の作成方法について解説。

《介護支援専門員が行うこと》
@生活全般の解決すべき課題を抽出する。
A長期目標を立てる。
B長期目標を細分化した、短期目標を立てる。
Cサービス目標を達成するために必要なサービス内容を導く。
Dそのサービスを提供するにふさわしいサービス種別を提示する。
Eその地域にあるサービス提供事業所を案内する。

本来は、この工程を経て、訪問介護事業所にサービス依頼がかけられるはずなのだが・・・。
なかなか、現状はこうはいかない。

@利用者から利用したいサービスを提示される。
A訪問して状態を把握する(アセスメント)
B訪問介護事業所の空き情報を確認し、サービス依頼を行う。
Cサービスありきの居宅サービス計画書を作成する。
Dサービス担当者会議を開催する。
なんてね。

おっと、正当な介護支援専門員の皆様からおしかりがきそうであるが、多くの方がいまだにこの路線から抜け出せないのだから仕方ないよね。

《サービス提供責任者が行うこと》
@介護支援専門員から、サービス依頼が来る。
 サービスの申込みにおける調整を行い、利用の可否を伝える。
Aサービス提供が可能な場合にはr、利用申込用紙を提示し、居宅サービス計画原案を併せて頂く。
B事前訪問を行い、利用者の選択にする援助を行う(契約書・重要事項説明
Cアセスメントを行い、訪問介護計画書原案を作成する。
Dサービス担当者会議へ参加して、専門家からの見地を伝える。
E初回訪問。訪問介護計画書を説明し、同意を得て交付する。
 サービス提供責任者が、ケア内容を構築する。(ケア手順を作成)
Fヘルパーへオリエンテーションを行う。(事前説明)
Gヘルパーと同行訪問(OJT)
Hモニタリング
I再アセスメント・再計画

おおよそ、このような経過をたどる。ここで重要なことは、サービス提供責任者は、このような仕事をしたということを経過記録に残す必要がある。

さて、午後からは、皆さんが持参した事例をもとに、「利用者の状況・希望」を踏まえた、訪問介護計画書を作成するため、新たなにアセスメント用紙を作成して頂いた。

すると、
「現状はわかるけど、本人、家族の希望が書けないなぁ」
とつぶやく人が出てくる。もちろん、中には、すらすらと書いていく方もいるのだけど・・・。

ICFの視点を意識して訪問介護計画書を作成して頂いた。訪問介護が行う、心身機能に関する支援、活動に関する支援、参加に関する支援、そして環境に関する支援とは?

皆さんは、佐藤が提示した見本を見ながら、自分のケースに当てはめて訪問介護計画書を作成して行った。

これが、また、思いのほか時間がかかった。というか、参加者が皆さん熱心で、途中で終了するわけにいかなかったのだ(笑)。

こうして、2日目が終了した。

【3日目】
3.自己理解・他者理解。他者とのかかわり方について理解を深める
いよいよ、研修も折り返し地点である。今日は、対人援助を行う人に必要な自己覚知を行う。人間は、他者のことはよく見えるのだが、自分のことは結構わからないものだ(わかってたまるか)。

ここでは、ヒューマンスキル開発センター「エゴグラム・ストローク」表を作成し、佐藤が解説。まぁ、皆さん自分が、どのような人なのか、それはどのようにして育まれたのかを知ると、

「なるほどねぇ・・・、ここに《自分らしさ》があったんだぁ。やっぱり、自分が思っていた通り」

などなど。皆さんお互いの図表を見ながら、笑顔で語り合っていたのが印象的であった。

午後からは、いよいよグループ内にて事例検討である。例検討は1人40分かけて行った。

@発表。
A質問タイム(質問はため込む)。
B質問に答える。
C事例を共有し、助言などあれば行う。

佐藤も、各グループに入り、参加した。皆さん、他者の発表に耳を傾け、頷くなどして共感している。この姿勢がいいなぁ。

そして、質問タイム。これが結構難しい。なんせ、質問されると答えたくなるのは仕方がない。でもすぐに答えてしまうと、けっきょく座談会になってしまい、発表者が何かに気づくことができにくくなる。だから、がまん、がまん、がまんである。

佐藤が、40分ごとに、「そろそろ、次の方が始めてください!」とコールする。皆さん、だいぶ他者と話をするのがうまくなって来たみたい。良かった!

こうして、事例検討が進んで行くと、他者の事例は、自分にも当てはまることが多く。今後の仕事の役にたつという声も聴くことができた。

【4日目】
いよいよ最終日。本日は、事例検討の残って方を行い、その後、リスクマネジメントについて講義した。

事故が起こる前には、必ず、ヒヤリとする場面がある(はず)。それを見落とすことがないように。1つの気づきが事故を予防できることもある。誰も事故なぞ、起こしたくないからねぇ・・・ふつうは。

午後からは、グループ内で研修計画を立て、これはいわゆるKJ法で作成した。これはかなりにぎやかに、ああでもないこうでもないと皆さん主体的に関わり、素晴らしい研修計画ができ上がった。でき上がりは、インスタ(写メは死語らしい)にてお持ち帰りである。おお、文明の利器は素晴らしいねぇ・・・たぶん。

最後は、全大会。各グループが作成した研修計画を発表し、1人ひとりに自己紹介と感想を伝えて頂いた。こうして、4日間の研修が無事に終了。

後に、勢能さんから、皆さんが出してくださったアンケートが届いた。多くの方が、ヘルパーとして、働いていたけど、目からウロコの内容が多く、自分の仕事を振り返ることができて良かった。

とか。利用者さんと語り合うことが大事と言うことが良く分かった。苦手と思っていたのは自分の方で、歩み寄りも大切だとわかった。

などなど。前向きな意見が多く記載されていた。ふう、一安心である。これにて終了。

さてさて、新潟県もすでに雪が降り、本格的な冬になるころ。ヘルパーの仕事ではないはずの雪かきもしないといけないと聞く。

働く皆さんの健康が第一。どうぞ、皆さま!ご自愛ください。佐藤も、弥彦山のように(?)、見守っております。

また、逢えるといいなぁ!



【Niigata Special】


★★★長岡編★★★


●各グループの意見がそろった●.jpg

●各グループの意見がそろった●


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●介護とは何か●


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●ポンタとその仲間たち●


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●ワークに夢中になる●


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●自分の意見を伝える●


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●自分の事例を整理する●


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●情報を出し合う●


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●他者と語り合う●


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●他者の意見をうかがう●


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●立ち上がり、全体を把握する●


★★★新潟編★★★


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●みんな頑張ってるね●


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●研修計画を作成中●


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●研修計画完成●


●みんなで協力できたね●.jpg

●みんなで協力できたね●


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●みんなの前で発表●


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●仲間を気にかける●


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●緊張したけど楽しかったね●


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●動画を見ながら考える●


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●おなじみ八彩茶屋●


●連日の「ぐりるかんだ」責め(笑)●.jpg

●連日の「ぐりるかんだ」責め(笑)●


●そうそう、そうやって書いてね●.jpg

●そうそう、そうやって書いてね●


●感想を伝える●.jpg

●感想を伝える●


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●この声かけって何?●


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●勢能さんのおかげで無事終了●


●研修後、弥彦山に陽が落ちて●.jpg

●研修後、弥彦山に陽が落ちて●


(K朝鮮がまたまたレーダー稼働、ミサイル発射準備って、まぁいったいあのヒマ人はなにがしたいのやら!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 14:24| 島根 ☀| Comment(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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