2018年04月07日

奮闘記・第1054回 研修会のツボ/東京都

●2018年● 葛飾区&江戸川区

訪問介護事業所連絡会研修

「自立支援のための見守り的援助」



またまた、皆さまお久しぶりです!

いやいや、今年は、の咲くのも散るのも、早いこと早いこと(笑)。

おととい、上野公園を通り抜けたところ、桜の樹の下(ポツンと八重桜は咲いておりましたが)で、罰ゲームのように座っていらっしゃる方々がおりました。そう、もはやすっかり青々とした桜の樹の下ですからねぇ・・・。それでもやりますか!という感じですが(大きなお世話です!はい)。

まぁ、例年この時期に満開の桜の樹の下で会社で宴会をして楽しんできたのでしょうね。でも、なかなか、自然は人間の思うようにはいかないもの。

中には「人生ゲーム」をやっている団体もありました。まさにこういうのも人生そのものです。楽しいときもたくさんありますからね! 仕方がないです。

さてさて、いよいよ訪問介護事業所の方々から研修のお誘いを頂きましたよ。佐藤の専門の原点は、こちら訪問介護なのです。今回は葛飾区江戸川区で行った同内容の研修会のツボです。

今回の介護報酬の改定での《訪問介護のポイント》は、なんといっても、「生活援助」とされている援助の中に、本来は「身体介護」である自立支援のための見守り的援助が含まれているという指摘があること、そこで見守り的援助を明確化するというのだ。

おお、それは素晴らしい! 佐藤が、平成17年に介護福祉士学会にて、動画を用いて発表した、ずばり、《勝浦さん事例:洗濯物を一緒に干すこと生活援助と身体介護》の内容が着目されたということになるのだ。

それならば、ここが訪問介護事業所の踏ん張りどころではないか! 

そのこともあり、今回は、葛飾訪問介護事業連絡会さんから、そういう法改正について、話してほしいということであった。すると、江戸川区訪問事業所連絡会さんからも、同様の話を!との連絡があったとのこと。

そこで年度末に開催の運びとなった。こういうことは、その組織の強みが伝わってくるよね。なんと、葛飾区は会場定員を上回り、江戸川区でも70名を超えての参加者であった。いや有り難いですねぇ。

佐藤は葛飾区でも、江戸川区でも、以前にサービス提供責任者向けの研修を担当させて頂いた。葛飾区の参加者は多くが顔見知りで、江戸川区は久しぶりであった。

今回の研修は、佐藤にしては珍しいスクール形式での講義となった。


●亀有香取神社から始まる(笑)●.jpg

●亀有香取神社から始まる(笑)●


●さすがは亀有のゲーセンです●.jpg

●さすがは亀有のゲーセンです●



【研修で行ったこと】
(1)訪問介護の介護報酬改定のポイント
(2)自立支援のための見守り的援助を明確化する。

1.訪問介護の介護報酬改定のポイント
今回の訪問介護の介護報酬改定では、身体介護生活援助の2区分であった。今回はこの生活援助の報酬は、軒並みダウンである。

20分以上45分 未満が183単位➡181単位。
45分以上225単位➡223単位。

これに引き換え、身体介護では、

20分未満が165単位➡165単位変わらず。
20分以上30分未満は245単位➡248単位。
30分以上1時間未満388単位➡394単位。
1時間以上1時間30分未満564単位➡575単位。
以降30分ますごとに算定 80単位➡83単位。
生活援助加算67単位➡66単位。

これだけを見ても、もう「生活援助」に関しては、介護福祉士等の有資格者の仕事としては、考えていないことが明白だ。

その証拠に訪問介護事業所における、さらなる人材確保の必要性を踏まえ、介護福祉士は「身体介護」を中心に担うこととした。


●葛飾区にて介護報酬改定について説明●.jpg

●葛飾区にて介護報酬改定について説明●


●ヘルパーのしている援助とは何か●.jpg

●ヘルパーのしている援助とは何か●


●葛飾区で解答例を配布する●.jpg

●葛飾区で解答例を配布する●



そして、「生活援助」中心型の援助は、人材の裾野を広げて、担い手の確保を行うとして新たな研修制度を設けるとしているのだ。そう簡単に拡がればいいが。裾野のほうがより狭くなると不安定な花瓶みたいになりかねないのだが・・・。

また、訪問介護事業所の指定基準の人員配置基準も、この研修を受けた人々が2.5人いれば良いというのだからなんともかんとも驚きである。まぁ、その0.5人!が2人になるか3人になるかだけでも、えらく違うことになるのだが・・・。

さらに、この「生活援助」を担当するのが、たとえ介護福祉士であっても報酬は変わらないとしている。それならば、ヘルパー2級制度をなぜ辞めてしまったのだろうか? 全く場当たり的なやり方。まさにお役所のすることはこんなことの繰り返しだ。

愚痴を言っていたら先へ進まないからこの辺で次へ移る。実はここからが本題なのだ。


●会場の江戸川区総合文化センターに入る●.jpg

●会場の江戸川区総合文化センターに入る●


●近くの新小岩香取神社にも顔を出す(笑)●.jpg

●近くの新小岩香取神社にも顔を出す(笑)●



2.自立支援のための見守り的援助を明確化する
これは、まさに、『老計第10号』の身体介護における「1一6 自立支援のための見守り的援助」の明確化である。

(『老計第10号』って何?という方は、ここでまた説明すると先に進まないので、ネットでまず検索してみてくだされ。)

訪問介護計画の中で、いかに訪問介護員が自立支援をしているかを明確にするためには、訪問介護員自身が、自分している「どの部分」が利用者の自立支援にあたるかを理解している必要があるだろう。


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●江戸川区での研修は久しぶり●


●江戸川区は会長さんのあいさつでスタート●.jpg

●江戸川区は会長さんのあいさつでスタート●



そこで佐藤は参加者に問いかけた。

「皆さんのしている自立支援とは何か?」と。

すると呪文のような、あの言葉が聞こえてくるのだ・・・。

「利用者のできるところは、利用者にして頂き、できないところを支援する」と。

そうそう、まぁ確かにそうなんだけど、これではヘルパーのしている援助がわからないでしょう? もし、わかるんなら、ここまで訪問介護がジリ貧にならないわけだから。

●皆さんのまなざしが痛いぜ●.jpg

●皆さんのまなざしが痛いぜ●



実は、この言葉通りに捉えると、利用者は1人でできるところをやり、ヘルパーは、本人のできない部分のみを黙々としているかのように思われるだろう。

えっ! そうじゃないのかって?

ハハハ。ヘルパーは、実は、利用者さんのそばに付き添っているときに、ただ、ボーっと付いているだけではなく(いや、そういうのもいるけど)、実は、東で、利用者さんが行っている動作を見れば、していることを「すごいね!」と褒め称える。

また、西で、できそうなことにチャレンジしている利用者さんの姿を見れば、「もう少しですよ! 頑張りましょう」などと励ましている。

そう、東へ西へと、頑張ている姿にエールを送ったり、また、協力動作があれば、感謝して、労をねぎらっているのだ。

それでも、やはりできないことはある。

それを十分踏まえた上で、本人ができないところを本人に「どのようにしたら良いか?」を伺い、そばにいて頂きながら、「これで良いですか?」と本人の意向を伺いながら、本人が「自分でしたような気持ちになれる」支援をしているのだ。

これは、真っ当なヘルパーとしたら、ごく当たり前の行為であろう。これらの関わりが利用者さんの意欲を向上させて、やる気につなげているのだ。そう、人は誰かに認めてもらったときにさらなる生きがいを感じるものなのだ。


●生活援助、それとも身体介護か●.jpg

●生活援助、それとも身体介護か●



一方、「身体介護」の報酬は、わずかだが上がっていた。であるならば、現在「生活援助」で提供している援助に「身体介護」が含まれているかいないかを検証することが必要なはずだ。一緒くたにして「生活援助」ではおかしい。

すると、みなさんは大きくうなずかれている。さてここで演習である。

自立支援のための見守り的援助を「掃除」で文字化してみましょうと、皆さんに考えて頂いたが、江戸川区では時間の関係でそこまでは進められなかったが・・・。

最後に、佐藤が解答例を示して解説した。

例えば、利用者さんに「どこからするか?」と聞くという行為は、利用者さんに、これからすることを説明して、本人の意向を把握して手順を把握する。もくもくと作業を進めるのではなく、掃除機をかけることを伝え断りを入れて窓を開ける、とか。

利用者さんにそばにいて頂き、自分の希望を伝えて、指示を出して頂く、とか。もちろん利用者さんに、協力動作を求めたら感謝を伝えることも明記しておきましょうね。


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●解答例を読み上げ解説する●



参加者からは、「ふう。これで身体介護になるというわけね!」とやり方を理解され、安堵の声が聞こえてきた。そう。ヘルパーのしていることは、本来、奥が深いのだ。だからこそ、そこまで見える化をしないといけない。

以上で、熱い研修会の報告を終えたい。

さてさて、皆さんから新たな年度が始まりましたねぇ。過去ばかりどうこう言っても、仕方がありません。それはそれ、これから前を向いてはりきりましょう。皆さま、ご自愛ください!



●夜間くら寿司風景(笑)●.jpg

●夜間くら寿司風景(笑)●


(どっかの大統領が不倫の口止め料に約1400万円を支払ったのも、某ポルノ女優が受け取ったのを、某大統領がその支払いを知らなかったというのもわかる。真偽はともかく、彼の人格に最高権力者としての品格はゼロである。まさに「永久のゼロ」って感じだな!To Be Continued!!)
posted by さとうはあまい at 00:16| 島根 ☁| Comment(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする