2009年01月17日

奮闘記・第398回 サ責/東京都

●2009年1月7日● 東京都国立市


国立市健康福祉部高齢者支援課

国立市サービス提供責任者研修

(2回目)

〜モニタリングと連携〜



 国立市健康福祉部(高齢者支援課)さんでは、3回シリーズのサービス提供責任者研修を行っています。

 前回は、まずアセスメントと訪問介護計画という内容で講義演習を行いました。今回はモニタリングと連携です。



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●事務局のあいさつで研修が始まるぞ〜●



【訪問介護事業所のサービス提供責任者の責務は指定基準で明確】

■サービス提供責任者の責務(介護予防)

 
 1、指定介護予防訪問介護の利用の申込みに係る調整。
 
 2、利用者の状態の変化やサービスに関する意向を定期的に把握。
 
 3、サービス担当者会議への出席等、介護予防支援事業者等との
   連携。
 
 4、訪問介護員等(サ責を除く。以下、この条同じ)に対し、
   具体的な援助目標及び援助内容を指示するとともに、利用
   者の状況についての情報を伝達。
 
 5、訪問介護員等の業務の実施状況を把握。
 
 6、訪問介護員等の能力や希望を踏まえた業務管理を実施。
 
 7、訪問介護員等に対する研修、技術指導等を実施。
 
 8、その他サービス内容の管理について必要な業務を実施。


 
●資料を確認する●.jpg

●資料を確認する●


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●グループで話し合った内容を書き出してみる●



 この中で、モニタリングに相当する部分が、2、の「利用者の状態の変化やサービスに関する意向を定期的に把握」することです。

「利用者の状態の変化を知ること・意向を定期的に確認すること」とは、つまり、事前アセスメントで得た情報と、サービスを提供した後で、利用者の状態がどのように変化したのかあるいは変化していないか。

 また、サービスを使用した結果、利用者・家族の意向に変化がないかについて、利用者宅を訪問して確認することです。

 これらが効果的なモニタリングとして行われるためには、事前のアセスメントがどのくらいしっかりとできているかにかかっているのです。


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●自分達の考えたことを明確に!●


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●マネジメントの理解を深めてゆく●



■研修に用いた事例「入浴介助」
 〜退院後入浴介助が必要になり、訪問介護事業所を活用した事例〜


 事例は、退院直後の当事者の困惑や、妻の介護に対する混乱や、不安が浮き彫りにされています。

 サービス提供責任者は、事前訪問時に「入浴介助」の一連の行為で、本人のできること、できないこと。妻のできること、できないこと。これらを詳細にアセスメントし。さらに、ヘルパーが、具体的にどのような援助を行うのかを訪問介護計画(案)で明らかにしました。

 その後、開催された、サービス担当者会議の中で、サービス提供責任者は、担当のPT・OTと具体的な介助方法の確認を行い、サービスがスタートされました。

 自宅での生活が落ちついてくると、利用者本人も自分の体の状態を受け入れることができ、生活方法を工夫することができるようになったのです。

 そして、利用者の困惑が落ちついてくるのと同じように、妻の混乱や、不安も軽減されていきました。

 そして、3か月後、モニタリング時に入浴介助の一連の行為で、利用者本人から、「起き上がりからトイレに行き、脱衣所までいく」この部分は、自分と妻とでなんとかできる。だから、今後はヘルパーさんには、浴室内の介助を手伝って欲しい」という要望が出されました。


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●グループに入り一緒に考える●



■演習内容

 
 1、モニタリングの視点の確認。

 2、現在の想定される状態を、再アセスメントとしてADL表に記載



■理解が深まったこと


 1、介護行為の一連の流れの中で、利用者・家族のできること、
   できないことを明確にする必要があること。

 2、事前アセスメントを詳細に記入することが大切であること。

 3、妻のできることや、「妻が自分で面倒みたい」という気持ち
   を大切にすること。

 4、やる気や意欲のアセスメントを文章で表すことが難しいこと。

 5、2人のできること、したいことをそのまま本人たちにして
   もらってよいのか。介護負担を考慮することも大切だが、
   妻の気持ちを受け入れることも重要であること。

  

 このような事例検討では、当事者である利用者がいませんので、演習は難しかった部分もあったことでしょう。

 しかし、グループ演習を通して、お互いの考えを伝え合ううちに、多くのグループから一致した方向性が出されましたね。

 このような演習ができることは、すでに皆さんの経験の中で似たような事例が存在しているから、具体的に考えることができたのでしょう。

 皆さんが、議論している表情は生き生きとしていましたよ。素晴らしい!

 さて、皆さんは、モニタリング結果を受けて、目標の達成状況について評価を出す必要があります。この事例では、起き上がりから排泄介助までの一連の流れは、できることが増えたので評価は「改善した」となります。

 脱衣所から浴室に入り、体や頭を洗う行為、および浴槽への出入り、および浴室から出てくるまでの一連の行為はどうでしょうか?

 こちらは、本人1人での入浴や、妻の介助による入浴は、まだできそうにありません。ですので、ヘルパーの入浴介助が必要になります。したがって、評価は、現状を「維持」しているとなるのです。



■ケアプランの変更

 この事例の、ケアマネは訪問介護事業所からの報告を受けて、モニタリングを行い、ケアプランを見直しました。
 
 ケアマネは、PT・OTからの評価を含めてサービス担当者会議を開催しました。その結果。訪問介護のサービスは1時間半から1時間に短くなりました。

 訪問介護事業所の収入面を考えると、大変なことかもしれません。だからこそ、今後のモニタリングを継続していく必要があるでしょうね。

 まず、今は利用者や家族とできていることやできることが増えたことを喜びましょう。そして、定期的なモニタリングを行っていくことです。

 モニタリングの結果、できないこと、継続すると危険な状態が考えられる場合には、再度、再(再々)アセスメントを行い、ケアマネに報告をすることです。

 さて、次回は研修対象者を、サービス提供責任者だけではなく、介護支援専門員・訪問看護師などに拡大して、「医療的ニーズのある利用者への支援者間における連携について」を行います。研修を通して、支援者間での連携方法や、アセスメントと情報共有内容などを考えていきましょう。

 車で、うにうにと会場から駅まで送って頂いた。Oさん、お疲れのところ、有り難うございました。

 時間がないので、国立駅界隈でごはんを食べていくことにした。ふと、目に着いたのが「海鮮呑屋日本橋国立店」を見つけ! 恐る恐る階段を昇り、七草がゆサービスもされているという。なかに入ればなかなか大きい、よいお店でした。ではでは!


●駅近くに、うまい店を発見!●.jpg

●駅近くに、うまい店を発見!●


(ビール・日本酒・ワインは佐藤の三種神器じゃ!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 14:11| 島根 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | サービス提供責任者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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