2009年07月29日

奮闘記・第495回 ケアマネ/島根県

●2009年● 島根県松江〜出雲〜浜田市



島根県社会福祉協議会 福祉人材センター

介護支援専門員専門研修・介護支援専門員更新研修

専門研修過程1





島根県社会福祉協議会福祉人材センターさんが行っているこの研修は、島根県内の松江地域・出雲地域・浜田地域の3か所で開催され、佐藤はその中で「対人個別援助技術」(ソーシャルケースワーク)を担当しているのだ。



午前中は、テキストと資料を活用しての講義。午後からはたっぷりと演習を行った。自己覚知(己を知る)の演習では、TA(交流分析)のツールを活用して、皆さんに自分のパーソナリティの理解を深めて頂き、自分が他者とどのようにかかわる傾向があるのかを理解して頂いた。




●松江会場の熱い研修!●.jpg

●松江会場の熱い研修!●




いつもながら、ここでやる心理テストは、他者が面談するわけではなく、本人が行うのである以上、心理テストの結果に信憑性はまったくない。それでも、皆さんは自分のテスト結果を真摯に見つめていた。



「うんうん、確かにそういうところがあるよなぁ〜」

「そこは、わかっちゃいるけど、変えることは難しいねぇ」



と語らっていました。そう、その気づきが大切なのだ。自分の中にある価値観や道徳規範、あるいは物事の見方、とらえ方、考え方を知る。もちろん、行動基準は他者の中にだってある。また、その、価値観等は、1人ひとり違うのであるから。



その違いが、対人個別援助をする時にはさまたげとなるのだ。援助者自身が、利用者と「対人個別援助」の過程において、うまく援助ができたと感じる時と、できないな〜と感じたりする時と分かれてしまうのだ。



そして、ときにうまく援助ができない場合には、援助者自身、相手に対して「まったく、頑固なひとで困る」「優柔不断な家族だ」等、ついつい他者を非難する言葉も出てくる傾向がある。まぁ、人間だからね、愚痴を言いたくなる気持ちはよくわかる(笑)。



だけど、対人援助をする人は、「他者を援助(支援)すること」がその任務であるはず。だから、その愚痴をため込まないようにし、対人個別援助技術を熟知し、活用する事にあるのだ。



講義では、バイスティックの7つの原則のなかで、「非審判的態度」を貫き通す事の難しさを、サン=テグジュペリの「うわばみ君」が教えてくれた(笑)。



グループ演習では「たずねる・答える・観察する」というコミュニケーションの演習を行った。平時にやっている相談援助の場面では、当然、書記も、観察者もいない。だから、調査員役になった時には、とても緊張するのだろう。



他者の夢を導き出して、その夢を手に入れるための手段や、夢をふくらませていくための質問技法なのだ。話をする時間は、それぞれ、たった10分なのに、また、この10分が長く感じる人もいるようだ。



「強者(つわもの)」のになると、

「先生!残り時間は、どのくらいですか?」と聴いたりする人も現れた(笑)。この演習では、1人の質問が終わった後は、グループごとに、振り返りの時間を設けた。そして、質問者が、他者のうまくできたところや、質問された人が、聴いて欲しかった場面などを出し合い、どうすれば良かったのかを話し合いました。






●振り返りの時に気づいた言葉


・笑顔でうなづき、聞いてくれたので話しやすかった。
・自分の発言を繰り返しながら聞いてくれたので、考えるゆとりが
 でき、答えやすかった。
・前のめりになって話されるのもよいが、勢いがあり過ぎると威圧
 感を感じる。
・お互いななめに座ることで、視線をそらせることもできて、ゆとり
 を感じることができた。
・相手から答えを導き出そうと思うのだが、どうしてもこちらで
 「それは良かった」などと答えてしまう傾向があった。
・相手の言っていることを掘り下げるためには、いろいろな知識や
 教養も持つことが必要だと感じた。




などなど。このようなことが振り返りの中で出てくることは素晴らしいこと。最後は、KJ法を活用して、この研修で、「気づいたこと・学んだこと・実践したいこと」などをまとめて頂いた。



【島根研修フォト・コーナー】


●答えはいつも同じではない●.jpg

●答えはいつも同じではない●



●他者の成果からも学ぶ(松江会場)●.jpg

●他者の成果からも学ぶ(松江会場)●



●代表が発表する (出雲会場)●.jpg

●代表が発表する (出雲会場)●



●出雲会場での気づきの集大成●.jpg

●出雲会場での気づきの集大成●



●話をまとめ、確認が大切●.jpg

●話をまとめ、確認が大切●






●気づいたこと・学んだこと・実践したいこと


・相手が話しやすい雰囲気を作ることが大切である。
・自分の話したいことを聞いてもらえただけで、十分満足できること
 が分かった。
・話が弾むと笑顔も増えてくる。
・楽しい気持ちを引き出す「話術」があることに気づいた。
・答えは本人が持っているのだ。
・相手の話を要約し、確認することが大切である。
・自己理解を深める。
・非審判的態度を意識する必要性に気づいた。
・自分の対応の仕方に変化を持たせることに挑戦したい。




【島根研修フォト・コーナー2】


●浜田会場での熱い視線●.jpg

●浜田会場での熱い視線●



●佐藤が見本を演じてみる●.jpg

●佐藤が見本を演じてみる●


●書籍販売に集まる参加者の方々●.jpg

●書籍販売に集まる参加者の方々●




以上、これにて、専門課程1の講習は終了。次回は、専門研修過程2「サービス担当者会議」で再会したいなぁ。皆さんのご自愛、ご活躍を祈念します。


●研修後、出雲大社石見分祠へ●.jpg



(「介護基準、半年で再修正」。今までの「走りながら制度をなおす」やり方はここらが限界。いっそ厚労副大臣には、ケアマネ有資格者にしたらとも思うが、さらにケアマネが先生と呼ばれてふんぞり返るだけかいな。To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 15:41| 島根 ☔| Comment(2) | TrackBack(3) | ケアマネジャー(介護支援専門員) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
介護支援専門員専門研修の対人援助技術でもTAの講義が入ってきているのですね。
もうすぐ8月になります。かながわ福祉サービス振興会でのTA活用対人援助技術まであと少し。
楽しみにしています。
Posted by かなふくちゃん at 2009年07月29日 23:45
コメントありがとう!!
対人援助の能力を向上するためにはまずは“自己理解”が重要です。
その自己理解を深めるツールとしてTA(交流分析)の理論は多いに役立つと思います。

かながわ福祉サービス振興会が、8月19日に開催する「“TA”を活用した対人援助技術」では、このTAを多いに活用していきます。お楽しみに!!
Posted by さとうはあまい at 2009年07月30日 07:33
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