2016年11月16日

奮闘記・第1019回 研修会のツボ/新潟県

●2016年● 新潟県長岡市&新潟市


新潟県ホームヘルパー協議会

平成28年度訪問介護員研修
「訪問介護計画作成・展開研修」



佐藤は、本日、良い天気の広島県におります。ここでは、広島県シルバーサービス振興会さん主催の記録の書き方研修を行っています。

さて、この研修に備え、昨日から広島入りし、秋の広島を満喫しましたよ。ハハハ。広島の見聞録と、本日の研修会のツボは、おそらく、後日の報告(予定)です。

以下、今回は先週終了したばかりの新潟ホームヘルパー協議会・主催の研修報告である。


現在、佐藤は介護職や介護支援専門員など、介護現場で活躍している様々な職種に対し、自信を持ってその専門性を発揮して頂けるように、様々な研修を担当している。

単発的なもの、年間を通してかかわるもの、毎年定期的に担当している研修等、その形態は様々である。もちろん、研修の多くは研修を担当している事務局からの問い合わせから始まることがほとんどである。

有り難いことに、この頃はホームページからの問い合わせも多くなった。

そんな中で、新潟県ホームヘルパー協議会の事務局・勢能さんとのやり取りはすでに10年が経った。当初この研修の開催場所は、新潟会場だけであったが、参加する方々の負担に考慮し、長岡会場でも開催されるようになった。

今年の研修も、長岡会場は10月に終了し、新潟会場は11月10日に終了した。



●JR長岡駅エキナカの良寛さん像、会うのが楽しみ●.jpg

●JR長岡駅エキナカの良寛さん像、会うのが楽しみ●


●長岡金峯神社に参拝●.jpg

●長岡金峯神社に参拝●



【この研修の目的】
介護保険制度における、訪問介護事業所のサービス提供責任者の「専任要件」を満たす現任の訪問介護員等を対象とし、訪問介護計画の作成及び展開技術を習得させ、サービス提供責任者として適正に活動できる人材の養成を図ることを目的としている。

■研修で行ったこと
@訪問介護計画の作成と展開の原則
・介護保険制度とサービス提供責任者の業務の理解
・訪問介護サービス内容に関する管理及び指導業務
A訪問介護計画の作成と展開(事例演習・個別事例演習)
B訪問介護計画の作成と展開(合同演習)
・模擬カンファレンス、ロールプレイ等による他職種との合同演習
C苦情対応・緊急対応/まとめ

そもそも、この研修は、まだ「サービス提供責任者」の任にまだついていない訪問介護員を対象にしている。参加者は、「訪問介護計画とは何か」「訪問介護計画を展開させる」ということはどのようなことなのかを講義・演習を通して、理解を深めていくというものだ。

しかもこの研修、4日間連続研修なのだ。ホームヘルパーを対象にこのような長期の研修をしているところはまずないだろう。

このような研修が継続的に行うことができるのも、新潟県ホームヘルパー協議会の、会員を育てようと言う意欲の賜物である。

また、参加者にとっても4日間の研修は、相当エネルギーが要る。なかには宿泊して参加している方もいるのだ。でもこの「合宿」は、最終日にはたいがい感動的なフィニッシュを迎えているのだが(笑)。

この研修に参加するためには、参加者は、事前に自分が担当している利用者の事例を作成する。もちろん、前もって事例提出のための帳票を作成する手間がかかる。佐藤も大変ではあるが、事例作成を促したり、収集したり、中身をチェックし、佐藤に送付している事務局もまた大変なのだ。

様々な手間をかけて作成された事例は、やがて佐藤の手元に届けられる。そのような貴重な事例であるから、佐藤は各事例を見ながら、赤ペン・チェックを行っている。



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●長岡会場研修風景(その1)●


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●長岡研修会場(その2)●



【提出事例の内容】
@利用者基本情報
Aアセスメントシート(佐藤が提示しているもの)
B居宅サービス計画書(1)(2)(3)または(介護予防支援サービス計画書)
C訪問介護計画書
Dケア手順書
Eサービス担当者会議の要点(会議録)
F経過記録
G訪問介護記録


まるで、介護支援専門員の研修みたいな提出物である。これらを訪問介護員がまとめているのだから素晴らしい。もちろん、事業所の協力があってのことであるが。

この中で、佐藤が注目するのは、アセスメント項目の記入内容である。

多くの参加者は、そもそも居宅サービス計画の読み方を知らないし、訪問介護計画も自分で作成している訳ではない。何しろ、ケアマネでもサ責でも無いのである。でも、このアセスメントシートだけは自分で記入して頂く。



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●長岡会場研修風景(その3)●


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●長岡会場研修風景(その4)●



佐藤は、皆さんから出された事例を見ながら、はたしてアセスメント項目で「自立」と記入されているものが本当に「自立」なのだろうか?

もしかしたら、「自立」と記入されている行為の中には、うまくできるように見守られたり、転ばないように注意を喚起されたり、本人が行うように促されたり、できるように励まされることで、「自立しているように見られている行為」もあるのではないかという「視点」で赤ペンを入れていく。

一方、居宅サービス計画や訪問介護計画の場合は、利用者の生活全般の解決すべき課題が網羅されているかどうかを「生活機能分類」を意識して、課題や項目等に「1.心身機能」「2.活動」「3.参加」「4.環境」等の文字をを入れていく。

そして、ケアプラン(居宅サービス計画)に「漏れ」があった場合には、全体像を捉えて、足りていない項目を記載し、例をあげておくのだ。

この赤ペンが、後半の事例検討および訪問介護計画作成の演習にじわじわと効力を発揮していくのであるが(笑)。



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●ちょいと彌彦神社へ(笑)●


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●新潟白山神社に参拝●



@訪問介護計画の作成と展開の原則
・介護保険制度とサービス提供責任者の業務の理解
・訪問介護サービス内容に関する管理及び指導業務

1日目は、グループメンバーの自己紹介からスタート。4日間一緒にワークを行う仲間ですから、早めにお互いを知っておく必要があるだろう。

例によって、自己紹介は1分間スピーチである。場が程よく和んだころ、いよいよ講義がはじまった。

サービス提供責任者の業務と責務については、指定基準を紐説きつつ、解説していった。すでに、先輩のサービス提供責任者に付いて、補助的なことをやってきた方は、「なるほど、そういうことか」、とうなずきながら聞いていた。

まだ、「言葉自体がわからない」方は、資料に一生懸命マーカーを走られていた。2日目は、いよいよ事例検討がスタート。



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●新潟会場研修風景(その2)●


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●新潟会場研修風景(その3)●



A訪問介護計画の作成と展開(事例演習・個別事例演習)
はじめに、今回提出して頂いた事例を皆さんにお返しした。そして、生活機能分類を意識したアセスメント様式を使用し、再度利用者情報を書いて頂いた。時間は20分をかけたが、皆さん熱心に取り組んでいた。

ある程度記入して、皆さんで、自分が提出し〇〇さんについて、その内容を思い出した頃、いよいよ事例検討に入っていきました。事例検討といっても、どのように進めたらよいかわからないでしょうから…。そこで、佐藤は模擬事例検討を行います。

佐藤は、事前に対象事例の方を選別済みであり、研修初日に、対象の方に説明し協力を求めている。長岡会場でも、新潟会場でも、事例が選別され、協力依頼をされた方は、両方とも快諾してくださったこともあり、非常に中身の濃い模擬事例検討となった。

午後からは、各グループ内で「事例検討のルール」に沿って話し合いを行っていく。1人に今回は45分かけることができた。



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●八彩茶屋さんでお昼●


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●新潟会場研修風景(その4)●



B訪問介護計画の作成と展開(合同演習)
3日目の午前中は、交流分析ツールを使用して、自己理解を深めて頂いた。なんせ、訪問介護員ももちろん、サービス提供責任者は、ヘルパーだけではなく、他職種と協働を図る必要がある職種なのだ。

そこで、まずは自分はどのような人間なのか、どのようなことに心動かされるのか。
「どのようなことがあると、自己防衛な態度をとるのか」などなど。対人援助に必要な「他者とのかかわる傾向性」なども、心理テストのツールを使用し、自己と向き合う中で、深めて頂いた。

結果はどうであれ、皆さんは、佐藤からの一言アドバイスなどを受けて、自己改革に挑もうと考えられたようであった。

午後からは、昨日の続き。昨日の残りの事例検討を行った。そして、すべての事例検討が終了した時に、いよいよ各自に訪問介護計画作成にチャレンジして頂いた。

まずは自分で考える。自分が持ってきた事例をもとに、訪問介護計画書を作成するのだ。この訪問介護計画の作成に当たっては、「心身機能」「活動」「参加」「環境」の国際生活機能分類の言語をもとに項目を立て、その枠内に「課題」「訪問介護の目標」「具体的なサービス内容」「備考」を書いて頂いた。

次に、グループ内で、先の発表の中から、皆で取り組む事例を選抜し、その事例の訪問介護計画を考えた。

ここでは、A4用紙をA3用紙に拡大コピーして、各グループから1事例を選抜し、国際生活機能分類の視点を意識して頂き、分類して、介護計画を立てる演習を行った。

皆さんは、この事例検討及び訪問介護計画作成にて、ヘルパーのしている(活動及び参加)への援助について、文章化することの難しさと、他者を思いやりながら行っている支援の奥の深さを痛感されたようだ。


C訪問介護サービスの内容に関する管理及び指導業務(講義演習)
いよいよ、4日目最終日。午前中には、最後の講義。苦情や事故の取り扱いについて。リスクマネジメントの必要性と、「ひやりはっと」の取り扱い方、改善策の立て方などを伝えた。その後は、KJ法を用いて、研修計画を立案。

各グループとも、参加者同士で協力し合い、素晴らしい研修計画が立案された。15時からは、各グループから4日間の成果発表。前に出て、自己紹介を行う皆さんは、初日の皆さんよりも、はるかにたくましく成長されていた。

この4日間を通して、佐藤が皆さんに行ってきたことは、実は指導的業務なのだ。専門家が、専門家に講義や演習を通して、技術を指導する方法である。

はじめは、講義で理論を押さえ、次にグループワークでお互いを支え合い、ポイントごとに佐藤が補足を行った。

3日目の後半や4日目は、参加者同士が知恵を出し合い、協議して、演習を完成させた。専門家の研修とは、参加者の成熟度を図れてこそ、スーパーバイザーの評価ができるというものなのだ(笑)。

さてさて、参加者の皆さん。他者との関わりに感謝しながら楽しんでいるか。また、手鏡をのぞき、笑顔を作り続けてるか。引き続き自分自身の存在を大切に取り扱って頂きたい。

こちらに、新潟県長岡市出身・連合艦隊の山本五十六司令長官の名言をあげたい。



やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、
ほめてやらねば、人は動かじ

話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず

やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず



利用者や家族に対しては、良寛和尚の「愛語の心」を胸に、関わり続けて頂きたいです。新潟の山々も初雪が降りました。寒さに向かう季節どうぞご自愛くださいませ!


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●やっと「ぐりる かんだ」(笑)●


(運転開始から40年を迎える美浜原発3号機が20年間の運転延長を認可した。結局、滅びるまでこの国の政府はおとなりと同じく、何も学ばないのだろうな!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 15:16| 島根 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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