2009年05月13日

奮闘記・第454回 サ責/東京都

●2009年5月● 東京都北区


宝ホームケアサービス

サービス提供責任者育成研修



 佐藤は、東京都北区にある訪問介護事業所、宝ホームケアサービスさんで、定期的に講師を担当していますが、今回はサービス提供責任者研修です。

 今年のサービス提供責任者研修の目標は、「自分たちのしていることに根拠をもつこと」。

 そのために、現在活用している帳票類を用いて、していることの根拠を確認し、今回は2回目として、お客様情報(基本情報)アセスメントの研究です。


 介護保険制度では、居宅介護支援に必要な基本情報、および課題分析表、居宅サービス計画の様式は統一されたものがあります。

 しかし、サービスを提供している事業所には、統一された様式がありません。そのために、各事業所は試行錯誤しながら帳票の整備を行っています。

 宝ホームケアサービスでも、必要な帳票類は、「あるソフト会社のソフト」を活用している(……というかしにくいというか)のだ。

 介護保険制度の改正と、サービス提供責任者の能力向上の相互作用で、帳票類に記入する項目と、必要な情報にズレが出てき始めたのです。



●チョークがかたい!!!●.jpg

●チョークがかたい!!!●




■研修で行ったこと

・既存の帳票類が、記入を求めている項目には、
  「いつ」「誰が」「何を」「どのように」「なぜ」書くのか。

・自分が記入したい内容は、既存の帳票類のどこに記入すれば
  よいのか。

・既存の帳票には、自分が記入したい内容を記入する箇所がある
  のか。

・自分が、基本情報・アセスメントシートに記入したい必要な
項目とは何か。



 上記について情報交換を行いました。サービス提供責任者同士が、改めてお客様調査票(基本情報)を見つめながら、「いつ」「誰が」「何を」「どのように」「なぜ」書くのかを検討した結果、“ソフトの使い勝手が悪い”ことが判明(というか再確認)しました。

 さらに既往歴などを、どのように記入してよいかが、わからなかったり、「体のどこにどのような不具合があるか」を記入するための「身体地図」は、活用しにくいということが明らかになった。

 まぁ、これは組織として最初に話し合って決めておくことであると言えなくもないですが(笑)。

 また、ADLやIADLの情報を記入するためには、ソフトの中で、文字数が制限されているので、必要な内容が記入しきれないということも明確になりました。

 研修途中で、サービス提供責任者からは、ソフトの使用勝手が悪いことに対する不満が爆発。しかし、違う不満がぶつけられていそうな気もする(笑)。

 このような使用勝手の悪いソフトと毎日格闘していれば、さらなる不満も出るのはしかたないかな。

 違った見方をすれば、これらの不満は、サービス提供責任者のスキルが向上したとも言えるのだから。このような不満は、自分の持っている情報を理解し、大切に扱おうとする気持ちの表れでもある。



●資料を配布しまぁぁす●.jpg

●資料を配布しまぁぁす●



 後半は、アセスメントシートに記入する内容について話し合いました。すると、「介護支援専門員のアセスメントの仕方と、サービス提供責任者がするアセスメントの違い」についての質問が出ました。

 そこで、佐藤は、お客様と社会資源を結びつけるコーディネーターとしての介護支援専門員の役割を解説。

 介護支援専門員は、お客様のできることできないことを明確にする。そして、その状態を維持・向上・改善するために必要なサービスを考える役割であることを説明したのです。

 さらに介護支援専門員が、アセスメント項目を記載するときには、たとえば、「入浴」であれば、自立、一部介助、全介助などの選択項目のあてはまるものにしるしをつけるというアバウトな記入が多くなる。

 しかし、サービス提供責任者のアセスメントは、自立、一部介助、全介助では、具体的な情報が不足していては、サービスが提供できないことを入浴介助を例に解説しました。

 サービス提供責任者が、「入浴行為」についてアセスメント項目で記載する部分には、「入浴行為」に付随する“一連の行為”に別途、本人や家族の現状を記載できるスペースが必要であること。

 また、記載する時には一連の行為にしたがって、自立や、一部介助などと書くのではなく、ありのままの状態を記載する必要があること説明した。

 すると、サービス提供責任者の方々は、「なるほど」と大きくうなずいて納得されていました。そりゃ、いつもしていることですものあたりまえでしたね(笑)。

 サービス提供責任者の方々は、ここまできたら、自分のしてきたことが間違っていなかった!と確信されたのか、皆さん笑みがこぼれていましたね(笑)。

 佐藤は、さらにアセスメントから導かれた、お客様のできること、できないことに訪問介護員の具体的な援助を記載したものがケア手順書になることを伝えました。

 すると、またまた質問が出ました。このように、自分のわからないところは質問する積極的なスタイルは大歓迎です(笑)。

 質問内容は、

「ケア手順は、訪問介護員の指示書になるので、詳細な手順書があると、その通りにしなくてはいけなくなり、かえって訪問介護員の仕事がしにくくなるのではありませんか」

 というもの。

 まさしく、詳細なケア手順は訪問介護員がおこなう一連の介助の中で、お客様に説明し同意を得ることをないがしろにする恐れがあります。

 だからこそ、初回の同行訪問時に、訪問介護員に対して、ケア手順はあくまでも標準的なものであることを説明した上で、訪問介護員の「気配り、目配り、心配り、思いやり、腹配り」を大切にするように指導する必要性を伝えました。

 これにて、今回の研修はおしまい。ではでは!


(新潟、新潟、新潟ぁぁぁ〜!ん?To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 14:57| 島根 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | サービス提供責任者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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