2009年04月28日

奮闘記・第447回 サ責/東京都

●2009年4月19日● 東京都新宿区


保健・医療・福祉サービス研究会セミナー

09年サービス提供責任者の責務


これからの訪問介護事業運営の実際




【セミナー2日目】

■本日の研修で行ったこと

 
 ・「コーヒーを入れる手順」を書き出す。

 ・「洗濯物の干し方の手順」を書き出す。

 ・勝浦さん事例(画像)に沿って、「ヘルパーの行う援助の手順」
  を書き出す。

 ・事例から「訪問介護計画書」を作成する。

 ・グループ発表。

 ・事例の解答例を示し、模範例としての「訪問介護計画書」
  の説明。

 ・勝浦さん事例を活用して、「介護記録の書き方」を学ぶ
  (5W1H・SOAP)。



●コーヒーの入れ方から始まよう!●.jpg

●コーヒーの入れ方から始まよう!●


●居宅サービス計画からケア手順を考える●.jpg

●居宅サービス計画からケア手順を考える●




 まず、コーヒーの手順を考えてみました。

 各自にワークシートを活用して、リラックスタイムに飲むコーヒーやお茶の入れ方や飲み方の手順を箇条書きに書いて頂きました。

 その中から、1人の事例をホワイトボードに書いてみます。佐藤がノートに書かれたままのう愛要をホワイトボードに板書しました。


  ・お湯を半分入れる。

  ・冷蔵庫から牛乳を出し継ぎ足す。

  ・居間に移動し、ソファに座る。

  ・好みの雑誌を手にする。

  ・雑誌を少し読んでから、コーヒーを飲む。



●グループで考えた内容を発表する●.jpg

●グループで考えた内容を発表する●



 このような文が書かれていました。すると、皆さんは途中でクスクスと笑っているのですね。皆さんが笑ったのは、「この方しかわからない」情報の部分についてでした。

 たとえば、「お湯を半分しか入れない」こととか、「(入れた半分の)残り半分は冷蔵庫の牛乳を継ぎ足す場面だったり、雑誌を少し読んでからコーヒーを飲むという場面でした。

 このような場面は、その人その人の生活感がにじみ出ているところですもの。みなさん、おもわず皆さんず笑みをもらしたのですね(笑)。でも、利用者の生活も、大なり小なり、同じようなものなのですよ。

 その人らしい生活が表現されてこそ、介護計画になるのです。つまり、同じように「コーヒーを入れて飲む」ということや、「○○○でなければならない」というわけではないのです。

 次に、さらに、この情景を描いてくれたかたに、ロールプレイをして頂くことにしました。会場で、ペットボトルと紙コップを、ポットとカップに見立てて、書いた手順通りにしてやってもらいました。

 すると……、結局立ち上がることも、移動することもできませんでした。なにしろ、“手順”に何も書かれていないため、コーヒーを入れにいく場面まで、ぜんぜん辿りつくことができないのですよ(笑)。

 もちろん、きちんと話し合い、手順の概要が決まって、各介護職や利用者との間に、共通認識としての行為や選択が、「何をどうするか?」が固まっていけば、省略できる個所は増えるでしょう。

 それぞれの行動の中心部分を指示・記載すむのですが、この段階では無理、意志も目的も基準もバラバラです。

 私達の行動は、可視的行為(誰もがそのような行為をしているであろうとわかる行為)と、不可視的行為(なぜ、そのような行為をするのか、他者にはわからないが、聞いてみると、なるほどとわかる行為)とに分別できます。

 すなわち、私達の日常生活には、目に見える行為と目に見えない行為が混在して、存在しているのです。

 この目に見えない行為こそが、その人の価値観や、道徳規範となって現れます。まして、プロのヘルパーがお金をもらって行う行為となれば、それはヘルパーが利用者に対して行われている「気配り・目配り・心配り・思いやり・腹配り」なんですよね。

 だから、利用者の価値観や、道徳規範および、ヘルパーの見えない行為は、みんなが共通認識ができるように、この段階では、まず数多くを文字化してみる必要があるのです。

 ここまでの解説には、素晴らしき「応援団」に手伝ってもらった(笑)。すると、皆さんの目は、それを見てバージョンアップ! 思考回路も柔軟に変化をもたせることができるようになりましたね(笑)。でも、一過性の現象で終わらせてはいけないのです。

 人間の生活は様々です。だから、その人の生活様式は、その人に自身に聞いてみないとわからない。多くはまわりがわかったような気がしているだけ。その方が楽だもの。

 さて、このように、可視的なケア手順の作成を意識し始めてみると、難しそうであった事例検討も、案外スムーズに展開していくから不思議です。

 すでに、皆さんは佐藤が意図していたことを敏感にキャッチして、本人のできること、できないことを細分化し、ヘルパーが行う具体的な援助を文字化していきました。

 いやはや、これには参った! ふふん、素晴らしいとしかいいようがないです(ホント)。

 最後は、先述の勝浦さん事例の内容を「記録の視点」から考えてみました。つまり、良い記録を求めるには、良い計画やケア手順が必要であること。

 よりよい記録とは、ヘルパーが援助を提供する際得た情報が整理され、利用者が発信する主体的な事実と、ヘルパーが客観的にとららえた事実やアセスメント結果。さらにはケア方法の変更の必要性などである。他者がその記録を読むことによって、まずは理解できることが重要なのです。

 最後に、参加してくださった方々1人ずつに、今回気づいたこと、学んだことを聞いてみました。

 サービス提供責任者の任務について具体的に聞くことができて良かった。特に研修に必要な帳票類をいただくことが出来たのですぐに実践に役立たせたいと思う。数多い研修があるが、サービス提供責任者の仕事内容を丁寧に教えてくれる研修はなかった、などなど。



●質問も出て、笑顔で対応する主催者●.jpg

●質問も出て、笑顔で対応する主催者●



 皆さん、講師冥利につきる嬉しい言葉の連発でした。ふうう、この2日間、それこそ盛りたくさんの内容を、駆け足で説明してきましたが、皆さんに好意的な評価を頂けてやったかいがありました。皆さん、有り難う! お疲れ様でした。

 佐藤は、今後も、皆さんのそばに出没して、研修の手法や取り組み方をブログとして発信します。時間がある時には、いつでもこのブログをのぞいてみてくださいませ。

 また、どこかで会いましょう。皆さん、ご自愛ください!



 P.S
 さてさて、研修の帰りに池袋にある創菜ダイニング卯乃家さんで夕食をとりました。相変わらず、良かったです。皆さんも毎日を楽しんでみてください。楽しみは自分で作るものですものね。ではでは!


●創菜ダイニング卯乃家さんでくつろぐ●.jpg

●創菜ダイニング卯乃家さんでくつろぐ●


(どこかにいい水族館はないかなぁ?求む、怪?情報!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 14:57| 島根 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | サービス提供責任者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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