2018年08月27日

奮闘記・第1064回 研修会のツボ/東京都

●2018年● 東京都町田市

共催:町田市・町田市介護人材開発センター

2018年度 相談援助研修・初級編(第3回目)
『相談員の役割を体験 〜相談援助の展開(他者と語ろう)〜』



いやいや、日本中、どこにいても激しい雷雨に襲われる今日この頃、いかがおすごしでしょうか? 関東はとりわけ本当に暑くなりました。雷も凄かった(汗)。と言いつつ、今回も町田市での研修会のお話。


この研修は、町田市町田市介護人材開発センターさんの共催で行っている研修である。しかも主任介護支援専門員の研修を受講するための通り道にある研修なのだ。

参加者は、相談員は、もちろんその多くが介護支援専門員である。研修は全3回シリーズで行われている。今回は、いよいよその3回目である(第1回・第2回はすでに当ブログに掲載済み)

今回は、「相談員の役割を体験」として、皆さんが相談員になって他者と語ろうというものだ。ひと口に、他者と語ると言っても、これは世間話で済むような簡単なことではない(まぁそういうときもあるにはあるのだが)。まずは今回もなぜか大國魂神社に寄ってから会場入りした。


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●何度目の正直(?)大國魂神社に参拝●



はじめに、佐藤は『[八訂]介護支援専門員基本テキスト』(介護支援専門員テキスト編集委員会 編)、長寿社会開発センター刊、2018 (第3巻)高齢者保健医療・福祉の基礎知識「高齢者福祉の基礎知識」のソーシャルワークとケアマネジメントの中の「相談面接技術」より一部を引用して資料を作成し、それについて解説していった。


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●石原会長のあいさつからスタート●


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●参考書籍を案内する●



「相談面接」の目的
相談面接には3つの目的がある。この目的は、それぞれが独立しているわけではなく、相互に重複している。そこで相談員は、これらの目的を認識し、個々の面接の実施前に具体的な目的を設定する必要があるわけだ。

1.援助関係を構築する
相談面接を行うためには、利用者や家族との専門的援助関係が不可欠である。この関係を確立することが初期の面接での、最大の目的と言えよう。もちろん、この専門的援助関係は相談面接のためだけではなく、ケアマネジメント過程のすべてにおいて必須のものなのだ。

2.情報を収集する
利用者が抱えている問題解決を援助するためには、それに関する情報を収集し理解していく必要がある。

この目的は、アセスメントの段階が中心となるが、すべてのケアマネジメントの過程で必要なことと言える。情報を収集するための質問と、利用者や家族からの応答を通して、利用者や家族がその問題に関する理解を深め、その解決に向かって進んで行くことを可能にする。

3.問題解決に向けた援助を行う
問題解決に向けた援助は、主にアセスメントケアプランの作成および実施、モニタリングにおける面接で行われる。利用者が自分の抱える問題を認識し、その解決に向けてどのような方法で対応するのかを決定することを支援する。

そして、その問題解決への対応がスムーズに進むように、利用者の環境を整備していく。同時に、専門的援助関係を基礎として、利用者が、自分の持つ問題解決能力や適応能力等を回復または向上できるように援助していく。

実は「相談面接」とは、このようにかなり込み入ったものなのだ。したがって、今回は演習時間も8分と短いため、このような「込み入った」相談面接ではなく、その手前くらいにあるコミュニケーションを他者とはかっていただこうと考えた。

なにしろ、コミュニケーションとで言っても、これまた奥は広く深いのである。


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●「ひゃ〜参謀」も応援する●



ちなみに(株)ヒューマンスキル開発センターでは、「効果的なコミュニケーションの要素」を5つあげている。

相談員が、

(1)しっかりとした自己概念をもっていること。
(2)良い聞き手であること。
(3)自分の考えていることやアイデアをはっきりと表現すること。
(4)感情を効果的に取り扱うこと。
(5)真実を持って相手に自己を開示すること。

をあげている。

本来であれば、これもエゴグラムストロークと同様に「心理テスト」があるわけで、それを行えば、まぁ自分の弱みや強みを認識できるのだが・・・。

今回は諸事情で省かせていただいた。その代わりに、参加者には、再度、自分のエゴグラム(価値観)ストローク(他者とのかかわる傾向)を思い出しながら演習を進めて頂いた。

この演習は、自分の「コミュニケーション」(質問技法)を他者に披露する場であり、同じく、自分が他者の「コミュニケーション」(質問技法)を観察することができる場でもある。

具体的には、相談員役が、グループメンバーの前で、限られた時間内に、利用者役の方に、質問を行い、与えられた課題を明らかにしていく。しかも、相談員役と利用者役には、それぞれ書記役が付いており、語り合った内容が記録されるとした。

グループ内での役割分担は、相談員役1名。利用者役1名相談者の書記1名。利用者の書記1名。観察者1名となる(4名の場合は観察者を抜く)。

ちなみに、この手法は、私が某県で介護支援専門員の実務研修や、専門課程研修の時に取り入れて、結構おもしろがられていた演習である。


【演習課題:利用者役の幼い頃の楽しかった思い出を明確にする 〜あなたの楽しかった思い出話をお聞かせください〜】

演習で行う面接時間は8分間とし、演習をふり返る時間を2分とり、合計10分で行う。


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●演習方法を案内する●



《演習方法》
@自分が相談員役になったときに、先に自分の名前を記入した用紙を、書記2名。観察者1名に配布する。

A司会(佐藤)が始めてくださいの合図で演習を開始する。

B書記の方は相談員役及び利用者役、それぞれが発した言葉をなるべく詳細に記録し、ため息や、笑い声、沈黙も記録する。

C利用者役は、相談員役の問い合わせに答えること。その時々の話によって、話し安い場合には、話を続けて構わない。逆に、「話したくない」部分は避けてもかまわない(できるだけ相談員役に協力的な態度で応じること)。

D相談員役は、(1)援助関係を構築しながら、(2)情報収集を行い、(3)課題を明確にする(相談者が十分に話せた。あるいは聞いてもらえたという気持ちになれるように展開していく)。

E観察者は、相談員役の手法を観察しながら、効果的な質問や、相談員役のとる態度行動の中で、良い所を書き留めること。また、この部分はこうした方が良いのではというところがあれば助言を書いて置く。

F相談員役の演習が終了したら、書記観察者が記載した記録用紙のすべてを相談員役に戻すこと。その用紙は各自持ち帰り、自分の質問傾向をふり返って見ても良いでしょう。


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●演習スタート!●



さてさて、こうして各グループの演習がはじまった。佐藤は、タイムを切りながら、各グループをめぐり、相談員役の後方に静かに座り、相談技法に耳を傾けた。

もちろん、他のメンバーは、佐藤メンバー(?)の侵入に気がつくのだが、相談員役の方は、演習に真剣に挑んでいるため、気づく方は少ないのだ。


「〜で、あなたの楽しい思い出は○○ということですか?」

「それは楽しかったでしょうね?」



などなど聞こえてくる。

佐藤は、心の中で「おいおい、質問者が利用者の感情を決めつけてどうするのよ?」とつぶやくのだが。

また、他のグループでは利用者役が開口一番「私には楽しかった思い出はありません!」と口火を切ってしまい、その後気まずくなり、質問がぎくしゃくしてしまうなんて場面もあった。

そんなときには、ふり返りの場面で、「相手が思い出した感情を決めつけないこと。そのような場合には、『その時あなたはどのような気持ちになりましたか?』とさらに質問を重ねてみること。

また、相手が楽しかった思い出がないと言ったときには、『よろしかったら、楽しかった思い出がないという理由をお聞かせください』などと、その気持ちを深く掘り下げてみても良いのでは無いかと助言した。


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●どう? 話は深まりましたか●



あるグループでは、「私は夏休みにおばあちゃんの家に行き、農作業を手伝うのが楽しかった」という答えが出たときに、『どんな農作業をしたのか?』『お弁当には何を持っていったのか?』、あるいは『その場には誰がいたのか?』などなど、その方が、楽しかった場面を打ち出してくれたのであるならば、その場面を更に広く広げることも大事であるということを説明した。

そう、今回の「(利用者役の幼い頃の)楽しかった思い出を明確にする 〜あなたの楽しかった思い出話をお聞かせください〜」では、楽しかった思い出「場面」だけではなく、思い出を明確にすること、及び思い出話を聞くことが目的なのだから・・・。

「○○が楽しかった」「○×が面白かった」だけでは、保育園や幼稚園子どもたちの感想と大して変わらないではないか(笑)。

せめて小学生の絵日記にもあるように、なぜならば「〜○×だったから」までを引き出せるようなコミュニケーションをはかっていただきたいものである。


●石原さんも興味津々●.jpg

●石原さんも興味津々●


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●演習に耳を傾ける佐藤●



まぁ、皆さんにとっては、(多くが)初めての体験で、それはそれは緊張されたことと思う。

そこで、最後に佐藤が参加メンバーの協力を得て、その方の「幼い頃の思い出」を引き出すことを試みた。

ここでは、自己紹介において、その方の「名前」(薔薇の名前?)がとても素敵であったため、ついつい、その名前の由来を明らかにする質問となってしまった(笑)。私は8分間の中で、様々な角度からその内容を掘り下げていった。

結果、その由来を明らかにする中でも、たくさんのエピソードがあふれ、隠れていた。私はもちろんだが、答えてくれたご本人も、2人の関わりを聞いていた参加者も、すべての人がほっこりとした気分になれたかなと思う。皆さんは佐藤の「面談デモ」を見ながら、少なからずこの演習の意義を理解していただけたようである。


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●参加者の協力を得てデモってみた●


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●利用者さんは同じようで同じではない●



後日、担当者から届いたアンケート結果は、

「他者の質問技法を観ることができて良かった」
「同じ言葉でも違った意味があることを知った」
「自分の話を書き留められることに抵抗があったが、終わってみてふり返ることができて良かった」
「事業所でも取り入れてみたい」


などなど。好評を得られて、佐藤としても良かったと思われました。

さてさて、これにて、相談員研修は終了です。今年は残暑と言うより猛暑が続いております。皆さんどうぞご自愛しつつ、ご活躍ください。


(米フロリダ州で、今度はビデオゲーム大会で敗れた参加者が乱射し、三人死亡のニュースが出た。銃規制に問題はその国の問題だが、自衛手段として規制しないのに、犯人に打ち返した市民の例はあまり聞かないが、気のせいだろうか? まぁアメリカでもふつう、家にはともかく、外に銃なんて持ち歩かないだろうけどな!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 22:17| 島根 ☁| Comment(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月03日

奮闘記・第1063回 研修会のツボ/東京都

●2018年● 東京都町田市

共催:町田市・町田市介護人材開発センター

2018年度 相談援助研修・初級編(第2回目)
『私のアセスメント・自己覚知 〜他者と交流し、自己理解を深める〜』



もう語るのもなんですが、暑いですね! 皆さま・・・大丈夫ですか(危ないのはこちらかも)。

さて、そんな中、この研修は、町田市町田市介護人材開発センターさんが共催して行っている研修である。しかも主任介護支援専門員の研修を受講するための通り道にある研修でもあるのだ。参加者は、相談員はもちろん、その多くが介護支援専門員である。

この研修は全3回シリーズで行われつつあり、今回はその第2回目第1回目の内容は前回のブログにて報告済み)。今回は、相談援助を行う自分自身をアセスメントして、自己覚知を深めようというものだ。

この日も、暑い暑い暑い暑い暑い中、会場には多くの方が集合してくださった。


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●いざ町田市へ!なーに都内ですからw●



【研修で行ったこと】
自己分析(交流分析のツールを使用して自己に気付く)。
自分で×とする部分を少しでも○に近づけるように意識する。


佐藤は、『[八訂]介護支援専門員基本テキスト』(介護支援専門員テキスト編集委員会 編)、長寿社会開発センター刊、2018 (第3巻)高齢者保健医療・福祉の基礎知識「高齢者福祉の基礎知識」のソーシャルワークとケアマネジメントの中の「相談面接技術」より一部を引用して資料を作成した。


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●町田市より激励を頂く●



そこには、対人援助を行う人の「価値観」が、その方が行う「相談面接過程を牽引している」とあった。

介護支援専門員のケアマネジメントのプロセスは、介護保険法の中で決められた多様な責務が継続するものであり、行わなければならないことが明確に規定されている。

しかし、相談援助自体は、行わなければならないことが、はじめから決められている(答えがある)のではなく、目的と関係性を熟慮して見つけ出していくものであろう。

ケアマネジメントのプロセスが業務として決定されているがゆえに、自分がなぜ、それを行っているのか、どのような方向へ向かっているかについて見落としがちになってしまう。

だからこそ、自分の中に、相談面接の全容を牽引する価値観を置くことによって、事務的な手続きも明確に行いながら、その本質をあるべき方向に向けて行くことが可能となる。

そのためには、自分を牽引する「エンジン」部分である価値観や倫理を、援助者自身が深く認識し、「エンジン」を常にメンテナンスする(常に見直していく)ことが大切なのだ。

そう、すべての対人援助を行う人は、はじめに自分の価値観(自分がどのような人間なのか)を認識しておく必要がある。確かに、相談面接の専門家と言われる「社会福祉士」の方々であれば、学校などで、様々な手法を体験し「自己覚知」に励んで来たはずである。

しかし、医療や福祉の現場で働き続けた人々に取っては案外この部分はスルーしている内容かも知れない。どちらも特殊な状態が一時的な場合であればしかたがないのかも知れないからだ。

そこで、今回は、自分の「価値観」を1人ひとりが意識できるように、(株)ヒューマンスキル開発センターが開発した交流分析ツール「エゴグラム・ストローク」表を使用して、皆さんに自己分析をして頂いた。


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●用紙を配布する●



手始めとして、皆さんに「自分はどのような人間なのか」を、5分間自分と向き合って「私はこのような人間である」を箇条書きに書き出して頂いた。

例えば、私は優しい。何事にも控えめ。短期。人には親切にしてあげたい。1人仕事が好き。片付けられない。などなど。30秒に1個書ければ最低でも10個は書けるはず・・・ハハハ。

佐藤は皆さんが自分と格闘している間、会場をめぐりみなさんの書いた文字を見て歩いた。

ある方は、小さい文字で、点々と。ある方は大きな文字で、ずっしりと。またある方はb振りながら、書き進めていた。また、中にはなかなか書く事ができずに「難しい」とこぼす方もいた。

そうこうしているうちに、タイマーが終了時間を告げる。


そこで佐藤は、皆さんに、

「自分が書いた自分」を眺めて見て、「良いと思うところには○印。駄目、嫌いだと思う部分には×印、どちらとも言えないと思う部分には△印を付けてください」

と伝えた。そして、それぞれの数を数えて頂いた。

その上で○印×印のどちらが多いのかを、それぞれ挙手して頂く。すると、何と言うことか、自分が書いた自分に×印を付けた方が多かったのだ(笑)。ひゃ〜い。もしかしたら、物事を見る目が厳しい方が多いのかな。

ただねぇ、自分を表現する時に、×印の部分しか思い浮かばないっていうのは、つらいのではないか?

×(バツ)探しをする方は、知らない間に相手に対しても×(バツ)探しをしがちですからねぇ。それではもったいない。

昔から、長所と短所は裏表というように、自分が×印としてとらえた事柄を○印の言葉に置き換えてみることも重要なこと。また、常に、いいとこ探しをするように心がけることも対人援助職には必要なことなのだ。・・・人は、そうそう、いいことばかりないものなのかも知れないからね(笑)。


●では、自己と向き合いましょう●.jpg

●では、自己と向き合いましょう●



さてさて、その後エゴグラムや、ストロークの図表を作成して頂き、資料に基づき解説を行った。

皆さんが描いたエゴグラム表はどのようなものだったであろうか。親の影響を受けて自分の中に取り込んだ、批判的ペアレンツと、保護的ペアレンツの割合はいかがであろうか。

両者がバランスがとれているとよいのだが、いずれかが極端に高い、あるいは極端に低いと、高い方のエネルギーだけが働き、偏ったものの見方をしてしまうかも知れない。

また、チャイルドのエネルギーはいかがであったろうか。こちらも、緩やかなカーブを描いていればよいのだが、いずれかの子どもが突出していると、そのエネルギーが強く働き、歪んだ物事の見方とらえ方をしてしまうかも知れない。

ただ、この自分の中にあるペアレンツチャイルドのもつ特徴を理解しておくことも重要なこと。これらの特徴をつかむことによって、「なぜ、こうなってしまったのか」と悩むことは少なくなるかもしれないのだから。

さらに、唯一この親からの影響を受けないで、自分で育むことができるものがある。それが、アダルト(成人)なのだ。

佐藤は資料の中で、低い部分のはぐくみ方を説いた。成人の物事の見方とらえ方考え方を育むためのコツとしては、自分の「言いたいことやしたいこと」を文書にして書いてみる。

あるいは、他の人なら、「どう判断し行動するか」を考えてみる。または、相手の話を鵜呑みにしないで「相手の話の内容」を確認してみるなど。

さらに、感情に揺り動かされるのではなく、「計画を立てて行動する」ように意識してみる。または、「自分の行動に無駄がないか常にチェックする習慣を付ける」などなど。

さてさて、次はストローク表について。TA(交流分析)理論の中にストローク(Stroke)ディスカウント(Discount)の理論がある。ここではこのストロークとディスカウント理論をもとに、自分の傾向性をみて頂いた。


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●この部分は自分でそう思っているだけかも●



「ストローク」とは
「相手(あるいは自分)の存在・価値・行動を“認めている”ということを伝える、何らかの行動や働きかけ」である。つまり、自分が自分の存在・価値・行動を認めているかも自分が描いた図表から捉えることができる。

「ディスカウント」とは
「相手(あるいは自分)の存在・価値・行為について値引く」ことである。相手(あるいは自分)についてバカにしたり、軽く見たり、無視したり、否定したり、排除したりするこころのメカニズムと、それが表面化した言動すべてなのだ。

そう、このストローク表は、皆さん1人ひとりの、他者(自分自身)とのかかわり方を図表(数値)で表しているのだ。

他者と積極的にかかわる傾向性はどうか? 自分が現在働いている環境の中で、自分のことをどのくらい認めてもらっていると思っているか? また、自分自身が自分自身の存在価値をどのぐらい大事にしているか? はたまた、他者に対して「肯定的ストローク・否定的ストローク」を効果的に発信しているかどうか?

さらには、他者からのストローク(感謝及び苦情)を素直に受け取ることができるのか否か? さらには、自分の「できることやできないこと、あるいはして欲しいことなど」素直に他者に伝えることができているか? などなど。

皆さんが、図表を作成する間、佐藤は会場をめぐり皆さんが書かれた図表を眺めて見た。するとどうだろうか。自分自身の存在価値をディスカウントしている方が多くいることがわかった。

ちょっと、ちょっと、相談援助や、対人援助をする人が、自分が自分の存在価値をディスカウントしてどうするの? 利用者や家族は誰を頼りにすれば良いのか(笑)。

まぁ、日本には、「謙譲の美徳」という考え方もあり、自分より他者をたてるという考え方が根強く存在していますからねぇ。言葉の中にも、(使えるかはともかく)尊敬語・謙遜語があるし・・・。

ただ、これは物事の考え方や行動の仕方であって、根っこの所では、自分の存在を大事にした上で、他者を敬おうという考え方が存在しているのだと思う。

なかなか、そのような思いはやはり言葉として表現されていないので難しいことなのかも知れない。

だとしたら「自分の存在価値を認める」という考え方や働き方を意識しないとねぇ。そのためにも、自分が、いま、ここにいる自分自身を愛おしく思い、大事にしないとね。人間は自分を愛するしか分しか他者を愛することができないんですって!


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●これにて解説は終了●



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●最後にグループ内で語り合う●



さてさて、国はいずれは介護支援専門員の働きに対して、利用者から負担して頂くことを真剣に考えているようだ。そう、相談援助の分野にも明るい光が差し込んできているともいえるし、人によればそうでないとも。

いよいよ、介護支援専門員自身が、自分の能力「何がどのようにできて、何がどのように、なぜできないか?」を説明して選択して頂く時代がやって来るかもしれないのだ。

その時代を見据えて、今だからこそ、自分自身へのストロークを満杯にしておくことは大事なことであろう(「私はこういう人間だ」において、○印を増やすこと)。


さてさて、これにて第2回目の研修は終了です。

相談援助の研修という割には、佐藤が話している時間が多いような(反省)。

いやいや、大丈夫? 次回は皆さん1人ひとりが主人公。たっぷり、相談援助の醍醐味を味わって頂きますから。どうぞ、次回も楽しみに参加してくださいませませ!


迷走台風が去り、再び猛暑がやってきちゃいました。なんだか日の出が遅くなり、日の入りが早くなってきたような・・・。

暑くても、うっかり電車の座席の下にはさまらないようにご注意ください。危険は思いもよらないところにこそあります。皆さま、引き続きご自愛ください。ではまた!



(岐阜県多治見市で、今年3度目の40℃超。これはもう災害認定レベルに違いないのだが、熱中症対策が抜群の街で被害が少ないらしい。やはり人間ってすごいのかも!To Be Continued!!)

posted by さとうはあまい at 16:46| 島根 ☀| Comment(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする