2018年11月30日

奮闘記・第1071回 研修会のツボ/長崎県

●2018年● 長崎県五島市

社会福祉法人五島会 主催・介護職員研修

「介護記録の書き方」


皆さま、お久しぶりです。朝夕は寒いし、昼間は暑いしで、着る物に困りますね。今回のブログは先だって研修を行った、長崎県の福江島にある、社会福祉法人五島会さんの主催による「介護記録の書き方研修」を報告しましょう。


さて、ここ福江島は、長崎県五島列島にある1番大きな島である。

佐藤は例のごとく、研究所員の「ひゃ〜参謀」と共に、前日に羽田空港から長崎空港、JALとANAを乗り継いで福江空港に降り立ち、無事に島に入れた。


●福江空港から入ります●.jpg

●福江空港から入ります●


●研修前に島内の五社神社に参拝●.jpg

●研修前に島内の五社神社に参拝●



そして電気自動車をレンタルして島内を見聞してみた。乗り心地は静かで穏やかにして、燃費というか距離があまり・・・。その内容は、おそらく書類に埋もれてなければ、後日見聞録にてたっぷり(さて?)報告する予定にして未定として、まずは研修会の報告からである。


目的:この研修は、社会福祉法人 五島会で働く介護職員を対象に、介護記録に求められる役割とは何か。その役割を残すために求められる介護記録とその書き方について、共通認識を図ることを目的とし、その上で、介護職員が記録を書くことに意欲と自信が持てるように支持する。

研修は、介護老人保健施設 五島福寿園さんにて開かれた。時間は18:30〜20:30。この日は夕方から雨が降り始めていた。そんな中、会場には、老人保健施設の介護職員の方々はもちろん、五島会さんが運営する、複数のグループホームの職員総勢70名余りが集まっていた。


●バラモンくんも参加●.jpg

●バラモンくんも参加●



■研修会で行ったこと
(1)大事なものは目に見えない「目配り・気配り・心配り」とは。
(2)記録が無いと困ること。実際どうしているか。
(3)演習問題から記録を考える。


今回の資料は、

 @基本資料(演習課題)
 A介護記録の書き方(演習の回答例)
 B提供して頂いた介護記録から

以上3本である。

@基本資料(演習課題)とA介護記録の書き方(演習の回答例)には、2017年10月に中央法規出版「おはよう21」の特集記事で掲載した内容をベースにした。

B提供して頂いた介護記録からは、施設長谷川氏)が、事前に各事業所で書いた記録を選抜し、コピーしたものを郵送して頂き、その記録内容を、佐藤が添削・改善例を作成し示したものである。


●佐藤の話を集中して聞く●.jpg

●佐藤の話を集中して聞く●


●記録には何を書くのか●.jpg

●記録には何を書くのか●



1.大事なものは目に見えない「目配り・気配り・心配り」とは
さてさて、「大事なものは目に見えないんだ(L'essentiel est invisible pour les yeux.)」
うん? どこかで聞いたセリフである。

そう、サン=テグジュペリの小説『星の王子さま(Le Petit Prince)』の中でのキツネさんのセリフである。佐藤は星の王子さまの本の中から、「ヒツジの絵に関する項目」の一部分を皆さんに伝えた。

お話の中で、僕(サン=テグジュペリ)は、不時着しておかしくなった飛行機を一生懸命直していた。

なんせ直さないと生きて帰れないからねえ。切羽詰まっていたのだ。
そんなところに、王子さまが現れていきなり「ヒツジの絵を描いて!」というのだ

僕は、飛行機を直すのに夢中になっていると、さらに大きな声で「ねえねえ、ヒツジの絵を描いてったら!!」というのだ。

そこで、僕は機械いじりの手を休め、ヒツジの絵を描いた。
すると、「これは、だめ! こういうのを描いて」という。

僕が、他のヒツジを描くと、「それもダメ!」という。
僕は、もう一匹のヒツジを描くが「それもダメ!!」という。
僕は、早く飛行機の修理に戻りたかったので、四角い箱に空気穴を付けた。

「君のヒツジはこの箱の中にいるよw」と箱の絵を描いて渡した。

すると、王子さまは、先ほどまでふさぎ込んでいた顔を上げて、箱をのぞき込み
「わー! 僕が欲しかったヒツジはこれだよ」というのである。

ここで、佐藤は、先ほど購入した四角い箱を取り出して、そう「大事なものは目に見えない」だからこそ、我々はその方と語り合ったり、そばに寄り添い、知ろうとすることが重要だという話をした。


次に、会の理念「私たちは、社会福祉法人五島会の全事業所における介護サービスの提供にあたって、利用者中心であることを基本とし、サービスを受ける利用者の満足、サービスを提供する職員の満足を追求するために、目配り・気配り・心配りの理念に基づいてサービスの提供を行うこととする。」とある。

まさしく「この目配り・気配り・心配り」というものこそ、目に見えないものではないか!
では、その目には見えないこれらの「目配り・気配り・心配り」であるが、皆さんが実際にしていることとはどのようなことなのかをを考えて頂いた。

演習「目配り・気配り・心配り」とは何か
まずは自分で考える(3分)。次に、お隣同士で考える(5分)を行った。

目配りとは、「体調が悪くないか、観察する」あるいは「転ばないかと見守る」、または「きちんと食べられたか把握する」など。

気配りとは、「寒くないかな」「トイレに行きたいのかな」「気持ちいいかな」等と気遣うことなど。

心配りとは、「辛いのかな」「楽しくしているかな」とか気分(精神的変化)を伺うなどなど。


皆さん自分で考え、他の方と語り合うことで、自分たちがしている「目配り・気配り・心配り」について確信が持てたようであった。

一方では、目配り・気配り・心配りのサービスを改めて考えると奥が深いなどとの意見も聞くことができた。


●課題に取り組む参加者●.jpg

●課題に取り組む参加者●


●意見を交換する●.jpg

●意見を交換する●



2.記録が無いと困ること。実際どうしているか
次に、「記録が無いと困ること。実際どうしているか」をワークのページを用いて書き込んで頂いた。

佐藤は先ほどから会場内を歩き回り、皆さんが書いている文章を見て歩いている。その時に思ったのは、皆さんがまじめに取り組んでいるということだ。

もちろん、研修に参加しているんだがら、「当たり前でしょう」と思うだろうが・・・。

いやはや、会場をめぐっていると、実際、佐藤の問い合わせの箇所に、全く何も書いていなかったり、他者とおしゃべりをしているなんてこともざらにあるのだ(笑)。

それが、ここでは皆さんは与えられた時間の中で一生懸命課題に取り組んでいる。

さてさて、「記録が無いと困ること」にあがってきたのは、下記内容(これは想定通り(笑))
・体温・血圧・その日の体調・食事量・入浴の可否・排便の有無などなど。

中には、「拒否のある方にどうやって食事を食べて頂けたのか」などの記述もあった。

ここからが、本題である。
佐藤は、介護保険の理念は「自立支援」であること。そのためには、利用者の生活機能を維持・向上する必要があることを説明した。

この生活機能とは、
「心身機能」「活動」「参加」を指していること。

「心身機能」とは、まさしく「体温・血圧・その日の体調・食事量・入浴の可否・排便の有無」等で利用者の健康に関する支援であること。
「活動」とは、「拒否のある方にどうやって食事を食べて頂けたのか」あるいは、「転倒予防」のためにしている具体的な援助方法であったり、さらには「していることやできること」に対する介護技術などであり、すなわち、日常生活動作に関する支援であること。
「参加」とは、レクリエーションの提供やお手伝いなど、他者との交流や、役割の提供、社会性の維持に関する支援であること。

しかし、介護記録を読むと、どうしても「心身機能」に重きをおいた記録が多くあるのだ。

もちろん、介護職にとっても、心身機能に対する支援も重要だが、その支援の専門家は介護職ではなく、医療職なのだ。

介護職の専門分野は、本来は活動や参加のはずであろう。すなわち、利用者の日常生活動作(活動)に対しては、利用者のしていること、できることを維持向上するために、介護職は、

「うまくできるようにもう少しだよと励ましていたり」
「転ばないように注意を喚起したり」
「うまくできるように見守っている」

のだ。さらには、例えばトイレにお連れしたときに「手すりにつかまってください」と協力動作を依頼し、本人がつかまり立ちをしてくださったことで、ズボンをうまくはけた場合などは「ありがとう」と感謝を伝えたりしている」のわけ。

また、Aさんと、Bさんが、うまくかかわることができるように間をとりもって、「言葉の橋渡し」などをしている。作品作り等をしていた時、うまくできたら「すごい!」「素晴らしい」「さすが」などと本人がしたことを認め称賛したりしてもいる・・・であろう。

つまり、記録には、これら介護職が「活動」に対してしている支援や、「参加」に向けて「提供した介護技術」についてを書く必要があるのだ。

また、利用者の生活機能には、背景因子といわれる、環境因(家族や地域の人々)と個人因子(価値観)がある。

特に、家族とのかかわりや、地域(ボランティア)とのかかわりは、「家族が来ました」や「○○さんと話していた」などの観察記録ではなく、自らその中に入り、話題を振ったり関われるように振る舞ったりし、どのようにしていたのかを具体的に書く必要があることを伝えた。

佐藤は、この部分を熱く熱く語ったので、皆さんも、時々大きくうなずかれたり、思い出し笑いをされたりしていた(うーん、まことに良い反応である)。


●いよいよ記録ですよ●.jpg

●いよいよ記録ですよ●



3.演習問題から記録を考える
いよいよ演習問題である。

演習問題
心身機能・活動・参加・環境にに対する支援内容が、物語として書かれている。研修の残り時間は約1時間である。

佐藤は、グループホームの職員には、「参加」に関する問題を。施設の職員には「活動」に関する問題を取り組んで頂くことにした。

そして、それぞれの物語を読み上げた。皆さんは、佐藤が読み上げる文章を目で追いながら、実際の支援の場を思い出されているようであった。

それぞれを読み上げいよいよ記録を書いて頂く。

まずは自分で考える(5分)。隣同士で考える(5分)とした。

もちろん、佐藤は再度会場をめぐり皆さんが書いた内容を読んでいく。いやぁ。すると、皆さんのノートには、ちゃんと文章が描かれているではないか! これ、すごいことですよ。

なんせ、よく見かける「○○○」と声をかけたとか、転倒しないように見守るなどという簡素な、というかコピペ文章ではない。

それは「これから車いすへ移ることを説明し・・・」とか「壁飾り制作にお誘いすると・・・」などなどである。

すなわち、その場で介護職員が利用者に対して、何をしているのかがしっかりわかるように表現できていたのだ。


最後は、参加者からノートをお借りして、そこに書かれた文章を読み上げた。それは素晴らしい内容であった。これだけ書くことができれば良いのでは(笑)。会場からも拍手がおこった。

最後は、時間の許す限り「提供して頂いた介護記録から」を用いて、解説した。

皆さんが書いた記録は「事実を客観的に書いた」そのものの記録である。もちろん、事実が記載されているのだからこれが間違いというわけではない。

ただ、事実だけで、介護職がしている「目配り・気配り・心配り」が見えてこないのである。そこで、佐藤がその場面を想定して、文章に肉付けを施し「改善例」とした。

合計15個の改善例を作成した。もちろん、場面設定は佐藤が考えているので多いに違っていると思いますが・・・。

これにて、佐藤の研修は終了! 最後に職員が中心になって「介護記録の書き方マニュアル」を作成することも良いのでは無いかと提案した。


最後に質疑応答である。

司会者が参加者に質問を求めると、何と数人の方が手をあげられた(これもすごい)。なかなか、質問をといっても質問なんて出ないことがほとんどですからねぇ。

まぁそもそも、自社の研修風景をブログに載せてもよいですか?と尋ねると、「どうぞどうぞ」である。これも自信がなければできない。

以前の指導者なら、やれ、ああだこうだと、載せる前に原稿を見せろだの、都合の良い赤字を入れさせろだのという、ちょっと勘違いしていた方もいた(他者のブログに手を入れるなんて聞いたことがない)。しかも「大したレベルじゃなかったし」(ひゃ〜参謀)というのと比べて、現代の指導者層は進化している。


●皆さんからの質問に答える●.jpg

●皆さんからの質問に答える●



佐藤は出された質問をため込み、一気に答えていく。

中でも「利用者からの乱暴な言葉」や「利用者同士の言い争いのときの言葉」(暴言対暴言)はどうしたら良いかという質問。

これは利用者の感情の表出として捉え、そのまま記述するように伝えた。さらに、重要なことは、そのようなことがあったときの職員のかかわり方が重要であるということ。

利用者から職員に向けられた暴言は、その言葉を出すにいたる原因があるはず。だから、その原因を書いてどのように対処したのかを書く必要があること。もしかしたらその暴言は「苦情」である可能性もあるので、暴言は慎重に取り扱う必要があることを伝えた。

また、利用者同士の暴言は、その多くは、職員が自分を看てくれないことから来る八つ当たり、あるいは焼きもちであったりする場合が多いことを説明。すると、他の参加者も大きくうなずいている。

まぁ、我々はどうしてもも手のかかる(依頼が細かい方や諦めない方。通称やかましい方)を優先してしまう。その半面、余り要望を言わない(表情に出さない穏やかな人)には、「ちょっと待っててください」といい、その仕事が終了した後で、もうそのことを忘れてしまった等ということもままあるだろう。

そして、そのようなことが蓄積していくと、あるとき「自分はずーと待っているんだ、バカ野郎」などとドカーンと怒り出すこともあるのだ(なくてそのまま蓄積されるのはさらにこわい)。

それをこちらの取り方で「暴言」と言い切ってしまうのも良くないだろう。

いずれにしても利用者の発した言葉はそのまま記載して良いこと。問題はそのことに対しての職員の対応(かかわり方)も、具体的に書く必要があると返答した。

さてさて、これにて研修は終了である。


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●熱心に語り合う●



次の日、施設長からメールを頂き、可能であれば、さらにステップアップした研修をとも書かれていましたし、お話もありました。こちらこそ、有り難いことです。

依頼を頂ければ、駆けつけます。また、鬼岳に登りたいなぁ(笑)。

東京からは西国に位置するとはいえ、寒い季節になります。皆さま、くれぐれもご自愛くださいませ!



●ジョイフル 長崎五島店で夕食●.jpg

●ジョイフル 長崎五島店で夕食●


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●福江港から帰ります●



(広島カープの丸選手が予想通りFAで巨人に移籍らしい。これで広島の強さはもう少し伸びるかも知れない。何十億はともかく、6年契約なんて、呼んでくれた監督がいるかわからない。監督が代われば要らなくなることもあるからね!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 20:45| 島根 ☁| Comment(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月24日

奮闘記・第1070回 研修会のツボ/新潟県

●2018年● 東京都長岡市&新潟市


新潟県ホームヘルパー協議会

《訪問介護計画作成研修(団結の後期)》


皆様お疲れ様です。さて、前期研修から2週間、今回のブログでは研修はいよいよ後期研修へと突入するところです。

そんなわけで、佐藤は長野を爆走して走り抜けて、上越から中越を弥彦山💛を眺めつつ、新潟市入りを果たした。まずは新潟白山神社にご挨拶し、うにうにまわってホテル入りした。



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●やってきました新潟♪●


●まずは新潟白山神社にご挨拶●.jpg

●まずは新潟白山神社にご挨拶●


●そして夜はぐりるかんだ三昧(笑)●.jpg

●そして夜はぐりるかんだ三昧(笑)●



今回も新潟市と長岡市で2日ずつで移動するのだ。そんな研修会場の写真やその間ところどころに、朝夕立ち寄った神社や食事処をはさんでいきます。今回も写真も多めなので、基本的に「新潟会場」→「長岡会場」の順で写真が流れでガンガン入れて行きますから、ご注意ください(笑)。


●当日の朝はホテルのバイキング♪♪(新潟市)●.jpg

●当日の朝はホテルのバイキング♪♪(新潟市)●


●聖地・新潟ユニゾンプラザも、もはや秋の気配(新潟会場)●.jpg

●聖地・新潟ユニゾンプラザも、もはや秋の気配(新潟会場)●


●後半戦がスタート(新潟会場)●.jpg

●後半戦がスタート(新潟会場)●



さて、

「前期研修で学んだことを後期研修までに実践できましたか?」

という佐藤の問いかけに、参加者からは、

・利用者との再会が新鮮に思えた。
・今までと違った視点(自立支援)で対応するように心がけた。


などなど(あっさり・・・)。まぁでも仕事に前向きに取り組んで来た様子を伺うことができました。いや〜、この素直さは素晴らしい!

一方では、前期に完成しなかった「ICFの視点を用いた訪問介護計画書」を完成してくるように、宿題を出してあった。なぜならば、後期は、皆さんが持参している事例を用いて、各グループで事例検討をすることになっているからだ。

課題と向き合い、作成できた方はテーブルにスルスルと広げはじめる。逆にできなかった人は、「うわ。すごいね」と他者の書いてきた用紙を関心して眺めている(笑)。まぁ、しおしおになることはないし、介護支援専門員の実務研修じゃないんだから、作成できなくても仕方ないけどね、そもそも介護支援専門員も怪しいんだから・・・。

そして、事例検討が終了したら、その後に、各グループ内で1事例を選抜し、みんなで訪問介護計画を作成し発表するのである。


◆後期研修で行ったこと
(1)事例検討。
(2)苦情対応について。

はじめに、事例検討のデモを行う。佐藤は、皆さんからあらかじめ提出して頂いた事例を全件赤ペンチェックしていたことは前回のブログで報告した。その中から1事例を選抜し、事例作成者に、前もって後期研修にて、事例検討のデモに使わせて頂くことについて説明し、その同意いやさ了承を得ていた。

そして、その事例をこの研修にはなくてはならない《スーパー事務局》勢能さんが全員分コピーしてくださっていた。皆さんにその事例を配布したところで事例検討のデモがスタートした。

佐藤の事例検討の特徴は「質問をため込む」という手法だ。今の国会審議では無いが、矢継ぎ早に質問が続くと、答える方は「自己防衛」に走る。結局は後味の悪い結果に陥るという可能性もあるのだ。

まぁ国会は、与野党とも、自己防衛も何も、とにかく相手を口撃することしか頭にない。真っ先にAIがとって代われる仕事は国会議員なのではないだろうか・・・(平和になるだろうな、どこの国も)。

さてそこで、まずは発表し、次に質問を受け付け、その質問をホワイトボードに蓄えて、ある程度溜まったところで発表者に答えて頂くのだ。最後に発表者および参加者が事例を共有したり、助言をし合ったりするのだ。

グループ内での事例発表は1人40分かけて行うことにしているが、デモは約1時間20分ほどかけてぐいぐいと行った。

まず、事例作成者に佐藤の隣に座って事例を読み上げて頂く。他の皆さんは、配布された事例を帳票を見ながら、質問事項を考えて行く。

新潟会場・長岡会場とも、事例発表者は自らの事例を丁寧に説明することができた。これって結構緊張するものだけど、皆さんはずでに各グループに力強い助っ人がいるからねぇw。

ひと通り読み上げたところで、佐藤が会場より質問を募った。

「はい、○○さんの事例について質問を出してください」

と呼びかけると、数人がこちらを見る。実はこの顔を上げる人こそ、質問を抱えている人なのだ。

佐藤は、挙手は無いものの、その方々にマイクを向けると、元気よく質問があふれ出された。質問は、発表者と同じグループの方に書記を依頼してホワイトボードに書いて頂く。

いや〜、出るわ、出るわ。皆さんの質問の多くはその方の健康状態に関する質問である。やはり、支援するには病気などの情報は必須だからなぁ。次に多かったのは家族構成である。ヘルパーさんは在宅を訪問するから家族の存在は大きいのかも知れない。

皆さんの質問がで終わったところで、佐藤からの質問である。当然、佐藤からはホワイトボードに記載されていない部分を聞き出すことになる。

「この方は、どこで生まれ、どのような仕事をされてきましたか?」
「この方の家事活動でしていることや、できることはありますか?」


などなど。やがて、発表者は出された質問について粛々と答えていく。当然、発表者は、質問が蓄えられていく間に、冷静に答えを考えたり、探したりすることができる(はず)。だから、答えるときにも、どこぞの大臣のようにしどろもどろにならずに、きっちりと答えられるのだ。とくにまぁ女性大臣のあの方は・・・いや、やめとこう。

また、佐藤はその答えにかぶせ質問(関連質問)がある場合は、具体的な質問をして内容を膨らませていった。

当然、皆さんは、同様な経験を少なからずしている。だから、内容が深まっていくと、同調のうなずきや、そうそうなどの言葉が聞こえてくるのである。そして、佐藤が講評を述べる。

このときには、提出された、ケアプランおよびアセスメント、訪問介護計画書なども用いて「ここにこのようなことが書かれていると良かった」「ここは具体的に記載されていて良かった」などと解説。


最後は事例発表者から、発表を終えての感想を伝えて頂く。

すると、

「自分では気にしていなかったところが重要だということに気づいた」
「まだまだ知らないところがあったので今後深めて行きたい」
「時間に追われて本人のしていることやできることまで、ヘルパーがしてきたように思う。今後は本人のしていることやできることを認めて、ゆとりを持って援助していきたい」


など、多くの気づきや学びを得ることができたという。もちろん、参加者も事例を通して、同じように自分のケアを振り返ることができたのではないかと思う。

午後からは、各グループ内で、同様に事例検討を展開して頂くのだが・・・。

そこでは、各自の事例の投票はその方が持っているものだけなので、どうしても井戸端会議のようにワイワイガヤガヤになってしまう傾向があるため、いくつかの注意喚起を行った。


@発表者はみんなに帳票が見える位置に移動して発表すること。
A発表途中で質問しないこと。
B質問はため込み、その後に答えるようにすること。
C司会はとにかく議事進行を行うこと。



なんせ、顔を突き合わせての発表となると、発表途中で質問をしたくなったり、質問が出たらすぐに答えたくなるのは仕方が無い。司会者にはそのようなことがないように議事進行に専念して欲しいものだ。

さて、午後からは各グループで発表の順番を決めて事例検討がスタートした。佐藤は、それぞれのグループに入り、事例検討に参加した。

もちろん、佐藤は全件の事例を把握しているから、事前の評価を手元に持ちながら、各グループをまわり、助言をしていく。すると、参加者から、

「すべての事例を覚えているんですか?」

と聞かれた。

「もちろん、皆さんがつくってくれた事例ですもの無駄にはしたくないものね」


さて、1人40分かけての事例検討だが、なかなかルールを守るのは難しい(苦笑)。まぁ、それも仕方ないよね。お互い似たような事例を持っているから、ついつい話したくなっちゃうのだろうか。

それでも、佐藤が、グループに入ると、ルールに沿って展開するから、やはりまじめなんでしょう(笑)。こうして、あっという間に1日目の研修は終了してしまった。

2日目いよいよ研修ラストの日。今回は前期・後期と分けてしているが、いやいや、参加者同士の連帯感を素晴らしい。朝会場で会ったとたん、いろいろな情報が飛びかっているのだから。


【苦情対応について】
まずは1時間「苦情及び事故の取り扱い」について、テキストを用いて説明をした。当たり前のことではあるが、ヘルパーは、苦情や事故を起こそうと思って仕事はしていない。どこぞの大量なんとかをしでかした看護師とは違うのだ。

だけど、様々な人間模様の中で、こちらがそうは思っていないようなところが苦情となってしまっていたり、注意していても事故はポン!と起きてしまうもの。減らすことはできるが無くすことはまずできない。

そんな苦情や事故に遭遇したヘルパーに対して、事業所側はどのような対応をすれば良いのか? 佐藤は自分の体験談を熱く語った。

「苦情事例」(ファイル2101)
ある日、「ヘルパーがポータブルトイレを片付けてくれないから代えて欲しい」このような電話が入った。

この方のケアには複数のヘルパーが入っていたが、ベテランのAさんの日だけが、な・ぜ・だ・か、トイレを片付いていないというのだ。

この方は、途中で体調が悪化しており、トイレまで行くことが難しくなって、家具調のポータブルトイレ(←ここ大事)を購入した。

そこで、サービス提供責任者(佐藤)は、ケア手順に「ポータブルトイレ清掃」を追加して、担当しているヘルパーに伝えていたのだ。しかし・・・。

苦情を受けて、佐藤が訪問して事情を伺うと、

「Aさんが来たときだけ、ポータブルトイレが掃除されない。彼女を代えてください!!!」

とのたまう。まぁそりゃあお怒りはごもっとも。でも理由は確かめないといけない。そこで、佐藤は当該ヘルパーに同行して、一緒にケアをしてみた。

本来、この方は丁寧に仕事をする方で、この日も丁寧にケアがずんずんと進んで行った。最終的に記録を書く段階となった。うん? しかし、確かに彼女はポータブルトイレの掃除をしない・・・のだ。

そこで、そのヘルパーに、

「あの、ポータブルトイレの掃除が追加になっているはずですが、どうされましたか?」

すると、ヘルパーは

「ええ、ええ。でも、ポータブルトイレが見あたらないので娘さんが片付けたのかと・・・」

なるほど、そうか・・・。

そこで私は家具調のポータブルトイレのある場所・・・・、そこにはそのヘルパーが座って介助している。その椅子の座面を上げてバケツを取り出した。

ヘルパーは、

「ひゃ〜、それがトイレだったんですかぁ! 申し訳ありません! 私あの白いポータブルトイレだとばかり思ってましたので・・・」

とのこと。佐藤はヘルパーに、

「自分が同行して伝えなかったからいけなかった。ごめんなさいね」


と誤ったのだ。そう、これは佐藤の指導ミスが原因であった。誰もがお互いの「頭の中の住人」ではない。だからちゃんと説明しないと考えていることは必ずしも相手に伝わらない。あらかじめ知識の共有度を確認しなければいかなかったのだ。

その後、娘さんにそうなった原因を伝え、ヘルパー交代をせず、引き続き訪問させる旨を説明。すると娘さんも「原因がわかって良かった。○さんは丁寧にしてくれるのにおかしいなと思っていたんですよ、ほほほ。もちろん、引き続きよろしくお願いしますね」といってくださった。

事業所としては採るべきことは、まずは苦情にならないように最善策を講じることだ。「ヘルパーだから」「常勤だから」大丈夫などと思い込まないことであろう。

また、苦情が出たときであっても、本人に理由も告げずに、ヘルパー交代をさせないこと。なぜならば、ヘルパーは理由がわかれば、振る舞いを修正することができるが、理由を告げないと、同じことを繰り返すかも知れないし、いつまでも自分に自信が持てなくなる一因となり兼ねない。

そうなると、また、次の苦情が発生することになり、まさに苦情地獄である。

すると、他のヘルパーも「あの人は困った人」などと言い出す結果になったろ、そして本人は働きづらくなって辞めてしまうなんてことになるかもしれないのだ。この人で不足の中で辞められるのは本当にツライであろう。

そのような結果になるのは、もしや当の管理者やサービス提供責任者が困った人だからなのかも知れませんからね!

管理者や、サービス提供責任者は、ヘルパーを守ってあげないといけない。でもここで守るのは、甘やかしやごまかしでは無い。「ヘルパーは悪くないったら悪くない!」

これでは、自ら敵を作りまくり、事業所のお客さんを減らしているだけの「駄目ボス」である。


●事例提供者が大活躍(新潟会場) ●.jpg

●事例提供者が大活躍(新潟会場) ●




●質問はため込まないといけない(新潟会場)●.jpg

●質問はため込まないといけない(新潟会場)●


●お昼は人気上昇中の八彩茶屋(新潟会場)●.jpg

●お昼は人気上昇中の八彩茶屋(新潟会場)●


●メンバーの1人となる(新潟会場)●.jpg

●メンバーの1人となる(新潟会場)●


●恒例の肩もみですよ(新潟会場)●.jpg

●恒例の肩もみですよ(新潟会場)●


●皆さん断りは入れましたか?(新潟会場)●.jpg

●皆さん断りは入れましたか?(新潟会場)●


●行きつけの湊稲荷神社で狛犬さんがグルグルですよ(笑)●.jpg

●行きつけの湊稲荷神社で狛犬さんがグルグルですよ(笑)●



必要なのは「躾(しつけ)」をするということ。わが事業所のカラーに染まって頂くように躾ける(ある意味自分の「頭の中の住人」になって頂く)ことが重要だと説明した。

また、苦情や事故報告書は、本人と面談しながら作成することが、お互いの成長につながるということを説明。

参加者はいろいろな場面を思い起こして、頷いたり、顔を見合わせたりして、いろいろな気づきを得たようである。

その後、事例検討は無事に終了し、みんなで考える事例を選抜。約1時間半ぐらい頭を突き合わせて、意見交換を行い、どのグループも仕上げることができた。各グループで仕上げた作品は、事務局の勢能さんが、参加人数分をコピーしてくださり、皆さんにお返した。


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●苦情や事故は波及的に進むと説明(新潟会場)●.


●ICFの視点で計画を作り上げた(新潟会場)●.jpg

●ICFの視点で計画を作り上げた(新潟会場)●


●縁の下の助っ人勢能さん(新潟会場)●.jpg

●縁の下の助っ人勢能さん(新潟会場)●


●佐渡島からも参加(新潟会場)●.jpg

●佐渡島からも参加(新潟会場)●


●さて新潟会場は終了。新潟市から長岡市へ移動●.jpg

●さて新潟会場は終了。新潟市から長岡市へ移動●


●こちらでお馴染みの長岡金峯神社(大吉)●.jpg

●こちらでお馴染みの長岡金峯神社(大吉)●



最後はみんなの前で発表。さらに1人ひとりに自己紹介と研修の感想を伝えて頂く。

ここでは、皆さんが作り上げた作品のほんの一部だが案内したい。こちらでは、枠組みを取り、縦に案内しますが、できあがりは写真のように横書きに書いた。

訪問介護の指定基準では、訪問介護計画の所にはこのように記されている。

第二四条 サービス提供責任者(第五条第二項に規定するサービス提供責任者をいう。以下この条及び第二十八条において同じ。)は、利用者の日常生活全般の状況及び希望を踏まえて、指定訪問介護の目標、当該目標を達成するための具体的なサービスの内容等を記載した訪問介護計画を作成しなければならない。

ここで用いている「心身機能」「活動」「参加」は生活機能を表す言葉であり、「環境」は背景因子を表す言葉であり、「心身機能」は利用者の健康状態に対する支援である。また、「活動」は利用者の日常生活動作に対する支援であり、「参加」は、他者と交流や役割の提供に対する支援である。そして、「環境」は家族や地域の方々や、家事代行に関する支援として理解して読み進めて頂きたい。

下記の援助は、老計第10号の1−2−3 全身浴と1−6 自立生活支援・重度化防止のための見守り的援助(自立支援、ADL・IADL・QOL向上の観点から安全を確保しつつ常時介助できる状態で行う見守り等)利用者と一緒に手助けや声かけ及び見守りしながら行う調理、配膳、後片付け(安全確認の声かけ、疲労の確認を含む)である。生活機能分類を意識して作成すると、サービス内容が具体的になり、利用者や家族がどのような援助を受けることが出来るかがわかると思いますがいかがだろうか?


訪問介護計画 サービス内容「入浴介助・共に行う調理」○時〜○○時まで身体2のサービス。

●心身機能
「課題(短期目標)」
体調管理に注意し、規則正しい生活を送る。

「訪問介護の目標」
健康状態を維持し、できるように支援します。

「具体的なサービス内容」
@挨拶後、ヘルパー名を告げて、感染予防のための手洗いを洗面所で行います。
A挨拶をして体調を伺い、体温を計って頂きます。体温の記録を残します。
B異常があった際はデイサービスの看護師に伝え、早期発見に努めます。

「備考」
居住スペースがデイサービスと併用しているので看護師に報告後は記録に残す。

●活動
「課題(短期目標)」
ヘルパーの援助を受け、シャワーを使い、身体を清潔にすることができる。

「訪問介護の目標」
入浴時にシャワーを使用できるように支援します。移動時は側に付き添い、転ばないように支援します。

「具体的なサービス内容」
@これからすることを説明し、同意を得ます。
A本人様がお風呂の道具を準備していますので、準備ができているかを確認します。足りないものがあるときには、助言し困ることがないように支援します。
Bシルバーカーを押し移動する際は、側に付き添い、注意を喚起し、転ばないように見守ります。
C本人様がシャワーの使い方がわからないため、使用方法を説明します。
Dご自身で洗身・洗髪は行えますが、手の届かない所は支援します。
Eできたことを共に喜び称賛します。

「備考」
一つひとつ説明をしながら入浴します。
移動時にある段差に注意を本人様に促します。

●参加
「課題(短期目標)」
掃除や調理の援助を受けながら日常生活を継続したい。

「訪問介護の目標」
@一緒にテーブル拭きや、ゴミ集めができるように支援します。
A一緒に献立を考え、調理します。

「具体的なサービス内容」
@ご本人様にゴミを集めて頂き、テーブルを拭いて頂いてる間にヘルパーは掃除機をかけさせて頂きます。
A冷蔵庫の食材を見ながら一緒に献立を考えます。食材の賞味期限を確認し、献立が決まったらできる作業を提案します。このときにもやり方については見本を示し、その都度説明を加えて行い、協力動作に感謝を伝え労をねぎらいます。常に疲労の確認をしながら無理のない範囲でできるように支援します。

「備考」
調理は、献立と手順を考え時間がかかる物を先に行います。

●環境
「課題(短期目標)」
息子の支援を受けられる。

「訪問介護の目標」
息子様の情報を交換して共有する。

「具体的なサービス内容」
@活動記録を通して、本人様のしていることなどをお知らせします。
Aご本人様の希望する品物があれば、メモなどにて息子様にお伝えします。
B生活の中で困りことがある場合には、関係機関に報告し解決ができるように支援します。

「備考」
その日の支援内容は記録のファイルにて記載します。活動記録を記入しますので、確認後印鑑を押して頂きます。


●これぞ大橋佳子氏の介護モジュールですよ(長岡会場)●.jpg

●これぞ大橋佳子氏の介護モジュールですよ(長岡会場)●


●こちらは長岡会場のハイブ長岡●.jpg

●こちらは長岡会場のハイブ長岡●


●長岡会場も盛大でした●.jpg

●長岡会場も盛大でした●


●皆さんの協力を得てデモを行う(長岡会場)●.jpg

●皆さんの協力を得てデモを行う(長岡会場)●


●JR長岡駅の主(ぬし)?・良寛さんに会いに行く●.jpg

●JR長岡駅の主(ぬし)?・良寛さんに会いに行く●


●今日は回転しない?回転寿司を頂く(長岡駅前)●.jpg

●今日は回転しない?回転寿司を頂く(長岡駅前)●


●FCが盛り上げ賑やかでした(長岡会場)●.jpg

●FCが盛り上げ賑やかでした(長岡会場)●


●長岡の締めはラーメンで!●.jpg

●長岡の締めはラーメンで!●



さてさて、以上で研修は終了。最後は、新潟県ホームヘルパー協議会より修了証が発行された。

さて、佐藤は、皆さんが、初日に会場に来たときと、今こうして修了証を受け取ったときでは、明らかに大きく成長したことを知っています。もう、新たな知識として注入された言語や考え方は、少しのことでは消えていかないでしょう。今意識できる言葉や振る舞い方をなるべく継続してくれると嬉しいです。


●ありがとう勢能さん!(長岡会場)●.jpg

●ありがとう勢能さん!(長岡会場)●



やはり、新潟に研修は写真がてんこ盛りですねwww。まぁしかたないけど。

さて、新潟県は、そろそろハンパない雪の頼りが聞こえて来そうです。皆さんの車もスタッドレスに履き替えているのでは無いでしょうか。
ヘルパーさんも冬に備えて、健康には十分に注意をしてください。

またどこかで会えることを楽しみにしています。ではまた。お元気で!
 


●越後国一の宮・弥彦神社の菊まつりを観て帰ります!●.jpg

●越後国一の宮・弥彦神社の菊まつりを観て帰ります!●



(ゴーン容疑者は「謙虚な人」と同情する声が外国であるようだ。でも謙虚かどうかではなく、犯罪をやったかやらないかが問われているのだ。好き嫌いの問題はない!To Be Continued!!)

posted by さとうはあまい at 17:52| 島根 ☁| Comment(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月06日

奮闘記・第1069回 見聞録/長野県

●2018年● 長野県長野市


関越道から上信越自動車道をひた走るのだ!

〜戸隠神社を参拝し、鏡池にて青空を仰ぐの巻〜



さてさて、皆さまお元気でしょうか? 佐藤はドドーンと新潟県に入り、現在新潟市におります。そして本日から新潟県ホームヘルパー協議会さんの「訪問介護計画作成研修」(怒涛の後期)を行っています。

でも新潟市は、立冬を迎えるというのにコートもいらないくらい暖かいのですよ。さらに会場は、皆さんが持ち寄った訪問介護計画書の事例検討ということで、外気に負けないくらい熱いのですが・・・。研修会の模様は、後日「研修会のツボ」にて報告したいと思います。


そんで今回は新潟県に来るまでに立ち寄った名勝などの見聞録(前篇もあり?)をお伝えしましょう(笑)。

さて、佐藤は、例のごとく、「ひゃ〜参謀」を車のトランク(?)に押し込み、一路関越道を爆走した。今回は、雪国仕様(いわゆるスタッドレス)のタイヤをはいている。へへんだ。

なんせ、暖かいと言えど、天気予報は水もの。しかし、「いや〜外れましたねぇ、ハハハ」では済まないのだ。実際、新潟も初雪や初霜の便りを伝えていたのだ。

そこで、移動中の不測の事態に備えつつ、タイヤの負担を考慮し、左側車線優先で走行してきた。東京を出る時に降っていた雨も、関越道の上里パーキングエリアではすっかりあがり、徐々に雲が開けてきたのだ。

とうとう、埼玉と群馬の県境を流れる神流川を渡るころには、すっかり晴れ陽光がまぶしくなっていた。我々は進路を西に向け、「上信越自動車道」へ入る。めざすは久しぶりの戸隠神社だ。

移動ルートは、戸隠神社中社(なかしゃ)を経て、妙高高原経由で越後国一の宮居多神社を参拝したのち、新潟市へ入る予定となっている。その距離、たかだか450q余り。何か問題でも?(笑)

【戸隠神社中社】
我々を乗せた、研究所の藍色のデミオ・カナメイシ君は、上信越自動車道長野インターを降りて信州大学の前を右折し、そこから一気に山道を掛け登る。

途中対向車に、「降りて来ないで〜」と叫びつつ、難所「七曲りの坂」を何とか登り、無事に中社の駐車場に着いた。戸隠神社は、戸隠山の麓に位置し、奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の五社からなっている。

戸隠神社のホームページに寄れば、その起こりは遠い神世の昔、「天の岩戸」が飛来し、現在の姿になったといわれる戸隠山を中心に発達し、祭神は、「天の岩戸開きの神事」に功績のあった神々様である。ここらへんのアバウトさがいい。


●戸隠神社中社に参拝●.jpg

●戸隠神社中社に参拝●



奥社には、天照大神がお隠れになった岩戸を、放り投げたとされる天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)中社には、岩戸を開くきっかけ(岩戸神楽を創案)を提案した、天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)が祀られている。これが神道でいうところの太々神楽になるわけだ。

天手力雄命は、長野県の冠着山(姨捨山)で、神代の昔に「天の岩戸」を背負って天翔けてきたが、この美しい峰にひかれ、ここで一休みして冠を着けなおしたという伝説もある。

余談だが、この神様(天手力雄命)は天岩戸事件後、須佐之男命(すさのおのみこと)を下界に「護送」する際に須佐之男命からスカウトされ、後の猿田彦命(さるたひこのみこと)になるという別伝説もあるのだ。

話を戻そう。


●御神籤は「吉」● .jpg

●御神籤は「吉」●



火之御子社には、岩戸の前で舞われた天鈿女命(あめのうずめのみこと)がお祀りされている。戸隠神社の太々神楽は、この神社に仕えていた社人によって古来より伝えられ、現在に至っているのだ。とは言え、すべての神々を参拝するためには、かなりの時間、戸隠に留まるしかないであろう。

そんで我々はその中でも中心を成している中社を参拝したのであった。奥社に行こうとしたら、信州名物・「リアル アルクマ」の目撃情報と警告があちこち貼られてたため、そちらへの参拝は断念した。

駐車場に車を置くと、そこには大阪県や兵庫県など、関西方面のナンバープレートを携えた車が多く停まっていた。早速、手水舎にて手を清める。その水は、戸隠山から湧き出るご神水であり、飲料可能とあった。我々はご神水を有り難く頂戴し、境内を歩いた。

境内には、子どもの成長を願う親子連れから、どんぐりの豊作を祈るクマの親子、登山客、外国人の姿もあった、って。ん?

佐藤は、今回の旅の無事とともに、再度こちらへ参拝に来ることができますようにとお願いをした。その後、恒例のおみくじタイムだ。

こちらは神職に寄るご祈祷みくじである。それは、神職に数え年(たいがいプラス1)を告げると、神職が社務所内に引きこもり、祭壇前らしきところにて、ムニャムニャムニャムニャムニャムニャ〜、祝詞祈念の後、PAN!PAN!PAN!と拍手を打ち、おみくじを引いて来て下さるのだ。

この「戸隠神社御神籤文」は、封筒におみくじが入っている。中には、その御神籤文が二つ折りにされ入っており、おみくじはお持ち帰りの上、日常の指標にしてくださいとあり。

開くと、御神籤番号と共に、天八意思兼命兆(あめのやごころおもいかねのみことのうらかたなり)と有り、結果は「吉」であった。

「是は万事思慮ふかく、人に用ひらるる幸い有るうらかたなり。されど、人の為に常々つかはるることありて見に苦労あるべし、随分こころをこめて、事を成す時には、必ず成就すべし、遠くおもひはかりて幸福を求むべし。」とあった。

佐藤にとっては、その通り!と腑に落ちるおみくじであった。お隣りの「ひゃ〜参謀」の結果は「平」らしいが、なんだかね。「ひゃ〜参謀」には、黄金の運気向上守を、自分ようには「芸能上達守」(赤)を所望したのだ。
その後、鏡池をズルズルとめざした。

【戸隠鏡池】
中社より、奥社に向かう道すがら、数分で、左側に「鏡池2q」の標識があった。佐藤は、標識に従い、左折し、山道を降りる。そこには紅葉を散策する人々姿が有った。ちなみに紅葉の時期の土日はマイカー規制がひかれ、車では入れないらしい。

ここは、映画「仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判」でも撮影に使われた。我々は平日だったので無事に鏡池の駐車場に車を置くことができた。

駐車場から鏡池に向かう道すがら「クマ出没注意」の札がかかっていた。そして鏡池の案内板の横にも、でかでかとクマ(リアル アルクマ)出没注意の立て看板が有った。

クマ出没というよりも、彼らの「生息場所」に、我々が出没しているのだ。であれば、そこは、ほら、くまさんには、登場して頂かないように願うしかないのだよ。我々は、鏡池の前の草原にたたずむ。ただ、佐藤は先ほどから、この草原(くさはら)に寝ころびたい衝動に駆られていた。


●リアル・アルクマ情報が・・・●.jpg

●リアル・アルクマ情報が・・・●



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●死んだふり(?)●



なぜだかわからないが、とにかく地球が呼んでいるのだから仕方がない。佐藤は、ひゃ〜参謀に「寝ころびたい」と打ち明けるとともに、草原に勝手にあおむけに寝ころんだ。


「クマに寝たふりは通用しませんよ」



とあきれる「ひゃ〜参謀」を横目に、大地に手をひろげる佐藤。「う〜ん」この大地のみなぎる力、青く澄んだ空、戸隠の山々なんて心地良いのだろうか。


●鏡池に写る戸隠の山々●.jpg

●鏡池に写る戸隠の山々●



その後、池のそばにたたずむと、確かに池に山が映り込んでいた。「ひゃ〜参謀」に写真を撮ってもらい、その場から離れると、なんと池の表面に風が吹き小波がたち、先ほどまで凪いで映っていた山の姿が消えてしまったのだ。

その一瞬の出来事は、神々のなせる技としか思えなかった。その後、鏡池を一望できる、カフェレストランどんぐりハウスにて食事となった。ここで摂れるガレットとは、フランス・ブルターニュ地方の伝統料理である。我々はメニューの中から、ハムとチーズとタマゴとサラダのガレットを選択。佐藤は紅茶と共に頂いた。

ガレット(仏galette)とは、円形のお菓子を意味するフランス北西部の郷土料理である。こちらのガレットは、そば粉100%の生地でできており、注文を受けてから1枚ずつ手焼きしているのだ。

真白い四角いお皿に、蕎麦色の生地と、レタスをふんだんに盛り付けたサラダが添えられている。中を覗けば、中央に目玉焼きが顔(笑)を出しているのだ。もちろん「ひゃ〜参謀」の分はまだ来ない。手焼きだからねぇ〜。


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●カフェレストラン・鏡池どんぐりハウス●




佐藤は、お先に頂くことに・・・。ナイフとフォークを使って、端の方を切り取り頬張る。鼻に抜ける蕎麦の香りと共に、カリカリとした食感ののち、モチモチさが口の中に広がって行く。“美味しい”。

やがて、 「ひゃ〜参謀」にもアツアツのガレットが運ばれて来た。チーズとハムとガレットの食感がたまらない。時々、レタスのパリパリ感を楽しむ。

見た目は、「これじゃ夜まで腹にたまらんな」と思うシロモノなのだが、いえいえ、これが意外にボリュームがある(笑)。ちなみに、お店でクマの出没状況を伺ったところ、最近はほとんどないとのこと。まぁ、しかし、それはアルクマさんのご都合しだいですからねぇ。

さてさて、お腹が膨れたところで、上越市めざすことに。上越自動車道に入る手前には、道の駅・しなのがある。ここは、研究所の仲間ナウマン君の生まれ(?)故郷(笑)。道の駅の真ん前には黒姫山があり、隣りには妙高山が聳えている。

そこの自動販売機には、このような案内が書かれていた。いやぁ〜、このような案内は旅をわくわくさせる力がありますねぇ。まだまだ旅は続きます!


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●黒姫山をバックに(道の駅・しなの)●



●道の駅・しなのにて・・・・●JPG.jpg

●道の駅・しなのにて・・・・●



●新潟へ向かうのだ!●.jpg

●新潟へ向かうのだ!●



●新潟に到着し、朱鷺メッセにて、弥彦山と角田山を眺める●.jpg

●新潟市に到着し、朱鷺メッセにて、弥彦山と角田山を眺める●



■カフェレストラン 鏡池どんぐりハウスのデータ
長野県長野市戸隠2039-10
050-5595-5779 予約は不可
今シーズンは、11月23日頃~冬期休館。再OPENは4月下旬の予定毎月第3水曜日 
※5月、8月、10月は無休 (季節により時間変更 する場合あり)。詳しくはお出かけ前にネットなどでご確認ください。



(某区で「企業主導型保育所」で、保育士らの「一斉退職」が起こっていた。取材に対しトップは「給与の遅配はないが・・・」云々。でも辞めた側に取材すると「未払いあり」。これじゃ信用できんわな!To Be Continued!!)

posted by さとうはあまい at 15:53| 島根 ☀| Comment(0) | 見聞録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする