島根県社会福祉協議会 福祉人材センター
介護支援専門員実務研修・更新再研修
今日の東京は朝から雪もう止んだけど。どこが今日は晴れやねん! ……失礼しました。
さて、島根県浜田会場で、平成23年度介護支援専門員実務研修がスタートした。佐藤は、出雲縁結び空港から、トヨタレンタカーの皆さんの出迎えを受けて(笑)、いつものようにあちこち立ち寄りながら、浜田市へ着いた。
●浜田ゆうひパークからの眺め●
その時間は、ちょうど日が沈む時間と重なったので、美しい夕日をみるチャンスと思い、浜田ゆうひパークへ直行した。
見れば、今まさに、日が沈むところで、水平線の上で赤い太陽が手を振っていた。佐藤は、松江の宍道湖からみる夕日も好きだが、やはり大海原を見渡しながらみる夕日は格別なものがある。明日から頑張らんとね! 夕飯を食べてホテルに入った。
●ひさしぶりのホテルでの朝食●
翌朝は珍しくホテルで朝食をとって出た。言わずもがな(?)島根県は東西に長い県である。島根県社会福祉協議会さんでは、研修会場を浜田地域と、松江地域に分けて研修を実施している。
このほかに、島根県介護支援専門員協会さんでも、出雲地域では同じ研修を開催している。受講生は、自分の都合により、この三会場から選択して研修を受講することができる。素晴らしいね!
例年、浜田市の研修会場は聖地・いわみ〜るであるが、今年は会場をとることが難しかったとのことで、浜田合同庁舎で開催されることになった。
当日はタクシーで浜田合同庁舎へ向かった。最初は歩いて行けるぞ!ってな感覚でいたが、地図をよく見ると浜田合同庁舎は思っていたよりも遠かった。浜田城跡どころかゆめタウンより向こうであった。
しおしおになりながら、玄関に入る。なんと、しまねSuper大使・吉田君が出迎えてくれた!
いよいよ、平成23年度の介護支援専門員実務研修もスタートです。この研修は前期と後期に分かれて研修が行われます。
●浜田合同庁舎では吉田君が迎えてくれた●
■研修で行ったこと
【前期】
(1)介護保険制度の理念と介護支援専門員(講義)
(2)介護支援サービスの基本(講義)
(3)要介護認定に関する講義
(4)受付及び相談と契約(講義)
(5)アセスメント・ニーズの把握(講義)
(6)介護サービスの基礎技術に(演習)
(7)介護サービスの基礎技術(講義)/ 居宅サービス等の作成(演習)
(8)介護サービスの基礎技術(演習)
(9)実習オリエンテーション
いきなりではあるが、ここで「この研修」に参加した受講者さんが知っておくと良い情報である(かな?)。
島根県福祉人材センターさんが研修会場で話していた「実習提出用の様式」の見つけ方。とっくに見つかった方は飛ばして読んで下され。文字通り“老婆心”です。
@「島根県社会福祉協議会ホームページ」のトップページを開く。
A「福祉従事者研修情報」をクリックする。
B研修情報の中にある、「福祉人材センター研修情報」をクリックする。
Cこの中の「33 実務研修 37更新再研修」の中に掲載されている。また、実習報告書の書き方は、http://kaigoterakoya.seesaa.net/に掲載中ですぜ。
●びすとろセゾンでおきまりのイベント(笑)●
話を戻す。
縦長の会場では、前の方には昨年の試験に合格した方が着席し、後方には、更新再研修の方が着席をされていた。皆さんは緊張していた。また、その緊張が佐藤にも伝わりもうドキドキでしたよ。はぁはぁはぁ。
初日は、ほとんどテキストを使って、介護支援サービスの基本について伝えました。2日目には、介護支援専門員で1番のキモとなる部分「受付及び相談と契約」「アセスメントとニーズの把握」について、講義と演習を繰り返した。
ここからは、現場の大先輩、介護支援専門員として地元で大活躍している安田さんと三浦さんに今回もファシリテーターとして手伝って頂きました。
【演習(1)】
まず、介護支援専門員が、利用者に「課題分析」についての説明をする。各グループで、利用者役と妻役、介護支援専門員役に役割の分担を決めて、順番に双方の役割を演じてもらった。
この演習は、介護支援専門員役が利用者役に「課題分析」について説明する時間は約5分、振り返りに15分、計20分かけて行った。
初めてのことですから、うまくいかないのも仕方がない。皆さんは、当然、医療・保健・福祉が専門の方が多いわけですが、今後は介護支援の専門家として、説明能力を強化する必要性があるでしょうねぇ。
●研修がスタート(まずは講義から)●
2日目の後半からは、いよいよ模擬居宅サービス計画書作成演習に入る。その前にアセスメントとニーズについて、テキストおよび佐藤が作成した、課題分析手法を用いて講義を行った。
アセスメントとは、情報収集と情報分析の過程に分かれること(もちろん同時進行もあり得る)。アセスメントは、国で統一した「課題分析標準項目」があり、その各項目で求めている情報は何か。それらの情報はどのように記載すればよいのかを資料を用いて解説していった。
●事務局は常にスタンバイ中、たのもしいね●
【演習(2)】
そんで、課題分析標準項目に沿って情報を収集する。その後いよいよ、各グループ内では、テキストの事例に沿って利用者役と妻役を決定し、介護支援専門員役の人は「アセスメントチェックポイントシート」を使って、必要な情報を収集していったのでありました。
この間、安田さんも、三浦さんも各グループに入り、皆さんの質問技法によるやり取りに耳を傾け、的確なアドバイスを行っていきました。
三浦さんにいたっては、自分が介護支援専門員役になり、面接技法の模範を示したと話されていたそうな。おそ……いや、素晴らしい!
冗談ではなく、三浦さんが思わず模範演技をみせたくなったのも無理はない。受講者の方々は、緊張のあまり、利用者役とのコミュニケーションがうまく整わない。どうしても質問が一方通行になってしまうのだ。
たとえば、
ケアマネ:「お手洗いはどうしていますか?」
利 用 者:「一人で行ってます」
ケアマネ:「あぁ、そうですか。でも一人で行っていると……」
ちょっとお待ち! あぁ、そうですかじゃなく、せっかく情報収集しているのだから、
「ほう。それでは一人で、どのように行かれているのですか?」
とか聞いてみても良いでしょうに。まぁ、そんなこんなで、相談援助は難しいということは理解されたようでしたね。ちなみに、相談援助技術については後期にみっちりとやりますのでお楽しみに(?)
3日目の前期講習はこれが最終日。本日は何が何でも、居宅サービス計画書を作成せねばならない。はじめに課題分析の方法を講義し、情報収集した内容から、利用者・家族等の困りごとを明確にした上で、介護支援の専門家として、「○○が必要」あるいは「○○する必要がある」などの意見を明確にしていくのだ。
その後、利用者等の「○○したいので○○(サービス名)を利用したい」などの要望等に対して、介護支援専門員の意見をすりあわせて、課題を明確にしていく手法を伝授したのであった。そうはいっても、これらはすべて相談援助技術がものをいうもの。
【演習(3)】
課題分析を行い、居宅サービス計画書を作成する。アセスメントチェックポイントシートを活用して、昨日得た情報より、利用者や家族等の困りごとを明確にしていく。
すでに、困りごとは、昨日の情報収集の中でも表明されている場合もある。今回は、困りごとを意識的に明確にして、介護支援の専門家としての意見を明確にしていくのだ。
佐藤も、ファシリテーターのお二人も大忙しで各グループをまわり励ましていった。
●演習になって緊張がほぐれてきた●
●頼もしい助っ人、安田さん●
●後輩を励ます三浦さん●
皆さんは、なぜか活動を細分化して見過ぎる傾向があるねぇ。例えば、入浴ができなくて困っているとなると、一人で移動できないのも課題ではないのかな? 着替えも課題ではないか、などなど。ちょっと、待ってくださいな。
ADLを細分化したら、それこそいくつ課題が出てくるかわからないぞ。それらの行為をひとまとまりにした分野、例えばICFの言語を用いれば、心身機能/身体構造・活動・参加のそれぞれの生活機能ごとにまとえてみても良いのだ。また、住宅改修や、福祉用具を活用するためには、環境の視点で課題が出てくる可能性もある。
佐藤は、グループをまわりながら、情報で埋め尽くされたチェックポイントシートを活用しながら、課題を文章でまとめていった。
すると、なるほど、そのようにまとめればいいんだ。と感心はされる。ちょっと、ちょっと、今佐藤がまとめた文章は誰か書記をしたかしら? 言葉は消えてしまうから、些細なことでもとりあえず記録しようよ。選択するのは後からでいい。
●二人は頼もしい先輩である●
●グループを励ます佐藤●
実際の場面でも、チェックポイントシートは有効でっせ。なんせ、利用者・家族等も、自分たちの困りごとや様子が視覚的に理解できるんだから。新しい方法を考えるのはもちろん素晴らしい、完成度が高ければ、だが。
さて、こうして課題が明確になったところで、居宅サービス計画書を作成する。特に、作成に時間がかかる、「居宅サービス計画書(2)」に焦点をあてて作成をしていった。
課題が明確になれば、おのずと長期目標も見えてくるし、短期目標は、ひとまとまりをなした行為に到達するための細かな行為での課題の解決が目標になってくるのだ。
例えば、
@転ばないで生活する。
A定期的に入浴して洋服を着替える。
B失敗しないでトイレに行く。
などなど、サービス内容は、これら短期目標を達成するために必要な手立てが記載されることになる。
a 手すりを使用して転ばないように歩く。
b 入浴介助(移動介助・排泄介助・着替え介助・簡単な後始末)。
c 排泄を見守るなど。
サービス種別は、フォーマル・インフォーマルなサービスを記述していく。特にインフォーマルなサービスは、本人の能力はもちろん、妻や、息子・娘・嫁・孫など、家族一人一人の役割を明確にすることを強調したのでありました。
ふう。こうして、浜田地域の研修は終了。最後に、安田さんから、実習方法について説明をして頂いた。いや〜ベテランでもみな、緊張するんですよ(笑)。
●実習について説明する安田さん●
●ベテランでもみんなの前で話すのは超緊張する●
皆さんは今ごろ実習の真っ最中でしょう。前期は、短い時間にせねばならないことが盛りだくさんであった。まだまだ、伝えきれないところもあったけれど、その分資料にヒントをたくさんちりばめたつもりではある。
わからないところはまず、テキストや資料を参照してくだされ。皆さんは難関試験に合格された方々ですから大丈夫です、よね。
佐藤は皆さんの成果を楽しみに待っております。また、後期浜田の海が見える場所で再会しましょう。お仕事をされながらの実習はさぞかし大変でしょう。どうぞ、体をこわさないようにご自愛ください。
(「iPhoneに類似の謎の機械を茨城、横穴墓群で発見!」だったら面白いんだけどな。本当は「正倉院宝物に類似の刀子を発見」でした、これでも凄いけどね!To Be Continued!!)

