2018年09月17日

奮闘記・第1065回 見聞録/島根県

●2018年● 島根県邑智郡邑南町

【緊急!】

特別天然記念物の宝庫
〜オオサンショウウオは、育menなのであった〜



お久しぶりです。皆さまお元気でしょうか。佐藤は書類仕事がもう、たまり過ぎて・・・です(笑)。

さてさて、今回はこちらもエラく久しぶりで島根県に行って来ました。ハハハ。今、最も旬な情報なんで、そちらの話をお伝えしたいので、その時の見聞録をご報告したい。


●まずは久しぶりの出雲大社石見分祠から!●.jpg

●まずは久しぶりの出雲大社石見分祠から!●



佐藤が同館を訪ねた日の夕方、瑞穂ハンザケ自然館で、調査研究のために飼育されているオオサンショウウオがめでたく出産(あえて産卵とはしない)した。

この瑞穂ハンザケ自然館は、島根県邑南町(おおなんちょう)にある。邑南町は、島根県の中部に位置しており、自然豊かな町で、島根和牛などでも有名な所である。

今回は、用事を済ませた後、邑南町に、なんとオオサンショウウオのいる自然館があると言うので、行って来たというわけですよ、ええ。

その邑南町では町をあげて、日本の特別天然記念物のオオサンショウウオが生活できる環境維持に取り組んでいるという。

このオオサンショウウオは両生類のため、水が綺麗な清流でなければ生きていけないのだ。そのため、町では生活排水を川に流さない取り組みを行って、オオサンショウウオが生息できる環境を作りあげた。

ひとくちに生活廃水を川に流さないと言っても、町民一人ひとりがこの取り組みに理解を示さないとまったく始まらないから、そう簡単なことではなかったはずだ。

その結果、その取り組みが身を結び、今では、町民が生活しているすぐそばでこのオオサンショウウオを観ることができるようになったという。これは凄すぎる!

ここの自然館のパンフレットによれば、邑南町の一帯ではオオサンショウウオのことを親しみを込めて「ハンザケ」と呼んでいるそうな。

その由来は、一説には、口が大きくて半分に裂けて見えるからだとか、半分に避けても生きているからなどと言われているが、定かではないそうな。ああ、そうですかい・・・。

このハンザケは世界最大級の両生類で、昔ながらの姿を変えないで生き続けていることから「生きている化石」と呼ばれている。ほほう、生きている化石がいるとな!それは是非観たいものである。


ということで、今回も東京から拉致(?)・同行している、「ひゃ〜参謀」(もう果てそうだが)を急かして定宿の浜田ワシントンホテルを飛び出した。

浜田道を爆走し、ハンザケ自然館を目指した。その自然観は浜田道大朝インターを降り、道の駅・瑞穂(みずほ)に行く手前にあった。看板が意外と小さいのでそれを目的に行かないと見落としてしまいそうだ。


●瑞穂ハンザケ自然館●.jpg

●瑞穂ハンザケ自然館●



入口を入ると、髪を腰くらいまで伸ばした細身の女性(おそらく、岡さん)が「いらっしゃいませ!」と迎い入れてくれた。

入館料を払い、キョロキョロ見回していると、「どちらから来られましたか?」と尋られた。そこで、東京から来ました。こちらでオオサンショウウオが観られると伺ったので!!」と返事を返す(「ひゃ〜参謀」がリサーチ済み)。

すると、岡さんは我々を入口横のケージに案内し、しばしオオサンショウウオと町の取り組みを熱く語ってくれたのだ。いや熱い! 動物や考古学、美術などの専門家は対象に愛情を持っているから妥協がない。

そこでの話が、先述の町をあげて環境整備を行ったという話なのであった。佐藤が「町をあげて取り組んでいるとはすごいとですね」と話すと、

岡さんは「そうなんですよ。この取り組みは本当にすごいことなんです。だけど、あまり他者には知られていなくて、私はこの町の人はその宣伝が下手だと思うのですよ。もっとアピールしても良いのではないかと思っているのです」とおっしゃる。

そうそう、その通り。私も沢山の人々を知っていますが、皆さんそれはそれは謙虚な方が多いですからねぇ。《島根は自然豊かで美味しいものが沢山あるから素晴らしい所ですよ》などと言っても、「そうですか? イノシシやテンやクマなんかが出るところなんだよなぁ」とかわされ、佐藤の言葉を素直に受け取ってくれませんからねぇ(笑)と佐藤。

でも宣伝しないからこそ、このままでいられると思うし、台風の被災地で火事場○○するような連中が集まって来ても困るしな・・・。そもそも価値もわからんだろうてwwとは「ひゃ〜参謀」

会話を交しつつ、ケージの中にいる4歳(?)くらいの、まだまだ、小さなオオサンショウウオ君たちを眺めてた。


●若きハンザケ君●.jpg

●若きハンザケ君●



まぁ、まだまだ体は小さいが、まん丸い顔に大きな口を蓄えてそれなり顔つきをしている。この口を開けたら、まさしく《ハンザケ》にふさわしい。

「オオサンショウウオは、ほとんど目が見えないのですよ。だから口の周りに来たものは何でも食べて(噛んで)しまうんです。だから、共食いになることもあるんですよ」と岡さん。

ケージの個体を指しながら、「こちら個体は、あちらの個体に指を食べられたんです。でも徐々に再生して指らしくなってきたんですよ」と説明してくれた。

うーん、なるほど! 見れば2匹のうち1匹は指が短いようにも見える。確かに危険だが、それでも可愛いものは可愛い! 私と、 「ひゃ〜参謀」(無類のサメ好き)が「可愛い、可愛い」を連呼していると、突然「実は今この館にいる個体が出産の時期を迎えているんですよ」と彼女は話し出した。

そして、「オオサンショウウオは、巣穴を掘って、毎年同じ場所で産卵をするんですね。産卵の時期になるとオスが巣穴に入り、巣穴の掃除をはじめ、メスを迎入れる準備をするんですよ」。そして、「館内にも巣穴を展示してありますが、そこのオスが掃除をして、メスを迎入れる準備をしているんですよ。それで、今朝からその巣穴の近くにメスが寄ってきているんです」と。

「観に行きますか?」と言いつつ、すでに足は展示室の方へ向っていた。我々は「お願いします」と言いながら、岡さんの後を追う。奥の方から「こちらです!」と、我々をケージの前に誘った。

そちらに行くと、なんと水槽の中にドカンを縦に埋めて、横をドーム型に切り開けて・・・、言うなれば雪のかまくらのような形のもの。そこから焦げ茶色の円盤型の顔らしききものが外に出ていたのだ!


●出た!大物のハンザケ君!!●.jpg

●出た!大物のハンザケ君!!●



●目が悪いから、なんでも噛んじゃうもんね!●.jpg

●目が悪いから、なんでも噛んじゃうもんね!●



そして、その横には、暗黒色の丸い棒のようなものが横たわっている。水槽の明るさに目が慣れてくると、それは紛れもなく、メスのオオサンショウウオちゃんであった。しかも、その2匹はいそいそと意思表示をしているのである。ハハハ。

彼女の説明によると、「巣穴の中にいるのでかいのがオスで、巣穴の掃除をしていたので顔の上に砂が乗っています」とのこと。

うん、確かに顔の表面に砂のジャリジャリ感がある。そして、「入口の横にいるのがメスでお腹が膨らんでいる」という。確かに見れば胴体のお腹がプックリと膨らみ今にもはじけそうである。でも、産卵すると、オスがメスを巣の外に出して、子育てをオスがするらしい。ハハハ。まさに育menだな。


●こちらがメスでなかなかのシャイ●.jpg

●こちらがメスでなかなかのシャイ●



我々は、もう夢中になって2匹を眺めていた。

その間、オスがしきりに巣穴から顔から肩くらいまでを出して、メスの方を覗き込んでいる。一方のメスは、オスの姿を捉えつつも、裏側へ姿を隠してしまったのだ。

メスは、我々を察知して隠れてしまったのかもしれない。そりゃ人生(一生?)の一大事ですからね。メスが過敏になるのは当たり前ですよね。

我々はメスが隠れたあとも、しばしその場に留まり、オスを観ていた。すると彼はするすると首を水面に伸ばし、水面に鼻だけを出してブクブクブクブクと呼吸を始めたのだ。


●でもかわいいな●.jpg

●でもかわいいな●



そりゃ両生類だもの! 爬虫類だもの! 呼吸は必要だよね。ただ、その呼吸は、今にも鼻の中に水が入りそうにみえていかにも苦しそうであった。かわいいww。

オスは息継ぎを2回すると、首を引っ込めた。そしてゲップをするが如く水中で口を開けた。ぷわっ!と。

すると、その口からまあるい泡ぶくがひとつ出た。私は、その姿があまりにも可愛くて、思わず「アクアスのバブリングより可愛い!」(あれはあれでかわいいが、教えられた「芸」ですから)と叫ぶと、隣で岡さんがウンウンと頷いていた(笑)。

我々は暫しオスの行動を見守っていたが、2匹の恋路を邪魔してはと思いその場を離れて、館内を見学して回った。岡さんはその間も関係機関に電話かけて現状を伝え、出産が近づいていることを告げていた。

さてさて、館内を巡っていたら、見つけましたよ。何をって。それは、ほらこれ、被り物ですよ(笑)。


●さて♪なんだろう?茶ばねじゃないよ●.jpg

●さて♪なんだろう?茶ばねじゃないよ●



●チンあなごでもない●.jpg

●チンあなごでもない●



●まぁオオサンショウウオということで!(ひゃ〜参謀)●.jpg

●まぁオオサンショウウオということで!(ひゃ〜参謀)●



「ひゃ〜参謀」が笑いながらも「似合いますな」とのたまう。そしてかぶり物との記念写真を撮り、岡さんに挨拶をして帰ろうとあいさつをすると、岡さんは自然界でオオサンショウウオが見られる場所を地図を書いて教えてくれました。なんと親切な方なんでしょう(笑)。

我々はその地図を頼りにその場所へ行ってみた。ただ、その時は留守で見ることはできなかった。ただ、その川は水が澄んでいて、さも美味しそうな水に見えました。まさに瑞穂を名乗るのにふさわしい場所であった。


●きれいな川とオオサンショウウオが住める町・邑南町●.jpg

●きれいな川とオオサンショウウオが住める町・邑南町●



●きれいな町ってうらやましいな●.jpg

●きれいな町ってうらやましいな●




たまに、道路を横断して、交通事故に遭うらしい。見つけたら、車でひく前に、こちらの自然館まで連絡してほしいとのこと。ああ、けっこう危ないから触らないでください。天然記念物だし、とも。

さて、ここなら立派に生きていけるねぇ、ほんと良い場所だし。また来たら逢えるかも・・・。我々は川に手を振り、いつまでも元気でいるように祈念した。


さて、次の日、自然館のホームページを観てみると、なんと、訪問したその日の夜にめでたく出産したと書かれていたので、すかさず佐藤は、お祝いメールを出した。

すると、岡さんから返信があった(ここでお名前がわかったわけ)。まるで陣痛の波を越えるがごとく、メスが巣穴を出たり入ったりを繰り返したのちに、無事に出産したことが詳細に書き綴ってあったのだ。さらに、こちらに来た折には是非お寄りくださいとも書かれていた。もちろんですよ!

こうして、我々は偶然にもオオサンショウウオの出産日に訪問したことになったのだ。ハハハ。これも島根の神々様の粋なはからいだったのかもしれない。もちろん、道の駅・瑞穂のマグネットもゲットした。ハハハ。

さてさて、離れているとは言え、オオサンショウウオの様子は、瑞穂ハンザケ自然館が発信する、彼女のブログで現在の様子をうかがうことができる。今後の成長を楽しみにしておりますよ。皆さまもお近くにきたら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

ではまた! 皆さまご自愛ください。



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●オオサンショウウオ君がお待ちしてます●



【瑞穂ハンザケ自然館】
所在地:〒696-0224島根県邑智郡邑南町上亀谷475
TEL:0855-83-0819
入館料:大人300円(税込)/小人150円(税込)
休館日:毎週月曜日、祝祭日の翌日、年末年始
開館時間:10:00〜17:00(5〜8月)/9:00〜16:00(9〜4月)
HPhttp://www.ohtv.ne.jp/mizuho-hanzake/


※2018年9月時点でのデータです。


(「議員になって33年で19人の総理をみてきたが、6年総理が務まるというのは、強靱な意志がないとできない」そりゃ国民なんて屁とも思わない強靭なそれがね!To Be Continued!!)

posted by さとうはあまい at 16:35| 島根 ☔| Comment(0) | 見聞録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする