2020年09月08日

奮闘記・第1106回 出東京録/神奈川県

●2020年● 神奈川県足柄下郡箱根町

最大熱波40℃越の東京から脱出!

〜ずい分遅れての夏を満喫するの巻(後編)〜


台風10号はすさまじい。関東も大雨でしたが、九州がさらに大変。皆さまの無事を祈ります。さてさて、今回は出東京録の後編です。


心の目を開くと見えないものが見えてくる:「星の王子さまミュージアム」にて、星の王子さまと再会💕

佐藤は、幼いころに『星の王子さま』(フランス語原題:Le Petit Prince)を読んだことがある。もちろん翻訳(内藤訳か、河野訳かは定かではない)で繰り返し読んできた。なんせ聖書についで世界で売れているというふれこみの本である。訳も世界中の言語で訳されている。

やがて大人になり(旧・対人援助スキルアップ研究所時代)、この箱根にて「星の王子さまミュージアム」なるものを発見した。

仕事で神奈川に来たときに時間を作り、入ってみた。すると、そこで穏やかに繰り広げられていたのは、佐藤が思い描いていたような、童話の『星の王子さま』の物語というわけではない(それもあるのだが)。

『星の王子さま』の作者、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(Antoine de Saint-Exupéry、1900年6月29日 - 1944年7月31日)の生涯を描いたミュージアムであり、正真正銘、“大人向けのミュージアム”であることが分かったのだ。そういえば、子供はあまり見かけない。

もっとも、『星の王子さま』の物語自体が、実は“大人向けの内容”なんだもの、当たり前だねぇ。ヘビ君!w

そして今夏、我々は何度目かの「星の王子さまミュージアム」への来訪となった。駐車場へ車を入れて、チケット売り場へ。ここでもJAFカードが威力を発揮し、まずはレストランにて腹ごしらえとなった。


レストラン・ル・プティ・プランス(Le Petit Prince)


レストランは、ミュージアムに入らずとも食事だけでも入店できる。今回は入店時のマスク着用はもちろん、フェイスシールドを付けた店員さんから、ガンタイプの非接触型体温計をおでこに近づけられての検温である。佐藤とひゃ〜参謀2人とも、36.0℃でクリア。


席は、テラス席と店内席とで選択できる。まぁEUあたりなら、テラス席は値段が安いが、日本では変わらない気がするので、我々は店内を選択した。お店の中は、すでに子供連れ夫婦、女の子どうし、若人のカップルたちでにぎわっている。案内された席には、時勢らしく、中央に仕切り版があった。

隣り合わせて座れるようになっている。とは言え、隣り合わせではかなり狭いので、向き合って座っても良いかと断りを入れて、向かい合って座ることにした。

まぁ知っている者どうしで、アクリル板の仕切りを挟んで食事をするのもなんだけれども、建前上のコロナ対策であるからね。ドラマで見るような拘置所の面会場面のような感じになってしまうのだw。

メニューから、ハンバーグセットを注文する。しばし待ち、やがてテーブルに置かれたお皿は、メインとサイドのお皿が2つ。メインディッシュはハンバーグ。サイドのお皿には、本日のスープ・新鮮野菜のサラダ・ドレッシング・丸パン(ライスも選択可)が2個・温泉卵が乗っている。

このお料理は、『星の王子さま』の物語に出てくる、火山をイメージしたもの。ハンバーグの上に、デミグラスソースがたっぷりかかり、その上にオニオンリングが乗っている。

店員さんいわく、「そのオニオンリングの上に、温泉卵を乗せて召し上がってください!」と明るくおっしゃった。

そのとおりに温泉卵をオニオンリングの上に乗せる・・・・つもりが、スルスルスルと、デミグラスソースの海に沈んで行った。ふん、まぁ良い(笑)。

そうそう、飲み物は、ジンジャエールを選択した。もちろん、イタリアンはたいがい、ウィルキンソンのジンジャエール (辛口)であるから、甘くない大人の味ですぞw。

運ばれてきたコップには、氷の上に何やら粉がかかっていた。いや、それは・・・・何? 店員さんはさりげなく、「バオバブの実の粉がかかっています♡」とのたまったのだが、バテていた、ひゃ〜参謀は「へぇ」とだけ答えた。

こんだけ物々しく、コロナ対策している中でもあり、大仰に会話することは慎まんと。しかしながら、店員さんはどこか物足りそうな顔でフェードアウトした。すまんね!

さて、後から知ったが、バオバブ(Baobab)パウダーには抗酸化物質であるポリフェノールやビタミンC が豊富に含まれているらしい。

佐藤は、温泉卵をデミソースの海に沈めたが、乗る予定だったオニオンリングをぱりぱりと頬ってみる。美味しい! 表面がカリカリしていて、中からは玉ねぎの甘いスープがあふれて、口いっぱいに広がった。

下のハンバーグはソースに絡めあんぐりと頂き、そのあとを追ってちぎったパンを食べる。これがパンがもちもちとしてソースとベストマッチングなのだ。

おおお、忘れてはいけない。ジャガイモの冷製スープ。コクリと飲み込む。もちろん、おいしい。温泉卵を崩して肉と絡め、スプーンでソースごと頂いた。ちなみに、このスプーンは最後まで大活躍である。

周りを見れば、隣の女子は、星の王子さまが描かれたパンケーキにクリームをたっぷり塗りたくり口へ運んでいた。こちらも大満足な顔である。おいしいものを頂くと幸せになるね。ごちそうさまでした。


●レストラン・プチ・プランスにて●.jpg

●レストラン・プチ・プランスにて●



会計を済ませ、店の戸外から入場する。チケットを持っているから、レストランからミュージアムへ行くことも可能であるが、あえて正面から入ることにした。ミュージアムの入口には、星に乗った王子さまが出迎えてくれるのだ

コロナ禍の中、このミュージアムも2020年4月9日〜5月31日まで臨時休園を余儀なくされたという。その後、緊急事態宣言解除を受けて、2020年6月1日から営業を再開させている。

スタッフは、再開するにあたって、感染予防の社会的距離を保ちつつも、心は、皆様と「Re(再び)」「union(ひとつになる)」、この新しい世界を皆様と団結することで乗り越えていきたい。そんな想いを2020年のテーマに掲げている。大雪や台風だけが敵ではないのである。

さて、入口をはいると、そこにはダリアの花がそこかしこに咲いていた。右手には、小さな白い花が咲き、その上をシジミチョウが乱舞している。そのうちの1匹は、佐藤が花を持っても逃げずにしばし指先にとどまっていた。まぁ、かわいい!(こわいもの知らず)

ローズガーデンには、真紅のバラが咲いていた。手入れをされている方は、花々と大事な関係性を築けていているのだろう。すべての花たちが美しくと輝いていた。


●出会いの庭●.jpg

●出会いの庭●



●王さま通り●.jpg

●王さま通り●


その先のクリスマスローズの花壇の奥には、ブロンズの王子さまが、ヒツジとキツネをそばに呼び、たたずんでいた。

その先の王さま通りには、フランス風の街並みが広がっている。建物や看板や、足元のマンホールまで、『星の王子さま』やサン=テグジュペリにゆかりあるアイテムがちりばめられていた。

壁際のウインドウの中をのぞくと、小さな王子さまや、キツネ、ヒツジなどがここかしこにいる。佐藤がそれらを見つけては手を振り、ひゃ〜参謀は写真を撮っていく。写真を撮るときにはマスクをしばしば外したが、他者と密になりそうなときには、しっかりとつけて歩かないといけない。


●王さま通りのウインドウをのぞく●.jpg

●王さま通りのウインドウをのぞく●



その王さま通りを抜けると、正面に星の王子さまのモニュメント群が現れる。その王子さまを囲むように、物語に登場する様々な人物が並んでいるのだ。

右手1番目には、緋色のイタチの皮を羽織った王さま(モニュメント)の像。王子さまは、自分の星にいる「手のかかるバラ」と別れ、地球までに来る間に、王子さまは7個の星を訪れており、その1番最初に立ち寄った星が、この「王さま」のいる星であった。

この王さまは、無力なのに権威だけを求める大人を揶揄している(A総理・・・・もうすぐ前・・)。王さまは、王子さまに向かって、この世のすべてを支配していると威張るのだ。実態は何の力もない老人でしかない(Sさん?頼みますよ)。


●サン=テグジュベリ時代の街並み●.jpg

●サン=テグジュベリ時代の街並み●



●サン=モリス・ド・レマンス城●.jpg

●サン=モリス・ド・レマンス城●



2番目には、実業家像がある。彼は自分の財力を保とうと星を数えることに精を出して「忙しくそうに」働いていた。王子さまが話しかけても、なかなか耳を貸さない。王子さまは「あなたのしていることはこの星の役にはたっていない」といって去っていった。まぁ、そのような人間は多くいる。それを地球で問われたら、地球人のほとんどは退場になるなw。

3番目は点灯夫像がある。彼は街灯の明かりをつけたり消したりしている。聞けば、当初は、日の出から日の入りまで時間があったので、休むことができた。しかし、だんだん星の自転が早くなったので、今では5分おきに日の出日の入りが生じて、休む暇もなくなったという。うん? 今のうちの若い者みたいだなw。大きい星(会社)から小さい星(会社)に移るとそうなるよな・・・・。

「なぜ、休まないの?」と聞くと「指令だから!」と答える。

ただ、王子さまは、今ままで、出会ったほかの人と同じように奇妙には思えないのだ。なぜならば、あの人は《自分以外のこと》に専念しているのだから。


●将・・・いや、点灯夫さん●.jpg

●将・・・いや、点灯夫さん●



●実業家通り●.jpg

●実業家通り●



そして、サン=テグジュペリ教会を挟んで向かい側には、地理学者像がある。彼は、地理学者なのに、自分の星がどうなっているか知らないという。ただ、探検家から話を聞くのが仕事らしい。

彼は王子さまに君の星のことを聞かせてくれと言う。すると、王子さまは、2つの火山と、1本のバラの話をした。すると、学者は「バラは記録しない」と言う。王子さまは「なぜ? 1番きれいなのに」と尋ねると、「バラはかないからね」と答えた。

そこで、王子さまは星に残してきた自分のバラが、はかないものであることを知るのであった。さらに地理学者に尋ねる。僕はどこへ行けばよいのかと。すると地理学者は地球を教えて「たいそう評判がいいよ」と言った。

実際の物語には、このほかにも続くが、詳しい内容は、星の王子さまの本にお任せする。佐藤は彼らと記念写真を撮ったあと、王子さまと同じく地球に向かった。

そこはサン=テグジュペリにちなんだ品物が展示されている展示ホールである。入口には、赤い飛行機が展示され、奥の映像ホールでは、サン=テグジュペリの生涯を紹介しつつ、星の王子さまの誕生秘話が語られている。何回見ても最後は悲しくなる。『星の王子さま』は彼の遺書でもあるからだ。


●映像にて何度も落涙●.jpg

●映像にて何度も落涙●



●映像ホールと飛行機●.jpg

●映像ホールと飛行機●



●王子さまのバラの花●.jpg

●王子さまのバラの花●



展示ホールは、これらの情報を得たうえで、2階をめぐる仕組みになっており、1階から2階に上る吹き抜けには、本人や家族などの写真や手紙、また、友人との交流などを案内される。サン=テグジュペリの愛用品なども展示され、彼が幼少時代から過ごした当時の風景や、飛行機乗りになったのちに暮らした部屋などが再現されている。

展示ホールの最後の部屋は、飛び立とうとする飛行機が展示されており、離陸音とともに、光が前方に流れていく。そのスクリーンには、サン=テグジュペリの横顔から映し出され、やがてそれが暗転し緑色のマントをまとった星の王子さまの姿が映し出される。はかなくも、華麗に、彼はその生涯を空のかなたで閉じた。享年44。


「心で見なきゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」(キツネ)


まさに至言である。心で見るためには、その人の「大事なもの」が心の中にあることが前提ではあるのだが。

入口近くで、企画展で展示されていた、ベルナール・ラモット(サン=テグジュペリの友人)のテーブル(複製品)が置かれている。机には、なんとマレーネ・デートリッヒ(ドイツの女優)、ジャン・ギャバン(フランスの俳優)、パブロ・ピカソサルバドール・ダリ(ともにスペインの画家)など、もんのすごいメンバーの、豪華なサイン(まぁ落書きです)が刻まれていた。

その中に、サン=テグジュペリの手による『原・星の王子さま』を想像する「少年の絵」が彫られていた。この絵には『星の王子さま』の物語誕生のエピソードなどがあり、ぜひぜひ見に来ていただきたい。

これだから何度も行きたくなるのだ。こころが折れそうになったとき、苦しいとき、『星の王子さま』を読むとピンチをチャンスに変える力がみなぎってくる。彼自身は、絶望に沈んでしまったが、我々には多くの勇気を与え続けてくれるのだ。


●ベルナール・ラモットのテーブル(その1)●.jpg

●ベルナール・ラモットのテーブル(その1)●



●ベルナール・ラモットのテーブル(その2)●.jpg

●ベルナール・ラモットのテーブル(その2)●



さて、我々は静かに階段を下り、外に出た。そこには明るい日の光がまぶしく降り注いでいた。以前に来た時には、出口近くにカフェがあり、一息つくことができたのだが、コロナ禍のせいか、その場所は救護所となっていた。

ルートに沿って歩くと、その先には「王子さまの井戸」がある。我々はその道をゆっくりと歩き、ミュージアムショップ(五億の鈴)でお土産を物色。お客さんもかなり入っていた。皆さん口々に「これかわいい」「これ良いんじゃない」などと言いながら買い物を楽しんでいた。

ちなみに、佐藤は関越自動車道の下り線・寄居PA(星の王子様パーキングエリア)にもよく立ち寄っている。

そちらにはグッズは少ないが、外国製のお菓子などがたくさん置かれていてそれなりに楽しいのだw。こちらの「五億の鈴」には、そのようなお菓子は見られず、大人向けのグッズを中心に揃えているように見える。佐藤は、記念に、新柄のポストカードと、折り畳みができるメモ帳を購入した。

さて、まだまだコロナは収束しませんが、「某記念日」に思いたって東京脱出を試みて、免疫力がアップしたように思えます。やはり、人間の免疫力をあげるためには、このような気分転換も必要ですねぇ。

都外の皆さん。東京人も人間ですからくれぐれも差別をしないでいただきたいです。ふふふ。ではまた!




●さぁ帰るぞ!時速1000キロ!!●.jpg

●さぁ帰るぞ!時速1000キロ!!●


(To Be Continued!)
posted by さとうはあまい at 14:02| 東京 ☀| Comment(0) | 出東京録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする