2016年04月27日

奮闘記・第999回 研修会のツボ/東京都

●2016年● 東京都清瀬市

「希望のファンタジスタ」

【かいごの学舎in清瀬 2016】



皆さま、お元気ですか。

さて、今回は、清瀬市にある日本社会事業大学で開かれた、【かいごの学舎in清瀬2016】を取り上げます。まぁ佐藤も1コマ担当させて頂きました。テーマは「希望のファンタジスタ」らしいです。ハハハ。希望のなんたらっていったら訂正されましたわい。

佐藤は、この日、このイベントへの参加にひどく消極的な「ひゃ〜参謀」(だって面白そうじゃないんだもの、だって)を無理やり研究所の車・やぼちゃんに押し込み、清瀬市を目指した。

「清瀬市って東京? なんか騙されたって感じ」

快調に暴言を吐き続けていた。

この日は朝から冷たい雨が降り、前途多難な状況。実は、前日事務局から頂いた情報では、佐藤が担当する講座には、なんと107名の参加申し込みがあったという。あと1人で煩悩に達してしまうではないか。

てっきり20人くらいでぼんやり出来るものと思っていたが、これではそうはいかん。会場内で走り回らなければいけなくなる。

今回、佐藤は『自分を大事にする他者との関わりかた 〜対人援助技術〜』と題して、交流分析のツールを使用して、参加者に「自分を知る」ということにチャレンジして頂くことを考えていた。

そこで、例のごとく(株)ヒューマンスキル開発センターのツールを人数分用意し、出向いたというわけだ。アハハ。

途中、ファミレスにて朝食。めどをつけておいた駐車場を目指した。すると、なんてこったい。そこは薬局と化していた。仕方がないので車を走らせていると100mもいかないうちにパーキングを発見。

無事(遠いんですど・・・)にやぼちゃんを収納した。そこから、会場のキャンパスまでなんと1.3kmなのだ。こりゃ丼丸のテイクアウトギリギリであろうか。夏場は買って10分で食べろとのこと。だから丼丸の弁当は食えなくなったと「ひゃ~参謀」。

さて、佐藤は、傘をさして、バックとツールの入った紙袋を持ちあるいた。歩いた歩いた歩いた歩いた歩いた歩いた歩いた歩いた歩いた歩いた。

そして、学校に着いた時には、ズボンの裾はびしょぬれであった(泣)。

この会場は2回目ということもあり、校内の移動はスムーズにできた。ただ、校内には、「かいごの学舎はこちら」などという案内板などはない(この大学主催でないからであろうな)。

初めての人は迷いそうだ。いや、初めてでなくても、なんとなく迷っているのだ。

案の定、前を歩いていた女性2人が、「どこかなぁ?」とつぶやいているのを耳にしたので、佐藤はそのつぶやきに応え、「たぶんあっち」と指さす。

すると、「どうもありがとうございます」と答えてくれた。ハハハ。

まずは、かいごの学舎の校長先生である大山閣下を受付あたりで探す。あいにく大山閣下は他の来客を相手をして忙しそうである。遠目には、なんとなく「(横に)デカくなられた」気もする(笑)。

そこで、なんと、実行委員の山田氏(山田パパ)の奥さま(山田ママ)を発見!再会のごあいさつをしていると、そこへ大山閣下が来たのでごあいさつ。

その後、講師控室へ移動。

係の人々に、荷物を預け、佐藤も学生となって、出番までは、授業を二コマ受けられるので、1時間目の某教室を受けにいった。

うううん。1時間目の内容については佐藤はパス(笑)。以下は、「ひゃ~参謀」のボヤキである。

授業が始まると、ただでさえ、朝から機嫌が悪かった「ひゃ~参謀」の機嫌がさらに悪くなった。「この講師の方」のブログも読み、それなりに高く評価していたらしい。しかし、雑誌の掲載記事を見て、評価が暴落。そして、たまたまやっていたから、参加したのだ。

「難しいことばや、専門用語を多発し過ぎるな。これは自分自身がよくわかっていない証拠だよ。高齢者や家族は哲学者じゃないぞ」

「照れ隠しにせよ、この風体(服装)や話し方は、対人援助の専門職としては資質に欠けるんじゃないか」

「未完成な教え方。一体いつこのメソッドは完成するんだ? 褒め合うことしかしない、仲良しクラブでやっているから、全然進化しないんだよ」


などなど。

まぁ、あまり期待し過ぎるのも気の毒というもの。

本人は本人で一生懸命なのだから。とは言え、閉ざされた世界でやっているものでは、批評や批判はもちろんないわけで。そのようなものではやはり限界がありますねぇ。

終わっても、「ひゃ~参謀」はブツブツ言ってました。

さて、2時間目は、かの有名なわれらが、篠崎良勝先生の授業に参加した。

●篠崎先生の授業がスタート●.jpg

●篠崎先生の授業がスタート●


●佐藤も受講生(笑)●.jpg

●佐藤も受講生(笑)●


彼は、この4月から、城西国際大学准教授に転職しているのだ。さて、今回のテーマは「「介護の証」〜P・E・I・Pによる観察、確認視点〜」という。よくわからんな。

またまた、こちらも1時間目の講師と同じく、専門用語を振り回すのではないだろうな? はたまた・・・。佐藤はどのような話になるのか興味津々で参加した。ついでに「ひゃ~参謀」も(笑)。

その内容は、「介護福祉職の専門性である観察・確認視点の中心主題に着目し、その中心主題の中核的構成要素(P、E、I、P)ごとに分類する際の規定について」説明を始めた。

Pは「Personality(個人的要素)」
Eは「Environment(環境的要素)」
Iは「Independence(自立的要素)」
Pは「Physical(身体的要素)」


の英文の頭文字である。

詳細は、篠崎先生の講義に譲るとして、参加者は、いつものごとく、テンポよく進む彼の話しに釘付けとなっていく。

彼は途中で、参加者に次々に質問を出す。参加者は、問題を4肢択一から選択し、答えを4色のカラ―のチップ(赤・青・緑・黄)から選び、その答えの色のチップ(選択肢が色で分けられている)を係がまわす貯金箱に入れるというもの。

はたして質問の答えは何色のチップなのか? 自分が選択したチップは正解であったのか。参加者はドキドキしながら見守る。

ちなみに、参加者全員の答えが同じであれば、観察・確認視点の中心主題はぶれないのだが、残念。大多数は同じカラーを選択するが、中には違ったチップを選択したのである。

さすれば、彼が考えるように、それらの基本的な教育訓練が必要になる。この理論はまだ発展途上だという。そうだな多職種連携などや、その他、まだまだクリアすべき課題はあるかもし知れない。

しかし、1年で各段と前に進んでいる。仲間とは言え、昨年はかなりのダメ出しをしたものである。まぁ、反対者は生半可なレベルの攻撃ではないだろうから、なぁなぁの意見ではしないほうがましである。

さすがは篠崎先生、バージョンアップされましたねぇ。ますますの活躍に期待したい。「ひゃ~参謀」は気持ちよく寝ておられましたが(笑)。

「5時間分の内容を1時間で話すなんてさ、早回しで『風と共に去りぬ』をみせられたようなもんだぜ。いくら名作でも別な意味できつい」と「ひゃ~参謀」。

いや〜、参加型の講義は面白い。しかも理にかなった内容であった。久しぶりに熱く熱く語る、篠崎節を聞いた佐藤でありました。

最後は、自分の分類法を「ICFの相関図」にあてはめたところなんざ、憎いねぇ篠崎先生(笑)。

さて、佐藤の担当は4時間目。

そこで、3時間目はおとなしく講義の準備をして過ごした。まずは身支度を整える。朝、講師控室で、白番の裏にこっそりとかけておいてスーツを持ち、トイレに移動して着替える。

●会場前に貼られていた案内●.jpg

●会場前に貼られていた案内●


●身支度を整え予習中●.jpg

●身支度を整え予習中●


そして、開始時間を待った。

14:00には会場入り。

会場は前の講義を受講した人々が、会場を後にしている所であった。佐藤は、静かに教壇に立ち、開始時間を待つ。

教室には、顔なじみの方々の姿もあり、手を振り、お互いの存在(生存?)を確認し合った(笑)。中には、わざわざ、佐藤の所にきて自己紹介をしてくれた方もいた。こりゃ緊張しますわい。でも、有り難いです!

佐藤は今回の研修は、グループ演習をしようと考えていたが、会場は、多くの人が入れる階段状の大教室であったため断念した。

●いよいよ授業がスタートした●.jpg

●いよいよ授業がスタートした●


●「これなんだ」君●.jpg

●「これなんだ」君●


◆本日の授業内容のツボ
(1)ものの見方と捉え方は人それぞれ。
(2)自分が何者であるかを考える(5分)。
(3)他者とかかわる(5分)。
(4)エゴグラム・ストローク表を作成。
(5)自分自身の存在価値を値引かないで。
(6)こどもや、親の感情から脱却して大人として客観的にかかわる。
(7)いつもと同じと見える人でもその時々により違う。


まずはアージリスの理論を使い、子どもと大人の違いを紹介。そして、参加者に自分は大人だと思うか、子どもだと思うかを問いかける。

多くの方が大人の方に手をあげた。ただし、1人だけ子どもだと思うという方に手をあげた、かなり勇気のある正直な方である。

(1)ものの見方と捉え方は人それぞれ
次に、恒例の「これなんだ」君に登場していただき、同じものでも人それぞれ見方や捉え方が違うということを説明し、だから、わからない時には、本人に答えを尋ねてみることも大事(尋ねても構わない)そこから人とのかかわりがスタートするのだから。

(2)自分が何者であるかを考える(5分)
次は、いよいよ本題、各自に「自分が何者であるか」を5分間考えていただいた。
参加者は、できるだけ多くの自分をノートに書き出す。

結 果:自分のことをポジテイブに表現できる方は、多くの自分を表現できること。逆にネガテイブに表現する人は、書いているうちに嫌になって、自分を多く表現できなくなることなどを解説した。

すると、参加者の中から「なるほど!」とため息が漏れた(笑)。あれ、たくさんかけた方が多かったのでは?

(3)他者とかかわる(5分)
次は、お隣の方と5分間自分について(自分の好きなことなど)語り合って頂いた。さすが、4時間目ともなると、皆さんすでに自己を開示できる体制となっていたようで、すぐに和気あいあいに、賑やかに語り合っていた。

佐藤は5分が経過したところで終了の合図を出すが、まあ、終わらないったらありゃしない。

「終了してくださいませ!(怒)」

ワイワイ・ガヤガヤワイワイガヤガヤガヤガヤワイワイガヤガヤガヤガヤワイワイガヤガヤ・・・(卍?)。

ここで質問。

「さて、自分で考えた5分間と、他者と関わった5分間はどちらが長く感じましたか?」一堂に「1人で考えているとき」との返事が返ってきた。

そうです。人は1人でポツンといると、同じ時間でも長く感じるというもの。1人で過ごすお年寄りも同じである。

どうぞ、少しでの時間でも良いから利用者とかかわって下さいませ。参加者は大きくうなずかれていた。

(4)エゴグラム・ストローク表を作成
さて、次は自分を知るツール(エゴグラムとストローク)に挑戦である。佐藤が質問を読み、皆さんはインスピレーションで答えを記入していく。

ただ、解答を書いて頂き、集計をグラフ化する時に、思いのほか時間がかかってしまったのだ。

(5)自分自身の存在価値を値引かないで
われわれは、みんながビックカメラやドンキというわけではないのだ。さて、ここからは少々補足説明を着けながら解説する。終盤。今回の研修の題目である、「自分を大事にすること」という意味を説明していった。

ストロークとは、自分の存在、あるいは他者の存在を認めているという何らかの働きかけである。

佐藤は、上から3番目の柱である、「自分自身へのストローク」について。これは、自分が、自分自身にどれだけ肯定的ストロークを与えているのか、その度合いが測定できるのだ。

介護の仕事はすべて対人援助である。

そこで、当然、自分が自分自身に肯定的なストロークをため込んでいる方が、他者に対しても肯定的なストローク(ポジテイブな見方)で関わることができる。

逆に、自分自身に否定的なストロークや、デイスカウント(値引き)をしている度合いが多いと、他者の存在対しても、否定的な関わり方(ネガテイブな見方)や、デイスカウント的(無視・興味を持たない)な心の関わり方をしてしまうかもしれない。

だからこそ、対人援助を行う人は、まずは自分が、自分自身に「肯定的なストローク」をたくさんためていることが大事なのだ。ここまでは講義の中で説明することはできた。

●会場で図表のつくり方を伝える●.jpg

●会場で図表のつくり方を伝える●


●図の解説をする●.jpg

●図の解説をする●


ただし、そのため方について説明する時間がなかったので、この場で補足したい。

【自分自身に肯定的なストロークを溜めるためには】
自分自身に肯定的なストロークをためるためには、他者に求めるのが手っ取り早い。だが、自分がいかに頑張っているのかを上司に表明するのが恥ずかしかったり苦手な方もいて、難しいかもしれない。

他者に認めてもらうことを躊躇するのであれば、自分自身で自分に肯定的なストロークを発信(良くやった。頑張ったね。大変だってけどできて良かったね、などなど)するのが効果的である。

できれば、それらを寝る前にでも記録化すると更に良い。

@今日も1日笑顔で対応できた。
A〇〇さんからありがとうを言ってもらえた。
B入浴介助が時間内に終了することができた。

✕「今日も元気だ たばこがうまい!」といわれた。うそ。これは昭和32年のたばこ、「いこい」のキャッチコピーである(だから?)。

などなど。このように自分が常日頃当たり前としてしていることを認めてほめること。そのような習慣から、いつの間にか自分自身に自信が付き、仕事(対人援助)にもゆとりが出てくることであろう。まぁ、なかなか出てこないのも仕事の面白さなのであるが・・・。

(6)こどもや、親の感情から脱却して大人として客観的に関わる
次にエゴグラムについて簡単に解説するエゴグラムのグラフは、A(大人)を中心になだらかな曲線を描くのが望ましい。

デコボコしたグラフは、その頂点にあるものが、時として自分のドライバーとなって、自分に対しても、他者に対しても良い意味でも、悪い意味でも影響を与える可能性がある。

まだまだ、成長過程にある方々は、親的存在のPが高かったり、子どもの感覚(C)が高かったりする。このようなグラフを描く人は、ものごとを判断するときに、その時々の感情で処理する傾向が強い可能性がある。

その結果、うまくいかないと、そんなつもりではなかったとつぶやいたり、時には相手のせいにしてしまい、他者とのかかわりがうまくいかないということにもなりかねない。

まぁ、それらの感情や傾向性も自分の価値観(人間性)として大事にすることも必要だ。とは言え、そのような態度行動(援助者のエゴのみ)で援助をされるなるとと、利用者にしてみれば迷惑なこともある。時には援助をする人々の顔色をうかがいながら頼みごとを依頼するようなことになりかねないのだから。

そこで、ふたたびエゴグラムの質問事項を読んでみる。

左から3番目の項目(Aの判断基準)の質問において、回答欄に「0」や「1」を選んだら、「なぜ、その答えとなるのか?」と自己分析をしてみると良い。

また、常にその文章と、他者とくり返される、反応行動を意識することも重要。そうすることで、自分自身が、慣れ親しんだ反応行動に変化をもたらせ、結果行動変容することができるであろう。

今回佐藤が使用した「交流分析」とは、自分の価値観や、他者との傾向性を知り、よりよく生きていくためのヒントを得ること。そして、よりよい生き方ができるように行動変容を促すことにあるのだ。

しかし、それは、誰かに言われてすることではない。自らが、変わろうと思わない限り、無理なのだ。なぜならば、もう我々のボスは自分自身なのだから(笑)。その外側にいる、ボスよりも強そうな者は、いかんともしがたいからだ(笑)。

(7)いつもと同じと見える人でもその時々により違う
最後は、いつものごとく「これなんだ君」にふたたび登場してもらう。外見をみて、参加者は、「さっきの〇m〇ね」とつぶやいている。さて、どうであろうか。

そこで、佐藤は皆さんに、「あなたはだあれ?」とたずねて頂いた。すると、あれあれ、外見は同じでも中は「さっきの方」とは違っていたのだ(笑)。

そう、人はその時、その時で気分はちがうし、感情も違う。なんせ高齢者ですよ。

「こんにちは!」と言って相手が好感を持てる態度を示してくれたとすれば、相手が大人だからである。対人援助者は、あいさつをした時に好感を持てる対応をしなくても、こちらは平常心でいなくてはならない。だからこそ、自分の感情の動きを捉える目。大人の視点が必要なのである。

ちなみに、「ひゃ~参謀」は、むかし、夕方某特養にお見舞いに行き、

「こんにちは!」と入ると、利用者さんから、「こんばんはだろ!」と怒られ、

「こんばんは!」と言って入れば、「こんにちはでしょ!」と指導されたという(笑)。

同じ時間帯でも、出身地域が混在しているので、あいさつの時間帯の基準も変わるのだ。

さてさて、これにて佐藤の講座は終了。朝の雨の午後にはやみ、良い天気となった。「ひゃ〜参謀」と駐車場まで歩く1.3qの道のりは軽快であった。

●真剣なまなざしで見つめる参加者●.jpg

●真剣なまなざしで見つめる参加者●


皆さま、躑躅(つつじ)が色とりどりの花を咲かせています。皆さんの足音を近づきをベッドで待つ利用者にも素敵な香りを届けてくださいませ。くれぐれもご自愛をお忘れ無く。

また、どこかで合えるといいですねぇ!

「天災は忘れた頃に来る」どんなときでもご自愛ください。


●今年は紫らんがたくさん蕾を付けました!●.jpg

●今年は紫らんがたくさん蕾を付けました!●


(日本一長い駅名である「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」が、熊本の震災で「南阿蘇水の生まれた里白水高原駅」になってしまうかも知れない。それは切ない。うううん、頑張れ阿蘇!To Be Continued!!)

posted by さとうはあまい at 15:40| 島根 ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
先日はお忙しい中、ありがとうございました。
ひゃ〜参謀が、そんなに乗り気じゃなかったなんて…泣
ともあれ、無事に1日を終えることができたのも皆様のおかげです!
次回は乗り気になってもらえるよう、より企画を練りこんで考えます…笑
Posted by 大山 at 2016年05月04日 15:01
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック