2020年10月23日

奮闘記・第1110回 録画研修のツボ/東京都

●2020年● 東京都千代田区

株式会社日本能率協会総合研究所

「介護記録法の標準化調査研究事業」
〜介護記録の目的と意義について〜


厚生労働省では、老人保健健康増進等事業の「介護記録法の標準化調査研究事業」を行っております。昨年度の調査研究は、株式会社NTTデータ経営研究所さんが行って、すでに報告書を出していますね。

今年度は株式会社日本能率協会さんが引き継いだそうです。今年度に行う調査研究は、次の通りです。

『介護現場における日々の介護行為の記録については、統一的な記載方法が存在せず、叙述的な内容が多く、分析が難しいなどの指摘があります。また、項目立てられた記録法の導入が介護業界では進んでおらず、標準化に向けては、各記録法の実際の現場でのメリット・デメリット、その導入プロセス、導入にあたっての課題等を詳細に把握する必要があります。』

(そう・・・・。)

そこで『本事業では、項目立てられた介護記録法を採用していない介護事業所等に対し、項目立てられた介護記録法を実際に導入し、その導入過程における課題や導入による効果を把握するための試行調査を行い、介護記録法の標準化に向けた検討を行うこととしております。』

なるほど。

担当のO氏は、調査研究でコロナ禍の中、試行錯誤を重ねていく。この調査研究を行うにあたっては、担当者は、東京福祉専門学校・白井孝子先生に相談され、佐藤を紹介して頂いた。

その関わりの後、佐藤に再び相談が来ました。

介護事業所向けに介護記録法を導入し、調査研究を行うにあたり、指導者向けに「介護記録の目的と意義」について講義をしてほしいとのこと。しかも、このコロナ禍の中ゆえ、講義は録画で配信するというものでした。ハイハイ。承りました。

こういうご時世ですし、対面研修ができないのは、仕方がありませんよね。でも熱く語れないのは非常に残念ですねぇ。とは言え、このような調査研究の一翼を担えるのならば!と張り切って資料を作成いたしました。


録画当日、近くの幸稲荷神社を参拝(大吉)。そんでもって、迷い道くねくねと株式会社日本能率協会さんに到着! 正面でO氏を呼び出して、スタジオに潜りました。


●近くの幸稲荷神社に参拝●.jpg

●近くの幸稲荷神社に参拝●



●総本山に到着●.jpg

●総本山に到着●



●到着の合図●.jpg

●到着の合図●



◆録画しちゃいました内容◆
(1)介護記録の目的・意義について
(2)介護記録にあたっての必要な視点
(3)事業所・施設における教育方法



1.介護記録の目的・意義について
@ 利用者が生きた証となる。
 利用者が、その時々の生活を振り返り、今後の目標を自ら考えて頂けるよう活用する。

A 介護チームの連携における情報の共有化と従業者の資質向上につながる。
 経験の浅い職員が先輩職員から観察すべき内容や援助内容を学ぶ機会となり、継続した援助が可能になる。

B 正当な介護報酬を得るための証拠となる。
 1人の利用者に対して、介護計画に位置付けられた支援を実行した証となる。

C 介護の専門職として多職種への情報提供と連携を行う。
 介護及び医療を担う多職種においてのアセスメントにおける基礎情報となる。

D 事故及び苦情防止に活用する。
 すべての支援者が、利用者の尊厳を保持し、事故予防に努めている証となる。


●録画の打合せ●.jpg

●録画の打合せ●



2.介護記録にあたっての必要な視点
   〜介護記録の統一を図るために〜
@ 介護記録の目的や意義をしっかり伝えましょう。

A 各事業所の理念や方針を伝えましょう。

B 各事業所で統一した記録を残す仕組みを考えましょう。
 〜そのためにも記録マニュアル作成は有効なのです〜

佐藤は、ここに重きを置いて、資料別冊には、マニュアルとしても利用できる内容を挿入して具体的に説明を行いました。

具体的には、介護の展開(PDCA)は、計画・実行・チェック・改善(再計画)の流れを繰り返していること。

そこで職員には、当該事業所において利用者にサービスが提供されるまでの過程を理解して頂くこと。

その過程を理解することで、職員が1人ひとりに必要な支援を提供できるようになること。

さらに職員には、ケアマネジメントマニュアル(計画作成の手順)を使って、事業所での流れを説明することが重要であること。

また、このときに帳票類を用いて、使用勝手を説明すると、理解が深まるということ。

などなど。一方で、介護記録の書き方を統一できるように凡例集をマニュアルの後方に挿入することや、業務マニュアルに記録を書く時間を設定することなどについて案内しました。


●撮影のセッティング(一期一会?)●.jpg

●撮影のセッティング(一期一会w)●



3.事業所・施設における教育方法
@ 職員みんなが「赤ペン先生」になる。(記録の書き方研修20〜30分程度を定期的に開催します。)
 @)事業所内の、介護記録からランダムに帳票を引き出して、それを事例とする。
 A)記録者名は見えないように加工し、指導者は、事前に自分なりに赤ペンを入れ記録の解答例を作成する。
 B)修時間には、最初に5分間程度、参加者に「赤ペン先生」をして頂く。
 C)次に2〜3人(多くても5名程度)で10分間語り合って頂き、記録例を作成。
 D)その後、5分程度かけてグループ発表を行い、参加メンバーで共有する。
 E)最後に、指導者の解答例を配布して講評を行います。このときには、良かった点を伝えるようにする。

 このような研修を繰り返すうちに、より良い記録が書けるようになってくるのです。ここでのポイントは、指導者が解答例を出すという部分。

A より良い記録を書くために、ケア方法を統一する。
 @)今まで述べてきたように、介護職員が個別の利用者に行う援助は、介護計画書及び個別援助計画書等に則って行われている。
  これらの計画書は詳細なアセスメントをもとに作成され、本人のしていることや、援助すればできること、援助しても自分ではできないことを明確化している。
 A)それでも体格差や個々の介護技術の未熟さから、ケア方法が乱れてしまうこともある。
  そのため、特に問題が生じる個別の利用者に対しては、それぞれの手順書などを作成する。
 B介護職員の能力を頼りに、利用者に対するケア手順を作成していくのも、ひとつの方法である。

B 定期的に事業所内で記録の書き方研究を発表する
 @)介護記録の標準化を考えるときに、様々な方法を導入しても、導入後一定期間をおいて、そのやり方の評価をしないと導入した意味がありませんね。
  また、導入しなくても、職員に介護記録の重要性を意識して頂くことは必要でしょう。
 A)そのための機会として、職員を組織化(フロアやユニット)して、定期的(年1回程度)に研究発表をする機会を設けることも効果的だと思います。
 B)もちろん優秀な成果発表をしたグループにはご褒美をあげたいものですね。
  このような取り組みが職員の士気を高め、さらには介護記録も充実にも繋がっていくのではないでしょか。

さてさて、今回、試行調査に関わる皆さまは、介護記録について改めて様々なことを考えることとなると思います。

そこで、今回の経験を生かして、今後もこのような視点でより良い記録、そして、さらに利用者に寄り添うケアの実践につなげて頂ければ喜びます

国も、ようやく、介護施設内において利用者と家族の面会を条件付きではありますが行っても良いとしましたね。

そんなこんなで無事・・・ではないが撮影は終了!(訳あって後日撮り直しだw)


●さあさあ撮影開始!●.jpg

●さあさあ撮影開始!●



さて、いろいろございましたが、寒い季節に向かい、風邪やインフルエンザなど、コロナ以外の感染症にも気配りが必要ですね。皆さま健康に過ごしましょう! ではまた。


(To Be Continued!)
posted by さとうはあまい at 13:15| 東京 ☁| Comment(0) | 録画研修のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月06日

奮闘記・第1109回 研修会のツボ/東京都

●2020年● 東京都北区某所

町田市介護人材開発センター&町田市・共催

「専門職としての相談援助とは」
(第2回&第3回)


皆さま、お久しぶりです。さて今回は、町田市介護人材開発センターさんのWEB研修のお話です。

この研修は、町田市介護人材開発センターさんと町田市との共催で、相談援助業務に携わる人々に対しての相談援助技術のスキルアップを目指し、研修を行っています。

また、「相談援助」技術が必要とされる相談職の方々向けに開催されている初級研修で、主任介護支援専門員研修の受講を目指している介護支援専門員には、この研修を受けることが必須条件となっています。


そこで、研修は全3回シリーズで開催され、すでに第1回については、当ブログ第1107回にて報告済み。ところが、ハハハ、なんと、第2回をこのブログで報告する間もなく、先日すでに第3回が終了してしまいました。


そこで、ここでは第2回を軽く流しw、第3回を中心に報告致します。そうそう、なかなか、というか某感染症がおおむね収束しないため(してる・・・と言えばしてるのですが・・・)、この研修はWEB研修で開催されました。


とは言え、相談援助の研修をWEBにて執り行うということは、困難なことであります。しかし、この国難にあたって、しばらくはしょうがないでしょうねぇ。

なんせ、グループ演習を通して、他者とかかわり、お互いのスキルを高めようとしても、相手の気配(感情)を感じることができないのですもの。まぁ忍びじゃないんだからねw。

と言いつつ、やるからには全力を注がねばいけません。そうしてなんとか参加した方々の協力のもと、無事に全3回を終えることができました。


この研修でやれたこと

第1回は、相談援助の展開(PDCA)と記録 〜バイスティックの原則について〜
第2回は、私のアセスメント・自己覚知 〜自己理解を深める〜
第3回は、コンセンサス演習・他者と相談し、物事を見極めるときの態度や行動を学ぶ〜


第1回目は、グループワークを取り入れて行いましたが、第2回目は2時間めいっぱい自分と向き合う時間としました・・・・というかかかっちゃいました。

自分と向き合うツールは、(株)ヒューマンスキル開発センターさんが、作成したエゴグラムとストローク表を使っております。

まずは、皆さんに、自分が自分のことを「どのような人間であると」とらえているかを文章にして書き出して頂きました。

次に、自分が書いた文章を眺めて見て、「自分の良いところだ」と思う文章には丸印を、これはダメ、良くない部分と思う文章にはバツ印をつけます。


その後、エゴグラム・ストロークを作成して、自分のパーソナリティーを自己分析して頂きました。

通常であれば、皆さんが作成している図表を見ながら、随時コメントすることもできるのですが、今回は皆さんがどのような図表を作成したかのかもわからないまま、資料に基づいて解説を行うのみとなってしまいました。

その分、佐藤は今回の資料は、いつもと違い、読んでわかる式(通常は口頭で説明)に作成し、1人でもグラフを作成できるように配慮しました。作成には手間取られた方もいたようですが、大半の方は図表を完成することができたようです。よかった。


佐藤がこの第2回の研修で伝えたかったことは、対人援助職として、まずは自分自身を大切に取り扱うこと


なんせ、対人援助は、自分自身に余力がないといけません。余裕がない状態では、相手に対しての支援がうまくいくはずがありませんからね(笑)。

そもそも、支援者にゆとりがない状態で援助をして頂くのであれば、利用者サイドからすれば、気が引けてしまうかもしれません。


対人援助者として、自分が他者とどのように関わる傾向にあるか、また、相手からは、どのようにみられるかということに気づくことも大切なことなのです。

研修後に届いたアンケートには、それぞれの「気づき」が書かれており、佐藤の不満はともかく、皆さんは自己理解を深めることができたようで、安心致しました。

佐藤の対人援助研修にはつきものの、『星の王子さま』に登場する、「象を飲み込んだヘビ」君の話題は今回も印象的だったようです。

いよいよ、第3回(最終回)の研修。


本来であれば、この研修は、お互いの質問技法を披露して、様々な気づきを深めるというダイナミックな研修ができる・・・はずでした。しかし、再三触れているように、今回は集合(対面)研修ができません。

佐藤は、日ごろから相談援助職ならば、他者と意見一致をはかる(コンセンサスを得る)ことは重要な課題と考えております。

そこで、WEB上ではありますがグループになり、お互いの考えや意見を伝え合い、グループとしてひとつの方向性を出すという演習を行いました。

今回の題目は「南極観測隊の輸送作戦」です。

はじめに、佐藤が問題を読みます。次に10分間の間で、1人ひとりがその課題を考え、自分の意見をまとめます。

この時に、なぜその品物を選び、そのような順位付けをしたかのか、その理由付けを書いておくように伝えました。

その後グループに分かれて、各グループ内で課題解決に向けてコンセンサスを得るという体験をして頂きます。

はじめに、皆さんは、佐藤が出した課題が、皆さんの日常から離れ内容だったため(そりゃそうでしょう)、何をどうしたら良いか、戸惑いもあったようですね。
それでもいざグループに分かれて、話し出すと・・・・・w。

佐藤は、例によって、各グループにフレームで入ったり出たりすることができます。残念ながら、皆さんに寄り添うことはできませんが、それでも皆さんの会話は聴くことができました。これがまた楽しい!

今回は司会進行や書記は決めず、発表する人のみを決めました。さてさて、どのような演習になるのやら?


まずは、音声について。

音声の取り扱いはグループによって様々です。ZOOM会議同様に、自分が話す時だけミュートを解除するグループもあれば、参加者全てのミュートを解除して語り合うグループもありました。

まぁ、集合研修の場合では、ミュート解除なんて作業はなく、お互いの話すスピードと間の取り方で次々と語り合うことができるんですが・・・・。

「その壁」が意外に厚く、議論の妨げにもなっていたようにも思います。まぁこれは慣れれば済む問題というよりも、諦めないといけない問題なのかも知れませんね。


次に、課題の取り組み方です。

様々な条件が考えられる中、いろいろなシチュエーションを想定しつつ、話は進んでいきます。いや、そうかと思うと、まずはお互いが描いた順番を伝え合う作業をするグループもありました。この演習は1時間かけて行います。


佐藤はいつもの「豚さんタイマー」で時間をはかりながら、「残り30分!」「弁士中止w」を伝えていきました。

このタイムを伝えるということは、皆さんの能力に炎を燃やしたようです。話し合いはどんどんヒートアップしていきました。

やがて、1時間が経過した時点で、有能事務局の宇田川さんに、「グループを解除」して頂き、再びひとつのルームに集まりました。そして、2つのグループに発表して頂きました。


そして、佐藤から「正解」を伝えたあと、再度グループになり、「振り返り」をして頂きました。

「振り返り」を行うグループを眺めていくと、皆さん笑顔で語られているのが印象的でした。きっと、通常の対面研修では経験しにくい、過酷な演習(笑)から解放されて「ホッと」したのかもしれませんねぇ。


最後に講評を伝えました。

今回の演習は、実は「順位の正解率」は二の次で、皆さんが、いかに「他者と意見一致をはかろうとしていた」のか。そう、「はかった」ではなく、「はかろうとした」かです。それが重要なポイントなのです。

自分は、積極的に議論に参加したでしょうか? 他者が話しているときには聞く姿勢を示していたでしょうか? また、賛成を表明するために、手をあげたりうなづいたりしたでしょうか?

佐藤が、グループを移動している時に、積極的に話ができたグループは、体が前のめりになって(顔がアップ!)、参加者が笑顔で話していたのが印象的でした。

それとは対照的に、なかなかカメラの方を見ずに、自分の手元ばかりを見たり、他者が話していても、「うん」とも「すん」とも反応しなかったり・・・。

もちろん、初めは1人ひとりの表情が硬く、なかなか、話が進まないグループも時間経過とともに話せるようになったようですが・・・。

そうそう、そこが重要なポイント。


まずは、自分が話しやすい雰囲気を出さないと・・・。誰かが、何とかしてくれるであろうというのは、子供の考えでしかありません。

そのためにも、自分自身の存在価値を自分が大事に取り扱って、「他者(利用者及び家族)の力を頼りに、この難題を一緒に乗り越えよう」です。まぁ、綺麗ごとにもなりかねませんが。


相談援助職は、ずばり「道先案内人」役です。迷っている道に明かりをともす人でもあるのです。どうぞ、自分自身に、肯定的ストロークを与え、より良い支援を構築してくださいませ!

今回はお会いすることはできませんでしたが、また、どこかでお会いできるといいなぁと思っております。くれぐれも例の感染症に気をつけてください。

皆さまお疲れさまでした。そして有難うございました! 



【ZOOM研修って、発信するほうもこんな感じ写真集w】


●おや、時間です。ネットにつなぎましょうか●.jpg

●おや、時間です。ネットにつなぎましょうか●



●家ですから、佐藤手作りの昼食です●.JPG

●家ですから、佐藤手作りの昼食です●



●事務局さんもスタンバイOK●.JPG

●事務局さんもスタンバイOK●



●画面越しでも笑顔にはなれる・・・●.JPG

●画面越しでも笑顔にはなれる・・・●



●お疲れモードの佐藤w●.JPG

●お疲れモードの佐藤w●



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●最後の締めを乗り切る佐藤●


(To Be Continued!)

posted by さとうはあまい at 14:57| 東京 ☀| Comment(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月29日

奮闘記・第1108回 録画研修のツボ/東京都

●2020年● 東京都千代田区

録画研修も始動しました!

〜コロナ禍でもTSKは営業中!!〜



佐藤は、お茶の水ケアサービス学院さんでも研修講師を務めてます。こちらでは、学院本部はもちろんのこと、様々な地域へ出向いて、多様な種類のセミナーの講師を勤めたりしておりますよ。

こちらでは、その一方で事業所と年間契約を結んで、研修をビデオに撮影し、ネット配信を行っております。これならば、研修になかなか参加できない職員にも、ビデオを通して学ぶ機会を提供でき、様々な形でスキルアップを目指す方々を支援しております。


さて、佐藤が今回こちらで担当するのは、もちろん、訪問介護のサービス提供責任者向けの内容や介護記録の書き方などの研修です。

でも、今年度も通常であれば、おそらく、福岡・大阪・名古屋・宮崎・広島などの現場へ出向いて、その地方で働く人々と直接会って講義演習を行う・・・・はずでした。しかし、しつこいコロナ禍のため、講師も会場に出向くことが難しいのが現状です。

ところが、意外にも、とある日にお茶の水ケアサービス学院さんの研修室で、ネット配信用のビデオ教材を収録することになりました。

事前に事務局との相談で、研修内容は各30分程度のものを、5〜6回に分けて撮影することになりましたが、これがなかなか大変。佐藤はそれに合わせて資料を作成し、衣装を準備しましたw。

こちらに、ビデオ収録した内容をあげておきましょう。


◆第1回「生活機能の維持向上を意識した訪問介護計画書の作成法」
 目的:居宅サービス事業所の果たす役割を明確にする。

◆第2回「居宅サービス事業所のPDCAを理解する」
 目的:サービス提供責任者の業務と責務を理解し、役割を果たせる。

◆第3回「訪問介護の展開と具体的な対応方法」
 目的:その時々に必要な帳票と記載する内容を理解し記録できる。

◆第4回「自立支援・重度化防止のための見守り的援助」
 目的:ヘルパーのしている援助を可視化できる(前編)。

◆第5回「自立支援・重度化防止のための見守り的援助」
 目的:ヘルパーのしている援助を可視化できる(後編)。

◆第6回「介護記録の書き方」
 目的:介護記録を生活機能の言語を用いて振り分けて記録する。


とこんな具合ですw。一挙にやるのと違って、小分けにやるとこれがまぁ意外と大変でした。

収録日には、弊社からは営業部長・キモリほかwと伺いました。そして、お茶の水ケアサービス学院代表取締役(ジン)さん、事務局大谷さんと再会しました。

お互いの無事(?)を確認し合い、コロナ禍での事業展開の難しさについて情報を共有しました。


一方、佐藤は1日で数本分のビデオを撮る(半沢直樹?)ということで、その都度、衣装交換ができるように数枚の洋服を持参していきました。

会場には、今回ビデオを撮るために、イサオスタジオ(千葉県習志野市)さんから丸山氏がカメラマンで、佐藤にマイクをつけたり、チョコチョコ動く佐藤をカメラでとらえて頂きました。


●マイクを装着する丸山氏●.jpg

●マイクを装着する丸山氏●



●撮影開始!●.jpg

●撮影開始!●



ビデオといえば、コロナ禍で各種の研修の多くが延期や中止になってしまったため、佐藤はYouTubeにて、快傑!ちよみちゃんねる佐藤ちよみチャンネル」を開設し、動画を配信してきました。


【YouTube:「佐藤ちよみチャンネル」への道しるべ
https://www.youtube.com/channel/UCvDRKWx-pj-cp6-Wy_2teOg


とはいえ、研修会場で、参加者がいない中での研修を行うっちゅうのは、いささか違和感を感じざるを得ませんでしたw。


●撮影を見守る弊社キモリ(ポ〇モン?)●.jpg

●撮影を見守る弊社キモリ(ポ〇モン?)●




今回の録画研修のキモは「生活機能分類を意識する」ことです。

第1回の「生活機能の維持向上を意識した訪問介護計画書の作成法」で、訪問介護計画書の作り方では、国が居宅サービス事業所に求めている、利用者の生活機能の維持向上ということに着目して、介護計画を四分割にして作成します。

四分割とは、ご存じ、@「心身機能」、A「活動」、B「参加」、C「環境」の国際生活機能分類(International Classification of Functioning, Disability and Health, ICF)を指しています。


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●生活機能を意識した訪問介護計画書の作り方●



●ジェノグラムと間取り図を描く●.jpg

●ジェノグラムと間取り図を描く●



【訪問介護のサービスの果たす役割】
 @健康状態を維持向上する役割。
 A日常生活動作能力を維持向上する役割。
 B利用者に役割を提供し、やる気や意欲に結び付ける役割。
 C利用者を支える家族の負担の軽減や地域の中で生活を維持するための支援などなど。

です。そこで、各項目に対して、利用者が、何をどのように行い、ヘルパーが何をどのように支援するのかを具体的に表現する方法を伝えております。

また、勝浦さん事例(ビデオ)を通して、自立生活支援・重度防止のための見守り的援助を解説していました。

第2回は、「居宅サービス事業所のPDCAを理解する」です。ここではサービス提供責任者の役割と責務について案内しています。

こちらは、資料を用いて、訪問介護のPDCA(介護の展開)について、指定基準において決められている業務や責務について説明しています。

第3回は、「訪問介護の展開と具体的な対応方法」です。第2回をさらに具体的に展開したもので、利用者の帳票の管理方法について説明しました。一方で、サービス担当者会議への参加する手順として、まずはモニタリングを行うこと、さらに担当するヘルパーさんを一堂に会して、ケア会議を行うこと。

ケア会議の開催時には、ヘルパーさんに「前もって検討する項目を書いた用紙」を渡して、書いてきて頂くこと。また、参加できない方には、その用紙を提出して頂くことを案内しました。

その検討する項目は、必ず、@利用者の健康状態について。A日常生活動作能力について。B役割を提供したときのやる気や意欲について。C家族介護者の状況や来客や地域の状況の変化など。

以上、4つの項目を常に挙げることの重要性を伝えました。そのうえで、サービス担当者会議でも、健康状態のみならず、利用者のしていることやできること、さらに頑張っていることなどを意識して伝えるように説明しました。

ふう。それにしても、受講者がいない中で、資料を用いて話すのは空しいなぁ・・・・、でもビデオを観てくれる方々のために張り切りましたよ。でも通常の研修がしたいなぁと思う気持ちは変わりませんて。


昼は、おお意外なところに隠れた名店を発見! 店内に懐かしき厳島神社のお札が祭られている、居酒屋 串衛門さんで昼を頂きました。ビル街の中にあるんですが、なかなかの海鮮丼を頂きました。しかも安い!


●「居酒屋串衛門」さん、お昼ご飯は海鮮丼(小盛り)●.jpg

●「居酒屋串衛門」さん、お昼ご飯は海鮮丼(小盛り)●



さて、午後からは、自立支援・重度化防止のための見守り的援助について、(前編)と(後編)に分けて撮影しました。

なんせ、平成30年度の介護報酬改定では、「老計第10号」の『身体介護』1−6において、この自立支援・重度化防止のための見守り的援助が明確化されましたからねぇ・・・。

利用者とともに行う、掃除、洗濯、調理など。一般的には「生活援助」だとされてしまうこれらの行為に対して、ヘルパーがいかに関わることで、身体介護(自立支援・重度化防止)になるのか。

その部分を可視化(文章として表現)しないといけません(使命感)。ここでは、資料の中に生活機能分類を意識した訪問介護計画を載せて、解説しました。


受講者がいれば、「なるほど!!!!」とでも声が聞こえてきそうですが、まぁないものねだりですね(笑)。

最後は『国盗り物語』・・・でななく、介護記録の書き方についてです(麒麟よりも河馬でも来そうだな)。


●ひたすら資料を読む●.jpg

●ひたすら資料を読む●



国は、介護記録の標準化を目指し、介護記録についての調査研究を行っています。いつのまにか国も、「平準化」から趣旨変えしたようですね(おや?誰か訪ねてきたようだ・・・)。

一般的には、SOAP法フォーカスチャーチングなど、昔から様々な形式があります。ただ、これらは医療現場で使用されている記録法で、いまだかつて介護にはこれといった書き方はありません・・・というか、施設などでは、ケアそのものがバラバラのままです。

それを統一しょうとすると、曲がったプロ意識(とすら言えない)を持つ、介護の夜明けを遠ざけるような振る舞いしかできん、現場職員の激しい抵抗に遭い、良き職員の士気を駄々落ちさせ、いまだに組織の中で統一されたケアができないのを考えると、記録以前の問題なんですが・・・・。

ふふふ。でもそれはそれ。


●大谷さんと打ち合わせ●.jpg

●大谷さんと打ち合わせ●



さて、佐藤は、ここでは「国際生活機能分類」(ICF)を意識した記録の書き方について説明しました。

多くの事業所では、御座なりなw介護ソフトを導入して、記録は時系列に記載していると思います。そこで、そこには何を記録したのかわかるように「項目」欄を設けているのではないでしょうか。


例えば、項目として「入浴」「排せつ」「食事」「クラブ活動」などなど。

佐藤は、その項目欄を、「健康」=健康に関すること。「活動」=日常生活動作に関すること。「参加」=役割や意欲の向上。あるいは他者との交流に関すること。「環境」=家族や地域とのかかわりに関すること。

これらの項目を定め、書く内容を凡例にて決めておくことで、職員が統一した書き方ができるようになるのではないかとしました(書き方の統一だけですがね)。」

そんなこんなで予定していた研修内容は終了しました。

これらの内容は、お茶の水ケアサービス学院のネット配信を観て頂くことで、さらに内容を深めることはできると思いますよ(宣伝)。

繰り返しになりますが、直接会って行う研修に比べれば、物足りなさが残りますね。これじゃアリバイづく・・・皆さま、またお会いしましょう!

コロナ禍が収束して、皆さんと対面して行う、リアル研修が再開できる日をひたすら待っております。ほんとにじゃがいもに芽がでそうだぜ。

皆さまご自愛ください!



●武蔵国一の宮・氷川大社にキタ〜!雨だけどw●.jpg

●武蔵国一の宮・氷川大社にキタ〜!雨だけどw●



(To Be Continued!)
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2020年09月14日

奮闘記・第1107回 研修会のツボ/東京都

●2020年● 東京都北区某所

町田市介護人材開発センター&町田市・共催

「専門職としての相談援助とは」


皆さま暑さもコロナも(今のところ)収まってきたような・・・気がします。10月から「Go to trouble(?)」に東京も加わるそうで、まぁそちらはなんだかなぁ・・・。

さて、今回は町田市介護人材開発センターさんのオンライン研修でのお話。


いつもと違い、お昼はTSK(自宅です♡)内でとり、時間まで準備しながら待機しておりました。


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●イクサ前の腹ごしらえ?●



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●でもZOOMだから自前なんだな!●



この研修は、町田市との共催で、相談援助業務に携わる人々に対しての相談援助技術のスキルアップを目指し、研修を行っています。

この研修は「相談援助」技術が必要とされる相談職の方々向けに開催されている初級研修で、主任介護支援専門員研修の受講を目指している介護支援専門員には、この研修を受けることが必須条件となっています。

研修目的は、ひと口に「相談業務」といっても、様々な役割とシチュエーションの中で仕事は進められていきますよね。でも、相談援助者としては、「何をすればよいのか?」「どのように進めていけばよいのか?」など、わからないことがいっぱいあると思います。

利用者との面接などに際し、いわゆる「御用聞き」にならずに、「専門性のある相談援助者」としての面接を行うにはどのようにすればよいのか? 利用者にとって正しいアセスメントとは何か?を一緒に考えてみましょう。

自分の仕事を説明する力や判断する力を身につけたい方、相談援助者としてご自身を振り返りたい方など、初心に戻れる機会になればと考えているとのこと。さらに、この研修は全3回シリーズ(1回2時間)で、それぞれにテーマを決めて行われます。

町田市介護人材開発センターの石原センター長とは、今年の初めにすでに日程調整をしており、当初は5月に開催する予定でした。

しかし、新型コロナウイルス感染症のためになかなか研修を開催するめどが立たず、予定変更を重ねた、ついにWeb研修を行うことになったのです。

この間にも、佐藤は同じく町田市介護人材開発センターさんが開催する、サービス提供責任者向けの「オンライン・サ責カフェ」に参加して、ZOOMでの関わりにもまぁ気分は多少はなじんでおりました。ハイ。

そんな状態でも、研修参加者はHA HA HA!50名とのこと。Web研修への変更ということで、テーマは同じでも、そこはそれ、研修資料にも手を加え、内容も大幅に変えました。

なんせ、相談援助の研修というのは、他者の力を借りながらお互いのスキルを高めることに醍醐味があるのですからねぇ。

それが身近に相手の気配(?)がしない中で、そのようなことを行うわけですから、それはもう、参加者の能力を頼るしかないわけでして(笑)。果たしてどうなることか?と不安を抱きつつ、当日を迎えた次第です。


研修で行ったこと
(1)自分の役割を説明する。
(2)利用者との面談で意識している事柄を伝え合う。
(3)この研修で他者と共有したいことはどんなことでしょう(コロナ禍の中での苦労を共有)。



もちろん、ZOOMでのホスト役は、町田市介護人材センターさんです。ホスト側で担当する宇田川さんは、参加者全員の画面の管理と、参加者のグループ管理などの操作をしてくれる頼もしい事務局さんです。

研修時間は14:00スタートで、「講師控室」には13:40から入れます。講師控室と言っても・・・・ねぇ。こちらのZOOMでのパソコンのオペレーション担当は弊社の木森が担当します。


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●若いのに全部お任せ!●



講師控室では、石原センター長と打ち合わせ。町田市の現在の状況について伺いました。町田市では、介護支援専門員連絡会をはじめ、居宅サービス事業所の各サービスの連絡会などが活発に活動をされています。

そうこうしているうちに皆さんが集まって来られたようです。いよいよ、研修がスタートしました。佐藤も、メンバー全員がいる場所に移動すると、マスク姿の参加者がいっせいにこちら(佐藤の出没画面)を見てくださいました。

うわ!ドキドキッ!!


はじめの石原センター長からのあいさつに続き、町田市の介護保険課平田さんよりごあいさつを賜りました。

平田さんは、常日頃の皆さんの労をねぎらいつつ、感謝を伝え、皆さんに研修を通して、スキルアップを目指すようにと励ましてくださりました。

そして、いよいよ佐藤の番です。まずは自己紹介から。今年4月に法人格を取得し、新たなメンバーを加えたことなどを報告。Web研修は慣れていないこともあり、皆さんの協力を得ながら進めていきたい旨を伝えました。

まずはグループ内での自己紹介。参加する皆さんも、音声のミュートを入れたり解除したりと、なかなか操作になれるまで大変そうでしたね。そりゃね・・・。


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●木森:「代表、自立支援ですよ」佐藤:「」●



各グループでの自己紹介が終わったところを見計らい、再度集合して頂きました。これからが本番! 

各自のワークに取り掛かって頂きます。はじめにグループ演習で使用するために自分で考える作業をします。

それが(1)自分の役割を説明する。(2)利用者との面談で意識している事柄を伝え合う。(3)この研修で他者と共有したいことはどんなことでしょう(コロナ禍の中での苦労を共有する)・・・です。

そして、再度グループになり、演習を開始しました。時間は約60分。佐藤は、PC操作によって、各グループ間を「移動すること」ができるのです。

リアル研修であれば直接各グループ内に入って、「それってどういうこと?」「それは大変ですね?」「なるほど、そういう役割もあるんだ!」などと参加者の表情を観ながら、質問や共感を伝えることができるのですが・・・。今回はグループ演習をひそひそとのぞく程度となりました(なんだか寂しいな)。

やはり、その場の雰囲気は、直接会って話さないと伝わりにくい。それに参加者も、(1)自分の役割を説明するというところでは、順次「このような仕事をしています!」という感じで終わってしまい、リアル研修でなら、「それってどういうこと?」「(その)病院の相談員の特徴は?」などと、続くであろう質問も出ないまま、発表会形式に終始し、終わりました。

(2)利用者との面談で意識している事柄を伝え合う。
ここでは、「自分が話しすぎないように、利用者や家族が話しやすくなるように注している」とか、「話を聞くことに徹する」などの声を聴くことができました。
皆さん、相談援助者なので、気にかけている点は共通しているようです。また、医療職からは、健康状態について気になるところを掘り下げるようにしているとか、他職種からの意見を前もって取集するようにしているなどの話も出ていました。

(3)この研修で他者と共有したいことはどんなことでしょう。
ここまで話が進んでくると、(操作としては)参加者の皆さんもパソコン上での面談にも慣れて来たようで、徐々に発言する参加者も増えました。

また、あるグループでは、司会者がとてもうまく演習をコントロールしている姿も見ることができ、さすが常に他職種と連携を図ることを仕事にしている方は、軌道修正も上手だなぁと思われました。

その中で、今回の演習では、コロナ禍の中で、利用者が通所介護に行かなくなって筋力低下につながるのではないかと心配していることや、国が定めた特別措置法についても、議論に上がってきました。

ある介護支援専門員は、サービスを利用しなくても、自分が電話などでモニタリングを行うことで、給付管理ができるということに「いいいのかなぁ」と思っていることをつぶやいていました。

そのグループには、佐藤も介入して参加者の気持ちに寄り添わせて頂きました。多くの参加者が、コロナ禍において、利用者がサービスを利用しないことによる弊害で、「事業者が困ることが無いように」、国が特別措置法を設け救済措置を講じたが、それを利用者にどのように伝えればよいか困っていた様子も共有することができたようでした。

ふう、なかなか皆さん語り合うのがうまいですね!


佐藤は残り30分を切ったところで、演習の終了を告げ、全員参加の場面に切り替え、7グループ、9グループ、3グループの方々に「どのような話が出たのか」を発表して頂きました。

先ほどの「通所介護に行かない利用者の話」は、多くのグループでも出てきたようで、中には相談者が「体操のリーフレットを持参して、一緒に体を動かしました」などという話も出てきました。

こうして様々な情報を共有ができました。

さてさて、これにて1回目のZOOM研修は終了。次回は、相談援助職にとって重要なポイントである自己覚知について行います。画面上ではありますが皆様との再会を楽しみにしております。

石原さん、宇田川さん、参加者の皆さま、ご協力有り難うございました。皆さま重ねてご自愛ください。



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●一般社団法人TSK●


(To Be Continued!)
posted by さとうはあまい at 14:36| 東京 ☁| Comment(0) | 研修会のツボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月08日

奮闘記・第1106回 出東京録/神奈川県

●2020年● 神奈川県足柄下郡箱根町

最大熱波40℃越の東京から脱出!

〜ずい分遅れての夏を満喫するの巻(後編)〜


台風10号はすさまじい。関東も大雨でしたが、九州がさらに大変。皆さまの無事を祈ります。さてさて、今回は出東京録の後編です。


心の目を開くと見えないものが見えてくる:「星の王子さまミュージアム」にて、星の王子さまと再会💕

佐藤は、幼いころに『星の王子さま』(フランス語原題:Le Petit Prince)を読んだことがある。もちろん翻訳(内藤訳か、河野訳かは定かではない)で繰り返し読んできた。なんせ聖書についで世界で売れているというふれこみの本である。訳も世界中の言語で訳されている。

やがて大人になり(旧・対人援助スキルアップ研究所時代)、この箱根にて「星の王子さまミュージアム」なるものを発見した。

仕事で神奈川に来たときに時間を作り、入ってみた。すると、そこで穏やかに繰り広げられていたのは、佐藤が思い描いていたような、童話の『星の王子さま』の物語というわけではない(それもあるのだが)。

『星の王子さま』の作者、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(Antoine de Saint-Exupéry、1900年6月29日 - 1944年7月31日)の生涯を描いたミュージアムであり、正真正銘、“大人向けのミュージアム”であることが分かったのだ。そういえば、子供はあまり見かけない。

もっとも、『星の王子さま』の物語自体が、実は“大人向けの内容”なんだもの、当たり前だねぇ。ヘビ君!w

そして今夏、我々は何度目かの「星の王子さまミュージアム」への来訪となった。駐車場へ車を入れて、チケット売り場へ。ここでもJAFカードが威力を発揮し、まずはレストランにて腹ごしらえとなった。


レストラン・ル・プティ・プランス(Le Petit Prince)


レストランは、ミュージアムに入らずとも食事だけでも入店できる。今回は入店時のマスク着用はもちろん、フェイスシールドを付けた店員さんから、ガンタイプの非接触型体温計をおでこに近づけられての検温である。佐藤とひゃ〜参謀2人とも、36.0℃でクリア。


席は、テラス席と店内席とで選択できる。まぁEUあたりなら、テラス席は値段が安いが、日本では変わらない気がするので、我々は店内を選択した。お店の中は、すでに子供連れ夫婦、女の子どうし、若人のカップルたちでにぎわっている。案内された席には、時勢らしく、中央に仕切り版があった。

隣り合わせて座れるようになっている。とは言え、隣り合わせではかなり狭いので、向き合って座っても良いかと断りを入れて、向かい合って座ることにした。

まぁ知っている者どうしで、アクリル板の仕切りを挟んで食事をするのもなんだけれども、建前上のコロナ対策であるからね。ドラマで見るような拘置所の面会場面のような感じになってしまうのだw。

メニューから、ハンバーグセットを注文する。しばし待ち、やがてテーブルに置かれたお皿は、メインとサイドのお皿が2つ。メインディッシュはハンバーグ。サイドのお皿には、本日のスープ・新鮮野菜のサラダ・ドレッシング・丸パン(ライスも選択可)が2個・温泉卵が乗っている。

このお料理は、『星の王子さま』の物語に出てくる、火山をイメージしたもの。ハンバーグの上に、デミグラスソースがたっぷりかかり、その上にオニオンリングが乗っている。

店員さんいわく、「そのオニオンリングの上に、温泉卵を乗せて召し上がってください!」と明るくおっしゃった。

そのとおりに温泉卵をオニオンリングの上に乗せる・・・・つもりが、スルスルスルと、デミグラスソースの海に沈んで行った。ふん、まぁ良い(笑)。

そうそう、飲み物は、ジンジャエールを選択した。もちろん、イタリアンはたいがい、ウィルキンソンのジンジャエール (辛口)であるから、甘くない大人の味ですぞw。

運ばれてきたコップには、氷の上に何やら粉がかかっていた。いや、それは・・・・何? 店員さんはさりげなく、「バオバブの実の粉がかかっています♡」とのたまったのだが、バテていた、ひゃ〜参謀は「へぇ」とだけ答えた。

こんだけ物々しく、コロナ対策している中でもあり、大仰に会話することは慎まんと。しかしながら、店員さんはどこか物足りそうな顔でフェードアウトした。すまんね!

さて、後から知ったが、バオバブ(Baobab)パウダーには抗酸化物質であるポリフェノールやビタミンC が豊富に含まれているらしい。

佐藤は、温泉卵をデミソースの海に沈めたが、乗る予定だったオニオンリングをぱりぱりと頬ってみる。美味しい! 表面がカリカリしていて、中からは玉ねぎの甘いスープがあふれて、口いっぱいに広がった。

下のハンバーグはソースに絡めあんぐりと頂き、そのあとを追ってちぎったパンを食べる。これがパンがもちもちとしてソースとベストマッチングなのだ。

おおお、忘れてはいけない。ジャガイモの冷製スープ。コクリと飲み込む。もちろん、おいしい。温泉卵を崩して肉と絡め、スプーンでソースごと頂いた。ちなみに、このスプーンは最後まで大活躍である。

周りを見れば、隣の女子は、星の王子さまが描かれたパンケーキにクリームをたっぷり塗りたくり口へ運んでいた。こちらも大満足な顔である。おいしいものを頂くと幸せになるね。ごちそうさまでした。


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●レストラン・プチ・プランスにて●



会計を済ませ、店の戸外から入場する。チケットを持っているから、レストランからミュージアムへ行くことも可能であるが、あえて正面から入ることにした。ミュージアムの入口には、星に乗った王子さまが出迎えてくれるのだ

コロナ禍の中、このミュージアムも2020年4月9日〜5月31日まで臨時休園を余儀なくされたという。その後、緊急事態宣言解除を受けて、2020年6月1日から営業を再開させている。

スタッフは、再開するにあたって、感染予防の社会的距離を保ちつつも、心は、皆様と「Re(再び)」「union(ひとつになる)」、この新しい世界を皆様と団結することで乗り越えていきたい。そんな想いを2020年のテーマに掲げている。大雪や台風だけが敵ではないのである。

さて、入口をはいると、そこにはダリアの花がそこかしこに咲いていた。右手には、小さな白い花が咲き、その上をシジミチョウが乱舞している。そのうちの1匹は、佐藤が花を持っても逃げずにしばし指先にとどまっていた。まぁ、かわいい!(こわいもの知らず)

ローズガーデンには、真紅のバラが咲いていた。手入れをされている方は、花々と大事な関係性を築けていているのだろう。すべての花たちが美しくと輝いていた。


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●出会いの庭●



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●王さま通り●


その先のクリスマスローズの花壇の奥には、ブロンズの王子さまが、ヒツジとキツネをそばに呼び、たたずんでいた。

その先の王さま通りには、フランス風の街並みが広がっている。建物や看板や、足元のマンホールまで、『星の王子さま』やサン=テグジュペリにゆかりあるアイテムがちりばめられていた。

壁際のウインドウの中をのぞくと、小さな王子さまや、キツネ、ヒツジなどがここかしこにいる。佐藤がそれらを見つけては手を振り、ひゃ〜参謀は写真を撮っていく。写真を撮るときにはマスクをしばしば外したが、他者と密になりそうなときには、しっかりとつけて歩かないといけない。


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●王さま通りのウインドウをのぞく●



その王さま通りを抜けると、正面に星の王子さまのモニュメント群が現れる。その王子さまを囲むように、物語に登場する様々な人物が並んでいるのだ。

右手1番目には、緋色のイタチの皮を羽織った王さま(モニュメント)の像。王子さまは、自分の星にいる「手のかかるバラ」と別れ、地球までに来る間に、王子さまは7個の星を訪れており、その1番最初に立ち寄った星が、この「王さま」のいる星であった。

この王さまは、無力なのに権威だけを求める大人を揶揄している(A総理・・・・もうすぐ前・・)。王さまは、王子さまに向かって、この世のすべてを支配していると威張るのだ。実態は何の力もない老人でしかない(Sさん?頼みますよ)。


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●サン=テグジュベリ時代の街並み●



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●サン=モリス・ド・レマンス城●



2番目には、実業家像がある。彼は自分の財力を保とうと星を数えることに精を出して「忙しくそうに」働いていた。王子さまが話しかけても、なかなか耳を貸さない。王子さまは「あなたのしていることはこの星の役にはたっていない」といって去っていった。まぁ、そのような人間は多くいる。それを地球で問われたら、地球人のほとんどは退場になるなw。

3番目は点灯夫像がある。彼は街灯の明かりをつけたり消したりしている。聞けば、当初は、日の出から日の入りまで時間があったので、休むことができた。しかし、だんだん星の自転が早くなったので、今では5分おきに日の出日の入りが生じて、休む暇もなくなったという。うん? 今のうちの若い者みたいだなw。大きい星(会社)から小さい星(会社)に移るとそうなるよな・・・・。

「なぜ、休まないの?」と聞くと「指令だから!」と答える。

ただ、王子さまは、今ままで、出会ったほかの人と同じように奇妙には思えないのだ。なぜならば、あの人は《自分以外のこと》に専念しているのだから。


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●将・・・いや、点灯夫さん●



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●実業家通り●



そして、サン=テグジュペリ教会を挟んで向かい側には、地理学者像がある。彼は、地理学者なのに、自分の星がどうなっているか知らないという。ただ、探検家から話を聞くのが仕事らしい。

彼は王子さまに君の星のことを聞かせてくれと言う。すると、王子さまは、2つの火山と、1本のバラの話をした。すると、学者は「バラは記録しない」と言う。王子さまは「なぜ? 1番きれいなのに」と尋ねると、「バラはかないからね」と答えた。

そこで、王子さまは星に残してきた自分のバラが、はかないものであることを知るのであった。さらに地理学者に尋ねる。僕はどこへ行けばよいのかと。すると地理学者は地球を教えて「たいそう評判がいいよ」と言った。

実際の物語には、このほかにも続くが、詳しい内容は、星の王子さまの本にお任せする。佐藤は彼らと記念写真を撮ったあと、王子さまと同じく地球に向かった。

そこはサン=テグジュペリにちなんだ品物が展示されている展示ホールである。入口には、赤い飛行機が展示され、奥の映像ホールでは、サン=テグジュペリの生涯を紹介しつつ、星の王子さまの誕生秘話が語られている。何回見ても最後は悲しくなる。『星の王子さま』は彼の遺書でもあるからだ。


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●映像にて何度も落涙●



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●映像ホールと飛行機●



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●王子さまのバラの花●



展示ホールは、これらの情報を得たうえで、2階をめぐる仕組みになっており、1階から2階に上る吹き抜けには、本人や家族などの写真や手紙、また、友人との交流などを案内される。サン=テグジュペリの愛用品なども展示され、彼が幼少時代から過ごした当時の風景や、飛行機乗りになったのちに暮らした部屋などが再現されている。

展示ホールの最後の部屋は、飛び立とうとする飛行機が展示されており、離陸音とともに、光が前方に流れていく。そのスクリーンには、サン=テグジュペリの横顔から映し出され、やがてそれが暗転し緑色のマントをまとった星の王子さまの姿が映し出される。はかなくも、華麗に、彼はその生涯を空のかなたで閉じた。享年44。


「心で見なきゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」(キツネ)


まさに至言である。心で見るためには、その人の「大事なもの」が心の中にあることが前提ではあるのだが。

入口近くで、企画展で展示されていた、ベルナール・ラモット(サン=テグジュペリの友人)のテーブル(複製品)が置かれている。机には、なんとマレーネ・デートリッヒ(ドイツの女優)、ジャン・ギャバン(フランスの俳優)、パブロ・ピカソサルバドール・ダリ(ともにスペインの画家)など、もんのすごいメンバーの、豪華なサイン(まぁ落書きです)が刻まれていた。

その中に、サン=テグジュペリの手による『原・星の王子さま』を想像する「少年の絵」が彫られていた。この絵には『星の王子さま』の物語誕生のエピソードなどがあり、ぜひぜひ見に来ていただきたい。

これだから何度も行きたくなるのだ。こころが折れそうになったとき、苦しいとき、『星の王子さま』を読むとピンチをチャンスに変える力がみなぎってくる。彼自身は、絶望に沈んでしまったが、我々には多くの勇気を与え続けてくれるのだ。


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●ベルナール・ラモットのテーブル(その1)●



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●ベルナール・ラモットのテーブル(その2)●



さて、我々は静かに階段を下り、外に出た。そこには明るい日の光がまぶしく降り注いでいた。以前に来た時には、出口近くにカフェがあり、一息つくことができたのだが、コロナ禍のせいか、その場所は救護所となっていた。

ルートに沿って歩くと、その先には「王子さまの井戸」がある。我々はその道をゆっくりと歩き、ミュージアムショップ(五億の鈴)でお土産を物色。お客さんもかなり入っていた。皆さん口々に「これかわいい」「これ良いんじゃない」などと言いながら買い物を楽しんでいた。

ちなみに、佐藤は関越自動車道の下り線・寄居PA(星の王子様パーキングエリア)にもよく立ち寄っている。

そちらにはグッズは少ないが、外国製のお菓子などがたくさん置かれていてそれなりに楽しいのだw。こちらの「五億の鈴」には、そのようなお菓子は見られず、大人向けのグッズを中心に揃えているように見える。佐藤は、記念に、新柄のポストカードと、折り畳みができるメモ帳を購入した。

さて、まだまだコロナは収束しませんが、「某記念日」に思いたって東京脱出を試みて、免疫力がアップしたように思えます。やはり、人間の免疫力をあげるためには、このような気分転換も必要ですねぇ。

都外の皆さん。東京人も人間ですからくれぐれも差別をしないでいただきたいです。ふふふ。ではまた!




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●さぁ帰るぞ!時速1000キロ!!●


(To Be Continued!)
posted by さとうはあまい at 14:02| 東京 ☀| Comment(0) | 出東京録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月01日

奮闘記・第1105回 出東京録/神奈川県

●2020年● 神奈川県足柄下郡箱根町


最大熱波40℃越の東京から脱出!

〜ずい分遅れての夏を満喫するの巻(前編)〜


どうも、芳しくない。いやなに、世間様の状況がですよw。すんごい暑いし。
コロナ禍において、板橋区の熊野神社から頂いた“疫病退散”の祝詞を日々あげているというのに、なかなか収まらない(無理言わんで!by熊野大神)。

どうも、こりゃ、さらに大きなお力を 持つ「絶対に絶対です・です・ですです・death!」と神々様にお願いするしかない!!

・・・という勝手な理由をつけて、ゆらゆら、すぃーと東京脱出を企て、あちこちの神々様の中から箱根の神様を伺うことに!


そんなわけで行先は、箱根になった。そう、箱根である。ここには暴力を振るう勢力(なんたら警察?)とやらはいないし。

なぜいないのか? そりゃ来客に暴力を振るっておいて、後日収まったら、「みなさん来てくださいね〜」と言われてもなかなかそういう気にはならない。そこんとこがわかってるんですよ。有名観光地は。だいたい岩手県くらいしか、そもそも安全地帯がないんだからさw。


その日は例の「ひゃ〜参謀」の記念すべき日(?)でもありますゆえ、「ひゃ〜参謀」の導くままに(笑)。

私は、例のごとく、早朝に愛車・デミオ(コードネーム? 「カナメイシ」君)に飛び乗り、途中「ひゃ〜参謀」を引きずり込み、一路に西南(実は西ルート)を目指した。今のところ、天一天上の期間だし。

「ひゃ〜参謀」が、“できれば、石川PA(パーキングエリア)へ寄ってから行きたいな”とのたまう(佐藤:“へいへい、合点承知!w”)。

“えっ、箱根行くんでしょう?なぜ、東名じゃないの? なぜ、中央道方面へ?”という疑問は、窓の外に置いておく(耳がついてないのかも知れない)。

とにかく石川PAを目指すのだ。ねえ高尾君(「ひゃ〜参謀」Σ(四熊)衆の一匹)。ちなみにそのマスコット君は、石川PA出身なのだw。


その日は、なんと土曜日。

東京は、表面だっては、まだまだ自粛ムードである。ならば高速はガラガラのはずと思いきや、他県から東京都にある高速道路を移動して、他県へ向かうという車で大混雑であった。

ずるいよ。東京人にこっちに来るなぁぁぁと言うならば、東京都にある高速道路を通らなければいいのにィィィ!と思いますな。ホント。

のろのろ渋滞中を移動する。まぁしかし、実はこの渋滞の中を移動するのも久しぶりゆえ、佐藤は結構楽しんでおりましたw。ハイ!カナメイシ君の中では、耳慣れた音楽が流れています。気分は最高(笑)。


さて、石川PAは八王子インターの手前にある。仕事柄、つい八王子や昭島に行きかねないので注意が必要だw。用心、用心。

余談だが、東京の土産をゲットするなら、こちらのPAをお勧め!次々に新しいお土産に入れ替えているから、目新しいお土産が見つかるのだ。さらに、飯時ならば、八王子ラーメンは一押しである。いやまじすごいのよ。玉ねぎがシャキシャキしていて、ほんとうに大人気の代物!

ただし、今回は昼時じゃないので、我々はパスした。その代わりに東京レトロなシベリアと八高線焼き(チーズクリームサンド)を入手。とにかく車移動には、甘いものが元気をくれるからね。

なんとか高尾君(赤いクマ)に生まれ故郷(?)を見せた我々は、八王子インターを通り抜け。圏央道に入る。一路厚木/東名高速道路を目指す。

圏央道に入ると、先ほどまでの渋滞がなかったかのごとく、スイスイと走れた。そう、人がいないのだ。やはり、高速はこうでなくっちゃねw。もちろん、法定速度は遵守していますよ!はい。


しばらく行くと、東名高速道路が見えてきた。俺の家もとおおおいぃぃぃ。佐藤はナビ様に導かれながら、箱根新道に入る。一応、ここは高速道路であるからにして、自転車や歩行者は通れない。案内板には自転車・歩行者を見かけたら警察へ!と書かれていた。さすがのウー〇ーでもねぇ・・・危ないよ。

まぁ、ここは「天下の険」(関所が厳しいって意味だろうけど)と言われる箱根の山を登っていくのだから、一般道と間違えるほどの狭い道なのだ。そして、須雲川インターチェンジで高速を降りる。景色は高原の雰囲気を大いに醸し出しているが、日差しはまだまだ暑い。

その後、芦ノ湖を左に見て、“あれ〜、海賊船だぁ。昔と変わって格好よくなった気がするね。やぼったさがなく、洗練されていた。ありゃ漫画のワンピースを意識しているのかなぁぁぁ”
などと話しながら、街道を登っていった。


【関東総鎮守・箱根神社】
主祭神は言わずと知れた、瓊瓊杵尊・木花咲耶姫命・彦火火出見尊である。創建・伝 孝昭天皇期。社格等・国幣小社にして、安定の別表神社である。

カナメイシ君は、箱根神社の駐車場の案内係に誘導され、涼やかな場所に鎮座させた。

駐車場には、他県からの車に交じって東京ナンバーの車も停まっていた。いや他県からも来ていた。うんうん、自粛ばかりじゃ神々様と交信できない(危ない?)ものねぇ。

さて、参道横にある手水舎はコロナ禍のために使用中止。


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●新型コロナ禍はいつまで・・・●



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●関東総鎮守・箱根神社に来た!●



いやぁぁぁぁぁぁ〜、なんだかなぁぁぁぁぁと叫びつつ、階段を登った。

境内は、マスクを装着した人々でにぎわっておりました(なんか変な感じ)。もちろん、我々もマスクを着けている。ソーシャル・ディスタンシングに関してはどーも怪しいがw。


鳥居をくぐり、拝殿にて手を合わせる。

佐藤はコロナ禍の収束はもちろん、この4月に法人格を取得したことを報告して、事業繁栄を祈願したのでありました。おや? 佐藤の横では、金金金金金金金金金金金金金金金金金金という、素晴らしい超祈念波を感じたが、さて?・・・・。


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●箱根を背にするものは天下を制す●



ここで、まことに残念なご報告。なななななんと、社務所の前に並んでいたおみくじ箱がものの見事に撤去されていたのであった(泣)。痛恨の極みである。安倍・・・おっと辞め、いや止めとく。


もちろん、社務所にはコンビニ風、透明の幕が張られているし、「おみくじはこちら」などという、ステキな案内もどこに見当たらなかった。まぁね。こういうご時世だから、我々のおみくじ対決はお預け。境内の九頭龍神社新宮を参拝した。


【天空の宮・箱根元宮】
さて、次は、箱根神社の元宮(もとつみや)を目指した。元宮は、駒ケ岳山頂にあるため、箱根園の駐車場に入れた(代金1000円也)。

駒ケ岳には、ロープウエイ(ウエーと表記有り)で登る(往復1600円也)。佐藤はJAF会員なので会員証を見せ、1割引き×2人で2880円であった。3200円が2880円ですよ! JAFカードは有能だな(本来の用途では使いたくないけど)。

ロープウエイの乗車時間は8分間。もちろん、乗客は(相手がとることを期待して)社会的距離を意識しながら会話は少なめ。案内嬢の声が静かに流れていた。


●久しぶりのロープウェイ●.jpg

●久しぶりのロープウェイ●



駒ケ岳山頂駅を降りると、そよ吹く風は涼しかった。まぁ標高が1000メートルを超えているからね。しかし、駒ケ岳山頂駅の改札を出たとたん、「ひゃ〜参謀」が凍り付いた。

ななななななんと、箱根元宮の案内板に書かれている、元宮のご祭神の名前が変わっていたのだ!(外国から帰ったら恋人の苗字が変わってたどころじゃない!)。

本来であれば、そこには造化三神(天之御中主神・高皇産巣日之神・神皇産巣日之神)の御名(みな)が書かれていなければならなかった。いや、数年前まで書かれていたのだ。


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●問題の案内板●



“唱和ください神の名を!”

“・・・できんな”


里宮の箱根神社と同じ、瓊瓊杵尊・木花咲耶姫命・彦火火出見尊となっていたのだ。神様の好き嫌いの問題ではない。これは、なんとも理解できないのだ。あの、フレキシブルなO宮司ですも許さないであろう暴挙である。

なぜ、代々守ってきた神々の名前を変更する必要があるのだろう? いや、合祀して一緒に祭ってるよって言われても納得できない。

数年前にも伊豆山神社でもこんなことがあった。その時代、その時代の混乱時ならご祭神の混同もあるかもしれない。いくらコロナ禍であっても今までと変わるのはおかしいだろう。


実は、我々は以前ここの元宮の宮司さんに誘われ、神前でご一緒に祝詞をあげさせて頂いたことがあった。

そこでは神々様の名前を「アメノミナカヌシ」「タカミムスビノカミ」「カミムスビノカミ」と言っていたと思う。


「ひゃ〜参謀」も元宮でご祈祷をしたこともあるし、そもそも何十年も歴代の宮司さんとご祭神について話をして来たんだから、今更これは・・・・ひどいよ。

さて、ロープウエイ駅の案内板には、「本日は神職がいます」と書かれていたので、もし、O宮司(神道および政治コメンテーターとも)がいらしたならば真偽を伺おうと足早に拝殿を目指した。


●初めは天気が怪しい駒ケ岳●.jpg

●初めは天気が怪しい駒ケ岳●


●箱根元宮に到着●.jpg

●箱根元宮に到着●


●それでもご神気が途切れない祠●.jpg

●それでもご神気が途切れない祠●


●龍神の森を歩いた●.jpg

●龍神の森を歩いた●




途中は砂利道なので、サンダル履きの佐藤にはちょっとキツイ。それでも秋の虫や花々に励まされ(関係性は不明)、どうにか階段を登ることができた。作法として、その前にまず我々は、白馬に乗って神様が降臨された岩と伝えられる、注連縄を張ってある馬降石の左側にある祠に手を合わせる。

その昔、こちらには小さな子狐さんと狛犬さんが祠をお守りしていたのだ。その子狐がひとつとなった。どうやら心無い罰当たりに盗まれたらしい。悲しいね、そんな奴がここに来るなんて。


「ひゃ〜参謀」は毎日その罰当たりの首が折れることを願っているらしい。この日は、なんと残った狐さんは祠の中に鎮座していた。なんで祠の中にいるのかは定かではないが・・・、ここの神社もまぁ・・・だなあ!


“しかし、神社にあるものを盗みに来るなんて。首が折れる? いや、もげればいいんだよ、ほんと!”とは「ひゃ〜参謀」。佐藤はこちらにも会社が新しくなったことをお伝えしたのであった。その後、いよいよ元宮に入った。

案内板のごとく、見知らぬ神職さんが、しきりに書をしたためていた。新しい神職さんは、我々が求めていたO宮司さんではなかった。

ならば聞いても仕方がない。テキトーな答えが欲しいわけではないからだ。それらの事情は果てしなく悲しいが、不二家三島駅店と違って、神社はまだ存在している。


拝殿で手を合わせ、再びここに来られたことを「今までどおりの神様」に伝えた(まぁ祭られているには祭られているらしいが)。

感謝を伝え、佐藤は会社の事業繁栄を祈念した。「ひゃ〜参謀」は御神札を、佐藤はもうひとりの社員用の「勝ち守」を頂いた(この若者がまた・・・、柄杓にセミがいてww)。

さて、ロープウエイ山頂駅までの帰り道、元宮までの草原を振り返り眺めていると、後方から子供を連れたお父さん(30代くらいかな)らしき方の声が聞こえてきた。

“ほら、みてごらん昆虫がとんでいるよ!”ですと。


そこを見るとトンボや蝶々が空中をふわふわと飛んでいた。・・・確かに間違いじゃない。しかしだな、こども相手に「昆虫が飛んでいるよ」というモノ言いはないだろう。こんな情けない情緒の大人がいるとはびっくりした。


“もしかしたら、あの方は昆虫学者だったのかもしれないね”

とは佐藤。

“そんな好意的にはなれんな。ただの、よくそこらにいるバカな大人だろう。いやだなぁ、ああいうの”

とは「ひゃ〜参謀」。


そんなこんなで、我々は再びロープウエイに乗って下界へ降りた。その途中、ロープウエイの窓から、駒ケ岳山頂からは観れなかった、富士山の上部が雲間からひょこっと顔を出してくれたのだ。救われるね、あのバカ親はともかく。

普段であれば、「富士山だよ!富士山だよ!富士山だよ!富士山だよ!」と4回くらい大きな声を出して周知をはかるところだが、そこは自粛。「ひゃ〜参謀」は控えめに小声で「大将、富士山が見えるよ・・・、雪がなくて黒いけど」と教えてくれた。

どうやら、ほかの乗客は気がつかなかったみたいだ。でもコロナ禍だからねぇ。静かにしていないと!


さて、次に狙うは「九頭龍神社本宮」である。カナメイシ君は、先の箱根園の駐車場にてそのまま待機。佐藤はスマホの地図を頼りに九頭龍神社本宮を目指した。

まずは、「神山通り九頭龍神社本宮への道」と立札のある道に入る。ここは徒歩と自転車などで行けるらしい。スマホでは徒歩15分(3キロがそれで行くかい!)と書かれている。神社関連の時間は決して信じては行けない。復路は、必ず実時間や距離が往路より長く書かれているからだ。

8月も終わりとはいえ、歩くと汗が噴き出てくる。おまけに持病の間歇跛行が出現。少し休んでストレッチ!

ゆるゆると歩いていくと、やがて芦ノ湖の湖岸がすぐそこに現れ、涼やかな風を送ってくれた。しばらくこのような大自然には接していなかったので、この景色には癒されたなぁ〜。


●ロープウェイから観える芦ノ湖●.jpg

●ロープウェイから観える芦ノ湖●




やがて九頭竜の森の入り口が見えてきた。ここは、ザ・プリンス箱根芦ノ湖とやらが管理しているところで、入場券が必要である。

以前は、プリンスホテルの宿泊客か、祭りのときに船で芦ノ湖を渡ってくるしかなかった。今は森の整備に使うお金として入場料を取っているがまぁいいでしょう。


我々は関所(?)入口で「九頭竜の森入場券」大人600円を支払い中に入った。すると、案内係の方が、“この先しばらく右側の道を行くとそこに九頭龍神社本宮があります。その前の弁財天社、最後にこちらの白龍神社へ参拝するのがルートです”とのこと。

またまた、余談だがここには「九頭竜カステラ」なるものがあり、まぁその食べ方を聴いていたら、馬鹿馬鹿しくなった。しかし、今になるとなんだか食べてみたい気がする。次期、菅政権?での課題かも知れないw。


話を戻す。我々はそのルートに則って散策を開始した。


●芦ノ湖が観えてくる●.jpg

●芦ノ湖が観えてくる●


●穏やかな芦ノ湖畔●.jpg

●穏やかな芦ノ湖畔●



ここ九頭竜の森は、現在は箱根園が管理しており、多種多様な動植物と出会えるという。箱根九頭龍の森(龍の漢字は竜のほう)は、芦ノ湖畔の緑豊かな自然公園となっており、本州に分布する植物のうち約7割の種が自生しているらしい。

多様な植物のほか、野鳥・昆虫wなどを見ることができる。園内にはひろばの道・ヒメシャラの道・湖畔の道など総延長3.5キロ(15分じゃ行かねぇ〜)の遊歩道が整備され、休憩所や広場もあるため、緑に囲まれてゆったりとピクニックもできるのだ。

やがて、右手奥を進むと、だんだん赤いお社が見えてきた。


【超パワー・九頭龍神社本宮】
九頭龍神社本宮は、箱根神社を開いた万巻上人という坊さんが、毒龍を調伏し、祀るために建立した神社、いや寺系なんだけど(元宮は神社系)。まぁここらへん細かくなるんで抑えておく。

祭神の九頭龍大神は物事を実現させる力を持つため、境内は強力なパワースポットとして知られている。というより、箱根権現というのは、この九頭龍大神(神仏習合的には「大明神」)の神力(の評判)を中心に構成されたものと考えられるのだ。

万巻上人がそれほど重んじられていないことからもわかる。まぁこの方、鹿島神宮多度大社にも現れて好き勝手やってるらしい(「ひゃ〜参謀」)。

九頭龍大神は、特に縁結びのパワーがあると言われ(一部の女性・談)、毎月13日の月次祭を中心に多くの女性が参拝に訪れているとのこと。なるほど、だから、今日も女性の参拝客が多いのだな・・・まぁどうも、その・・・w。

佐藤は、実現してほしい物ごと、事業繁栄を願った。「ひゃ〜参謀」は円(ドルでも可)結びだそうな。



●ここが九頭龍神社本宮●.jpg

●ここが九頭龍神社本宮●


●ここは、最後の社・白龍神社●.jpg

●ここは、最後の社・白龍神社●



さてさて、案内所の方が教えてくださったように、最後に白龍神社を参拝して、2人は、再度、森の中を歩いた。

行きには静かだった道も、帰りにはセミが鳴いていてかなり蒸し暑くなっていました。まぁ最近は死んだふりして、いきなり突っ込んでくる「セミ爆弾」や「セミファイナル」に注意せんとな!


ちなみに、この九頭龍の森へ続く道はセラピーロードと銘打っていて、確かに木々からあふれ出る癒しのパワーは、佐藤を日々の世知辛い事柄から解放してくれて思う存分リラックスした気分にさせてくれた。

久しぶりの箱根神社箱根元宮九頭龍神社本宮(初)を参拝した我々は、一路星の王子さまミュージアムを目指す。怒涛のいつ上がるかわからない(後編)へ続く。


(To Be Continued!)


posted by さとうはあまい at 22:18| 東京 ☁| Comment(0) | 出東京録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月13日

奮闘記・第1104回 絡んでみた!/東京都


日本ホームヘルパー協会さんが「社会保障審議会介護給付費分科会」へ意見を提出したってさ

〜来年度の介護報酬改定に向けて、HA HA HA!報酬アップを具体的に要望していますぞ!〜

立秋(過ぎ)とは、もはやカレンダー上でのお話。いまや関東は猛烈な暑さに襲われ、アマゾンの35℃を超える「40℃」台という恐ろしさ。外出も危険な状況が続いておりますが、皆さまご無事でしょうか。

こういう状態ならば、コロナ禍で「外出を自粛しろ!」と言われなくても、こんな猛暑の最中にマスクまでつけて外へ出る気力もとっくにありませんよwwww。

そんな中、「市民福祉情報オフィス・ハスカップ」から定期的に届く、「市民福祉情報」に、画期的(?)とも言える内容が掲載されていました。

日本ホームヘルパー協会 会長青木文江氏から、社会保障審議会介護給付費分科会に宛てて下記の意見書が提出されたという。

それは、社会保障審議会介護給付費分科会から出た「令和3年度介護報酬改定に向けて」(事業者団体ヒアリング)に応じたものでした。

青木氏は「令和 3 年度介護報酬改定に伴う意見について」という形で、下記の要望を上げています。


1.介護報酬改定に関すること

(1)人材確保や雇用の継続につながる給与設定ができる報酬単価を設定してください。
 専門職として、全産業平均賃金以上の給与で、常勤雇用が行え、介護福祉士の資格を持つ者が他の国家資格保有者や専門職種並みの給与が保証されるだけの報酬単価の設定をお願いいたします。

(2)サービス提供責任者が法で定められた業務を全うできるよう加算を創設してください。
 訪問介護サービスの要であるサービス提供責任者が介護保険法で定められている本来の業務を全うできるよう、サービス提供責任者の以下の業務に加算を創設してください。
 @退院・退所時のカンファレンスへ参加した場合。
 A緊急時等のカンファレンスに参加した場合。
 Bターミナルケアにおいて利用者宅を訪問し、心身状況の確認やサービスの調整を行った場合。

(3)医療依存度の高い利用者へのサービス提供に新たな加算を創設してください。
 以下にあげた課題について解決を図るとともに加算の創設をお願いいたします。
 @ターミナルケア加算をつけてください。
 A喀痰吸引研修の受講費用の補助等、受講しやすい環境を整備してください。

(4)生活機能向上連携加算を見直してください。
 自立支援・重度化防止に効果の高い在宅リハビリの推進に向けて加算の見直しをお願いします。

(5)日祝日・年末年始等の訪問に、新たな休日加算を創設してください。
 介護分野においても、休日加算を創設してください。

(6)新型コロナウイルス対策に関し、訪問介護事業所への継続支援と感染防止に配慮して行った介護サービス提供に関し、新たな加算を創設してください。
 訪問看護の新型コロナウイルスに関する「特別管理手当」に類する感染症加算。
 通所介護や訪問看護で認められている電話等での状態確認での算定。


2.既存サーのビスの適正化に関すること

「自立生活支援・重度化防止のための見守り的援助」(老計第10号「1−6」)の確実な実施について、保険者に再周知してください。
 利用者や関係職種に本制度の趣旨や効果が理解されるよう、都道府県・市区町村等を通じて再周知を行ってください。

今回ホームヘルパー協会さんが、社会保障審議会介護給付費分科会からのリサーチに応じる形で、このような要望を出したのは訪問介護にとって素晴らしいことだと思います。

なんせ、居宅サービス事業所(訪問介護・通所介護・訪問看護・通所リハビリ・訪問リハビリ・短期入所生活介護など)において、サービス提供責任者のように、業務や責務が明らかにされているのは、訪問介護以外にないのですから。

佐藤は、当初より、サービス提供責任者の業務そのものに報酬を発生してほしい。いやさせないでどうすんの!と考えており、いくつかの書籍でそのようなことを発信してきました。

その後、初回加算や連携加算など、おためごかしにようにちらほらと設定されてきましたが、業務や責務そのものに報酬は依然として発生しておりません。

青木氏は、訪問介護のサービスは、訪問介護員やサービス提供責任者により、利用者の状況を観察し、一人ひとりのその人らしい暮らしの継続を考えていること。

また、状態悪化のリスクをいち早く捉え、関係者への情報提供等により、利用者の主体性のある暮らしを再構築する専門性の高いサービスを行っていること。

さらに、国が目指す地域包括ケアシステムにおいて、利用者の在宅生活の継続に欠かせないサービスとして位置づけられているとした上で、なお

現在における、訪問介護の人材不足は危機的状況(10年以上前からだが)であり、養成研修に人が集まらない(ころころと位置づけが変わるし)、求人しても応募がない(内容が事実と・・・)、現在の訪問介護員の高齢化が顕著であるといった問題を抱えているとしています。

そのため、将来にわたり、安定的にサービス提供を行うためには、人材確保は待ったなしの状態となっており、昨年度の訪問介護事業所の倒産件数は過去最多となったのであります。

その結果、このような状況は利用者の不利益に直結し、将来的には地域包括ケアシステムの崩壊にもつながりかねず、大きな社会問題であると受け止めています。

そこで、日本ホームヘルパー協会さんでは、訪問介護の重要性と専門性を評価していただき、魅力あるw訪問介護の仕事が、給与の低さで敬遠されることなく、給与を見直し適正報酬とすることで、新規のヘルパー雇用につながること。

また、現任の訪問介護員が将来にわたり、安心かつ継続して働ける給与が保証されるような報酬改定が行われるように説に要望するとしています。

一方では、介護保険制度の理念である自立支援。重度が防止に基づくサービス提供を行い、重度化を遅延させることは、将来の給付抑制に繋がり、貴重な財源の有効活用及び効率化に資するもの。

そのため、既存のサービスにおいて、適正化や見直しが必要と考えられることについても提案していました。

佐藤が、今回の要望で最も着目したのは、(4)なのです!

(4)は、生活機能向上連携加算の見直しに関することで、利用者の自立支援・重度化防止に効果の高い、在宅リハビリの推進に向けて加算の見直しをお願いするというもの。

すでにこれは平成30年度報酬改定において加算の引き上げて頂いたが、取得率が非常に低いという。

リハビリの導入についてはその効果はすでに実証されており、自宅でもリハビリを行っている利用者はその成果が顕著に表れ、やる人とやらない人との格差を目の当たりにしているという。

誰もが、そのリハビリの自立支援・重度化防止の効果を認めながらも、それを行う事業所がない(少ない)現状があり、制度の実現化を早急には図る必要があるとしています。

「訪問介護におけるサービス提供状況に関する調査研究事業報告書」エム・アール・アイリサーチアソシエイツ(株)2019年3月によると、その取得を阻む要因として、@書類作成に手間がかかること。A手間がかかる割に加算の単位数が少ないこと、などがあげられている。

加算取得に際しては、サービス提供責任者による利用者宅訪問、生活機能アセスメントの実施、介護支援専門員との調整、訪問介護計画書の作成、訪問介護員への指示書作成、担当ヘルパー訪問時の指導等が必要とされている。

これはもっともなことであるが、昨今の人材不足も重なり、サービス提供責任者の業務に負担が大きく、多くの支障を伴うサービスとまで言われている。

また、連携先に同行に関する報酬がないために、相手に依頼しにくいといった課題もあるよう。佐藤も研修などで、リハビリとの連携加算を取得している事業所を聞くと、いや〜皆無に等しい状況でありましょう。

その原因は、リハビリを提供する事業所がないということ。また、現に院内でリハビリを提供している担当者に「訪問リハビリは行わないの?」と尋ねてみると、「必要書類が多いからね・・・」と躊躇しているとも言っておりました。

まぁお役所関係は書類を出させる手間をかけさせないと気が済まない。サクサクと報酬を出すなんて、「死んでも嫌だねぇ!」「書類はみな必要DEATH」(あれ?)などなど言われそうですw。

さて、現在、国は通所リハビリや訪問リハビリなどの役割として、生活機能の維持向上をうたっており、その効果を検証するためのアウトプットについて盛んに議論がなさられている。

そこで、今後はさらにICT化やAIの導入を考えているのであるから、もう少し事業所が参入しやすい方法も議論して頂きたいと思いますが。まぁ政府が専門家を育成する気が全分野にわたってないのが致命的です。そう「全分野」なのです。某田中先生が何を言ったところでよくなる未来が全く見えてきませんから。総理が亜米利加の言いなりではねぇ。

それにしても、訪問介護の職能団体がこのような行動を起こしたことは称賛に値します。まぁ遅すぎますけど、言わないよりは100倍いい。

社会保障審議会介護給付費分科会には、リサーチして得た情報は真剣に議論してほしいと願うばかりです。

ではまた!
 


中ノ嶽大黒様が天罰じゃ!!!.JPG

中ノ嶽大黒様が天罰じゃ!!!


(To Be Continued!)
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2020年08月04日

奮闘記・第1103回 読んでみた!/東京都

●2020● 本の分野:ケアマネジメント


【GoToトラベル 東京都非対象残念企画】

大山弘一郎閣下・出没記念
緊急企画これでいいのか!「コロナ対策特例措置」
(『月刊ケアマネジメント8月号』掲載)を読む



知らんがな(ひゃ〜参謀)

東京都は、Go toトラベルから除外されました。まぁこういうときに伺うのもなんですし、とは言え、東京では皆さまのお出でをお待ちしておりますよ! 稼がんといかんしねぇ(個人的な意見)

初めての月刊誌の登場です。しかも記事の1本の「読んでみた!」ですw。だって他に読む記事が・・・・(強制終了)。なんせ旧知の、あの、大山弘一郎閣下が参戦してるんですぞ!

さて、厚労省は新型コロナウイルス感染症対策として、居宅介護支援事業所や、居宅サービス事業所に向けて、アリバイ作りで13報もの事務連絡や、Q&Aなどを発出しています。その内容は、コロナ禍における報酬算定や運営・人員基準に関する特例措置でした。

内容は、事業者にとっては、「ありがたい」救済措置ではありましたが、その半面、介護支援専門員やサービス事業者からは、


「利用者に説明ができない」

「ケアマネジメントが形骸化する」


など、その内容の理不尽さに不満を募らせる声も高まっているようです(ま●もな事業者さんがいて安心)。

これについて最近ではつとに厚●省にやや寄り添い気味かなと思っていた同誌でしたが(個人的感想)、編集長交代の余波なのか、緊急で座談会が行われました。

メンバーには、昭島市東部地域包括支援センター竹口病院の管理者・大山氏。秋川あすなろ会理事長氏。白百合ケアセンターのケアマネジャー道家氏。全国マイケアプラン・ネットワーク代表島村氏。介護保険業界の“ラスボス”、国立市役所健康福祉部長大川氏が一堂に会して、座談会を開催しそれぞれの立場から意見を伝えていました。

厚労省から出された、13報ものアリバイ作りの事務連絡やQ&Aは、『月刊ケアマネジメント』の紙面において、主にケアマネジメントおよび通所介護の部分を抜粋し、掲載されています(詳細は同紙面に譲る)。ここでは簡単に注目すべき点をいくつか抜粋してみました。


【新型コロナウイルス感染症に係る介護サービス事業所の人員基準等の臨時的な取扱いについて】

第2報(令和2年2月24日)
・通所介護事業所に対して、居宅で生活している利用者からの連絡を受ける体制を整えた上で、居宅を訪問し、個別サービス計画の内容を踏まえ、できる限りのサービスを提供した場合、提供したサービス時間の区分に対応した報酬区分を算定できる。これが短時間の場合通所介護は2〜3時間未満、通所リハビリは、1〜2時間未満で算定。1日に複数回の訪問した場合は計画書に位置付けられた提供時間に相当する報酬が上限として算定できる。

第3報
(令和2年2月28日)
・第2報で示された取り扱いは、介護サービス事業所等が、自主的に休業した場合も、同様の取り扱いが可能。
・居宅介護支援事業所に対しては、利用者の状態に大きな変化が見られない等、居宅サービス計画の変更内容が軽微であると認められる場合はサービス担当者会議の開催は不要である。

第4報(令和2年3月6日)
・利用者の希望に応じて、@通所サービス事業所におけるサービス提供とA当該通所サービスの事業所の職員による利用者の居宅への訪問によるサービス提供の両方を行うこととし、これら@Aのサービスを適宜組み合わせて実施する場合も同様の取り扱いが可能。
・居宅介護支援事業所において、居宅介護支援のモニタリングについては、利用者の事情等により、月1回以上の実施ができない場合についても、柔軟な取り扱いが可能。

第6報(令和2年4月7日)※これはQ&A。
Q:通所系サービス事業所が都道府県からの休業の要請を受けた場合において、利用者等の意向を確認した上で、その期間に行う、電話による安否確認について介護報酬の算定が可能か。
A:健康状態。直近の食事の内容や時間、直近の入浴の有無や時間、当日の外出の有無と外出先、希望するサービスの提供内容や頻度等について、電話により確認した場合、あらかじめケアプランに位置付けた利用日については、1日2回まで、相応の介護報酬の算定が可能。なお、対応に当たっては、職員が自宅等から電話を行う等、柔軟に検討されたい。その際には、電話により確認した事項について記録を残しておくこと。
A:休業の要請を受けていない場合においても、利用者等の意向を確認した上で、その期間に行う電話による安否確認について、あらかじめケアプランに位置付けた利用日については1日1回まで介護報酬の算定が可能。
などなど。

さらに、第11報(令和2年5月25日)になると、
・当初ケアプランで予定されていたサービス利用がなくなった等の場合は、モニタリング等の必要なケアマネジメント業務を行い、給付管理票の作成など、請求に当たって必要な書類の整備を行っていれば実際にサービス提供が行われなかった場合であっても請求は可能。

第12報(令和2年6月1日)では、
・通所介護、地域密着型通所介護及び認知症対応型通所介護においては、第1表(略)の算定方法により算定される回数について、通所リハビリテーションにおいては、表2(略)の算定方法により算定される回数について、提供したサービス時間の区分に対応した報酬区分の2区分上位の報酬区分を算定する取り扱いを可能とする。
・この算定を行う場合は、必ず介護支援専門員と連携の上、利用者から事前の同意を得る。

第13報(令和2年6月1日)
・介護報酬の算定の取扱いについては、新型コロナウイルス感染拡大防止への対応を適切に評価する観点から、すべての通所系サービス事業所・短期入所系サービス事業所を対象とする。
・第12報のおける取扱いについては、6月サービス提供分より適用となるが、当該取扱いの適用の終了日にういては、現時点では未定。


抜粋をさらに抜粋してみました。とは言え、果たして、ここに載せられた事務連絡を利用者やその家族もちろんのこと、働いている介護職員はどのくらい周知しているのであろうか? また、居宅サービス事業所の管理者は「介護報酬として算定する」ことについて抵抗は無いのだろうか?

座談会のメンバーも、事業所に対する救済措置は必要であるが、このように「こういう状況だから」「このように対応してする」というのは、まったく計画性がなく。付け焼刃の対応ではないかと語っている(まぁ厚●省の役人にしては迅速な対応であると思うが、内容を問えばねぇ・・・)。

また、特例措置がいつ終わるのか示されていない現在、来年度の介護報酬改定に向けて、事業所側では、この特例を恒久化してほしいと望む声もありますが(無理でしょ)、これはやりようによっては介護保険の根幹にもかかわる部分なので禍根を残す可能性も危惧されています。

また、大山氏は、事業所救済について否定するつもりはない。ただ、権利擁護の観点から考えると、使っていないもの(サービス)まで利用者に支払わせるわけにはいかない。

そこで、今回の問題点をちゃんと指摘したうえで、このようなことが度々あってはならないが、次回このようなことが起こった時に、同じことを繰り返さないよう、今回のように立場の違いを超えてみんなで考えていくことができればよいとしている。

佐藤も、まさしくそうなることが望ましいと思いますね。
ただ、これは介護保険法に則ったサービス提供である限り、国には、全国的なリスクをしっかり捉えて、付け焼刃的な対応ではなく、恒久的な対応をしっかりと考えていただきたいと思う次第です。

今回の緊急企画は、介護保険制度下で働く人々のみならず、介護保険を利用している人、あるいは介護保険料を支払っている一般の人々にも関係する内容でしたので、スティホームでお手すきの際に読んでみてはいかがでしょうか。

さてさて、ご自愛ください。


■本のデータ

『月刊ケアマネジメント 8月号』環境新聞社刊、1,143円+税、2020年7月末・・・・・。

※7月30日発行という触れ込みであったが、案の定、31日に発売された。前日のホームページにも急遽31日に変更(追加?)されていたような・・・。毎月いつ納品されるかがわかりにくく、書店員さんでも「さぁ?」みたいな感じで、「(翌月の)3日ぐらいに(買いに)見えたほうがいいと思いますよ」となんて言われた。たまたま3日間連続で行ったのだが、(今月号はか・な・り・残っていた。売れてるのかどうか心配になりましたw。余計なお世話ですが。


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表紙と佐藤


中身をちらと.jpg

中身をちらと


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中丸熊野神社の境内(東京都板橋区)



(To Be Continued!)

posted by さとうはあまい at 15:52| 東京 ☀| Comment(2) | 読んでみた! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月29日

奮闘記・第1102回 出東京録/千葉県

●2020年● 千葉県館山市&勝浦市


安房神社にて茅の輪をくぐり、夏越の祓いに行くぞ!

〜遠見岬神社の階段はひな壇になるらしい〜


ようやく、非常事態宣言が解除され、県境を越えての移動が可能となりましたね。皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

いやはや、これで県外(都外)に出かけられるぞ!と、社員と共に千葉県の安房神社へ夏越の祓いに詣でましたお話。

佐藤は、この4月に個人事業から法人格を取得し、一般社団法人TSK(旧・対人援助スキルアップ研究所、Taijinenjo Sukiruappu Kenkyujoの略)代表となりました。

社員は、旧・研究所から在籍している某氏・・いや広報部長)とド新人?の木森氏(営業部長)です。

今回も、愛車のデミオ(カナメイシ君)が我々を千葉へ誘います。ただし、今回の運転手は木森氏が担当します(ふふふ、これでヘ●メット2人組対応体制万全ですぜw)。まずは、東京湾にある海ほたるPAへ向かいます。

ここへ行くには、東京湾アクアラインを通って行く。ここは車で通れるトンネルとして、日本で第4位のアクアトンネル(川崎側の9,610m区間が東京湾アクアトンネル)があります。

得意の余談ですがw、以前、某氏と青森県と北海道をつなぐ青函トンネルを車で走破しようと考えました(無謀)。

しかし、ここは防災上の問題(主に火災)と、トンネルの長さが人間が走破できる限界を越えているため、車用を作ることすら考えていない究極のトンネルでございました。ハハハ。

人が運転して、まっすぐ走れるのは、どうやらその半分くらい?とも言われておるそうな。トンネル内だけを走り続けるとやがて平衡感覚を失い、壁にぶっかったりするらしい。ハハハ。なんせ青函トンネルは・・・全長53,850mもあるのだw(危険)。現時点で、交通機関用トンネルとしては世界第2位なのです。

ちなみに日本では、車が通れるトンネルは、第3位が飛騨トンネル(10,710m)、第2位が関越トンネル(11,055m)、そして第1位が山手トンネル(18,200m)というもの。

さて、話を戻しましょう。

今回のミッションは、TSKのパンフレットに掲載する写真を撮ること。なんせ、どこぞのロックダウン脅しの●ばさんのため、緊急事態宣言で、ステイホームとなってしまい、お世話になっている方々に新会社に移行したご挨拶にも行けませんでしたから。

そんなこころざしで動いたこの日の天気は、予報では晴れ・・・るはずであったのですが、「海ほたる」のデッキに立つと潮風が吹き荒み、小雨が降っておりました。ハイ。

佐藤は撮影スポットに立つのですが、風がスンゴくて、目の前を神奈川県の人が瞬時に千葉県に飛ばされたり(ウソ)、髪の毛が顔にかかり撮影どころではなかったのです。


●動くなと言われても・・・●.jpg

●動くなと言われても・・・●



本来であれば、太陽か輝き、青い海をバックに素敵な写真が撮れたはずなのになぁ。いや残念!

いやいや、もっと残念なのは、UFOキャッチャーで大きいサメ君が我々を呼んでいたのに、供給側の不備(まぁ取れやすくしてないってこと)により、弥彦山頂上のポンタ同様救出できなかったことに尽きます。次回こそ・・・。

思いを振り切り、車は今度は館山道を走っていきます。運転席には木森氏、助手席は某氏・・・)です。

某氏(広報部長)とは、かれこれ15年以上一緒に仕事をしております。まぁほんに神社好きw。佐藤は当初神社ことなどまったく知らなかった。なんせ高崎の観音様の前で拍手(神社の作法)を打ったくらいですから。

一緒に神社をまわった結果、そんな佐藤が最初の神社検定を受けると、見事合格!神社検定参級を取得いたしました(同時に受けた某氏も合格)。

いつものごとく、アクアラインを降りると、道の駅・富楽里とみやまに寄りました。ここの食事処・網納屋の海の幸は絶品!海鮮丼がお勧めなのですが、まだ11時前、さすがに今回は見送りました。またねぇぇぇ。

そして、我々は館山道を降りて国道127号に入り、無事に安房神社へ到着です。


●今回もチーバ君とぴーにゃっつ君と一緒●.jpg

●今回もチーバ君とぴーにゃっつ君と一緒●



【安房国一の宮・安房(あわ)神社】

神社の鳥居前の駐車場は満杯。修理中の大鳥居横の参道に沿って車止めがある場所へカナメイシ君を止めた。鳥居は2か所とも覆いが被さって居た。さてはコロナ禍で修理中か?(知らんがな)

この安房神社は、旧・対人援助スキルアップ研究所時代に、最初にブログで取り上げた神社で、それ以降も年1回は参拝している我々にとっての大切な神社なのです。

ここで交通安全のお守りを手に入れ、常にわが社の歴代の車を守って頂いておりますが、ここは日本三大金運神社でもあります。

「あとの2社は?」と広報部長に聞くと、「ハハハ。あとの2社はたいし・・・・」(強制終了)。相変わらず、危ない危ないw。

さて、駐車場から参道に入ると、階段上にやはりというか、さすが名神大社というか、有りましたよ、有りました。この時期恒例の「茅の輪」が組まれておりました(写真はないけどw)。

名神大社でこれがないと寂しいからね。北池のドンキ近くの中丸熊野神社という、小さいがステキなノリノリの神社があるんだけど、そこにもなんと茅の輪が設置された(ここの素晴らしさもそのうち紹介したい💛)。

この茅の輪を木森氏は、初めて見たという。そんなわけあるかいとは思うがまぁ新入りですから!わが社の玄関にも、以前に京都の八坂神社で手に入れた「蘇民将来守」がかけてあるんだけどねw。

「茅の輪くぐり」と「蘇民将来」について記しておきます。

この「物語」を単純に日本で比定(場所探し)すれば、おおむね『備後国の風土記』にあるように、現・広島県福山市の備後国一の宮の一社、素盞嗚(すさのお)神社内の疫隈国社(えのくまのくにつやしろ)界隈で良いかと思われます。

その話の流れとして、島根県大田市五十猛町湊と野梅の間にある山陰道の峠にある神別れ坂(イタケルノミコト、オオヤツヒメ、ツマツヒメの3人が別れた場所)と、その直前にスサノオノミコトが息子たちと別れております。

そこから、ここら(のちの備後、現・福山)に来たのではないかなと考えます。とは言え、そのころに大きい道(道ってけっこう新しいのですよ)がたくさんはないので、伝説とも言えますが、なんせ神様のお話ですから!

そう言いながら、このころのお話では「茅の輪」は身に付けているだけで、くぐるものではありません。そのずっとあとの平安時代の貴族の儀式でも、おおむね腰につけるものでしたが、中には変わり者?も当然いて、なんとかくぐれないこともない、輪っかを使ってMよろしく難儀してくぐった貴族もいらしたらしいがw。

室町から江戸時代くらいになると、民間や宮中でも地面に大きな茅の輪を作り、それをくぐるという形ができたとされています(『年中行事絵巻』常盤光長)。

もちろん、素盞嗚神社も、佐藤某氏で参拝したことが何度も有ります。蘇民神社と疱瘡神社という摂社にも参拝しております。


『備後国の風土記』では、昔、北の海に、勇ましい武塔(むたふ)の神がいて、南の海にいる女神を妻にしようと出かけました。途中日が暮れてしまい、宿を求めていた所、蘇民将来の二人の兄弟がいました。兄は、いと貧しく、弟は、裕福で屋倉を一百も持っていました。

その兄弟に、武塔の神が「宿処を借りたい」と願った所、弟は、富があるのに貸すのを惜しんで貸しませんでした。兄は貧しかったが、粟柄にて座るところをつくり、粟飯等を炊き、食事として出しました。

その後、年を経て、その神は八柱の子(これが八坂の八王子)を率いて再度兄の家に来ました。

「おれはあのとき世話になったお礼がしたい(これが恐い)。おまえの子孫はこの家にいるかい?」と尋ねました。

蘇民将来(スサノオに親切にした兄のほう💛)が答えて言うには、「私の子孫はその女の子だけです」とのこと。

「おおそうかい」。即座に答えると「(この)茅の輪をな、その子の腰の上あたりに着けさせておきなさい」と仰ったので、その言葉のままに娘に着けさせました。

当日の夜、当然ながらその蘇民の女の子1人を除いて、皆殺しにされ、弟の家は滅んだのである(定番)。

そのあと仰るには、「おれは速須佐雄の神だ(ここで名乗るのかい)。これ以後、また疫病が流行れば、「私は《蘇民将来の子孫です》と言って、茅の輪を腰に着ければ、そいつは助かるぞ」と仰られた。

ややや、TSKにある「蘇民将来守」は新型コロナウィルス感染症にも効いているのかも知れませんな。こうして、茅の輪をくぐることにより、半年の間に身に着いた穢れなどを払ってくれると言われていのですよ。

「水無月の夏越の祓する人は 千年のいのち 延ぶといふなり」安倍晋三、いや詠み人しらず

我々は、茅の輪くぐりのしきたりに則って、左、右、中央の順で茅の輪をくぐった。さてさて、これで後半は安泰になること間違いなし。ねぇ天太玉命様!(われいわく、ふとだまのおとうさん💛

我々は、修繕中の鳥居前の古いお札を納める場所に、感謝をこめてお返し、その後鳥居をくぐり境内に入りました。

そして・・・平常運転?で、手水舎へ行くと、なんと手水が流れていません。代わりに消毒用のアルコールのボトルがふんじばられておりましたw。感染防止のため、水を止めてアルコールを置いてあるのです。

ということで参道を歩きつつ、佐藤はこの神社に初めて来たという、木森氏に、千木(ちぎ)について説明しました。

千木とは神社の屋根の両端で交叉させた部材を指したあの部分の名称なのです。その千木の形には、先端が「外削ぎ」「内削ぎ」があります(さすがにんじゃ?検定合格者)。

一説によれば、祭神が男神を祭っているところは外削ぎ、女神を祭っているところは内削ぎになっているとか。でもまぁ長い間に混在しているところもありますね。ここなんかまさにそう(笑)。


●これが安房神社の本殿●.jpg

●これが安房神社の本殿●



安房神社のご祭神は、主祭神が天太玉命(あめのふとだまのみこと)です。日本の全ての産業創始の神様で、房総半島は、かつては、安房・上総・下総・常陸が1つの「房国」でありました。また、相殿神には、天比理刀当ス(あめのひりとめのみこと)で、天太玉命の妃神が祭られていらっしゃる(風の噂では婿養子ともw)。

うん?ということは、当然、本殿の 千木は外削ぎのはず。だがこちらの千木は内削ぎなのです。実はここの神社は神職さんがおおらか過ぎて間違えたらしい。

「・・・・そんなことを知っていると、神社参拝も楽しくなるわよ」と佐藤
「・・・へぇ、面白いですねぇ」(棒読み)とは木森氏w。

我々は、本殿(上の宮)の拝殿にて、儀式に則って参拝し、これからの事業繁栄を願いました(求めるものは自由、願うものは平和・・・)。その後、末社の琴平社にご挨拶したのち、下の宮(摂社)を参拝しました。


●若人に千木について説明する●.jpg

●若人に千木について説明する●


●仕事の電話にも即座に対応w●.jpg

●仕事の電話にも即座に対応w●



こちらのご祭神は 天富命(あめのとみのみこと、天太玉命の孫神)と天忍日命(あめのおしひのみこと、天太玉命の兄弟神)です。

その後、佐藤は、仕事関係の電話が入ったので、しばし境内で話しこみました(安房神社と宮崎の都農神社って、結構こういうことが起こる神社なんですよwww)。その後、撮影をして終わり。おみくじはノーコメントw。

そろそろ昼食時間。なぜか、営業部長が魚貝類が苦手(寿司を除く・・・って、わがまま?)。いろいろ右往左往した結果、安房神社へ行く途中、佐藤が目を付けていたピザが食べられるお店に移動しました。


【STELLA DI MARE(ステラ デイ マーレ)】

ここは、里見の湯さんの敷地内にあるイタリアンです。外観からは高級感が漂っていました。まぁ、今回はいってみれば社員旅行みたいなモンですから。美味しい物を食べましょうってことでw。

ドアを開けると、ソーシャルディスタンシング的、広い空間が広がっていました。お客さんも結構入っていましたし、でも混んでいるとは感じさせないくらいの広さがありました。我々は、奥の4人かけのテーブルに案内されました。

それぞれが食べたいものを注文。ランチには、スープと主食とサラダが付きます。飲み物は+200円で別オーダーです。

佐藤は、お肉がたっぷり乗ったピザを注文。木森氏はハンバーグ地野菜のサラダとナポリタン。某氏は、ミックスバーグ。ハンバーグ/海老フライ/クリームコロッケ。ちなみに、ソースは、きのこのデミグラスソースか、おろしポン酢を選択できます。

もちろん、ピザは3人でシェア。アイスコーヒーとミネソタローネのスープを頂きながら、しばし雑談すると、きましたよ。きました。佐藤のピザが(笑)。

ふたりに1/4枚を渡し、佐藤はちょっと量が多かったけど残りの1/2を食べました。

「油断すると、4/5くらい飛んで来るから気をつけて」(某氏)

「 」(木森氏)


●新入りの木森もよろしく●.jpg

●新入りの木森もよろしく●



ピザを堪能し終わり、雑談するも 2人の料理がなかなか来ません。あれ〜、時間だけが過ぎちゃうじゃないの!困ったなぁ〜と思っても、ここは仕方ないからじっくり待つことに。

ようやく、2人の料理が無事に運ばれてきた。お店のメニューによれば、ここのハンバーグは、里見伏姫牛を使用し、鮮魚は、南房総勝山より直接買いつけているとのこと。さて、次を目指します。

次は、勝浦にある遠見岬神社(安房神社から64キロ!)。ここは、佐藤も初めて行くところです。鴨川シーワールドを通り越し、ナビの導くままゆるゆると進むと、正面に鳥居とその奥に階段がある神社が有りました。


【遠見岬(とみさき)神社】

「冨が咲く」と言われ、縁起がいいですね。この神社のホームページによれば、「房総半島に技術と文化をもたらした天冨命(安房神社の天太玉命の孫で、下の宮のご祭神)をお祀りする古社」と有りました。

はるか昔、初代・神武天皇の御代、四国から房総へと渡られた天冨命は、関東全域の発展に寄与されたという。そして技術の伝承ののちに当地に住まわれたと伝えられる。ここはその屋敷跡とも言われ、今より海岸近くにあったが、津波でやられたので、この地に遷座したとも。

そして、勝浦は、江戸時代になると「勝浦三町江戸勝り」と例えられたほど繁栄し、現在では、レジャーや観光で賑わいを見せている。ちなみに天冨命は阿波忌部氏(祭りごと、占いの一族)の祖神でもあり、勝つための占いをする「勝占忌部」の名が地名の元とされています。

町全体がひな人形に彩られる『かつうらビッグひな祭り』など、全国から人々が集う地となっているので、その時にはこの神社の正面にある階段が見事なひな壇になるんですって。そのひな人形が、夜な夜な動いたり、参拝者に気合いを入れたり・・・はしないようですが、勝浦の朝市の前後に参拝する観光客でも賑わっているそうです。

やはりねぇ・・・。神様がお守りしている地域は繁栄しますわ。あやかりたいですねぇ。


●これがひな壇となる遠見岬神社の階段●.jpg

●これがひな壇となる遠見岬神社の階段●



●眼下に広がる太平洋と町並み●.jpg

●眼下に広がる太平洋と町並み●



さて、我々は鳥居をくぐって、正面にそびえる階段にチャレンジ。木森氏は一足遅れて、佐藤某氏が登る姿を動画で撮っていた。某氏は、見えていた階段を登り終えたところで、「ひえ〜まだ上に続いてやんの」と叫んでいます。

まぁ、そんなもんでしょうね。だって下から社殿が見えませんもの(笑)。

は、スカートにサンダル姿で、足元が不安でしたが、そこはほら、持って生まれた健脚(カンケツハコウ?)を駆使して元気に登って行きました。

遅れてついてきた若い木森氏も、階段上の本殿にたどり着く時には、息が上がっていました。何とか、3人とも無事に登ったところで、写真を撮り参拝です。


「初めて参拝させて頂きました。ムニャムニャ。ここのひな祭りは盛大だと伺いました。ムニャムニャ。佐藤は3月3日生まれです。ええ、ほんとです!ほんとです!ほんとですとも!今後も会社のため、世の中のために働きます。どうぞ、お力をお貸し願います」(佐藤・拝)

「 」(天冨命・受)


●遠見岬神社の神様、はじめまして●.jpg

●遠見岬神社の神様、はじめまして●



神様は佐藤の願いを引き受けてくれたでありましょう(笑)。我々は、登ってきた道を引き返し、社務所にておみくじを引きました。

ここのおみくじは金女(きんめ)みくじと勝男(かつお)みくじとなっていて、それぞれ魚の形をしたケースに入っています。結果は、まぁ末吉でした。お後がよろしいようで(笑)。

さてさて、これで今回の出東京録は終了。こんどはいつ出られるやらw。


帰りに、再度海ほたるPAに寄ってお土産を購入し、恒例のソフトクリームを頂き、無事に帰って来ました。

気づけば、来週はもう7月です。カレンダーも折り返しですが、新型コロナのせいで年間予定が大幅にくるいましたが、後半は、予定が崩れないことを願っております。

皆さんも引き続きご自愛頂き、暑い夏を乗り越えていきましょねぇぇ。ではまた!


(To Be Continued!)
posted by さとうはあまい at 21:35| 東京 ☀| Comment(0) | 出東京録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月20日

奮闘記・第1101回 読んでみた!/東京都

●2020● 本の分野:人類学

【お久しぶり】


山極寿一・著

『スマホを捨てたいこどもたち 野生に学ぶ「未知の時代」の生き方』を読む



新コロナ感染症が収まるんだか、収まらないんだかよくわからないまま、季節は進み、もう、梅雨に入りました。同時に、気温のアップダウンが激しく、昨日と今日で最高気温が10℃も違ったりします。

この気温差は、ステイホームで筋力が低下している体に、重くのしかかり(座敷わらし?)意欲低下に浸っている佐藤であります。皆さまはいかがお過ごしでしょうか?

さて、佐藤は非常事態宣言が有耶無耶・・・いや徐々に解除されていく、5月29日にラジコ(スマホで聴けるラジオ)をかけながら、研修資料を作成していました。

この日は、金曜日。ラジオはTBS「有馬隼人とらじおと山瀬まみと」です。ゲストは、京都大学総長山極寿一氏です。

山極氏は、日本を代表する霊長類学者であり、ゴリラやチンパンジーの研究を重ねており、30年以上も、日本やアフリカで「フィールドワーク」(つまり、屋久島でニホンザルと過ごし、アフリカでゴリラとともに過ごす💛)を重ね、サルや、ゴリラやチンパンジーの生態の研究をもとに、教育など、様々な分野の未来を描いている方なんだとか。

番組の中で有馬さんが、コロナ禍の今、人間はどのような行動をとれば良いのか?とたずね、特に食べることに焦点を当てて伺っていました。

山極氏は、「サルやチンパンジーなどは、食べることが喧嘩の原因になってしまうから、他者と距離を取って食べるのが当たり前。しかし、人間は家族とともに食事をすることで、ある意味、他者と同調することを学び、社会性を身につけて来ました。また、社会に出てからも、食事(酒を飲み交わすなど)を通して、他者との信頼関係を深めて来ました。それが、このコロナ禍の今、「他者と社会的距離を保ちながらも、楽しく食べられるような方法を考え行かないといけない」と話されました(人間は他者と関わり同調し合うことが大事)。

そして、話題の先は、山極氏がお書きになった『スマホを捨てたい子どもたち』へと移っていく。有馬さんは、先行して拝読していたとのこと。スマホを通した対人関係について、山極氏に、様々な質問を投げかけていく。

すると、山極氏からは、

「今はインターネットで、自分の時間が妨げられている。それは相手が目に見えないから、双方で好きな時間に、言いたいことを言っている。そして、返信が無いと、怒ったりするので、自分が他のことをしたいと考えても、その関わりに返信をしないといけないという気持ちに陥っている。

スマホさえなければ、そのような感情に振り回されずに済む。また、文字は書き手と読み手の間に存在して、時に書き手の伝えたいことが、読み手に素直に伝わらず、誤解を招くなどということもある。

それが、対話となると、双方は相手の顔を見ながら、(相手の立場を考えながら)自分が伝えたいことを話す。また、受け手は、話の意味がわからなければ、聴き直したり、さもなければ、話し手が、顔の表情を読みながら、必要な情報を足したりもできる」
などなど。

ラジオに耳を傾けながら、「なるほど、そうだよなぁ。やっぱり《対話》って大事なんだよなぁ」と思いつつ、有馬さんと、山極氏の会話を聞きいってしまった。

佐藤も「コミュニケーションスキル」の講師のはしくれとして、山極氏の書籍を読んで、学びを深めたいと考えた。ちなみに山極氏が書いた『スマホを捨てたい子どもたち』は、《6月8日》発売。

まだまだ書店にはないよねぇ・・・と思いつつも。《5月31日》に「本屋!本屋!本屋!」とシュプレヒコールを繰り返す、ひゃ〜参謀を引き連れて、池袋のジュンク堂書店へ出向いたのでありました。

さてさて、山極先生の書籍はいずこに?

すると、ジュンク堂の配置を隅々まで熟知している?ひゃ〜参謀が「そのジャンルは7階でっせ」と、佐藤をさくさくと7階へ誘う。そして、エスカレーター降りてすぐの「サル」のコーナーに、ありましたよ!ありましたよ!ありましたよ!w

山極氏のコーナーが!そこにはゴリラに囲まれて幸せそうにほほ笑む山極氏の写真が飾られていた。

ただ、当たり前ですが、佐藤が望む書籍はまだない。そうか、やはりないかぁと思いながら、過ごすごと引き上げた。

そして、《6月6日》の土曜日、自分の経験から(佐藤も書籍を出していますのでw)発売日より前に店頭に並ぶこともある、という淡い期待のもと、再びジュンク堂へ行きましたが、望みの本はなし。

ただ、『京大総長、ゴリラから生き方を学ぶ』が単行本から文庫本となっていたので、そちらをゲットし、一足先にこちらを読み進めた。

山極氏は、屋久島のサルや、高崎山のサルなどと共に生活をしながらサルの習性を研究したとのこと。その上で、アフリカにわたり、ゴリラの群れの中で共に生活したことなどが書かれていた。

サルとゴリラの決定的な違いは「食事」と、「コミュニケーション」の仕方である。

サルは餌を食べる時に、他のサルに取られないように、我先にと餌を取り、安全な場所へ運び食べる。家族だからと言って決して一緒に食べることはしない。

しかし、ゴリラは、群れで一緒に食事を食べる。赤ちゃんゴリラは、《大人》が食べている葉っぱを見よう見まねで食べるようになり、《大人》は赤ちゃんに分け与えたりもする。そして、食事を通して、様々なことを学んでいくのだとも。

実は人間も同じで家族で食事を食べると言うことは、赤ちゃんが最初に出会うコミュニテイ(家族)のなかで、やれ、「お兄ちゃんの方が多い」とか、「妹の方が美味しそう」だとか。ささいなことで口論をしながら、何をして良くて、何をしてはいけないかなどの社会性(相手の立場になって考えたり、感情の出し方など)を学ぶ場でもあるというのだ。

また、サル同士が目が合うと、低位の者は目をそらすしぐさをしたり、グルーミング(毛繕い)にまわったりする。そのような態度をしないと、《有意なもの》に襲われる危険もあるのだ。だから、山極氏も、サルと目が合うと、必ず目をそらすようにしていたという。

そのことを《肝に銘じている》山極氏ではありますが、ある日ゴリラの群れの中にいた時に、一頭の若いゴリラが、自分に近づいてきて、顔を覗き込んだのだとかw。

山極氏は「これは危ない!」と思い、目をそらし下を向いたのだが、そのゴリラは、さらに近づき、下方から自分の顔を覗き込んでくるのだとか。そこでさらに自分は視線をそらすために横を向くしぐさをしたらしい。すると、そのゴリラは声を出して、その場を去っていった。

そこで山極氏は考えた。「今起きたこと」を振り返ったという。うん?もしかしたら、あのゴリラは自分に興味を持って近づいてきてくれたのかも。それを自分が無視したから面白くなかったのではないかと捉えたとのこと。

その証拠に、その後はゴリラと目があった時には、目をそらさずにいても、相手から攻撃を受けるようなことは無く、しばしゴリラは山極先生の顔を見つめていたと言うのだ。

なおも継続してそばで生活をする中で、ゴリラも自分のテリトリーを持っている。ゴリラの方で近寄ってもらいたくない距離(フィジカルディスタンシングphysical distancing:身体的距離の確保)に何者かが入ろうとすると、ドラミング(胸をたたく行為)などを行う。つまり、それ以上はダメと注意喚起をする。

ゴリラは、一頭のオス(シルバーバック)と複数のメスと子どもたちと暮らしている。このオスは実に子煩悩で、子どもたちがそばに寄ってきて、寝転んだり、大きな背中によじ登り、滑り降りたりして遊んでも成すがまま。

ただ、周囲の状況には気をつけ、何か危険を察知すると、ゆるゆると移動を開始する。その関わりの中で子どもたちは、様々なことを学んでいくのだ。

山極氏は、シルバーバックのドラミングは、歌舞伎役者が行う「見得」(演目の見せ場での役者のポーズ)のようなものだろうと述べています。

ドラミングをする時のオスは、相手に対して、一歩も引かないという態度をとる。それは、相手に対して、頑として自己主張を行い、相手と対峙しようとする姿である。この群れの中でドラミングを行う姿は、まさに見得のようで、泰然自若としている。

泰然自若とは、自分だけでできるものではなくて、他者がそう感じてくれるからこそ、泰然自若たり得るのだ。それがすなわち品格というものではないかとも説く。

なるほどねぇ、もちろん、他にもたくさん学べることは有りますから、こちらもお勧めの本ですよ。


さてさて、ここから、ようやく、佐藤が興味を持っった本に移りますねぇw。

ええ?ここからが本題というか、先に『京大総長、ゴリラから生き方を学ぶ』(朝日文庫)を読んでいた分、こちらの本も理解しやすかったのだと思います。

さて、発売日から遅れた《6月12日》。再度、ひゃ〜参謀とジュンク堂へ行きました。7階までエスカレーターにてノンストップで乗りました。

すると・・・・ありましたよ!ありましたよ!ありましたよ!山極氏とゴリラが表紙になった本が!!!(笑) 自宅に戻り、夕食の調理もそこそこに、読み始めました。

すると、なんと!この本は読者に伝えたいところは文字を大きくしたり、太文字にして目立させているではありませんか!!とはいえ、佐藤は、その文字だけではない所にも共感しながら読んでいったのですがwww。

山極氏は、この頃は、高校生や小・中学生とも関わりを持っているとのこと。それは将来大学に入ってくる若い世代のことをもっと知らないと、これからの大学像は描けないと思ったからとか。

そこで、子どもたちに「スマホを持っている人」とたずねるとほとんどが手をあげる。次に「スマホを捨てたいと思う人」と聞くと、意外にも多くの子どもたちが手をあげると言うのです。

そして、今の世代は、生まれた時から、インターネットがあり、スマホを身近に使って、ゲームや仲間との会話を楽しんでいるように見えるが、その若い世代も、実はスマホを持てあましているのではないかと感じたというのです。

まぁ書籍の内容は、先日有馬さんとの会話において大まかに説明された通り、今は対話するより、文字をやり取りしながら、意思疎通を図っているが、文字は情報を得ることはできるか、感情を得ることはできない。また、与え手と受け手の感情の違いから、思い違いなんてことも生じることが多いにある。

ただし、文字からは情報を得ることができるために、常にインターネットを見つめ、新たな情報を得ないと不安であったり、自分が社会からおいてけぼりをくらうと考えて、スマホが無いと不安になると言う。一方でそのようなインターネット社会では、他者の目がしがらみや視線の暴力となって個人にのしかかるとも。

そこで、山極氏はスマホにかじりついているなと思う人は、スマホラマダン(スマホを持たない日)をやってみるといいと思うと説く。さすれば、スマホの利点も欠点もわかるようになるのではないかとも。

人間の社会性は、食べ物を運び、仲間と一緒に安全な場所で食べる「共食」から始まった。これは、先述の書籍にもありましたが、人間は他者と物を食べながら話を深めていく。

それが1対1で話していて、話が行きづまると、飲み屋のおかみさんが間に入って助言をしたりする。すると1対1の会話が2対1の会話に変化するのだ。

そのような関わりの中で人は同調するすべを身につけ、他者の気持ちを大事にし、同時に自分を誇らしく思ったりするのである。スマホではこのような関わりはまずないだろう。

山極氏は、あと書きにて、この本の執筆を終えた頃、新型コロナウイルスが突如として襲来された。そして、3つの密(密集・密閉・密接、いわゆる3密)が重なる条件をなるべく避けるようにと言われるようになった。

そうなると自分たちが当たり前のようにしてきた、他者とのコミュニケーションのやりかたも変わりつつあるのだ。

山極氏は、対面コミュニケーションの大切さを説いてきたが、これからは違った形が求められるかもしれない。ただし、その手段がスマホに依存する形であってはいけないのだ。3密を意識しながらも、対話はできるはず・・・とも。

そうそう、すでに世の中は、新たな生活様式とやらを取り入れています。

デパートでは、受付嬢が、マスクにフェイスシールドを付けてお客様を迎えている。買い物をして、お金を支払う場所には、透明なビニールシートが垂れ下がっていますね。

また、テレビのキャスターや、ゲストは一定の距離を保ちつつ、これまた透明な仕切りを間をおいて報道をしている。

また、リモート出演と言いながらも、観てる方にはさもその場にいて会話をしているように演出までしているのだ。佐藤は、これらを観る限り、社会は、スマホ社会ではなく、アナログな対面社会を求めているのだなぁとちょっとホッとします。

まだまだコロナ禍の脅威は存在しています。感染しないために、まだまだ自粛生活が続くのでしょう。スマホを持てあましたら、この山極氏と一緒にゴリラの世界を歩いてみませんか? その先には、コロナとの共存も見えてくるかも知れませんね。


■本のデータ

『スマホを捨てたい子どもたち 野生に学ぶ「未知の時代」の生き方』山極寿一著、ポプラ新書、860円+税、2020年刊。



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『スマホを捨てたい子供たち』ほか



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もうすぐ、もうすぐ会えますよ!



(To Be Continued!)

posted by さとうはあまい at 09:28| 東京 ☀| Comment(0) | 読んでみた! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする