2009年11月04日

奮闘記・第528回 研修会のツボ/島根県

●2009年● 島根県浜田市



島根県社会福祉協議会 福祉人材センター

介護支援専門員基礎研修

《後期研修》

「ケアマネジメント点検演習」




介護支援専門員基礎研修がスタートした。佐藤は平成18年から島根県の介護支援専門員の実務研修及び基礎研修等を担当している。


これはいわば、島根県の新人ケアマネを育成させて頂いているわけだから、その責任は重い。


今回は、今年の春に実務研修を終えて、実務について人を対象にした基礎研修である。研修では「ケアプランの点検演習」にたっぷりと時間をかけた。


もちろん、佐藤は、受講生から事前にケアプランを提出して頂き、赤ペンチェックをしている。やりがいはあるが、この作業はなかなか大変なのだ。




■研修の目的

(1)ICFの考え方をわかりやすく理解できる。

(2)グループワークを通して、自分のしていることを振り返る事
ができる。



まずは、佐藤が選抜してあった事例をもとに、研修手法を披露。受講生に事例の分析方法を伝えた。


なんといっても、事例提供者や、それを聞く受講生が素直に研修手法を受け入れてくれるから有り難い。


違う研修会場でのことだが、高度な研修を展開していると、研修で活用する言語が参加者に通じない時がある。


そんな時には、参加者自身の理解ができない、苛立ちがあるのかもしれない。


「こんな研修に参加していられるか!」


というメッセージが、視線や態度で表出されることもある。だから講師業というのはなかなか大変(笑)。


さて、話を戻そう。研修手法をつかんだ受講生は、自分の事例の分析に取りかかる。この間佐藤はみんなの邪魔にならないように見守る(なんせ、いつまでもそばで見てあげるわけにはいかない)。


そんな中でも、受講生からは時々「ヘルプ」の視線が頻繁に飛んで来る。だから、その時は、その方のそばに寄り添い、本人が考えられるようにそっとアドバイスをするのだ。


すると、佐藤のヒントから何かをつかむことができると、その方の表情からは不安が消えさり笑顔になる。まぁ、この瞬間がたまらなく嬉しい。


ところがどっこい。この自己分析が、佐藤の考えていたタイムテーブルよりも時間がかかってしまった。まぁ、そこは自分が担当しているのだから、いくらでも修正が利く。


ということで、1日目の午前中は、受講生が個別に自己分析を行った。午後からはそのまとえた様式を活用して事例発表。1人40分くらいかけてグループ内での検討を行った。


2日目はグループ内で、グループを代表する発表事例を選抜、新たなサービス計画を作成するのだ。


受講生は、ICFの生活機能分類を用いて、利用者の状態を整理。グループ内で、様々な情報交換を行いながら、その事例を分析し、サービス計画を作成していった。この時点での佐藤は傍観者となる。


このように、グループメンバーが主体的に考える作業をしている時は、私などが口を挟まない方が良いのだろうな(笑)。


できあがった事例は発表ができる様に模造紙にまとめられていく。この時のメンバーの協力体制が素晴らしい。誰一人として傍観している者はなく、作業を分担して、みんなで成果物を作り上げていったのだ。


いよいよ午後からは、事例発表である。ひとつひとつの事例が丁寧に発表されていく。伝える方も真剣。聞く方も真剣。会場は適度な緊張感に包まれた(本当。素晴らしい集中力でした)。だから、すべての事例発表が終わる頃は、皆さんへとへとでした(笑)。



●家族一人ひとりで考えが違うのだ●.jpg

●家族一人ひとりで考えが違うのだ●



●みんなで考えた発想の転換(本人にみせたい)●.jpg

●みんなで考えた発想の転換(本人にみせたい)●



●使ってびっくり!ICFは素晴らしいのだ●.jpg

●使ってびっくり!ICFは素晴らしいのだ●






■研修手法


(1)事例をICFの考え方を用いて自己分析



1.利用者、家族の希望要望は、生活機能(心身機能・身体構造、
活動、参加)のいずれの部分が主になっているのか?


2.現状から見た希望する生活は生活機能の各分野の中で、どの
ようになっているのかを細分化してみる。


3.利用者と家族の希望・要望する生活の実現について支障となっ
ている背景要因(個人的因子・環境的因子)を分析する。


4.希望を実現する為の生活目標は? 
また、この生活を実現するためにはどう支援するのか?


5.生活全般の解決すべき課題・長期目標・短期目標(サービス
計画2)はどうなったのか?




(2)グループ内で各自の事例を共有する



1.他者の発表を聞きながら、利用者の望む生活と目標のミス
マッチやサービスのミスマッチがないかを考える。


2.発表者が困難を抱えている場合に、別の改善方法を提案し、
発表者自らの思考変革を励ます。




(3)各グループで事例発表



1.全体で発表するための事例をグループ内で選抜する。


2.その事例分析の手法を用いて、再び分析しサービス計画を作
成する。


3.全体で事例を共有する。




●他者の発表も参考になるぞ〜●.jpg

●他者の発表も参考になるぞ〜●




■研修会のツボ

ICFを理解し、生活機能分類で導かれた居宅サービス計画は、誰もが理解しやすい物となった。


2日目の、グループ発表された模造紙をよく見ると、各事例のニーズは「心身機能身体構造」「活動」「参加」の生活機能に分類されていた。


そのニーズから導き出された、長期目標は、利用者に理解されやすい言葉になり、長期目標から導かれた短期目標は細分化され、その目標を達成する為に必要なサービス内容には利用者本人の役割や、妻や嫁や息子の役割までが、丁寧に記載されていたのだ。


このような思考回路を取得されたのだから、今後は自信を持って計画作成ができるのではないかしらね。


また、同時に作業工程の中で、情報収集の未熟さや、アセスメントの未熟さに自らが気付き、他者から、情報収集の仕方やコツを教えて頂く場面なども共有できたようです。あと2日、張り切りましょう!



●人前での発表も堂々としてきたね(素晴らしい)●.jpg

●人前での発表も堂々としてきたね(素晴らしい)●



(新潟は寒いと思って来てみれば東京より人が熱く、気温も暑かった!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 20:42| 島根 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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