2008年11月13日

奮闘記・第359回 訪問介護員/東京都

●2008年10月31日● 世田谷区三軒茶屋・三茶しゃれなあど


世田谷区福祉人材育成・研修センター

介護技術スキルアップ研修

「介護記録の書き方」



 世田谷区福祉人材育成・研修センターさん、では介護職員のスキルアップ研修を定期的に開催しているそうだ。

 しかも、この研修は、世田谷区の介護サービス従業者研修として認定さていて、参加実績を登録されるという。

 それを事業所単位で参加実績として、公表するというのだから、素晴らしい。次の改定で介護報酬も上がるが、選別する目も当然、厳しくなってくる。
 
 もちろん、誰もが、無条件でその恩恵にあずかれるわけではない。ここでも勝ち残る必要があるのだ。

 その足場ナラシとしては、世田谷区での取り組みは有効である。きっと、参加する人も、事業所も学ぶ意欲も増すに違いない。


●事務局からの挨拶で、いよいよ始まる!●.jpg

●事務局からの挨拶で、いよいよ始まる!●


 さて、今回は「介護記録の書き方」研修。この研修は、介護記録には「利用者の状況を記す」と「提供したサービスを記す」の2つの目的がある。

 しかし、なぜ、記録を残さないといけないのか? 記録には何をどのように書けばよいのか? 改めて考えると不安だという人々は多い。

 そこで、今回の研修主旨として、まず「記録を残す目的」「記録の内容」「記録の記入方法」を再確認する。

 各自が記録について自己点検をおこないながら、「自分たちの実践と記録に自信をもつことができること」を目的にしました。

 まず、介護記録の研修と聞くと、皆さんはすぐに記録の書き方の演習が出来ると思っているかもしれませんね。

 しかし、自分の行ったことを書き残すためには、まずは、援助を行う人が、自分がどのような物事の見方をしているのかを認識する必要があるのです

 例えば、利用者さんの行動や状態を見て、それが円滑に進んでいない時、その状態を「ぐずぐずしている」ととらえるのか、「しっかりと慎重に行っている」ととらえるのかでは、記録の役割の意味が違ってきます。

 そこで、まずは、皆さんが、どのような物事の見方をするのかを書き出して頂きました。そして、十分に自己理解をふかめ、他者とかかわる中で、他者を理解する方法も体験して頂きました。


●グループ討議に参加(乱入?)●.jpg

●グループ討議に参加(乱入?)●


 その後、いよいよ、「勝浦さん事例」を活用します。映像を眺めながら、ヘルパーのしている援助を記録して頂きました。すると「見守り」とか、「声かけ」などと書いてくれました。

 そこで、佐藤は、何を「見守っている」のか。どのような「声をかける」のかを明らかにする必要があることを伝えました。


●映像を見ながら記録を書いてみた(やかましいヘルパー役は誰?)●.jpg

●映像を見ながら記録を書いてみた(やかましいヘルパー役は誰?)●


 すると、「転ばないように見守る」「つまづかないように声をかける」「うまく干すことができるように声をかける」等。ヘルパーのしていることが具体的に見えてきました。

 そうそう、その調子! 自分達のしていることは、自分ではわかっていても、他者が読んでみて情景を思い描くことができないと記録とはいえないのです。

 さらに、記録として残すためには、常に利用者の状態や、言動に興味を持って援助することの大切さを伝えました。


●ワークシートは文字で溢れていた!●.jpg

●ワークシートは文字で溢れていた!●


 また、記録を書くときに「出来ていないこと」ばかりに焦点を当てるのではなく、「出来ていること、していること」を記録に残すことの重要性を伝えました。

 記録の書き方に悩む時があったら、今日のワーク資料を見直してくださいね。そこには、きっと、ヒントが隠れていることと思います。その気持ちを込めて作りました。ではでは!


●テッド君と・このみちゃん(呉出身)も応援!●.jpg

●テッド君と・このみちゃん(呉出身)も応援!●


(三軒茶屋の沿線に松陰神社があるぜよ!の項終わり。To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 20:36| 島根 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 訪問介護員 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この研修に参加させて頂きました。
正直ショックでした。

記録の書き方ではなく、自立支援についての考え方をこんなに明確に示されたのは初めてでした。

記録の研修と言うよりも、記録をするという行為を通じて、介護のあり方を改めて学べたと思いました。
ありがとうございました。

世田谷は事業者連絡会でもスキルを上げる為色々な研修を企画しています。

事業者連絡会の研修にもよろしくお願いいたします。

Posted by 宮川英子 at 2008年11月17日 22:52
宮川様コメントをくださりありがとう。
「記録をするという行為を通して、介護のあり方を学べた」という部分、とってもステキな表現です。感激いたしました。
確かに、記録を書く行為は、利用者の状態だけではなく、援助者のかかわり方の検証を書くという意味あいもあるでしょう。
ですから、この研修で「介護のあり方」に視点がいったと言うことが素晴らしいと思います。
さて、世田谷区事業者連絡会の研修の件ですが、何かありましたら、どうぞ、メールをくださいませ。お待ちしています。

Posted by さとうはあまい at 2008年11月19日 08:08
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