2009年06月15日

奮闘記・第470回 首都圏/神奈川県

●2009年● 神奈川県横浜市


佐藤流・YOKOHAMA GUID

祝・開港150周年記念ウォーキングだぁ〜

(もしかしてPart II)




さてさて、横浜開港記念のウォークラリー(?)はまだまだ続いていたのだ(笑)。



むかしは見晴らしがよかったであろう、元町百段公園をてくてくと降り、元町は軽く流し、堤川にかかる谷戸橋を渡った。



こちらには横浜の合の同庁舎があるようだ。ここがかつて、横浜の居留地に住む外国人と、横浜から元町に移された日本人の町との間に、堀川を掘って、入口に関所を設けた場所だという(横浜の関内は、関所の内と外である)。



少し歩くと、そばに「ヘボン博士邸跡等」という魅惑の案内板を発見した。それによると、ヘボン博士は、横浜開港と共に、来日した宣教師の1人とある。



●ヘボン博士邸跡ですだ●.jpg

●ヘボン博士邸跡ですだ●



●ヘボン博士の偉業●.jpg

●ヘボン博士の偉業●




そして、神奈川の成仏寺に仮寓し、文久2年(1862年)冬、横浜居留地39番地に移転。幕末明治初期の日本文化の開拓に力を尽くした人物である。



しかし、外国人はみな、神社ではなく、寺に泊まるなぁ。寺はそれぞれ檀家をもち、裕福だからなんだろうなぁ。



さて、そのヘボン博士は、ジェームス・カーティス・ヘボン James Curtis Hepburn(本来は、ヘップバーンらしい)博士である。



アメリカの医療系伝道宣教師なんだそうだ。しかも33年日本に滞在し、帰国。享年は96歳だという!



先生は、日本ではお寺で聖書の翻訳、和英辞典の編纂、医術の普及なども行った。そうそう、ヘボン式ローマ字の、あのヘボンですぜ。



しかも、ご夫婦で横浜の「文明開化」の扉を開いた方である。そして、のちに明治学院大学の母体となるヘボン塾(英語塾)を創設した。



ヘボン博士は幕府から委託されて英語、数学を、大村益次郎などにも教えている。



そういえば、大阪に、江戸時代に蘭学者・医者として知られる、緒方洪庵先生が大坂(現・大阪)に開いた適塾がある。この大村益次郎はこの適塾の塾長を務めていたっけ。



横浜開港により、日本にやってきた外国人さんは、日本の医学発展にも、大きな影響を与えているのであった。



佐藤が次に向かったのは、開港時、外国人向けの洋風宿泊施設を整備していた、という伝説の横浜グランドホテル ― はないので ― その後継となったニューグランドホテルに向かった。横浜グランドホテルは今の「人形の家」あたりにあったという。


●山下公園方面から観たホテルニューグランド●.jpg

●山下公園方面から観たホテルニューグランド●



当時の横浜のグランドホテルの社長はミッチェル・マクドナルド(元アメリカ海軍主計官)であり、わがラフカディオ・ハーン先生の来日時や、ハーン先生の長男・一雄さんの世話をするなど、いろいろハーン先生ご一家とも縁があったのだが……。



関東大震災でホテルとともにお亡くなりになった。最後まで従業員たちを守ろうとして逃げ遅れたという。彼は勇敢な軍人でもあったのだ。





■横浜ニューグランドホテル

さて『横浜今昔散歩』(原島 宏至・著、中経文庫)である。この本は、横浜の開港時代の様子を当時の写真や、絵巻、イラストなどを多く活用して紹介している。



その上に、現在の風景を取りこんでいるので、読む人は、当時と現在の差異や、横浜の発展ぶりを見ることが出来る。この本は横浜を見聞する人にとっては、非常にわくわくする逸品である。



●順番待ちのロビーにはヒストリーが貼られていた●.jpg

●順番待ちのロビーにはヒストリーが貼られていた●





横浜グランドホテルは、この本によると先ほど少し書いたように1879年(明治6年)に現在の人形の家あたりにオープンした。グランドホテルの紹介部分には、ホテルのレストランでの、朝のティー・サービスの様子を写真で紹介されていた。



そこには、日本髪を結い着物を着た日本女性が写っている。このグランドホテルは、本格的な西洋料理で知られていて、宿泊した人々が、パリのグランドホテルに滞在しているかのようだと感想をもらしたということだ。


なにしろ、当時のレストラン(ヨーロッパはいまでも?)では、手書きのメニュー表が多い。そんな中、グランドホテルでは印刷されたメニューをすでに使っていた。もちろんそのメニューは英語で書かれているのだ。



●メニュー看板の裏で待つ!!●.jpg

●メニュー看板の裏で待つ!!●




以前、神楽坂のフランス料理店に入ったときに、メニューがフランス語(もちろん手書き!)に困り果てたことがあるのを思い出した(メルシー)。



このグランドホテルが、1923年(大正12年)の関東大震災で倒壊してしまうのだ。その後1927年(昭和2年)に横浜市が中心となり、新ホテルが建設され、このときにホテルの名称を一般に公募したところ、なんとグランドホテルにちなんだ「ホテルニューグランド」が採用された。



つまり、現在のホテル“ニュー”グランドは、グランドホテルの精神を引き継ぎ、外国の一流ホテルと遜色のない、サービスが提供できるホテルを復活すべく、建設されたという。



創業以来、異国文化の窓口として横浜と共に歩んできた日本を代表するクラシックホテルの一つなのである。



いろいろぐちゃぐちゃ言ったが、佐藤はランチを食べることを目的にホテルニューグランドに入った(笑)。



1階にある、コーヒーハウス・ザ・カフェは満席。入店待ちをしている人々がいた。佐藤も、少し待ってみた……。



フロアの壁には、ホテルニューグランドのヒストリーが写真入りで紹介されている。このホテルも、また歴史の荒波にもまれているのだ。



戦後まもなく連合国軍最高司令官総司令部に接収され、あのマッカーサーらが駐屯・滞在していた。



このときに進駐軍の兵士が、故郷を離れ、もう定番の食事にも飽きていたのだろう。スパゲッティとケチャップを和えた軍用食を食べていた。当時の総料理長であった入江茂忠氏と話して新メニューを考案したという。その中のひとつがナポリタンなんだそうだ。確かに外国にはないメニューである。




佐藤が頂いたのは、ビーフがたっぷりと入っているハヤシライス(スープ・サラダつき)。これがまたテーブルマナーもついているのだ(笑)。



皆さん、ハヤシライスといって侮るなかれ! 日本のハヤシライスは丸善の創始者早矢仕有的(ハヤシユウテキ)氏が創設者という話。



これも諸説はあるのだが、まぁ、丸善は好きだし(いい加減だ)、他説がどうであれ、早矢仕さんの説でとりあえずいく。



とにかく、この料理は日本で作られた洋食ではあるらしい。横浜には見かけないが、丸の内OAZO(オアゾ)に丸善の本店がある。



その4階にある喫茶店、『M&C CAFE』で早矢仕(ハヤシ)ライスををいただく事が出来る。ハヤシライスとは書かないところがにくい(笑)。



料理にもどる。



スープを頂いたあとで、ライスと、ルーが入った、グレービーボート(よくカレーのルーなんかが入ってるやつ)が運ばれてきた。



佐藤は、スプーンを使って、器の中からルーをすくおうとして驚いた。
なんと、器にはステーキ肉かと見間違ごうほどの、でかいお肉が無茶苦茶入っていたのだ! どうする?(笑)



これをライスにかけて頂くわけだ。はは〜ん、なるほど!! お肉が多いぶん、ややハヤシのルーが少ない気もするが全く文句はない。



佐藤は、大して知らない(興味なし)テーブルマナーもそこそこに、スプーンに入りきらないお肉をガシガシとほおばっていった、ははは。




●お芋のスープ、ハヤシライス、そしてデザート!●.jpg

●お芋のスープ、ハヤシライス、そしてデザート!●




お肉からは濃厚な肉汁が出る。口の中でハヤシのルーとからまる。そして、ライスの甘みとまじる。うう、絶妙なハーモニーを味わえるのだ。ふう、美味しい。



すると、佐藤が完食するのを見届けた店員さんが寄ってきて、「デザートをお持ちします!」と魅惑のひとことを言い残し、お皿を下げていった。



なんですとぉ? デザートですとぉ!!!




テーブルにははじめからデザートスプーンが置かれていた。んで、デザートが、出てくることはわかってはいたが……。ふう、すでにお腹は満腹(笑)。


運ばれてきたデザートは、午後のティー・タイムにいただくケーキセットに劣らない大きさがあった。冷たいバニラアイスは、熱くなった体をさまし、抹茶のケーキの甘さが体に優しい!


食事中、ランチタイムのサービスなのか、「外国人ミュージシャン」によるによる小粋なアコーディオンの演奏があり、店内大拍手の嵐。ひゃ〜いだ!!




●食後のホテルニューグランド前(笑)●.jpg

●食後のホテルニューグランド前(笑)●





ちょっぴり贅沢なランチであったが、それも納得。大満足じゃ!! さぁ、元気回復。佐藤の横浜ウォークはまだまだ続く(のか?) 


ではでは!



(尊皇攘夷はどこ吹く風。「ひこにゃん」のライバル、「しまさこにゃん」を見たか?To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 15:52| 島根 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 見聞録(首都圏版) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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