隠岐の島探訪記
(その4)
〜水若酢神社を再訪し、白島海岸をさまよう〜
【隠岐国一の宮・水若酢神社】
水若酢(みずわかす)神社にくるのは、再訪というより、すでに3回目。つまり、隠岐の島に来るたびに来ていることになる。
単に隠岐国一の宮というだけでなく、とても魅力的な神社なのだ。前回はタクシーの運転手さんが気をきかせて、民俗資料館のほうへタクシーを運んでくれた。
でも、今回は一の鳥居から参拝したくて、神社の駐車場に車を入れた。
ここに立って見える風景は、3年前のあの日を思い出すことができた。隠岐の島介護支援専門員協会の会長が連れてきてくれたのだ。
一緒にいた会員のかたから、「なぜ、先生は神社をまわるのですか?」と聞かれた。
私は、「その地域の神様(神社)に挨拶をしている」とだいたい答える。事実、佐藤は、初めて訪れる場所では、できるだけその地元の神社へ参拝することを常としているのだ。
まあ、単に暇という言い方もできる(笑)。駐車場を降りた時、そんな、たわいのない会話を思い出した。この会話自体は話を円滑にするためのコミュニケーション技法として理解した。
ただ、この種の質問はよくされる(笑)。多くの人は、その質問の時と場所とタイミングがよくない。もともと、人は、他人がやっていることにいちいち理由を確認したがることが多い。
相手が、他人に対して、自分の行動をいちいち納得させなければならないのというのは、ひどく空しい、無駄な労力を要求されているのだと思いやることができないのだろう。
他人を思いやるのが大人だ。子供は好奇心しかない。もちろん、趣味などの話し合いの場や、コミュニケーションの話の糸口ならば大人にもいいと思う。先の場合がそれだ。神社に案内してくれた人との会話なのだ。
コミュニケーションの糸口の場合でも、宗教や哲学の話題は使わない。これはナーバスな問題で危険すぎる。
日本人はその種の扱いは基本的には下手である。世界的にはかなりの●カでもなきゃ触れませんよ、喧嘩のもとだから。説明責任があるものは別だけど。
まぁ、いろんなテーマで、なんで○○なの? ○○へ行くの? というぶしつけな質問が、一般的に許されているのは小さな子供だけですよ(しかも日本ぐらい)。
大人になってもその質問癖が直らないと命取りになる。なにしろ、相手を思いやる想像力がないのだから。
佐藤の場合は、必要上かかわりでの厚意のひとつと考え、答えてはいるのだが。
●水若酢神社を参拝●
少々長くなった。さて、水若酢神社の本殿は、隠岐地方の特色である「隠岐造り」の代表的建築である。
隠岐造りは、本殿が横に長い平面形を持つが、切妻屋根で妻入り、正面には向拝というひさしをつけている。現在の本殿は、1795年(寛政7年)の再興という。
佐藤は、そのひさしの下にたたずみ、再び来る事が出来たことに感謝しつつ、明日の研修の無事をお願いしました。さて、おみくじタイム! ふふふ。こちらの神社には数種類のおみくじが、拝殿脇にあるのです。
達磨みくじを2つ。普通のみくじを1個。なぜ、こんなに多くゲットしたか? 想像すればわかるはず(笑)。達磨みくじ2個目でようやく大吉をゲット! 幸せを得ようと思ったら、金と手間をケチったゃいけませんぜ。ハハハ……。
佐藤は、水若酢神社で十分にご神気とたわむれて、隠岐の島の最北の白島海岸を目指した。
●研究所の仲間と参拝!まつえ君とパイレーツ●
【白島海岸】
白島(しらしま)海岸の案内板によると、島が白いから「白島」と呼ぶそうな。でも、この白島から布施の浄土が浦まで、沢山の小島、岩場があり、数えてみると九十九ありました。百に一足りない所から「白島」の名がついたと伝えます(これよ、これ!)。
●白島海岸からの絶景●
●オオミズナギドリが繁殖するらしい●
昔、隠岐の国に流された小野 篁(たかむら)は、海原に点在する沢山の岩や島の姿に心を奪われ、この美しくも遙かな景色に、都のことが偲ばれて、
わたのはら やそしまかけて こぎいでぬと
人にはつげよ あまのつり舟
と詠んだ。この歌は『古今和歌集』に残っているのだが、ここ白島見物の時につくられたものと伝えているそうです。
確かに、こちらには、青い空と、青い海と。そこに、松の木の、緑色の衣装をまとった白い岩がそこに浮かび上がり美しい外観を見せ付けてくれました。この絶景には大満足でした。
●岩に松が生えている●
ちなみに、こちらにはこんな道しるべがありました。
「ウラジオストック 803km」
これって近いのかな?。はたして、移動手段はなんだろうか? まさか鉄のくじらではあるまい(笑)。道しるべを設置したかたのユーモアを楽しませて頂きました(でも、例の「竹●」もあったので意外に本気かもしれない)。
●ウラジオストックってどこだ?(笑)●
ところで皆さん。ここ白島海岸は隠岐の島の最北端です。続いて佐藤は隠岐の島の東側にある浄土ヶ浦へ向かいました。
(隠岐はせまいのか大きいのか分らんぜよの項、つづく……)

