2008年10月03日

奮闘記・第326回 訪問介護員/静岡県

●2008年9月19日● 静岡県熱海市

財団法人長寿社会開発センター

平成20年度

訪問介護員(ホームヘルパー)特別ゼミナール

訪問介護における接遇・対人援助

〜理解と実践〜



 今日の研修は財団法人長寿社会開発センター主催、訪問介護員の方々への研修である。会場は熱海後楽園ホテルなので、早朝のこだまで熱海へ向かった。

 この研修は、佐藤の出番はこの1日であるが、日程は2日間でおこなわれている。だから、参加者は前日から泊りがけで参加しているのだ。参加者は、全国から98名とのこと。

 主催者からは、この研修は定例化され、毎年おこなっているとのこと。ただ、参加者は年々減少傾向にあるのはここでも同じである。

 まぁ介護業界の流れを考えると仕方がないのかもしれない。なにしろ、ヘルパー、いや介護福祉士を含めて、介護職自体が減ってきていると考えられるのだ。はて、このままで在宅介護は大丈夫なのだろうか?

 そんなことを考えながら、壇上に登った。高い壇上は苦手である。しかも、今回は大舞台、スポットライトが容赦ないのだ(笑)。


●研修開始!●.jpg

●研修開始!●



●研修でおこなった内容
 1、自己理解・他者理解
 2、ストロークを意識しよう
 3、困難事例に対する対処方法

 自己理解については、自分が「どのような人間であるのか」を考えてもらい、自分が持っている価値観や、道徳規範について気づいて頂いた。

 他者理解については、2人1組になってもらい、自分について語り、他者について聞く、という形の演習をおこなった。

 佐藤は、この演習時間中に、会場内を歩きまわり、皆さんに接近。会話内容や、表情を垣間見ました(笑)。


●会場内をまわりながらかかわり●.jpg

●会場内をまわりながらかかわり●



 そこで、佐藤が感心したのは、多くの皆さんは、すでに相談援助の技術が身についているということです。つまり、プロとしての場数を踏んでいるということでもある。

 聞き上手であり、話し上手でもある。会場は、皆さんの話す声で、にぎやかに満たされ、皆さんの発するエネルギーでさらに暑くなりましたからねぇ(そう、この日はまだ暑かったのだ)。

 十分に語り合い、お互いに自分が相手に抱いたイメージを伝え合って頂きました。

 相手に自分が抱いたイメージを、素直にそのまま伝える、という行為が、いかに照れくさいことか(笑)。


●グループに溶け込んでのかかわり●.jpg

●グループに溶け込んでのかかわり●


 反対に、相手が伝えてくれる言葉に対して、否定したり、「抵抗」したりしないで、「どうも、ありがとう」と素直に受け取るのも、照れくさいことでしょう。

 中には、相手から伝えられた言葉で、「よく自分のことをわかってくれました」と感じて、感激のうれし涙を流された方もいました。

 実は、心理学(交流分析)では、このような行為をストロークの交換といいます。佐藤は、皆さんにストローク表を作成して頂き、自分の傾向性をみつめて頂きました。

 ストローク表は、自分の存在価値や、他者の存在価値をいかに大切にし、お互いの関係性をディスカウントしていないかということを測る指標となるもの。

 まぁ、対人援助をする人が、自分の存在価値や、他者の存在価値をディスカウントしていたら、それこそ「接遇」なんか成り立たちませんもの。

 対人援助をおこなう人は、このストロークの存在を意識することが、接遇の第一歩になるのです。

 続いて、佐藤がストロークの意味をパワーポイントで説明する。すると、「ありゃりゃ、自分を値引きしているよ」などと言いながら、苦笑された方もいました。まさに●ドバシカメラ状態でした(笑)。

 まさに、利用者に援助をおこなっている皆さんが、自分の存在をディスカウント(値引き)してしまっていたら、利用者さんは誰を頼りにして良いかわからなくなるでしょう。

 だから、援助を提供している皆さんは、まず自分自身の存在を大切にする必要があるのです。


●どうやって開けるのか?自分の価値観を再認識●.jpg

●どうやって開けるのか?自分の価値観を再認識●


 最後は、皆さんから事前に出してもらった、いわゆる「困りごと」に対する事例検討しました(扱ったのは介護予防の事例)。

 利用者さんは、介護保険制度の理解が足りない。そして、地域包括支援センターのプランナーが作成する介護予防・支援サービス計画は、自立支援というよりも、むしろ利用者のいいなりプランであるとのこと。

 その中で、サービスを提供している訪問介護事業所が、介護保険制度の適正化の狭間に立たされ、サービス提供責任者は、対利用者・対ヘルパー、関係機関との各調整に奮闘されているという事例でした。

 事例提供者は、このような由々しき事態に相当ご立腹の様子。佐藤も、このような現実を聞くと、介護予防・支援サービス計画のプランナーに、利用者としっかり向き合って作成して欲しいと感じてしまいました。ただ、難しいのは当然なのですが。

 事例提供者の方々は、このような状態でも、利用者を困らせないために必死に対応していこうと考えられていました。

 サービス提供責任者の役割には介護報酬もついていない。なのにこのような対応をできるということは素晴らしいことです。

 参加者の方々も、事例提供者の話を熱心に聞きながら、深くうなづかれていましたね。

 さて、佐藤は、皆さんからいただいた事前アンケートから、皆さんの困りごとについて、一人ひとりにコメントを入れて、返させて頂きました。本来ならば、個々の皆さんと語り合ってコメントやアドバイスが出来ればよいのですが時間の関係でそれは無理。

 ただ、皆さんが書いた文章から想定した答えでありますから、はたして皆さんの望む回答になっていたかはわかりませんが、少しでも力になれたなら幸いです。季節の変わり目、皆様ご自愛ください。ではでは!


●事例検討が白熱●.jpg

●事例検討が白熱●


(この項、終わり!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 19:22| 島根 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 訪問介護員 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。
明日の浜田での研修では
よろしくお願いします。

佐藤先生とお会いするのは
約2年ぶりなので楽しみにしてます(^^)
Posted by YOSAKU at 2008年10月03日 23:40
YOSAKU様 お久しぶりです。
現在佐藤は浜田ワシントンプラザにて早朝仕事をしております(笑)

あれから、2年間もたつのですか。そうですか。
ぜひとも、活躍ぶりをお知らせくださいませ。
再会を楽しみにしています。

では。ありがとう。
Posted by さとうはあまい at 2008年10月04日 05:26
こんばんは。

遅くなりましたが土曜日の研修
お疲れ様でした&ありがとうございました。

自分にとってはいい復習になり
一緒に来た介護職員にとっては
とてもいい学びになったそうです。

21日からの研修もよろしくお願いします。
Posted by YOSAKU at 2008年10月07日 23:27
そうですか。
介護職員のかたにとって、いい学びができたとすれば、それは良かったです。
明日は、浜田でサービス提供責任者の方々とかかわります。

ですので、まだまだ島根に滞在している佐藤です(笑)

では、基礎研修で再会しましょう。ありがとう。
Posted by さとうはあまい at 2008年10月08日 20:06
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